JP3297947B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JP3297947B2
JP3297947B2 JP09092693A JP9092693A JP3297947B2 JP 3297947 B2 JP3297947 B2 JP 3297947B2 JP 09092693 A JP09092693 A JP 09092693A JP 9092693 A JP9092693 A JP 9092693A JP 3297947 B2 JP3297947 B2 JP 3297947B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子、特に各
画素毎に信号電荷の横方向への電子シャッター機能によ
る排出(以下便宜上「電子シャッターによる排出」とい
う。)、あるいは横方向への電子シャッターによる排出
と横方向への横型オーバーフロードレイン機能による排
出(以下便宜上「横型オーバーフロードレインによる排
出」或いは「オーバーフロードレインによる排出」とい
う。)が可能な固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD型固体撮像素子とし各画素で発生
した信号電荷を横方向に排出方向することのできる横型
シャッター機能を備えたものがある。図9はそのような
CCD型固体撮像素子の従来例の一を示す平面図、図1
0は図9に示すCCD型固体撮像素子の画素を成す受光
素子の深さ方向のポテンシャルプロフィール図、図11
(A)は図9のX−X線に沿う概略断面構造図、(B)
は信号電荷読み出し時における図9のX−X線に沿う横
方向ポテンシャルプロフィール図、(C)はシャッター
時(信号電荷排出時)における図9のX−X線に沿う横
方向ポテンシャルプロフィール図である。
【0003】図面において、1は画素を成す受光素子
で、n+ 型拡散層からなり、その表面部にはホールアキ
ュムレートを成すp+ 型拡散層1aが形成されている。
受光素子1は多数一方向に配列されており、その列をセ
ンサ列2ということとする。3は該センサ列2の一方の
側(図9における下側)に設けられたシフトゲート、4
は該シフトゲート3の反センサ列2側に設けられたCC
Dアナログシフトレジスタ(以後単に「シフトレジス
タ」という)で、センサ列2からシフトゲート3を通し
てパラレルに読み出されたセンサ列2の各画素1、1、
…の信号電荷を転送する。5は該シフトレジスタ4から
1画素分ずつ出力される信号電荷を電圧に変換するバッ
ファである。
【0004】6は上記センサ列2の他方の側(反シフト
ゲート3側、図9における上側)に設けられたシャッタ
ーゲート、7は該シャッターゲート6の反センサ列2側
に設けられたシャッタードレインであり、n+ 型拡散層
からなる。このCCD型固体撮像素子はセンサ列2の信
号電荷を読み出すときはシフトゲート3を「ハイ」レベ
ルにして各受光素子1、1、…の信号電荷を一斉にシフ
トレジスタ4に転送する。その時の横方向のポテンシャ
ルプロフィールは図11(B)に示すようになってい
る。また、信号電荷をシャッターゲート6側に排出する
ときはシャッターゲート6を「ハイ」レベルにして各受
光素子1、1、…の信号電荷を一斉にシャッタードレイ
ン7に転送する。
【0005】図12(A)、(B)はCCD型固体撮像
素子の別の従来例を示すもので、(A)は概略断面構造
図、(B)は横方向のポテンシャルプロフィール図であ
る。本CCD型固体撮像素子は各画素を成す受光素子1
に信号電荷の読み出し方向に行くに従って濃度が高くな
る不純物濃度勾配を設けるようにしたもので、これによ
り読み出し方向へのポテンシャル勾配ができ、信号電荷
のシフトレジスタ4への転送がスムーズに行われるよう
にすることができる。尚、1bは受光素子1のn型領
域、1cはn型領域であり、この1b・1c間の不純
物濃度の差がポテンシャル勾配をもたらす。図9に示す
CCD型固体撮像素子であれ、図12に示すCCD型固
体撮像素子であれ、従来のCCD型固体撮像素子は、一
般に信号電荷の読み出し方向と信号電荷の排出方向とは
互いに正反対の方向であった。換言すれば、180度異
なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CCD型固
体撮像素子製造業界においては小型化、高集積化の要請
に応じて微細化技術が非常に発達しているが、その反面
においてCCD型固体撮像素子の大型化の要請に応える
技術の発達はそれ程でもない。そして、例えばバーコー
ドリーダー等においてはセンササイズが20μm×20
μmというようにきわめて大きなCCD型固体撮像素子
が要求されており、このような大センササイズCCD型
固体撮像素子の用途も拡っているのである。そして、セ
ンササイズが大きなCCD型固体撮像素子における大き
な問題点の一つが受光素子1のサイズが大きいが故に各
受光素子1の中央部に強い読み出し電界をかけることが
難しく、そのため転送効率を高めることが難しいという
ことである。これは残像の原因となり、また、低照度時
における入出力特性のリニアリティに悪影響を及ぼすの
で問題となるのである。
【0007】尤も、図12に示す従来例のように受光素
子1に信号電荷の読み出し方向に沿ってポテンシャルが
深くなるような不純物濃度勾配をつけるようにすると信
号電荷の読み出し時における転送効率を高めることがで
きる。しかし、シャッター時に各受光素子1、1、…の
信号電荷をシャッタードレイン7へ排出するときはポテ
ンシャル排出を抑制するような勾配を有するので、排出
方向の転送効率が悪くなるので好ましくない。
【0008】本発明はこのような問題点を解決すべく為
されたものであり、各画素毎に信号電荷の横方向への電
子シャッターによる排出、あるいは横方向への電子シャ
ッターによる排出と横方向への横型オーバーフロードレ
インによる排出が可能な固体撮像素子において、信号電
荷の読み出し及び排出の転送効率を共に高くできるよう
にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の固体撮像素子
は、受光素子からなる平面形状が矩形の各画素で発生し
た信号電荷を横方向に排出する機能を有する固体撮像素
子において、上記各画素が、その一辺の側に信号電荷が
読み出され、該一辺と隣接する一つの辺の側に上記信号
電荷の排出がされるように、信号電荷の読み出し方向と
上記排出方向との間の斜め方向に深くなるポテンシャル
勾配を有することを特徴とする。請求項2の固体撮像素
子は、受光素子からなる平面形状が矩形の各画素で発生
した信号電荷を横方向に排出する電子シャッター機能及
び同じく過剰電荷を横方向に排出するオーバーフロード
レイン機能を有する固体撮像素子において、上記各画素
の一辺の側に信号電荷が読み出され、該一辺と隣接する
一つの辺の側に電子シャッター機能による排出がされ、
上記各画素の残りの一つの辺の側にオーバーフロードレ
イン機能よる排出がされるようされ、上記各画素が、信
号電荷の読み出し方向と上記電子シャッター機能による
排出の方向との間の斜め方向に深くなるポテンシャル勾
配を有することを特徴とする。
【0010】請求項3の固体撮像素子は、請求項2の固
体撮像素子において、各画素とオーバーフロードレイン
との間のポテンシャルバリアがオーバーフロードレイン
コントロールゲートに印加された電圧により形成される
ようにしたことを特徴とする。請求項4の固体撮像素子
は、請求項2の固体撮像素子において、各画素とオーバ
ーフロードレインとの間のポテンシャルバリアが不純物
拡散領域により形成されるようにしたことを特徴とす
る。
【0011】請求項5の固体撮像素子は、請求項1、
2、3又は4記載の固体撮像素子において、上記各画素
の上記ポテンシャル勾配が画素領域に不純物濃度勾配を
設けることによりつけられてなることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1の固体撮像素子によれば、画素からそ
の互いに隣接する辺側に信号電荷の読み出しと排出が行
われるようにしたので、従来の互いに正反対の方向に読
み出しと排出を行うようにした場合のように一方の転送
効率を良くすると他方の転送効率が悪くなるという二律
背反の関係がなくなり、従って、読み出しと電子シャッ
ター機能による排出の両方の転送効率を高めることがで
きる。そして、画素からその互いに隣接する辺側に信号
電荷の読み出しと排出が行われるようにすることは、単
に、信号電荷の読み出し方向と排出方向との間の斜め方
向に深くなるポテンシャル勾配を設けることによって行
うことができる。請求項2の固体撮像素子によれば、一
つの辺側に信号電荷の読み出しを、その辺に隣接する二
つの辺の一方に電子シャッター機能による排出を、他方
にオーバードレイン機能による排出をするので、いずれ
の排出でもその方向は読み出し方向と正反対になること
はなく、排出と読み出しの一方の転送効率を良くすると
他方の転送効率が悪くなるという二律背反の関係がなく
なる。そして、上記信号電荷の読み出しと、上記電子シ
ャッター機能による読み出しを、単に、画素に信号電荷
の読み出し方向と上記排出方向との間の斜め方向に深く
なるポテンシャル勾配を設けることによって行うことが
できる。
【0013】尚、横型オーバーフロードレイン方向が電
子シャッターによる排出方向と例え正反対になったとし
ても、オーバーフロードレインはあくまでポテンシャル
バリアを越えたオーバーフローの電荷のみを排出すれば
良く、電子シャッターの場合におけるように画素中の信
号電荷を全部排出する必要はなく、転送効率が高いこと
が特に要求されない。従って、オーバーフロードレイン
方向が信号電荷読み出し方向の方向と正反対であっても
特に支障はない。
【0014】請求項3の固体撮像素子によれば、オーバ
ーフロードレインコントロールゲートに電圧を加えるこ
とにより生じる電界によりポテンシャルバリアを形成す
ることができ、そのバリアを越える過剰な信号電荷を排
出することができる。そして、そのコントロールゲート
にかける電圧によりそのバリアのポテンシャルを調整す
ることができる。請求項4の固体撮像素子によれば、不
純物拡散領域によりポテンシャルバリアを形成するの
で、かかるバリアの形成のためにオーバーフロードレイ
ンコントロールゲートを設けること、それにオーバーフ
ロードレインコントロールゲート電圧を印加することが
不要である。
【0015】請求項5の固体撮像素子によれば、画素に
不純物濃度勾配をつけることによりポテンシャル勾配を
つけるので、画素を部分的に不純物濃度を変えるための
拡散工程を単に増すだけで読み出し方向にも排出方向に
も信号電荷の転送効率を高めることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明固体撮像素子を図示実施例に従
って詳細に説明する。図1は本発明をCCD型固体撮像
素子に適用した第1の実施例を1画素分を示す平面図、
図2(A)、(B)はこのCCD型固体撮像素子の横方
向の断面構造及び横方向ポテンシャルプロフィールを示
し、(A)は電子シャッターによる排出方向方向の図1
のH−H線に沿う断面の構造及びポテンシャルプロフィ
ールを、(B)は信号電荷の読み出し方向方向の図1の
V−V線に沿う断面の構造及びポテンシャルプロフィー
ルをそれぞれ示す。
【0017】図面において、1は画素を成す受光素子
で、n+ 型拡散層からなり、その表面部にはホールアキ
ュムレート用p+ 型拡散層1aが形成されている。受光
素子1は多数一方向に配列されてセンサ列2を成してい
る。3は該センサ列2の一方の側(図1における下側)
に設けられたシフトゲート、4は該シフトゲート3の反
センサ列2側に設けられたCCDアナログシフトレジス
タで、センサ列2からシフトゲート3を通してパラレル
に読み出されたセンサ列2の各画素1、1、…の信号電
荷を転送する。
【0018】6はセンサ列2の他方の側(反シフトゲー
ト3側、図1における上側)に設けられたシャッターゲ
ート、7はシャッターゲート6の反センサ列2側に設け
られたシャッタードレインであり、n+ 型拡散層からな
る。このCCD型固体撮像素子は、図1に示すように上
から視てシャッターゲート6及びシャッタードレイン7
が櫛歯状に形成され各隣接画素1・1間に入り込むよう
に形成され、そして、電子シャッターによる排出方向と
信号電荷読み出し方向とが略90度の角度を成してい
る。即ち、画素1で発生した信号電荷のシフトレジスタ
4への読み出しは画素1の一辺1d側の方向に行われる
のに対して、電子シャッターによるシャッターゲート6
越しのシャッタードレイン7への排出は画素の上記一辺
1dに隣接した辺1e側の方向に行われるようになって
おり、この点で図9、図10に示したCCD型固体撮像
素子と大きく異なっている。
【0019】このようなCCD型固体撮像素子によれ
ば、信号電荷の読み出し方向と排出方向が互いに逆方向
にはなっておらず略直角の方向になっているので、読み
出し方向と排出方向の双方において転送効率を高めるこ
とが可能となる。尚、シフトゲート3、シャッターゲー
ト6に印加した電圧のみにより充分な読み出し電界を画
素1内につくることができる場合には、図1に示すよう
なCCD型固体撮像素子で良い。しかし、センササイズ
が非常に大きくシフトゲート3、シャッターゲート6に
よってみのでは充分な読み出し電界をつくれないときは
転送効率を高めるべく画素1内にポテンシャル勾配をつ
くる方が良いが、図3にそのようにしたCCD型固体撮
像素子、即ち本発明固体撮像素子の第2の実施例を示
す。
【0020】図3は本発明をCCD型固体撮像素子に適
用した第2の実施例を示す平面図、図4(A)、(B)
は該実施例の横方向の断面構造及び横方向のポテンシャ
ルプロフィールを示し、(A)は電子シャッターによる
排出方向方向の図1のH−H線に沿う断面の構造及びポ
テンシャルプロフィールを、(B)は信号電荷の読み出
し方向方向の図1のV−V線に沿う断面の構造及びポテ
ンシャルプロフィールをそれぞれ示す。
【0021】本実施例は、各画素1のホールアキュムレ
ート領域1aからなる表面を除くn型領域を、n- 領域
1bとn+ 領域1cにより構成することにより信号電荷
の読み出し方向及び排出方向に沿ってn型不純物濃度が
高くなる濃度勾配がつくるようになっている。具体的に
は、画素1のレジスタ4からもその画素1からの電荷を
吸収するシャッタードレイン7からも遠い部分がn-
域1bからなる。そして、その画素1の残りの部分、即
ちレジスタ4に近い部分及びシャッタードレイン7に近
い部分がn+ 領域1cからなり、その1b・1c間の境
界は斜めになっている。
【0022】その境界が斜めというのは、具体的には、
信号電荷の読み出し方向とシャッター排出方向方向の双
方に対して斜め(例えば略45度)になっていることを
意味する。従って、不純物濃度勾配はその斜めの境界に
対して直角の方向についていることになる。依って、画
素1内におけるポテンシャルプロフィールは、図4
(A)及び(B)に示すように、シャッター排出方向に
行くに従っても読み出し方向に行くに従ってもポテンシ
ャルが深くなるようにポテンシャル勾配がついたプロフ
ィールになる。
【0023】しかして、本CCD型固体撮像素子によれ
ば、信号電荷の読み出しについても電子シャッターによ
る排出についても信号電荷の転送効率を高めることがで
き、従来におけるように信号電荷の読み出しの転送効率
を高めると電子シャッターによる排出の転送効率が低下
するということがなくなる。
【0024】図5は本発明をCCD型固体撮像素子に適
用した第3の実施例を示すもので、本実施例は、第2の
実施例に存在するところの信号電荷と排出方向を逆方向
ではなく例えば約90度にすると共に、信号電荷の読み
出し方向と排出方向の間の斜め方向にポテンシャル濃度
勾配がつくように各画素1に不純物濃度勾配をつけると
いう技術的思想を横型オーバーフロードレイン構造を有
するCCD型固体撮像素子に適用したものである。図6
は図5のH−H線に沿う断面構造及びポテンシャルプロ
フィール図である。
【0025】8はオーバーフローコントロールゲート
で、上から視て櫛歯状に形成されており、その点ではシ
ャッターゲート6と同じである。7はシャッタードレイ
ン・オーバーフロードレイン共用領域である。そして、
オーバーフロー方向は、電子シャッターによる排出方向
と正反対の方向、つまり図5、図6における左に向う方
向になっている。このように、オーバーフロー方向と電
子シャッターによる排出方向とが正反対であっても、オ
ーバーフロードレインはあくまでポテンシャルバリアを
越えたオーバーフローの電荷のみを排出すれば良く、電
子シャッターの場合におけるように画素中の信号電荷を
全部排出する必要はなく、転送効率が高いことが特に要
求されない。従って、オーバーフロードレイン方向が信
号電荷読み出し方向の方向と正反対であっても特に支障
はない。このように、本発明は横型シャッター機能及び
横型オーバーフロードレインを有するCCD型固体撮像
素子にも適用することができる。
【0026】尚、図5、図6に示す第3の実施例におい
ては、オーバーフローコントロールゲート8を設けて該
ゲート8に電圧を加えることにより画素1とシャッター
ドレイン・オーバーフロードレイン共用領域7との間の
領域にポテンシャルバリアを生ぜしめるようにしたの
で、該ゲート8に加える電圧によりポテンシャルバリア
の高さを調整することができる。
【0027】図7は図5、図6に示すCCD型固体撮像
素子の変形例の断面構造及び横方向ポテンシャルプロフ
ィール図であり、本変形例はポテンシャルバリアを、オ
ーバーフロードレインコントロールゲートを設けそれに
電圧を加えることによってではなく、p--型(あるいは
--型)の不純物拡散領域10を設けることによって設
けるようにしたものである。
【0028】本CCD型固体撮像素子によれば、該不純
物拡散領域10の不純物濃度によりポテンシャルバリア
を所望の高さにすることができる。尚、第3の実施例及
びその変形例においてはオーバーフロードレインとシャ
ッタードレインが同じ拡散領域により形成されていた。
とはいっても1つの画素1のオーバーフロー電荷は左側
に排出され、電子シャッターによる排出は右側にされて
おり、1つの画素1で発生した信号電荷の排出される場
所はオーバーフローの場合と電子シャッターの場合とは
異なるが、オーバーフロードレインとシャッタードレイ
ンが同じ拡散領域により形成されていることには変りな
い。しかし、オーバーフロードレインとシャッタードレ
インを別々に、即ち別々の拡散領域により形成しても良
いことはいうまでもない。
【0029】尚、上記各実施例は本発明固体撮像素子を
普通のリニアセンサに適用したものであったが、本発明
固体撮像素子は、図8に示すように、センサ列の両側に
読み出すタイプの二出力方式リニアセンサにも適用する
ことができる。尚、この図においては、シャッタードレ
イン、シフトゲートの図示を省略した。また、本発明固
体撮像素子はエリアセンサにも適用することができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1の固体撮像素子は、受光素子か
らなる平面形状が矩形の各画素で発生した信号電荷を横
方向に排出する機能を有する固体撮像素子において、上
記各画素が、その一辺の側に信号電荷が読み出され、該
一辺と隣接する一つの辺の側に上記信号電荷の排出がさ
れるように、信号電荷の読み出し方向と上記排出方向と
の間の斜め方向に深くなるポテンシャル勾配を有するこ
とを特徴とする。従って、請求項1の固体撮像素子によ
れば、画素からその互いに隣接する辺側に信号電荷の読
み出しと排出が行われるようにしたので、従来の互いに
正反対の方向に読み出しと排出を行うようにした場合の
ように一方の転送効率を良くすると他方の転送効率が悪
くなるという二律背反の関係がなくなり、従って、読み
出しと電子シャッター機能による排出の両方の転送効率
を高めることができる。そして、画素からその互いに隣
接する辺側に信号電荷の読み出しと排出が行われるよう
にすることは、単に、信号電荷の読み出し方向と排出方
向との間の斜め方向に深くなるポテンシャル勾配を設け
ることによって行うことができる。
【0031】請求項2の固体撮像素子は、受光素子から
なる平面形状が矩形の各画素で発生した信号電荷を横方
向に排出する電子シャッター機能及び同じく過剰電荷を
横方向に排出するオーバーフロードレイン機能を有する
固体撮像素子において、上記各画素の一辺の側に信号電
荷が読み出され、該一辺と隣接する一つの辺の側に電子
シャッター機能による排出がされ、上記各画素の残りの
一つの辺の側にオーバーフロードレイン機能よる排出が
されるようされ、上記各画素が、信号電荷の読み出し方
向と上記電子シャッター機能による排出の方向との間の
斜め方向に深くなるポテンシャル勾配を有することを特
徴とする。従って、請求項2の固体撮像素子によれば、
一つの辺側に信号電荷の読み出しを、その辺に隣接する
二つの辺の一方に電子シャッター機能による排出を、他
方にオーバードレイン機能による排出をするので、いず
れの排出でもその方向は読み出し方向と正反対になるこ
とはなく、排出と読み出しの一方の転送効率を良くする
と他方の転送効率が悪くなるという二律背反の関係がな
くなる。そして、上記信号電荷の読み出しと、上記電子
シャッター機能による読み出しを、単に、画素に信号電
荷の読み出し方向と上記排出方向との間の斜め方向に深
くなるポテンシャル勾配を設けることによって行うこと
ができる。
【0032】請求項3の固体撮像素子は、請求項2の固
体撮像素子において、各画素とオーバーフロードレイン
との間のポテンシャルバリアがオーバーフロードレイン
コントロールゲートに印加された電圧により形成される
ようにしたことを特徴とするものである。従って、請求
項3の固体撮像素子によれば、オーバーフロードレイン
コントロールゲートに電圧を加えることにより生じる電
界によりポテンシャルバリアを形成することができ、そ
のバリアを越える過剰な信号電荷を排出することができ
る。そして、バリアのポテンシャルをその電圧により調
整することができる。
【0033】請求項4の固体撮像素子は、請求項2の固
体撮像素子において、各画素とオーバーフロードレイン
との間のポテンシャルバリアが不純物拡散領域により形
成されるようにしたことを特徴とするものである。従っ
て、請求項4の固体撮像素子によれば、不純物拡散領域
によりポテンシャルバリアを形成するので、かかるバリ
アの形成のためにオーバーフロードレインコントロール
ゲートを設けること、それにオーバーフロードレインコ
ントロールゲート電圧を印加することが不要である。
【0034】請求項5の固体撮像素子は、請求項1、
2、3又は4記載の固体撮像素子において、上記各画素
の上記ポテンシャル勾配が画素領域に不純物濃度勾配を
設けることによりつけられてなることを特徴とする。従
って、請求項5の固体撮像素子によれば、画素に不純物
濃度勾配をつけることによりポテンシャル勾配をつける
ので、画素を部分的に不純物濃度を変えるための拡散工
程を単に増すだけで読み出し方向にも排出方向にも信号
電荷の転送効率を高めることができる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明固体撮像素子の第1の実施例の平面図で
ある。
【図2】(A)、(B)は第1の実施例の断面構造及び
横方向ポテンシャルプロフィールを示す図、(A)は図
1のH−H線に沿う電子シャッターによる排出方向の断
面、(B)は図1のV−V線に沿う信号電荷読み出し方
向の断面について示す。
【図3】本発明固体撮像素子の第2の実施例の平面図で
ある。
【図4】(A)、(B)は第2の実施例の断面構造及び
横方向ポテンシャルプロフィールを示す図、(A)は図
3のH−H線に沿う電子シャッターによる排出方向の断
面、(B)は図3のV−V線に沿う信号電荷読み出し方
向の断面について示す。
【図5】本発明固体撮像素子の第3の実施例の平面図で
ある。
【図6】第3の実施例の断面構造及び横方向ポテンシャ
ルプロフィールを示す図である。
【図7】第3の実施例の変形例の断面構造及び横方向ポ
テンシャルプロフィールを示す図である。
【図8】本発明CCD固体撮像素子の二出力リニアセン
サへの適用例を示す概略平面図である。
【図9】横型シャッター機能付き固体撮像素子の従来例
を示す平面図である。
【図10】図9の固体撮像素子の画素(受光素子)の深
さ方向のポテンシャルプロフィール図である。
【図11】(A)乃至(C)は図9の固体撮像素子の断
面の構造及び横方向ポテンシャルプロフィールを示すも
ので、(A)は図9のX−X線に沿うもので、(A)は
図9のX−X線に沿う概略断面構造図、(B)は読み出
し時のポテンシャルプロフィール図、(C)はシャッタ
ー時のポテンシャルプロフィール図である。
【図12】(A)、(B)は横型シャッター機能付き固
体撮像素子の別の従来例を示すもので、(A)は断面構
造図、(B)はポテンシャルプロフィール図である。
【符号の説明】
1 画素(受光素子) 1b、1c 画素の不純物濃度の異なる領域 1c、1d 画素の辺 3 シフトゲート 4 シフトレジスタ 6 シャッターゲート 7 シャッタードレイン(オーバーフロードレイン) 8 オーバーフロードレインコントロールゲート 10 ポテンシャルバリアとなる半導体領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−57273(JP,A) 特開 昭58−220573(JP,A) 特開 昭59−228756(JP,A) 特開 平2−71532(JP,A) 特開 昭54−5395(JP,A) 特開 昭61−248554(JP,A) 特表 平4−501636(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/146 H01L 27/148

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光素子からなる平面形状が矩形の各画
    素で発生した信号電荷を横方向に排出する機能を有する
    固体撮像素子において、 上記画素が、その一辺の側に信号電荷が読み出され、
    一辺と隣接する一つの辺の側に上記信号電荷の排出が
    されるように、信号電荷の読み出し方向と上記排出方向
    との間の斜め方向に深くなるポテンシャル勾配を有する
    ことを特徴とする固体撮像素子
  2. 【請求項2】 受光素子からなる平面形状が矩形の各画
    素で発生した信号電荷を横方向に排出する電子シャッタ
    ー機能及び同じく過剰電荷を横方向に排出するオーバー
    フロードレイン機能を有する固体撮像素子において、 上記各画素の一辺の側に信号電荷が読み出され、該一辺
    と隣接する一つの辺の側に電子シャッター機能による
    出がされ、上記各画素の残りの一つの辺の側にオーバー
    フロードレイン機能よる排出がされるようにされ上記各画素が、信号電荷の読み出し方向と上記電子シャ
    ッター機能による排出の方向との間の斜め方向に深くな
    るポテンシャル勾配を有する ことを特徴とする固体撮像
    素子
  3. 【請求項3】 オーバーフロードレインのポテンシャル
    バリアがオーバーフロードレインコントロールゲートに
    印加された電圧により形成されるようにしたことを特徴
    とする請求項2記載の固体撮像素子
  4. 【請求項4】 オーバーフロードレインのポテンシャル
    バリアが不純物拡散領域により形成されるようにしたこ
    とを特徴とする請求項2記載の固体撮像素子。
  5. 【請求項5】 上記各画素の上記ポテンシャル勾配が画
    素領域に不純物濃度勾配を設けることによりつけられて
    なることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の固
    体撮像素子
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