JP2892547B2 - 電荷結合素子 - Google Patents

電荷結合素子

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JP2892547B2
JP2892547B2 JP4120356A JP12035692A JP2892547B2 JP 2892547 B2 JP2892547 B2 JP 2892547B2 JP 4120356 A JP4120356 A JP 4120356A JP 12035692 A JP12035692 A JP 12035692A JP 2892547 B2 JP2892547 B2 JP 2892547B2
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徳幸 工藤
和夫 橋口
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電荷結合素子に関し、
より詳しくは、2相クロックで駆動されるゲートを有す
る電荷結合素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電荷結合素子(CCD)は、図5
(a)に示すような1次元イメージセンサ、同図(b)に示す
ような2次元イメージセンサ、同図(c)に示すようなシ
リアル・パラレル・シリアル(SPS)方式の遅延素子な
どに広く適用されている。同図(a),(b),(c)において、
2は光電変換素子、4はトランスファゲート、6はCC
Dを構成する垂直転送チャネル、8,18はCCDを構
成する水平転送チャネルを示している。また、16は入
力電圧を信号電荷に変換する信号入力部を示している。
これらの素子は、各転送チャネル6,8,18を通して図
中に矢印で示した向きに信号電荷を転送し、転送した信
号電荷を信号出力部12で電圧に変換して増幅器14を
通して出力する。
【0003】この種のCCDは、図4(a)に示すよう
に、2相クロックφ12で駆動される構成のものが多
い。このCCDは、半導体基板30上に、チャネル方向
に所定のピッチで設けられた第1の導電層21と、この
第1の導電層21の隙間を覆い、かつ、第1の導電層2
1の端部に重なった状態に設けられた第2の導電層22
を有している。上記第1の導電層21と第2の導電層2
2の隣り合うものを1組として、クロックφ1が印加さ
れる第1の電極41と、クロックφ2が印加される第2
の電極42とがそれぞれ交互に構成されている。すなわ
ち、1ビットが2層×2相の4つのゲートで構成されて
いる。転送効率や取り扱い電荷量の観点から、第1の導
電層21のチャネル方向の長さは1/2ビット長に設定
されている。なお、第2の導電層22の直下には、イオ
ン注入により、第1の導電層21をマスクとして自己整
合的に転送領域32が形成されている。31はゲート絶
縁膜、33は中間絶縁膜、34は保護膜である。動作時
には、半導体基板30内のポテンシャルは、同図(b)に
示すように、2相クロックφ12によって制御され
る。これにより、転送チャネルに沿って(図中、左から
右へ)信号電荷が転送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、イメージセ
ンサなどを高密度化,高精細化するために、CCDを縮
小することが望まれている。しかしながら、上記従来の
CCDでは、図3(b)に示すように、第1の電極41,第
2の電極42を設計するに当たって、第1の導電層21
と第2の導電層22とのオーバーラップマージンΔ
1と、第2の導電層22,22の間の加工上のギャップマ
ージンΔ2とを確保しなければならない。すなわち、第
1の導電層21のチャネル方向の寸法として、換言すれ
ば1/2ビット長当たり、少なくとも(2Δ1+Δ2)が必
要となる。このため、従来のCCDは、集積度を高める
ことができないという問題があった。
【0005】そこで、この発明の目的は、集積度を高め
ることができる電荷結合素子(CCD)を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の電荷結合素子は、半導体基板上
に、2相駆動信号が印加される第1の電極と第2の電極
とを、この基板の表面に沿ってチャネル方向に交互に有
する電荷結合素子において、上記第1の電極と第2の電
極はそれぞれ1つの導電層からなり、隣り合う第1の電
極の端部と第2の電極の端部は絶縁膜を挟んで互いに重
なっており、上記半導体基板上で上記第1の電極と第2
の電極との重なった端部の直下に、絶縁膜を介して、上
記第1、第2の電極とは別の導電層からなり、上記チャ
ネル方向に所定の寸法を有し、かつ所定の直流電圧が印
加される第3の電極を備えたことを特徴としている。
【0007】また、請求項2に記載の電荷結合素子は、
上記半導体基板の上記第3の電極の片側に相当する箇所
に、電荷転送方向を定める不純物領域が設けられている
ことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1の電荷結合素子では、第1の電極と第
2の電極とがそれぞれ1つの導電層からなり、隣り合う
第1の電極の端部と第2の電極の端部は絶縁膜を挟んで
互いに重なっているので、第1の電極,第2の電極のチ
ャネル方向の寸法は、従来と異なり、導電層間の設計マ
ージンに制約されなくなる。したがって、転送チャネル
の縮小化が容易になって、集積度が高められる。なお、
上記第1、第2の電極とは別の導電層からなり、上記チ
ャネル方向に所定の寸法を有する第3の電極によって、
第1の電極と第2の電極の重なった端部の直下のポテン
シャルが制御される(後述)。
【0009】また、請求項2の電荷結合素子では、上記
半導体基板の上記第3の電極の片側に相当する箇所に、
電荷転送方向を定める不純物領域が設けられている場
合、信号電荷が円滑に一方向に転送される。なお、この
不純物領域は、上記第3の電極をマスクとして、イオン
注入により自己整合的に形成される。
【0010】
【実施例】以下、この発明の電荷結合素子(CCD)を実
施例により詳細に説明する。
【0011】図1(a)に示すように、このCCDは、半
導体基板50上に、2相クロック(駆動信号)φ12
印加される第1の電極61と第2の電極62とを交互に
有している。上記第1の電極61と第2の電極62はそ
れぞれ1つの導電層からなっている。すなわち、1ビッ
トは、第1の電極61,第2の電極62の2つのゲート
で構成されている。また、半導体基板50上で第1の電
極61と第2の電極62の重なった端部の直下に、第3
の電極63が設けられている。
【0012】このCCDは次のようにして作製される。
まず、半導体基板50上にゲート絶縁膜51を形成
し、続いて、第3の電極63を設ける。次に、第3の
電極63の片側に、この第3の電極63をマスクとして
自己整合的にイオン注入を行う。これにより、半導体基
板50の表面に、電荷の転送方向を定める転送領域(不
純物領域)82を形成する。この転送領域82によっ
て、信号電荷を一方向に容易に転送することができる。
なお、転送領域82の隙間は蓄積領域81となる(ただ
し、第3の電極63の直下を除く。)。次に、中間絶
縁膜52を形成した後、上記第3の電極63,63の隙
間に1つ置きに、1つの導電層からなる第1の電極61
を形成する。このとき、図3(a)に示すように、第1の
電極61の端部は第3の電極63に重なるようにする。
したがって、第3の電極63のチャネル方向の寸法は、
2Δ1以上あれば良いことになる。次に、図1(a)に示
すように、中間絶縁膜53を形成した後、第1の電極6
1に覆われず残っている第3の電極63の隙間に、1つ
の導電層からなる第2の電極62を形成する。最後に
保護層54を設ける。
【0013】このように、このCCDは、第1の電極6
1と第2の電極62とがそれぞれ1つの導電層からな
り、隣り合う第1の電極61の端部と第2の電極62の
端部は中間絶縁膜53を挟んで互いに重なっているの
で、第1の電極61,第2の電極62のチャネル方向の
寸法は、従来と異なり、導電層間の設計マージンに制約
されなくなる。したがって、転送チャネルを容易に縮小
でき、集積度を高めることができる。
【0014】動作時には、図1(b)に示すように、第1
の電極61,第2の電極62に2相クロックφ12をそ
れぞれ印加する。また、第3の電極63には直流電圧を
印加して、その直下のポテンシャルを制御する。この直
流電圧は、例えば信号電荷が電子である場合、低電圧印
加にある蓄積領域81のポテンシャルよりも深く、か
つ、高電圧印加にある転送領域82のポテンシャルより
も浅くなるように設定する。
【0015】この状態で、第1の電極61直下の蓄積領
域81に蓄積された電子(信号電荷)は、第1の電極61
に加わったクロックパルスの立ち下がりにより、第3の
電極63直下を通って、第2の電極62直下の転送領域
82から蓄積領域81に転送される。このようにして、
次々と信号電荷が転送される。従来は1ビット当たり4
つのゲートが存在したが、この例では1ビット当たり2
つのゲートとなっているので、高速に転送を行うことが
できる。
【0016】図2は、この発明のCCDを、インターラ
イン型イメージセンサの垂直転送チャネルに適用したと
きのパターンレイアウトを示している。図中、実線が第
3の電極63のパターン、破線が第1の電極61のパタ
ーン、1点鎖線が第2の電極62のパターンをそれぞれ
示している。90は光電変換素子(フォトダイオード)で
ある。このイメージセンサでは、第1の電極61と第2
の電極62とが1ビットを構成しているので、これらの
パターンに囲まれた領域にある光電変換素子90につい
て、それぞれ個別の転送を行うことができる。したがっ
て、全画素の読み出しを行うことができる。なお、第3
の電極63のうち垂直転送チャネルに平行な部分63a
は、画素分離領域としても良く、または、信号読み出し
ゲート(垂直CCDの非転送期間にパルスを加える)とし
ても良い。
【0017】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の電
荷結合素子は、第1の電極と第2の電極とがそれぞれ1
つの導電層からなり、隣り合う第1の電極の端部と第2
の電極の端部は絶縁膜を挟んで互いに重なっているの
で、従来と異なり、導電層間の設計マージンに制約され
なくなる。したがって、転送チャネルを容易に縮小で
き、集積度を高めることができる。また、上記第1、第
2の電極とは別の導電層からなり、上記チャネル方向に
所定の寸法を有する第3の電極に所定の直流電圧が印加
されるので、第1の電極と第2の電極の重なった端部の
直下のポテンシャルを制御でき、転送を円滑に行うこと
ができる。
【0018】また、請求項2の電荷結合素子のように、
上記半導体基板の上記第3の電極の片側に相当する箇所
に、電荷転送方向を定める不純物領域が設けられている
場合、信号電荷を円滑に一方向に転送することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例のCCDの断面構造およ
び動作時のポテンシャル分布を示す図である。
【図2】 上記CCDをインターライン型イメージセン
サの垂直転送チャネルに適用したときのパターンレイア
ウトを示す図である。
【図3】 転送電極のデザインルールを説明する図であ
る。
【図4】 従来のCCDの断面構造および動作時のポテ
ンシャル分布を示す図である。
【図5】 CCDが応用されるデバイスを説明する図で
ある。
【符号の説明】
50 半導体基板 51 ゲート絶縁膜 52,53 中間絶縁膜 54 保護膜 61 第1の電極 62 第2の電極 63 第3の電極 81 蓄積領域 82 転送領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/339 H01L 27/14 - 27/148 H01L 29/762 - 29/768 H04N 5/335

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、2相駆動信号が印加さ
    れる第1の電極と第2の電極とを、この基板の表面に沿
    ってチャネル方向に交互に有する電荷結合素子におい
    て、 上記第1の電極と第2の電極はそれぞれ1つの導電層か
    らなり、隣り合う第1の電極の端部と第2の電極の端部
    は絶縁膜を挟んで互いに重なっており、 上記半導体基板上で上記第1の電極と第2の電極との重
    なった端部の直下に、絶縁膜を介して、上記第1、第2
    の電極とは別の導電層からなり、上記チャネル方向に所
    定の寸法を有し、かつ所定の直流電圧が印加される第3
    の電極を備えたことを特徴とする電荷結合素子。
  2. 【請求項2】 上記半導体基板の上記第3の電極の片側
    に相当する箇所に、電荷転送方向を定める不純物領域が
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電荷
    結合素子。
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