JP3296011B2 - ニードルコークスの製造方法 - Google Patents

ニードルコークスの製造方法

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JP3296011B2
JP3296011B2 JP08481593A JP8481593A JP3296011B2 JP 3296011 B2 JP3296011 B2 JP 3296011B2 JP 08481593 A JP08481593 A JP 08481593A JP 8481593 A JP8481593 A JP 8481593A JP 3296011 B2 JP3296011 B2 JP 3296011B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニードルコークスの製
造方法に関するものである。さらに詳しくは、黒鉛化時
の膨張(パッフィング)が低いニードルコークスの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ニードルコークスは、石油系重質
油又はコールタールもしくはコールタールピッチを原料
として製造され、黒鉛電極の骨材として使用されてい
る。一般に黒鉛電極は、所定の割合に粒度配合したコー
クス粒と粉を加熱混合しながらバインダーピッチを適当
量添加、ねつ合後、押出成形して生電極が製造される。
そして、この生電極を焼成、黒鉛化後、加工して製品で
ある黒鉛電極を製造している。
【0003】そして近年、電力費の高騰のために原単位
の低い電極、すなわち電力使用料の多い黒鉛化時の電力
費を低くする努力がなされている。その方法として黒鉛
化時の昇温速度を速くして黒鉛化時間を短くする方法が
とられているが、ニードルコークスは黒鉛化時に非可逆
膨張(パッフィング)を起こし、製品が割れる、嵩密度
が低くなる等の問題があるために昇温速度を速く出来な
いのが現状であり、パッフィングの低いニードルコーク
スが望まれている。
【0004】ニードルコークスのパッフィングの原因
は、コークス中の硫黄分、窒素分が高温でガス化するこ
とによって起きることが分かっており、低パッフィング
化のために種々の方法が提案されている。たとえば特開
昭63−99290号公報では、コールタール系重質油
を原料とした生コークスを粉部と粒部に選別し、粉部は
1,050〜1,450℃で10分間以上仮焼を行い、
粒部は、500〜1,500℃の範囲で仮焼して、一旦
冷却し、再度1,500〜1,800℃で10分間以上
仮焼を行い、得られた粉部と粒部の仮焼コークスを配合
する高品位コークスの製造方法が提案されている。これ
は、パッフィングへの影響が大きい粒部のコークスを2
回目の仮焼で通常の仮焼温度より高温で行うことによ
り、窒素分を減少させることを狙ったものである。しか
しながら、ロータリーキルンのような装置では、1,0
00℃以上の仮焼を粒部のみで行うと、粉部のコークス
による緩衝作用がないので、粒破壊が生じ易いという難
点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低パッフィ
ングとなるニードルコークスを収率よく、安価に製造す
る方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記実状に鑑み低パッフィングのニードルコークスを製造
すべく鋭意努力を重ねた結果、ディレードコーキング法
によって製造した生コークスを粉部と粒部に選別し、こ
の粒部を揮発分が1〜4%になるように仮焼し、冷却し
た後に、未仮焼の粉部とブレンドし、再度仮焼すること
を特徴とする高品位ニードルコークスの製造方法にあ
る。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて使用される生コークスは、いわゆるディレードワ
ーキング法により製造されたものであり、コールタール
等を原料とした石炭系ニードルコークスでも、接触分解
残渣油(FCC−DO)等を原料とした石油系ニードル
コークスでも良い。生コークスをたとえば粒径3mmで
篩い、粒部と粉部に選別する。粒部は、揮発分が1〜4
%、好ましくは2〜3%になるように低温で仮焼し、一
旦冷却する。この時の仮焼温度は、750〜900℃、
好ましくは800〜850℃である。その後、この粒部
と未仮焼の粉部を混合し、通常の仮焼温度で仮焼する。
通常の仮焼温度とは、1,000〜1,500℃であ
る。また、粒部と粉部の配合割合(重量比)は、生コー
クスを3mmで篩った時の割合で良いが、通常、80:
20〜20:80、好ましくは、75:25〜25:7
5である。このとき、粒部と粉部を別々に仮焼すると、
エネルギー的にロスであるばかりでなく、ロータリーキ
ルンのような装置では、1,000℃以上の仮焼を粒部
のみで行うと、粉部のコークスよる緩衝作用がないの
で、大きく粒度が低下する。揮発分を調整することによ
る効果は、揮発分をある程度揮発させることにより、1
μm前後の気孔が生成する。そのまま、通常の仮焼温度
まで仮焼すれば、1μm前後の気孔は数10μmの気孔
に発達してしまう。本発明方法においてはこれを避ける
ため、1μm前後の気孔がある程度生成したところで冷
却(通常、400℃以下に)し、気孔の発達を止め、再
度仮焼することで新たに1μm前後の気孔を生成させる
が、この1μm前後の気孔がパッフィングを低下させて
いると考えられる。
【0008】本発明で得られたニードルコークスは、常
法により粉砕、粒度調整後、バインダーピッチと混合し
て成形する。これを焼成した後、黒鉛化すれば優れた性
能の黒鉛電極を効率的に得ることが出来る。
【0009】実施例1〜4 脱キノリン不溶分(QI)されたコールタールピッチを
原料として、ディレードコーカーによって製造された生
コークスを目開き3mmの篩いで篩い、粒部と粉部に選
別し、粒部のみ電気炉で750、800、850、90
0℃でそれぞれ仮焼後、一旦冷却し、その後、粒部68
重量部と粉部32重量部を混合し1300℃で仮焼を行
った。結果を表1に示した。
【0010】実施例5 脱QIされたコールタールピッチを原料として、ディレ
ードコーカーによって製造された生コークスを目開き3
mmの篩いで篩い粒部と粉部に選別し、粒部のみロータ
リーキルンで850℃で仮焼後、一旦冷却し、その後、
粒部72重量部と粉部28重量部を混合し1500℃で
仮焼を行った。結果を表2に示した。
【0011】比較例1 脱QIされたコールタールピッチを原料として、ディレ
ードコーカーによって製造された生コークスを電気炉で
1300℃で仮焼を行った。結果を表1に示した。 比較例2 脱QIされたコールタールピッチを原料として、ディレ
ードコーカーによって製造された生コークスをロータリ
ーキルンで1500℃で仮焼を行った。結果を表2に示
した。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【発明の効果】本発明方法によれば、低パッフィング性
のニードルコークスを効率的に製造しうる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−99290(JP,A) 特開 昭63−108095(JP,A) 特開 昭63−243193(JP,A) 特開 昭62−273287(JP,A) 特開 昭62−41285(JP,A) 特開 昭54−123101(JP,A) 特開 昭61−34093(JP,A) 特開 昭52−29801(JP,A) 特開 昭60−231791(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10B 57/04 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディレードコーキング法によって製造し
    た生コークスを粉部と粒部に選別し、この粒部を揮発分
    が1〜4%になるように仮焼し、冷却した後に、前記粉
    部とブレンドし、ついで仮焼することを特徴とするニー
    ドルコークスの製造方法。
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