JP3295943B2 - 自走式掃除機 - Google Patents

自走式掃除機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自走式掃除機の速度及び
吸い込み力の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気掃除機は塵埃量をセンサーで
感知して吸い込み力を自動制御し効率的な清掃作業を可
能とするものがある。その一例として図2を参照しなが
ら説明する。
【0003】図に示すように、10は内部に電動機送風
機11等を有する本体、12は本体10に装着されたホ
ース、13及び14は延長管,床ノズルである。また、
ホース12の把手部12Aの内部には一対の赤外線発信
部15Aと受信部15Bで構成されるゴミセンサー15
が配設され、この間を通過する塵埃量を感知しホース1
2内の信号線を通して本体10の電動機11の入力をコ
ントロールし吸込力を制御するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように塵埃量をセ
ンサーで感知し吸い込み力を自動制御して効率的な清掃
作業を図ることは電池を電源とする自走式の掃除機にと
って、使用時間に重要な効果を与えるものである。しか
し上記従来例の方式をそのまま利用するだけでは次のよ
うな課題がある。
【0005】電池の消耗の最大の要因は、走行に要する
入力より電動送風機に要する入力が数十倍大きい。一方
塵埃の吸い込み性能は、電動送風機による吸い込み力と
走行速度とに関係し、吸い込み性能の強いほど、走行速
度の遅いほど高い。従って走行速度一定での清掃は吸い
込み力が強くても走行速度が速ければ塵埃の吸い込み効
率は低下し、遅くても必要以上に吸い込み力の入力を費
やし電池の消耗を早めることになる。
【0006】本発明は上記課題を解決し効率的な清掃作
業が行える自走式の掃除機を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
する手段として、電動送風機と、二次電池と、本体の後
方に取り付けられ前記電動送風機に連通するメインノズ
ルと、前記本体の前側で前記メインノズルより離れた位
置に取り付けられ前記電動送風機に連通するサブノズル
と、前記サブノズルと前記電動送風機とを連通する空気
通路内に設けられ塵埃量を感知するゴミセンサーを備
え、前記ゴミセンサーで感知された塵埃量が少ない場
合、本体の走行速度を早くし、塵埃量が多い場合、本体
の走行速度を 遅くするように制御するものである。
【0008】
【作用】本発明は上記の手段により、塵埃量によって走
行速度や吸い込み力を制御するため、吸い込み力が弱く
ても走行速度が遅ければ塵埃の吸い込み性能は上がり、
塵埃量が少なければ弱い吸い込みで走行速度を早くし電
池の消耗をおさえることができる。つまり塵埃量によっ
て走行速度と吸い込み力を制御することで、電池の能力
によって制限される使用時間を制御し効率的な清掃作業
が行えるものである。また、塵埃量を感知するゴミセン
サーが、本体の前側でメインノズルより離れた位置に取
り付けられたサブノズルと前記電動送風機とを連通する
空気通路内に設けられているので、本体が移動してメイ
ンノズルが、塵埃が検知された位置まで移動した時に、
その床面での塵埃の量に応じてすでに走行速度や電動送
風機の吸込力が制御されているので、電池を無駄に消費
することが無いものである。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例について図1を参照し
ながら説明する。
【0010】図に示すように、掃除機本体1は内部に電
動送風機2,走行用駆動電動機3,二次電池4等を、底
面前方にサブノズル5、後方にメインノズル6を配設し
ている。サブノズル5の吸い込み経路内には、赤外線の
発信部7Aと受信部7Bで構成されるゴミセンサー7が
配設され、このサブノズル5で吸い込まれた塵埃量をゴ
ミセンサー7で検知し、上記電動送風機2,走行用駆動
電動機3の入力を制御することによりメインノズル6で
の効率的な吸い込み力とこの吸い込み力に的確な走行速
度で清掃作業ができる。8は走行用駆動電動機3より駆
動されるローラーである。
【0011】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、ゴミセンサーで感知された塵埃量によって
走行速度や吸い込み力を制御するため、吸い込み力が弱
くても走行速度が遅ければ塵埃の吸い込み性能は上が
り、塵埃量が少なければ弱い吸い込みで走行速度を早く
し電池の消耗をおさえることができる。つまり塵埃量に
よって走行速度と吸い込み力を制御することで、電池の
能力によって制限される使用時間を制御し効率的な清掃
作業を行う自走式の掃除機を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本発明の一実施例を示した自走式掃除機の外観図 (b)要部拡大断面図
【図2】 (a)従来のゴミセンサーを有する電気掃除機の外観図 (b)同要部拡大断面図
【符号の説明】
1 掃除機本体 2 電動送風機 4 二次電池 5 サブノズル 6 メインノズル 7 ゴミセンサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−236519(JP,A) 特開 平3−242710(JP,A) 特開 平3−173519(JP,A) 特開 平4−352930(JP,A) 特開 平4−193243(JP,A) 実開 昭61−130147(JP,U) 実開 昭62−151851(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 9/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動送風機と、二次電池と、本体の後方
    に取り付けられ前記電動送風機に連通するメインノズル
    と、前記本体の前側で前記メインノズルより離れた位置
    に取り付けられ前記電動送風機に連通するサブノズル
    と、前記サブノズルと前記電動送風機とを連通する空気
    通路内に設けられ塵埃量を感知するゴミセンサーを備
    え、前記ゴミセンサーで感知された塵埃量が少ない場
    合、本体の走行速度を早くし、塵埃量が多い場合、本体
    の走行速度を遅くするように制御してなる自走式掃除
    機。
  2. 【請求項2】 ゴミセンサーで感知された塵埃量が少な
    い時に電動送風機の吸い込み力を低下させる請求項1記
    載の自走式掃除機。
  3. 【請求項3】 電動送風機と、二次電池と、本体の後方
    に取り付けられ前記電動送風機に連通するメインノズル
    と、前記本体の前側で前記メインノズルより離れた位置
    に取り付けられ前記電動送風機に連通するサブノズル
    と、前記サブノズルと前記電動送風機とを連通する空気
    通路内に設けられ塵埃量を感知するゴミセンサーを備
    え、前記ゴミセンサーで感知された塵埃量が少ない時に
    応じて前記電動送風機の吸い込み力を低下させる自走式
    掃除機。
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