JP3295683B2 - 中空軸鋳造方法 - Google Patents

中空軸鋳造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空軸、とくに、
少なくとも一端が開口した中空部を有する軸体を鋳造す
るための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の中空カム軸、中空クランク軸
等を鋳造する方法として、特開昭63−199046号
公報に記載されているように、ガラス管を中子とする技
術が従来から知られており、この場合には、鋳造品の貫
通孔、袋孔等の中空室中になお残存しているガラス管を
除去するため、砂中子の除去と同じ手段が使用されてい
るが、カム軸等のように、直径に対して長さが非常に大
きい軸体では、内部の中空室から上記ガラス管を除去す
ることは実際上容易でなく、その除去に多くの時間や工
数を必要とする不具合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、中空軸の鋳
造に中子として使用されたガラス管を、鋳造成形後に比
較的簡単に除去できるようにしようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
る中空軸鋳造方法は、耐熱ガラス管の内面にほぼ全長に
わたり凹部または凸部を形成し、上記ガラス管を中子と
して少なくとも一端が開口した中空部を有する軸体を鋳
造し、鋳造後における上記軸体の降温で上記軸体から上
記ガラス管に作用する締まり嵌め力により上記凹部また
は凸部に応力集中を生じさせ、上記ガラス管を上記凹部
または凸部から破砕させて、上記中空部の開口から除去
している。
【0005】すなわち、ほぼ全長にわたり内面に凹部ま
たは凸部が形成された耐熱ガラス管を中子として、少な
くとも一端が開口した中空部を有する軸体を鋳造するた
め、鋳造後における軸体の降温によりガラス管には軸体
から締まり嵌め力が作用し、このとき、ガラス管内面の
凹部または凸部に応力集中が発生するので、ガラス管を
上記凹部または凸部から容易に破砕させることができ、
破砕されたガラス管を中空部の開口から簡単に除去する
ことができるようになる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態例につ
いて、同等部分にはそれぞれ同一符号を付けて説明す
る。図1において、石英ガラス等により製作された真っ
直ぐな耐熱ガラス管1は、その内周面に、ほぼ全長にわ
たって軸方向に延びる凹部2が多数形成され、または、
図2に示されているように、真っ直ぐな耐熱ガラス管1
は、内周面に多数のらせん溝3がほぼ全長にわたって形
成されている。
【0007】次に、図3に示されているように、上記ガ
ラス管1を中子として使用し、上下の砂型4によりエン
ジンのカム軸5を鋳造すると、カム軸5は両端がそれぞ
れ開口した中空部6をそなえるように成形されることと
なる。なお、7はガラス管1における中空部6の両端を
塞ぐ蓋である。
【0008】このとき、カム軸5の常温への冷却に伴う
熱収縮によって、ガラス管1にはカム軸5から強い締ま
り嵌め力が作用するので、ガラス管1の内周面における
凹部2、または、らせん溝3には、それぞれガラス管1
のほぼ全長にわたって応力集中が発生し、その部分から
破砕されやすくなる。
【0009】従って、カム軸5の長さが比較的大きくて
も、その鋳造成形後に、ショットブラストや、上記凹部
2またはらせん溝3内に板材等を差し込んで捩じる等の
手段により、カム軸5の全長にわたって残すことなくガ
ラス管1を凹部2、または、らせん溝3の部分から容易
に、かつ、確実に破砕し、カム軸5の両端にそれぞれ形
成された中空部6の開口からその破砕片を取り出すこと
により、カム軸5の中空部6内からガラス管1を比較的
簡単に除去することができる。
【0010】すなわち、ガラス管1のほぼ全長にわたり
凹部2、または、らせん溝3が内周面に多数形成されて
いて、ガラス管1を中子とするカム軸5の鋳造後に、カ
ム軸5の熱収縮により凹部2、または、らせん溝3に発
生する応力集中でガラス管1が自動的に破砕されやすい
状態に置かれているので、ガラス管1の容易な破砕によ
ってカム軸中空部6内からガラス管1を比較的簡単に除
去することができ、従って、中空カム軸5を容易に、か
つ、迅速に製造することができる特色がある。
【0011】また、図4に示されているように、ガラス
管1の内周面にガラス管1のほぼ全長にわたって軸方向
に延びる突起10を適数形成し、もしくは、図4で2点
鎖線で示されているように、突起10に隣接してガラス
管1のほぼ全長にわたり凹部11を形成させ、これらの
ガラス管1を中子として、上記と同様にカム軸5を鋳造
すると、カム軸5の降温に伴う熱収縮によって、ガラス
管1にはカム軸5から強い締まり嵌め力が作用し、ガラ
ス管1内面における突起10の根元にはそれぞれガラス
管1のほぼ全長にわたって応力集中が発生し、その部分
から破砕されやすい状態となるので、カム軸5の鋳造成
形後に、カム軸5内に鋳込まれているガラス管1の内部
へ板材12を差し込んで突起10と係合させながら、図
4の時計方向へ板材12を捩じるようにすれば、突起1
0の根元からガラス管1を容易に破砕させることが可能
となり、従って、上記実施形態例の場合と同等の作用効
果を奏することができる。
【0012】なお、上記各実施形態例では、鋳造により
成形されたカム軸の降温時に、中子として使用されたガ
ラス管の内面凹部または凸部に集中応力が発生して、ガ
ラス管が上記凹部または凸部の部分から破砕されやすい
ように構成されているが、ガラス管が中子として使用で
きる強度をそなえている限度で、上記凹部におけるガラ
ス管の厚み、もしくは、ガラス管自身の厚みを小さくし
て、鋳造により成形されたカム軸の降温時に、中子とし
て使用されたガラス管にカム軸から作用する締まり嵌め
力のため、ガラス管の内面凹部または凸部に発生した集
中応力によって、ガラス管が上記凹部または凸部の部分
から自動的に破砕されるように構成すれば、カム軸から
のガラス管の除去が一層簡便となる長所がある。
【0013】また、本発明は、、カム軸の鋳造に限定さ
れることはなく、少なくとも一端が開口した中空部を有
する軸体、例えば、クランク軸等の鋳造にも同様に適用
できることはいうまでもなく、さらには、必要に応じて
上記ガラス管を曲管として形成させることにより、これ
を中子に使用して中空の曲がった軸体を鋳造することも
可能であり、あるいはまた、上記ガラス管の内面におい
て、上記凹部を横切るように適宜多数の凹部を形成する
ようにすれば、ガラス管を一層破砕しやすくできるもの
である。
【0014】
【発明の効果】本発明にかかる中空軸鋳造方法によれ
ば、ほぼ全長にわたり内面に凹部または凸部が形成され
たガラス管を中子として、中空軸体を鋳造する際、鋳造
後における軸体の降温によりガラス管には軸体から締ま
り嵌め力が作用して、ガラス管内面の凹部または凸部に
応力集中が発生し、ガラス管を上記凹部または凸部から
容易に破砕させることができて、破砕されたガラス管を
中空部の開口から簡単に除去することができるようにな
るので、中空軸体を容易に、かつ、迅速に製造すること
ができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における要部縦断面図。
【図2】本発明の他の実施形態例における要部縦断面
図。
【図3】上記各実施形態例の縦断面図。
【図4】本発明の他の実施形態例における要部縦断面
図。
【符号の説明】
1 ガラス管 2 凹部 3 らせん溝 4 砂型 5 カム軸 6 中空部 10 突起 11 凹部 12 板材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−28345(JP,U) 特公 昭47−30813(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22C 9/24,9/10 B22D 29/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱ガラス管の内面にほぼ全長にわたり
    凹部または凸部を形成し、上記ガラス管を中子として少
    なくとも一端が開口した中空部を有する軸体を鋳造し、
    鋳造後における上記軸体の降温で上記軸体から上記ガラ
    ス管に作用する締まり嵌め力により上記凹部または凸部
    に応力集中を生じさせ、上記ガラス管を上記凹部または
    凸部から破砕させて、上記中空部の開口から除去する中
    空軸鋳造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記軸体から上記ガ
    ラス管に作用する締まり嵌め力が上記凹部または凸部を
    破砕するようにした中空軸鋳造方法。
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CN113927022A (zh) * 2021-10-15 2022-01-14 泰州市锦峰新材料科技有限公司 一种铸造高温合金棒材自动脱模装备

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