JP2914729B2 - 中空カム軸の製造方法 - Google Patents

中空カム軸の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内燃機関に用いられる中空カム軸の製造方
法に関する。
〔従来の技術〕
内燃機関に用いられる中空カム軸の製造方法として消
失模型を用いた鋳造法が知られている(特開平1−2387
65号公報参照)。すなわち、発泡ポリスチレンで、第4
図に示すような中空カム軸状の消失模型101を製作す
る。ここの消失模型101をそのまま鋳物砂の中に埋設し
て造型すると、この細長い消失模型101が変形しやすい
ことから、造型時に曲りが生じたりする。鋳物砂の中の
消失模型101に溶湯を鋳込めば、そのまま曲った中空カ
ム軸が鋳造されてしまう。したがって、高速回転体であ
り、曲り許容差が小さい中空カム軸には適していず、こ
の鋳造法を用いることができない。
そこで、消失模型101を製作する際に中央にステレン
ス鋼管102を配設して、このステンレス鋼管102を芯金と
している。ステンレス鋼管102を有する消失模型101を、
第5図に示すように鋳物砂103の中に埋設しすれば、曲
りは生じることはない。次に、湯口カップ104から溶湯
を鋳込むと、消失模型101は消失し、ステンレス鋼管102
を中心に有する中空カム軸が鋳造される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の中空カム軸の製造方
法にあっては、中心に位置するステンレス鋼管102と中
空カム軸状の鋳造材とを完全に溶着させるために、高温
の溶湯を鋳込む必要があり、あまりに溶湯が高温すぎる
と、ステレンス鋼管102が溶融してしまい、中空カム軸
が鋳造されなくなる。そこで、あまり高温ではない溶湯
を鋳込むと鋳造材とステンレス鋼管102との溶着が不完
全となってしまう。この中空カム軸を内燃機関に用いて
運転すると、鋳造材との溶着が不完全なステンレス鋼管
102とこの内燃機関のロッカアームとによって振動が発
生し、また異音が発生してしまうという問題点があっ
た。
また、中空カム軸には油孔を形成するが、この中空カ
ム軸の中心に設けられたステンレス鋼管102には油孔が
形成されていないので、ステンレス鋼管102にも連通す
る油孔を切削加工しなければならない。このとき、ステ
ンレス鋼管102の切削屑がこの内部に突出するので、こ
の清掃作業が必要となり煩雑であった。さらには、中空
カム軸とステンレス鋼管102との非溶着部から油もれが
生じるという虞もあった。
〔課題を解決するための手段〕
このような課題を解決するために、本発明にあっては
耐火材料を金属管にコーティングし、このコーティング
された金属管を中心に配して中空カム軸状の消失模型を
作り、この消失模型を鋳物砂に埋設し、この埋設された
消失模型に溶湯を鋳込み、この鋳込まれた中空カム軸か
ら金属管を抜き取るようにした。
〔作用〕
湯口カップからの溶湯を鋳込むと、消失模型は消失し
て中空カム軸が鋳造されるが、金属管の外周壁には耐火
材料がコーティングしてあるので、溶湯が高温であって
も中空カム軸が金属管に溶着したり、あるいはステンレ
ス鋼管を溶解させるようなことはない。次に、鋳物砂の
中から中空カム軸を取り出し、中空カム軸から金属管を
抜き取っても中空カム軸と金属管との間には耐火材料が
介在しているので、金属管は容易に抜き取れる。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に基づいて説明する。第1図ない
し第3図は本発明に係る中空カム軸の製造方法の一実施
例を示す図である。
第1図に示すように、ステンレス鋼管1の外周壁に耐
火材料としての黒鉛2を1.5〜2.0mmの厚さで塗布した
後、この黒鉛2を加熱して焼付ける(コーティング)。
次に、黒鉛2がコーティングされたステンレス鋼管1を
模型用金型(図示せず)の中央にセットし、発泡ポリス
チレンによって中空カム軸状の消失模型3を成型する。
消失模型3の中心には芯金としてステンレス鋼管1が入
っていることになるが、このステンレス鋼管1と消失模
型3との間には黒鉛2が介在していることになる。
次に、消失模型3を第2図に示すように鋳枠4に充填
された鋳物砂5の中に埋設して造型する。このとき、消
失模型3はこの中に芯金が入っていなければ、発泡ポリ
スチレン製で細長い形状をしているので、鋳物砂の中に
埋設して造型するときに曲りが生じる。しかし、消失模
型3にはステンレス綱管1の芯金が入っているので曲り
が生じるようなことはない。次に、鋳物砂5の中に堰6
a,6b、湯口棒7を設け、湯口棒7に湯口カップ8を連結
する。
次に、湯口カップ8から球状黒鉛鋳鉄等の溶湯を鋳込
むと、消失模型3は消失し、第3図に示すような中空カ
ム軸9が鋳造される。このとき、ステンレス鋼管1の外
周壁には黒鉛2がコーティングしてあるので、溶湯が高
温であっても中空カム軸9がステンレス鋼管1に溶着し
たり、あるいはステンレス鋼管1を溶解させるようなこ
とはない。次に、鋳物砂5の中から中空カム軸9を取り
出し、第3図に示すように中空カム軸9からステンレス
鋼管1を抜き取る。このとき、中空カム軸9とステンレ
ス鋼管1との間には黒鉛2が介在しているので、ステン
レス綱管1は容易に抜き取れる。中空カム軸9の内周壁
にはステンレス鋼管1にコーティングされた黒鉛2が付
着しており、超音波洗浄によって付着した黒鉛2を取り
除く。
このようにして、鋳造によって製造された中空カム軸
9は、鍛造によって製造されたものに比べて軽量であ
り、また中空状になっているのでさらに軽量となり、内
燃機関の軽量化が要請される今日にあっては適してい
る。また、中空カム軸9は球状黒鉛鋳鉄製であるので、
中空カム軸9のカム部10は耐摩耗性を有し、ジャーナル
部11は被切削性を有している。このようにして製造され
た中空カム軸9を内燃機関に用いて運転しても、この中
空カム軸9にはステンレス鋼管1が存在しないために、
内燃機関のロッカアームとによって振動が発生したり、
また異音が発生するようなことはない。
一方、中空カム軸9からステンレス鋼管1を抜き取る
ので、この鋳造品だけの中空カム軸9に油孔12を切削し
て形成しても、切削層が内部に突出するようなことはな
い。したがって、前記した清掃作業が省略できて簡便と
なる。さらには中空カム軸9にはステンレス鋼管1が存
在しないことから前記したような非溶着部から油もれが
生じるという虞もない。なお、耐火材料としては黒鉛系
もくしはアルミナ系等も使用することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、耐火材料を金属管にコーティン
グし、このコーティングされた金属管を中心に配して中
空カム軸の消失模型を作り、この消失模型を鋳物砂に埋
設し、この埋設された消失模型に溶湯を鋳込み、この鋳
込まれた中空カム軸から金属管を抜き取るようにしたの
で、中空カム軸を内燃機関に用いて運転しても、金属管
が存在しないために、この内燃機関のロッカアームとに
よって振動を発生させることはなく、また異音が発生す
るようなこともない。
また、この中空カム軸は鋳造品であるので、油孔を形
成しても、切削屑が内部に突出することなはなく、清掃
作業が省略でき、簡便となる。さらには、中空カム軸に
は金属管が存在しないことから前記したような非溶着部
から油もれが生じるという虞もない。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第3図は本発明に係る中空カム軸の製造方
法を示す図であり、第1図は消失模型の断面図、第2図
は鋳枠の断面図、第3図は中空カム軸の断面図である。
第4図および第5図は従来の中空カム軸の製造方法を示
す図であり、第4図は消失模型の断面図、第5図は鋳枠
の断面図である。 1……ステンレス鋼管、2……黒鉛、3……消失模型、
4……鋳枠、5……鋳造砂、9……中空カム軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 19/00 F16H 53/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐火材料を金属管にコーティングし、この
    コーティングされた金属管を中心に配して中空カム軸の
    消失模型を作り、この消失模型を鋳物砂に埋設し、この
    埋設された消失模型に溶湯を鋳込み、この鋳込まれた中
    空カム軸から金属管を抜き取るようにしたことを特徴と
    する中空カム軸の製造方法。
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