JP3295127B2 - リング状品のサイジング方法 - Google Patents

リング状品のサイジング方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軸受の内外輪となる
リング状品を目的の径に塑性加工するリング状品のサイ
ジング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】軸受の内輪および外輪は、軸やハウジン
グに対する嵌め合いの締代を公差内に収めるために、各
々内径および外径寸法を精度良く仕上げる必要がある。
そのため、鍛造されたリング状品を、サイジングと呼ば
れる冷間塑性加工で寸法精度を仕上げる方法が採られて
いる。
【0003】すなわち、外輪の場合は、サイジング型の
内径孔に通すことにより、外径を目的の寸法に仕上げ
る。内輪の場合は、軸状のサイジング型を素材に挿通さ
せて、内径を目的の寸法に仕上げる。これにより、旋削
の削り代を少なくし、あるいは旋削を省略して歩留りを
上げることができる。サイジングに際しては、サイジン
グ型とリング状品との接触面に潤滑剤を供給し、円滑な
加工が行えるようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リング状品の
軸方向幅が長い場合、サイジング途中で油膜切れが起こ
り、焼付きやかじりが発生することがある。
【0005】この発明の目的は、軸方向幅の長いリング
状品であっても、焼付き等を生じることなく円滑に、か
つ能率良く加工することのできるリング状品のサイジン
グ方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のサイジング方
法は、軸受の外輪または内輪となるリング状品を外径ま
たは内径サイジング用のサイジング型に軸方向に押し付
けて前記リング状品の一部を絞り状態または拡径状態に
性加工する第1段の押し付け工程と、前記リング状品
をサイジング型から一旦出して潤滑剤の供給後に同じサ
イジング型に押し付ける再押し付け工程とを含む方法で
ある。再押し付け工程は1または複数回行い、これによ
りリング状品の全体を目的の径に加工する。
【0007】
【作用】この方法によると、リング状品の一部を塑性加
工した後、一旦サイジング型から出して、潤滑剤を供給
し、再押し付けを行うので、リング状品が軸方向に長い
形状であっても、油膜切れを生じることなく全体のサイ
ジングが行える。
【0008】
【実施例】この発明の一実施例を図1に基づいて説明す
る。この例は外径サイジングに適用したものである。サ
イジング装置は、フレーム1に固定された外径用サイジ
ング型2と、このサイジング型2の両側に各々配置され
て軸方向に進退駆動される押し付け部材3および逆押し
出し部材4と、潤滑剤ノズル5とで構成される。サイジ
ング型2は、内径面2aを出口側に漸次狭まるテーパ状
面とし、出口部の内径を目的のサイジング寸法としてし
てある。被サイジング部材であるリング状品Wは、例え
ば軸受の外輪となる部品であり、鍛造品またはその旋削
加工品からなる。
【0009】つぎに、サイジング方法を説明する。ま
ず、同図(A)に示すように、リング状品Wを押し付け
部材3でサイジング型2の内径面に軸方向に押し付け、
同図(B)のように一部Waを絞り状態に塑性加工す
る。これにより第1段の押し付け工程を終了する。
【0010】この後、(C)のように逆押し出し部材4
を進出させてリング状品Wを一旦サイジング型2から逆
方向に押し出し、ノズル5からリング状品Wの外周に潤
滑剤aを吹き付ける。潤滑剤aには、サイジング一般に
使用されている黒鉛系の固体潤滑剤や、オイル等を使用
する。リング状品Wの押し出しは、必ずしも全体をサイ
ジング型2から出さなくても良く、外周に潤滑剤aの吹
き付けが行える程度に押し出せば良い。潤滑剤aの吹き
付けタイミングは、押し出し途中,押し出し完了時,お
よび次の再押し付けのための移動時の何れであっても良
い。
【0011】このように潤滑剤aの吹き付けられたリン
グ状品Wを、(D)のように押し付け部材3によって再
度サイジング型2に押し付け、サイジング型2内を通過
させて、リング状品Wの全体の外径を目的の寸法に仕上
げる。
【0012】前記の(B)から(D)に至る工程、すな
わちリング状品Wを一旦逆方向に出して、潤滑剤供給後
に再押し付けを行う工程は、複数回繰り返して行い、リ
ング状品Wを少しずつ塑性加工して、最終の再押し付け
工程でサイジング型2から抜き出すようにしても良い。
【0013】このサイジング方法によると、このように
リング状品Wの軸方向の一部Waを塑性加工した後、一
旦サイジング型2から出して、潤滑剤aを供給し、再押
し付けを行うので、リング状品Wが軸方向に長い形状で
あっても、油膜切れを生じることなく全体のサイジング
が行える。そのため、焼付きやかじりを発生することな
く円滑に加工できる。また、一部Waの塑性加工後に、
同じサイジング型2に再度押し付けるので、他のサイジ
ング型を用いる場合と異なり、再度の位置決め等が不要
で、能率良く加工することができる。さらに、前記のよ
うに多段に押し付けを行う場合は、1回の塑性加工量を
少なくできるので、1個のサイジング型2で大きな絞り
が行える。
【0014】図2は内径サイジングに適用した実施例を
示す。サイジング装置は、進退駆動される内径用サイジ
ング型7と、リング状品Wの背面支持部材8と、抜け止
め部材9と、潤滑剤ノズル10とで構成される。サイジ
ング型7は、先端部がテーパ軸状に形成されて、基端側
部分が目的のサイジング径となっている。背面支持部材
8および抜け止め部材9は、サイジング型7の挿通孔を
有している。
【0015】サイジング方法を説明する。まず、同図
(A)に示すように、リング状品W内にサイジング型7
を侵入させて、リング状品Wの内径面をサイジング型7
に押しつけ、同図(B)のように一部Wbを拡径状態に
塑性加工して第1段の押し付け工程を終了する。
【0016】この後、(C)のようにサイジング型7を
後退させて、リング状品Wから一旦出し、ノズル10か
らサイジング型7の外周に潤滑剤aを吹き付け、(D)
のようにサイジング型2を再度前進させてリング状品W
に押し付ける。これにより、サイジング型7の所定径の
部分7aをリング状品W内まで侵入させ、リング状品W
の全体の内径を目的の寸法に仕上げる。前記の(B)か
ら(D)に至る再押し付け工程は、複数回繰り返して行
い、リング状品Wを少しずつ塑性加工しても良い。
【0017】このように、内径サイジングの場合も一部
Wbの塑性加工後に一旦サイジング型7を抜き出して、
潤滑剤供給後に再押し付けを行うことにより、リング状
品Wが軸方向に長いものであっても、油膜切れを生じる
ことなく円滑にサイジングすることができる。
【0018】
【発明の効果】この発明のサイジング方法は、リング状
品の一部を塑性加工した後、一旦サイジング型から出し
て、潤滑剤を供給し、再押し付けを行うので、リング状
品が軸方向に長い形状であっても、油膜切れを生じるこ
となくサイジングが行え、焼付きやかじりを発生するこ
となく円滑に加工できる。また、一部の塑性加工の後、
同じサイジング型に再度押し付けるので、他のサイジン
グ型を用いる場合と異なり、再度の位置決め等が不要で
能率良く加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を外径サイジングに適用した実施例の
工程図である。
【図2】この発明を内径サイジングに適用した実施例の
工程図である。
【符号の説明】
2…サイジング型、3…押し付け部材、4…逆押し出し
部材、5…潤滑剤ノズル、7…サイジング型、8…背面
支持部材、10…潤滑剤ノズル、a…潤滑剤、W…リン
グ状品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B21D 41/04 B21D 41/04 C 53/16 53/16 (56)参考文献 特開 昭50−57060(JP,A) 特開 昭53−108062(JP,A) 特開 平3−279792(JP,A) 特開 昭63−285327(JP,A) 特開 昭63−52722(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 53/10 B21D 53/16 B21D 3/14 B21D 41/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受の外輪または内輪となるリング状品
    を外径または内径サイジング用のサイジング型に軸方向
    に押し付けて前記リング状品の一部を絞り状態または拡
    径状態に塑性加工する第1段の押し付け工程と、前記リ
    ング状品をサイジング型から一旦出して潤滑剤の供給後
    に同じサイジング型に押し付ける再押し付け工程とを含
    み、この再押し付け工程を1または複数回行ってリング
    状品の全体を目的の径に加工するリング状品のサイジン
    グ方法。
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