JPH1029031A - 押出し鍛造加工方法 - Google Patents
押出し鍛造加工方法Info
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- JPH1029031A JPH1029031A JP20288596A JP20288596A JPH1029031A JP H1029031 A JPH1029031 A JP H1029031A JP 20288596 A JP20288596 A JP 20288596A JP 20288596 A JP20288596 A JP 20288596A JP H1029031 A JPH1029031 A JP H1029031A
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- JP
- Japan
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- punch
- die
- workpiece
- extrusion
- work
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い精度の製品を効率よく得ることができる
新規な押出し鍛造加工方法を提供する。 【解決手段】 所定の外周形状を規定するダイス20と
所定の内周形状を規定するマンドレル31を先端に有す
るポンチ30とによって押出し鍛造するに際し、所定位
置にある前記ダイスに配置された被加工材に対し前記ポ
ンチが加圧前進して該被加工材を押出し成形する工程
と、前記工程後、前記ポンチを前進したまま、前記ダイ
スを前記ポンチの加圧方向と反対側方向に加圧移動して
被加工材の外周を拘束して該被加工材の外周を仕上げ成
形する工程と、次いで、前記ダイスを移動したまま、前
記ポンチを後退してそのマンドレルによって被加工材の
内周を規制して該被加工材の内周を仕上げ成形する工程
と、その後、前記ダイスをより被加工材を突き出す工程
とを含む。
新規な押出し鍛造加工方法を提供する。 【解決手段】 所定の外周形状を規定するダイス20と
所定の内周形状を規定するマンドレル31を先端に有す
るポンチ30とによって押出し鍛造するに際し、所定位
置にある前記ダイスに配置された被加工材に対し前記ポ
ンチが加圧前進して該被加工材を押出し成形する工程
と、前記工程後、前記ポンチを前進したまま、前記ダイ
スを前記ポンチの加圧方向と反対側方向に加圧移動して
被加工材の外周を拘束して該被加工材の外周を仕上げ成
形する工程と、次いで、前記ダイスを移動したまま、前
記ポンチを後退してそのマンドレルによって被加工材の
内周を規制して該被加工材の内周を仕上げ成形する工程
と、その後、前記ダイスをより被加工材を突き出す工程
とを含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は金属の冷間鍛造方
法に関し、特には押出し鍛造加工方法に関する。
法に関し、特には押出し鍛造加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、アルミニウム製丸棒などから円
筒状の部品を得る場合には、従来より、冷間鍛造による
押出し鍛造加工が広く実施されている。この加工方法
は、常温もしくは材料の再結晶温度以下において、ダイ
スに固定した前記丸棒などの被加工材にポンチなどの工
具を用いて被加工材に圧力を加え、その工具形状に沿っ
て押出し所定形状の製品を得るものである。後方押出し
の場合にあっては、被加工材は、前記ダイスとポンチと
の間から、前記ポンチの押圧方向の逆方向に押し出され
て筒状に突出する。しかる後、前記ポンチを被加工材か
ら引き抜くと所望の筒体が得られる。
筒状の部品を得る場合には、従来より、冷間鍛造による
押出し鍛造加工が広く実施されている。この加工方法
は、常温もしくは材料の再結晶温度以下において、ダイ
スに固定した前記丸棒などの被加工材にポンチなどの工
具を用いて被加工材に圧力を加え、その工具形状に沿っ
て押出し所定形状の製品を得るものである。後方押出し
の場合にあっては、被加工材は、前記ダイスとポンチと
の間から、前記ポンチの押圧方向の逆方向に押し出され
て筒状に突出する。しかる後、前記ポンチを被加工材か
ら引き抜くと所望の筒体が得られる。
【0003】その際、前記被加工材とポンチとの間の摩
擦抵抗を少なくして、被加工材の押し出しやポンチの引
き抜きを効率的に行なうため、前記ポンチの先端の押圧
面にマンドレルを設けることがある。このマンドレル
は、前記ポンチの外径よりも僅かに大きく形成したもの
で、被加工材の内周とポンチとの間に隙間を形成するよ
うにして、その摩擦抵抗を少なくするものである。
擦抵抗を少なくして、被加工材の押し出しやポンチの引
き抜きを効率的に行なうため、前記ポンチの先端の押圧
面にマンドレルを設けることがある。このマンドレル
は、前記ポンチの外径よりも僅かに大きく形成したもの
で、被加工材の内周とポンチとの間に隙間を形成するよ
うにして、その摩擦抵抗を少なくするものである。
【0004】しかるに、この方法にあっては、被加工材
の成形はその外周側ではダイスによって、内周側ではマ
ンドレルによって行なわれるのであるが、ポンチによっ
てダイス外部に押出された被加工材の外周部分およびマ
ンドレルより後部の被加工材の内周部分は、その外径お
よび内径が成形型によって規制されないいわば自由賦形
部分となり、ある程度の寸法精度は出るものの、100
分の1ミリ台の精度を得ることはできなかった。そのた
め、高い精度が求められる製品にあっては、この後に被
加工材の外周および内周の仕上げ加工の工程を経なけれ
ばならず、効率的でないばかりかコスト的にも問題であ
った。
の成形はその外周側ではダイスによって、内周側ではマ
ンドレルによって行なわれるのであるが、ポンチによっ
てダイス外部に押出された被加工材の外周部分およびマ
ンドレルより後部の被加工材の内周部分は、その外径お
よび内径が成形型によって規制されないいわば自由賦形
部分となり、ある程度の寸法精度は出るものの、100
分の1ミリ台の精度を得ることはできなかった。そのた
め、高い精度が求められる製品にあっては、この後に被
加工材の外周および内周の仕上げ加工の工程を経なけれ
ばならず、効率的でないばかりかコスト的にも問題であ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明はかかる問題
点を解決するために提案されたものであって、高い精度
の製品を効率よく得ることができる新規な押出し鍛造加
工方法を提供しようとするものである。
点を解決するために提案されたものであって、高い精度
の製品を効率よく得ることができる新規な押出し鍛造加
工方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
所定の外周形状を規定するダイスと所定の内周形状を規
定するマンドレルを先端に有するポンチとによって押出
し鍛造するに際し、所定位置にある前記ダイスに配置さ
れた被加工材に対し前記ポンチが加圧前進して該被加工
材を押出し成形する工程と、前記工程後、前記ポンチを
前進したまま、前記ダイスを前記ポンチの加圧方向と反
対側方向に加圧移動して被加工材の外周を拘束して該被
加工材の外周を仕上げ成形する工程と、次いで、前記ダ
イスを移動したまま、前記ポンチを後退してそのマンド
レルによって被加工材の内周を規制して該被加工材の内
周を仕上げ成形する工程と、その後、前記ダイスをより
被加工材を突き出す工程とを含むことを特徴とする押出
し鍛造加工方法に係る。
所定の外周形状を規定するダイスと所定の内周形状を規
定するマンドレルを先端に有するポンチとによって押出
し鍛造するに際し、所定位置にある前記ダイスに配置さ
れた被加工材に対し前記ポンチが加圧前進して該被加工
材を押出し成形する工程と、前記工程後、前記ポンチを
前進したまま、前記ダイスを前記ポンチの加圧方向と反
対側方向に加圧移動して被加工材の外周を拘束して該被
加工材の外周を仕上げ成形する工程と、次いで、前記ダ
イスを移動したまま、前記ポンチを後退してそのマンド
レルによって被加工材の内周を規制して該被加工材の内
周を仕上げ成形する工程と、その後、前記ダイスをより
被加工材を突き出す工程とを含むことを特徴とする押出
し鍛造加工方法に係る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1ないし図10はこの発明の加工
方法を実施する装置を各工程ごとに順に示したもので、
図1はダイスに被加工材を載置した加工前の状態を示す
断面図、図2はポンチ側に後方押さえ部材が配置された
状態を示す断面図、図3はポンチにより被加工材を加圧
して押出し成形した状態を示す断面図、図4は図3の要
部の拡大断面図、図5はダイスをポンチの加圧方向と反
対側方向に移動する状態を示す要部の拡大断面図、図6
は同じくダイスの移動完了状態示す断面図、図7はダイ
スの移動状態においてポンチを後退する状態を示す要部
の拡大断面図、図8は同じくポンチの移動完了状態を示
す断面図、図9はダイスがもとの所定位置に戻った状態
を示す断面図、図10は成形された製品をダイスから突
き出した状態を示す断面図である。
を詳細に説明する。図1ないし図10はこの発明の加工
方法を実施する装置を各工程ごとに順に示したもので、
図1はダイスに被加工材を載置した加工前の状態を示す
断面図、図2はポンチ側に後方押さえ部材が配置された
状態を示す断面図、図3はポンチにより被加工材を加圧
して押出し成形した状態を示す断面図、図4は図3の要
部の拡大断面図、図5はダイスをポンチの加圧方向と反
対側方向に移動する状態を示す要部の拡大断面図、図6
は同じくダイスの移動完了状態示す断面図、図7はダイ
スの移動状態においてポンチを後退する状態を示す要部
の拡大断面図、図8は同じくポンチの移動完了状態を示
す断面図、図9はダイスがもとの所定位置に戻った状態
を示す断面図、図10は成形された製品をダイスから突
き出した状態を示す断面図である。
【0008】本発明の加工方法は、前記したように、金
属製丸棒や角棒などの被加工材を、冷間鍛造による押出
し加工によって効率良くしかも高い精度に成形するもの
で、被加工材の押出し成形工程と外周仕上げ工程と内周
仕上げ工程と被加工材の突き出し工程を含むものであ
る。なお、以下の実施例では、いわゆる後方押出し加工
について説明するが、この発明方法は前方押出しおよび
複合押出し加工にも利用されることができることはいう
までもない。
属製丸棒や角棒などの被加工材を、冷間鍛造による押出
し加工によって効率良くしかも高い精度に成形するもの
で、被加工材の押出し成形工程と外周仕上げ工程と内周
仕上げ工程と被加工材の突き出し工程を含むものであ
る。なお、以下の実施例では、いわゆる後方押出し加工
について説明するが、この発明方法は前方押出しおよび
複合押出し加工にも利用されることができることはいう
までもない。
【0009】次に、添付の図面に従って、この発明の実
施例を後方押出し加工装置について説明すると、図にお
いて、符号10は加工装置全体を表し、11はフレー
ム、12はその上フレーム、13は中フレーム、14は
下フレームである。符号20はダイス、25は中フレー
ム13に取り付けられたダイスのためのベース、27は
ノックアウトである。また、符号30はポンチ、31は
その先端に設けられたマンドレル、35はポンチの取付
盤、40は押出し部を規定する後方押さえ部材で、45
は前記後方押さえ部材の取付盤である。さらに、符号M
は被加工材(ブランク)で、M1,M2,M3は各加工
段階にある被加工材を表し、Pは成形された製品を示
す。
施例を後方押出し加工装置について説明すると、図にお
いて、符号10は加工装置全体を表し、11はフレー
ム、12はその上フレーム、13は中フレーム、14は
下フレームである。符号20はダイス、25は中フレー
ム13に取り付けられたダイスのためのベース、27は
ノックアウトである。また、符号30はポンチ、31は
その先端に設けられたマンドレル、35はポンチの取付
盤、40は押出し部を規定する後方押さえ部材で、45
は前記後方押さえ部材の取付盤である。さらに、符号M
は被加工材(ブランク)で、M1,M2,M3は各加工
段階にある被加工材を表し、Pは成形された製品を示
す。
【0010】また、作動機構に関しては、符号50はダ
イス20を前進後退するシリンダ装置で、51はその作
動部材、60はノックアウト27を前進後退するシリン
ダ装置で、61はその作動部材、70はポンチ30を前
進後退するシリンダ装置で、71はその作動部材、80
は後方押さえ部材40を前進後退するシリンダ装置で、
81はその作動部材を示す。なお、各シリンダ装置5
0,60,70,80は油圧シリンダ装置であり、公知
の機構によって作動されるものであるので、油圧油の流
出入口の位置およびその流れ方向を図示して、各部の構
造については説明を省略する。
イス20を前進後退するシリンダ装置で、51はその作
動部材、60はノックアウト27を前進後退するシリン
ダ装置で、61はその作動部材、70はポンチ30を前
進後退するシリンダ装置で、71はその作動部材、80
は後方押さえ部材40を前進後退するシリンダ装置で、
81はその作動部材を示す。なお、各シリンダ装置5
0,60,70,80は油圧シリンダ装置であり、公知
の機構によって作動されるものであるので、油圧油の流
出入口の位置およびその流れ方向を図示して、各部の構
造については説明を省略する。
【0011】図1はダイス20に被加工材Mを載置した
加工前の状態を示す断面図である。この装置10は、図
示のように、被加工材(ブランク)Mを、所定の外周形
状を規定するダイス20と所定の内周形状を規定するマ
ンドレル31を先端に有するポンチ30とによって押出
し鍛造するもので、被加工材Mはダイス20とノックア
ウト27によって形成される凹部内に収容される。
加工前の状態を示す断面図である。この装置10は、図
示のように、被加工材(ブランク)Mを、所定の外周形
状を規定するダイス20と所定の内周形状を規定するマ
ンドレル31を先端に有するポンチ30とによって押出
し鍛造するもので、被加工材Mはダイス20とノックア
ウト27によって形成される凹部内に収容される。
【0012】図2はポンチ20側に後方押さえ部材40
が配置された状態を示したものである。ポンチ20によ
る押出し加工に先立って、被加工材Mの押出し長さを規
定する後方押さえ部材40がシリンダ装置80の駆動に
よって所定位置に前進aし配置される。符号41は後方
押さえ部材40に形成されたポンチ20の挿通孔であ
る。
が配置された状態を示したものである。ポンチ20によ
る押出し加工に先立って、被加工材Mの押出し長さを規
定する後方押さえ部材40がシリンダ装置80の駆動に
よって所定位置に前進aし配置される。符号41は後方
押さえ部材40に形成されたポンチ20の挿通孔であ
る。
【0013】次に、被加工材Mの押出し成形がなされ
る。図3はポンチ20によって被加工材M1を加圧し押
出し成形した状態を示す図である。この工程では、前記
のように所定位置にある前記ダイス20に配置された被
加工材Mに対し、ポンチ30がそのシリンダ装置70の
駆動によって加圧前進bする。そして、図のように、ダ
イス20およびノックアウト27により前部および側部
が拘束された被加工材M1は、ポンチ30の加圧前進に
よってポンチ30の加圧方向と反対側に押出される(後
方押出し)とともに、その押し出された後端は前記後方
押さえ部材40によって規定されて所定の筒形状に賦形
される。
る。図3はポンチ20によって被加工材M1を加圧し押
出し成形した状態を示す図である。この工程では、前記
のように所定位置にある前記ダイス20に配置された被
加工材Mに対し、ポンチ30がそのシリンダ装置70の
駆動によって加圧前進bする。そして、図のように、ダ
イス20およびノックアウト27により前部および側部
が拘束された被加工材M1は、ポンチ30の加圧前進に
よってポンチ30の加圧方向と反対側に押出される(後
方押出し)とともに、その押し出された後端は前記後方
押さえ部材40によって規定されて所定の筒形状に賦形
される。
【0014】このとき、図4の拡大図からよりよく理解
されるように、ポンチ30の先端のマンドレル31は、
ポンチ加工による被加工材M1の内周Iとの摩擦抵抗の
増加を避けるためにポンチ本体の径より僅かに大きい径
によって構成されているので、被加工材M1の内周Iの
先端以外にはその内周Iとポンチ30との間に隙間Sが
形成される。また、ポンチ30の前進によって押し出さ
れた被加工材M1の後部Eはダイス20のない空間に押
し出された部分である。このことより、被加工材M1の
前記隙間Sに位置する内周Iおよびダイス20のない空
間に押し出された後部Eの外周Oは、成形型によって拘
束ないしは規制されない部分となり、従って高い精度を
期待することができない。そこで、この発明では、この
押出し成形工程に連続して、次のように、外周の仕上げ
工程および内周の仕上げ工程を行うのである。
されるように、ポンチ30の先端のマンドレル31は、
ポンチ加工による被加工材M1の内周Iとの摩擦抵抗の
増加を避けるためにポンチ本体の径より僅かに大きい径
によって構成されているので、被加工材M1の内周Iの
先端以外にはその内周Iとポンチ30との間に隙間Sが
形成される。また、ポンチ30の前進によって押し出さ
れた被加工材M1の後部Eはダイス20のない空間に押
し出された部分である。このことより、被加工材M1の
前記隙間Sに位置する内周Iおよびダイス20のない空
間に押し出された後部Eの外周Oは、成形型によって拘
束ないしは規制されない部分となり、従って高い精度を
期待することができない。そこで、この発明では、この
押出し成形工程に連続して、次のように、外周の仕上げ
工程および内周の仕上げ工程を行うのである。
【0015】図5および図6は被加工材の外周の仕上げ
工程に関し、図5はダイス20をポンチ30の加圧方向
と反対側方向に移動する状態を示す要部の拡大断面図で
ある。図のように、前記の押出し成形工程にあるポンチ
20および後方押さえ部材40をそのままの前進状態
a,bにして、ダイス20をそのシリンダ装置50によ
って前記ポンチ30の加圧方向と反対側方向に加圧移動
cして被加工材M1の外周を拘束して当該被加工材M1
の外周の仕上げを行う。このダイス20の移動cによっ
て、前記押出工程でダイス20のない空間に押し出され
た被加工材M2の後部Eの外周Oは、成形型(ダイス2
0)によって拘束され、所定の高い精度に仕上げること
ができる。図6はダイス20が後方押さえ部材40に当
接してその移動を完了した状態を示す図である。
工程に関し、図5はダイス20をポンチ30の加圧方向
と反対側方向に移動する状態を示す要部の拡大断面図で
ある。図のように、前記の押出し成形工程にあるポンチ
20および後方押さえ部材40をそのままの前進状態
a,bにして、ダイス20をそのシリンダ装置50によ
って前記ポンチ30の加圧方向と反対側方向に加圧移動
cして被加工材M1の外周を拘束して当該被加工材M1
の外周の仕上げを行う。このダイス20の移動cによっ
て、前記押出工程でダイス20のない空間に押し出され
た被加工材M2の後部Eの外周Oは、成形型(ダイス2
0)によって拘束され、所定の高い精度に仕上げること
ができる。図6はダイス20が後方押さえ部材40に当
接してその移動を完了した状態を示す図である。
【0016】続いて内周仕上げ工程がなされる。図7は
ダイス20の移動c状態においてポンチ30を後退dす
る状態を示す要部の拡大断面図である。この図からわか
るように、前記の外周仕上げ工程の位置にあるダイス2
0をそのままの移動c位置に保持して、ポンチ30をそ
のシリンダ装置70の駆動によって後退dする。ポンチ
30を後退することによって、前記押出工程で隙間Sを
有する被加工材M2の内周Iは、その先端の大径のマン
ドレル31によって所定の高い精度に仕上げることがで
きる。図8はポンチ30が後退を完了して後方押さえ部
材40とともに所定の待機位置に戻った状態を示す図で
ある。
ダイス20の移動c状態においてポンチ30を後退dす
る状態を示す要部の拡大断面図である。この図からわか
るように、前記の外周仕上げ工程の位置にあるダイス2
0をそのままの移動c位置に保持して、ポンチ30をそ
のシリンダ装置70の駆動によって後退dする。ポンチ
30を後退することによって、前記押出工程で隙間Sを
有する被加工材M2の内周Iは、その先端の大径のマン
ドレル31によって所定の高い精度に仕上げることがで
きる。図8はポンチ30が後退を完了して後方押さえ部
材40とともに所定の待機位置に戻った状態を示す図で
ある。
【0017】このようにして押出し工程および外周仕上
げ工程ならびに内周仕上げ工程の完了した被加工材M3
は、図9のように、ダイス20をそのシリンダ装置50
によってもとの位置に下降eして戻し、図10のよう
に、ノックアウト27をそのシリンダ装置60によって
前進fすることによって、ダイス20より突き出されて
製品Pとなる。なお、ダイス20の下降eとノックアウ
ト27の前進fを同時に行ってもよい。
げ工程ならびに内周仕上げ工程の完了した被加工材M3
は、図9のように、ダイス20をそのシリンダ装置50
によってもとの位置に下降eして戻し、図10のよう
に、ノックアウト27をそのシリンダ装置60によって
前進fすることによって、ダイス20より突き出されて
製品Pとなる。なお、ダイス20の下降eとノックアウ
ト27の前進fを同時に行ってもよい。
【0018】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
押し出し鍛造加工方法によれば、一旦押出成形を行なっ
た後、ダイスを加圧移動して被加工材の外周を拘束して
外周の仕上げをなし、かつポンチを後退してマンドレル
によって被加工材の内周を規制して内周の仕上げをなす
ものであるから、成形の1サイクルの中で被加工材を高
い精度で加工することができる。従って、従来、別工程
で行っていた仕上げ工程を単一工程中で行うことによっ
て、加工作業の効率化、コスト削減等を図ることができ
る。
押し出し鍛造加工方法によれば、一旦押出成形を行なっ
た後、ダイスを加圧移動して被加工材の外周を拘束して
外周の仕上げをなし、かつポンチを後退してマンドレル
によって被加工材の内周を規制して内周の仕上げをなす
ものであるから、成形の1サイクルの中で被加工材を高
い精度で加工することができる。従って、従来、別工程
で行っていた仕上げ工程を単一工程中で行うことによっ
て、加工作業の効率化、コスト削減等を図ることができ
る。
【図1】ダイスに被加工材を載置した加工前の状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】ポンチ側に押さえ部材が配置された状態を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】ポンチにより被加工材を加圧し押出し成形した
状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
【図4】図3の要部の拡大断面図である。
【図5】ダイスをポンチの加圧方向と反対側方向に移動
する状態を示す要部の拡大断面図である。
する状態を示す要部の拡大断面図である。
【図6】同じくダイスの移動完了状態示す断面図であ
る。
る。
【図7】ダイスの移動状態においてポンチを後退する状
態を示す要部の拡大断面図である。
態を示す要部の拡大断面図である。
【図8】同じくポンチの移動完了状態を示す断面図であ
る。
る。
【図9】ダイスがもとの所定位置に戻った状態を示す断
面図である。
面図である。
【図10】成形された製品をダイスから突き出した状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
10 押出し加工装置 11 フレーム 20 ダイス 27 ノックアウト 30 ポンチ 31 マンドレル 40 後方押さえ部材 50 シリンダ装置(ダイス駆動用) 60 シリンダ装置(ノックアウト駆動用) 70 シリンダ装置(ポンチ駆動用) 80 シリンダ装置(後方押さえ部材駆動用) M,M1,M2,M3 被加工材 P 製品
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の外周形状を規定するダイスと所定
の内周形状を規定するマンドレルを先端に有するポンチ
とによって押出し鍛造するに際し、 所定位置にある前記ダイスに配置された被加工材に対し
前記ポンチが加圧前進して該被加工材を押出し成形する
工程と、 前記工程後、前記ポンチを前進したまま、前記ダイスを
前記ポンチの加圧方向と反対側方向に加圧移動して被加
工材の外周を拘束して該被加工材の外周を仕上げ成形す
る工程と、 次いで、前記ダイスを移動したまま、前記ポンチを後退
してそのマンドレルによって被加工材の内周を規制して
該被加工材の内周を仕上げ成形する工程と、 その後、前記ダイスをより被加工材を突き出す工程とを
含むことを特徴とする押出し鍛造加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20288596A JPH1029031A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 押出し鍛造加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20288596A JPH1029031A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 押出し鍛造加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1029031A true JPH1029031A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16464820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20288596A Pending JPH1029031A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 押出し鍛造加工方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH1029031A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012049907A1 (ja) * | 2010-10-13 | 2012-04-19 | 株式会社ソーデナガノ | 電池ケース用蓋及び電池ケース用蓋の製造方法 |
JP2012104473A (ja) * | 2010-10-13 | 2012-05-31 | Soode Nagano Co Ltd | 電池ケース用蓋の製造方法及び電池ケース用蓋 |
JP2019076917A (ja) * | 2017-10-23 | 2019-05-23 | 株式会社栗本鐵工所 | 鍛造プレス及びその制御方法 |
JP2020011243A (ja) * | 2018-07-13 | 2020-01-23 | 中央工業株式会社 | 中空金属製品の製造方法及び製造装置 |
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1996
- 1996-07-11 JP JP20288596A patent/JPH1029031A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10340490B2 (en) | 2010-10-13 | 2019-07-02 | Soode Nagano Co., Ltd. | Manufacturing method for battery case lid including explosion-proof valve |
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