JP2543012B2 - 溝付き矩形部品の製造方法 - Google Patents

溝付き矩形部品の製造方法

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JP2543012B2
JP2543012B2 JP6092824A JP9282494A JP2543012B2 JP 2543012 B2 JP2543012 B2 JP 2543012B2 JP 6092824 A JP6092824 A JP 6092824A JP 9282494 A JP9282494 A JP 9282494A JP 2543012 B2 JP2543012 B2 JP 2543012B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、矩形形状の部品の外観
形状より僅かに小さい寸法の素材をダイスの成形穴に押
圧挿入することにより素材の先端から溝成形板により素
材を変形させ、所定外観寸法に成形すると同時に先端に
深溝を成形した溝付き部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から矩形部品の先端に深溝を形成す
る場合、少量生産においては、機械加工でこの溝を形成
しているのが一般的であるが、この場合、素材から所定
寸法の外観形状に切削加工し、次に別の加工工程に移し
て溝の機械加工をせねばならない。また、これに代え、
板状の素材をプレス加工で打ち抜き、部品を製造するこ
とも行われている。更に、このような部品の使用場所が
衝撃等を受けない場合においては、鋳物で製造されてい
ることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに部品を機械加工で行った場合、部品の外観を機械加
工で行う工程と溝を機械加工で行う工程の二工程が必要
になり、このため、これら加工に要する時間が長くなる
とともに、機械加工により、部品にバリが発生するから
このバリを除去するために仕上げ工程を別に必要とする
ので、製造コストが高くなり、部品が高価になってい
た。また、プレス加工で板状の素材からこの部品を打ち
抜いた場合、その剪断面が非常に粗く、その上、剪断に
より部品が変形を生じ易い。しかも素材の面に対して傾
斜した溝を形成する場合、部品に対して打ち抜き型を傾
斜して設置せねばならず、この剪断力により型材に大き
な曲げ力が加わることになるので耐久力が低下し、実質
上このような部品の量産化は不可能であった。更に、こ
の部品を鋳物とした場合、衝撃を受けるところにこの部
品を使用することができず、用途が限定されるとともに
特に鋳物の場合、これの型をあらかじめ製作する必要が
あり、生産性が低く、仕上げ工程も必要になる等の問題
が生じている。
【0004】本発明の第1の目的はこのような問題を解
決するとともに安価でしかも強度の高い溝付き矩形部品
を迅速に提供することであり、第2の目的は深溝を形成
する溝成形板を簡単に取り付け取り外し可能にすること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこの目的を達成
するために、矩形形状の素材30をダイス1に形成した
矩形部品の寸法に相当する矩形形状の成形穴2に押し込
み、これを所定形状に成形する溝付き部品31の製造方
法であって、所定長さ寸法にあらかじめ切断された所望
形状の素材30をこれの外観寸法より僅か大きな寸法に
形成したダイス1の成形穴2に遊挿し、続いて後方にあ
って、この素材30を後から押圧するステム7を成形穴
2に挿入し、一方、前記素材30の先端をこの成形穴2
の先端を横切って横断するようダイス1に嵌め込んで取
り付けられた溝成形板5に押し付け、更に、前記ステム
7を前進させて素材30を押し込むことにより所定深さ
の溝32を形成するとともに素材30を所定外観形状に
成形し、ステム7が後退した後、前記成形された部品3
1をステム7の前方に往復動自在に配置した押出し部材
21で排出することにより深溝32を有する溝付き矩形
部品を製造する方法である。
【0006】
【作用】このように、ダイス1の成形穴2より僅かに寸
法の小さい矩形素材30を成形穴2に挿入してからステ
ム7で押圧するだけで部品の外観形状を所定寸法に成形
するとともに深溝32を同時に成形することができ、し
かも深溝成形部の断面形状と同一形状の断面を有するく
し状の押出し部材21で成形後の部品31を成形穴2か
ら押し出すだけで部品31の加工が終了するので、単一
工程での量産が可能になり、低コストの安定した製品の
製造が可能になる。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図1において、1は矩形形状の部品の外観所定寸法
に形成された矩形穴形状の成形穴2を有するダイスであ
る。このダイス1は外形が僅かテーパ状に形成された円
柱状を有しており、ダイス1はこの外形と同形状の内面
を有する円筒状のダイスガイド3に内挿されている。こ
のダイスガイド3はこれを覆うカバー4で抜け止め保持
されている。また、前記成形穴2の先端には図5に示す
ように、これを横切って横断する溝成形板5が配置して
あり、この溝成形板5は前記ダイス1の大径側の端面に
形成されたガイド溝6と嵌め込み構造となっている。こ
の溝成形板5は長手方向の移動は前記ダイスガイド3で
規制してあり、上下方向への移動は前記ガイド溝6とガ
イド部材10で規制されている。このガイド部材10に
は部品の溝形成部の断面と同一断面形状を有するガイド
穴11が形成してあり、このガイド部材10は前記ダイ
スガイド3とダイス1の端面に当接する圧力受け部材1
2と一体固定されている。
【0008】更に、圧力受け部材12とガイド部材10
の下部にはこれらを支持する支持部材13が当接してお
り、この支持部材13には外周にねじ山が形成されたロ
ックナット14が回転自在に取り付けられている。この
ロックナット14のねじ山には前記カバー4がダイスガ
イド3、圧力受け部材12、支持部材13を覆う様に円
筒状をなしており、この先端内周には前記ロックナット
14のねじ山と螺合するねじ山が形成され、このカバー
4とロックナット14で一体固定されている。しかも前
記支持部材13は下方の荷重受け台15と一体固定され
ており、この荷重受け台15には上下方向に前後動自在
にピストンシリンダ(図示せず)により動作されるピス
トンロッド20が内挿されている。このピストンロッド
20の先端には先端部が所定長さだけ前記ガイド穴11
と同一形状でこの穴を摺動自在に形成されたくし状の押
出し部材21が設けられている。
【0009】一方、前記ダイス1の上方には成形穴2と
同一中心線状に前後動自在なステム7が配置してあり、
このステム7は前記成形穴2に出入自在な矩形断面形状
であり、素材30をダイス1内で押圧する構成である。
【0010】このため、図1に示すように、あらかじめ
押出し部材21の先端がダイス1内へ所定量だけ内挿さ
れた状態で押出し部材21の下限位置を設定した後、前
工程において所定寸法に切断された矩形素材30をこれ
より僅か大きい外観形状の寸法に設定されたダイス1の
成形穴2に挿入する。これに続いてステム7が前進する
と、このステム7は図2に示すように、素材30を押圧
しながら前進する。これにより素材30の先端は溝成形
板5により変形されながら前進して深溝32が形成され
る。この動作中、素材30は成形穴2内に充満すること
になり素材30の外観は成形穴2の所定寸法になる。
【0011】このようにして図3に示すように、素材3
0が完全に押圧されてステム7が所定の部品成形完了位
置に達すると、素材30の先端は押出し部材21の先端
に当接し、所定の外観形状が所定寸法に形成されて圧造
作業が終了する。この圧造作業が終了すると、ステム7
は後退し、続いて押出し部材21は上方へ前進するから
素材30を成形して得られた部品31は図4に示すよう
に押し出され、図6に示すような所望の深溝32を有す
る部品31が得られる。
【0012】図7は本発明の他の実施例として成形され
た部品31であり、ダイス1の成形穴2を大きくし、し
かも矩形形状の素材30の面に対して斜めに溝成形板5
を配置して深溝32が斜めに形成されている、図8はも
う一つの他の実施例として成形された部品31であり、
ダイス1の成形穴2を大きくし、更に溝成形板5の形状
を変更して形成されている。このように深溝32は溝成
形板5の先端形状を変更することにより所望の形状が得
られる。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上説明した実施例から明らか
なように、所定長さ寸法にあらかじめ切断された矩形形
状の素材30をこの素材30の外観寸法より僅か大きな
寸法に形成したダイス1の成形穴2に挿入し、続いて後
方にあって、この素材30を後から押圧するステム7を
成形穴2に挿入し、一方、この成形穴2の先端を横断す
る溝成形板5に前記素材30の先端を押し付け、更に、
前記ステム7を前進させて素材30を押し込むことによ
り所定深さの溝32を形成するとともに素材30を所定
外観形状に成形し、この後、部品31をステム7の前方
に往復動自在に配置した押出し部材21で排出すること
により深溝付き矩形部品を製造する方法である。このた
め、このような部品を機械加工で製造した場合に比べて
加工工程が減少するとともに加工時間が短縮され、部品
を安価に提供できる。また、この部品は塑性加工で成形
することができるので、部品の強度が高くなるととも
に、部品の表面も美しく仕上げられる。更に、深溝が部
品の面に対して傾斜して形成される場合においても溝成
形板を角度を変えて取り付ければよく、溝の形状を変え
る場合でも溝成形板の形状を変えるだけでよいため、矩
形部品の溝の変更が容易になる。しかもこのようにして
成形された部品を押出し部材でダイスから押し出すだけ
で所望の部品が得られるので、このような部品の量産化
に好適である。更に、溝成形板はダイスに嵌め込み構造
で取り付けられているので、これの交換が容易になり、
段取り時間が短縮される等の特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す要部断面正面図である。
【図2】成形加工状態を示す要部断面正面図である。
【図3】成形加工終了状態を示す要部断面正面図であ
る。
【図4】部品の押出し状態を示す要部断面正面図であ
る。
【図5】図1のA−A線拡大断面図である。
【図6】部品の一実施例を示す斜視図である。
【図7】部品の他の実施例を示す斜視図である。
【図8】部品のもう一つの他の実施例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ダイス 2 成形穴 3 ダイスガイド 4 カバー 5 溝成形板 6 ガイド溝 7 ステム 10 ガイド部材 11 ガイド穴 12 圧力受け部材 13 支持部材 14 ロックナット 15 荷重受け台 20 ピストンロッド 21 押出し部材 30 素材 31 部品 32 深溝

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形形状の素材30をダイス1に形成し
    た矩形部品の寸法に相当する成形穴2に押し込み、これ
    を所定形状に成形する溝付き部品31の製造方法であっ
    て、所定長さ寸法にあらかじめ切断された所望形状の素
    材30をこの素材30の外観寸法より僅かに大きな寸法
    に形成したダイス1の成形穴2に遊挿し、続いて後方に
    あって、この素材30を後から押圧するステム7を成形
    穴2に挿入し、一方、前記素材30の先端をこの成形穴
    2の先端を横切って横断するよう配置された溝成形板5
    に押し付け、更に、前記ステム7を前進させて素材30
    を押し込むことにより所定深さの溝を形成するとともに
    素材30を所定外観寸法形状に成形し、ステム7が後退
    した後、成形された部品31をステム7の前方に往復動
    自在に配置した押出し部材21で排出することを特徴と
    する溝付き矩形部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 溝成形板5はダイス1に形成されたガイ
    ド溝6に嵌め込んで取り付けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の溝付き矩形部品の製造方法。
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