JPH09150233A - クロス溝を有する自在継手外輪の製造方法及び装置 - Google Patents

クロス溝を有する自在継手外輪の製造方法及び装置

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JPH09150233A
JPH09150233A JP8187807A JP18780796A JPH09150233A JP H09150233 A JPH09150233 A JP H09150233A JP 8187807 A JP8187807 A JP 8187807A JP 18780796 A JP18780796 A JP 18780796A JP H09150233 A JPH09150233 A JP H09150233A
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道雄 飯原
Taiji Takahara
泰司 高原
Yoshihiro Sagisaka
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    • B21K1/00Making machine elements
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    • B21K1/762Coupling members for conveying mechanical motion, e.g. universal joints
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロス溝を有する自在継手外輪の内周部の充
足性を向上させ得る外輪製造方法及び装置を具現するこ
と。 【解決手段】 軸部1aと筒状部1bからなる前素材と
しての外輪1を準備する。筒状部1bの内周に、クロス
溝と相補形状をなす複数の凸条部3を有する拡縮可能な
ポンチセット5を嵌合させる。この状態で、筒状部1b
をその開口部9側からダイ孔8に圧入してしごき成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクロス溝を有する自
在継手の外輪の製造方法及び装置に係り、特に外輪をダ
イ孔に逆向きに押し込むしごき成形にて、外輪内周部の
充足性を向上させた製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クロス溝を有する自在継手の外輪1は、
図7(B)のように、軸部1aと一体をなす筒状部1b
の内周面に、複数のボール転動溝2を軸線方向と所定角
度傾斜させてクロス状に形成したもので、図示省略のケ
ージや複数のボールなどを組み付けて等速自在継手を構
成する。
【0003】この自在継手の外輪1は、冷間加工の一種
であるいわゆるしごき成形にて製造される。このしごき
成形は、ボール転動溝2を除いてほぼ図7(B)の形状
に亜熱間鍛造にて成形された前素材の表面にボンデ処理
等の表面潤滑処理を施した後に、図7(A)のように、
筒状部1bの内側に、先端にボール転動溝2と対応する
凸条部3を有しかつ半径方向放射状に拡縮可能な複数の
セグメント4を有するポンチセット5を嵌合し、このポ
ンチセット5の中心孔6に拡張軸7を圧入して各セグメ
ント4を放射状に拡張して筒状部1b内周面に圧着さ
せ、この状態で前素材を軸部1aの方からダイ孔8に押
し込み、ダイ孔8の絞り孔部8aで筒状部1bの外周面
をしごき、筒状部1bの内周面を各セグメント4の凸条
部3に押圧して所期のボール転動溝2を形成し、その後
拡張軸7を引抜き、セグメント4を縮小した後、ダイ孔
8から外輪1を引き抜いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造法では、図
7(A)のようにポンチセット5で外輪1を押し下げつ
つ筒状部1bをしごき成形するため、筒状部1bにおい
て半径方向内側方向の肉流れの他、筒状部1bの軸線方
向開口部9側への肉流れも起こり、後者の肉流れによっ
て、図7(B)でハッチングにて示す領域T、すなわち
ボール転動溝2の下端相互間であってセグメント4の凸
条部3に挟まれて比較的狭くなってしごき成形中に肉流
れしにくくなっている領域で肉厚が減少する傾向があ
る。肉厚が減少すると隣接するボール転動溝2も影響を
受けて溝2の寸法精度が落ちる。また製品外観上外輪1
の内外両面に凹部ができ、強度不足の問題も生じる。
【0005】本発明の目的は、外輪内周部の充足性を向
上させてボール転動溝の寸法精度を向上させるとともに
外輪の肉厚減少を生じさせない、クロス溝を有する自在
継手外輪の製造方法及び装置を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明方法は、軸部と該軸部の一端に形成された筒状部
とを有する前素材の前記筒状部を、該筒状部の内周に、
該内周に形成すべきクロス溝と相補形状をなす複数の凸
条部を有する拡縮可能なポンチセットを嵌合させた状態
で、前記筒状部の開口部側からダイ孔に圧入してしごき
成形するようにした。
【0007】本発明では筒状部のしごき方向が逆方向に
なるため、筒状部が全体的に厚肉化する方向に力が作用
し、このため外輪の筒状部内周部の充足性が向上する。
【0008】本発明は前記のように筒状部全体が厚肉化
する方向に力が作用するため、内周部の充足性を簡単な
構成でさらに高めることも可能である。すなわち、前記
筒状部の外周面に形成した被押圧凸部及び/又は前記ダ
イ孔の内周面に形成した押圧部によって、前記筒状部を
ポンチセットの凸条部の外側から半径方向内方に押圧す
ることによって内周部の充足性はさらに向上する。
【0009】また前記課題を解決するため本発明装置
は、軸部と該軸部の一端に形成された筒状部とを有する
前素材の前記筒状部を、該筒状部の内周に、該内周に形
成すべきクロス溝と相補形状をなす複数の凸条部を有す
る拡縮可能なポンチセットを嵌合させた状態で、前記筒
状部の開口部側からダイ孔に圧入してしごき成形する。
【0010】この装置において、筒状部の内周部充足性
をさらに向上させるために、 (1)前記筒状部の内周面に、クロス溝を構成する各ボ
ール転動溝の形成予定領域を包括的に含み、かつ、前記
ボール転動溝の傾斜方向と反対側に延在して前記筒状部
の開口部側に向かって全体として扇状に広がった第1凹
部を形成し、前記筒状部の外周面に、前記第1凹部の延
在部分と内外に対応する領域で第1被押圧凸部を形成
し、前記ダイ孔の内周面に、前記第1被押圧凸部を押圧
する第1押圧部を形成することができる。 (2)前記ダイ孔の内周面に、前記筒状部の内周面のク
ロス溝を構成する隣り合う2つのボール転動溝の形成予
定領域間と対応する領域で第2押圧部を形成することが
できる。 (3)前記筒状部の内周面に、クロス溝を構成する隣り
合う2つのボール転動溝の形成予定領域毎に、該形成予
定領域を包括的に含んで前記筒状部の開口部側に向かっ
て扇状に広がった第3凹部を形成し、前記筒状部の外周
面に、前記第3凹部と内外に対応する領域で第3被押圧
凸部を形成し、かつ、前記ダイ孔の内周面に、前記第3
被押圧凸部の中央を押圧する第3押圧部を形成すること
ができる。
【0011】筒状部の内周部充足性を向上させるために
は、これら(1)〜(3)を適宜組み合わせてもよい。
いずれの構成でも、ダイ孔に圧入する向きを逆方向にし
たことによって、筒状部が厚肉化する方向に力が作用す
ると共に、前記被押圧凸部や押圧部によってこの厚肉化
の力が半径方向内方に増強して作用するため、筒状部内
周部の充足性が一層高まる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施例を図に基
づいて説明する。図1に示すように、本発明ではボンデ
処理した前素材としての外輪1をダイ孔8に引き込む方
向を従来と逆方向にして筒状部1bの開口部9側からダ
イ孔8に押し込むようにした。その他の構成は基本的に
従来と同様である。
【0013】この方法によれば、従来の筒状部2bの基
端部10側から開口部9側への肉流れが、逆方向の開口
部9側から基端部10側への肉流れとなるため、ボール
転動溝2間で肉厚が減少することがない。それどころ
か、筒状部1bの肉厚を全般的に増大させる肉流れを引
き起こすので、筒状部1bの内周面がますますセグメン
ト4に圧着し、ボール転動溝2の寸法精度が向上する。
【0014】前素材段階での筒状部1bの外周面及びダ
イ孔8の内周面が、それぞれ凹凸のない円筒状であって
も、筒状部1bの内周部の充足性は従来に比べて大きく
向上するが、この内周部充足性をさらに向上させること
も可能である。図1(B)(C)と図3(A)(B)
は、このような内周部充足性を一層向上させる実施形態
である。
【0015】詳しくは、図1(B)の実施形態は、ボー
ル転動溝2より若干大きめの扇形状の第1凹部21を筒
状部1bの内周面に前素材段階で形成する。第1凹部2
1は、各ボール転動溝2の形成予定領域を包括的に含
み、かつ、ボール転動溝2の傾斜方向と反対側にハッチ
ングの領域Pで延在して筒状部1bの開口部9側に向か
って全体として扇状に広がっている。筒状部1bの外周
面には、この第1凹部21の延在領域Pと内外に対応す
る領域で、領域Pを圧潰するための第1被押圧凸部22
を形成する。第1被押圧凸部22は、しごき成形時にダ
イ孔8の内周面に押圧されて半径方向内方に肉流動を起
こし、領域Pを完全に潰してセグメント4の凸条部3に
筒状部1bの内周部を完全圧着させる。従って、筒状部
1bの全体的な厚肉作用と相俟ってボール転動溝2の寸
法精度が一層向上する。ダイ孔8の内周面は従来のよう
な円筒状でも第1被押圧凸部22を押圧する第1押圧部
になり得るが、第1被押圧凸部22をより強く押圧する
ために、ダイ孔8の内周面の第1被押圧凸部22と対応
する部分を凸状に形成してもよい。
【0016】図1(C)は、ダイ孔8の内周面に扇状の
第2押圧部(図示省略)を形成した場合の製品としての
外輪1を示す。この第2押圧部は、筒状部1bの内周面
のクロス溝を構成する隣り合う2つのボール転動溝2の
形成予定領域間と対応する扇状の領域でダイ孔8内周面
に凸状に形成したものである。この実施形態では、第2
押圧部がしごき成形時に筒状部1bを半径方向内方に押
圧するので、図1(B)の場合と同様にボール転動溝2
の精度が一層向上する。なお、この時の押圧により筒状
部1bの外周面には扇形状の凹部23が跡形として残
る。
【0017】図3(A)(B)は、筒状部1bの内周面
に第3凹部25を形成し、外周面に第3被押圧凸部26
を形成した実施形態である。詳しくは、第3凹部25
は、クロス溝を構成する隣り合う2つのボール転動溝2
の形成予定領域毎に、該形成予定領域を包括的に含んで
筒状部1bの開口部9側に向かって扇状に広がってい
る。また第3被押圧凸部26は、第3凹部25と内外に
対応する領域で形成されている。この実施形態では、し
ごき成形時に筒状部1bの第3被押圧凸部26がダイ孔
8の内周面に押圧され、第3凹部25のボール転動溝2
の形成予定領域間に向けて肉流動が起こり、ボール転動
溝2が他の実施形態と同様に精度よく形成される。ダイ
孔8の内周面は従来のような円筒状でも第3被押圧凸部
26を押圧する第3押圧部になり得るが、第3被押圧凸
部26をより強く押圧するために、ダイ孔8の内周面の
第3被押圧凸部26と対応する部分を凸状に形成しても
よい。
【0018】図2は本発明の外輪製造方法に使用する装
置の概略縦断面を示したもので、前素材の軸部1aは、
プレス上ラム31に治具32を介して取り付けられる。
プレス下ラム33の上にはダイプレート34を介してダ
イホルダ35が固定され、ダイホルダ35の内側にダイ
36が配設される。プレス下ラム33側には、第1シリ
ンダ37により昇降自在なポンチセット5と、第2シリ
ンダ38により昇降自在な拡張軸7が配設されている。
ポンチセット5はダイ孔8を通して上方に突出し、拡張
軸7はポンチセット5の中心孔6に挿脱自在に圧入され
る。図2は拡張軸7を圧入して筒状部1b内で拡張した
ポンチセット5を、筒状部1bと共にプレス上ラム31
で押し下げてしごき成形する時の状態を示している。既
述のように、筒状部1bがダイ孔8内周部で半径方向に
絞り込まれると同時に、開口部9から基端部10側へ向
かう肉流動が生じるため、内周部の充足性が向上するの
である。
【0019】図4は本発明の外輪製造方法に使用する他
の製造装置の概略縦断面を示したものである。前述の図
2の装置では、拡張軸7をセグメント4の中心孔6から
引き抜いても、セグメント4は半径方向に遊びができる
だけで、セグメント4が強制的に縮小されるものではな
かった。図4の装置はポンチセット5のセグメント4の
中心孔6に対する拡張軸47の挿脱によりセグメント4
を強制的に拡縮させるようにした点が図2の装置と異な
る。すなわち、図4の装置ではセグメント4の拡張はも
ちろん縮小も強制的に行なわせるのである。以下、この
装置について更に詳しく説明する。
【0020】図4で41は上端が図示しない機台に固定
的に結合された縦スリーブであって、この縦スリーブ4
1の下端開口42内にポンチセット5のセグメント4の
上端部が上下動可能に収容されている。縦スリーブ41
の下端内周部には、セグメント4縮小用の傾斜部43
(押圧部)が形成され、この結果、縦スリーブ41の下
端開口42は若干すぼめられた構造とされている。
【0021】ポンチセット5のセグメント4は図5
(A)〜(C)に示すように円周方向に6分割されてお
り、各セグメント4の下端部外周面に外輪1のクロス溝
と相補形状をなす凸条部3が形成されている。また各セ
グメント4の上端部外周面には縦スリーブ41の前記傾
斜部43にガイドされる凸部44(第2被押圧部)が形
成されている。
【0022】縦スリーブ41内には上下動可能にピスト
ン45が配設されている。このピストン45は図示しな
い上下動可能なラムに連結されて駆動されるようになっ
ている。ピストン45の下端部には吊下げロッド46が
連結され、この吊下げロッド46はセグメント4の中心
孔6を貫通し、その下端部に皿状部48が一体形成され
ている。そしてセグメント4の下端面が皿状部48によ
って支持されている。ピストン45にはまた、押し下げ
ロッド49(押し出し部材)の上端部が連結されてい
る。この押し下げロッド49はセグメント4と同数すな
わち6本で配設され(図4および図6では1本のみ示
す)、その下端部は各セグメント4の上端部に当接され
ている。
【0023】吊下げロッド46の外周には筒状の拡張軸
47が摺動自在に嵌合されている。この拡張軸47の上
端部はナット50によって縦スリーブ41に連結されて
いる。拡張軸47の下端部はポンチセット5の中心孔6
内に延びている。セグメント4の内周面には中心孔6が
下方に向かって縮径するように傾斜部51(第1被押圧
部)が形成され、この傾斜部51を拡張軸47の下端部
が押圧することによりセグメント4が拡張するように構
成されている。
【0024】縦スリーブ41の外周にはダイ52が上下
動可能に配設されている。このダイ52は前素材の外輪
1の筒状部1bの外径よりもやや小径のダイ孔53を有
し、このダイ孔53の下半分は下広がりのテーパ面54
とされている。
【0025】以上のように構成された装置では、縦スリ
ーブ41と拡張軸47が位置的に不動であり、ピストン
45、吊下げロッド46およびポンチセット5が一体に
上下動する。ポンチセット5が上下動すると、拡張軸4
7と傾斜部43の作用でセグメント4が拡縮する。図5
(A)〜(C)はポンチセット5を順に下動させてセグ
メント4が収縮する状態を示している。この装置を使用
して自在継手外輪を製造するには、まず図6(D)ない
し(E)のようにピストン45を下動させた状態、すな
わちセグメント4をいったん縮小させた状態にし、この
状態でポンチセット5の外周に前素材段階の外輪1の筒
状部1bを遊嵌させる。なお、この段階ではまだしごき
成形が始まっていないので、図6(D)の筒状部1bは
図6(A)のしごき成形前の筒状部1bに置き換えたも
のとして考える。
【0026】次に、図6(A)のようにピストン45を
上動させて皿状部48によってセグメント4を持上げ、
拡張軸47の下端部を相対的にセグメント4の中心孔6
に圧入してセグメント4を半径方向外方に拡張し、セグ
メント4の凸条部3を外輪1の筒状部1bの内周面に圧
嵌合させる。そしてこの状態で外輪1の軸部1aを基礎
55に固定された筒状治具56の孔57内に嵌合固定
し、ダイ52を下動させて筒状部1bの外周面をしごき
成形する。これにより筒状部1bがダイ孔53内周部で
半径方向内方に絞り込まれると同時に、筒状部1bの開
口部9側から基端部10側へ向かう肉流動が生じるた
め、筒状部1bの内周部の充足性が向上し、凸条部3と
相補形状をなす高精度のクロス溝が形成される。
【0027】筒状部1bにクロス溝が形成された後、図
6(C)のようにダイ52を上動させて筒状部1bの外
周から抜き去り、その後図6(D)のようにピストン4
5を下動させる。ピストン45を下動させると、ピスト
ン45と一体の押し下げロッド49によってセグメント
4が押し下げられ、拡張軸47がセグメント4の中心孔
6から相対的に上方に引き抜かれていく。拡張軸47の
下端部が中心孔6の小径部6aから傾斜部51まで抜か
れると同時に、セグメント4の上端部の凸部44が縦ス
リーブ41の傾斜部43に乗り上げ、傾斜部43のガイ
ド作用により図6(D)(E)のようにセグメント4が
縮小される。これによりセグメント4の外周面ないし凸
条部3と、筒状部1bの内周面ないしクロス溝との間に
隙間が生じ、セグメント4と干渉することなく筒状部1
bを下方に抜き出せるようになる。従って、高精度に形
成されたクロス溝をセグメント4との干渉で損傷するこ
となくポンチセット5からスムーズに取り外すことがで
きる。
【0028】なお、前記実施例ではセグメント4縮小用
に傾斜部43を設けたが、拡張軸47の先端部を帯磁さ
せてセグメント4の内側面ないしポンチセット5の中心
孔6内周面が常に拡張軸47の外周面に吸着されるよう
にすれば、傾斜部43ないし凸部44がなくてもセグメ
ント4を縮小することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば外
輪の筒状部を従来と反対側の開口部側からダイ孔に押し
込んでしごき成形するようにしたので、筒状部で厚肉化
の方向に肉流れが生じ、筒状部内周部の充足性が向上す
ることによって、ボール転動溝の寸法精度が向上し、か
つ、筒状部の強度も向上する。
【0030】また、ポンチセットのセグメントを強制的
に拡縮することにより、外輪筒状部をポンチセットから
取り外すときの筒状部のクロス溝とセグメントとの干渉
を防止できるから、成形速度の増大と生産能率を向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施形態を示すしごき成形時
の自在継手外輪の縦断面図、(B)(C)はそれぞれ本
発明の他の実施形態を示す外輪の斜視図。
【図2】外輪をしごき成形するプレス装置の縦断面図。
【図3】(A)は本発明の他の実施形態を示す外輪の斜
視図、(B)はこの外輪の平面図。
【図4】外輪をしごき成形する他のプレス装置の縦断面
図。
【図5】(A)〜(C)はポンチセットの斜視図。
【図6】(A)〜(E)はしごき成形の工程を順番に示
す断面図。
【図7】(A)は従来のしごき成形時の自在継手外輪の
縦断面図、(B)は従来の外輪の薄肉化の領域Tを示す
斜視図。
【符号の説明】
1 外輪 1a 軸部 1b 筒状部 2 ボール転動溝 3 凸条部 4 セグメント 5 ポンチセット 7 拡張軸 8 ダイ孔 9 開口部 21 第1凹部 22 第1被押圧凸部 23 凹部 25 第3凹部 26 第3被押圧凸部 31 プレス上ラム 33 プレス下ラム 36 ダイ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部と該軸部の一端に形成された筒状部
    とを有する前素材の前記筒状部を、該筒状部の内周に、
    該内周に形成すべきクロス溝と相補形状をなす複数の凸
    条部を有する拡縮可能なポンチセットを嵌合させた状態
    で、前記筒状部の開口部側からダイ孔に圧入してしごき
    成形するようにした、クロス溝を有する自在継手外輪の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記筒状部の外周面に形成した被押圧凸
    部及び/又は前記ダイ孔の内周面に形成した押圧部によ
    って、前記筒状部を前記ポンチセットの凸条部の外側か
    ら半径方向内方に押圧するようにした請求項1記載の自
    在継手外輪の製造方法。
  3. 【請求項3】 軸部と該軸部の一端に形成された筒状部
    とを有する前素材の前記筒状部を、該筒状部の内周に、
    該内周に形成すべきクロス溝と相補形状をなす複数の凸
    条部を有する拡縮可能なポンチセットを嵌合させた状態
    で、前記筒状部の開口部側からダイ孔に圧入してしごき
    成形するようにした、クロス溝を有する自在継手外輪の
    製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のクロス溝を有する自在継
    手外輪の製造装置において、 前記筒状部の内周面に、前記クロス溝を構成する各ボー
    ル転動溝の形成予定領域を包括的に含み、かつ、前記ボ
    ール転動溝の傾斜方向と反対側に延在して前記筒状部の
    開口部側に向かって全体として扇状に広がった第1凹部
    を形成し、 前記筒状部の外周面に、前記第1凹部の延在部分と内外
    に対応する領域で第1被押圧凸部を形成し、 前記ダイ孔の内周面に、前記第1被押圧凸部を押圧する
    第1押圧部を形成したことを特徴とするクロス溝を有す
    る自在継手外輪の製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のクロス溝を有する自在継
    手外輪の製造装置において、 前記ダイ孔の内周面に、前記クロス溝を構成する隣り合
    う2つのボール転動溝の形成予定領域間と対応する領域
    で第2押圧部を形成したことを特徴とするクロス溝を有
    する自在継手外輪の製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のクロス溝を有する自在継
    手外輪の製造装置において、 前記筒状部の内周面に、クロス溝を構成する隣り合う2
    つのボール転動溝の形成予定領域毎に、該形成予定領域
    を包括的に含んで前記筒状部の開口部側に向かって扇状
    に広がった第3凹部を形成し、 前記筒状部の外周面に、前記第3凹部と内外に対応する
    領域で第3被押圧凸部を形成し、 前記ダイ孔の内周面に、前記第3被押圧凸部の中央を押
    圧する第3押圧部を形成したことを特徴とするクロス溝
    を有する自在継手外輪の製造装置。
  7. 【請求項7】 軸部と該軸部の一端に形成された筒状部
    とを有する自在継手外輪の前素材の前記筒状部を、その
    開口部側から圧入してしごき成形するためのダイ孔を有
    するダイと、 先端にクロス溝と相補形状をなす凸条部を有しかつ半径
    方向放射状に拡縮可能な複数のセグメントからなるポン
    チセットと、 前記ポンチセットの各セグメントの内側面に形成された
    第1被押圧部と、 前記ポンチセットの各セグメントの外側面に形成された
    第2被押圧部と、 前記ポンチセットの中心に圧入され前記第1被押圧部を
    半径方向外方に押圧可能なセグメント拡張用の拡張軸
    と、 前記拡張軸が中心に圧入されたポンチセットを、前記拡
    張軸の先端部側に押し出す押し出し部材と、 前記ポンチセットが前記拡張軸から押し出されるときで
    あって、前記拡張軸の先端部が各セグメントの前記第1
    被押圧部まで後退したときに、各セグメントの第2被押
    圧部を押圧してセグメントを縮小させる押圧部と、を具
    備したことを特徴とするクロス溝を有する自在継手外輪
    の製造装置。
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