JP3294098B2 - 苗植付機構 - Google Patents

苗植付機構

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JP3294098B2
JP3294098B2 JP04281996A JP4281996A JP3294098B2 JP 3294098 B2 JP3294098 B2 JP 3294098B2 JP 04281996 A JP04281996 A JP 04281996A JP 4281996 A JP4281996 A JP 4281996A JP 3294098 B2 JP3294098 B2 JP 3294098B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植付伝動ケースに
対して第一軸芯まわりで回転自在に支持された回転ケー
スに、第一軸芯と平行な第二軸芯まわりで相対回転自在
に、苗植付爪が取付けられた植付爪支持体を軸支し、植
付爪支持体を一体的に回動する状態で軸支する支持軸に
固定された遊星ギヤ、植付伝動ケースに回動不能に固定
された太陽ギヤ、太陽ギヤに噛合う第一中間ギヤ、第一
中間ギヤの回転軸芯とは偏芯した回転軸芯まわりで回転
するとともに遊星ギヤに噛合う第二中間ギヤ、第一中間
ギヤと第二中間ギヤとを不等速連動させる偏芯クランク
式の回動伝達機構を有し、回転ケースの回転に伴って、
苗植付爪の先端部が略楕円軌跡を描くように、植付爪支
持体と回転ケースを相対回動駆動させる相対回動手段を
備えてある苗植付機構に関する。
【0002】
【従来の技術】上記苗植付機構は、先に提案したたとえ
ば特願平7‐76112号に示されるごとく構成したも
のである。すなわち、図16に示すように、回転ケース
10の回転に伴い、第一中間ギヤ31が太陽ギヤ23と
の噛合いのために公転する。このとき、第一中間ギヤ3
1と第二中間ギヤ32とは回転軸芯が偏芯していて、偏
芯クランク式の回動伝達機構Dによって回動力が伝達さ
れるから、第二中間ギヤ32に噛合う遊星ギヤ30が不
等速回転して植付爪支持体13を回転ケース10に対し
て回転操作するようにしたものである。つまり、苗植付
爪の先端部が略楕円軌跡を描くように苗植付爪を駆動す
るに当たり、遊星ギヤ、中間ギヤおよび太陽ギヤとして
円形ギヤを採用し、各ギヤを非円形ギヤに比して安価に
作成することや、ギヤがバックラッシュに起因するガタ
付きの少ない状態でスムーズに回動することを可能にし
たものである。さらに、偏芯クランク式の回動伝達機構
を支持軸に備えるに比べ、植付爪支持体を支持する支持
軸が回転ケースに両持ち状態で強固に支持されることを
可能にしたものである。また、クランク伝動のために比
較的振動が発生しやすくなるクランク式回動伝達機構が
支持軸よりも回転ケースの回転軸芯の方に位置して回転
ケースに振動を発生しにくくなり、クランク式回動伝達
機構を採用している割に、回転ケースをスムーズに駆動
できるようにしたものである。
【0003】この種の苗植付機構にあっては、第一中間
ギヤと第二中間ギヤとは互いに偏芯する軸芯まわりで回
転させるとともに、両中間ギヤの間には偏芯クランク式
の回動伝達機構を備える必要がある。このため、従来、
図16に示す如く構成することにより、両中間ギヤ3
1,32を回転ケース10に支持させていた。すなわ
ち、第一中間ギヤ31の第二中間ギヤ32とは反対側の
側面側から支軸51を延出するとともに、この支軸51
の延出端側を回転ケース10に支持させ、第二中間ギヤ
32の第一中間ギヤ31とは反対側の側面側から支軸5
2を延出するとともに、この支軸52の延出端側を回転
ケース10に支持させていた。つまり、第一中間ギヤ3
1の支軸51も、第二中間ギヤ32の支軸52も、ギヤ
を支持する側とは反対側の一端側だけで回転ケース10
に支持される状態、いわゆる片持ち状態で回転ケース1
0に取り付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】苗植付機構に供給する
苗として根張りの強い苗が使用され、この苗から苗植付
爪が苗を取り出すとか、苗植付爪が苗植付けを行う際に
土塊に当たったり、苗取出口に石などがはさまるとかに
よって苗植付爪に強い反力が作用すると、中間ギヤに大
きな駆動負荷が掛かってギヤ支軸に大きな支持反力が作
用する。このため、従来、苗植付爪に強い反力が作用し
た場合、支軸が変形し、中間ギヤの噛み合いが悪くなる
とか、植付爪の駆動が不能になるとかのトラブルが発生
することがあった。本発明の目的は、苗植付爪に強い反
力が作用することがあっても、ギヤ支軸が変形しにくく
て強固に駆動できるとか、耐久性に富んだ苗植付機構を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0006】〔構成〕植付伝動ケースに対して第一軸芯
まわりで回転自在に支持された回転ケースに、第一軸芯
と平行な第二軸芯まわりで相対回転自在に、苗植付爪が
取付けられた植付爪支持体を軸支し、植付爪支持体を一
体的に回動する状態で軸支する支持軸に固定された遊星
ギヤ、植付伝動ケースに回動不能に固定された太陽ギ
ヤ、太陽ギヤに噛合う第一中間ギヤ、第一中間ギヤの回
転軸芯とは偏芯した回転軸芯まわりで回転するとともに
遊星ギヤに噛合う第二中間ギヤ、第一中間ギヤと第二中
間ギヤを不等速連動させる偏芯クランク式の回動伝達機
構を有し、回転ケースの回転に伴って、苗植付爪の先端
部が略楕円軌跡を描くように、植付爪支持体と回転ケー
スとを相対回動駆動させる相対回動手段を備えてある苗
植付機構において、回転ケースに一端側で支持され、他
端側で第一中間ギヤを支持する第一支軸部と、回転ケー
スに一端側で支持され、他端側で第二中間ギヤを支持す
る第二支軸部と、第一支軸部と第二支軸部を偏芯させて
連結する連結軸部とを備えているギア支軸を介し、第一
中間ギヤおよび第二中間ギヤを回転ケースに支持させて
ある。
【0007】〔作用〕第一および第二中間ギヤを支持す
るギヤ支軸は、一端側で回転ケースに支持されながら他
端側で第一中間ギヤを支持する第一支軸部と、一端側で
回転ケースに支持されながら他端側で第二中間ギヤを支
持する第二支軸部とを偏芯する状態で連結軸部によって
連結して成る。このため、ギヤ支軸は、第一および第二
中間ギヤを支持する箇所よりも一端側の端部と、他端側
の端部との両端側で回転ケースに支持される状態、いわ
ゆる両持ち状態で支持されながら、両中間ギヤを互いに
偏芯する軸芯まわりで回転自在に支持する。これによ
り、苗植付爪に強い反力が作用して中間ギヤに大きな負
荷が掛かかることがあっても、ギヤ支軸は変形しにくい
とか破損しにくく、第一および第二中間ギヤを強固に支
持する。
【0008】〔効果〕ギヤ支軸が回転ケースに両持ち支
持されて第一および第二中間ギヤを強固に支持すること
により、根張りの強い苗を使用するとか、圃場に土塊が
あるとか苗取出口に石等がはさまる場合でも苗植付爪を
強固に駆動できるとともに、優れた耐久性を備えるもの
になった。
【0009】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0010】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記ギヤ支軸は、前記第一支軸部と第二支軸部のう
ちの一方の支軸部と、前記連結軸部とを形成する一つの
部品と、他方の支軸部を形成する一つ部品との二つの部
品に分けて形成して組合わせたものである。
【0011】〔作用〕ギヤ支軸を二つの部品に分けて容
易に作成して組合わせる作成方法によって得られる。
【0012】〔効果〕ギヤ支軸は一対の支軸部が偏芯し
合って連結軸部で連結するという複雑な形状を備えてい
るものでありながら作成面から容易に得られることによ
り、強度および耐久性の面で優れたものを支軸作成の面
から経済的に有利に得られる。
【0013】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0014】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記ギヤ支軸は、これの前記第一支軸部と第二支軸
部および連結軸部を各別に形成する三つの部品に分けて
形成して組合わせたものである。
【0015】〔作用〕ギヤ支軸を三つの部品に分けて容
易に作成して組合わせる作成方法によって得られる。
【0016】〔効果〕ギヤ支軸は一対の支軸部が偏芯し
合って連結軸部で連結するという複雑な形状を備えてい
るものでありながら作成面から容易に得られることによ
り、強度および耐久性の面で優れたものを支軸作成の面
から経済的に有利に得られる。
【0017】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0018】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記ギヤ支軸は、これの前記第一支軸部と第二支軸
部および連結軸部の三つの軸部を一体成型したものであ
る。
【0019】〔作用〕ギヤ支軸としては、これの第一支
軸部、第二支軸部および連結軸部の一体成型によって各
軸部が強固に連結する状態に得られる。
【0020】〔効果〕ギヤ支軸は一対の支軸部が偏芯し
合って連結軸部で連結するという複雑な形状を備えてい
るものでありながら各軸部が強固に連結した状態に得ら
れることにより、強度および耐久性の面で一層優れた状
態になる。
【0021】請求項5による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0022】〔構成〕請求項1,2,3または4による
発明構成において、前記ギヤ支軸の一端側と前記回転ケ
ースとのうちの一方に位置する突部と、他方に位置する
凹入部とを備え、前記突部と前記凹入部との係合によ
り、前記ギヤ支軸の前記回転ケースに対するギヤ支軸周
方向での組付け位置を設定する位置決め機構を前記ギア
支軸と前記回転ケースとの間に備えてある。
【0023】〔作用〕一般に回転ケースを一対の半割り
ケース部分によって形成し、一対の半割りケース部分の
一方のケース部分に第一および第二中間ギヤをギヤ支軸
と共に組付け、この後に一対の半割りケース部分を組合
わせるという組立て方法が採用される。この時、一方の
半割りケース部分に組付けたギヤ支軸がその半割りケー
ス部分に対して回転すると、ギヤ支軸の第一支軸部と第
二支軸部とは互いに偏芯していることから、第一支軸部
と第二支軸部とのうちの半割りケース部分に連結してい
ない方の支軸部が半割りケース部分に連結している方の
支軸部の軸芯を中心として大きな半径で半割りケース部
分に対して回転し、一対の半割りケース部分どうしを組
付けようとしても、中間ギヤが付いていない方の半割り
ケース部分の軸支部と、ギヤ支軸の端部とが位置ずれし
ていて組付けできなくなる。このため、ギヤ支軸と軸支
部とを再度位置合わせするとか、位置ずれしないように
支持するとかの手間が必要になる。これに対し、本発明
によると、一方の半割りケース部分に中間ギヤを組み付
ける際に、この半割りケース部分とギヤ支軸との組付け
位置の関係を位置決め機構によって決めておき、一対の
半割りケース部分の組合わせを行う際には、ギヤ支軸の
端部と、この端部を連結するべき半割りケース部分の軸
支部とを位置合わせする手間や、それらを位置ずれしな
いように支持する手間を掛けないで容易かつ迅速に組合
わせることができる。
【0024】〔効果〕ギヤ支軸の一端側の第一軸支部と
他端側の第二軸支部とが偏芯している割りには、組立て
が容易かつ迅速にでき、この面からも安価に得られる。
【0025】請求項6による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0026】〔構成〕請求項1,2,3,4または5に
よる発明の構成において、前記ギヤ支軸が前記第一支軸
部および前記第二支軸部に位置する肉抜き孔を備えてい
る。
【0027】〔作用〕ギヤ支軸を肉抜き孔によって軽量
にできる。グリスを肉抜き孔に貯留させてクランクピン
に供給されるようにするとか、肉抜き孔に連通する給油
用の貫通孔を支軸部に設けるとともにグリスを肉抜き孔
に貯留させてギヤ支軸と中間ギヤとの間に供給されるよ
うにすることができる。ギヤ支軸を各別形成の支軸部と
連結軸部との組合わせ型に構成する場合、支軸部に連結
軸部を挿入連結するべく形成する組付け孔と同じ仕様を
肉抜き孔に備えさせることにより、支軸部の組付け孔に
磨耗が生じた際に、その組付け孔に替えて肉抜き孔を利
用して支軸部と連結軸部とを連結し、磨耗によるガタ付
きの発生を回避するなどが可能になる。
【0028】〔効果〕肉抜き孔によって軽量化ができる
と共に、肉抜き孔をグリス溜まりとか、支軸部と連結軸
部の連結用とかに利用し、中間ギヤの回動や連動が長期
にわたってスムーズに行われる信頼性の高いものを構造
簡単に得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1に示すように、角パイプ状の
機体横向きのメインフレーム1、このメインフレーム1
の機体横幅方向略中央部に連結しているフィードケース
2、前記メインフレーム1に機体横幅方向に適宜間隔を
あけて配置して連結した複数個の植付伝動ケース3によ
り、フレーム体を構成してある。このフレーム体の前部
に苗載台4を機体横幅方向に一定ストロークで往復移送
されるように取り付け、前記複数個の植付伝動ケース3
それぞれの後部の左右側に苗植付機構5を駆動自在に設
け、前記フレーム体の底部に機体横方向に並ぶ複数個の
接地フロート6を取り付けて、苗植付装置Aを構成して
ある。この苗植付装置Aは、走行機体(図示せず)の後
部にリンク機構(図示せず)を介して昇降操作されるよ
うに、かつ、自走機体からフィードケース2に動力伝達
されるように連結して乗用型田植機を構成するものであ
る。そして、機体走行に伴い、接地フロート6が圃場の
泥面に接地して機体重量を支持するとともに泥面を整地
して行き、各苗植付機構5が苗載台4に載置されたマッ
ト苗の一部を切り出し、接地フロート6による整地箇所
に植え付けて行くのである。
【0030】前記複数個の苗植付機構5それぞれは、図
1および図2に示すように、植付伝動ケース3の後部の
横側に回転ケース10を機体横方向の第一軸芯X1まわ
りで回転方向Fに回転駆動できるように取付け、この回
転ケース10の第一軸芯X1から外れており、回転ケー
ス10の回転方向に互いに180度の位相差を有してい
る二箇所に、苗植付爪12および苗押し出し具15が備
えらている植付爪支持体としての植付爪支持ケース13
を第一軸芯X1に平行な第二軸芯X2まわりで回転する
ように取付けるとともに、回転ケース10が回転駆動さ
れるに伴って植付爪支持ケース13と回転ケース10と
を相対回動駆動させる相対回動手段Sを各植付爪支持ケ
ース13と植付伝動ケース3との間に設け、回転ケース
10が回転駆動されるに伴って苗押し出し具15を作動
させる苗押出し操作機構Eを各植付爪支持ケース13に
備えることによって構成してある。
【0031】回転ケース10は分割線Yで二つの半割り
ケース部分10A,10Bに分割できるように、二つの
半割りケース部分10A,10Bを連結ボルトによって
締付け連結して形成してある。回転ケース10の一方の
半割りケース部分10Aの長手方向での中央部を、植付
伝動ケース3の後部の機体横向きの筒ボス部3aにベア
リング7を介して回転自在に取付け、他方の半割りケー
ス部分10Bの長手方向での中央部に位置する軸承部1
0aを、植付伝動ケース3がベアリング9を介して回転
自在に支持しているとともに前記ボス部3aを貫通して
いる出力軸8の端部にテーパピン11によって一体回転
するように連結してある。この出力軸8は、前記フィー
ドケース2から伝動チェーン(図示せず)を介して伝達
される回転動力によって回転駆動される。これにより、
回転ケース10は、植付伝動ケース3に出力軸8の軸芯
である第一軸芯X1のまわりで回転するように支持され
ており、出力軸8によって回転方向Fに駆動される。
【0032】植付爪支持ケース13は、回転ケース10
の端部に一対のベアリング24,25を介して回転自在
に支持させた支持軸14の回転ケース10から外部に突
出している端部に連結してある。植付爪支持ケース13
に一体形成したフランジ部27を、このフランジ部27
の貫通孔29に支持軸14の端部が入り込むようにして
支持軸14に組み付け、支持軸14に固着してあるフラ
ンジ部26にボルト28によって締付け連結することに
より、植付爪支持ケース13と支持軸14とが一体に回
転することを可能にしてある。これにより、植付爪支持
ケース13は、回転ケース10に第一軸芯X1に平行な
支持軸14の第二軸芯X2のまわりで回転自在に支持さ
れている。
【0033】前記一対の相対回動手段S,Sのそれぞれ
は、図2および図3に示すように前記出力軸8に相対回
転自在に外嵌した太陽ギヤ23、支持軸14に取付けた
遊星ギヤ30、この遊星ギヤ30と前記太陽ギヤ23と
の間に配置するとともにギヤ支軸50を介して回転ケー
ス10に回転自在に支持させた第一中間ギヤ31と第二
中間ギヤ32、これら中間ギヤ31と32の間に備えた
クランク式回動伝達機構Dによって構成してある。
【0034】太陽ギヤ23は、これの軸芯が前記第一軸
芯X1の軸芯上に位置するように配置してある。この太
陽ギヤ23のボス部に形成した噛合い爪部Bと、植付伝
動ケース3のボス部3aの端部に形成した噛合い爪部と
を係合させてあることにより、植付伝動ケース3は太陽
ギヤ23を回動不能なように固定している。遊星ギヤ3
0は、支持軸14にキー30aによって一体回転するよ
うに係合させることにより、植付爪支持ケース13に一
体に回転するように連結してある。これにより、遊星ギ
ヤ30は、植付爪支持ケース13を回転ケース10に対
して回転操作するギヤになっている。第一中間ギヤ31
は、太陽ギヤ23に噛合わせてあり、そして、ギヤ支軸
50の一端側の第一支軸部51に相対回転自在に外嵌さ
せることにより、第一軸芯X1とは偏芯している第一支
軸部51の第三軸芯X3のまわりで回転自在に回転ケー
ス10に支持させてある。第二中間ギヤ32は、遊星ギ
ヤ30に噛合わせてあり、そして、ギヤ支軸50の他端
側に位置するとともに前記第一支軸部51に対して第一
軸芯X1の方に位置ずれしている第二支軸部52に相対
回転自在に外嵌させることにより、前記第三軸芯X3よ
りも第一軸芯X1の方に寄っている第四軸芯X4のまわ
りで回転自在に回転ケース10に支持させてある。太陽
ギヤ23、遊星ギヤ30、第一中間ギヤ31、第二中間
ギヤ32のいずれもは、ピッチ円が真円である円形ギヤ
に形成してある。尚、図2に示すようにギヤ支軸50の
第一支軸部51に外嵌してある図6の如きスラストカラ
ー40、第二支軸部52に外嵌してある図6の如きスラ
ストカラー41は、中間ギヤ31,32と回転ケース1
0との間の摩擦を低下させ、中間ギヤ31,32の回転
の円滑化を図るものである。
【0035】前記クランク式回動伝達機構Dは、図3お
よび図5に明示するように第一中間ギヤ31の第二中間
ギヤ32に面する方の側面側に一対の突条39,39を
形成して設けた第一中間ギヤ31の半径方向に沿う方向
のカム溝部38と、第二中間ギヤ32の第一中間ギヤ3
1に面する方の側面側に第二中間ギヤ32を成型する際
に同時に成型することによって突設したクランクピン3
6とによって構成してある。クランクピン36は、第二
中間ギヤ32の回転軸芯である第四軸芯X4とは偏芯す
る箇所に配置してあるとともに第一中間ギヤ31のカム
溝部38に摺動自在に入り込むように形成してある。こ
れにより、回転ケース10が回転駆動され、第一中間ギ
ヤ31が回転ケース10による回転操作と、太陽ギヤ2
3に対する噛合いとのために第三軸芯X3まわりで自転
回転すると、この回転力をクランクピン36が第二中間
ギヤ32に伝達し、第二中間ギヤ32が第四軸芯X4ま
わりで回転する。そして、第三軸芯X3と第四軸芯X4
とが偏芯していることにより、クランクピン36はカム
溝部38の内部を第一中間ギヤ31の半径方向に往復摺
動しながら回転力を伝達する。したがって、クランク式
回動伝達機構Dは、第一中間ギヤ31が等速で回転して
も、第二中間ギヤ32が不等速で回転するように、か
つ、第一中間ギヤ31と第二中間ギヤ32とが図9に示
す位相関係M1で連動して回転するように、第一中間ギ
ヤ31と第二中間ギヤ32とを不等速連動させる。
【0036】太陽ギヤ23、第一中間ギヤ31、第二中
間ギヤ32、遊星ギヤ30および回転ケース10の組付
け位置の関係を、回転ケース10と遊星ギヤ30とが図
10に示す位相関係N1で連動して相対回動する組付け
関係に設定してある。これにより、前記相対回動手段S
は、回転ケース10が回転駆動されるに伴い、一対の植
付爪支持ケース13,13それぞれと回転ケース10と
を図10の位相関係N1で相対回動するように駆動し、
一対の植付爪支持ケース13,13それぞれの苗植付爪
12にこれの先端部が図8に示す略楕円軌跡T1を描く
苗植運動を行わせる。尚、遊星ギヤ30の位相が−方向
に変化する際には、植付爪支持ケース13が回転ケース
10に対して図10に示す回転方向Uに回転し、遊星ギ
ヤ30の位相が+方向に変化する際には、植付爪支持ケ
ース13が回転ケース10に対して図10に示す回転方
向Dに回転する。
【0037】図4に示すように、苗押し出し具15は、
植付爪支持ケース13が苗植付爪12に沿って摺動する
ように支持している支持ロッド15aの一端側に固着す
ることにより、植付爪支持ケース13に苗植付爪12に
沿って移動するように支持させてある。前記苗押出し操
作機構Eは、図2および図4に示すように、植付爪支持
ケース13の内部に設けたカム軸16、天秤アーム2
0、押し出しばね22、カム軸16の植付爪支持ケース
13から外部の突出している端部に連結してある連結杆
18などによって構成してある。カム軸16は、前記第
二軸芯X2と同一の軸芯まわりで回転自在に植付爪支持
ケース13に支持されているとともに、苗押し出し具1
5を操作するカム17を一体に形成されて備えている。
天秤アーム20は、植付爪支持ケース13の支軸20a
に回転自在に支持させてある。天秤アーム20の一端側
は、リンク19によって前記支持ロッド15aに連結し
てあり、天秤アーム20の他端には、前記カム17に作
用するカムフォロア21が備えられている。押し出しば
ね22は植付爪支持ケース13を反力部材として天秤ア
ーム20を揺動付勢することにより、支持ロッド15a
を植付爪支持ケース13から突出する側に摺動付勢して
いるとともに、天秤アーム20のカムフォロア21を前
記カム17の周面に押し当て付勢している。連結杆18
は、一方の植付爪支持ケース13のカム軸16と、他方
の植付爪支持ケース13のカム軸16とにわたって取付
けてあり、植付爪支持ケース13が回転ケース10に対
して回転しても、カム軸16が回転ケース10に対して
回転しないようにカム軸16を支持している。これによ
り、苗植付爪12が苗植運動を行うに伴い、植付爪支持
ケース13とカム軸16とが所定回動範囲で相対回動す
ることになり、天秤アーム20がカム17のカムフォロ
ア21に対する押圧操作と、押出しばね22による操作
とのために支軸20aのまわりで揺動操作されて支持ロ
ッド15aを摺動操作する。これにより、苗押出し操作
機構Eは、苗植付爪12が苗植運動を行うに伴い、回転
ケース10の回転力によって駆動され、苗押し出し具1
5を図4に二点鎖線で示す如く苗植付爪12の先端側に
位置する作用位置に押出しばね22の弾性復元力による
操作力によって押出し操作したり、図4に実線で示す如
く前記作用位置よりも苗植付爪12の基端側に位置する
非作用位置にカム17による操作力によって引退操作し
たりする。
【0038】したがって、回転ケース10を回転駆動す
ると、各苗植付爪支持ケース13,13が回転ケース1
0の回転のために第一軸芯X1まわりで公転回転すると
ともに、相対回動手段Sの作用のために第二軸芯X2ま
わりで自転回転し、苗植付爪12の先端部が略楕円軌跡
T1を描いて苗載台4の苗取出口と圃場との間を上下に
回動するように苗植付爪12に苗植運動を行わせ、各苗
植付爪支持ケース13に備えてある苗押出し操作機構E
が回転ケース10の回転力によって駆動され、苗押し出
し具15を苗植付爪12の苗植運動に連動させて非作用
位置と作用位置とに移動操作する。これにより、一方の
苗植付爪支持ケース13の苗植付爪12と、他方の苗植
付爪支持ケース13の苗植付爪12とが交互に、苗載台
4に載置されいるマット状苗から一株分のブロック苗を
切断するとともに取り出し、圃場に下降搬送して同一の
植付け条に植付けて行くのである。そして、各苗植付爪
12が苗載台4の苗取出口の上方から苗植付け位置に下
降作動する間は、苗押し出し具15は非作用位置にあっ
て苗植付爪12の苗取り出しと取出し苗の保持を可能に
し、苗植付爪12が圃場に到達して苗植付けを行う際に
は、苗押し出し具15が作用位置になり、苗植付爪12
が保持していた苗を苗植付爪12から容易に離れるよう
に押出し操作する。
【0039】前記ギヤ支軸50は、図6に示すように、
軸芯X3を有する第一丸軸部51を一端側に、軸芯X4
を有する第二丸軸部52を他端側に、両軸部51,52
の間に連結軸部53をそれぞれ備えるように形成した部
材によって形成してある。連結軸部53は、前記クラン
クピン36に干渉しないように第一丸軸部51および第
二丸軸部52の外径よりも小さい外径を備えるように、
かつ、第一丸軸部51と第二丸軸部52とを両軸部5
1,52の軸芯X3,X4が偏芯する状態で連結するよ
うに形成してある。第一丸軸部51の連結軸部53とは
反対側の端部51aを、前記半割りケース部分10Aの
軸支部10bの支軸組付け孔に挿入するように構成した
連結部に形成し、第一丸軸部51の連結軸部53が位置
する側の端部51bを、前記第一中間ギヤ31が相対回
転自在に外嵌するように構成したギヤ支持部に形成して
ある。第二丸軸部52の連結軸部53とは反対側の端部
52aを、前記半割りケース部分10Bの軸支部10c
の支軸組付け孔に挿入するように構成した連結部に形成
し、第二丸軸部52の連結軸部53が位置する側の端部
52bを、前記第二中間ギヤ32が相対回転自在に外嵌
するように構成したギヤ支持部に形成してある。すなわ
ち、第一丸軸部51により、第一中間ギヤ31を回転ケ
ース10に第三軸芯X3まわりで回転自在に支持させる
前記第一支軸部51を形成し、第二丸軸部52により、
第二中間ギヤ32を回転ケース10に第四軸芯X4まわ
りで回転自在に支持させる前記第二支軸部52を形成し
てある。これにより、ギヤ支軸50は、第一丸軸部51
の端部でなる連結部51aと、第二丸軸部52の端部で
なる連結部52aとの両端側で回転ケース10に連結し
て両持ち支持される状態で第一および第二中間ギヤ3
1,32を支持する。
【0040】図7に示すように、前記第一支軸部51、
第二支軸部52および連結軸部53の三つの軸部は、各
別の部品に形成してある。そして、連結軸部53を、両
端側に連結軸部分53aを備え、両連結軸部分53a,
53aの間に両連結軸部分53a,53aよりも外径が
大であるスペーサ部53bを備える棒部材に形成し、こ
の連結軸部53の一方の連結軸部分53aを第一支軸部
51の組付け孔51cに挿入し、他方の連結軸部分53
bを第二支軸部52の組付け孔52cに挿入して、第一
支軸部51、第二支軸部52および連結軸部53の三つ
の軸部を組合わせるようにしてある。すなわち、ギヤ支
軸50は、三つの軸部51,52,53を各別に形成す
る三つの部品を組合わせて作成してある。スペーサ部5
3bは、第一支軸部51と第二支軸部52との間隔を、
クランクピン36が第一中間ギヤ31に干渉するとか、
突条39が第二中間ギヤ32に干渉することがない間隔
に設定するものである。
【0041】第一支軸部51および第二支軸部52のそ
れぞれに、支軸部51,52の全長にわたって貫通する
肉抜き孔54、この肉抜き孔54に連通するとともにギ
ヤ支持部51b,52bに開口する給油孔55を備えて
ある。すなわち、肉抜きによる軽量化を可能してある。
また、肉抜き孔54をグリス溜まりとし、このグリス溜
まりから第一支軸部51と第一中間ギヤ31との間、第
二支軸部52と第二中間ギヤ32との間、クランクピン
36とカム溝部38との間に潤滑油供給することを可能
にしてある。
【0042】第一支軸部51、第二支軸部52のそれぞ
れにおいて、肉抜き孔54の内径と、組付け孔51c,
52cの内径とが等しいように、かつ、肉抜き孔54の
軸芯から軸芯X3,X4までの間隔と、組付け孔51
c,52cの軸芯から軸芯X3,X4までの間隔とが等
しいように、肉抜き孔54と組付け孔51c,52cと
が支軸部51,52の周方向に180度の位相差で並ん
でいるように形成してある。すなわち、肉抜き孔54の
仕様と、組付け孔の仕様とを同じにしてある。これによ
り、組付け孔51cに磨滅が発生するなど場合には、連
結軸部53を組付け孔51cから肉抜き孔54に差し替
え、ギヤ支軸50を作り替えることができる。
【0043】前記連結軸部53に、図6の如く第二支軸
部52の第一支軸部51側とは反対側の端面から突出す
る軸端部53cを備え、この軸端部53cが入り込むよ
うに前記半割りケース部分10Bの軸支部10cの内部
に備えた凹入部56と、前記軸端部53cとにより、ギ
ヤ支軸50の回転ケース10に対する組付け位置を設定
する位置決め機構57を構成してある。すなわち、半割
りケース部分10Bに両中間ギヤ31,32を組付け、
この後に両半割りケース部分10A,10Bを組合わせ
ることによって苗植付機構5の組み付けを行う際、ギヤ
支軸50の第二支軸部52を半割りケース10Bの軸支
部10cに組付けるときに、軸端部53cを凹入部56
に入り込ませて係合させる。すると、軸端部53cは第
四軸芯X4から偏芯していることにより、軸端部53c
と凹入部56との係合のため、第二支軸部52が半割り
ケース10Bに対して軸端部53cと凹入部56と間の
融通に起因するわずかの角度だけ回転してもそれ以上は
回転しないように規制される。そして、組付け作業時の
半割りケース部分10Bはその内面側が上向きになる姿
勢にされ、連結軸53および第二支軸部52にはそれら
の重力に起因する回転操作力が作用しにくくなる。ま
た、連結軸部53がこれの軸芯まわりで第二支軸部52
に対して回転することは両者間の摩擦によって規制さ
れ、第二支軸部51がこれの組付孔51cの軸芯まわり
で連結軸部53に対して回転することは両者間の摩擦に
よって規制される。このため、位置決め機構57は、軸
端部53cと凹入部56との係合により、ギヤ支軸50
全体の回転ケース10全体に対するギヤ支軸周方向での
組付け位置をつぎの如く設定する。すなわち、中間ギヤ
31,32をギヤ支軸50と共に半割りケース部分10
Bに組付けた後に一対の半割りケース部分10A,10
Bどうしを両ケース部分10A,10Bの連結用ボルト
孔どうしが合致する位置関係で組合わせると、ギヤ支軸
50の第一支軸部51の連結部51aと、半割りケース
10Aの軸支部10bのギヤ支軸組付け孔とが合致する
組付け位置に設定する。
【0044】〔別実施形態〕図11は、前記第一支軸部
51と第二支軸部52を連結する連結軸部53の別実施
形態を備えているものを示す。この連結軸部53は、第
一支軸部51の組付け孔51c、および、第二支軸部5
2の組付け孔52cに挿入する連結部分53a、前記位
置決め機構57を構成する軸端部53cを有する丸棒部
材と、この丸棒部材に外嵌して前記スペーサ部53bを
形成する筒部材とによって構成してある。
【0045】図12は、別の実施形態を備えているギヤ
支軸50を示す。このギヤ支軸50は、第一支軸部51
と第二支軸部52および第三支軸部53それぞれの素材
を成型する際にそれら全ての素材を同時に成型すること
によって作成してある。すなわち、第三軸芯X3、連結
部51a、ギヤ支持部51b、肉抜き孔54などを有す
る第一支軸部51、第四軸芯X4、連結部52a、ギヤ
支持部52b、肉抜き孔54、前記位置決め機構57を
構成する突起53cなどを有する第二支軸部52、第一
支軸部51と第二支軸部52とを連結する連結軸部53
との三つの軸部51,52,53を一体成型した単一部
品に形成してある。そして、図12(ロ)に示すよう
に、連結軸部53の断面形状を、ギヤ支軸50の第三軸
芯X3や第四軸芯X4の軸芯方向視で第一支軸部51と
第二支軸部52とが重なる部分に等しい形状および大き
さの形状にしてある。
【0046】図13は、さらに別の実施形態を備えてい
るギヤ支軸50を示す。このギヤ支軸50は、第一支軸
部51と第二支軸部52および第三支軸部53それぞれ
の素材を成型する際にそれら全ての素材を同時に成型す
ることによって作成してある。すなわち、第三軸芯X
3、連結部51a、ギヤ支持部51b、肉抜き孔54な
どを有する第一支軸部51、第四軸芯X4、連結部52
a、ギヤ支持部52b、肉抜き孔54、前記位置決め機
構57を構成する突起53cなどを有する第二支軸部5
2、第一支軸部51と第二支軸部52とを連結する連結
軸部53との三つの軸部51,52,53を一体成型し
た単一部品に形成してある。そして、図13(ロ)に示
すように、連結軸部53の断面形状を、ギヤ支軸50の
第三軸芯X3や第四軸芯X4の軸芯方向視で第一支軸部
51と第二支軸部52とが重なる部分に相似する形状
で、クランクピン36に干渉しない範囲でその重なり部
分より大きい形状にしてある。
【0047】図14は、さらに別の実施形態を備えるギ
ヤ支軸50を示す。このギヤ支軸50にあっては、連結
軸部53の第一支軸部51や第二支軸部52の組付け孔
51c,52cに入り込む長さを支軸部51,52の全
長よりも短く形成してある。位置決め機構57を構成す
る突起53aを第二支軸部52に備えてある。
【0048】図15は、さらに別の実施形態を備えるギ
ヤ支軸50を示す。このギヤ支軸50にあっては、連結
軸部53と第一支軸部51とを形成する一つの部品と、
第二支軸部52を形成する一つの部品とに各別に形成
し、これら二つの部品を組合わせることによって作成し
てある。このように二つの部品に分けて作成するに当た
り、第二支軸部52と連結軸部53とを形成する一つの
部品と、第一支軸部51を形成する一つの部品とに分け
て作成する方法を採用してもよい。
【0049】クランク式回動伝達機構Dとしては、第二
中間ギヤ32の第一中間ギヤ31に面する方の側面側に
カム溝部38を設け、第一中間ギヤ31の第二中間ギヤ
32に面する方の側面側にこの第一中間ギヤ31の回転
軸芯X3から偏芯しているクランクピン36を設け、第
一中間ギヤ31の回転力をクランクピン36が第二中間
ギヤ32のカム溝部38に伝達し、第一中間ギヤ31が
等速回転しても、第二中間ギヤ32が第四軸芯X4まわ
りで不等速で回転するように構成したものを採用しても
よい。
【0050】位置決め機構57としては、回転ケース1
0の方に突起を設け、この突起が入り込む凹入部をギヤ
支軸の方に設けて成るものを採用してもよい。
【0051】クランクピン36としては、回転自在なロ
ーラを備え、このローラを介してカム溝部38と係合
し、摩擦抵抗が少ない状態で回動力伝達を行うように構
成したローラ付きピンを採用して実施してもよい。
【0052】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗植付装置全体の側面図
【図2】苗植付機構の断面図
【図3】回転ケースの断面図
【図4】植付爪支持ケースの断面図
【図5】回動伝達機構の分解状態での斜視図
【図6】ギヤ支軸の断面図
【図7】ギヤ支軸の分解状態での斜視図
【図8】苗植付爪の苗植運動軌跡の説明図
【図9】第一中間ギヤと第二中間ギヤの連動関係の説明
【図10】回転ケースと遊星ギヤの連動関係の説明図
【図11】ギヤ支軸の別実施形態を備える連結軸部の斜
視図
【図12】別実施形態のギヤ支軸の断面図
【図13】別実施形態のギヤ支軸の断面図
【図14】別実施形態のギヤ支軸の断面図
【図15】別実施形態のギヤ支軸の断面図
【図16】従来の苗植付機構の断面図
【符号の説明】
3 植付伝動ケース 10 回転ケース 12 苗植付爪 13 植付爪支持体 14 支持軸 23 太陽ギヤ 30 遊星ギヤ 31 第一中間ギヤ 32 第二中間ギヤ 50 ギヤ支軸 51 第一支軸部 51a 連結部 52 第一支軸部 53 連結軸部 53c 突起 54 肉抜き孔 56 凹入部 57 位置決め機構 D クランク式回動伝達機構 S 相対回動手段 X1 第一軸芯 X2 第二軸芯 X3,X4 軸芯 T1 楕円軌跡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−147710(JP,A) 特開 平6−133614(JP,A) 特公 昭49−17806(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 370 - 387

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植付伝動ケース(3)に対して第一軸芯
    (X1)まわりで回転自在に支持された回転ケース(1
    0)に、第一軸芯(X1)と平行な第二軸芯(X2)ま
    わりで相対回転自在に、苗植付爪(12)が取付けられ
    た植付爪支持体(13)を軸支し、 植付爪支持体(13)を一体的に回動する状態で軸支す
    る支持軸(14)に固定された遊星ギヤ(30)、植付
    伝動ケース(3)に回動不能に固定された太陽ギヤ(2
    3)、太陽ギヤ(23)に噛合う第一中間ギヤ(3
    1)、第一中間ギヤ(31)の回転軸芯(X3)とは偏
    芯した回転軸芯(X4)まわりで回転するとともに遊星
    ギヤ(30)に噛合う第二中間ギヤ(32)、第一中間
    ギヤ(31)と第二中間ギヤ(32)を不等速連動させ
    る偏芯クランク式の回動伝達機構(D)を有し、回転ケ
    ース(10)の回転に伴って、苗植付爪(12)の先端
    部が略楕円軌跡(T1)を描くように、植付爪支持体
    (13)と回転ケース(10)とを相対回動駆動させる
    相対回動手段(S)を備えてある苗植付機構であって、 回転ケース(10)に一端側で支持され、他端側で第一
    中間ギヤ(31)を支持する第一支軸部(51)と、回
    転ケース(10)に一端側で支持され、他端側で第二中
    間ギヤ(32)を支持する第二支軸部(52)と、第一
    支軸部(51)と第二支軸部(52)を偏芯させて連結
    する連結軸部(53)とを備えているギア支軸(50)
    を介し、第一中間ギヤ(31)および第二中間ギヤ(3
    2)を回転ケース(10)に支持させてある苗植付機
    構。
  2. 【請求項2】 前記ギヤ支軸(50)は、前記第一支軸
    部(51)と第二支軸部(52)とのうちの一方の支軸
    部(51)と、前記連結軸部(53)とを形成する一つ
    の部品と、他方の支軸部(52)を形成する一つ部品と
    の二つの部品に分けて形成して組合わせたものである請
    求項1記載の苗植付機構。
  3. 【請求項3】 前記ギヤ支軸(50)は、前記第一支軸
    部(51)と第二支軸部(52)および連結軸部(5
    3)を各別に形成する三つの部品に分けて形成して組合
    わせたものである請求項1記載の苗植付機構。
  4. 【請求項4】 前記ギヤ支軸(50)は、前記第一支軸
    部(51)と第二支軸部(52)および連結軸部(5
    3)の三つの軸部を一体成型したものである請求項1記
    載の苗植付機構。
  5. 【請求項5】 前記ギヤ支軸(50)の一端側と前記回
    転ケース(10)とのうちの一方に位置する突部(53
    c)と、他方に位置する凹入部(56)との係合によ
    り、ギヤ支軸(51)の回転ケース(10)に対するギ
    ヤ支軸周方向での組付け位置を設定する位置決め機構
    (57)を備えてある請求項1,2,3または4記載の
    苗植付機構。
  6. 【請求項6】 前記ギヤ支軸(50)が前記第一支軸部
    (51)および前記第二支軸部(52)に位置する肉抜
    き孔(54)を備えている請求項1,2,3,4または
    5記載の苗植付機構。
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