JP3294044B2 - 苗植付機構 - Google Patents

苗植付機構

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JP3294044B2 JP07611295A JP7611295A JP3294044B2 JP 3294044 B2 JP3294044 B2 JP 3294044B2 JP 07611295 A JP07611295 A JP 07611295A JP 7611295 A JP7611295 A JP 7611295A JP 3294044 B2 JP3294044 B2 JP 3294044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定部材に対して第1
軸芯周りで回転自在に支持された回転ケースに、前記第
1軸芯と平行な第2軸芯周りで相対回動自在に、苗植付
爪が取付けられた植付爪支持体を軸支し、前記植付爪支
持体を一体的に回動する状態で軸支する支持軸と、前記
固定部材との間に、前記回転ケースの回転に伴って、前
記苗植付爪の先端部が略楕円軌跡を描くように、前記植
付爪支持体と前記回転ケースとを相対回動駆動させるギ
ア式の相対回動手段を介装してある苗植付機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記苗植付機構において、従来では、例
えば特公昭49‐17806号公報に示される構成のも
のがあった。つまり、回転ケースとしての爪伝動ケース
の内部に、その回転軸芯と同一軸芯上に設けられた固定
ギア(太陽ギア)に噛み合うアイドルギア(中間ギア)
及びこのアイドルギアに噛み合うファイナルギア(遊星
ギア)の夫々が軸支される状態で設けられ、ファイナル
ギアの側面に長溝が形成されると共に、前記支持軸とし
ての爪軸にクランク及びクランクピンが設けられ、ファ
イナルギアの回転軸芯と爪軸の軸芯とを偏芯させ、クラ
ンクピンと長溝との係合によって爪軸を回動させて、植
付爪支持体を爪伝動ケースの一公転中に上下運動を実行
する(側面視で略楕円軌跡を描く)ように相対回動させ
る構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造において
は、植付爪支持体を支持する支持軸(爪軸)が、回転ケ
ース(爪伝動ケース)に対して片持ち状態で支承される
構成となり、次のような不利な面があった。
【0004】苗植付爪は、上述したような上下運動を行
いながら苗のせ台に載置される苗の一部を切り出して圃
場に植付けるのであるが、植付け用の苗は、マット状に
根が強く絡み合った状態となっており、このような苗の
一部を切り出す際に、苗植付爪は強い反動衝撃を受ける
ことがある。
【0005】ところが、このような強い力が加わるにも
かかわらず、植付爪支持体を支持する支持軸が片持ち状
態で支承される構成であるから、この部分での支持軸の
支持強度が充分でなく、上述したような強い力によって
支持軸が傾斜してしまったり、ガタツキが発生する等の
おそれが大となる不利があった。その結果、このような
植付爪支持体のガタツキに起因して、苗のせ台の苗取り
出し口の端縁に苗植付爪が接当して損傷する等の不都合
が発生することが考えられ、この点で改善の余地があっ
た。
【0006】尚、上述したような欠点を解消する構成と
して、前記相対回動手段におけるギアを非円形ギアで構
成して、上述したような支持軸の相対回動を実現させる
構成が考えられ実用化されているが、このような非円形
ギアは、切削加工等の機械加工が困難であり、焼結等に
より作製されるが、このような製作加工上の理由やその
形状等に起因して、真円ギアに比較して、加工コストが
高くなるとともに、ギア噛み合い時のガタつき(バック
ラッシュ)が大きくなる不利がある。その結果、苗取り
出し作動時における植付爪支持体のガタつきが大になる
等の不利がある。
【0007】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、合理的な構成によって、植付爪
支持体を精度よく支持して、苗取り出し作動を円滑に行
わせることが可能となる苗植付機構を提供する点にあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明の特徴構成は、
固定部材に対して第1軸芯周りで回転自在に支持された
回転ケースに、前記第1軸芯と平行な第2軸芯周りで相
対回動自在に、苗植付爪が取付けられた植付爪支持体を
軸支し、前記植付爪支持体を一体的に回動する状態で軸
支する支持軸と、前記固定部材との間に、前記回転ケー
スの回転に伴って、前記苗植付爪の先端部が略楕円軌跡
を描くように、前記植付爪支持体と前記回転ケースとを
相対回動駆動させるギア式の相対回動手段を介装してあ
る苗植付機構において、前記相対回動手段は、前記固定
部材に位置固定状態の太陽ギアと、前記支持軸に固定さ
れた遊星ギアとの間の中間伝動部に、夫々の回転軸芯が
偏芯した第1中間ギアと第2中間ギアとを不等速状態で
回動させる偏芯クランク式の回動伝達機構を備えて構成
してある点にある。
【0009】第2発明の特徴構成は、第1発明の実施に
好適な構成を特定するものであって、前記回動伝達機構
は、前記第1中間ギア又は前記第2中間ギアのいずれか
一方の側部に、その回転軸芯から偏芯した箇所にローラ
を設け、前記第1中間ギア又は前記第2中間ギアのいず
れか他方の側部に、前記ローラが係合すると共に、該ロ
ーラが径方向に位置ずれすることを許容しながら回転力
を伝える溝部を設けて構成してある点にある。
【0010】
【作用】第1発明の特徴構成によれば、回転ケースの回
転に伴って、太陽ギアに噛み合い連係される状態で、第
1中間ギア又は第2中間ギアのいずれか一方が公転して
回転ケースに対して相対的に回動する。そして、偏芯ク
ランク式の回動伝達機構を介して、回転軸芯が偏芯した
状態で配置される第1中間ギア又は第2中間ギアのいず
れか他方に回動力が伝えられ、回転ケースに対して相対
的に回動することになる。
【0011】このとき、第1中間ギアと、第2中間ギア
とは回転軸芯が偏芯しており、しかも、偏芯クランク式
の回動伝達機構により回動が伝達されるから、回動力が
伝えられる側の中間ギアに噛み合い連係される遊星ギア
が、回転ケースの1回転に対して相対回転速度が周期的
に変化することになる。その結果、非円形ギア等の特殊
なギアを用いることなく、遊星ギアが設けられた支持軸
が、回転ケースに対して遅れ状態で公転する状態と進み
状態で公転する状態とが交互に現出して、苗植付爪の先
端部が側面視で略楕円軌跡を描くように、植付爪支持体
と回転ケースとが相対回動駆動されることになる。
【0012】そして、前記遊星ギアが取付けられ、植付
爪支持体を支持する支持軸は、ギア連係によって回動力
が伝えられることになるので、両持ち支持させることが
可能となる。
【0013】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による作用に加えて次の作用がある。偏芯クラ
ンク式の回動伝達機構が、ローラと、そのローラが係合
すると共に、該ローラが径方向に位置ずれすることを許
容しながら回転力を伝える溝部とを備えて構成されるか
ら、ローラの転動によって回転軸芯の偏芯(ズレ)量を
吸収しながら回動力を伝達するので、拗れ等が生じ難
く、摺接磨耗も少ないものにできる。
【0014】
【発明の効果】第1発明の特徴構成によれば、切削加工
等の機械加工により安価に作製可能な真円ギアを用いる
ことにより、寸法精度が高く、バックラッシュに起因し
た回転方向に沿うガタツキ等の少ない円滑な作動を実行
できるものでありながら、植付爪支持体を支持する支持
軸を、回転ケースに対して両持ち状態で強固に支持させ
ることができ、回転方向と交差する方向のガタツキも少
ないものにできて、全体として、ガタツキの少ない円滑
な苗取り出し作動が行えるものとなった。
【0015】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による効果に加えて次の効果がある。耐久性に
優れ、且つ、円滑な苗取り出し作動を行うことができる
ものとなった。
【0016】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
に走行機体に備えられた苗植付装置を示している。この
苗植付装置は、角パイプ状のメインフレーム1を機体横
幅方向に沿って配置し、このメインフレーム1の横幅方
向ほぼ中央部に機体側からの動力が伝えられるフィード
ケース2を取付けると共に、横幅方向に適宜間隔をあけ
て複数の植付伝動ケース3(固定部材の一例)を後方に
向けて延出する状態で取付けてあり、これらによって、
フレーム体が構成されている。そして、機体横幅方向に
一定ストロークで往復移動する苗のせ台4をフレーム体
に支持させ、この苗のせ台4上に載置されたマット苗の
一部を切り出して、圃場に植付ける複数の苗植付機構5
を、前記各植付伝動ケース3の後部の左右両側に夫々配
設してある。
【0017】次に、前記各苗植付機構5の構成について
説明する。図2に示すように、フィードケース2から伝
動チェーン(図示せず)を介して回転動力が伝えられる
駆動軸8が、植付伝動ケース3の後部において、横方向
外方に突出する状態で回動自在にベアリング9にて支持
され、この駆動軸8の外方突出部に、一体的に回動する
状態で回転ケース10を取付けてある。つまり、駆動軸
8の突出側端部に外周部の一部に切欠kを形成してあ
り、回転ケース10の軸承部10aに、駆動軸8軸芯と
直交する方向にテーパピン11が前記切欠kに圧接する
状態で打ち込み圧入され、駆動軸8と回転ケース10と
が一体回転すると共に、回転ケース10の外方への抜け
外れを阻止するようにしている。
【0018】この回転ケース10には、駆動軸8の軸芯
X1(第1軸芯に相当)に対して180度の回転位相差
を有する、2つの平行な軸芯X2,X3(第2軸芯に相
当)周りで相対回動自在に、夫々、苗植付爪12が取付
けられた一対の植付爪支持体としての植付爪支持ケース
13を各別に支持軸14によって軸支してある。
【0019】前記各植付爪支持ケース13には、苗植付
爪12が取付け支持されると共に、苗植付け作動に伴っ
て苗植付爪12により保持されている苗を圃場に押し出
す苗押し出し具15が設けられている。植付爪支持ケー
ス13内に、支持軸14の軸芯の延長上に位置するカム
軸16が相対回動自在にベアリング支持され、このカム
軸16には、苗押し出し具15を押し出し作動させるカ
ム17が形成されている。カム軸16は、他方側のカム
軸16と共に、それらにわたって架設された連結杆18
にボルト連結され、回転ケース10の回転に伴って一体
的に回動するようになっている。図4に示すように、苗
押し出し具15にはリンク19を介して天秤アーム20
が枢支され、この天秤アーム20の反対側端部には前記
カム17に作用するカムフォロア21を備えてあり、し
かも、カムフォロア21がカム17に押圧する方向に天
秤アーム20を揺動付勢する戻しバネ22を備えてあ
る。後述するように、植付爪支持ケース13は回転ケー
ス10に対して相対的に回動することになるので、植付
爪支持ケース13とカム軸16とは所定回動範囲で相対
回動することになる。従って、このような相対回動に伴
って、カム軸16に設けられたカム17の作用によっ
て、戻しバネ22の戻し付勢力に抗して苗押し出し具1
5が植付け作動に伴って相対的に苗押し出し方向に移動
するように構成されている。
【0020】図3に示すように、回転ケース10内に
は、回転ケース10の回転に伴って、苗植付爪12の先
端部が側面視で略楕円軌跡を描くように、植付爪支持ケ
ース13と回転ケース10とを相対回動駆動させるギア
式の相対回動手段Sが備えられている。
【0021】詳述すると、回転ケース10の内部には、
植付伝動ケース3における駆動軸8の軸承用ボス部3a
に対して噛み合い部Aを介して駆動軸8の軸芯方向に噛
み合うことによって回転が阻止された状態で、太陽ギア
23が駆動軸8に遊転外嵌されており、又、植付爪支持
ケース13を支持する支持軸14が、回転ケース10の
内部において左右両側のベアリング24,25により両
持ち支持状態で、回転自在に支持されている。そして、
この支持軸14が、植付伝動ケース3と反対側外方に向
けて回転ケース10から外方突出させてあり、図5にも
示すように、この支持軸14の外方突出部に一体的に形
成されたフランジ部26に、植付爪支持ケース13に形
成されたフランジ部27をボルト28で締付け連結する
と共に、支持軸14のフランジ部26よりも外方側軸部
を植付爪支持ケース13の挿通孔29に嵌合装着させ
て、植付爪支持ケース13を支持するように構成してあ
る。
【0022】回転ケース10内において、支持軸14に
一体回転自在に遊星ギア30がスプライン外嵌され、こ
の遊星ギア30と、前記太陽ギア23との間の中間伝動
部に、夫々の回転軸芯が偏芯した第1中間ギア31と第
2中間ギア32とを不等速状態で回動させる偏芯クラン
ク式の回動伝達機構Dを備えてある。第1中間ギア31
は、太陽ギア23に噛み合うと共に、その太陽ギア23
と同一歯数になるように形成され、第2中間ギア32は
前記遊星ギア30に噛み合うと共に、その遊星ギア30
と同一歯数になるように形成され、第2中間ギア32の
回転軸芯X5が第1中間ギア31の回転軸芯X4よりも
太陽ギア23側に偏芯した状態で、夫々の回転支軸3
3,34が回転ケース10にベアリング支持されてい
る。各回転支軸33,34は、夫々の中間ギア31,3
2に対して互いに逆向きに横一側方に突出する状態で設
けられ、各中間ギア31,32は回転ケース10に対し
て片持ち状に軸支されている。
【0023】そして、前記第2中間ギア32における回
転支軸34と反対側、つまり、第1中間ギア31に対向
する側であってその回転軸芯から偏芯した箇所に、一体
的に、伝動部としてのクランクローラ35(係合突起の
一例)が設けられている。このクランクローラ35は、
耐磨耗性の材質からなり、第2中間ギア32の側面に一
体的に突設させたピン36に回動自在に外嵌させてあ
る。又、第1中間ギア31における回転支軸33と反対
側、つまり、第2中間ギア32に対向する側には、前記
クランクローラ35が係合すると共に、クランクローラ
35が径方向に位置ずれすることを許容しながら回転力
を伝える伝動部としての溝部38を形成する一対の突条
39,39を形成してある。
【0024】前記各中間ギア31,32は、回転ケース
10内に組付けられた状態において、互いに対向する端
面同士、即ち、前記突条39の対向側端面と、第2中間
ギア32の対向側の側面とを接当させる状態で配置して
ある。このようにして、回転ケース10に対して片持ち
状に軸支される構成に起因して発生する苗植付け作動に
伴う駆動反力によって、ギアが傾斜したりすることを、
互いに接当支持することで未然に防止できる構成として
いる。
【0025】このように構成することで、回転ケース1
0の回転に伴って、第1中間ギア31が太陽ギア23に
対する噛み合い状態を維持しながら、駆動軸8の軸芯周
りで1回転公転すると、回転ケース10に対して相対的
に1回転自転することになる。ここで、この第1中間ギ
ア31に対して遊星ギア30が噛み合う状態であれば、
遊星ギア30が第1中間ギア31に対して逆向きに1回
転自転するから、相対的に自転しない状態と同じにな
る。しかし、上述したような相対回動手段Sが設けられ
ることで、第1中間ギア31に設けられた一対の突条3
9,39によって回動操作されるクランクローラ35が
設けられる第2中間ギア32は、回転軸芯が偏芯してい
ることによって、回転ケース10の1回転に対して1回
の変動周期で相対回動周速度が変化することになる。
【0026】その結果、回転ケース10の回転に応じて
遊星ギア30の自転角度が図7に示すように、周期的に
変動することになり、苗植付爪12の先端部の軌跡が図
1に示すように、側面視で略楕円軌跡を描きながら、苗
植付爪12が相対的に上下に首振り運動が実行され、適
切な苗植付け作動が実行される。しかも、植付爪支持ケ
ース13を支持する支持軸14は、回転ケース10内に
おいて左右両側で両持ち状態でベアリング支持され、強
固に支持することができる。
【0027】前記苗植付爪12が、苗のせ台4上の苗に
突入する際、回転ケース10の回転方向と逆方向に向け
て強い衝撃反力を受けるが、この衝撃反力を受ける方向
は、遊星ギア30の駆動回動方向と同じであることか
ら、ギア噛み合い部のバックラッシュに相当するガタツ
キ分だけ、苗植付爪12の移動方向(回転ケース10の
回転方向)と反対方向に移動するおそれがあり、その結
果、円滑な苗取り出しが行えないおそれがある。そこ
で、このようなガタツキを少なくさせるためのガタ取り
機構が設けられている。
【0028】つまり、図2、図8、図9に示すように、
前記第2中間ギア32の横側部位に、ギア歯先よりも径
方向外方に突出する2個の操作部40aが形成された操
作部材40を一体回動自在に設けると共に、前記支持軸
14における前記操作部材40に対応する箇所に、先端
部がギアピッチ円とほぼ一致する2個の接当部41aが
形成された先行回動部材41を、支持軸14に遊転自在
に外嵌する状態で設けてある。前記先行回動部材41
は、遊星ギア30の側面に立設したピン42により接当
されて回動するように構成され、ギア噛み合いによる回
動に伴って接当部41aが少しだけ操作部40aよりも
先行して回動すると共に、この接当部41aに対してギ
ア歯先よりも突出した操作部40aが接当操作して、ギ
ア噛み合いによる回動よりも少しだけ先行させた状態
で、先行回動部材41を先行させて回動させるように構
成してある。
【0029】そして、先行回動部材41の側面に立設し
たピン43と、遊星ギア30の側面に立設したピン42
とにわたって先行回動部材41のボス部41bにループ
状に巻回された板バネ44を張設してあり、上述したよ
うな接当操作による先行回動に伴ってこの板バネ44の
バネ付勢力により遊星ギア30が連動して先行回動する
ように構成されている。その結果、苗取り出し作動時に
おいて、図10に示すように、操作部40aがギア部よ
りも大径に設けられる結果、わずかにギア部に先行し
て、接当部41aを回動させ、第2中間ギア32に対し
て遊星ギア30が少しだけ先行する状態で回動すること
になり、植付爪支持ケース13が予め後退した状態で苗
取り出しが実行されることになり、バックラッシュによ
るガタつきが解消された状態で、苗取り出し作用が行わ
れることになる。尚、図10中(イ)は接当開始時、
(ロ)は先行回動作動中、(ハ)は接当作用終了時を夫
々示している。尚、前記接当部41a及び操作部40a
が夫々所定ピッチをあけて一対設けられ、苗の取り出し
作動時だけでなく圃場への植付け作動時におけるガタツ
キも防止するように構成してある。
【0030】〔別実施例〕 (1)上記実施例では、第1中間ギア31に2個の突条
を立設して係合凹部が形成される場合を例示したが、第
1中間ギア31の側面に凹状の溝部38を形成させる構
成としてもよい。
【0031】(2)上記実施例では、第1中間ギア31
に係合凹部を形成し、第2中間ギア32にクランクロー
ラ35を設ける構成を例示したが、第2中間ギア32に
係合凹部を形成し、第1中間ギア31にクランクローラ
35を設ける構成としてもよい。
【0032】(3)上記実施例では、回転体としての回
転ケース10に一対の植付爪支持体を取付ける場合を例
示したが、回転ケース10に植付爪支持体を1個だけ取
付ける構成としてもよい。
【0033】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗植付装置の側面図
【図2】苗植付機構の縦断平面図
【図3】回転ケースの縦断側面図
【図4】植付爪支持ケースの縦断側面図
【図5】植付爪支持ケースの側面図
【図6】回動伝達機構の分解斜視図
【図7】植付爪支持ケースの相対揺動角変化を示す図
【図8】ガタ取り機構を示す側面図
【図9】ガタ取り機構を示す側面図
【図10】ガタ取り機構の作用を示す図
【符号の説明】
3 固定部材 10 回転ケース 13 植付爪支持体 14 支持軸 23 太陽ギア 30 遊星ギア 31 第1中間ギア 32 第2中間ギア 35 ローラ 38 溝部 D 回動伝達機構 S 相対回動手段 X1,X2,X3 軸芯

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材(3)に対して第1軸芯(X
    1)周りで回転自在に支持された回転ケース(10)
    に、 前記第1軸芯(X1)と平行な第2軸芯(X2),(X
    3)周りで相対回動自在に、苗植付爪(12)が取付け
    られた植付爪支持体(13)を軸支し、 前記植付爪支持体(13)を一体的に回動する状態で軸
    支する支持軸(14)と、前記固定部材(3)との間
    に、 前記回転ケース(10)の回転に伴って、前記苗植付爪
    (12)の先端部が略楕円軌跡を描くように、前記植付
    爪支持体(13)と前記回転ケース(10)とを相対回
    動駆動させるギア式の相対回動手段(S)を介装してあ
    る苗植付機構であって、 前記相対回動手段(S)は、 前記固定部材(3)に位置固定状態の太陽ギア(23)
    と、前記支持軸(14)に固定された遊星ギア(30)
    との間の中間伝動部に、 夫々の回転軸芯が偏芯した第1中間ギア(31)と第2
    中間ギア(32)とを不等速状態で回動させる偏芯クラ
    ンク式の回動伝達機構(D)を備えて構成してある苗植
    付機構。
  2. 【請求項2】 前記回動伝達機構(D)は、 前記第1中間ギア(31)又は前記第2中間ギア(3
    2)のいずれか一方の側部に、その回転軸芯から偏芯し
    た箇所にローラ(35)を設け、 前記第1中間ギア(31)又は前記第2中間ギア(3
    2)のいずれか他方の側部に、前記ローラ(35)が係
    合すると共に、該ローラ(35)が径方向に位置ずれす
    ることを許容しながら回転力を伝える溝部(38)を設
    けて構成してある請求項1記載の苗植付機構。
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