JP4277538B2 - 苗植付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、田植機等の苗移植機に設けられる苗植付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
左右方向の植付駆動軸を回転中心にして回転するロータリケースに苗植付具が設けられ、該苗植付具が円軌道上を移動しながら苗を植付けるロータリ苗植付装置は、例えば特許文献1に記載されているように、一般的には1個のロータリケース(回転ケース)21に苗植付具(移植具)30が1条分だけ設けられている。これは、植付駆動軸(回転軸)22へ伝動する植付伝動ケース12がロータリケースの側方近傍に設けられるため、ロータリケース21の左右両側に苗植付具30を設けることができないからである。
【0003】
【特許文献1】
特公平7−112381号公報
【0004】
特殊な例としては、特許文献2に示すように、左右並列に設けた2個のロータリケース21,21同士、又はロータリケース21と回転体65とを左右方向の軸51で結び、この軸51に苗植付具22を取り付けた構成がある。この構成であれば、1個のロータリケースで2条以上の苗植付具を作動させることも可能である。
【0005】
【特許文献2】
実開昭62−91926号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に代表される構成の場合、植付条数と同数だけロータリケースが必要であるから、全体の部品点数が多くコスト高になるという問題点があった。一方、特許文献2の構成は、ロータリケース1個当たり2条以上の苗植付具を設けられるので上記問題点は解決できるが、苗植付具を取り付ける軸51に捩じれが生じやすく、それに起因する破損や植付精度の低下が起きることが想像される。そこで本発明では、1個のロータリケースで2条の苗植付具を作動させることができ、しかもその作動機構に無理な力がかからず正確に作動させられる苗植付装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題に対して本発明は下記の構成とした。すなわち、請求項1に記載の苗植付装置は、左右方向の回転中心線(24)回りに回転する回転体(21)に前記回転中心線(24)に対し偏心した左右方向の最終軸(25)を回転自在に設け、その最終軸(25)における回転体(21)から左右に突出する突出部に苗植付具(26)を一体に取り付けるとともに、前記最終軸(25)と一体回転する最終ギヤ(39)へ前記回転体(21)に設けたギヤ列を介して伝動し、最終軸(25)を前記回転体(21)を駆動する駆動ギヤ(30)で支持する構成としたことを特徴とする苗植付装置とした
【0008】
回転体(21)が回転中心線(24)回りに回転することにより、苗植付具(26)が円軌道を移動する。その際、苗植付具(26)が取り付けられている最終軸(25)がギヤ列を介して伝動されることにより、苗植付具(26)の姿勢が適宜変化して円軌道上の移動位置に応じた適正姿勢を保持する。ギヤ列を回転体(21)に設けることにより、最終軸(25)を回転体(21)から左右両側に突出させ、その左右両突出部に苗植付具(26)を設けることが可能になる。
【0009】
請求項2に記載の苗植付装置は、回転体(21)が左右の分割体(21L,21R)に分割され、その左右の分割体(21L,21R)で駆動ギヤ(30)を挟んで固定する構成とした請求項1に記載の苗植付装置とした。
【0010】
請求項3に記載の苗植付装置は、回転体(21)が左右の分割体(21L,21R)に分割され、その左右の分割体(21L,21R)を最終軸(25)の近傍に配した結合部材(65,69)で結合する構成とした請求項1又は2に記載の苗植付装置とした。
【0011】
請求項4に記載の苗植付装置は、回転体(21)の回転中心線(24)を中心とする円軌道を移動しながら回転する回転ギヤ(35)と、該回転ギヤ(35)と一体回転する中間ギヤ(36)を備えてギヤ列を構成し、回転体(21)が左右の分割体(21L,21R)に分割され、その回転体(21)の回転中心線(24)に対して一方側に左右の分割体(21L,21R)と駆動ギヤ(30)とを共に結合する結合部材(69)を設け、他方側に左右の分割体と結合する結合部材を兼ねる回転ギヤ(35)及び中間ギヤ(36)の軸(60)を設けた請求項1乃至3のいずれかに記載の苗植付装置とした。
【0012】
請求項5に記載の苗植付装置は、回転体(21)の回転中心線(24)を中心とする円軌道を移動しながら回転する回転ギヤ(35)と、該回転ギヤ(35)と一体回転する中間ギヤ(36)と、該中間ギヤ(36)に噛合するカウンタギヤ(37)を備えてギヤ列を構成し、回転体(21)が左右の分割体(21L,21R)に分割され、一方の分割体(21L)に駆動ギヤ(30)、カウンタギヤ(37)を取り付けた請求項1乃至4のいずれかに記載の苗植付装置とした
【0013】
【発明の効果】
請求項1の構成とすると、回転体の左右両側に苗植付具を設けられるので、1個の回転体を複数条(通常は2条)で兼用させ、苗植付装置全体の軽量化及びコストダウンを図ることが可能となるとともに、ギヤ列の各ギヤをあまり左右にずらさずに配置することができるので、苗植付具への伝動が安定し植付精度が向上する。そして、最終軸の撓みを防止でき、苗植付具の作動精度が向上する。
【0014】
請求項2の場合は駆動ギヤの変形を防止でき、装置全体の作動が安定する。
【0015】
請求項3の場合は、最終軸の支持が安定し、苗植付具の作動が安定する。
【0016】
請求項4の場合は、左右の分割体をバランス良く結合することができるとともに、駆動ギヤ、回転ギヤ及び中間ギヤの支持が安定する。
【0017】
請求項5の場合は、左右の分割体の組付けや分離が容易になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0019】
図1及び図2は本発明の苗植付装置を装備した乗用田植機を表している。この乗用田植機1は、エンジン2を搭載し駆動回転する各左右一対の前輪3,3及び後輪4,4を備えた走行車体5の後方に、昇降リンク装置6を介して6条植の苗植付部7が連結されている。図中の符号8は操縦座席、9は前輪3,3を操向するステアリングハンドル、10は予備の苗を載せておく予備苗載台である。
【0020】
苗植付部7は、走行車体5から伝動入力される伝動ケース12の上側に前部が上位となるように傾斜した苗載台13を設けるとともに、伝動ケース12の植付伝動部12a,…の後端部に2条ごとで1組の苗植付装置14,…を設けている。フロート15,…を接地させた状態で機体を進行させると、苗載台13が左右に往復移動して台上のマット苗を苗載台下端側の苗取出口16,…に一株づつ順次供給し、それを苗植付装置14,…が掻き取って圃場に植付ける。
【0021】
苗植付装置14は、図3乃至図9に示す構成となっている。植付伝動部12aの後端に側面視環状の固定支持体20が一体に設けられ、その内側に左右の分割体21L,21Rからなる回転体としてのロータリケース21がベアリング22及びブッシュ23を介して回動自在に嵌合している。ロータリケース21には、その回転中心線24を中心とする円周上に互いに180度の位相で2本の最終軸25,25が回動自在に設けられ、それぞれの最終軸25,25のロータリケースから突出する左右両端部に苗植付具26,26が一体に取り付けられている。
【0022】
ロータリケース21の左右分割体21L,21Rの間には、該ケースを駆動する駆動ギヤ30が設けられている。この駆動ギヤ30は、植付伝動部12a内のチェーン31を介して伝動される軸32に取り付けた伝動ギヤ33と噛み合い、一定方向に一定速度で回転する。
【0023】
また、ロータリケース21内には、最終軸25,25へ伝動するためのギヤ列が設けられている。このギヤ列は、ロータリケース21の回転中心線24を中心とする円軌道を移動しながら回転する回転ギヤ35と、該回転ギヤと一体回転する中間ギヤ36と、該中間ギヤに噛合する第一カウンタギヤ37,37と、該第一カウンタギヤと一体回転する第二カウンタギヤ38,38と、最終軸25,25に取り付けられ第二カウンタギヤと噛合する最終ギヤ39,39とからなっている。第一カウンタギヤ37、第二カウンタギヤ38、及び最終ギヤ39の組み合わせは2組設けられており、中間ギヤ36の回転が2系統に分岐して2本の最終軸25へそれぞれ伝達される。回転ギヤ35は、固定支持体20に固定された内歯の固定ギヤ40と噛合し、ロータリケース21の回転に連動して前記作動をするようになっている。
【0024】
駆動ギヤ30が回転すると、それと一体のロータリケース21も回転し、一対の苗植付具26,26が円軌道を移動する。そのとき、ロータリケース21の回転に連動する回転ギヤ35の作動がギヤ列を介して最終軸25,25へ伝達され、苗植付具26,26の姿勢が変化する。第二カウンタギヤ38及び最終ギヤ39は非円形ギヤであるため、苗植付具26の姿勢変化には緩急が生じる。結果的に、苗植付具26は図10乃至図15に示すように姿勢を変化する。これを一つの図にまとめて表すと図16のようになる。苗植付具26は逐次姿勢を変えつつ、後記苗分離爪47の先端が軌跡Pを描くように作動する。苗分離爪47の移動速度は、苗取出位置A及び苗植付位置B付近で遅く、両位置A,B間は速くなっている。機体の移動を加味した苗分離爪47の先端動軌跡P′は図17のようになる。
【0025】
また、ロータリケース21の内部には、最終軸25に一体回転するように取り付けた制動カム42と、該制動カムの外周面に当接する制動アーム43と、該制動アームを制動カム42に押し付けるスプリング44とからなる苗植付具の位相ずれ防止機構が設けられている。この位相ずれ防止機構は、苗植付具26が苗取出位置A及び苗植付位置Bにある時に最終ギヤ39の回転を制動し、各ギヤ間のバックラッシュを吸収して、後述する苗分離及び苗植付の動作が正確に行われように作用する。なお、スプリング44は、2組の位相ずれ防止機構で共用である。
【0026】
苗植付具26は、コッタピン46により最終軸25に一体作動するように取り付けられている。苗植付具26には、先端部が鋭利に形成された二股フォーク状の苗分離爪47と、該苗分離爪の下側で突出・後退作動をする苗押出体48とが設けられている。
【0027】
苗押出体48の作動機構は次のようになっている。すなわち、最終軸25に回転自在に嵌合する押出カム50の外周面に、アーム軸51に回動自在に軸支されたカムアーム52が摺接している。また、アーム軸51にはカムアーム52と一体に回動する押出規制アーム53が軸支されていて、該押出規制アームの先端部と苗押出体48を支持する押出ロッド54の端部とが継手部材55を介して連結されている。継手部材55は、押出ロッド54を突出させる側に押出スプリング56によって付勢されている。
【0028】
最終軸25が回転すると、該軸に対し押出カム50が相対的に回転し、押出カム50とカムアーム52とからなるカム機構の働きで押出規制アーム53が揺動する。押出スプリング56を圧縮する位置に押出規制アーム53があるときは、苗押出体48が後退した状態にある。その位置から押出規制アーム53が回動して押出スプリング56の圧縮が緩和されると、押出スプリング56の弾発力で押出ロッド54が押し出され、苗押出体48が突出する。
【0029】
乗用田植機1での作業時、前述したように、一対の苗植付具26,26が先端軌跡Pを描きながら同一軌道上を互いに1/2周期の間隔を保ったまま移動する。苗取出位置Aで苗分離爪47が苗取出口16の苗を一株分に分割して取り出す。このとき、苗押出体48は後退した状態にある。苗植付具26が下動して苗植付位置Bまで移動すると、苗押出体48が突出し、苗分離爪47が保持している苗の土部を下向きに押すことにより、苗を苗分離爪47から押し出して圃場に植付ける。その後、苗植付具26が下動時よりも後方の軌道を通って上動するとともに、苗押出体48が後退する。苗分離爪47先端の移動速度を苗取出位置A及び苗植付位置B付近で遅く、両位置A,B間は速くすることにより、苗の取出し及び植付けの精度は高く、かつ高速の植付けを可能にしている。
【0030】
このように、この苗植付装置14は、固定支持体20により外側から回転自在に支持されたロータリケース(回転体)21の左右両側に苗植付具26を設け、1個のロータリケースで同時に2条に苗を植付けるように構成されている。この構成を可能にするとともに、機能性向上、コスト低減のために、この苗植付装置には以下の特徴的な構造が採用されている。
【0031】
まず、回転体であるロータリケース21は左右の分割体21L,21Rに分割されていて、その間に駆動ギヤ30を挟み込んで固定している。これにより、ロータリケース外から駆動ギヤ30への伝動を可能にするとともに、駆動ギヤ30を変形しにくくしている。駆動ギヤ30の外径は固定支持体20の内径よりは小さく、側面視で駆動ギヤ30が固定支持体20と重複しないようにしている。これにより、駆動ギヤ30ごとロータリケース21を固定支持体20から容易に着脱できる。
【0032】
また、駆動ギヤ30の外径は最終軸25,25が配置された円周よりも大きく、最終軸25,25は駆動ギヤ30を貫通して設けられている。このため、最終軸25,25の中間部が駆動ギヤ30に支持された状態となり、最終軸25,25の撓み防止に有効である。
【0033】
最終軸25,25へ伝動するギヤ列は、ロータリケース21の左右中央に位置する駆動ギヤ30の左右一方(図示例では右側)に回転ギヤ35があり、反対側に中間ギヤ36、第一カウンタギヤ37,37、第二カウンタギヤ38,38、及び最終ギヤ39,39がある配置としている。駆動ギヤ30は中心部が開口しており、この開口部30aに回転ギヤ35及び中間ギヤ36を取り付けた中間軸60が挿通されている。このように、ギヤ列の各ギヤを左右に振り分けて配置することにより、左右のバランスが良好になる。
【0034】
前記中間軸60は、第一、第二両カウンタギヤ37,38をそれぞれ取り付けた2本のカウンタ軸61,61から当距離の位置にあり、かつ側面視で2本のカウンタ軸を結ぶ直線62から外れた位置に配置している。また、2本のカウンタ軸の間隔Dは、第一カウンタギヤ37又は第二カウンタギヤ38の直径の2倍よりも小さくしている。これにより、ギヤ列が比較的簡略でコンパクトな構成とすることができる。ギヤ列は全体が最終軸25,25と重複しないように配置されている。
【0035】
苗植付装置14を停止させる場合、定位置クラッチにより一対の苗植付具26,26が同じ高さで停止するようになっているが、この時、2本のカウンタ軸61,61も同じ高さで停止し、その間に中間軸60が位置するようになっている。このため、苗植付装置停止時の前後重量バランスが良好で、停止位置が安定している。また、中間軸60が2本のカウンタ軸を結ぶ直線62の下側で停止した場合は、中間ギヤ36がロータリケース21内の潤滑油に浸った状態となるので、次回植付けを開始するときの動作がスムーズであるという効果もある。
【0036】
回転ギヤ35と噛合して該回転ギヤの軌道を決定する固定ギヤ40は内歯ギヤとし、これを固定支持体20に固定して取り付けている。その取付は、固定ギヤ40の外周4箇所に形成されている凸部40a,…を固定支持体20に形成された凹部に係合させ、固定支持体20に固定ギヤ40を回り止めした状態で固定している。この取付方法は、確実に回り止めできるうえ、ボルト等の固着具が不要で構造が簡単であるという利点がある。固定ギヤ40はロータリケース21と一体に構成してもよい。
【0037】
固定ギヤ40は、最終軸25,25の外側に、側面視でロータリケース21と重複しないように配置されている。また、最終ギヤ25,25は固定支持体20に側面視で重複しないようになっている。このため、ロータリケース21の着脱に際して、固定ギヤ40や最終ギヤ25,25が邪魔にならない。
【0038】
ロータリケースの左右分割体21L,21Rは、締付けボルト65により4箇所で互いに連結されている。図4に図示されているように、締付けボルト65の位置を最終軸25,25を挟む両側近傍に配置することにより、最終軸25,25を安定して支持できる。これら4本の締付けボルトのうち2本は左の分割体21L側から挿入され、残りの2本は右の分割体21R側から挿入される。左右の左右分割体21L,21Rは同じ部品で共用しているため、上記のように締付けボルト65の挿入方向を左右に分けている。
【0039】
駆動ギヤ30は、最終軸25と90度の位相をなす2箇所で固定されている。回転ギヤ35がある側の固定箇所は、両端に雄ねじ部66aと雌ねじ部66bとが形成された第一結合部材66の雄ねじ部66aを左の分割体21Lにナット67で固着するとともに、その第一結合部材66の雌ねじ部66bに駆動ギヤ30をボルト68で固定している。反対側の固定箇所は、両端に雄ねじ部69a,69bが形成された第二結合部材69の一方の雄ねじ部69aを左の分割体21Lに螺着し、その雄ねじ側に外嵌させた筒体70と第二結合部材の段部69cとの間で駆動ギヤ30を挟んで固定し、他方の雄ねじ部69bを右の分割体21Rにナット67で固着している。
【0040】
中間軸60は、両端に雄ねじ部60a,60bが形成されており、一方の雄ねじ部60aを左の分割体21Lの雌ねじ部71に螺着し、他方の雄ねじ部60bを右の分割体21Rの通孔72に挿通して、その突出部にナット67で螺着している。つまり、中間軸60は左右の分割体21L,21Rを結合する結合部材を兼ねている。このように、ロータリケース21の回転中心24を挟んで一方側には両分割体21L,21Rと駆動ギヤ30とを共に結合する結合部材(第二結合部材)69を設け、反対側には左右両方の分割体21L,21Rの結合部材を兼ねる中間軸60を設けている。なお、中間軸60が取り付けられない左の分割体21Lの通孔72には栓73が取り付けられている。
【0041】
図18に示すように、分割体21L,21Rの外周部に嵌合するブッシュ80を内端側が閉じたドラム状とし、その内端壁部80aに形成された中間軸穴81及び締付けボルト孔82,…に中間軸60及び締付けボルト65,…をそれぞれ挿通する構成とすれば、中間軸60及び締付けボルト65,…をブッシュ80でも支持することができ、支持強度が向上する。さらに、上記支持強度の向上により、アルミ鋳物、樹脂等の軽量素材を使用することが可能となり、装置の軽量化や作動安定化を図れる。
【0042】
以上に挙げた特徴的な構造は、ロータリケース21とそれを支持する固定支持体20とについてであり、それよりも先の苗植付具26は含まれていないので、本発明は苗植付装置に限定せず、苗載台から苗を取り出すだけの動作を行う苗取出装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の側面図である。
【図2】図1に示す乗用田植機の平面図である。
【図3】苗植付装置の外観側面図である。
【図4】苗植付装置の伝動機構を示す側面図その1である。
【図5】苗植付装置の伝動機構を示す側面図その2である。
【図6】S1−S1断面図である。
【図7】S2−S2断面図である。
【図8】S3−S3断面図である。
【図9】苗植付具の側面断面図である。
【図10】ギヤ列の状態と苗植付具の状態との関係を示す図その1である。
【図11】ギヤ列の状態と苗植付具の状態との関係を示す図その2である。
【図12】ギヤ列の状態と苗植付具の状態との関係を示す図その3である。
【図13】ギヤ列の状態と苗植付具の状態との関係を示す図その4である。
【図14】ギヤ列の状態と苗植付具の状態との関係を示す図その5である。
【図15】ギヤ列の状態と苗植付具の状態との関係を示す図その6である。
【図16】苗植付具の静軌跡を示す図である。
【図17】苗植付具の動軌跡を示す図である。
【図18】異なるブッシュの装着方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 乗用田植機
5 走行車体
6 昇降リンク装置
7 苗植付部
14 苗植付装置
20 固定支持体
21 ロータリケース(回転体)
21L,21R 分割体
24 回転体の回転中心線
25 最終軸
26 苗植付具
30 駆動ギヤ
35 回転ギヤ
36 中間ギヤ
37 第一カウンタギヤ
38 第二カウンタギヤ
39 最終ギヤ
40 固定ギヤ
180 ブッシュ

Claims (5)

  1. 左右方向の回転中心線(24)回りに回転する回転体(21)に前記回転中心線(24)に対し偏心した左右方向の最終軸(25)を回転自在に設け、その最終軸(25)における回転体(21)から左右に突出する突出部に苗植付具(26)を一体に取り付けるとともに、前記最終軸(25)と一体回転する最終ギヤ(39)へ前記回転体(21)に設けたギヤ列を介して伝動し、最終軸(25)を前記回転体(21)を駆動する駆動ギヤ(30)で支持する構成としたことを特徴とする苗植付装置。
  2. 回転体(21)が左右の分割体(21L,21R)に分割され、その左右の分割体(21L,21R)で駆動ギヤ(30)を挟んで固定する構成とした請求項1に記載の苗植付装置
  3. 回転体(21)が左右の分割体(21L,21R)に分割され、その左右の分割体(21L,21R)を最終軸(25)の近傍に配した結合部材(65,69)で結合する構成とした請求項1又は2に記載の苗植付装置
  4. 回転体(21)の回転中心線(24)を中心とする円軌道を移動しながら回転する回転ギヤ(35)と、該回転ギヤ(35)と一体回転する中間ギヤ(36)を備えてギヤ列を構成し、回転体(21)が左右の分割体(21L,21R)に分割され、その回転体(21)の回転中心線(24)に対して一方側に左右の分割体(21L,21R)と駆動ギヤ(30)とを共に結合する結合部材(69)を設け、他方側に左右の分割体と結合する結合部材を兼ねる回転ギヤ(35)及び中間ギヤ(36)の軸(60)を設けた請求項1乃至3のいずれかに記載の苗植付装置
  5. 回転体(21)の回転中心線(24)を中心とする円軌道を移動しながら回転する回転ギヤ(35)と、該回転ギヤ(35)と一体回転する中間ギヤ(36)と、該中間ギヤ(36)に噛合するカウンタギヤ(37)を備えてギヤ列を構成し、回転体(21)が左右の分割体(21L,21R)に分割され、一方の分割体(21L)に駆動ギヤ(30)、カウンタギヤ(37)を取り付けた請求項1乃至4のいずれかに記載の苗植付装置
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