JP4454129B2 - 田植機の植付部 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、田植機の植付部における安全クラッチと条止めクラッチの配置構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロータリ植付装置を具備した植付部を、機体後部に昇降自在に配設した田植機は周知となっている。その多くでは、植付爪を具備する植付ケースの両側面に連結パイプを固定し、該連結パイプに植付チェンケースを固定していた。そして、同様の構造を用いて四条植え式から六条植え式や八条植え式等に多条化展開を図る場合において、前記植付チェンケースに更なる連結パイプを固定し、該連結パイプに新たな植付チェンケースを固定するという構成が採られていた。しかし、前述の構成で多条化展開を図ると、植付部の構造が複雑化するとともに重量が重たくなってしまうという不具合が生じていた。そこで、植付部の軽量化を目的として、植付部において左右方向に連結パイプを懸架し、該連結パイプの左右両端にバルジ加工で形成した十字管継手を介して後方に向かって伝動パイプを固設し、連結パイプ及び伝動パイプ内に動力伝達機構を内装する平面視門型の植付伝動フレームにて植付部の伝動機構を構成する田植機が提案された。また、ロータリ植付装置の駆動伝動部の異常等により植付部の伝達機構の破損を防止するために、動力の伝達を断絶するための安全クラッチを伝動機構上に設けることも公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記植付伝動フレームを、四条植え式の植付部のみでなく、五条植え式や六条植え式等の植付部においても同様に連結パイプ、伝動パイプ及び十字管継手を用いて植付伝動フレームを構成することができれば、軽量な植付部を構成することができるが、このような場合に、植付爪を具備するロータリ植付装置の安全クラッチの位置を、十分に考慮しなければ、該安全クラッチが働かないロータリ植付装置が構成されてしまうので、四条植え式からの多条化展開を図ることができない。本発明は、上述の問題に鑑み、容易な多条化展開を可能とする植付部のクラッチの構成を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
植付部(15)の伝動機構を植付伝動フレーム(20)に内装し、該植付部(15)へ入力された動力を植付駆動軸(92L・92R)に伝達し、該植付駆動軸(92L・92R)より植付アーム軸(93)を介してロータリ植付装置(21)を駆動するよう構成した田植機の植付部(15)において、該植付伝動フレーム(20)は、左右の伝動パイプ(55L・55R)の前部を十字管継手(40・41)を介して連結パイプ(57)で連結して、平面視門型に構成し、該ロータリ植付装置(21)への動力伝達を断つ安全クラッチ(S・S)を、前記伝動パイプ(55L・55R)内に配置した植付駆動軸(92L・92R)の機体進行方向前部の伝動上流側に設け、前記安全クラッチ(S・S)よりも伝動下流側の植付アーム軸(93・93)上に、条止めクラッチ(W・W)を設けるとともに、複数設けられた植付駆動軸(92L・92R)は回転方向を同一方向に構成し、該植付伝動フレーム(20)の十字管継手(40)よりも後部に配設された伝動パイプ(55R)、植付駆動軸(92R)、ロータリ植付装置(21)、及び植付駆動軸(92R)上の安全クラッチ(S)、前記植付アーム軸(93)上の条止めクラッチ(W)を、1組の植付ユニット(P)として構成し、前記植付部(15)を多条植え式に変更する場合に、前記植付ユニット(P)と同一形状の植付ユニット(P)を、前記植付伝動フレーム(20)に追加して取り付けることにより、更に多条化を可能としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について説明する。図1は本発明に係る田植機の全体的な構成を示した側面図であり、図2は同じく駆動系を示す平面図であり、図3は本発明に係る田植機の植付伝動フレームの平面図であり、図4は同じく平面断面図である。
【0007】
図5は植付伝動フレーム右前部を示す平面断面図であり、図6は植付伝動フレーム左前部を示す平面断面図であり、図7は植付伝動軸に設けられた安全クラッチを示す図であり、図8は植付伝動フレーム後部のロータリ植付装置を示す平面断面図である。
【0008】
図9はユニットクラッチを示す平面図であり、図10は同じく右側面図であり、図11は安全クラッチ及びユニットクラッチを備えた植付部の動力伝達構成を示す図であり、図12は同じく植付部の動力伝達構成の別構成例を示す図である。
【0009】
まず、本発明に係る田植機の全体構成について図1乃至図4を用いて説明する。なお、本実施例において田植機は乗用田植機としているが、これに限定されるものではなく、歩行式の田植機にも適応することができる。
【0010】
図1に示す如く、乗用田植機は、走行部1の後部に昇降リンク機構27を介して植付部15が配置され、該走行部1は機体フレーム3前部上方にエンジン2を搭載し、前下部にフロントアクスルケース5を介して前輪6を支持させると共に、後部にリアアクスルケース7を介して後輪8を支持している。そして、前記エンジン2はボンネット9に覆われ、該ボンネット9の両側には予備苗載台30が配設され、該ボンネット9上部には燃料タンク4が設けられて、該燃料タンク4の後部には操向ハンドル14が配置されている。該操向ハンドル14の下部左右両側方に主変速レバー、副変速レバー、アクセルレバー及び操作パネル等が具備される操作部11が集中配置されている。また、走行部1の機体フレーム3を覆う機体カバー12は、ボンネット9後部から座席13の前部に渡ってメインステップ10を形成し、該メインステップ10後部では高く盛り上がってその上に座席13が設けられている。前記メインステップ10の前方であってボンネット9の左右両側に、前部ステップ9aがボンネット9と一体的に形成されていて、該前部ステップ9aとメインステップ10の間にはクラッチペダル32及びブレーキレペダル33等が配設されている。
【0011】
また、前記植付部15は、苗載台16や植付爪17・17・・やセンターフロート34やサイドフロート35等から構成されており、前記苗載台16は前高後低に配設して、苗載台16の下部は下ガイドレール18、前面の上部は上ガイドレール19によって左右往復摺動自在に支持し、該下ガイドレール18および上ガイドレール19は植付伝動フレーム20でフレーム等を介して支持されている。そして、植付伝動フレーム20では、伝動軸91より植付駆動軸92L・92Rを後方へ突出して、該植付駆動軸92L・92Rの後部に、植付アーム軸93・93を左右方向に設け、該植付アーム軸93・93を中心として、一方向に回転する回転ケース22・22・・を植付アーム軸93・93の左右両側に一つずつ配置し、該回転ケース22・22夫々に植付爪17・17・・・を二つずつ配置している。また、前記植付伝動フレーム20の前部に、ローリング支点軸23を介してヒッチ24を設け、トップリンク25及びロワーリンク26を含む昇降リンク機構27を介して、走行部1後部に、前記ヒッチ24を連結し、前記昇降リンク機構27を昇降駆動させる昇降シリンダ28をロワーリンク26に連結したリフトアーム37に連結して、植付部15を昇降できるようにしている。そして、前記前輪6・6及び後輪8・8を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動可能な苗載台16から一株分の苗を植付爪17・17・・によって取り出し、連続的に苗植え作業を行うように構成している。
【0012】
前記ミッションケースMは、機体フレーム3の前後中央部下部より、機体フレーム3後端部の後下方まで延出して前後方向に長く形成され、側面視において前高後低に配されている。また、前記ミッションケースM前部に走行変速機構を内装して変速部51が形成され、該変速部51の左右側面にフロントアクスルケース5・5が固設され、該フロントアクスルケース5・5の左右端部より下方に向かって、車軸ケース53・53が固設され、該車軸ケース53・53の下端部に前輪6・6を固設する車軸54が軸支されている。前記ミッションケースM後端部には、軸芯を左右方向に持つ筒状のリアアクスルケース7・7が形成され、該リアアクスルケース7・7内に車軸56・56が軸支され、該車軸56・56の左右端部に、後輪8・8が固設され、従来の伝動ケースをなくした構成としている。よって、前後のフロントアクスルケース5・5とリアアクスルケース7・7とを同一のミッションケースMに一体的に形成され、ミッションケースMが各車輪6・6・8・8を支持するフレーム部材の一部を構成している。
【0013】
また、前記ミッションケースMの変速部51より側方に入力軸60が突出され、該入力軸60に固設するプーリ61に前記ベルト48を介して動力が伝達され、エンジン2の動力を伝達するベルト48と、ミッションケースMとが略直線上に配され、各車輪6・6・8・8に動力を伝達している。また、前記ミッションケースMの後部からPTO軸31が突出し、該PTO軸31の駆動がPTO伝動軸62及びユニバーサルジョイント部90を介して植付部15の入力軸を兼ねた入力ベベルギア49に伝達されている。なお、前記ユニバーサルジョイント部90は、前後端部にユニバーサルジョイントが形成されているので、PTO伝動軸62に対して植付部15への入力軸を兼ねた入力ベベルギア49の軸芯が右側にずれ、さらに昇降リンク機構27の昇降駆動によって植付部15が上下又は平行に移動されても、動力を伝達することができる。
【0014】
次に、植付部15の植付伝動フレーム20の構成について説明する。図3及び図4に示す如く、本実施例において植付部15を四条植え式としており、従って回転ケースと二本の植付爪からなるロータリ植付装置21・21・・を四組備え、計八本の植付爪17・17・・を有している。前記植付爪17・17・・を回転駆動させる機構を備えた回転ケース22に動力を伝達する植付駆動軸92L・92Rを内装する伝動パイプ55L・55Rが、左右に一本ずつ配設されている。該伝動パイプ55L・55R前部が十字管継手40・41を介して連結パイプ57で連結され、平面視門型の植付伝動フレーム20が形成されている。そして、該植付伝動フレーム20の門型の開放側を後方に向け、左右の開放側端部の左右両側にロータリ植付装置21・21・・が配されている。この伝動パイプ55L・55Rと連結パイプ57の内部には伝動軸等が軸支される。
【0015】
また、前記植付伝動フレーム20の、伝動パイプ55L・55Rと連結パイプ57は棒状のパイプ体で形成されており、伝動パイプ55L・55Rと連結パイプ57とは、十字管継手40・41によって連結される。該十字管継手40・41は、バルジ加工により横パイプ40a・41aと縦パイプ40b・41bで形成されている。即ち、前記伝動パイプ55L・55Rの前後端部に、十字管継手40・41を連結し、前部に配した十字管継手40・41の内で一側40(本実施例において右側)は、縦パイプ40bが前後方向に配され、縦パイプ40bに伝動パイプ55Rの前部が同芯的に挿入され、横パイプ40aに連結パイプ57の一側が挿入されている。前部に配した十字管継手40・41のうちで他側(左側)の十字管継手41は、該十字管継手41の横パイプ41a内に、連結パイプ57が同芯的に挿入され、縦パイプ41b内に左側の伝動パイプ55L前部が挿入されている。
【0016】
更に、左右の伝動パイプ55L・55R後部にも、夫々十字管継手96・96を連結し、該十字管継手96・96の横パイプにロータリ植付装置21・21・・の植付アーム軸93・93が貫いて、伝動パイプ55L・55R内の植付駆動軸92R・92Lに固設のベベルギア70・70より、ベベルギア76・76を介して方向を変換されて該植付アーム軸93・93に動力を伝達し、更に、十字管継手96・96の横パイプの両側に配するロータリ植付装置21・21・・に動力を伝達するようにしている。即ち、伝動パイプ55L・55Rの後部に配した十字管継手96・96には、ロータリ植付装置21・21・・を駆動する入力軸が貫入して、回転ケース22へ動力を伝達し、植付爪17・17・・を駆動している。なお、前記植付駆動軸92R・92L後端のベベルギア70・70は減速部Fとなっており、該ベベルギア70・70とベベルギア76・76の歯数を調整して、ロータリ植付装置21・21・・・の植付アーム軸93・93の回転速度を調整すべく構成されている。
【0017】
前記植付伝動フレーム20前部には、上部支持フレーム98や苗載台16の横送り機構を支持する支持部が設けられている。連結パイプ57の右端前部には、前上方向きに横送り軸支持アーム65が突出し、左側の伝動パイプ55L前部に固設の十字管継手41の左端には横送り変換ケース支持アーム64が前記横送り軸支持アーム65と平行状に突出し、更に、連結パイプ57の左右中央部より前方にローリング支点軸23を嵌合する筒体67が固設されている。また、連結パイプ57両端の十字管継手41・40に、上部支持フレーム98が固設されるブラケット66・66が固設されている。
【0018】
そして、前記上部支持フレーム98は、後述する横送り軸47の前方を通過し上方に延出し、上部支持フレーム98上部を用いて前述した上ガイドレール19が支持され、植付伝動フレーム20と上部支持フレーム98とが一体的に連結され、植付部15を支持する剛性の高いフレームを構成している。また、前記横送り変換ケース支持アーム64の外側側面には横送り変換ケース46が固設され、該横送り変換ケース支持アーム64前部と横送り軸支持アーム65前部に夫々ベアリングを介して回動自在に横送り軸47が軸支され、該横送り軸47左端部は横送り変換ケース46内に挿入されて、ここに伝動軸91左端に固設のギア133と噛合するギア134が固設されている。そして、前記横送り軸47は連結パイプ57と平行状に配されている。
【0019】
次に、植付伝動フレーム20への動力伝達構成について説明する。前述の如く、植付伝動フレーム20の内部には、伝動軸等が軸支されている。右側の伝動パイプ55Rの前方に固設された十字管継手40内で植付部15への入力軸を兼ねた入力ベベルギア49が回動自在に支承され、左右の伝動パイプ55L・55Rには夫々植付駆動軸92L・92Rが貫入して、該植付駆動軸92L・92R前端のベベルギア75・50が十字管継手41・40内でベアリングを介して回動自在に支承されている。そして、連結パイプ57には伝動軸91が貫入し、該伝動軸91の左右両端に固設のベベルギア74・72が連結パイプ57左右両端に固設の十字管継手41・40内でベアリングを介して回動自在に支承されている。また、左右の伝動パイプ55L・55R後部の十字管継手96・96には植付アーム軸93・93が左右方向に貫入されている。
【0020】
前記入力ベベルギア49は、ユニバーサルジョイント部90及びPTO伝動軸62を介してPTO軸31の一端が連結され、前述したPTO軸31の動力が伝達される。そして、入力ベベルギア49に伝動軸91端に固設するベベルギア72が噛合され、該伝動軸91を駆動している。さらに、植付駆動軸92Rの前部にはベベルギア50が固設され、連結パイプ57の伝動軸91右端部に固設するベベルギア72に噛合され、植付駆動軸92Rに動力を伝達している。
【0021】
また、前記伝動軸91左端部にもベベルギア74が固設され、左側の伝動パイプ55L内の植付駆動軸92L前部に固設するベベルギア75に噛合して、伝動軸91から植付駆動軸92Lに動力が伝達される。そして、前記連結パイプ57内の伝動軸91の左端は十字管継手41より側方に突出され、横送り変換ケース46内に挿入され、伝動軸91左端にギア133が固設されている。前記横送り変換ケース46に挿入された横送り軸47の左端にもギア134が固設され、該ギア134とギア133が噛合して、横送り軸47に動力を伝達する苗載台駆動機構が構成される。また、前記横送り軸47には滑り子摺動用の溝47aが穿設されており、横送り軸47の外周面上に滑り子受け137が遊嵌され、該滑り子受け137内に付設されている滑り子138が溝47aに嵌入され、横送り軸47の回動に伴われて滑り子138が溝47a内を摺動し、滑り子受け137が横送り軸47上を左右に往復動する。該滑り子受け137後部には図示せぬ連結部を介して苗載台16が連結され、横送り軸47の回動によって苗載台16が左右往復動される。
【0022】
上述の如く左右の植付駆動軸92L・92Rに伝達された動力は、左右の伝動パイプ55L・55R後部に固設された十字管継手96・96内で、植付駆動軸92L・92R後端部に固設するベベルギア70・70及びこれに噛合するベベルギア76・76を介して植付アーム軸93・93に動力が伝達され、十字管継手96・96側部に配するロータリ植付装置21・21・・・21・・を駆動し、植付爪17・17・・を回転し、苗の植付けを行っている。
【0023】
ここで、本発明に係る安全クラッチSについて説明する。前記安全クラッチSは、図4乃至図6に示す如く、左右の植付駆動軸92L・92Rに夫々同一のものが設けられている。従って、ここではそのうち片方の安全クラッチSについて詳細に説明する。本実施例に係る安全クラッチSは、植付伝動フレーム20に入力され、植付駆動軸92L・92Rに伝達された動力によってロータリ植付装置21・21が駆動されるときに、該植付駆動軸92L・92Rに異常な負荷が掛かったときに自動的に植付駆動軸92L・92Rへの動力の伝達を断絶するものである。
【0024】
安全クラッチSは植付伝動フレーム20の前部左右の十字管継手内40・41にその一部が貫入した状態に設けられている。該安全クラッチSは固定側クラッチ爪39、及び該摺動側クラッチ爪43を付勢するためのバネ44等で構成されており、複数のクラッチ爪や止め輪やカラー等より構成される従来機の安全クラッチと比して大幅に部品点数が削減されている。
【0025】
なお、本実施例においては前記安全クラッチSは、植付駆動軸92L・92Rの前端に設けられているが、本実施例に示された位置に拘るものではなく、該植付駆動軸92L・92Rの前方であれば構わない。安全クラッチSを植付駆動軸92L・92Rの前部に設けることで、植付部15の後部に位置する重量物であるロータリ植付装置21によって後部へ偏りがちな植付部15の重心を中央部へ移動させるので、植付部15の前後のバランスが安定するのである。また、減速部Fより伝動系統上流に安全クラッチSが配設されるので該安全クラッチの作動トルクを低く押さえることができ、小型化、且つ、低容量化されて、コンパクトな構成となっているのである。
【0026】
図5及び図7に示す如く、植付駆動軸92R(92L)の前端には、ベベルギア等を嵌装するための取付部92aが延設されて外周にスプラインを形成し、該取付部92aに摺動側クラッチ爪43が前後方向に摺動可能にスプライン嵌合されて、植付駆動軸92R(92L)及び摺動側クラッチ爪43は一体となって同期して回動する。そして、同じく植付駆動軸92R(92L)の取付部92aの外周上であって摺動側クラッチ爪43の後方にバネ押さえ45が嵌装されている。該バネ押さえ45と前記摺動側クラッチ爪43の間の植付駆動軸92R(92L)にはバネ44が嵌装されていて、摺動側クラッチ爪43は前方(咬合側)へ付勢されている。また、取付部92a先端部に固定側クラッチ爪39が遊嵌され、該固定側クラッチ爪39の先端部のボス部にスプラインを形成して、ベベルギア50(75)がスプライン嵌合され、これらは一体となって回動する。前記固定側クラッチ爪39の軸部の外周上においてベアリング42を介して該固定側クラッチ爪39が伝動パイプ55Rに回動自在に支持されている。そして、安全クラッチSの組立は、取付部92aにバネ押さえ45、バネ44、摺動側クラッチ爪43、固定側クラッチ爪39を挿入して、該植付駆動軸92L・92Rの先端にピン37を挿入し、固定側クラッチ爪39上にベアリング42、ベベルギア50を外嵌する。そして、組立終了時に平面視でピン37とベベルギア50が一部重複する位置関係となることで、ベベルギア50をピン37の抜け止めとするようにしている。
【0027】
上述の固定側クラッチ爪39及び摺動側クラッチ爪43が咬合して、入力ベベルギア49から伝動軸91端に固設のベベルギア72を介して植付駆動軸92Rのベベルギア50が回動して、植付駆動軸92Rに動力が伝達される。或いは、入力ベベルギア49と噛合する伝動軸91端に固設のベベルギア72が回動し、そして、該伝動軸91他端に固設のベベルギア74と噛合する植付駆動軸92L前端のベベルギア75が回動して、植付駆動軸92Lに動力が伝達される。植付駆動軸92L・92Rに異常な負荷が掛かった場合には、安全クラッチS・SがOFFの状態となって植付駆動軸92L・92Rに動力が伝達されない。即ち、ロータリ植付装置21・21・・において異常が発生し植付駆動軸92L・92Rが正常に回動しない状態となると、バネ44の縮む方向(後方)へ摺動側クラッチ爪43が植付駆動軸92L・92Rの取付部92a上を移動して、固定側クラッチ爪39と摺動側クラッチ爪43が噛合しない状態となるのである。従って、ロータリ植付装置21・21・・に異常が発生した場合は自動的に植付駆動軸92L・92Rへの動力の伝達が断絶され、ロータリ植付装置21・21・・が破損することを防止できるのである。
【0028】
次に、条止めクラッチ(以下ユニットクラッチ)Wについて説明する。ユニットクラッチW・Wは植付伝動フレーム20の前記安全クラッチS・Sより後部(伝動下流側)の、植付アーム軸93・93上に設けられている。本実施例において、ユニットクラッチW・Wは植付駆動軸92L・92Rから植付爪17・17・・を駆動する植付アーム軸93・93への動力の断接するものであり、前記安全クラッチS・Sと同じく、左右の植付伝動軸92L・92R下方に同じ形状のものが夫々設けられているので、ここではその右片方について詳細に説明する。図8乃至図10に示す如く、植付アーム軸93に摺動側クラッチ爪71が摺動可能にスプライン嵌合しており、植付アーム軸93及び摺動側クラッチ爪71は一体となって回動及び移動する。そして、該摺動側クラッチ爪71と噛合する固定側クラッチ爪76は同じく植付アーム軸93に相対回転自在に遊嵌されている。前記固定側クラッチ爪76はその軸76aの外周上にベベルギア76bが固設されており、従って、植付駆動軸92R(92L)後端に固設のベベルギア70と固定側クラッチ爪76に固設のベベルギア76bが噛合して該固定側クラッチ爪76が植付アーム軸93を中心に回動するのである。
【0029】
クラッチアーム73は、伝動パイプ55R(55L)上に固設の図3に示す断面U字型のブラケット110に貫入された回動軸73aに枢支されている。そして、該クラッチアーム73は、図9及び図10に示す如く、L字型であって、その一端(本実施例において前方)にバネ52aを介してワイヤ52と連結して、該ワイヤ52でクラッチアーム73を操作できるように構成されており、該ワイヤ52の他端は苗載台16の上部裏面に配置したユニットクラッチレバーに連結されている。一方、該クラッチアーム73の他端(本実施例において後方)は平面視「コ」の字状に構成されていて、十字管継手96内に挿入するピン109を挟み込んで止めピンで回動自在に支承している。
【0030】
従って、ワイヤ52を操作してクラッチアーム73を回動することで、十字管継手96内にピン109を挿脱している(K・H)のである。十字管継手96に挿入されたピン109の先端は、摺動側クラッチ爪71に形成されたカム部71aに当接し、ピン109が押し込まれることによって該摺動側クラッチ爪71が固定側クラッチ爪76と離れる方向へ摺動し、即ち、ユニットクラッチWがOFFの状態(K)となる。上述の如く、固定側クラッチ爪76と摺動側クラッチ爪71の咬合が解除されると植付アーム軸93に動力が伝達されない状態となり、従って、該植付アーム軸93によって入力される回転ケース22・22は駆動せず、該回転ケース22・22に設けられている植付爪17・17・・が駆動されず二条は植付作業しないのである。なお、摺動側クラッチ爪71はバネ113によってユニットクラッチWがONの状態となるべく構成されており、また、クラッチアーム73は該クラッチアーム73を操作するためのワイヤ52に取り付けられたバネ52aによって、ユニットクラッチWがONの状態(H)に付勢されている。
【0031】
また、植付駆動軸92L・92R及び該植付駆動軸92L・92Rから動力を伝達される植付アーム軸93・93は、本実施例に示す四条植え式の植付部15においては夫々二本ずつ設けられているが、これらはどちらも同一方向に回転すべく構成されている。即ち、植付伝動フレーム20前部に配された十字管継手40・41内の植付駆動軸92L・92R前端のべベルギア75・50より後部は同一の構成となっているのである。そして、図11に示す如く、植付伝動フレーム20の十字管継手40・41よりも後部に配設された伝動パイプ55L・55R、植付駆動軸92L・92R及びロータリ植付装置21・21・・等を植付ユニットP・Pとすると、植付駆動軸92L・92R上に安全クラッチS・Sを設け、該植付駆動軸92L・92Rよりも後部に位置する植付アーム軸93・93上にユニットクラッチW・Wを設けているので、これらのクラッチも夫々の植付ユニットP・Pに含まれるため、植付部15を四条植え式のものから六条植え式等に展開する場合に、連結パイプ57内の伝動軸91を左側方へ延設して、前記植付ユニットPと同一形状の植付ユニットを取り付ければよいので、多条化展開を図るにおいて都合がよいのである。
【0032】
更に、上述のユニットクラッチを以下に示す構成例の如く構成してもよい。図12に示す如く、ユニットクラッチQは植付伝動フレーム20の前部に左右に架設された伝動軸91上に設けている。このユニットクラッチQ・Qは同一構成のものが伝動軸91の左右に夫々設けられており、植付駆動軸92L・92R前端のベベルギア75・50と噛合する伝動軸91上のベベルギア74・72を左右に摺動させて、植付駆動軸92L・92R前端のベベルギア75・50との噛合を断接する構成となっている。四条植え式の植付部において二組設けられている前記ユニットクラッチQ・Qは、夫々同一構成であるので、そのうち一方(図12において左側)について該ユニットクラッチQ・Qの構成を説明する。
【0033】
前記ユニットクラッチQは、ベベルギア74(72)の軸部にカム105が摺動自在にスプライン嵌合され、該カム105に摺動側クラッチ爪106bを設け、該カム105の他側とベベルギア74(72)との間にバネ103を介し爪噛合方向に付勢している。従って、ベベルギア74(72)と摺動側クラッチ爪106bは一体となって同様に回転するのである。また、前記摺動側クラッチ爪106bと噛合する固定側クラッチ爪106aは伝動軸91に固設されていて、該伝動軸91と一体となって同期して回転する。前記ユニットクラッチQがONの状態では、固定側クラッチ爪106aと摺動側クラッチ爪106bが噛合して、伝動軸91の動力を植付駆動軸92L(92R)へ伝達する。また、ワイヤ等の操作具でユニットクラッチQをOFFの状態にすると、バネ103が縮む方向へ摺動側クラッチ爪106bが移動して、該摺動側クラッチ爪106bと固定側クラッチ爪106aの噛合が解除され、植付駆動軸92L(92R)へ動力が伝達されない状態となる。
【0034】
上述の如く、ユニットクラッチQを植付伝動フレーム20前部に配設することで、該ユニットクラッチQの操作具への連結路が短くなるのでシンプルに構成することができる。なお、図12に示す位置にユニットクラッチQ・Qを設ける場合は、左右夫々の植付駆動軸92L・92Rに入力される前にユニットクラッチQ・Qを設けているので、PTO軸31からの動力をPTO伝動軸62及びユニバーサルジョイント部90を介して植付部15へ入力する入力ベベルギア49より伝動軸91への入力位置を該伝動軸91略中央としている。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
【0036】
請求項1に示す如く、植付部(15)の伝動機構を植付伝動フレーム(20)に内装し、該植付部(15)へ入力された動力を植付駆動軸(92L・92R)に伝達し、該植付駆動軸(92L・92R)より植付アーム軸(93)を介してロータリ植付装置(21)を駆動するよう構成した田植機の植付部(15)において、該植付伝動フレーム(20)は、左右の伝動パイプ(55L・55R)の前部を十字管継手(40・41)を介して連結パイプ(57)で連結して、平面視門型に構成し、該ロータリ植付装置(21)への動力伝達を断つ安全クラッチ(S・S)を、前記伝動パイプ(55L・55R)内に配置した植付駆動軸(92L・92R)の機体進行方向前部の伝動上流側に設け、前記安全クラッチ(S・S)よりも伝動下流側の植付アーム軸(93・93)上に、条止めクラッチ(W・W)を設けるとともに、複数設けられた植付駆動軸(92L・92R)は回転方向を同一方向に構成し、該植付伝動フレーム(20)の十字管継手(40)よりも後部に配設された伝動パイプ(55R)、植付駆動軸(92R)、ロータリ植付装置(21)、及び植付駆動軸(92R)上の安全クラッチ(S)、前記植付アーム軸(93)上の条止めクラッチ(W)を、1組の植付ユニット(P)として構成したので、前記植付部(15)を多条植え式に変更する場合に、前記植付ユニット(P)と同一形状の植付ユニット(P)を、前記植付伝動フレーム(20)に追加して取り付けることにより、更に多条化を可能とすることが出来たものである。
また、前記安全クラッチよりも伝動下流側に条止めクラッチを設けるとともに、複数設けられた植付駆動軸を同一方向に駆動すべく構成したので、伝動軸から植付爪までの機構を一つの植付ユニットとして、条数の異なる形式の植付部において同一の植付ユニットを使用できるようになり、四条植え式田植機から六条植え式、八条植え式等へ多条化展開を図るときに共通部品を用いることが可能となり、コスト低減化が図れるのである。
【0037】
また、前記安全クラッチを植付駆動軸の機体進行方向前部に設けたので、植付部の前部に位置する比較的重量物である安全クラッチと、植付部の後部に配設される重量物である植付装置とで、植付部全体のバランスが良好になるのである。
【0038】
また、安全クラッチの作動トルクを低く押さえることができ、従って、安全クラッチの低容量化を図ることができ、安全クラッチを小型化することができて、植付部のコンパクト化に寄与することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る田植機の全体的な構成を示した側面図である。
【図2】 同じく駆動系を示す平面図である。
【図3】 本発明に係る田植機の植付伝動フレームの平面図である。
【図4】 同じく平面断面図である。
【図5】 植付伝動フレーム右前部を示す平面断面図である。
【図6】 植付伝動フレーム左前部を示す平面断面図である。
【図7】 植付伝動軸に設けられた安全クラッチを示す図である。
【図8】 植付伝動フレーム後部のロータリ植付装置を示す平面断面図である。
【図9】 ユニットクラッチを示す平面図である。
【図10】 同じく右側面図である。
【図11】 安全クラッチ及びユニットクラッチを備えた植付部の動力伝達構成を示す図である。
【図12】 同じく植付部の動力伝達構成の別構成例を示す図である。
【符号の説明】
F 減速部
S 安全クラッチ
W 条止めクラッチ(ユニットクラッチ)
15 植付部
17 植付爪
20 植付伝動フレーム
21 ロータリ植付装置
91 伝動軸
92L・92R 植付駆動軸
93 植付アーム軸
Claims (1)
- 植付部(15)の伝動機構を植付伝動フレーム(20)に内装し、該植付部(15)へ入力された動力を植付駆動軸(92L・92R)に伝達し、該植付駆動軸(92L・92R)より植付アーム軸(93)を介してロータリ植付装置(21)を駆動するよう構成した田植機の植付部(15)において、該植付伝動フレーム(20)は、左右の伝動パイプ(55L・55R)の前部を十字管継手(40・41)を介して連結パイプ(57)で連結して、平面視門型に構成し、該ロータリ植付装置(21)への動力伝達を断つ安全クラッチ(S・S)を、前記伝動パイプ(55L・55R)内に配置した植付駆動軸(92L・92R)の機体進行方向前部の伝動上流側に設け、前記安全クラッチ(S・S)よりも伝動下流側の植付アーム軸(93・93)上に、条止めクラッチ(W・W)を設けるとともに、複数設けられた植付駆動軸(92L・92R)は回転方向を同一方向に構成し、該植付伝動フレーム(20)の十字管継手(40)よりも後部に配設された伝動パイプ(55R)、植付駆動軸(92R)、ロータリ植付装置(21)、及び植付駆動軸(92R)上の安全クラッチ(S)、前記植付アーム軸(93)上の条止めクラッチ(W)を、1組の植付ユニット(P)として構成し、前記植付部(15)を多条植え式に変更する場合に、前記植付ユニット(P)と同一形状の植付ユニット(P)を、前記植付伝動フレーム(20)に追加して取り付けることにより、更に多条化を可能としたことを特徴とする田植機の植付部。
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