JP3293563B2 - 電界効果トランジスタ及びその駆動方法 - Google Patents

電界効果トランジスタ及びその駆動方法

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JP3293563B2
JP3293563B2 JP22915598A JP22915598A JP3293563B2 JP 3293563 B2 JP3293563 B2 JP 3293563B2 JP 22915598 A JP22915598 A JP 22915598A JP 22915598 A JP22915598 A JP 22915598A JP 3293563 B2 JP3293563 B2 JP 3293563B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電界効果トラン
ジスタ及びその駆動方法に係り、より詳しくは、高耐圧
薄膜回路に用いられるサブゲート型電界効果トランジス
タ及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高耐圧薄膜回路に用いられる絶縁ゲート
型電界効果トランジスタでは、動作速度を低下させるこ
となく高電圧で動作させることが要望されている。従
来、この種の電界効果トランジスタは、エレクトロンデ
バイスレター,1996年6月, Vol.11, No.6, p.244, Fig.
1(IEEE ELECTRON DEVICE LETTERS, Vol.11, No.6, JU
NE 1990)に記載されているものが知られており、いわ
ゆるサブゲート構造電界効果トランジスタと称される。
その主な構成は、活性領域とドレイン領域の間にオフセ
ット領域が設けられ、サブゲート絶縁膜を挟んで少なく
ともゲート電極端部及びゲート電極端部に隣接するオフ
セット領域を覆うようにサブゲート電極が設けられてい
る。図14は、従来の高耐圧薄膜回路に用いられるサブ
ゲート型のnMOSトランジスタの構成を示す断面図で
あり、このnMOSトランジスタ201は、同図に示す
ように、ガラス基板110上に絶縁性下地層111が形
成され、絶縁性下地層111上に必要な大きさにパター
ニングされた半導体層112が形成されてなっている。
半導体層112には、電流流路に沿ってn型のソース領
域141と、不純物をドープしない活性領域131と、
不純物をドープしないオフセット領域133と、n型の
ドレイン領域142とがこの順に並んで設けられてい
る。また、ソース領域141の上にはコンタクトプラグ
を介してソース電極145が、ドレイン領域142の上
にはコンタクトホールを介してドレイン電極146が、
それぞれ設けられている。活性領域131及びオフセッ
ト領域133を覆って第1の層間絶縁膜151が形成さ
れ、活性領域131上に第1の層間絶縁膜151を挟ん
でゲート電極121が形成されている。活性領域131
とゲート電極121に挟まれた第1の層間絶縁膜151
がゲート絶縁膜となる。また、ゲート電極121を覆っ
て第2の層間絶縁膜152が形成されている。オフセッ
ト領域133上に第1の層間絶縁膜151及び第2の層
間絶縁膜152を挟んでサブゲート電極123が形成さ
れている。オフセット領域133とサブゲート電極12
3に挟まれた第1の層間絶縁膜151及び第2の層間絶
縁膜152がサブゲート絶縁膜となる。
【0003】図15は、上記nMOSトランジスタ20
1を用いたnMOSインバータの回路図である。この図
において、ソース電極145は、グランド接続端子16
1を介してグランドラインに接続される。ドレイン電極
146は、負荷抵抗170と電源接続端子162とを介
して、プラスの電源ラインに接続される。出力端子16
3は、ドレイン電極146に接続され、電圧VOUT
出力する。なお、図15において、図14の構成部分と
同一の各部には同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0004】上記nMOSトランジスタ201では、サ
ブゲート電極123にサブゲート電圧VFNを印加する
ことによりオフセット領域133の導電率を制御するこ
とができる。図16は、上記サブゲート型電界効果トラ
ンジスタを駆動するためのタイミングチャートである。
サブゲート電極123に一定のサブゲート電圧VFN
印加し、ゲート電圧Vをローレベルとハイレベルに切
り替えることによりそれぞれnMOSトランジスタ20
1をオフ、オンさせる。上記公知例では、図16に示す
ように、サブゲート電極123に印加するサブゲート電
圧VFNをドレイン電圧の半分よりもやや大きい電圧に
設定することにより、nMOSトランジスタ201がオ
フ状態の時ドレイン領域142端の電界のピークを活性
領域131とオフセット領域133の境界付近及びオフ
セット領域133とドレイン領域142の境界付近に分
割して形成することができ、耐圧特性を向上させること
ができるとしている。また、サブゲート電極123にサ
ブゲート電圧VFNを印加することにより、電界効果ト
ランジスタがオン状態の時オフセット領域133の抵抗
値はサブゲート電圧VFNを加えない状態より低くな
る。また、横方向電界による空乏層の形成を抑制するこ
とができるためオン電流の向上が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
サブゲート構造nMOSトランジスタ201において、
さらに動作速度を向上させるべく高いオン電流を得よう
とすると、サブゲート電圧VFNを高くする必要があ
る。しかしながら、サブゲート電圧VFNを高くする
と、トランジスタがオフ状態になったときでもオフセッ
ト領域133は反転した状態となるため、活性領域13
1とオフセット領域133の境界付近の電界強度が増
す。このため、nMOSトランジスタ201がオフ状態
の時に耐圧が低下する、という問題が生じる。しかも、
ゲート電極121とサブゲート電極123の間の電位差
が大きくなるために、サブゲート電極123に印加する
ことができる電圧の最大値は、第2の層間絶縁膜152
の耐圧によって制限される。
【0006】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、耐圧の低下を引き起こすことなく、動作速度の
向上を図ることができる電界効果トランジスタ及びその
駆動方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、電界効果トランジスタの駆
動方法に係り、電流流路に沿ってソース領域と、活性領
域と、オフセット領域と、ドレイン領域とが設けられた
半導体層と、上記活性領域上のゲート絶縁膜の上に形成
されたゲート電極と、上記ゲート電極から上記オフセッ
ト領域にかけて、かつサブゲート絶縁膜を挟んで少なく
とも上記ゲート電極の端部及び該ゲート電極の端部に隣
接する上記オフセット領域の一部を覆うように形成され
たサブゲート電極を有する電界効果トランジスタの駆動
方法に係り、上記ゲート電極にパルス状の入力信号を印
加するとともに、上記ゲート電極への入力信号から独立
し、上記ゲート電極への入力信号と同期した極性の等し
いパルス状の入力信号を上記サブゲート電極に印加する
ことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
界効果トランジスタの駆動方法に係り、上記サブゲート
電極に印加する入力信号の電圧レベルと上記ゲート電極
への入力信号の電圧レベルが異なることを特徴としてい
る。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の電
界効果トランジスタの駆動方法に係り、上記電界効果ト
ランジスタのソース領域及びドレイン領域はn導電型で
あり、上記電界効果トランジスタのオフ状態において上
記サブゲート電極に印加する入力信号のローレベルが上
記ゲート電極に印加するパルス信号のローレベルより高
く、かつ上記電界効果トランジスタのオン状態において
上記サブゲート電極に印加する入力信号のハイレベルが
上記ゲート電極に印加する入力信号のハイレベルより高
いことを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の電
界効果トランジスタの駆動方法に係り、上記電界効果ト
ランジスタのオフ状態において上記サブゲート電極に印
加する入力信号のローレベルが、上記オフセット領域が
空乏化する電圧であり、上記電界効果トランジスタのオ
ン状態において上記サブゲート電極に印加する入力信号
のハイレベルが、少なくとも上記オフセット領域にn型
導電層が形成される電圧であることを特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項2記載の電
界効果トランジスタの駆動方法に係り、上記電界効果ト
ランジスタのソース領域及びドレイン領域はp導電型で
あり、上記電界効果トランジスタのオフ状態において上
記サブゲート電極に印加する入力信号のハイレベルが上
記ゲート電極に印加するパルス信号のハイレベルより低
く、かつ上記電界効果トランジスタのオン状態において
上記サブゲート電極に印加する入力信号のローレベルが
上記ゲート電極に印加する入力信号のローレベルより低
いことを特徴としている。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の電
界効果トランジスタの駆動方法に係り、上記電界効果ト
ランジスタのオフ状態において上記サブゲート電極に印
加する入力信号のハイレベルが、上記オフセット領域が
空乏化する電圧であり、上記電界効果トランジスタのオ
ン状態において上記サブゲート電極に印加する入力信号
のローレベルが、上記オフセット領域にp型導電層が形
成される電圧であることを特徴としている。
【0013】また、請求項7記載の発明に係る電界効果
トランジスタは、電流流路に沿ってn型の第1のソース
領域と、第1の活性領域と、第1のオフセット領域と、
n型の第1のドレイン領域とが設けられた第1の半導体
層と、上記第1の活性領域上の第1のゲート絶縁膜の上
に形成された第1のゲート電極と、上記第1のゲート電
極から上記第1のオフセット領域にかけて、かつ第1の
サブゲート絶縁膜を挟んで少なくとも上記第1のゲート
電極の端部及び該第1のゲート電極の端部に隣接する上
記第1のオフセット領域の一部領域を覆うように形成さ
れた第1のサブゲート電極を有するn型電界効果トラン
ジスタと、電流流路に沿ってp型の第2のソース領域
と、第2の活性領域と、第2のオフセット領域と、p型
の第2のドレイン領域とが設けられた第2の半導体層
と、上記第2の活性領域上の第2のゲート絶縁膜の上に
形成された第2のゲート電極と、上記第2のゲート電極
から上記第2のオフセット領域にかけて、かつ第2のサ
ブゲート絶縁膜を挟んで少なくとも上記第2のゲート電
極の端部及び該第2のゲート電極の端部に隣接する上記
第2のオフセット領域の一部領域を覆うように形成され
た第2のサブゲート電極を有するp型電界効果トランジ
スタとを有し、上記n型電界効果トランジスタと上記p
型電界効果トランジスタとが上記第1のドレイン領域と
上記第2のドレイン領域とを接続して縦続接続され、上
記第1のゲート電極と上記第2のサブゲート電極とが接
続され、かつ上記第2のゲート電極と上記第1のサブゲ
ート電極とが接続されていることを特徴としている。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項7記載の電
界効果トランジスタの駆動方法に係り、上記第1のゲー
ト電極又は上記第2のサブゲート電極にパルス状の入力
信号を印加するとともに、上記第1のゲート電極又は上
記第2のサブゲート電極への入力信号から独立し、上記
第1のゲート電極又は上記第2のサブゲート電極への入
力信号と同期したパルス状の入力信号を上記第2のゲー
ト電極又は上記第1のサブゲート電極に印加することを
特徴としている。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項8記載の電
界効果トランジスタの駆動方法に係り、上記第2のゲー
ト電極又は上記第1のサブゲート電極に印加する入力信
号の電圧レベルと上記第1のゲート電極又は上記第2の
サブゲート電極への入力信号の電圧レベルが異なること
を特徴としている。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
電界効果トランジスタの駆動方法に係り、上記第2のゲ
ート電極又は上記第1のサブゲート電極に印加する入力
信号のローレベルが上記第1のゲート電極又は上記第2
のサブゲート電極に印加するパルス信号のローレベルよ
り高く、かつ上記第2のゲート電極又は上記第1のサブ
ゲート電極に印加する入力信号のハイレベルが上記第1
のゲート電極又は上記第2のサブゲート電極に印加する
入力信号のハイレベルより高いことを特徴としている。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の電界効果トランジスタの駆動方法に係り、上記第1の
ゲート電極又は上記第2のサブゲート電極に印加する入
力信号のローレベルが、上記第2のオフセット領域にp
型導電層が形成され、かつ上記n型電界効果トランジス
タがオフする電圧であり、上記第2のゲート電極又は上
記第1のサブゲート電極に印加する入力信号のローレベ
ルが、上記第1のオフセット領域が空乏化し、かつ上記
p型電界効果トランジスタがオンする電圧であり、上記
第1のゲート電極又は上記第2のサブゲート電極に印加
する入力信号のハイレベルが、上記第2のオフセット領
域が空乏化し、かつ上記n型電界効果トランジスタがオ
ンする電圧であり、上記第2のゲート電極又は上記第1
のサブゲート電極に印加する入力信号のハイレベルが、
上記第1のオフセット領域にn型導電層が形成され、か
つ上記p型電界効果トランジスタがオフする電圧である
ことを特徴としている。
【0018】請求項12記載の発明は、電界効果トラン
ジスタの駆動方法に係り、電流流路に沿ってn型の第1
のソース領域と、第1の活性領域と、第1のオフセット
領域と、n型の第1のドレイン領域とが設けられた第1
の半導体層と、上記第1の活性領域上の第1のゲート絶
縁膜の上に形成された第1のゲート電極と、上記第1の
ゲート電極から上記第1のオフセット領域にかけて、か
つ第1のサブゲート絶縁膜を挟んで少なくとも上記第1
のゲート電極の端部及び該第1のゲート電極の端部に隣
接する上記第1のオフセット領域の一部領域を覆うよう
に形成された第1のサブゲート電極を有するn型電界効
果トランジスタと、電流流路に沿ってp型の第2のソー
ス領域と、第2の活性領域と、第2のオフセット領域
と、p型の第2のドレイン領域とが設けられた第2の半
導体層と、上記第2の活性領域上の第2のゲート絶縁膜
の上に形成された第2のゲート電極と、上記第2のゲー
ト電極から上記第2のオフセット領域にかけて、かつ第
2のサブゲート絶縁膜を挟んで少なくとも上記第2のゲ
ート電極の端部及び該第2のゲート電極の端部に隣接す
る上記第2のオフセット領域の一部領域を覆うように形
成された第2のサブゲート電極を有するp型電界効果ト
ランジスタとが上記第1のドレイン領域と上記第2のド
レイン領域とを接続して縦続接続された電界効果トラン
ジスタの駆動方法において、上記第1のゲート電極、上
記第1のサブゲート電極、第2のゲート電極及び上記第
2のサブゲート電極に相互に独立し、かつ同期したパル
ス状の入力信号を印加することを特徴としている。
【0019】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の電界効果トランジスタの駆動方法に係り、上記第1の
サブゲート電極に印加する入力信号の電圧レベルと上記
第1のゲート電極に印加する入力信号の電圧レベルが異
なり、かつ上記第2のサブゲート電極に印加する入力信
号の電圧レベルと上記第2のゲート電極への入力信号の
電圧レベルが異なることを特徴としている。
【0020】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の電界効果トランジスタの駆動方法に係り、上記n型電
界効果トランジスタがオフ状態のとき上記p型電界効果
トランジスタがオン状態にあり、上記n型電界効果トラ
ンジスタがオン状態のとき上記p型電界効果トランジス
タがオフ状態にあることを特徴としている。
【0021】請求項15記載の発明は、請求項13又は
14記載の電界効果トランジスタの駆動方法に係り、上
記n型電界効果トランジスタのオフ状態において上記第
1のサブゲート電極に印加する入力信号のローレベルが
上記第1のゲート電極に印加するパルス信号のローレベ
ルより高く、上記n型電界効果トランジスタのオン状態
において上記第1のサブゲート電極に印加する入力信号
のハイレベルが上記第1のゲート電極に印加する入力信
号のハイレベルより高く、上記p型電界効果トランジス
タのオフ状態において上記第2のサブゲート電極に印加
する入力信号のハイレベルが上記第2のゲート電極に印
加する入力信号のハイレベルより低く、かつ上記p型電
界効果トランジスタのオン状態において上記第2のサブ
ゲート電極に印加する入力信号のローレベルが上記第2
のゲート電極に印加する入力信号のローレベルより低い
ことを特徴としている。
【0022】また、請求項16記載の発明は、請求項1
5記載の電界効果トランジスタの駆動方法に係り、上記
n型電界効果トランジスタのオフ状態において上記第1
のサブゲート電極に印加する入力信号のローレベルが、
上記第1のオフセット領域が空乏化する電圧であり、上
記n型電界効果トランジスタのオン状態において上記第
1のサブゲート電極に印加する入力信号のハイレベル
が、少なくとも上記第1のオフセット領域にn型導電層
が形成される電圧であり、上記p型電界効果トランジス
タのオフ状態において上記第2のサブゲート電極に印加
する入力信号のハイレベルが、上記第2のオフセット領
域が空乏化する電圧であり、上記p型電界効果トランジ
スタのオン状態において上記第2のサブゲート電極に印
加する入力信号のローレベルが、上記第2のオフセット
領域にp型導電層が形成される電圧であることを特徴と
している。
【0023】
【作用】この発明の電界効果トランジスタの駆動方法で
は、サブゲート型電界効果トランジスタのゲート電極に
パルス状の入力信号を印加するとともに、ゲート電極へ
の入力信号から独立し、ゲート電極への入力信号と同期
したパルス状の入力信号をサブゲート電極に印加する。
したがって、ゲート電極への印加電圧と独立にサブゲー
ト電極への印加電圧を調整することにより、トランジス
タのオフ状態又はオン状態に合わせてオフセット領域の
状態を切り替えることができる。オフセット領域にサブ
ゲート電極を通して、電界を加えることにより、横方向
電界によってオフセット領域に形成される空乏層の幅を
制御することができる。この空乏層が広がることによ
り、最大電界が低減し、耐圧が向上する。
【0024】また、トランジスタがオン状態になった場
合、活性領域は反転し、キャリアが誘起される。このと
き、ゲート電位とドレイン電位の間の電位となるような
電圧をサブゲート電極に印加してオフセット領域も反転
状態させることで、オフセット領域にキャリアを誘起し
て、オフセット領域の抵抗を下げ、オン電流を増大させ
ることができる。この場合、耐圧は低下するが、トラン
ジスタがオン状態になると、インバータの出力電圧が低
下して行く。このため、トランジスタのドレイン電圧が
低下するので、必要とされる耐圧が低くなる。上記方法
を、n型電界効果トランジスタとp型電界効果トランジ
スタとを、一方がオン状態のとき他方がオフ状態とな
り、一方がオフ状態のとき他方がオン状態になるように
駆動させるこの発明の電界効果トランジスタの駆動方法
にも適用することができる。この場合も上記と同様に耐
圧の向上と共に動作速度の高速化を図ることができる。
【0025】また、この発明の電界効果トランジスタで
は、n型電界効果トランジスタとp型電界効果トランジ
スタとを、一方がオン状態のとき他方がオフ状態とな
り、一方がオフ状態のとき他方がオン状態になるように
駆動させた場合、第2のゲート電極又は第1のサブゲー
ト電極に印加する入力信号のローレベルが第1のゲート
電極又は第2のサブゲート電極に印加するパルス信号の
ローレベルより高く、かつ第2のゲート電極又は第1の
サブゲート電極に印加する入力信号のハイレベルが第1
のゲート電極又は第2のサブゲート電極に印加する入力
信号のハイレベルより高くなるように駆動させること
で、n型電界効果トランジスタ及びp型電界効果トラン
ジスタともにオン状態においてオフセット領域にキャリ
アを誘起させ、オフ状態においてオフセット領域により
電界を緩和させることができる。これにより、耐圧の向
上とともに、動作速度の高速化を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。 ◇第1の実施の形態 図1は、この発明の第1の実施の形態であるサブゲート
型のnMOSトランジスタの構成を示す断面図、図2
は、同nMOSトランジスタを用いたnMOSインバー
タの回路図、また、図3は、同nMOSインバータの動
作を示すタイミングチャートである。まず、同nMOS
トランジスタの構造から説明する。この形態のnMOS
トランジスタ101は、高耐圧薄膜回路に用いて好適な
サブゲート型に係り、図1に示すように、ガラス基板1
上に絶縁性下地層11が形成され、絶縁性下地層11上
に必要な大きさにパターニングされた第1の半導体層1
2が形成されてなっている。第1の半導体層12には、
電流流路に沿ってn型のソース領域41と、不純物をド
ープしない活性領域31と、不純物をドープしないオフ
セット領域33と、n型のドレイン領域42とがこの順
に並んで設けられている。活性領域31及びオフセット
領域33を覆って第1の層間絶縁膜51が形成され、活
性領域31上に第1の層間絶縁膜51を挟んでゲート電
極21が形成されている。活性領域31とゲート電極2
1に挟まれた第1の層間絶縁膜51が第1のゲート絶縁
膜となっている。
【0027】また、ゲート電極21を覆って第2の層間
絶縁膜52が形成されている。オフセット領域33上に
第1の層間絶縁膜51及び第2の層間絶縁膜52を挟ん
でサブゲート電極23が形成されている。オフセット領
域33とサブゲート電極23に挟まれた第1の層間絶縁
膜51及び第2の層間絶縁膜52が第1のサブゲート絶
縁膜となる。さらに、ソース領域41にはコンタクトホ
ールを介してソース電極45が接続され、ドレイン領域
142にはコンタクトホールを介してドレイン電極46
が接続されている。
【0028】次に、この実施の形態に係るnMOSイン
バータについて説明する。このnMOSインバータは、
図2に示すように、nMOSトランジスタ101と、負
荷抵抗70とから概略構成され、nMOSトランジスタ
101のソース電極45はグランド接続端子61を介し
てグランドラインに接続され、ドレイン電極46は、負
荷抵抗70及び電源接続端子62を介してプラスの電源
ラインに接続されている。また、ドレイン電極46に
は、出力端子63が、負荷抵抗70を介さずに、接続さ
れて、電圧VOUTを出力するようになっている。
【0029】次に、図3を参照して、上記構成のnMO
Sインバータの動作について説明する。ゲート電極21
に印加されるゲート電圧(入力信号)Vがローレベル
NLの時、nMOSトランジスタ101はオフ状態に
なる。この場合、サブゲート電圧VFNを最適化し、横
方向電界によってオフセット領域33に形成される空乏
層の幅を制御して、耐圧が最大となるサブゲート電圧V
FNLにする。このサブゲート電圧VFNLはゲート電
圧Vのローレベルよりも高くなる。これにより、横方
向電界のピークが、ドレイン領域42とオフセット領域
33の境界付近とオフセット領域33と活性領域31の
境界付近に分割されるようになり、耐圧が向上する。な
お、nMOSトランジスタ101がオフ状態のとき、n
MOSトランジスタ101のドレイン電極46に接続さ
れた出力端子63には電源電圧V と略等しい電圧V
OUTが出力される。次に、パルス状のゲート電圧V
をローレベルVNLからハイレベルVNHに遷移させる
ときには、サブゲート電圧VFNもゲート電圧Vと同
期させてローレベルVFNLからハイレベルVFNH
遷移させる。
【0030】このとき、サブゲート電圧VFNHをゲー
ト電圧VNHよりも高くし、かつサブゲート電極23直
下のオフセット領域33にn型導電層が形成されるよう
な電圧を印加する。これにより、オフセット領域33に
電子が生じてオフセット領域33の抵抗が下がるため、
より高いオン電流が得られる。nMOSトランジスタ1
01がオン状態のとき、nMOSトランジスタ101の
ドレイン電極46に接続された出力端子63にはグラン
ド電圧VSSと略等しい電圧VOUTが出力される。な
お、ゲート電極21へのパルス信号は、サブゲート電極
23へのゲート信号をレベルシフト回路でレベル変換し
たものを用いてもよい。
【0031】このように、この実施の形態によれば、ト
ランジスタ101がオフ状態の時には、オフセット領域
33に形成される空乏層の幅を制御することにより、耐
圧が向上する。また、オン状態では、サブゲート電圧の
上昇に伴い、サブゲート電極23直下のオフセット領域
33に電子が誘起されてオフセット領域33の抵抗が下
がるため、スイッチング特性が向上する。
【0032】◇第2の実施の形態 図4は、この発明の第2の実施の形態であるサブゲート
型のpMOSトランジスタの構成を示す断面図、図5
は、同pMOSトランジスタを用いたpMOSインバー
タの回路図、また、図6は、同pMOSインバータの動
作を示すタイミングチャートである。このpMOSトラ
ンジスタの構造は、n型をp型に変えれば、図1に示す
構造と略同一であるが、このpMOSトランジスタ10
2では、図4に示すように、ガラス基板1上に絶縁性下
地層11が形成され、絶縁性下地層11上に必要な大き
さにパターニングされた第2の半導体層13が形成され
ている。第2の半導体層13には、電流流路に沿ってp
型のソース領域44と、不純物をドープしない活性領域
32と、不純物をドープしないオフセット領域34と、
p型のドレイン領域43とがこの順に並んで設けられて
いる。活性領域32及びオフセット領域34を覆って第
1の層間絶縁膜51が形成され、活性領域32上に第1
の層間絶縁膜51を挟んでゲート電極22が形成されて
いる。活性領域32とゲート電極22に挟まれた第1の
層間絶縁膜51が第2のゲート絶縁膜となっている。ま
た、ゲート電極22を覆って第2の層間絶縁膜52が形
成されている。オフセット領域34上に第1の層間絶縁
膜51及び第2の層間絶縁膜52を挟んでサブゲート電
極24が形成されている。オフセット領域34とサブゲ
ート電極24に挟まれた第1の層間絶縁膜51及び第2
の層間絶縁膜52が第2のサブゲート絶縁膜となってい
る。さらに、ソース領域44にはコンタクトホールを介
してソース電極47が設けられ、ドレイン領域43にの
上にはコンタクトホールを介してドレイン電極48が設
けられている。
【0033】次に、図5を参照して、pMOSインバー
タの回路構成について説明する。このpMOSトランジ
スタ102では、同図に示すように、ソース電極47
は、プラスの電源接続端子62を介してプラスの電源ラ
インに接続される。ドレイン電極48は、負荷抵抗17
0とグランド接続端子61とを介して、グランドライン
に接続される。出力端子63は、ドレイン電極48に接
続され、電圧VOU を出力する。なお、図5におい
て、図4の構成部分と同一の各部には同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0034】次に、図6を参照して、上記構成のpMO
Sトランジスタの動作について説明する。まず、pMO
Sトランジスタ102のドレイン電極47には電源電圧
DDと略等しい電圧が印加される。ゲート電極22に
印加されるゲート電圧(入力信号)VがハイレベルV
PHの時、pMOSトランジスタ102はオフ状態にな
る。この場合、サブゲート電圧VFPを最適化し、オフ
セット領域34を空乏化させて耐圧が最大となるサブゲ
ート電圧VFPHにする。このサブゲート電圧VFPH
はゲート電圧VのハイレベルVPHよりも低くする。
これにより、横方向電界のピークが、ドレイン領域43
とオフセット領域34の境界付近とオフセット領域34
と活性領域32の境界付近に分割して形成されるように
なり、耐圧が向上する。このとき、pMOSトランジス
タ102のソース電極48と接続した出力端子63には
グランド電圧VSSと略等しい電圧VOUTが出力され
る。次に、ゲート電極22に印加されるゲート電圧(パ
ルス信号)VがハイレベルVPHからローレベルV
PLに遷移する時には、サブゲート電圧VFPもゲート
電圧Vと同期させてハイレベルVFPHからローレベ
ルVFPLに遷移させる。このとき、サブゲート電圧V
FPLをゲート電圧VPLよりも低くし、かつサブゲー
ト電極24直下のオフセット領域34にp型導電層が形
成されるような電圧を印加する。これにより、オフセッ
ト領域34に正孔が生じてオフセット領域34の抵抗が
下がるため、より高いオン電流が得られる。pMOSト
ランジスタ102がオン状態のとき、nMOSトランジ
スタ101はオフ状態にあるため、pMOSトランジス
タ102のソース電極48と接続した出力端子63には
電源電圧VDDと略等しい電圧VOUTが出力される。
なお、ゲート電極22へのパルス信号は、サブゲート電
極24へのゲート信号をレベルシフト回路でレベル変換
したものを用いてもよい。
【0035】このように、この実施の形態によれば、p
MOSトランジスタ102がオフ状態の時には、オフセ
ット領域34に形成される空乏層の幅を制御することに
より、電界集中が緩和され、耐圧が向上する。また、p
MOSトランジスタ102がオン状態のときには、サブ
ゲート電圧の下降に伴い、サブゲート電極24直下のオ
フセット領域34に正孔が誘起されてオフセット領域3
4の抵抗が下がり、スイッチング特性が向上するという
第1の実施の形態と略同じ効果を得ることができる。
【0036】◇第3の実施の形態 図7は、この発明の第3の実施の形態であるサブゲート
型のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconduc
tor)インバータの構成を示す断面図、図8は、同CM
OSインバータの回路図、また、図9は、同CMOSイ
ンバータの動作を示すタイミングチャートである。ま
ず、図7を参照して、サブゲート型トランジスタを用い
たCMOSインバータの構造について説明する。この実
施の形態のCMOSインバータは、上記した第1の実施
の形態のnMOSトランジスタ101と、第2の実施の
形態のpMOSトランジスタ102とを、ドレイン電極
46,48を共通にして直列接続したものである。すな
わち、この形態では、nMOSトランジスタ101のド
レイン電極46と、pMOSトランジスタ102のドレ
イン電極48とが、共通のドレイン電極49によって構
成されている。なお、図7において、図1及び図4の構
成部分と対応する各部には、同一の符号を付してその説
明を省略する。
【0037】また、この実施の形態においては、特に、
nMOSトランジスタ101のソース領域を第1のソー
ス領域とし、活性領域を第1の活性領域とし、オフセッ
ト領域を第1のオフセット領域とし、ドレイン領域を第
1のドレイン領域とし、ゲート電極を第1のゲート電極
とし、サブゲート電極を第1のサブゲート電極とし、p
MOSトランジスタのソース領域を第2のソース領域と
し、活性領域を第2の活性領域とし、オフセット領域を
第2のオフセット領域とし、ドレイン領域を第2のドレ
イン領域とし、ゲート電極を第2のゲート電極とし、サ
ブゲート電極を第2のサブゲート電極として、第1及び
第2の実施の形態と区別する。
【0038】次に、図8を参照して、上記構成のCMO
Sインバータの回路構成について説明する。このCMO
Sインバータが、上述のnMOSインバータ(第1の実
施の形態)やpMOSインバータ(第2の実施の形態)
と大きく異なるのは、相互のトランジスタが負荷抵抗と
して機能するため、負荷抵抗70を廃した点である。共
通のドレイン電極49には、出力端子63が接続され
て、電圧VOUTを出力する。pMOSトランジスタ1
02のソース電極47は電源接続端子62を介して電源
ラインに接続されている。一方、nMOSトランジスタ
101のソース電極45は、グランド接続端子61を介
してグランドラインに接続されている。
【0039】次に、図9を参照して、CMOSインバー
タの動作について説明する。nMOSトランジスタ10
1がオフ状態の時、pMOSトランジスタ102がオン
状態になるように、逆に、nMOSトランジスタ101
がオン状態の時、pMOSトランジスタ102がオフ状
態になるように動作させる。
【0040】まず、nMOSトランジスタ101の動作
について説明する。ゲート電極21に印加されるゲート
電圧(入力信号)VがローレベルVNLの時、nMO
Sトランジスタ101はオフ状態になる。この場合、サ
ブゲート電圧VFNを最適化し、オフセット領域33を
空乏化させて耐圧が最大となるサブゲート電圧VFN
にする。このサブゲート電圧VFNLはゲート電圧V
のローレベルよりも高くなる。これにより、オフセット
領域33に形成される空乏層の幅を制御することによ
り、電界集中が緩和され、耐圧が向上する。なお、nM
OSトランジスタ101がオフ状態のとき、pMOSト
ランジスタ102はオン状態にあるため、nMOSトラ
ンジスタ101のドレイン電極46及びドレイン電極4
6と接続した出力端子63には電源電圧VDDと略等し
い電圧VOUTが出力される。
【0041】次に、パルス状のゲート電圧Vをローレ
ベルVNLからハイレベルVNHに遷移させるときに
は、サブゲート電圧VFNもゲート電圧Vと同期させ
てローレベルVFNLからハイレベルVFNHに遷移さ
せる。このとき、サブゲート電圧VFNHをゲート電圧
NHよりも高くし、かつサブゲート電極23直下のオ
フセット領域33にn型導電層が形成されるような電圧
を印加する。これにより、オフセット領域33に電子が
生じてオフセット領域33の抵抗が下がるため、より高
いオン電流が得られる。nMOSトランジスタ101が
オン状態のとき、PMOSトランジスタ102はオフ状
態にあるため、nMOSトランジスタ101のドレイン
電極46に接続された出力端子63にはグランド電圧V
SSと略等しい電圧VOUTが出力される。なお、ゲー
ト電極21へのパルス信号は、サブゲート電極23への
ゲート信号をレベルシフト回路でレベル変換したものを
用いてもよい。
【0042】次に、pMOSトランジスタの動作につい
て説明する。ゲート電極22に印加されるゲート電圧
(入力信号)VがハイレベルVPHの時、pMOSト
ランジスタ102はオフ状態になる。この場合、サブゲ
ート電圧VFPを最適化し、オフセット領域34を空乏
化させて耐圧が最大となるサブゲート電圧VFPHにす
る。このサブゲート電圧VFPHはゲート電圧Vのハ
イレベルVPHよりも低くする。これにより、オフセッ
ト領域34に形成される空乏層の幅を制御することによ
り、電界集中が緩和され、耐圧が向上する。pMOSト
ランジスタ102がオフ状態のとき、nMOSトランジ
スタ101はオン状態にあるため、pMOSトランジス
タ102のソース電極48に接続された出力端子63に
はグランド電圧V SSと略等しいVOUTが出力され
る。なお、pMOSトランジスタ102のドレイン電極
47には電源電圧VDDと略等しい電圧が印加される。
【0043】次に、ゲート電極22に印加されるゲート
電圧(パルス信号)VがハイレベルVPHからローレ
ベルVPLに遷移する時には、サブゲート電圧VFP
ゲート電圧Vと同期させてハイレベルVFPHからロ
ーレベルVFPLに遷移させる。このとき、サブゲート
電圧VFPLをゲート電圧VFPLよりも低くし、かつ
サブゲート電極24直下のオフセット領域34にp型導
電層が形成されるような電圧を印加する。これにより、
オフセット領域34に正孔が生じてオフセット領域34
の抵抗が下がるため、より高いオン電流が得られる。p
MOSトランジスタ102がオン状態のとき、nMOS
トランジスタ101はオフ状態にあるため、pMOSト
ランジスタ102のソース電極48と接続した出力端子
63には電源電圧VDDと略等しい電圧VOUTが出力
される。なお、ゲート電極22へのパルス信号は、サブ
ゲート電極24へのゲート信号をレベルシフト回路でレ
ベル変換したものを用いてもよい。
【0044】以上のように、この第3の実施の形態によ
れば、nMOSトランジスタ又はpMOSトランジスタ
がオフ状態の時には、オフセット領域に形成される空乏
層の幅を制御することにより、電界集中が緩和され、耐
圧が向上する。また、nMOSトランジスタ又はpMO
Sトランジスタがオン状態のときには、サブゲート電圧
により、サブゲート電極直下のオフセット領域にキャリ
アが誘起されてオフセット領域の抵抗が下がり、スイッ
チング特性が向上するという、第1及び第2の実施の形
態と略同じ効果を得ることができる。
【0045】◇第4の実施の形態 図10は、この発明の第4の実施の形態であるCMOS
インバータの動作を示すタイミングチャートである。第
3の実施の形態では、nMOSトランジスタ101及び
pMOSトランジスタ102の両方のサブゲート電極に
ゲート電極へのパルス信号と同期させたパルス信号を入
力するようにしたが、nMOSトランジスタ101とp
MOSトランジスタ102との間で特性が著しく異なる
場合、図10に示すような、この実施の形態の駆動方法
を適用することができる。この場合、pMOSトランジ
スタ102のサブゲート電極24に印加されるサブゲー
ト電位VFPを一定の固定電位とする。そして、nMO
Sトランジスタ101のサブゲート電極23のみに、各
トランジスタのゲート電極へのパルス信号V,V
同期させてゲート電極21へのパルス信号がローレベル
の時にV NL、ハイレベルの時にVFNHのパルスを
入力する。これにより、nMOSトランジスタ101の
オフ状態では、サブゲート電極23に印加したサブゲー
ト電圧VFNLにより、オフセット領域33に形成され
る空乏層の幅を制御できるため、耐圧が向上する。ま
た、nMOSトランジスタ101のオン状態では、nM
OSトランジスタ101のサブゲート電圧のVDDへの
上昇に伴い、サブゲート電極23直下のオフセット領域
33に電子が誘起されて抵抗が下がり、スイッチング特
性が向上する。また、pMOSトランジスタ102のオ
フ状態では、サブゲート電極24に印加した一定のサブ
ゲート電圧VFPHにより、オフセット領域34に形成
される空乏層の幅を制御することにより、電界集中が緩
和され、耐圧が向上する。また、pMOSトランジスタ
102のオン状態では、一定のサブゲート電圧VFPH
により、サブゲート電極24直下のオフセット領域34
に正孔が誘起されて抵抗が下がり、スイッチング特性が
向上する。なお、この場合、pMOSトランジスタ10
2への入力信号は固定されているため、オフ状態でオフ
セット領域が空乏化し、オン状態でキャリアが誘起され
るとは限らず、また、耐圧が下がるかもしれない。した
がって、pMOSトランジスタ102の耐圧がnMOS
トランジスタ101の耐圧と比べてかなり高い場合に適
用するのに適している。
【0046】◇第5の実施の形態 図11は、この発明の第5の実施の形態であるCMOS
インバータの動作を示すタイミングチャートである。こ
の実施の形態が、上述の第4の実施の形態と大きく異な
るところは、nMOSトランジスタ101のサブゲート
電極23に印加するサブゲート電圧VFNを一定の固定
電位VFNLにすると共に、各トランジスタのゲート電
極へのパルス信号V,Vに同期させてpMOSトラ
ンジスタ102のサブゲート電極24にローレベルがV
FPL、ハイレベルがVFPHのパルス信号を入力する
ようにした点である。 図11に示すように、この構成
によっても、nMOSトランジスタ101又はpMOS
トランジスタ102がオフ状態の時には、サブゲート電
圧により、オフセット領域に形成される空乏層の幅が制
御され、耐圧が向上する。また、nMOSトランジスタ
101又はpMOSトランジスタ102がオン状態のと
きは、サブゲート電圧により、サブゲート電極直下のオ
フセット領域にキャリアが誘起されてオフセット領域の
抵抗が下がり、スイッチング特性が向上するという第5
の実施の形態と略同じ効果を得ることができる。なお、
この場合、nMOSトランジスタ101への入力信号は
固定されているため、オフ状態でオフセット領域が空乏
化し、オン状態でキャリアが誘起されるとは限らず、ま
た耐圧が下がるかもしれない。したがって、nMOSト
ランジスタ101の耐圧がpMOSトランジスタ102
の耐圧と比べてかなり高い場合に適用するのに適してい
る。
【0047】◇第6の実施の形態 次に、この発明の第6の実施の形態について説明する。
図12は、この発明の第6の実施の形態であるCMOS
インバータの回路図、図13は、同CMOSインバータ
の動作を示すタイミングチャートである。なお、素子構
造は、ゲート電極とサブゲート電極相互の接続関係を除
けば、図7に示すCMOSトランジスタの構造と同じで
ある。図12に示すように、nMOSトランジスタ10
1とpMOSトランジスタ102を用いてCMOSイン
バータを形成する点では、第3の実施の形態と同じであ
るが、サブゲート電極23,24及びゲート電極21,
22に相互に独立したパルス信号を入力している第3の
実施の形態に対して、この実施の形態では、一方のトラ
ンジスタ101のゲート電極21に入力するパルス信号
を他方のトランジスタ102のサブゲート電極24に入
力するパルス信号として用いている点、及び他方のトラ
ンジスタ102のゲート電極22に入力するパルス信号
を一方のトランジスタ101のサブゲート電極23に入
力するパルス信号として用いている点で、第3の実施の
形態と相違する。第6の実施の形態は、特に、ゲート電
極21,22に入力するパルス信号の振幅が大きい場合
に適している。
【0048】この具体的な構成は、nMOSトランジス
タ101のドレイン領域(第1のドレイン領域)42と
pMOSトランジスタ102のドレイン領域(第2のド
レイン領域)44とが接続されて、nMOSトランジス
タ101とpMOSトランジスタ102とが縦続接続さ
れている。そして、nMOSトランジスタ101のゲー
ト電極(第1のゲート電極)21とpMOSトランジス
タ102のサブゲート電極(第2のサブゲート電極)2
4とが接続され、かつpMOSトランジスタ102のゲ
ート電極(第2のゲート電極)22とnMOSトランジ
スタ101のサブゲート電極(第1のサブゲート電極)
23とが接続されていることを特徴としている。その他
の構成は、pMOSトランジスタ102のソース電極4
7は、電源接続端子62を介して、電源ラインに接続さ
れ、nMOSトランジスタ101のソース電極45は、
グランド接続端子61を介して、グランドラインに接続
されている。
【0049】次に、図13を参照して、この形態のCM
OSインバータの動作について説明する。nMOSトラ
ンジスタ101のゲート電極21に入力されるパルス信
号VIN のローレベルをVSSとし、ハイレベルをV
NHとする。また、pMOSトランジスタ102のゲー
ト電極に入力されるパルス信号VINPのローレベルを
PLとし、ハイレベルをVDDとする。ここで、nM
OSトランジスタ101のゲート電極21に入力される
パルス信号がローレベルVSSであり、かつpMOSト
ランジスタ102のゲート電極22に入力されるパルス
信号がローレベルVPLである時には、nMOSトラン
ジスタ101はオフ状態、pMOSトランジスタ102
はオン状態となる。このとき、pMOSトランジスタ1
02のサブゲート電極24の電位はVSSになり、nM
OSトランジスタのサブゲート電極23の電位はVPL
になる。
【0050】この場合、サブゲート電圧VPLを最適化
し、オフセット領域33を空乏化させて耐圧が最大とな
る電圧にする。この電圧はゲート電圧VINNのローレ
ベルVSSよりも高くなる。これにより、横方向電界の
ピークが、ドレイン領域42とオフセット領域33の境
界付近とオフセット領域33と活性領域31の境界付近
に分割されるようになり、耐圧が向上する。pMOSト
ランジスタ102においてはサブゲート電圧がVSS
等しくなるので、サブゲート電極24下のオフセット領
域33に正孔が誘起されてオフセット領域33の抵抗が
下がり、オン電流が増加する。
【0051】一方、nMOSトランジスタ101のゲー
ト電極21へのパルス信号がハイレベルVNHであり、
pMOSトランジスタ102のゲート電極22へのパル
ス信号がハイレベルVDDである時には、nMOSトラ
ンジスタ101はオン状態となり、PMOSトランジス
タ102はオフ状態となる。このとき、pMOSトラン
ジスタのサブゲート電位はVNH、nMOSトランジス
タのサブゲート電位はVDDとなる。
【0052】この場合、サブゲート電圧VNHを最適化
し、オフセット領域34を空乏化させて耐圧が最大とな
る電圧にする。この電圧はゲート電圧VINPのハイレ
ベルVDDよりも低くなる。これにより、オフセット領
域33に形成される空乏層の幅が広がり、最大電界が低
減するため、耐圧が向上する。nMOSトランジスタ1
01においてはサブゲート電圧がVDDと等しくなるの
で、サブゲート電極23直下のオフセット領域33に電
子が誘起されてオフセット領域33の抵抗が下がりオン
電流が増加する。
【0053】したがって、この構成によっても、第1及
び第2の実施の形態で説明したと略同様の効果を得るこ
とができる。また、相互のトランジスタ101,102
のゲート電極21,22とサブゲート電極23,24に
それぞれ印加する電圧の大小関係を利用して、ゲート電
極21,22とサブゲート電極23,24を相互に配線
接続することによりレベルシフト回路を用いなくてもよ
いようにしているので、素子構造を簡略化することがで
きる。
【0054】以上、この発明の実施の形態を図面により
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限ら
れるものではなくこの発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上記
実施の形態では、ゲート電極とサブゲート電極への入力
信号の供給を別々に行っているが、ゲート電極とサブゲ
ート電極の間をレベルシフト回路で接続し、ゲート電極
とサブゲート電極のうち何れか一方の電極に入力信号を
供給するようにしてもよい。この場合、他の電極にはレ
ベルシフト回路により印加電圧よりも小さい電圧が印加
されることになる。また、サブゲート電極にゲート電圧
とドレイン電圧の間の電圧を印加しているが、当該トラ
ンジスタがオフ状態のときオフセット領域が空乏化し、
オン状態のときオフセット領域にキャリアが誘起される
様な電圧であればよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、活性領域とドレイン領域の間に設けられたオフ
セット領域の状態を制御するサブゲート電極を有するサ
ブゲート型絶縁ゲート型電界効果トランジスタの駆動方
法において、ゲート電極に印加する入力信号から独立
し、かつその入力信号と同期したパルス状の入力信号を
サブゲート電極に印加するという基本構成に基づき、ト
ランジスタのオフ状態又はオン状態に合わせてオフセッ
ト領域を空乏化し、あるいは反転させてキャリアを誘起
させ、高耐圧かつ高速応答を実現できる。
【0056】また、ドレインを共通にしてn型絶縁ゲー
ト型電界効果トランジスタとp型絶縁ゲート型電界効果
トランジスタとを縦続接続したサブゲート型絶縁ゲート
型電界効果トランジスタ及びその駆動方法において、相
互のトランジスタ間でゲート電極とサブゲート電極とを
接続することにより、一方のトランジスタのゲート電極
及びサブゲート電極に同期したパルス状の入力信号を印
加するだけで両方のトランジスタのオフ状態又はオン状
態に合わせてオフセット領域を空乏化し、あるいは反転
させてキャリアを誘起させ、高耐圧かつ高速応答を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態であるnMOSト
ランジスタの構成を示す断面図である。
【図2】同nMOSトランジスタを用いたnMOSイン
バータの回路図である。
【図3】同nMOSインバータの動作を示すタイミング
チャートである。
【図4】この発明の第2の実施の形態であるpMOSト
ランジスタの構成を示す断面図である。
【図5】同pMOSトランジスタを用いたpMOSイン
バータの回路図である。
【図6】同pMOSインバータの動作を示すタイミング
チャートである。
【図7】図7は、この発明の第3の実施の形態であるサ
ブゲート型のCMOSインバータの構成を示す断面図で
ある。
【図8】同CMOSインバータの回路図である。
【図9】同CMOSインバータの動作を示すタイミング
チャートである。
【図10】この発明の第4の実施の形態であるCMOS
インバータの動作を示すタイミングチャートである。
【図11】この発明の第5の実施の形態であるCMOS
インバータの動作を示すタイミングチャートである。
【図12】この発明の第6の実施の形態であるCMOS
インバータの回路図である。
【図13】同CMOSインバータの動作を示すタイミン
グチャートである。
【図14】従来におけるnMOSトランジスタの構造を
示す断面図である。
【図15】同nMOSトランジスタを用いたnMOSイ
ンバータの回路図である。
【図16】同nMOSインバータの動作を示すタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
11 絶縁性基板 12 半導体層(第1の半導体層) 13 半導体層(第2の半導体層) 21 ゲート電極(第1のゲート電極) 22 ゲート電極(第2のゲート電極) 23 サブゲート電極(第1のサブゲート電極) 24 サブゲート電極(第2のサブゲート電極) 31 活性領域(第1の活性領域) 32 活性領域(第2の活性領域) 33 オフセット領域(第1のオフセット領域) 34 オフセット領域(第2のオフセット領域) 51 第1の層間絶縁膜 52 第2の層間絶縁膜 101 nMOSトランジスタ 102 pMOSトランジスタ VDD 電源電圧(ハイレベル) VSS グランド電圧 VOUT 出力 V,V ゲート電圧 VFN,VFP サブゲート電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 H01L 21/8234 H01L 27/088 H03K 19/0944

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流流路に沿ってソース領域と、活性領
    域と、オフセット領域と、ドレイン領域とが設けられた
    半導体層と、前記活性領域上のゲート絶縁膜の上に形成
    されたゲート電極と、前記ゲート電極から前記オフセッ
    ト領域にかけて、かつサブゲート絶縁膜を挟んで少なく
    とも前記ゲート電極の端部及び該ゲート電極の端部に隣
    接する前記オフセット領域の一部を覆うように形成され
    たサブゲート電極を有する電界効果トランジスタを駆動
    する方法であって、 前記ゲート電極にパルス状の入力信号を印加するととも
    に、前記ゲート電極への入力信号から独立し、前記ゲー
    ト電極への入力信号と同期した極性の等しいパルス状の
    入力信号を前記サブゲート電極に印加することを特徴と
    する電界効果トランジスタの駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記サブゲート電極に印加する入力信号
    の電圧レベルと前記ゲート電極への入力信号の電圧レベ
    ルが異なることを特徴とする請求項1記載の電界効果ト
    ランジスタの駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記電界効果トランジスタのソース領域
    及びドレイン領域はn導電型であり、前記電界効果トラ
    ンジスタのオフ状態において前記サブゲート電極に印加
    する入力信号のローレベルが前記ゲート電極に印加する
    パルス信号のローレベルより高く、かつ前記電界効果ト
    ランジスタのオン状態において前記サブゲート電極に印
    加する入力信号のハイレベルが前記ゲート電極に印加す
    る入力信号のハイレベルより高いことを特徴とする請求
    項2記載の電界効果トランジスタの駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記電界効果トランジスタのオフ状態に
    おいて前記サブゲート電極に印加する入力信号のローレ
    ベルが、前記オフセット領域が空乏化する電圧であり、
    前記電界効果トランジスタのオン状態において前記サブ
    ゲート電極に印加する入力信号のハイレベルが、少なく
    とも前記オフセット領域にn型導電層が形成される電圧
    であることを特徴とする請求項3記載の電界効果トラン
    ジスタの駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記電界効果トランジスタのソース領域
    及びドレイン領域はp導電型であり、前記電界効果トラ
    ンジスタのオフ状態において前記サブゲート電極に印加
    する入力信号のハイレベルが前記ゲート電極に印加する
    パルス信号のハイレベルより低く、かつ前記電界効果ト
    ランジスタのオン状態において前記サブゲート電極に印
    加する入力信号のローレベルが前記ゲート電極に印加す
    る入力信号のローレベルより低いことを特徴とする請求
    項2記載の電界効果トランジスタの駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記電界効果トランジスタのオフ状態に
    おいて前記サブゲート電極に印加する入力信号のハイレ
    ベルが、前記オフセット領域が空乏化する電圧であり、
    かつ、前記電界効果トランジスタのオン状態において前
    記サブゲート電極に印加する入力信号のローレベルが、
    前記オフセット領域にp型導電層が形成される電圧であ
    ることを特徴とする請求項5記載の電界効果トランジス
    タの駆動方法。
  7. 【請求項7】 電流流路に沿ってn型の第1のソース領
    域と、第1の活性領域と、第1のオフセット領域と、n
    型の第1のドレイン領域とが設けられた第1の半導体層
    と、前記第1の活性領域上の第1のゲート絶縁膜の上に
    形成された第1のゲート電極と、前記第1のゲート電極
    から前記第1のオフセット領域にかけて、かつ第1のサ
    ブゲート絶縁膜を挟んで少なくとも前記第1のゲート電
    極の端部及び該第1のゲート電極の端部に隣接する前記
    第1のオフセット領域の一部領域を覆うように形成され
    た第1のサブゲート電極を有するn型電界効果トランジ
    スタと、 電流流路に沿ってp型の第2のソース領域と、第2の活
    性領域と、第2のオフセット領域と、p型の第2のドレ
    イン領域とが設けられた第2の半導体層と、前記第2の
    活性領域上の第2のゲート絶縁膜の上に形成された第2
    のゲート電極と、前記第2のゲート電極から前記第2の
    オフセット領域にかけて、かつ第2のサブゲート絶縁膜
    を挟んで少なくとも前記第2のゲート電極の端部及び該
    第2のゲート電極の端部に隣接する前記第2のオフセッ
    ト領域の一部領域を覆うように形成された第2のサブゲ
    ート電極を有するp型電界効果トランジスタとを有し、 前記n型電界効果トランジスタと前記p型電界効果トラ
    ンジスタとが前記第1のドレイン領域と前記第2のドレ
    イン領域とを接続して縦続接続され、 前記第1のゲート電極と前記第2のサブゲート電極とが
    接続され、かつ前記第2のゲート電極と前記第1のサブ
    ゲート電極とが接続されていることを特徴とする電界効
    果トランジスタ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の電界効果トランジスタを
    駆動する方法であって、 前記第1のゲート電極又は前記第2のサブゲート電極に
    パルス状の入力信号を印加するとともに、前記第1のゲ
    ート電極又は前記第2のサブゲート電極への入力信号か
    ら独立し、前記第1のゲート電極又は前記第2のサブゲ
    ート電極への入力信号と同期したパルス状の入力信号を
    前記第2のゲート電極又は前記第1のサブゲート電極に
    印加することを特徴とする電界効果トランジスタの駆動
    方法。
  9. 【請求項9】 前記第2のゲート電極又は前記第1のサ
    ブゲート電極に印加する入力信号の電圧レベルと前記第
    1のゲート電極又は前記第2のサブゲート電極への入力
    信号の電圧レベルが異なることを特徴とする請求項8記
    載の電界効果トランジスタの駆動方法。
  10. 【請求項10】 前記第2のゲート電極又は前記第1の
    サブゲート電極に印加する入力信号のローレベルが前記
    第1のゲート電極又は前記第2のサブゲート電極に印加
    するパルス信号のローレベルより高く、かつ前記第2の
    ゲート電極又は前記第1のサブゲート電極に印加する入
    力信号のハイレベルが前記第1のゲート電極又は前記第
    2のサブゲート電極に印加する入力信号のハイレベルよ
    り高いことを特徴とする請求項9記載の電界効果トラン
    ジスタの駆動方法。
  11. 【請求項11】 前記第1のゲート電極又は前記第2の
    サブゲート電極に印加する入力信号のローレベルが、前
    記第2のオフセット領域にp型導電層が形成され、かつ
    前記n型電界効果トランジスタがオフする電圧であり、
    前記第2のゲート電極又は前記第1のサブゲート電極に
    印加する入力信号のローレベルが、前記第1のオフセッ
    ト領域が空乏化し、かつ前記p型電界効果トランジスタ
    がオンする電圧であり、前記第1のゲート電極又は前記
    第2のサブゲート電極に印加する入力信号のハイレベル
    が、前記第2のオフセット領域が空乏化し、かつ前記n
    型電界効果トランジスタがオンする電圧であり、前記第
    2のゲート電極又は前記第1のサブゲート電極に印加す
    る入力信号のハイレベルが、前記第1のオフセット領域
    にn型導電層が形成され、かつ前記p型電界効果トラン
    ジスタがオフする電圧であることを特徴とする請求項1
    0記載の電界効果トランジスタの駆動方法。
  12. 【請求項12】 電流流路に沿ってn型の第1のソース
    領域と、第1の活性領域と、第1のオフセット領域と、
    n型の第1のドレイン領域とが設けられた第1の半導体
    層と、前記第1の活性領域上の第1のゲート絶縁膜の上
    に形成された第1のゲート電極と、前記第1のゲート電
    極から前記第1のオフセット領域にかけて、かつ第1の
    サブゲート絶縁膜を挟んで少なくとも前記第1のゲート
    電極の端部及び該第1のゲート電極の端部に隣接する前
    記第1のオフセット領域の一部領域を覆うように形成さ
    れた第1のサブゲート電極を有するn型電界効果トラン
    ジスタと、 電流流路に沿ってp型の第2のソース領域と、第2の活
    性領域と、第2のオフセット領域と、p型の第2のドレ
    イン領域とが設けられた第2の半導体層と、前記第2の
    活性領域上の第2のゲート絶縁膜の上に形成された第2
    のゲート電極と、前記第2のゲート電極から前記第2の
    オフセット領域にかけて、かつ第2のサブゲート絶縁膜
    を挟んで少なくとも前記第2のゲート電極の端部及び該
    第2のゲート電極の端部に隣接する前記第2のオフセッ
    ト領域の一部領域を覆うように形成された第2のサブゲ
    ート電極を有するp型電界効果トランジスタとが前記第
    1のドレイン領域と前記第2のドレイン領域とを接続し
    て縦続接続された電界効果トランジスタの駆動方法であ
    って、 前記第1のゲート電極、前記第1のサブゲート電極、第
    2のゲート電極及び前記第2のサブゲート電極に相互に
    独立し、かつ同期したパルス状の入力信号を印加するこ
    とを特徴とする電界効果トランジスタの駆動方法。
  13. 【請求項13】 前記第1のサブゲート電極に印加する
    入力信号の電圧レベルと前記第1のゲート電極に印加す
    る入力信号の電圧レベルが異なり、かつ前記第2のサブ
    ゲート電極に印加する入力信号の電圧レベルと前記第2
    のゲート電極への入力信号の電圧レベルが異なることを
    特徴とする請求項12記載の電界効果トランジスタの駆
    動方法。
  14. 【請求項14】 前記n型電界効果トランジスタがオフ
    状態のとき前記p型電界効果トランジスタがオン状態に
    あり、前記n型電界効果トランジスタがオン状態のとき
    前記p型電界効果トランジスタがオフ状態にあることを
    特徴とする請求項13記載の電界効果トランジスタの駆
    動方法。
  15. 【請求項15】 前記n型電界効果トランジスタのオフ
    状態において前記第1のサブゲート電極に印加する入力
    信号のローレベルが前記第1のゲート電極に印加するパ
    ルス信号のローレベルより高く、前記n型電界効果トラ
    ンジスタのオン状態において前記第1のサブゲート電極
    に印加する入力信号のハイレベルが前記第1のゲート電
    極に印加する入力信号のハイレベルより高く、前記p型
    電界効果トランジスタのオフ状態において前記第2のサ
    ブゲート電極に印加する入力信号のハイレベルが前記第
    2のゲート電極に印加する入力信号のハイレベルより低
    く、かつ前記p型電界効果トランジスタのオン状態にお
    いて前記第2のサブゲート電極に印加する入力信号のロ
    ーレベルが前記第2のゲート電極に印加する入力信号の
    ローレベルより低いことを特徴とする請求項13又は1
    4記載の電界効果トランジスタの駆動方法。
  16. 【請求項16】 前記n型電界効果トランジスタのオフ
    状態において前記第1のサブゲート電極に印加する入力
    信号のローレベルが、前記第1のオフセット領域が空乏
    化する電圧であり、前記n型電界効果トランジスタのオ
    ン状態において前記第1のサブゲート電極に印加する入
    力信号のハイレベルが、少なくとも前記第1のオフセッ
    ト領域にn型導電層が形成される電圧であり、前記p型
    電界効果トランジスタのオフ状態において前記第2のサ
    ブゲート電極に印加する入力信号のハイレベルが、前記
    第2のオフセット領域が空乏化する電圧であり、前記p
    型電界効果トランジスタのオン状態において前記第2の
    サブゲート電極に印加する入力信号のローレベルが、前
    記第2のオフセット領域にp型導電層が形成される電圧
    であることを特徴とする請求項15記載の電界効果トラ
    ンジスタの駆動方法。
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