JP3293546B2 - エンジン冷却装置のファンシュラウド - Google Patents

エンジン冷却装置のファンシュラウド

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JP3293546B2
JP3293546B2 JP02134698A JP2134698A JP3293546B2 JP 3293546 B2 JP3293546 B2 JP 3293546B2 JP 02134698 A JP02134698 A JP 02134698A JP 2134698 A JP2134698 A JP 2134698A JP 3293546 B2 JP3293546 B2 JP 3293546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン冷却装置
において、冷却ファンの周囲を覆ってラジエータへの冷
却空気を案内する樹脂製ファンシュラウドに関するもの
で、特に、樹脂製ファンシュラウドにエンジン冷却液を
蓄えるリザーブタンクを一体成形するための改良構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実開平1−174518号公報、
実開昭55−76824号公報においては、エンジン冷
却用のラジエータに装着される樹脂製ファンシュラウド
に、エンジン冷却液を蓄えるリザーブタンクを一体成形
するエンジン冷却装置が提案されている。
【0003】このように、ファンシュラウドにリザーブ
タンクを一体成形することにより、リザーブタンク設置
スペースの低減、リザーブタンク搭載作業の廃止、ラジ
エータとリザーブタンクとの間の冷却液流路接続ホース
の短縮等を実現できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術はいずれも樹脂製ファンシュラウドの実際の成形
方法を考慮したものではなく、その実用化は困難であ
る。すなわち、前者のものでは、リザーブタンクの中空
形状をブロー成形法(中空吹き込み成形法)にて成形す
ると記載されているが、ファンシュラウドは中空形状を
持たない複雑な薄板形状であるから、一般に、射出成形
法による型成形にて成形されている。しかるに、前者の
ものでは、リザーブタンクの中空形状の成形のために、
ファンシュラウド全体をブロー成形法で成形することに
なって、ファンシュラウドの複雑な薄板形状の成形精度
が射出成形法の成形精度に比して大幅に低下し、実用化
が困難となる。
【0005】また、後者のものでは、ファンシュラウド
にリザーブタンクを一体成形すると記載しているだけ
で、具体的成形法については言及していないが、リザー
ブタンクが中空形状である以上、この中空形状の成形の
ために、ファンシュラウド全体をブロー成形法で成形し
なければならないのは前者と同様であり、やはり、実用
化が困難となる。
【0006】このため、リザーブタンク本体部をファン
シュラウドとは別体で射出成形した後に、ファンシュラ
ウドの板状部にリザーブタンク本体部の開口端を熱溶融
接合等にて接合し、ファンシュラウドの板状部によりリ
ザーブタンク本体部の開口端を閉じて、タンク形状を構
成することが考えられる。しかし、この対策では、ファ
ンシュラウドとリザーブタンク本体部の成形後に、この
両者を接合する接合工程を設定する必要があり、製造工
数の増大を招く。また、ファンシュラウドとリザーブタ
ンク本体部の接合部の冷却液洩れ検査も必要となり、製
造コストの上昇を招く。
【0007】さらに、車両等における過酷な使用条件に
対して、リザーブタンク本体部の接合部からの冷却液洩
れ防止に関して十分な信頼性を確保することも難しい。
本発明は上記に鑑みて、リザーブタンクを一体に設ける
樹脂製ファンシュラウドにおいて、ファンシュラウド部
分の成形性を悪化することなく、ファンシュラウドへの
リザーブタンクの一体成形を実現することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、樹脂製ファンシュラウド
(12)に一体に設けるリザーブタンク(24)を、上
方側に開口部(26)を有するタンク本体部(25)
と、このタンク本体部(25)の開口部(26)を閉塞
する第1タンク蓋部材(27)とにより構成し、開口部
(26)の開口面積を、タンク本体部(25)内部を成
形する成形型が型抜き可能な大きさとし、この成形型を
用いてタンク本体部(25)を樹脂製ファンシュラウド
(12)に一体に射出成形し、タンク蓋部材(27)と
タンク本体部(25)の開口部(26)との間にはシー
ル機構を設け、このシール機構に、タンク蓋部材(2
7)とタンク本体部(25)のいずれか一方に設けられ
た凸部(31)と、他方に設けられ、この凸部(31)
が嵌合される凹部(30)とからなる迷路構造を備え、
さらに、タンク蓋部材(27)とタンク本体部(25)
との間には、シール機構から洩れ出た冷却液を溜める空
間(37)を形成することを特徴としている。
【0009】これによると、樹脂製ファンシュラウド
(12)を従来通り射出成形で成形して所要の成形精度
を確保しながら、しかも、リザーブタンク(24)のタ
ンク本体部(25)を樹脂製ファンシュラウド(12)
に一体成形できる。従って、樹脂製ファンシュラウド
(12)の成形精度の確保と、リザーブタンク(24)
の低コスト化、省スペース化とを両立できる。
【0010】さらに、タンク本体部(25)の上方側の
開口部(26)のみを別体のタンク蓋部材(27)で閉
塞しているので、基本的に接合不良による冷却液洩れの
心配がなくなり、冷却液洩れ防止の信頼性が高い。
た、凹凸嵌合による迷路構造を有するシール機構をタン
ク蓋部材(27)とタンク本体部(25)の開口部(2
6)との間に設けているから、パッキンのようなシール
材を別部品として使用することなく、タンク蓋部材(2
7)およびタンク本体部(25)自身に形成した迷路構
造でシール機能を発揮でき、シール機構の低コスト化を
図ることができる。しかも、タンク蓋部材(27)とタ
ンク本体部(25)との間に、シール機構から洩れ出た
冷却液を溜める空間(37)を形成しているから、シー
ル機構から微少量の冷却液が洩れ出てきても、その洩れ
冷却液が直接外部に排出されず、一旦、空間(37)内
に冷却液を溜めることができ、見栄えがよい。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】また、請求項記載の発明では、空間(3
7)を、タンク蓋部材(27)とタンク本体部(25)
との間の全周にわたって連続して形成しているから、シ
ール機構の不特定の部位から冷却液が洩れ出てきても、
その洩れ冷却液を空間(37)内に確実に溜めることが
できる。また、請求項記載の発明では、空間(37)
内に溜まった冷却液を外部へ排出する排出穴(38)
を、タンク蓋部材(27)とタンク本体部(25)との
合わせ面(35)より下方の奥まった部位に開口させて
いるから、排出穴(38)を目につきにくい部位に設定
して、見栄えを一層良好にできる。
【0016】また、請求項記載の発明では、タンク蓋
部材(27)の上面からの水を空間(37)内に導く排
水穴(52)をタンク蓋部材(27)に設けているか
ら、タンク蓋部材(27)の上面に雨水等が落下した場
合に、この雨水等を空間(37)、排出穴(38)を利
用して、目につきにくい部位から排出でき、見栄えがよ
い。
【0017】また、請求項記載の発明では、タンク蓋
部材(27)およびタンク本体部(25)において、シ
ール機構より上方の部位からタンク外方側へ屈曲した屈
曲形状部(36a、36b)にて空間(37)を形成し
ているから、屈曲形状部(36a、36b)に洩れ冷却
液貯留用の空間(37)の形成のみならず、タンク蓋部
材(27)およびタンク本体部(25)の剛性アップの
役割(補強リブの役割)も兼務させることができる。
【0018】また、請求項6記載の発明では、タンク蓋
部材(27)およびタンク本体部(25)のいずれか一
方に係止突起(44)を形成し、他方にこの係止突起
(44)が嵌合係止される抜け止め穴(45)を形成
し、係止突起(44)を抜け止め穴(45)に嵌合係止
することにより、タンク蓋部材(27)をタンク本体部
(25)に抜け止め固定しているから、タンク内圧の上
昇時に、タンク蓋部材(27)がタンク本体部(25)
より外れようとするのを上記抜け止め固定部にて防止で
きる。
【0019】また、請求項記載の発明では、タンク蓋
部材(27)およびタンク本体部(25)に、この両者
(25、27)の剛性を高めるリブ(46、47、4
8、49、50)を形成しているから、タンク内圧の上
昇による、タンク蓋部材(27)およびタンク本体部
(25)の変形を抑制して、タンク蓋部材(27)の外
れ防止効果をより確実にすることができる。
【0020】また、請求項記載の発明では、樹脂製フ
ァンシュラウド(12)を構成する樹脂材料の黒色顔料
のカーボン量を、0.003重量%以下として、樹脂製
のファンシュラウド(12)の色相をタンク本体部(2
5)内部の冷却液レベルが視認可能なグレー色としてい
るから、ファンシュラウド(12)にリザーブタンク
(24)を一体成形する構成であっても、冷却液レベル
の視認が可能となる。
【0021】また、請求項記載の発明では、タンク本
体部(25)に冷却液レベルの確認部(25a)を形成
し、この確認部(25a)の肉厚を他の部位より薄くし
ているから、この確認部(25a)の薄肉化により冷却
液レベルの視認が容易となる。また、請求項10記載の
発明では、樹脂製ファンシュラウド(12)に一体に設
けるリザーブタンク(24)を、上方側に開口部(2
6)を有するタンク本体部(25)と、このタンク本体
部(25)の開口部(26)を閉塞するタンク蓋部材
(27)とにより構成し、開口部(26)の開口面積
を、タンク本体部(25)内部を成形する成形型が型抜
き可能な大きさとし、この成形型を用いてタンク本体部
(25)を樹脂製ファンシュラウド(12)に一体に射
出成形し、タンク蓋部材(27)には、タンク本体部
(25)内部に冷却液を注入する注液口(39)と、こ
の注液口(39)を脱着可能に閉塞する注液蓋部材(4
0)を備え、さらに、タンク本体部(25)内部の底部
に、微少量の冷却液が残存する貯液槽を仕切る仕切り板
(51)を配置したことを特徴としている。これによる
と、請求項1記載の発明と同様に、樹脂製ファンシュラ
ウド(12)をリザーブタンク(24)のタンク本体部
(25)と一体に射出成形できるので、ファンシュラウ
ド(12)の成形精度の確保と、リザーブタンク(2
4)の低コスト化、省スペース化とを両立できる。ま
た、タンク本体部(25)の上方側の開口部(26)の
みを別体のタンク蓋部材(27)で閉塞しているので、
基本的に接合不良による冷却液洩れの心配がなくなり、
冷却液洩れ防止の信頼性が高い。また、タンク蓋部材
(27)の注液口(39)から注液蓋部材(40)を取
り外すことにより、注液口(39)を通してタンク本体
部(25)内部に冷却液を容易に注入でき、エンジン冷
却装置の市場でのサービス性についても何ら支障はな
い。
【0022】さらに、請求項10によると、次の利点が
得られる。すなわち、ファンシュラウド(12)の色相
がグレー色のような半透明の場合、タンク内冷却液が全
く空状態になった場合にタンク全体が視認しにくいの
で、タンク内が空にもかかわらず冷却液が満液状態であ
ると誤認される恐れがある。しかるに、請求項10記載
の発明によると、タンク本体部(25)内部の底部に微
少量の冷却液が残存する貯液槽を仕切り板(51)によ
り形成するから、タンク内残量が0となっても、貯液槽
内に必ず少量の冷却液が残る。そのため、タンク内の空
の部分と、少量の冷却液が残っている貯液槽との間の色
相差によってタンク内が空であることを容易に判断でき
る。
【0023】次に、請求項11記載の発明では、ラジエ
ータ(10)との間で出入りする冷却液を蓄えるリザー
ブタンク(24)を、上方側に開口部(26)を有する
タンク本体部(25)と、このタンク本体部(25)の
開口部(26)を閉塞するタンク蓋部材(27)とによ
り構成し、開口部(26)の開口面積を、タンク本体部
(25)内部を成形する成形型が型抜き可能な大きさと
し、タンク本体部(25)を、成形型を用いて樹脂製フ
ァンシュラウド(12)に一体に射出成形し、タンク蓋
部材(27)の周縁部に形成された鍔状部(34)と、
タンク本体部(25)の開口部(26)の周縁部に形成
された鍔状部(33)とを有し、タンク本体部(25)
の鍔状部(33)に抜け止め穴(45)を設けるととも
に、タンク蓋部材(27)の鍔状部(34)に抜け止め
穴(45)と重合するように貫通穴(56)を設け、さ
らに、タンク蓋部材(27)の鍔状部(34)に、貫通
穴(56)の縁部から抜け止め穴(45)側へ突出する
弾性変形可能な係止突起(44)を設け、この係止突起
(44)には貫通穴(56)を貫通してタンク蓋部材
(27)の上方へ延びる把手部(444)を備え、前記
両鍔状部(33、34)を相互に当接した状態にて、タ
ンク蓋部材(27)をタンク本体部(25)の開口部
(26)に抜け止め係止する係止機構を、係止突起(4
4)と抜け止め穴(45)とにより構成し、タンク蓋部
材(27)の装着時には、係止突起(44)を抜け止め
穴(45)に押し込むことにより係止突起(44)を弾
性変形させて抜け止め穴(45)に抜け止め係止し、タ
ンク蓋部材(27)の取り外し時には、把手部(44
4)に加える操作力により係止突起(44)を弾性変形
させて、係止突起(44)と抜け止め穴(45)との係
止状態を解除するようにしたことを特徴としている。
【0024】これによると、請求項1、10記載の発明
と同様に、樹脂製ファンシュラウド(12)をリザーブ
タンク(24)のタンク本体部(25)と一体に射出成
形できるので、ファンシュラウド(12)の成形精度の
確保と、リザーブタンク(24)の低コスト化、省スペ
ース化とを両立できる。また、タンク本体部(25)の
上方側の開口部(26)のみを別体のタンク蓋部材(2
7)で閉塞しているので、基本的に接合不良による冷却
液洩れの心配がなくなり、冷却液洩れ防止の信頼性が高
い。また、請求項11記載の発明では、タンク蓋部材
(27)をタンク本体部(25)の開口部(26)に係
止機構(44、45)により脱着可能に抜け止め係止し
ているから、タンク蓋部材(27)自身を取り外して、
タンク本体部(25)の開口部(26)からタンク本体
部(25)内に冷却液を注入できる。従って、タンク蓋
部材(27)自身に注液蓋部材の役目を兼務させること
ができ、注液蓋部材を別途単独で設ける必要がなくな
り、コスト低減を図ることができる。また、請求項11
記載の発明では、タンク蓋部材(27)の周縁部に形成
された鍔状部(34)と、タンク本体部(25)の開口
部(26)の周縁部に形成された鍔状部(33)とを有
し、両鍔状部(33、34)を相互に当接した状態に
て、タンク蓋部材(27)をタンク本体部(25)の開
口部(26)に抜け止め係止するように係止機構(4
4、45)を構成しているから、両鍔状部(33、3
4)の当接状態により、タンク蓋部材(27)とタンク
本体部(25)との係止状態を安定させることができ
る。また、請求項11記載の発明では、タンク蓋部材
(27)の装着時には、係止機構の係止突起(44)を
抜け止め穴(45)に押し込むことにより係止突起(4
4)を弾性変形させて抜け止め穴(45)に抜け止め係
止し、一方、タンク蓋部材(27)の取り外し時には、
把手部(444)に加える操作力により係止突起(4
4)を弾性変形させて、係止突起(44)と抜け止め穴
(45)との係止状態を解除するようになっている。そ
のため、タンク蓋部材(27)の装着作業を係止突起
(44)の弾性変形により容易に行うことができる とと
もに、タンク蓋部材(27)の取り外し作業も、タンク
蓋部材(27)の上方へ延びる把手部(444)を用い
て係止突起(44)を弾性変形させることにより容易に
実施できる。
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】本発明は、請求項12に記載のごとく、エ
ンジンの冷却液を冷却するラジエータ(10)と、この
ラジエータ(10)に冷却空気を送風する冷却ファン
(15、16)と、請求項1ないし11のいずれか1つ
に記載のファンシュラウド(12)とを備えるエンジン
冷却装置として構成できる。
【0029】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)図1は本発明による樹脂製樹脂製ファ
ンシュラウドと、このファンシュラウドを装着したラジ
エータとを包含する車両用エンジン冷却装置を示すもの
で、10はラジエータであり、車両走行用エンジン(図
示せず)からの高温の冷却液を冷却するものである。こ
こで、冷却液は凍結温度低下用の成分、防錆用成分等を
混入した水である。
【0031】ラジエータ10は、上部タンク10aと、
下部タンク10bと、この上部タンク10aと下部タン
ク10bの間に配置された熱交換用コア部10cとを有
している。このコア部10cは周知のごとく冷却液が流
通する多数の偏平チューブ(図示せず)と、この偏平チ
ューブの間に接合されたコルゲートフィン(図示せず)
とからなる。
【0032】そして、エンジンからの高温の冷却液は上
部タンク10aに設けられた入口パイプ(図示せず)か
ら上部タンク10a内に流入し、コア部10cの多数の
偏平チューブに冷却液が分配され、この偏平チューブを
流通する間に冷却液はコルゲートフィンを介して冷却空
気中に放熱して冷却される。この冷却された冷却液は下
部タンク10bで集合して、下部タンク10bに設けら
れた出口パイプ(図示せず)から冷却液はエンジン側に
還流する。
【0033】なお、ラジエータ10の上部タンク10a
の頂部には、冷却液を注入するための注液口パイプ10
dが一体に設けられている。この注液口パイプ10dに
は圧力蓋10eが脱着可能に装着されており、また、注
液口パイプ10dの側面にはオーバーフローパイプ10
fが設けられている。このパイプ10fに連結ホース1
1の一端が接続され、この連結ホース11の他端は後述
のリザーブタンク24に接続される。
【0034】圧力蓋10eには周知の図示しない加圧弁
と負圧弁が設置されており、ラジエータ10内圧力が加
圧弁の設定圧まで上昇すると、加圧弁が開弁してラジエ
ータ10内の冷却液をオーバーフローパイプ10fを通
して排出し、ラジエータ10内圧力が負圧になると、負
圧弁が開弁してリザーブタンク24内の冷却液が連結ホ
ース11、オーバーフローパイプ10fを通してラジエ
ータ10内に吸入される。
【0035】ラジエータ10は、通常、車両エンジンル
ーム内の最前部に配置され、ラジエータ10に対して車
両後方側に位置する樹脂製のファンシュラウド12が配
置され、このファンシュラウド12の上下端部は上部タ
ンク10bと下部タンク10cに固定される。図2はフ
ァンシュラウド12の左右方向の中央部の上部を示す図
であり、本例では、ラジエータ10が横長形状であるた
め、ファンシュラウド12も横長形状であり、ファンシ
ュラウド12の左右方向に2つの円筒状の空気案内部1
3、14が並んで開口している。この円筒状の空気案内
部13、14内にそれぞれ冷却ファン15、16を配置
し、保持している。
【0036】冷却ファン15、16はラジエータ10の
前後方向に冷却空気を送風する軸流ファンからなり、電
動モータ17、18により回転駆動される。この電動モ
ータ17、18は図1に示すようにファンシュラウド1
2の中心部に配置された円筒状のモータ保持部19、2
0の内側に配置され、電動モータ17、18のハウジン
グ部はこのモータ保持部19、20に対してネジ止め等
の締結手段により固定されている。ファンシュラウド1
2の円筒状の空気案内部13、14と円筒状のモータ保
持部19、20との間は放射状に配置された多数本の連
結スポーク21、22により一体に連結されている。
【0037】冷却ファン15、16のブレード部と中心
部の円筒ボス部15a、16aは樹脂にて一体成形され
ており、この円筒ボス部15a、16aの内周端は図1
に示すように電動モータ17、18の回転軸17a、1
8aに連結され、回転軸17a、18aと冷却ファン1
5、16が一体に回転するようにしてある。ファンシュ
ラウド12における上記した各部13、14、19、2
0、21、22はすべて樹脂により一体成形(成形型に
よる射出成形)されている。図2に示すように、ファン
シュラウド12の左右方向の中央部の上部には、2つの
円筒状の空気案内部13、14の間に位置する平板状部
23が形成される。この平板状部23は下側が細くなる
概略逆三角形状であり、ファンシュラウド12の中では
比較的広い面積の平板状部である。
【0038】本実施形態では、この2つの円筒状の空気
案内部13、14の間の平板状部23に着目して、この
部位にリザーブタンク24を一体に設けている。以下、
このリザーブタンク24部の具体的構造について詳述す
る。図3〜図5はリザーブタンク24部の詳細図であ
り、図3は図4のX−X断面を示す。リザーブタンク2
4部は、大別して、タンク本体部25と、このタンク本
体部25の上方側に設けられた開口部26を閉塞する蓋
部材(タンク蓋部材)27とにより構成されている。図
5はタンク本体部25の開口部26から蓋部材27を取
り外した状態を示しており、図4、5に示すように開口
部26はファンシュラウド12の左右方向(幅方向)に
横長な長方形である。
【0039】タンク本体部25はファンシュラウド12
と射出成形法にて一体成形されるものであって、図4の
右端部に位置する、ファンシュラウド12の平板状部2
3の面を起点として図5(図1、4)の左側方向(車両
後方)へ突出するタンク形状を形成している。すなわ
ち、タンク本体部25は、ファンシュラウド12の上方
側では図5に示す横長な長方形の断面形状を平板状部2
3の面から車両後方側へ突出形成し、そして下方側は図
2に示すようにファンシュラウド12の2つの円筒状の
空気案内部13、14の外周面に沿った円弧形状により
次第に細くなり、最下部に断面積が最も小さい底面壁部
を形成している。
【0040】ここで、タンク本体部25をファンシュラ
ウド12と射出成形法にて一体成形するために、上方側
の開口部26の開口面積はタンク本体部25の内側形状
を成形するスライドコア(成形型の可動コア)がファン
シュラウド12の成形後に開口部26を通して図2、3
の上方へ型抜きできるように設定してある。具体的に
は、タンク本体部25内部の断面積を図2、3の下方か
ら上方へ行くに従って大きくし、そして、開口部26で
断面積が最大となるように設定してあり、これにより、
スライドコアの上方への型抜きが可能となる。
【0041】タンク本体部25の開口部26を閉塞する
蓋部材27は、開口部26に沿った横長の長方形に樹脂
にて単独で射出成形することにより形成する。蓋部材2
7をタンク本体部25の開口部26に装着するに際して
はその装着部からの冷却液の洩れを防止するために、蓋
部材27とタンク本体部25の開口部26との装着部に
はシール機構を設ける必要がある。
【0042】そこで、この蓋部材27の装着部のシール
機構について次に説明する。蓋部材27はタンク本体部
25の開口部26に対して上方から圧入嵌合されるよう
になっており、この圧入嵌合部に迷路構造からなるシー
ル機構を構成している。すなわち、本例では、タンク本
体部25の開口部26の端面の全周にわたって断面U字
状の2重壁部28、29(図3参照)を形成することに
より、この2重壁部28、29の間に上方へ開口してい
る凹部30を形成している。そして、蓋部材27の下面
のうち、この凹部30に対応する部位の全周にわたって
突起31を突出形成している。ここで、突起31の厚み
を凹部30の溝幅より若干大きくして、突起31が凹部
30内に圧入となる寸法で嵌合されるようにしてある。
具体的設計例としては、突起31の厚み=1.9mm、
凹部30の溝幅=1.6mmである。
【0043】また、蓋部材27の下面のうち、突起31
の内側の全周に沿って防水壁32が突出形成してある。
この防水壁32は、タンク本体部25内の冷却液が満液
状態となった場合や、低液位における振動による液飛散
等の現象が発生した場合に、上記シール機構に冷却液が
直接的に進入することを防止するものである。ここで、
この防水壁32と突起31との間隙寸法をタンク本体部
25の内側壁部28の厚みより若干大きく設定して、防
水壁32と内側壁部28との間に微小間隙(例えば、
0.4mm程度)が形成されるようにしている。もし、
防水壁32と内側壁部28との組付関係を圧入嵌合にす
ると、蓋部材27をタンク本体部25の開口部26に装
着する際に、シール機構の圧入嵌合部が突起31と内側
壁部28の2箇所となり、装着作業時の組付力が過大と
なり、装着作業が困難となる。そこで、本例では、防水
壁32と内側壁部28との間に微小間隙が生じる組付構
造として、蓋部材27の装着作業の容易化を図ってい
る。
【0044】本例では、上記した凹部30と突起31と
の圧入嵌合部に防水壁32を組み合わせることにより、
シール面の流路長さを長くした迷路構造からなるシール
機構を構成している。このシール機構によると、上記迷
路構造によりほぼ良好なシール性を保持できる。しか
も、パッキン等のシールを目的とする別部品を使用しな
いため、低コストが可能となる。
【0045】但し、このシール機構では、パッキン等の
シール材を使用しないため、シールのレベルとしては完
璧なものではなく、弱干の微少洩れが発生する場合もあ
る。上記シール機構からの微少洩れに対しては次の対策
を講じている。2重壁部28、29のうち、外側壁部2
9の上方部は内側壁部28より上方に立ち上がってお
り、そして、外側壁部29の最上部にはタンク外方側に
向かって水平方向に延びる鍔状部33(図5参照)が全
周にわたって形成してある。この鍔状部33に対応して
蓋部材27の外周縁部の全周にわたって鍔状部34(図
4参照)が形成してあり、この両鍔状部33、34は、
蓋部材27の装着後に相互に当接する合わせ面35(図
3参照)を構成する。
【0046】そして、外側壁部29の上方立ち上げ部の
途中には、タンク外方側に屈曲した段部(屈曲形状部)
36aを形成し、この段部36aの内側壁面と、蓋部材
27の突起31の上方側からタンク外方側へ屈曲する上
方延長部(屈曲形状部)36bの外側壁面との間に空間
37を全周にわたって形成している。従って、凹部30
と突起31との圧入嵌合部からなる迷路構造のシール機
構を経て冷却液がタンク全周の不特定の部位から微小量
洩れてきても、この洩れ冷却液を直ちに外部に洩らすこ
となく、空間37内に一旦溜めることができる。
【0047】そして、空間37内に冷却液が進入してき
たときに、最終的に外部に冷却液を排出するための排出
口38(図2、3参照)が段部36aの部位に開口して
ある。具体的には、段部36aのうち、車両後方側の面
において左右方向の中央部の2箇所に排出口38が開口
してある。ここで、ファンシュラウド12の中で最も目
に付きやすい最外周の合わせ面35から冷却液が洩れ出
てくると、見栄えが悪いが、排出口38は図3に示すよ
うに、最外周の合わせ面35の下方で、かつ奥まった見
えにくい場所に設定しているので、排出口38から冷却
液が洩れ出ても見栄えの悪化を回避できる。
【0048】ところで、蓋部材27には図3、4に示す
ように冷却液をリザーブタンク24内に注入するための
注液口パイプ39が上方へ突出するように一体成形され
ており、この注液口パイプ39には図6に示す樹脂製の
注液キャップ(注液蓋部材)40が脱着可能に装着され
ている。この注液キャップ40の脱着構造は周知のもの
でよく、例えば、注液キャップ40の回転操作にて注液
キャップ40の係止爪片(図示せず)を注液口パイプ3
9の上端開口部の係止部に脱着する構造でよい。
【0049】なお、注液キャップ40の中央部には、注
液キャップ40の内外を連通する排液パイプ41が一体
成形されており、この排液パイプ41には排液ホース4
2が接続されており、この排液ホース42の下端部はフ
ァンシュラウド12の下方側で冷却液を外部へ排出する
ようにファンシュラウド12の下方側に配置される。リ
ザーブタンク24の内部は注液キャップ40の排液ホー
ス42を通して通常状態では大気開放の状態になってい
る。
【0050】また、リザーブタンク24のタンク本体部
25の最低部には図2に示すようにリザーブタンク24
の内部と連通する連通パイプ43が一体成形してあり、
この連通パイプ43に、前述した連結ホース11の下端
部が接続してある。これにより、リザーブタンク24の
内部がラジエータ10の注液口パイプ10dに連通す
る。
【0051】次に、リザーブタンク24の内圧上昇によ
る蓋部材27の外れ防止のための対策について説明す
る。車両用のエンジン冷却装置では、市場での安全性を
考慮して、通常のオーバーヒート状態ではなく、ラジエ
ータ10の入口冷却液温度が140℃以上となる過酷な
オーバーヒート状態をも考慮して、耐圧強度を設計する
ことが要望される。
【0052】このような過酷なオーバーヒート状態で
は、冷却液温度上昇による冷却系回路の内圧上昇により
ラジエータ10の圧力蓋10e内蔵の加圧弁が開弁状態
を継続するので、ラジエータ10側から冷却液が連結ホ
ース11を通してリザーブタンク24の内部に流入する
状態が継続される。そのため、リザーブタンク24の内
部が満液状態となり、リザーブタンク24の内圧が上昇
して、蓋部材27からタンク本体部25から外れようと
する。
【0053】そこで、本実施形態では、蓋部材27のタ
ンク本体部25への装着構造の耐圧強度を高める工夫を
して、リザーブタンク24の内圧上昇時に、蓋部材27
よりも注液キャップ40の方が先に外れるように設定し
てある。このことは同時に、リザーブタンク24内への
液注入時にキャップ40を外す場合(常温時)でも、蓋
部材27の外れを防止することになり、実用上、極めて
好都合である。
【0054】蓋部材27の外れ防止のための具体策とし
ては、蓋部材27の1次的な抜け止め構造部と、蓋部材
27の装着部周辺の全体剛性を向上させて、1次的な抜
け止め構造部を正規状態に保持できるようにして、その
結果、1次の抜け止め作用を確実なものとさせる2次的
な剛性向上策との、2つの対策を採用している。まず、
蓋部材27の1次的な抜け止め構造を説明すると、蓋部
材27の鍔状部34の下面には図3、4に示すように全
周にわたって複数の係止突起44が一体成形され、この
係止突起44をタンク本体部25の鍔状部33に開けた
抜け止め穴45に上方から押し込んで、抜け止め穴45
に嵌合係止するようにしてある。
【0055】図7はこの係止突起44と抜け止め穴45
との嵌合係止部の拡大図であり、係止突起44は円柱部
44aとこの円柱部44aの先端側に形成された爪部4
4bとから構成されている。ここで、爪部44bは円柱
部44aの径方向の外方に円弧状に突出するものであっ
て、図4に示すように全ての係止突起44において爪部
44bはタンク外方側の半円周部のみに形成してある。
【0056】このように、爪部44bの形成位置を設定
するのは、蓋部材27を射出成形する型構造を簡略化し
て、型費の低減を図るためである。すなわち、図4にお
いて、2点鎖線〜は蓋部材27を射出成形する成形
型の分割ラインであり、この型分割ライン〜の外側
に爪部44bが位置するようにしてある。これにより、
型分割ライン〜よりもタンク外側の部分は、4つの
分割した型をそれぞれ図4の矢印A〜Dの方向へ水平ス
ライドすることにより成形できる。
【0057】一方、型分割ライン〜の内側部分には
爪部44bによるアンダーカット形状が発生しないの
で、図4の紙面垂直方向(上下方向)にスライドする1
つの型で成形することができ、型構造を簡略化できる。
次に、爪部44bを有する係止突起44と抜け止め穴4
5との具体的寸法関係を説明すると、抜け止め穴45は
図7に示すように上端部から下端部に向かうにつれて穴
径が減少する円錐状の穴形状にしてあり、抜け止め穴4
5の上端の最大径は例えば、φ6.0で、抜け止め穴4
5の下端の最小径は例えば、φ5.2である。
【0058】係止突起44の円柱部44aの外径は抜け
止め穴45の最小径よりも小さくしてあり、例えば、φ
4.0である。また、タンク本体部25の鍔状部33の
厚さg(=抜け止め穴45の軸方向高さ)は係止突起4
4の円柱部44aの軸方向高さhより若干量(例えば、
0.2mm)小さくしてある。また、爪部44bは抜け
止め穴45内への押し込みが容易となるように、係止突
起44の軸方向先端側に向かうにつれて曲率半径を小さ
くして、傾斜面44cを形成している。爪部44bの最
も曲率半径の大きい部位44dは、その曲率半径Rを抜
け止め穴45の最大径の部位の半径よりも大きくしてあ
り、例えば、R=3.65mmである。
【0059】係止突起44と抜け止め穴45は図7に示
すように同心状に配置しているので、係止突起44の円
柱部44aと抜け止め穴45との間にはその全周にわた
って隙間iが形成される。従って、係止突起44を抜け
止め穴45内に押し込むときには、爪部44bが抜け止
め穴45のタンク外方側の内壁面に圧接することにより
係止突起44がタンク内方側へ弾性変形する。
【0060】これにより、爪部44bが抜け止め穴45
を通過することができ、そして、爪部44bが抜け止め
穴45を通過すると、係止突起44は自己の弾性復元力
により図7(a)の状態に復帰して、係止突起44の爪
部44bと抜け止め穴45の下端側の最小径部の縁部と
の間に抜け止め代j(例えば、1.05mm)を発生し
て、蓋部材27の抜け止めを行う。
【0061】また、蓋部材27のタンク本体部25への
装着は、実際には、シール機構を構成する突起31と凹
部30との圧入嵌合部を優先的に行い、この圧入嵌合部
を蓋部材27の嵌合基準として、係止突起44の抜け止
め穴45内への押し込みを行う。そのため、突起31と
凹部30との圧入嵌合部側の寸法公差等により係止突起
44と抜け止め穴45との間で位置ずれが発生すること
があるが、前述した円柱部44aと抜け止め穴45との
間の全周にわたる隙間iの存在により、上記位置ずれを
吸収して、係止突起44の抜け止め穴45内への押し込
みを可能とする。
【0062】なお、本例では、型構造の簡略化のため
に、係止突起44の爪部44bをタンク外方側の半円周
部に形成しているが、蓋部材27の抜け止め強度(すな
わち、耐圧強度)を高めるために、型の分割数を増加
(型費の増加)させて係止突起44の爪部44bを全周
にわたって形成してもよい。但し、爪部44bの全周形
成により係止突起44の押し込み力が増大して、作業性
が悪化するので、抜け止め代jを調整する必要が生じ
る。
【0063】また、係止突起44の爪部44bを全周に
わたって形成する場合に、係止突起44の押し込み力の
低減策として、係止突起44の軸方向に貫通する放射状
のスリットを形成して、爪部44bが半径方向の内側に
弾性変形しやすくしてもよい。次に、2次的な蓋部材外
れ防止策である、蓋部材装着部周辺の剛性向上策につい
て説明する。蓋部材27およびタンク本体部25が低剛
性であると、過酷なオーバーヒート条件下における冷却
液の高温、高圧化により、図3に示すように、タンク本
体部25は矢印のように車両前後方向に変形作用を受け
る。同時に、蓋部材27は矢印のように天方向に変形作
用を受ける。
【0064】その結果、蓋部材27が図2の1点鎖線2
7′に示すように逆V字状に変形して、蓋部材27の抜
け止め部(係止突起44部)がタンク本体部25より外
れて、リザーブタンク24内の熱水が外部へ噴出してし
まう現象が起こり得る。そこで、この対策として、ま
ず、タンク本体部25については車両後方側への変形防
止として、タンク本体部25のうち、2重壁部28、2
9の下方部位に水平方向に突出する水平リブ46を形成
している。この水平リブ46は、タンク本体部25のう
ち、車両後方側への突出部の左右の両側面部および後面
部にわたってコの字状に形成されている。
【0065】また、タンク本体部25の鍔状部33と蓋
部材27の鍔状部34との合わせ面35の水平度を保持
するため、上記水平リブ46と鍔状部33を繋ぐ形態で
縦リブ47をタンク本体部25の後面部に形成してい
る。また、車両前方側への変形防止と合わせ面35の水
平度保持のため、タンク本体部25の車両前方側の面
(すなわち、前面部)に図8に示す格子状リブ48を形
成している。この格子状リブ48のうち、下方側の水平
方向に延びるリブ48aはファンシュラウド12の左右
方向(幅方向)のほぼ全長にわたって形成されている。
【0066】さらに、蓋部材27については、図3、
4、6に示すように上方へアーチ状に湾曲した湾曲部4
9を中央部に形成して、逆V字状の変形(図2の1点鎖
線27′の変形)を防止するようにしている。また、蓋
部材27外縁側の鍔状部34の合わせ面35の水平度を
保持するために、図4に示すように、車両前後方向に延
びる複数のリブ50を形成して、このリブ50により車
両前後方向の鍔状部34の間を連結している。
【0067】また、洩れ冷却液を溜める空間37を形成
するタンク本体部25の段部36aと蓋部材27の上方
延長部36bは、タンク全周にわたって屈曲形状部を形
成しているので、蓋部材装着部周辺の剛性向上の役割も
兼務している。以上述べた剛性向上策の組み合わせによ
って、過酷なオーバーヒート時における蓋部材27の変
形量は、これらの対策をしないものに比して約1/3以
下に抑えることが可能となり、蓋部材27よりも注液キ
ャップ40が先に外れるという、耐圧強度の目標も満足
させることが可能となった。
【0068】次に、リザーブタンク24内の冷却液量の
外部からの目視による視認性の向上策について述べる。
樹脂製ファンシュラウド12の色は、通常、見栄えを考
慮して黒色であり、ファンシュラウド12の樹脂材質と
してはポリプロピレン−ガラス系と、ポリプロピレン−
タルク系があって、黒色の顔料であるカーボンの含有量
は重量比率で全体のおよそ0.1%であり、この量では
板厚を設計許容の最小値としてもまったく液レベルが視
認できなかった。
【0069】そこで、黒色のファンシュラウド12のま
まではリザーブタンク24内の冷却液レベルを視認でき
ないという問題を解決するために、黒色顔料であるカー
ボン量を視認可能な量(0.001重量%〜0.003
重量%)まで低減することとした。これにより、リザー
ブタンク24部分を含むファンシュラウド12全体の色
相がグレー色となり、リザーブタンク24内の冷却液レ
ベルを視認できるようになった。
【0070】ファンシュラウド12の色相は黒ではなく
なったが、グレー色でもエンジンルーム内での見栄えは
良好である。また、カーボン量を0%としてファンシュ
ラウド12の色相をポリプロピレン樹脂のナチュラル色
(半透明の白色系)とすることも可能である。また、カ
ーボン量を0%として、別の色相の顔料、例えば、青系
とパール系の顔料を微量添加してファンシュラウド12
の色相を半透明のグレー色としてもよい。
【0071】また、図2において、タンク本体部25の
うち、後面部の斜線部分25aは冷却液レベルの表示目
盛り25b、25cを有する冷却液レベル確認部であ
り、この液レベル確認部25aの範囲ではタンク肉厚を
他の部位のタンク肉厚に比して薄くして、より視認しや
すくしている。具体的設計例としては、液レベル確認部
25aのタンク肉厚=1.5mm、他の部位のタンク板
厚=2.0mmとしている。なお、表示目盛り25bは
満液(FULL)を示し、表示目盛り25cは最小量
(LOW)を示す。
【0072】さらに、ファンシュラウド12の色相を本
実施形態によるグレー色とした場合、白色系のナチュラ
ル色と比較すると、タンク内冷却液が全く空状態になっ
た場合にタンク全体が視認しにくいので、タンク内が空
にもかかわらず冷却液が満液状態であると誤認される恐
れがある。この対策として、本実施形態では、図2にに
示すように、タンク本体部25の底部に上下方向に延び
る仕切り板51を設置して、タンク本体部25内の底部
に連通パイプ43側の空間と分割した空間を形成してい
る。
【0073】従って、タンク本体部25内の液レベルが
図2のLOWレベル以下になって、タンク内残量が0と
なっても、仕切り板51により仕切られた右側空間内が
貯液槽の役割を果して、この右側の貯液槽内に必ず少量
の冷却液が残る。そのため、タンク内の空の部分と、少
量の冷却液が残っている仕切り板51の右側部分との間
に色相差が生じ、タンク内が空であることを容易に判断
できることとなる。図2の例では、仕切り板51の高さ
は最小量(LOW)の表示目盛り25cのレベルに合致
させている。
【0074】なお、蓋部材27の色相についてはリザー
ブタンク24側と同等のグレー色としても良いし、見栄
えを考慮するなら、通常の黒色でも良い。なお、本実施
形態では、その他の工夫点として、図4、6に示す雨水
排出穴52を蓋部材27に設置した点である。この雨水
排出穴52は鍔状部34の内周側の縁部に複数個設けら
れた円形穴であり、この雨水排出穴52は蓋部材27の
上面側を、洩れ冷却液貯留用の空間37に連通させる。
図9(図6のY−Y断面図)は雨水排出穴52部分の断
面形状を示す。
【0075】蓋部材27の上面に留った雨水は、排出穴
52から一旦、空間37内に流入して、微少な洩れ冷却
液と同様に、排出穴38より排出されるため見栄えが良
好となる。また、前述したように、ファンシュラウド1
2の円筒状の空気案内部13、14と円筒状のモータ保
持部19、20との間を放射状に配置された多数本の連
結スポーク21、22により一体に連結しているので、
リザーブタンク24内の冷却液が満液状態となり、冷却
液の重量が増加したときにも、多数本の連結スポーク2
1、22の採用によりファンシュラウド12の必要強度
を容易に確保できる。
【0076】(第2実施形態)図10、11は本発明の
第2実施形態を示すものであり、本例ではタンク本体部
25の上方部に位置する排出穴38を1箇所のみ設け、
この排出穴38の左右両側から下方に垂下する2つの案
内壁53、54を設けている。この2つの案内壁53、
54はタンク本体部25から車両後方側へ突出する(図
11参照)ものであって、排出穴38からの冷却液を案
内するとともに前述の実施形態における縦リブ47の役
割も兼ねている。
【0077】そして、2つの案内壁53、54の下方側
は冷却液レベル確認部25aに接近する位置で終端とな
っている。2つの案内壁53、54の上下方向の途中に
はホースクランプ部55が一体成形してある。このホー
スクランプ部55は樹脂の弾性力を利用して注液キャッ
プ40からの排液ホース42を挟持する二股状のもので
あって、このホースクランプ部55によって排液ホース
42を2つの案内壁53、54に沿って垂下させてい
る。
【0078】これによれば、排液ホース42によって2
つの案内壁53、54を覆うことができるので、排出穴
38から排出される冷却液が2つの案内壁53、54の
間を下方へ落下していく際に、この冷却液の落下が排液
ホース42によって覆われるので、見栄えを一層改善で
きる。 (第3実施形態)図12、図13は第3実施形態であ
り、第1、第2実施形態では蓋部材27に注液口パイプ
39を形成して、この注液口パイプ39に注液キャップ
40を脱着可能に装着し、注液キャップ40を取り外す
ことにより、注液口パイプ39からリザーブタンク24
(タンク本体部25)内に冷却液を注入するようにして
いるが、第3実施形態では蓋部材27自身に注液キャッ
プ40の役割を兼務させることにより、注液口パイプ3
9、注液キャップ40等を廃止できるようにしたもので
ある。
【0079】このため、第3実施形態ではタンク本体部
25の上部の開口部26に対する蓋部材27の脱着作業
を容易に行うことができる構造に工夫している。図1
2、13において、蓋部材27の鍔状部34の下面には
外周縁部に沿って複数の係止突起44を第1、第2実施
形態と同様に一体成形し、この係止突起44をタンク本
体部25の鍔状部33に開けた抜け止め穴45に上方か
ら押し込んで、抜け止め穴45に抜け止め係止するよう
にしてある。
【0080】ここで、抜け止め穴45は単純な矩形状の
ものであるが、係止突起44は鍔状部34の下面から断
面U状に下方へ突出するU状部440を有する形状にし
てある。このU状部440は鍔状部34から一体に下方
へ垂下する内側壁部441とこの内側壁部441の外側
に所定間隙kを開けて位置している外側壁部442とか
らなる。一方、鍔状部34には、抜け止め穴45と重合
する位置関係で矩形状の貫通穴56が開けてある。
【0081】そして、このU状部440の内側壁部44
1と、タンク本体部25の外側壁部29の上方立ち上げ
部の段部36aとの間に所定間隙mを設定している。一
方、U状部440の外側壁部442の途中部位には、外
側へ突出する爪部443が成形してある。この爪部44
3の突出高さは次のごとく設定する。すなわち、係止突
起44に外力が加わっていない自由状態において、タン
ク本体部25の鍔状部33の抜け止め穴45の外側縁部
に所定寸法だけ爪部443が係止されるように、爪部4
43の突出高さが設定してある。
【0082】また、係止突起44のU状部440の外側
壁部442は、鍔状部34の貫通穴56を貫通して上方
へ立ち上がる形状にするとともに、鍔状部34の上方部
位にてL型に屈曲した形状の把手部444を構成してい
る。この把手部444の屈曲方向を図12では内側方向
としているが、これとは逆に、把手部444の屈曲方向
を図12の外側方向としてもよい。
【0083】蓋部材27の脱着は、係止突起44の弾性
変形を利用して行うため、蓋部材27の材質としてはあ
る程度の弾性を有し、かつ、蓋部材27の装着状態では
係止突起44の爪部443と抜け止め穴45の外側縁部
との係止状態を確実に維持するために、経時的な変形の
少ない樹脂材料が好適である。このような性質を有する
樹脂材料としては例えば、ガラス繊維入りポリプロピレ
ン、タルク入りポリプロピレン等が好ましい。
【0084】また、蓋部材27の上面には、第1、第2
実施形態における注液キャップ40の排液パイプ41に
対応する排液パイプ57が一体成形されている。この排
液パイプ57は上方へ垂直に立ち上がった後に水平方向
より若干量下方へL状に屈曲する形状である。ここで、
排液パイプ57の先端部は直接大気中に開口してもよい
が、排液パイプ57の先端部に排液ホース42(図1、
6、10、11参照)を接続してもよい。なお、排液パ
イプ57の水平方向に延びる部分と蓋部材27の上面と
の間には、これらの間を連結する連結壁部58が一体に
成形されている。
【0085】次に、第3実施形態による蓋部材27の脱
着作業について説明すると、蓋部材27の装着時は、蓋
部材27の鍔状部34の下面側へ突出している複数の係
止突起44をタンク本体部25の鍔状部33に開けた抜
け止め穴45に上方から押し込んで、抜け止め穴45に
抜け止め係止させる。ここで、係止突起44は、内側壁
部441と外側壁部442との間に所定間隙kを設定す
るとともに、内側壁部441と、タンク本体部25の外
側壁部29の段部36aとの間に所定間隙mを設定して
いるから、これらの間隙k、mの存在により弾性変形し
やすい形状になっている。その結果、係止突起44を抜
け止め穴45に上方から押し込むと、外側壁部442の
爪部443が抜け止め穴45の内壁面に圧接して、係止
突起44に内側方向への力が作用し、内側壁部441の
根元部を支点として係止突起44のU状部440全体が
内側方向へ弾性変形する。
【0086】このU状部440全体の弾性変形により、
爪部443が抜け止め穴45の内壁面を乗り越えて抜け
止め穴45の外側縁部に抜け止め係止され、タンク本体
部25への蓋部材27の装着を終えることができる。こ
れに対し、タンク本体部25から蓋部材27を取り外す
際は、係止突起44の把手部444に矢印nで示す内側
方向への力を加える。これにより、内側壁部441の根
元部を支点として係止突起44のU状部440全体が内
側方向へ弾性変形するので、爪部443も内側方向へ変
位して、爪部443と抜け止め穴45の外側縁部との係
止状態を解除できる。
【0087】なお、係止突起44は蓋部材27の鍔状部
34の周方向に複数、例えば、12個設けてあるので、
係止突起44の爪部443の係止状態の解除は、実際に
は数個づつに分けて行うことになる。この後に、把手部
444を矢印pで示す上側方向へ若干量持ち上げること
により、爪部443を抜け止め穴45の内壁面に当接さ
せて、爪部443の係止解除状態を一時的に保持してお
く。そして、係止突起44の全数を爪部443の係止解
除状態にした後に、把手部444を持って蓋部材27全
体を矢印pで示す上側方向へ持ち上げることにより、蓋
部材27をタンク本体部25から取り外すことができ
る。
【0088】なお、本第3実施形態では、図13から理
解されるように、係止突起44は蓋部材27の鍔状部3
4の4つの辺にそれぞれ複数個づつ設けているので、鍔
状部34の4つの辺ごとに、複数の把手部444を一体
連結して、この複数の把手部444を一度に操作できる
ようにしてもよい。 (他の実施形態)なお、前述した第1〜第3実施形態で
は、蓋部材27の装着部のシール機構を構成する圧入嵌
合部において、蓋部材27側に突起31を形成し、タン
ク本体部25側にこの突起31が嵌合される凹部30を
形成しているが、これとは逆に、タンク本体部25側に
突起31を形成し、蓋部材27側にこの突起31が嵌合
される凹部30を形成してもよい。
【0089】また、前述した第1〜第3実施形態では、
蓋部材27の抜け止め構造として、蓋部材27側に係止
突起44を形成し、タンク本体部25側にこの係止突起
44が嵌合係止される抜け止め穴45を形成している
が、これとは逆に、タンク本体部25側に係止突起44
を形成し、蓋部材27側に係止突起44が嵌合係止され
る抜け止め穴45を形成してもよい。
【0090】また、前述した第1〜第3実施形態では、
横長形状のファンシュラウド12の左右方向に2つの円
筒状の空気案内部13、14を並んで開口させ、この円
筒状の空気案内部13、14内にそれぞれ冷却ファン1
5、16を配置し、保持するとともに、ファンシュラウ
ド12の左右方向の中央部の上方側にリザーブタンク2
4を配置する場合について説明したが、1つの冷却ファ
ンのみを保持するファンシュラウド12に対しても本発
明はもちろん適用することができる。この場合は、樹脂
製ファンシュラウド12の左右いずれか一方の上方側の
部位に、リザーブタンク24を配置すればよい。
【0091】また、前述した第1〜第3実施形態では、
本発明を車両用エンジン冷却装置に適用した場合につい
て説明したが、車両用以外のエンジン冷却装置に本発明
を適用できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す車両用エンジン冷
却装置の一部断面側面図である。
【図2】同実施形態においてファンシュラウドと一体の
リザーブタンク部の車両後方側を示す拡大正面図であ
る。
【図3】リザーブタンク部の車両前後方向の拡大断面図
で、図4のX−X断面を示す。
【図4】リザーブタンク部の上面図で、蓋部材から注液
キャップを取り外した状態を示す。
【図5】リザーブタンク部の上面図で、タンク本体部か
ら蓋部材を取り外した状態を示す。
【図6】図4において、蓋部材に注液キャップを装着し
た状態を示すリザーブタンク部の上面図である。
【図7】(a)は蓋部材とタンク本体部との抜け止め構
造を示す断面図、(b)は(a)に示す係止突起の正面
図である。
【図8】リザーブタンク部の車両前方側を示す拡大背面
図である。
【図9】図6のY−Y断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態を示す、ファンシュラ
ウドと一体のリザーブタンク部の車両後方側を示す拡大
正面図である。
【図11】図10のファンシュラウドを備えた車両用エ
ンジン冷却装置の一部断面側面図である。
【図12】本発明の第3実施形態による蓋部材とタンク
本体部との抜け止め構造の断面図で、図13のZ−Z断
面を示す。
【図13】本発明の第3実施形態による蓋部材とタンク
本体部との抜け止め構造の平面図である。
【符号の説明】
10…ラジエータ、12…ファンシュラウド、15、1
6…冷却ファン、24…リザーブタンク、25…タンク
本体部、26…開口部、27…蓋部材(タンク蓋部
材)、30…凹部、31…凸部、39…注液口パイプ、
40…注液キャップ(注液蓋部材)、44…係止突起、
45…抜け止め穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−88603(JP,A) 実開 昭61−14259(JP,U) 実開 昭55−76824(JP,U) 実開 昭61−94231(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 11/10 F01P 11/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの冷却液を冷却するラジエータ
    (10)と、このラジエータ(10)に冷却空気を送風
    する冷却ファン(15、16)とを備えるエンジン冷却
    装置において、 前記冷却ファン(15、16)を覆うように配置され、
    前記冷却空気を案内する樹脂製ファンシュラウド(1
    2)であって、 前記ラジエータ(10)との間で出入りする冷却液を蓄
    えるリザーブタンク(24)を一体に備え、 このリザーブタンク(24)を、上方側に開口部(2
    6)を有するタンク本体部(25)と、このタンク本体
    部(25)の開口部(26)を閉塞するタンク蓋部材
    (27)とにより構成し、 前記開口部(26)の開口面積は、前記タンク本体部
    (25)内部を成形する成形型が型抜き可能な大きさに
    なっており、前記タンク本体部(25)は、前記成形型
    を用いて前記樹脂製ファンシュラウド(12)に一体に
    射出成形されており、前記タンク蓋部材(27)と前記タンク本体部(25)
    の開口部(26)との間にはシール機構が設けられてお
    り、 このシール機構は、前記タンク蓋部材(27)と前記タ
    ンク本体部(25)のいずれか一方に設けられた凸部
    (31)と、他方に設けられ、この凸部(31)が嵌合
    される凹部(30)とからなる迷路構造を有しており、 さらに、前記タンク蓋部材(27)と前記タンク本体部
    (25)との間には、前記シール機構から洩れ出た冷却
    液を溜める空間(37)が形成されている ことを特徴と
    するエンジン冷却装置のファンシュラウド。
  2. 【請求項2】 前記空間(37)は、前記タンク蓋部材
    (27)と前記タンク本体部(25)との間の全周にわ
    たって連続して形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のエンジン冷却装置のファンシュラウド。
  3. 【請求項3】 前記空間(37)内に溜まった冷却液を
    外部へ排出する排出穴(38)を有し、 この排出穴(38)を、前記タンク蓋部材(27)と前
    記タンク本体部(25 )との合わせ面(35)より下方
    の奥まった部位に開口させる ことを特徴とする請求項
    または2に記載のエンジン冷却装置のファンシュラウ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記タンク蓋部材(27)の上面からの
    水を前記空間(37)内に導く排水穴(52)を前記タ
    ンク蓋部材(27)に設けたことを特徴とする請求項
    ないし3のいずれか1つに記載のエンジン冷却装置のフ
    ァンシュラウド。
  5. 【請求項5】 前記タンク蓋部材(27)および前記タ
    ンク本体部(25)において、前記シール機構より上方
    の部位からタンク外方側へ屈曲した屈曲形状部(36
    a、36b)にて前記空間(37)を形成したことを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のエン
    ジン冷却装置のファンシュラウド。
  6. 【請求項6】 前記タンク蓋部材(27)および前記タ
    ンク本体部(25)のいずれか一方に係止突起(44)
    を形成し、他方にこの係止突起(44)が嵌合係止され
    る抜け止め穴(45)を形成し、 前記係止突起(44)を前記抜け止め穴(45)に嵌合
    係止することにより、前記タンク蓋部材(27)を前記
    タンク本体部(25)に抜け止め固定した ことを特徴と
    する請求項ないし5のいずれか1つに記載のエンジン
    冷却装置のファンシュラウド。
  7. 【請求項7】 前記タンク蓋部材(27)および前記タ
    ンク本体部(25)に、この両者(25、27)の剛性
    を高めるリブ(46、47、48、49、50)を形成
    したことを特徴とする請求項ないし6のいずれか1つ
    に記載のエンジン冷却装置のファンシュラウド。
  8. 【請求項8】 前記樹脂製のファンシュラウド(12)
    を構成する樹脂材料の黒色顔料のカーボン量を、0.0
    03重量%以下として、前記樹脂製のファンシュラウド
    (12)の色相を前記タンク本体部(25)内部の冷却
    液レベルが視認可能なグレー色としたことを特徴とする
    請求項1ないし7のいずれか1つに記載のエンジン冷却
    装置のファンシュラウド。
  9. 【請求項9】 前記タンク本体部(25)に冷却液レベ
    ルの確認部(25a)を形成し、この確認部(25a)
    の肉厚を他の部位より薄くしたことを特徴とする請求項
    1ないし8のいずれか1つに記載のエンジン冷却装置の
    ファンシュラウド。
  10. 【請求項10】 エンジンの冷却液を冷却するラジエー
    タ(10)と、このラジエータ(10)に冷却空気を送
    風する冷却ファン(15、16)とを備えるエンジン冷
    却装置において、 前記冷却ファン(15、16)を覆うように配置され、
    前記冷却空気を案内する樹脂製ファンシュラウド(1
    2)であって、 前記ラジエータ(10)との間で出入りする冷却液を蓄
    えるリザーブタンク(24)を一体に備え、 このリザーブタンク(24)を、上方側に開口部(2
    6)を有するタンク本体部(25)と、このタンク本体
    部(25)の開口部(26)を閉塞するタンク蓋部材
    (27)とにより構成し、 前記開口部(26)の開口面積は、前記タンク本体部
    (25)内部を成形する成形型が型抜き可能な大きさに
    なっており、前記タンク本体部(25)は、前記成形型
    を用いて前記樹脂製ファンシュラウド(12)に一体に
    射出成形されており、 前記タンク蓋部材(27)には、前記タンク本体部(2
    5)内部に冷却液を注入する注液口(39)と、この注
    液口(39)を脱着可能に閉塞する注液蓋部材(40)
    が備えられており、 さらに、前記タンク本体部(25)内部の底部に、微少
    量の冷却液が残存する貯液槽を仕切る仕切り板(51)
    を配置したことを特徴とする エンジン冷却装置のファン
    シュラウド。
  11. 【請求項11】 エンジンの冷却液を冷却するラジエー
    タ(10)と、このラジエータ(10)に冷却空気を送
    風する冷却ファン(15、16)とを備えるエンジン冷
    却装置において、 前記冷却ファン(15、16)を覆うように配置され、
    前記冷却空気を案内する樹脂製ファンシュラウド(1
    2)であって、 前記ラジエータ(10)との間で出入りする冷却液を蓄
    えるリザーブタンク(24)を一体に備え、 このリザーブタンク(24)を、上方側に開口部(2
    6)を有するタンク本体 部(25)と、このタンク本体
    部(25)の開口部(26)を閉塞するタンク蓋部材
    (27)とにより構成し、 前記開口部(26)の開口面積は、前記タンク本体部
    (25)内部を成形する成形型が型抜き可能な大きさに
    なっており、前記タンク本体部(25)は、前記成形型
    を用いて前記樹脂製ファンシュラウド(12)に一体に
    射出成形されており、 前記タンク蓋部材(27)の周縁部に形成された鍔状部
    (34)と、前記タンク本体部(25)の開口部(2
    6)の周縁部に形成された鍔状部(33)とを有し、 前記タンク本体部(25)の鍔状部(33)に抜け止め
    穴(45)を設けるとともに、前記タンク蓋部材(2
    7)の鍔状部(34)に前記抜け止め穴(45)と重合
    するように貫通穴(56)を設け、 さらに、前記タンク蓋部材(27)の鍔状部(34)
    に、前記貫通穴(56)の縁部から前記抜け止め穴(4
    5)側へ突出する弾性変形可能な係止突起(44)を設
    け、 この係止突起(44)には前記貫通穴(56)を貫通し
    て前記タンク蓋部材(27)の上方へ延びる把手部(4
    44)を備え、 前記両鍔状部(33、34)を相互に当接した状態に
    て、前記タンク蓋部材(27)を前記タンク本体部(2
    5)の開口部(26)に抜け止め係止する係止機構を、
    前記係止突起(44)と前記抜け止め穴(45)とによ
    り構成し、 前記タンク蓋部材(27)の装着時には、前記係止突起
    (44)を前記抜け止め穴(45)に押し込むことによ
    り前記係止突起(44)を弾性変形させて前記抜け止め
    穴(45)に抜け止め係止し、 前記タンク蓋部材(27)の取り外し時には、前記把手
    部(444)に加える操作力により前記係止突起(4
    4)を弾性変形させて、前記係止突起(44)と前記抜
    け止め穴(45)との係止状態を解除するようにしたこ
    とを特徴とする エンジン冷却装置のファンシュラウド。
  12. 【請求項12】 エンジンの冷却液を冷却するラジエー
    タ(10)と、このラジエータ(10)に冷却空気を送
    風する冷却ファン(15、16)と、請求項 1ないし1
    1のいずれか1つに記載のファンシュラウド(12)と
    を備えることを特徴とするエンジン冷却装置。
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