JP3619620B2 - ラジエータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラジエータに係わり、特に、上部タンクの側面から側方に突出して冷却水導入用のホースが接続される入口パイプを形成してなるラジエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上部タンクの側面から側方に突出して冷却水導入用のホースが接続される入口パイプを形成してなるラジエータとして、例えば、実開平2−138294号公報に開示されるものが知られている。
図5は、この種のラジエータの要部を示すもので、符号11は樹脂からなる上部タンクを示している。
【0003】
この上部タンク11の下端には、開口部11aが形成され、開口部11aに沿って外方に突出する袴部13が形成されている。
この袴部13の上面13aには、アルミニウムからなるヘッダープレート15のカシメ部15aがカシメ固定されている。
【0004】
そして、袴部13の底面とヘッダープレート15との間にOリング17が介装されている。
ヘッダープレート15には、チューブ孔15bが形成され、このチューブ孔15bにチューブ19の上端が挿入されている。
上部タンク11の側面には、側方に突出して入口パイプ21が一体形成されている。
【0005】
この入口パイプ21には、冷却水導入用のホース23が、クランプ金具25により締結されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のラジエータでは、クランプ金具25の締付不良、低温時における樹脂製の上部タンク11とクランプ金具25との熱膨張の違い、あるいは、ホース23の劣化等の理由により、ホース23の先端から冷却水(LLC)の漏洩が生じることがあり、このような場合には、冷却水27が入口パイプ21を伝わって流れ、ヘッダープレート15のカシメ部15aおよび袴部13の上面13aに溜まるという問題があった。
【0007】
すなわち、このように、冷却水27がヘッダープレート15のカシメ部15aおよび袴部13の上面13aに溜まると、外観上、ヘッダープレート15のカシメ部15aから冷却水27が漏洩しているのと同一の状態になり、修理作業員がカシメ部15aからの冷却水27の漏洩であると誤判断しラジエータの交換に至る虞がある。
【0008】
本発明は、かかる従来の問題を解決したもので、ホースの先端から漏洩した冷却水がヘッダープレートのカシメ部およびこの近傍に溜まることを容易,確実に防止することができるラジエータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1のラジエータは、上部タンクの下端開口に沿って形成される袴部に、ヘッダープレートをカシメ固定するとともに、前記上部タンクの側面から側方に突出して、冷却水導入用のホースが接続される入口パイプを形成してなるラジエータにおいて、前記入口パイプの外周に前記ヘッダープレートの側面に延在する突出部を形成してなることを特徴とする。
【0010】
請求項2のラジエータは、請求項1記載のラジエータにおいて、前記突出部は、前記入口パイプの外周に沿って環状に形成されていることを特徴とする。
【0011】
(作用)
請求項1のラジエータでは、ホースの先端から漏洩した冷却水は、入口パイプの外周に形成される突出部により流れを阻止され、突出部からヘッダープレートの側方を通り下方に滴下される。
【0012】
請求項2のラジエータでは、突出部が入口パイプの外周に沿って環状に形成され、この環状の突出部の端面にホースの端面が当接される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0014】
図1および図2は、本発明のラジエータの第1の実施形態の要部を示しており、図において符号31は、樹脂からなる上部タンクを示している。
この上部タンク31の下端には、開口部31aが形成され、開口部31aに沿って外方に突出する矩形状の袴部33が一体形成されている。
上部タンク31の開口部31aを覆って、アルミニウムからなるヘッダープレート35が配置されている。
【0015】
ヘッダープレート35の周縁には、所定間隔を置いてカシメ部35aが形成されている。
このカシメ部35aは、袴部33の上面33aにカシメ固定されている。
そして、袴部33の底面33bとヘッダープレート35との間にOリング37が介装されている。
【0016】
ヘッダープレート35には、チューブ孔35bが形成され、このチューブ孔35bにチューブ39の上端が挿入されている。
上部タンク31の側面には、側方に突出して入口パイプ41が一体形成されている。
この入口パイプ41には、冷却水導入用のホース43が、クランプ金具45により接続されている。
【0017】
入口パイプ41の外周には、下端がヘッダープレート35の側面35cまで延在する突出部41aが形成されている。
この実施形態では、突出部41aは、入口パイプ41の外周に沿って円環状に形成されている。
また、ヘッダープレート35に間隔を置いて形成されるカシメ部35aは、入口パイプ41の下方となる位置、すなわち、図2に2点鎖線で示す位置では、カシメ加工が困難なため形成されていない。
【0018】
上述したラジエータでは、入口パイプ41にホース43が、その先端が入口パイプ41の突出部41aに当接するまで被嵌され、この状態でクランプ金具45によりホース43が入口パイプ41に締結される。
そして、上述したラジエータでは、ホース43の劣化,クランプ金具45の劣化等により、ホース43の先端から漏洩した冷却水47は、図1に示すように、入口パイプ41の外周に形成される突出部41aにより流れを阻止され、突出部41aからヘッダープレート35の側方を通り下方に滴下される。
【0019】
以上のように構成されたラジエータでは、入口パイプ41の外周に、ヘッダープレート35の側面35cに延在する突出部41aを形成したので、ホース43の先端から漏洩した冷却水47がヘッダープレート35側に流れ込むことがなくなり、ホース43の先端から漏洩した冷却水47がヘッダープレート35のカシメ部35aおよびこの近傍に溜まることを容易,確実に防止することができる。
【0020】
従って、ホース43の劣化,クランプ金具45の劣化等により、ホース43の先端から冷却水47が漏洩した場合に、ヘッダープレート35のカシメ部35aからの冷却水47の漏洩であると修理作業員が誤判断することを確実に防止することができる。
また、上述したラジエータでは、突出部41aを入口パイプ41の外周に沿って円環状に形成したので、この円環状の突出部41aの端面にホース43の端面を当接することにより、ホース43を入口パイプ41の所定位置に容易,確実に接続することができる。
【0021】
図3および図4は、本発明のラジエータの第2の実施形態の要部を示しており、この実施形態では、入口パイプ41の下部外周に沿って180度より小さい角度で突出部41bが一体形成されている。
そして、突出部41bの外周下部および端面には、ホース側に向けて下方に傾斜する傾斜面41c,41dが形成されている。
【0022】
この実施形態では、突出部41bに傾斜面41c,41dを形成したので、傾斜面41c,41dの先端から冷却水47を確実に落下させることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1のラジエータでは、入口パイプの外周にヘッダープレートの側面に延在する突出部を形成したので、ホースの先端から漏洩した冷却水が突出部により流れを阻止され、突出部からヘッダープレートの側方を通り下方に滴下されることになり、この結果、ホースの先端から漏洩した冷却水がヘッダープレートのカシメ部およびこの近傍に溜まることを容易,確実に防止することができる。
【0024】
請求項2のラジエータでは、突出部を入口パイプの外周に沿って環状に形成したので、この環状の突出部の端面にホースの端面を当接することにより、ホースを入口パイプの所定位置に容易,確実に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラジエータの第1の実施形態の要部を示す断面図である。
【図2】図1のラジエータを入口パイプ側から見た正面図である。
【図3】本発明のラジエータの第2の実施形態の要部を示す側面図である。
【図4】図3のラジエータを入口パイプ側から見た正面図である。
【図5】従来のラジエータを示す断面図である。
【符号の説明】
31 上部タンク
31a 開口部
33 袴部
35 ヘッダープレート
35a カシメ部
35c 側面
41 入口パイプ
41a 突出部
43 ホース
Claims (2)
- 上部タンク(31)の下端開口(31a)に沿って形成される袴部(33)に、ヘッダープレート(35)をカシメ固定するとともに、前記上部タンク(31)の側面(35c)から側方に突出して、冷却水導入用のホース(43)が接続される入口パイプ(41)を形成してなるラジエータにおいて、
前記入口パイプ(41)の外周に前記ヘッダープレート(35)の側面(35c)に延在する突出部(41a)を形成してなることを特徴とするラジエータ。 - 請求項1記載のラジエータにおいて、
前記突出部(41a)は、前記入口パイプ(41)の外周に沿って環状に形成されていることを特徴とするラジエータ。
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