JP3292652B2 - 脱穀装置 - Google Patents
脱穀装置Info
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Description
支持する上部ケースと、該上部ケースを前後軸芯周りに
開閉揺動自在に支持する下部ケースとから脱穀ケースを
構成してある脱穀装置に関する。
強部材が装着されることによって、扱胴を装備した上部
ケースを前後軸芯周りで開閉揺動自在に支持し得る強度
に補強されていた。
来技術のように、補強のために前側板に複数の補強部材
を装着するようにした場合には、部品点数や製造工数の
増加、および、製造コストが嵩む不都合が生じるように
なっていた。
よび、製造コストの削減を図りながらも、下部ケースの
前側板を、扱胴を装備した上部ケースを前後軸芯周りで
開閉揺動自在に支持し得る強度に補強することにある。
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、扱胴を回
転自在に支持する上部ケースと、該上部ケースを前後軸
芯周りに開閉揺動自在に支持する下部ケースとから脱穀
ケースを構成し、前記下部ケースにおける前側板に、そ
の周部および唐箕装着用の開口部を残した状態で外方に
向けて膨出する膨出部を形成した。
ースの前側板に、その周部および唐箕装着用の開口部を
残した状態で外方に向けて膨出する膨出部を形成するこ
とによって、膨出部を形成しない場合に比較して、その
断面係数を大きくすることができるので、補強部材を装
着しなくても、前側板の強度を高めることができる。ま
た、膨出部の形成は、プレス成形によって簡単かつ安価
に行えるものである。つまり、補強に要する部品点数、
製造工数、および、製造コストの削減を図れるようにな
る。しかも、膨出部を外方に向けて膨出形成するように
していることから、部品点数の増加や部材の大型化を招
くことなく、選別室の容量を大きくできる利点をも有す
るようになる。
造コストの削減、ならびに、選別室容量の拡大を図りな
がらも、下部ケースの前側板を、扱胴を装備した上部ケ
ースを前後軸芯周りで開閉揺動自在に支持し得る強度に
補強できるに至った。
上記請求項1記載の発明に加えて、前記前側板の周部に
おける左右の側端辺部分に、縦長のリブを外方に向けて
膨出形成した。
の周部における左右の側端辺部分に縦長のリブを外方に
向けて膨出形成することによって、補強部材を装着しな
くても、前側板の断面係数を更に大きくすることができ
るので、前側板の強度を更に高めることができる。ま
た、リブの形成は、前記膨出部と同様にプレス成形によ
って簡単かつ安価に行えるものである。つまり、前側板
を更に補強しながらも、補強に要する部品点数、製造工
数、および、製造コストの削減を更に図れるようにな
る。しかも、リブを外方に向けて膨出形成するようにし
ていることから、その形成に伴って選別室の容量が小さ
くなる不都合が生じることもない。
および、製造コストの削減を図りながらも、下部ケース
の前側板を、扱胴を装備した上部ケースを前後軸芯周り
で開閉揺動自在に支持し得る強度に補強できるようにな
った。
上記請求項1または請求項2記載の発明に加えて、前記
膨出部に、部分円弧状に形成された受網取付けフレーム
を装着した。
り脱穀装置に装備されている受網取付けフレームを膨出
部に装着することによって、新たに補強部材を設けなく
ても前側板の断面係数を更に大きくすることができ、前
側板の強度を更に高めることができる。
よって、部品点数、製造工数、および、製造コストの削
減を更に図りながらも、下部ケースの前側板を、扱胴を
装備した上部ケースを前後軸芯周りで開閉揺動自在に支
持し得る強度に補強できるようになった。
上記請求項2または請求項3記載の発明に加えて、前記
前側板に対して、前記下部ケースにおける左右の側板
を、その前端に備えた取付けフランジ部が前記前側板の
前記リブに重複する状態に連結した。
に対して、下部ケースにおける左右の側板を、その前端
に備えた取付けフランジ部が前側板のリブに重複する状
態に連結することによって、前側板のリブと左右側板の
取付けフランジ部とからなるパイプ状部を、前側板の周
部における左右の側端辺部分に立設装備した状態にでき
ることから、前側板の強度を更に高めることができる。
夫を凝らすことによって、前側板の補強を更に図れるよ
うになった。
上記請求項1または請求項2または請求項3または請求
項4記載の発明に加えて、前記唐箕の前部側を覆う状態
に前記前側板に装着される唐箕ケースを樹脂材で形成し
た。
に装着される唐箕ケースは、樹脂材で形成されることか
ら軽量かつ安価なものとなる。
よび、製造コストの削減を図れるようになった。
に基づいて説明する。
備した自脱型コンバインの全体側面が示されており、こ
のコンバインは、左右一対のクローラ式走行装置2が装
備された走行機体3、走行機体3の前進走行に伴って植
立穀稈を刈り取るとともに脱穀装置1へ向けて搬送する
刈取搬送装置4、刈取搬送装置4からの刈取穀稈に対し
て脱穀選別処理を施す脱穀装置1、脱穀装置1からの穀
粒を貯留するグレンタンク5、脱穀装置1からの排ワラ
を細かく切断して廃棄する排ワラカッター装置6、脱穀
装置1からの排ワラを結束して排出する排ワラ結束装置
7、および、脱穀装置1からの排ワラを排ワラカッター
装置6あるいは排ワラ結束装置7に向けて挾持搬送する
排ワラ搬送装置8などによって構成されている。
取搬送装置4から刈取穀稈を受け取って後方に向けて挾
持搬送するフィードチェーン9、フィードチェーン9に
より搬送される刈取穀稈に対して脱穀処理を施す扱胴1
0、扱胴10により脱穀処理が施された処理物を漏下さ
せる受網11、受網11から漏下した処理物を篩い選別
する揺動選別装置12、脱穀装置1の前下部から揺動選
別装置12に向けて選別風を供給する唐箕13、揺動選
別装置12により選別された一番物(脱穀粒)を回収し
て脱穀装置1の右側方に搬送する第一スクリューコンベ
ヤ14、揺動選別装置12により選別された二番物(脱
穀粒や切れワラなどの混合物)を回収して脱穀装置1の
右側方に搬送する第二スクリューコンベヤ15、揺動選
別装置12により選別された三番物(切れワラやワラ屑
などの塵埃)を機外へ廃棄する排塵ファン16、第一ス
クリューコンベヤ14からの一番物を揚送してグレンタ
ンク5に対して上部から供給する縦スクリューコンベヤ
17、第二スクリューコンベヤ15からの二番物を揚送
して揺動選別装置12上に還元する二番還元スクリュー
コンベヤ18、および、扱室や選別室などを形成する脱
穀ケース19などによって構成されている。
1周りに回転自在に支持する上部ケース19Aと、受網
11や揺動選別装置12などを支持する下部ケース19
Bとによって構成されている。上部ケース19Aは、扱
胴10の前後に配設された前側板19aと後側板19
b、および、扱胴10の上方に前側板19aと後側板1
9bとに渡るように配設された天板19cによって、扱
胴10を上方から覆う状態に形成されている。下部ケー
ス19Bは、揺動選別装置12の前方に配設された前側
板19d、揺動選別装置12の下方に配設された底板1
9e、および、揺動選別装置12の左右に配設された左
側板19fと右側板19gによって、扱胴10を下方か
ら覆うとともに揺動選別装置12などを外囲する状態に
形成されている。扱胴10は、揺動選別装置12よりも
左右方向で幅広に構成されていることから、下部ケース
19Bの左側板19fと右側板19gは、それらの下部
側が上部側よりも脱穀装置1の左右中心側に位置する状
態に屈曲形成されている。下部ケース19Bの右側板1
9gは、その上端部が左側板19fの上端部よりも高く
なるように上方に向けて延出されており、その上端部に
は、ベベルギヤケース20などを介して伝動軸22が前
後向き水平姿勢でその軸芯X2周りに回転自在に支持さ
れ、この伝動軸22には、支持ブラケット21を介して
上部ケース19Aが前後軸芯X2周りに開閉揺動自在に
枢支連結されている。つまり、下部ケース19Bは、上
部ケース19Aを前後軸芯X2周りに開閉揺動自在に支
持するようになっている。
上部には、排ワラ搬送装置8を支持する支持フレーム
(図示せず)が後側板19bから後方に向けて延設され
ており、排ワラ搬送装置8は、上部ケース19Aの前後
軸芯X2周りでの開閉揺動に伴って前後軸芯X2周りで
上下揺動するようになっている。つまり、排ワラ搬送装
置8は、上部ケース19Aと一体で前後軸芯X2周りに
揺動自在となるように下部ケース19Bの右側板19g
に支持されており、下部ケース19Bの右側板19gに
は、上部ケース19A、扱胴10、および、排ワラ搬送
装置8などの荷重が掛かるようになっている。
19Bに補強用の連結プレート24aを介して前後向き
姿勢に固着された係止ピン24bと上部ケース19Aに
前後軸芯X3周りに上下揺動自在に枢着されたフック金
具24cによって構成された上部ケース19Aを閉塞姿
勢で保持するロック機構24、および、上部ケース19
Aを開放姿勢で保持する伸縮式のガススプリング25が
装備されている。前後のフック金具24cは、それらの
操作側端部同士が連結杆26によって一体揺動操作可能
に連結されるとともに、復帰バネ27によって係止ピン
24bと係合する方向に付勢されている。つまり、復帰
バネ27の付勢に抗した連結杆26の上昇操作によっ
て、係止ピン24bとフック金具24cとの係合による
閉塞姿勢でのロックを解除できるとともに、その解除に
伴うガススプリング25の付勢により、上部ケース19
Aを閉塞姿勢から開放姿勢に切り換えられるようになっ
ている。また、ガススプリング25の付勢に抗した上部
ケース19Aの下降操作により、上部ケース19Aを開
放姿勢から閉塞姿勢に切り換えられるとともに、係止ピ
ン24aとフック金具24bとの係合により、上部ケー
ス19Aを閉塞姿勢に保持できるようになっている。
の前側板19dにおける下部中央には、唐箕13装着用
の開口部aが形成されており、この開口部aには、補強
のためにバーリング加工が施されるとともに、唐箕13
の前部側を覆う唐箕ケース28が装着されるようになっ
ている。唐箕ケース28は、略半割り円筒形状に膨出形
成された樹脂材によって構成されており、軽量化および
製造コストの削減が図られている。また、前側板19d
には、その周部bおよび開口部aを残した状態で外方に
向けて膨出する膨出部cが形成されている。図5に示す
ように、膨出部cには、受網11を受け止め支持するよ
うに部分円弧状に形成された前後一対の受網取付けフレ
ーム29のうちの前側の受網取付けフレーム29が溶着
されている。前側板19dの周部bにおける左右の側端
辺部分には、縦長のリブdが外方に向けて膨出形成され
ている。図6に示すように、前側板19dと左右の側板
19f,19gとの連結は、前側板19dの左右の側端
辺部分に対する左右側板19f,19gの各前端に備え
た取付けフランジ部fの溶着によって行われることか
ら、左右の側端辺部分の各リブdには、その連結に伴っ
て、左右側板19f,19gの各取付けフランジ部fが
重複するようになっている。つまり、左右の各側端辺部
分に、リブdと取付けフランジ部fとからなるパイプ状
部が立設装備された状態になっている。
くても、前側板19dの断面係数を大きくすることがで
き、前側板19dの強度を高められるようになってい
る。また、膨出部cおよびリブdの形成はプレス成形に
よって行えることから、前側板19dの形成を簡単かつ
安価にできる利点を有するようになる。つまり、補強に
要する部品点数、製造工数、および、製造コストの削減
を図ることができる。しかも、膨出部cおよびリブdを
外方に向けて膨出形成するようにしていることから、部
品点数の増加や部材の大型化を招くことなく、選別室の
容量を大きくできる利点をも有するようになる。
造コストの削減、ならびに、選別室容量の拡大を図りな
がらも、下部ケース19Bの前側板19dを、扱胴10
を装備した上部ケース19Aを前後軸芯X2周りで開閉
揺動自在に支持し得る強度に補強できるのである。
19Aの前側板19aは、扱胴10の前面に面する部分
が外方に向けて膨出形成されており、これによって、前
側板19aの補強が図られている。
形態を列記する。 図7に示すように、縦長のリブdを膨出形成するの
に代えて、開口部aの右横側部にも膨出部cを膨出形成
するようにしてもよい。また、この場合には、図示は省
略するが、前側板19dの周部bにおける左側端辺部分
の下部側のみに縦長のリブdを膨出形成するとともに、
このリブdに、左側板19fの取付けフランジ部fを重
複させるようにしてもよい。 図8および図9に示すように、縦長のリブdを前側
板19dの周部bにおける左右両側端辺部分の下部側
(開口部aの左右両横側部)のみに膨出形成するととも
に、このリブdに、左右の側板19f,19gの取付け
フランジ部fを重複させるようにしてもよい。また、一
方の側端辺部分の下部側に対して複数の縦長のリブdを
膨出形成するようにしてもよい。 図10および図11に示すように、前側板19dの
周部bの右側端辺部分における右側板19gよりも右外
側方に位置する部分に、バーリング加工の施された排熱
用の開口部eを形成することにより、前側板19dの強
度を高めるようにしてもよい。 図10および図12に示すように、前側板19dの
膨出部cを、ロック機構24の連結プレート24aが連
結される部分で縦リブを形成する状態に左右に二分割形
成するとともに、連結プレート24aを、左右に二分割
形成された膨出部cに架け渡すように連結して、前側板
19dの強度を更に高めるようにしてもよい。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
連結を示す部分縦断側面図
部分横断平面図
施形態を示す下部ケース前側板の斜視図
側のみに縦長のリブを膨出形成した別実施形態を示す下
部ケース前側板の斜視図
板との連結を示す部分横断平面図
りも右外側方に位置する部分にバーリング加工の施され
た排熱用の開口部を形成した別実施形態を示す下部ケー
ス前側板の斜視図
の位置関係を示す下部ケース前側板の部分横断平面図
ック機構の連結プレートとの連結を示す部分横断平面図
Claims (5)
- 【請求項1】 扱胴(10)を回転自在に支持する上部
ケース(19A)と、該上部ケース(19A)を前後軸
芯(X2)周りに開閉揺動自在に支持する下部ケース
(19B)とから脱穀ケース(19)を構成し、前記下
部ケース(19B)における前側板(19d)に、その
周部(b)および唐箕(13)装着用の開口部(a)を
残した状態で外方に向けて膨出する膨出部(c)を形成
してある脱穀装置。 - 【請求項2】 前記前側板(19d)の周部(b)にお
ける左右の側端辺部分に、縦長のリブ(d)を外方に向
けて膨出形成してある請求項1記載の脱穀装置。 - 【請求項3】 前記膨出部(c)に、部分円弧状に形成
された受網取付けフレーム(29)を装着してある請求
項1または2記載の脱穀装置。 - 【請求項4】 前記前側板(19d)に対して、前記下
部ケース(19B)における左右の側板(19f),
(19g)を、その前端に備えた取付けフランジ部
(f)が前記前側板(19d)の前記リブ(d)に重複
する状態に連結してある請求項2または3のいずれか一
つに記載の脱穀装置。 - 【請求項5】 前記唐箕(13)の前部側を覆う状態に
前記前側板(19d)に装着される唐箕ケース(28)
を樹脂材で形成してある請求項1、2、3または4のい
ずれか一つに記載の脱穀装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01483196A JP3292652B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 脱穀装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01483196A JP3292652B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 脱穀装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09205858A JPH09205858A (ja) | 1997-08-12 |
JP3292652B2 true JP3292652B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=11871990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01483196A Expired - Fee Related JP3292652B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 脱穀装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3292652B2 (ja) |
-
1996
- 1996-01-31 JP JP01483196A patent/JP3292652B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09205858A (ja) | 1997-08-12 |
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