JP3292631B2 - スローアウェイインサート - Google Patents

スローアウェイインサート

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JP3292631B2 JP19385695A JP19385695A JP3292631B2 JP 3292631 B2 JP3292631 B2 JP 3292631B2 JP 19385695 A JP19385695 A JP 19385695A JP 19385695 A JP19385695 A JP 19385695A JP 3292631 B2 JP3292631 B2 JP 3292631B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材料を切削加
工するためにバイトなどに搭載されるスローアウェイイ
ンサートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】切り屑処理機構を有するスローアウェイ
インサートは数多くあり、溝や突起などによる様々な態
様が用いられてきた。
【0003】特公昭57−33927は、このような切
り屑処理機構を有するスローアウェイチップに関する発
明を説明し、図4に示すように正多角形状のスローアウ
ェイチップ20は、全周にわたって切刃21からチップ
20の中央に向かってなだらかな下降面22をもちその
下降面22で頂角の2等分線に対称でノーズ23から
1.5mm〜5.0mm、切刃21から0.5mm〜
2.2mm程度の位置に切刃21との間に若干の凹部を
形成する半球状の突起24を設けたことを特徴とするス
ローアウェイチップ20であった。
【0004】このスローアウェイチップ20は、頂角の
二等分線上の位置にも突起25が形成されており、切り
込み量の大小に関わらず切り屑に対してブレーキング効
果を奏することが記載されている。すなわち切り込み量
が小さい時には二等分線上の位置に形成された突起25
により切り屑が処理され、他方切り込み量が大きい時に
は、切刃の近傍に形成された突起24でもってきっかけ
を与えられた切り屑を二等分線上の位置に形成された突
起25が処理するとされている。
【0005】
【従来技術の課題】しかしながら上記従来技術には以下
のような問題点があった。すなわち、前記スローアウェ
イチップは平面上に突起24、25が形成され且つ突起
24、25が半球状をなしているので切り屑の排出方向
の方向付が弱かった。特に低い送り量の時は二等分線方
向に位置する突起25のみがブレーキングに関与する
が、ノーズ先端から突起25までの間隔が比較的大きい
ので上記切り屑の排出方向の方向づけが非常に弱かっ
た。そのため排出方向の不安定さから切り屑の絡みが発
生したり、絡みが発生しないまでも切り屑が長めである
などの不具合があった。
【0006】
【発明の目的】上記従来技術の課題に鑑み、本発明は低
い送り量の時も、高い送り量の時も切り屑の排出方向が
安定し、且つ切り屑を細かく切断することにより切り屑
の絡みやビビリの発生を防止する優れ、特に、引き上げ
加工時の切り屑処理性に優れたスローアウェイインサー
トを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、多角形状の上面稜線に切刃と該切刃に連
続する幅狭のブレーカー溝と該ブレーカー溝の内側にす
わり面を有するスローアウェイチップであって、交差す
る2つの切刃のそれぞれに近接してこの切刃と平行な方
向に0.5mm〜2.0mmの幅lを有し、且つ前記す
わり面から前記切刃に向かって突出する平面視略楕円形
状の一対の突起が設けられ、この突起の上記幅lの中点
から上記2つの切刃が交差するノーズ部までの距離hが
3mm〜4mmであることを特徴とするスローアウェイ
インサートを提供するものである。
【0008】
【作用】本発明のスローアウェイインサートは、上記の
構成により、切刃に連続する幅狭のブレーカー溝内に突
起を形成したので、常にブレーカー溝が関与して低い送
り量のときも、高い送り量のときも切屑の排出方向の方
向づけを行なう。高い送り量のときはすわり面から切刃
に向かって突出する平面視略楕円形状の突起の面に沿っ
て確実に定まった方向に切屑を排出する。そして、これ
とともに上記ブレーカー溝とブレーカー溝内の突起によ
り切屑が確実に螺旋カールされるので、切屑は細かく分
断される。
【0009】なお、排出方向が安定し、且つ切屑を細か
く分断することにより切屑の絡みやビビリ発生を防止す
るためには、上記突起が切刃と平行な方向に0.5mm
〜2.0mmの幅lを有し、この突起の上記幅lの中点
から上記2つの切刃が交差するノーズ部までの距離hが
3mm〜4mmでるようにする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。図1は、本実施例のスローアウェイイ
ンサート1(以下、インサートと略称する)の平面図で
あり、該インサート1は、多角形状の上面2稜線に切刃
3と、これに隣接して幅狭のブレーカー溝4が全周にわ
たって形成されるととともに、図2(a)に示すよう
に、その内側がインサート1のすわり面5として切刃2
に対して凸状の平面となっている。
【0011】また、図2(b)に示すように上記ブレー
カー溝4には頂角の二等分線上のノーズ部6の近傍に略
半球状の副突起7が形成され、また交差する2つの切刃
3,3のそれぞれに近接し、上記すわり面5から上記切
刃3に向かって突出する平面視楕円形状の一対の突起
8,8が設けられている。
【0012】図3は上記インサート1の使用状態を示す
図であり、同図(a)のように低い送り量の場合でも、
同図(b)のように高い送り量の場合であっても、ブレ
ーカー溝4および補助的に作用する副突起7とにより切
り屑Nの排出の方向付けが行われるとともに、これらに
より切り屑Nが螺旋カールされるべく勢いづけられ、特
に高い送り量の場合であっては、前記突起8により確実
に螺旋カールされた状態で、しかも該突起8の凸面によ
り斜め上方向に安定した排出が行われる。したがって、
切り屑の絡みつきが発生せず、さらに短いインターバル
で切り屑が細かく切断されるので、切削抵抗が少なく且
つ作業者にとっても安全である。
【0013】ところで、上記インサート1の各部位の寸
法としては、インサート1の全体寸法に応じて最適な寸
法範囲が若干かわるものであるが、総じて次のような範
囲であることが好ましい。
【0014】すなわち、前記ブレーカー溝4の幅は0.
8mm〜2.5mm、また突起8の大きさとして前記近
接する切刃3と平行な方向の幅lが0.5mm〜2.0
mm、突起8の配置として上記幅lの中点から上記2つ
の切刃3,3が交差するノーズ部6までの距離hは3m
m〜4mmが好適な範囲であり、各部位の寸法がこれら
の範囲内にある時にはインサート1が、上述のように作
用する。
【0015】これに対して、ブレーカー溝4の幅が0.
8mmより小さい時には、切り屑づまりが発生し切屑抵
抗力が大きくなるという恐れがあり、他方2.5mmよ
り大きい時には切り屑処理能力が不安定になるという恐
れがある。
【0016】次に、突起8の配置として上記幅lの中点
から上記ノーズ部6までの距離hが3mmより小さい時
には、通常切削時に切込みを小さくしなければならず、
他方4mmより大きい時には引き上げ加工をする場合、
突起8での切り屑排出方向のコントロールができないた
め、切り屑が絡んだり、長い切り屑が発生するという恐
れがある。
【0017】また前記突起8の大きさとして、前記近接
する切刃3と平行な方向の幅lが0.5mmより小さい
場合には、引き上げ加工時の切り屑処理が不安定になる
という恐れがあり、他方2mmより大きい時には引き上
げ加工時の切削抵抗が大きくなるという恐れがある。
【0018】なお、本発明は上記実施例の態様に限定さ
れるものでなく、発明の目的を逸脱しない限り、様々な
態様を取りえるものである。
【0019】〔実験例1〕 上記本実施形態のインサート1であって、上記ブレーカ
溝4の幅が1.5mm、上記突起8の近接する切刃3と
平行な方向の幅lが1.0mm、突起8の配置として上
記幅lの中点から上記ノーズ部6までの距離hが表1に
示すようなインサート1を用い。以下の条件で切削試験
を行い、切屑の処理能力を観察し、○=非常に良好、△
=良好、×=不良の3段階で評価した。その結果を表1
に示す。
【0020】切削条件 切削速度 :150m/min ピッチ :0.3mm/rev. 総切込み :0.3 mm (3mm:通常切削の場合)1パス
【0021】
【表1】
【0022】表1から明らかなように、上記突起8の上
記幅lの中点から上記ノーズ部6までの距離hとしては
3mm〜4mmであることが望ましいことが判った。
【0023】〔実験例2〕 上記本実施形態のインサート1であって、上記ブレーカ
溝4の幅が1.5mm、上記突起8の上記幅lの中点か
ら上記ノーズ部6までの距離hが3.5mm、突起8の
上記幅lが表2に示すようなインサートを用い。実験例
1の条件で切削試験を行い、切屑の処理能力を観察し、
○=非常に良好、△=良好、×=不良の3段階で評価し
た。その結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】表2から明らかなように、上記突起8の幅
lとしては0.5mm〜2.0mmの範囲内であること
が好ましいことが判った。
【発明の効果】以上のように、本発明のスローアウェイ
インサートは、切刃に連続する幅狭のブレーカー溝内に
突起を形成したので、常にブレーカー溝が関与して低い
送り量のときも、高い送り量のときも切屑の排出方向の
方向づけを行なう。高い送り量のときはすわり面から切
刃に向かって突出する平面視略楕円形状の突起の面に沿
って確実に定まった方向に切屑を排出する。そして、こ
れとともに上記ブレーカー溝とブレーカー溝内の突起に
より切屑が確実に螺旋カールされるので、切屑は細かく
分断される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のスローアウェイインサー
トの上面図である。
【図2】図1のスローアウェイインサートのノーズ部を
示し、(a)は拡大側面図であり、(b)は拡大斜視図
である。
【図3】図1のスローアウェイインサートの使用状態を
示す図であり、(a)は低い送り量の場合、(b)が高
い送り量の場合である。
【図4】従来のスローアウェイインサートの上面図であ
る。
【符号の説明】
1 (スローアウェイ)インサート 2 上面 3 切刃 4 ブレーカー溝 5 すわり面 6 ノーズ部 7 副突起 8 突起 N 切り屑 h 距離 l 幅

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形状の上面稜線に切刃と該切刃に連
    続する幅狭のブレーカー溝と該ブレーカー溝の内側にす
    わり面を有するスローアウェイチップであって、交差す
    る2つの切刃のそれぞれに近接してこの切刃と平行な方
    向に0.5mm〜2.0mmの幅lを有し、且つ前記す
    わり面から前記切刃に向かって突出する平面視略楕円形
    状の一対の突起が設けられ、この突起の上記幅lの中点
    から上記2つの切刃が交差するノーズ部までの距離hが
    3mm〜4mmであることを特徴とするスローアウェイ
    インサート。
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