JP3292590B2 - 清浄剤 - Google Patents

清浄剤

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JP3292590B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、清浄剤に関するもの
で、例えば、男子用トイレの便器内やトイレの洗浄水タ
ンク内等に設置し、洗浄水に接触することにより成分を
徐々に溶出して便器や排水管(トラップ)内におけるス
ケールの付着、悪臭を防止すると共に、カビの発生を抑
制する清浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】トイレ、特に男子用トイレの便器や排水
管内においては、細菌の代謝による有機物の分解によっ
て多量のアンモニアが発生してpHが上昇し、これに伴
い尿中のカルシウムイオンが同じく尿中に含まれるリン
酸イオンと結合し難溶性のリン酸カルシウムを生成した
り、空気中より供給される炭酸ガスと反応し不溶性の炭
酸カルシウムを生成する。これらが便器や配水管に付着
し、尿石と称されているスケールとして、トイレの悪臭
や汚れの原因となっている。
【0003】従来、このスケールの生成を防止するため
に、スルファミン酸等の酸性物質を利用した薬剤が使用
されている。これは、トイレの便器や排水管内のpHが
8〜8.5に上昇した場合にスケールが生成する点に着
目し、酸性物質を添加することによりpHの上昇を抑制
してスケールの生成を未然に防止しようとするものであ
る。
【0004】また、アンモニアの発生原因である細菌の
活動を抑え、これによりpHの上昇及びスケール生成を
防止するために、塩化ベンザルコニウム等の殺菌剤も使
用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、便器や排水管
内でpHが上昇する現象は、上記の通り細菌の代謝する
アンモニアによる作用であるが、このpH上昇は、まず
細菌周辺で部分的にpHの上昇が起こるものであり、ま
た、便器や排水管内で壁面に細菌が繁殖すると、その細
菌の膜の周辺にカルシウムイオンが吸着され、濃度が高
くなることが判明した。その結果、従来の酸性物質を利
用した薬剤を使用して便器や排水管内全体のpHを7.
0前後に抑制しても、細菌の膜周辺では部分的にpHの
上昇及び高濃度のカルシウムイオンが存在する状態とな
り、細菌の膜周辺におけるスケールの生成を防止するこ
とはできない。仮に、細菌の膜周辺におけるpH上昇を
抑制しようとすると、酸性物質を大量に添加する必要が
あり、通常の容量の薬剤では消失までの期間が非常に短
くなってしまい、頻繁に薬剤を補充する必要がある。ま
た、消失までの期間を長くしようとすると、薬剤の大き
さを巨大にする必要があって実用的でない。
【0006】また、従来の酸性物質を利用した薬剤で
は、固体成形する場合、有効成分である酸性物質以外の
基剤を必要とするために、有効成分である酸性物質の相
対濃度が低下すると共に、有効成分である酸性物質と基
剤との間に相溶性がないため成分が不均質となり、使用
中常に一定の効果を得ることができなかった。
【0007】さらに、従来の酸性物質を利用した薬剤を
用いてpHを低下させると、スケール生成の原因となる
細菌の活動は抑えることができるが、カビに対して優先
種である細菌の活動が抑制された結果、今度はpH低下
に強いカビの活動が活発となって大量に繁殖し、これが
黒い汚れとなって便器や排水管内に付着し、メンテナン
ス上問題となっていた。
【0008】また、従来の塩化ベンザルコニウム等の殺
菌剤では、大量に添加しなければスケール生成を防止す
ることはできなかった。
【0009】本発明は、上記した従来の酸性物質を利用
した薬剤や殺菌剤の持つ欠点を解消するためになされた
ものであり、少量でスケールの生成及び悪臭を防止する
と共に、カビの繁殖も抑えることのできる清浄剤を提供
することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、細菌の活動を
抑えることにより、アンモニアの発生及びこれに伴うp
H上昇を抑制し、スケールの生成を防止しようとするも
のである。本発明者は、殺菌剤であるP−ヒドロキシ安
息香酸ブチル、アセト酢酸メタキシリダイド、アセト酢
酸アリニドの1種以上を基剤とし、これに同じく殺菌剤
である2−ブロモ−2ニトロ−1,3−プロパンジオー
ルを混合することにより、制菌作用が高く少量でスケー
ルの生成及び悪臭を防止すると共に、カビの繁殖も抑え
ることのできる清浄剤が形成されることを見出し、本発
明を完成した。
【0011】本発明に係る清浄剤は、P−ヒドロキシ安
息香酸ブチル、アセト酢酸メタキシリダイド、アセト酢
酸アリニド(グループ1)の1種以上を30〜70重量
及び2−ブロモ−2ニトロ−1,3−プロパンジオー
ル(グループ2)を30〜70重量%含有することを特
徴とするものである。
【0012】上記の通り、P−ヒドロキシ安息香酸ブチ
ル、アセト酢酸メタキシリダイド、アセト酢酸アリニド
(グループ1)の1種以上は、30〜70重量%、また
2−ブロモ−2ニトロ−1,3−プロパンジオール(グ
ループ2)は30〜70重量%の配合量と成される。
【0013】
【作用】本発明の清浄剤は、細菌の膜上に吸着する性質
を持ち、吸着後、細菌の活動を阻害してアンモニアの発
生が抑制されpHの上昇が抑えられると共に、カルシウ
ムイオンの細菌周辺への吸着を防止するため、スケール
の付着が防止される。また、カビの活動も抑制されるた
め、カビの発生も防止できる。
【0014】また、基剤として殺菌剤であるP−ヒドロ
キシ安息香酸ブチル、アセト酢酸メタキシリダイド、ア
セト酢酸アリニドの1種以上を使用することから、同じ
く殺菌剤である2−ブロモ−2ニトロ−1,3−プロパ
ンジオールとの相乗効果によって少量でも有効にスケー
ルの生成及び悪臭を防止できる。
【0015】さらに、本発明のグループ1の化合物とグ
ループ2の化合物は、相溶性があるため、固体成形され
た清浄剤の成分が均一となり、安定した効果を持続でき
る。
【0016】また、本発明の清浄剤は徐溶性に優れてい
るため、消失までに一定量を安定的に供給することがで
きる。基剤であるP−ヒドロキシ安息香酸ブチル、アセ
ト酢酸メタキシリダイド、アセト酢酸アリニドの種類及
びその配合量を適宜選択することにより、溶解速度(時
間)を調節することができる。
【0017】尚、グループ1の化合物の1種以上を、3
0〜70重量%、またグループ2の化合物を30〜70
重量%の配合量として清浄剤を形成した場合が、制菌作
用及びカビ繁殖防止効果が高く、効果的にスケールの生
成・悪臭・カビ繁殖防止を実現することができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明を、実施例により説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
【0019】実施例1〜3及び比較例1 P−ヒドロキシ安息香酸ブチルを30重量%、2−ブロ
モ−2ニトロ−1,3−プロパンジオールを70重量%
の組成物配合で混合し、固体成形した清浄剤(実施例
1)、アセト酢酸メタキシリダイドを50重量%、2−
ブロモ−2ニトロ−1,3−プロパンジオールを50重
量%の組成物配合で混合し、固体成形した清浄剤(実施
例2)、アセト酢酸アリニドを70重量%、2−ブロモ
−2ニトロ−1,3−プロパンジオールを30重量%の
組成物配合で混合し、固体成形した清浄剤(実施例3)
を各40g種々のトイレで使用した場合の清浄剤消滅ま
での日数、排水管内のpH、排水管内のカビの発生、ア
ンモニアの発生濃度、スケール発生の有無を測定し、比
較例1と共に表1に示す。比較例1は、パラジクロルベ
ンゼンを50重量%、酸性物質であるスルファミン酸を
50重量%の組成物配合で混合し、固体成形した従来の
酸性物質を利用した薬剤40gである。
【表1】
【0020】本実施例1〜3の清浄剤は、20日後、4
0日後においてもアンモニアの発生濃度が検出限界以下
であることから、長期間細菌の活動を抑えることができ
るものである。また、スケールの発生も見られず、優れ
たスケール防止効果を示している。また、カビの発生も
見られないことから、カビに対しても有効である。さら
に、清浄剤消失までの日数が長いことから、徐溶性に優
れ、長期間にわたって安定した効果を持続できるもので
ある。
【0021】P−ヒドロキシ安息香酸ブチルを30重量
%、2−ブロモ−2ニトロ−1,3−プロパンジオール
を70重量%の組成物配合で混合し、固体成形した上記
実施例1の清浄剤を、新鮮な尿100ml+水道水10
0mlに対し、5ppm、10ppm、50ppm添加
後、30℃の恒温槽中に投入し、24時間後、48時間
後、72時間後のアンモニア濃度、pH、スケール量を
観察した。その結果を比較例2〜4と共に表2、表3及
び表4に示す。比較例2は酸性物質であるスルファミン
酸、比較例3は殺菌剤である塩化ベンザルコニウム、比
較例4は殺菌剤である2−ブロモ−2ニトロ−1,3−
プロパンジオールを、それぞれ新鮮な尿100ml+水
道水100mlに対し、5ppm、10ppm、50p
pm添加後、30℃の恒温槽中に投入し、24時間後、
48時間後、72時間後のアンモニア濃度、pH、スケ
ール量を観察したものである。
【表2】
【表3】
【表4】
【0022】この観察結果に示されるように、本実施例
の清浄剤は、少量でもアンモニアの発生を抑えることが
でき、またスケールの発生も見られず、優れた制菌効
果、スケール防止効果を奏するものである。また、本実
施例の清浄剤に含まれるグループ2の殺菌剤2−ブロモ
−2ニトロ−1,3−プロパンジオールを単独で使用し
た比較例4の観察結果との対比から明らかなように、本
実施例の清浄剤はグループ1の殺菌剤P−ヒドロキシ安
息香酸ブチルと、グループ2の殺菌剤2−ブロモ−2ニ
トロ−1,3−プロパンジオールとの相乗効果によっ
て、制菌効果及びスケール防止効果の向上が実現されて
いる。
【0023】
【発明の効果】本発明の清浄剤は、基剤として用いる殺
菌剤であるP−ヒドロキシ安息香酸ブチル、アセト酢酸
メタキシリダイド又はアセト酢酸アリニドの1種以上と
同じく殺菌剤である2−ブロモ−2ニトロ−1,3−プ
ロパンジオールとの相乗効果によって、少量でも有効に
スケールの生成を防止できる。また、カビの活動も抑制
するため、カビの発生も防止できる。さらに、本発明の
清浄剤に含まれるグループ1の化合物とグループ2の化
合物は、相溶性があるため、固体成形された清浄剤の成
分が均一となり、安定した効果を持続できる。また、本
発明の清浄剤は徐溶性に優れているため、消失までに一
定量を安定的に供給することができると共に、基剤であ
るP−ヒドロキシ安息香酸ブチル、アセト酢酸メタキシ
リダイド又はアセト酢酸アリニドの種類及びその配合量
を適宜選択することにより、溶解速度(時間)を調節す
ることができる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N C02F CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P−ヒドロキシ安息香酸ブチル、アセト
    酢酸メタキシリダイド、アセト酢酸アリニド(グループ
    1)の1種以上を30〜70重量%及び2−ブロモ−2
    ニトロ−1,3−プロパンジオール(グループ2)を
    0〜70重量%含有することを特徴とする清浄剤。
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JP2001072502A (ja) * 1999-09-03 2001-03-21 Nippon Soda Co Ltd スライム防止剤
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