JPH09157699A - 固形賦形剤及び固形清浄剤 - Google Patents

固形賦形剤及び固形清浄剤

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JPH09157699A
JPH09157699A JP29921396A JP29921396A JPH09157699A JP H09157699 A JPH09157699 A JP H09157699A JP 29921396 A JP29921396 A JP 29921396A JP 29921396 A JP29921396 A JP 29921396A JP H09157699 A JPH09157699 A JP H09157699A
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urea
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Yuji Mae
裕二 前
Akiyoshi Mae
明美 前
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/26Organic compounds containing nitrogen
    • C11D3/32Amides; Substituted amides
    • C11D3/323Amides; Substituted amides urea or derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D7/00Compositions of detergents based essentially on non-surface-active compounds
    • C11D7/22Organic compounds
    • C11D7/32Organic compounds containing nitrogen
    • C11D7/3272Urea, guanidine or derivatives thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間使用でき、水と接触しても膨潤等の形
状変化のない固形賦形剤及び固形清浄剤を提供するこ
と。 【解決手段】 融点60℃以上の尿素誘導体(A)単独
系、又は(A)並びに、(A)と溶融状態で相溶性を有
する芳香族化合物(B)からなる固形賦形剤、及び前記
固形賦形剤と清浄化成分からなる固形清浄剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固形賦形剤及びこれ
を用いた固形清浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】水洗トイレや台所流しの排水口等の洗
浄、消臭等を目的とする固形清浄剤なるものが、一般家
庭に最近急速に普及し始めている。例えば、水洗トイレ
用の固形清浄剤については、水洗トイレの貯水槽に投入
して使用するインタンク式のものと、開口部を有するプ
ラスチックケースに入れたものを貯水槽の手洗い部に設
置して使用するオンタンク式のものが知られている。ど
ちらのタイプのものも、固形清浄剤中に含まれる界面活
性剤(洗浄成分)及び芳香成分を水に少しずつ溶出させ
て便器を清浄に保つとともに、糞尿などの不快臭をマス
キングしてトイレ室内を爽快にするものであり、通常の
使用では約1〜2カ月程度の持続時間を有するものであ
る。こうした固形清浄剤は、通常、水と接触して少しず
つ溶解する性質を有する固形賦形剤に洗浄成分、芳香成
分、更には漂白成分や殺菌剤などが配合されたものが一
般的である。このような固形清浄剤に使用される固形賦
形剤としては、例えばポリアルキレンオキサイド、ポリ
アルキレンオキサイドエーテル、ポリエチレングリコー
ルモノエステル、ポリエチレンエグリコールジエステル
及びこれらを組み合わせたもの等のポリアルキレングリ
コール系の化合物が知られている(例えば、特開昭48
−44305号、特開昭55−7835号、特開昭57
−179298号、特開昭58−25398号、特開昭
59−24797号、特開平2−272100号、特開
平4−253799号等の公報が挙げられる。)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固形賦
形剤としてこれまで用いられてきた上記のポリアルキレ
ングリコール系の化合物は、いずれも分子中にポリエチ
レングリコール骨格を含む高分子量タイプの界面活性剤
といえるものであり、それ自体が洗浄性を有する利点が
ある反面、水と接触すると、内部に水が浸透して膨潤
し、そのため柔らかくなって形状が崩れ易いこと、水に
触れると表面がベタベタして粘着性があるなど取り扱い
難い欠点がある。こうした取り扱い上の問題点もあっ
て、オンタンク式固形清浄剤においては、詰め替え用の
製品も販売されているが、プラスッチックケースに入っ
たものに比べて安価であるにも拘わらず、べたつくなど
の理由で主婦などから敬遠されてあまり使用されていな
い。したっがて、これらのプラスチックケースの多くは
一回の使用で廃棄されているのが現状であり、省資源の
点からも好ましくない。
【0004】本発明者らは、上記の課題について検討を
重ねた結果、特定の化合物からなる固形賦形剤を用いる
ことにより、従来のものよりも形状保持性に、水に徐々
に溶解する性質を有する固形清浄剤が得られ、上記目的
が達成されることを見い出して、本発明に到達した。す
なわち本発明は、融点60℃以上の尿素誘導体(A)か
らなるか、又は、前記尿素誘導体(A)並びに、溶融状
態で(A)と相溶する芳香族化合物(B)からなること
を特徴とする固形賦形剤、及び上記固形賦形剤と、界面
活性剤、芳香剤、消臭剤、漂白剤、殺菌剤、酵素剤、微
生物剤の群から選択される1種以上の清浄化成分(D)
からなることを特徴とする固形清浄剤である。
【0005】
【発明の実施形態】本発明において、固形賦形剤(X)
は、上記尿素誘導体(A)単独系か、又は前記尿素誘導
体(A)並びに、溶融状態で(A)と相溶する芳香族化
合物(B)からなる。本発明で使用される尿素誘導体
(A)としては、例えばジメチル尿素、ジエチル尿素、
エチレン尿素、トリフェニル尿素、ジエチルジフェニル
尿素、N−ベンゾイル尿素など置換基を有する置換尿素
誘導体(A1);アセチルグアニジン、1,3−N−ジ
アセチルグアニジンなどのグアニジン誘導体(A2);
グアナミンのアルキレンオキシド(炭素数2〜4;以下
単にAOと略称する)付加物などのグアナミン誘導体
(A3);メラミンのAO付加物などのメラミン誘導体
(A4);イソシアヌル酸のトリエチルエステル、イソ
シアヌル酸のAO付加物、イソシアヌル酸のAO付加物
の酢酸エステルなどのイソシアヌル酸誘導体(A5)等
分子中にハロゲン原子及びポリエチレングリコール骨格
(オキシエチレン基の繰り返し単位が4以上)を含有し
ない化合物が挙げられる。上記に例示した(A1)〜
(A5)の化合物の中では、(A1)、(A5)が固形
賦形剤(X)の硬度を大きくする点で好ましい。(A
1)の中では、ジエチル尿素、N−ベンゾイル尿素が好
ましく、(A5)の中では、イソシアヌル酸のエチレン
オキシド(以下単にEOと略称する)付加物、イソシア
ヌル酸のEO付加物の酢酸エステルが好ましく、特にイ
ソシアヌル酸にEOを3モル(イソシアヌル酸の活性水
素1個に対してEOを1モル)付加させて製造されるト
リス(β−ヒドロキシエチル)−S−トリアジントリオ
ン〔別名:トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レート〕およびその酢酸エステルが更に好ましい。尿素
誘導体(A)の融点は、通常60℃以上であり、好まし
くは60℃〜160℃である。(A)の融点が60℃未
満では硬度の大きい固形賦形剤(X)が得られ難く、ま
た融点が160℃を大きく超えると溶解させるのに多大
のエネルギーが必要となるなど取り扱い性が悪くなる。
【0006】本発明においては、固形賦形剤(X)とし
ては、尿素誘導体(A)単独系だけでなく、溶融状態で
(A)と相溶性を有する芳香族化合物(B)が(A)と
共に使用できる。(A)と(B)を併用することによ
り、(A)単独系よりも固形賦形剤(X)の硬度、水へ
の溶解速度を幅広く変化させることができ、多彩な市場
ニーズに対応することができる。芳香族化合物(B)と
しては、例えば芳香族アミド化合物(B1)、芳香族エ
ステル化合物(B2)、芳香族エーテル化合物(B3)
が挙げられる。(B1)としては、例えばアニリン、ト
ルイジンなどの芳香族モノアミンと、酢酸などの脂肪族
モノカルボン酸との芳香族モノアミド化合物;エチレン
ジアミンなどのアルキレン(炭素数2〜6)ジアミン
と、安息香酸、サリチル酸などの芳香族モノカルボン酸
との芳香族ジアミド化合物等が挙げられる。(B2)と
しては、安息香酸フェニル、ナフタレン酸アルキルなど
の芳香族モノカルボン酸エステル;ジアルキル(炭素数
1〜4)イソフタレート、ジアルキル(炭素数1〜4)
テレフタレートなどの芳香族ジカルボン酸エステル;ビ
ス〔ヒドロキシアルキル(炭素数2〜4)〕イソフタレ
ート、ビス〔ヒドロキシアルキル(炭素数2〜4)〕テ
レフタレートなどの2個のヒドロキシアルキル基を有す
る芳香族ジカルボン酸エステル、トリス〔ヒドロキシア
ルキル(炭素数2〜4)〕トリメリレートなどの芳香族
トリカルボン酸エステル等が挙げられる。(B3)とし
ては、ハイドロキノン、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールFなどの二価フェノールのAO低モル(4モル以下
特に2モル)付加物等が挙げられる。上記に例示した
(B1)〜(B3)の化合物の中では、併用する(A)
との溶融状態での相溶性が良好な点で(B1)、(B
2)が好ましく、(B2)が更に好ましい。(B1)の
中では、芳香族モノアミド化合物が好ましく、(B2)
の中では、芳香族ジカルボン酸エステルが好ましく、ヒ
ドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等のヒドロキ
シアルキル基(炭素数2〜4)を有する芳香族ジカルボ
ン酸エステルが更に好ましく、中でもビス(2−ヒドロ
キシエチル)イソフタレート、ビス(2−ヒドロキシエ
チル)テレフタレートが、安価で硬度の大きい固形賦形
剤(X)が得られる点で最も好ましい。上記芳香族化合
物(B)の融点は、通常40℃以上、好ましくは60℃
〜160℃である。(B)の融点が40℃未満では硬度
の大きい固形賦形剤(X)が得られ難く、また融点が1
60℃を大きく超えると溶解させるのに多大のエネルギ
ーが必要となるなど取り扱い性が悪くなる。本発明にお
いて、固形賦形剤(X)を構成する尿素誘導体(A)と
芳香族化合物(B)の使用割合は、(B)/(A)の重
量比率で通常(0/100〜80/20)、好ましくは
(0/100〜60/40)である。(B)/(A)の
重量比率が、80/20を超えると固形賦形剤(X)の
形状保持性が悪くなる。
【0007】本発明においては、固形賦形剤(X)の水
に対する溶解速度を高めるため、あるいは固形清浄剤
(Y)の加工性(成型性)を向上させる目的で、必要に
より水溶性の脂肪族多価アルコール(C)が使用でき
る。脂肪族多価アルコール(C)としては、例えばエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジエチレング
リコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、1,6−ヘキシレングリコールなどの炭素数2〜6
のアルキレングリコール;グリセリン、トリメチロール
プロパン、トリエタノールアミンなどの3価アルコー
ル;ソルビトール、キシロース、キシリトールなどの多
糖類;及び上記化合物のアルキレンオキシド(特にE
O)低モル(活性水素当たり0.1〜1モル)付加物等
が挙げられる。(C)の使用量は、通常固形賦形剤
(X)の0〜40重量%、好ましくは0〜25重量%で
ある。(C)の使用量がが40重量%を超えると固形賦
形剤(X)の硬度が小さくなると共に表面がべたつくな
どして取り扱い性が悪くなる。
【0008】本発明においては、上記(A)〜(C)の
成分に加えて、更に清浄化成分(D)を適当量配合する
ことにより本発明の固形清浄剤(Y)が製造される。上
記清浄化成分(D)としては、界面活性剤(D1)、芳
香剤(D2)、消臭剤(D3)、漂白剤(D4)、殺菌
剤(D5)、酵素剤(D6)、微生物剤(D7)等を挙
げることができる。これらの清浄化成分(D)は、洗
浄、消臭、防汚性等の目的により1種、又は、2種以上
併用して使用される。
【0009】界面活性剤(D1)としては、例えば非イ
オン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活
性剤、両性界面活性剤などとして知られている公知の界
面活性剤等が挙げられる。(D1)の使用量は、固形賦
形剤(X)100重量部に対して通常1〜50重量部、
好ましくは5〜30重量部である。
【0010】芳香剤(D2)としては、例えば天然香
料、合成香料、調合香料など従来より公知のものが挙げ
られる。(D2)の使用量は、固形賦形剤(X)100
重量部に対して通常0.01〜10重量部、好ましくは
0.1〜5重量部である。
【0011】消臭剤(D3)としては、例えばシュウ
酸、フミン酸、アスコルビン酸などの有機酸;グリオキ
ザール、グルタルアルデヒドなどのアルデヒド化合物;
硫酸第一鉄、硫酸亜鉛などの金属化合物;ゼオライト、
活性アルミナなどの吸着剤;各種植物の抽出物など及び
これらを組み合わせたもの等が挙げられる。(D3)の
使用量は、固形賦形剤(X)100重量部に対して通常
1〜50重量部、好ましくは2〜30重量部である。
【0012】漂白剤(D4)としては、例えば過酸化ナ
トリウム、過ホウ酸ナトリウム、過硫酸アンモニウムな
どの酸化系漂白剤、ピロ亜硫酸カリウム、二酸化硫黄、
亜硫酸水素ナトリウム、エリソルビン酸、L−アスコル
ビン酸などの還元系漂白剤等が挙げられる。(D4)の
使用量は、固形賦形剤(X)100重量部に対して通常
0.1〜40重量部、好ましくは1〜20重量部であ
る。
【0013】殺菌剤(D5)としては、例えば「防菌防
黴剤事典」(昭和61年8月、日本防菌防黴学会発行)
に記載の公知のものが使用できる。(D5)の使用量
は、固形賦形剤(X)100重量部に対して通常0.1
〜20重量部、好ましくは0.1〜5重量部である。
【0014】酵素剤(D6)としては、α−アミラー
ゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、セルラーゼ、
ヘミセルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、トランスア
ミナーゼ、カタラーゼ等、及びその他例えば「最近の微
生物工業」(昭和48年6月、化学工業社発行)に記載
されているものが挙げられる。(D6)の使用量は、固
形賦形剤(X)100重量部に対して通常0.1〜10
重量部、好ましくは0.1〜5重量部である。酵素剤
(D6)の使用目的としては、洗浄、防汚、消臭等が挙
げられる。
【0015】微生物剤(D7)としては、例えば特開昭
62−12688号、特開平2−258011号公報に
記載されている、カビ、バクテリア、酵母及び放線菌等
の微生物を1種以上を含むものが挙げられる。微生物剤
(D7)の使用目的としては、洗浄、防汚、消臭等が挙
げられ、練り混みが容易な点から、粉末タイプのものが
好ましい。
【0016】上記に説明した(D1)〜(D7)の清浄
化成分(D)の全使用量は、固形賦形剤(X)100重
量部に対して通常0.1〜100重量部、好ましくは
0.1〜50重量部である。0.1重量部未満では、清
浄化の効果が発揮できず、100重量部を超えると固形
清浄剤(Y)の表面硬度が小さくなったり、脆くなって
形状が崩れやすい等の不都合を招来し好ましくない。
【0017】本発明においては、上記成分の他、硫酸、
炭酸、ホウ酸、リン酸等の無機酸のアルカリ金属塩、ア
ルカリ土類金属塩、アンモニウム塩や無水ケイ酸等が増
量目的や溶解速度の調整目的に使用でき、また、ヒドロ
キシカルボン酸等のキレート剤、着色剤、増粘剤、消泡
剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤等が添加剤成分(E)とし
て使用できる。
【0018】本発明の固形賦形剤(X)及び固形清浄剤
(Y)の製造方法としては、例えば常法により上記に説
明した各成分を加熱溶融して混合後、冷却固化して所望
の形状に成形する方法、各成分が粉末の場合は、加圧成
形(圧縮成形、打錠成形とも呼ばれる)によりタブレッ
ト状など種々の形状にも成形する方法等が挙げられる。
【0019】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。以下の例において、部および%は重量部、重量%を
示す。
【0020】先ずはじめに、以下の実施例で用いた原料
の組成を示す。 (A)尿素誘導体 ・DE−U ジエチル尿素 ・THTT トリス(β−ヒドロキシエチル)−S−トリアジン トリオン .THTT−AC THTTの酢酸エステル (B)芳香族化合物 ・O−ACTD O−アセトトルイジン ・BHT ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレート ・HQ−2E ハイドロキノンのEO2モル付加物 (C)脂肪族多価アルコール ・GLY グリセリン (D1)界面活性剤 ・ノニオン オクチルフェノールのEO4モル付加物 ・アニオン アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ (D2)芳香剤 香料 キンモクセイ (D3)消臭剤 コハク酸と炭酸亜鉛の1:1の混合物 (D4)漂白剤 過ホウ酸ナトリウム (E)添加剤成分 ・増量剤 ホウ砂 ・着色剤 食添青色1号
【0021】次に、下記の実施例で作成した固形賦形剤
(X)及び固形清浄剤(Y)について行った試験方法を
下記に示す。 (1)融点 微量融点測定機(柳本製作所製)で測定した。 (2)表面硬度 セルラーラバー及びヤーンパッケージ用のタイプCの表
面硬度計(高分子計器製)で測定した。 (3)静水テスト 水1Lの入った直径110cmのビーカーに固形賦形剤
(X)または固形清浄剤(Y)(約30g)を沈め、2
5℃で24時間靜置後に引き上げて、形状の変化(崩
壊、膨潤の有無など)、表面の粘着性および内部の硬さ
を調べた。尚、内部硬さは上記(2)表面硬度計で測定
した。 (4)持続時間 下記のA,B,Cの試験方法で固形清浄剤(Y)(約3
0g)の重量の経時変化を調べ、重量が5gとなる時間
をそれぞれの持続時間とした。 1)試験方法A(オンタンク式) 市販のプラスチックケースに固形清浄剤(Y)を装填し
て、家庭水洗トイレの(貯水量:12L)手洗い部に設
置して、約20℃の水道水を1日30回フラッシュす
る。 2)試験方法B(インタンク式) 家庭水洗トイレ(貯水量:12L)の貯水槽中に固形清
浄剤(Y)を投入して約20℃の水道水を1日30回フ
ラッシュする。 3)試験方法C(男子小便器) 固形清浄剤(Y)を男子トイレ小便器の目皿部の上に置
いて、約20℃の水道水2Lを1日60回フラッシュす
る。
【0022】実施例1〜4及び比較例1 表1に示した配合処方で原料を溶融混合し、円筒状のプ
ラスチック容器(直径35mm)に注型して、円盤状の
固形賦形剤(X)(約30g)を作成し、表1記載の試
験を行った。
【0023】
【表1】
【0024】実施例5〜8及び比較例2,3 表2に記載の固形賦形剤(X)100重量部に対して、
表2に記載の清浄化成分(D)及び添加剤成分(E)を
それぞれ加えて、実施例1〜4と同様の方法で円盤状の
固形清浄剤(約30g)を作成し、表2記載の試験を行
った。なお、比較例2,3の市販の固形清浄剤は重量を
約30gに合わせてから同様の試験を行った。
【0025】
【表2】
【0026】実施例9 実施例2の固形賦形剤100部に対して、漂白剤(D
4)として過ホウ酸ナトリウムを25部練り混み、実施
例1〜4と同様の方法で円盤状の固形清浄剤を得た。こ
の固形清浄剤を台所流し台の排水口の円筒状ステンレス
金網水切りの中に投入した。投入前水切り金網の底部及
び側部にぬめり感があったが、投入7日目から底部のぬ
めり感がなくなり、さらに投入12日目には側部のぬめ
り感もなくなった。投入21日後には固形清浄剤が溶解
してなくなったので、新しい同じ固形清浄剤を投入した
ところ、水切り部はその後もぬめり感がない状態を継続
した。 実施例10 溶融混練後に冷却・粉砕して作成した実施例2と同じ粉
末状の固形賦形剤100部に対して、バチルス属のバク
テリアを主成分とする粉末状の微生物剤(D7)を25
部を配合して均一に混合した後、約70℃に温調された
金型の中に入れて、加熱下に圧縮成形を行い、円盤状の
固形清浄剤(約30g)を作成した。この固形清浄剤を
風呂場の排水口部分に設置したところ、設置前排水口よ
り上がってくる下水特有の不快臭が設置3日頃よりしな
くなった。その後も設置を継続して使用したところ、不
快臭はその後も継続してしなかった。設置した固形清浄
剤は、設置後27日で溶解してなくなった。
【0027】表1から明らかなように、本発明の固形賦
形剤は、従来のポリアルキレングリコール系化合物から
なる固形賦形剤よりも硬度が大きく、水と接触しても膨
潤等の形状変化がなく、また表面の粘着性もなく、更に
内部も硬くてしっかりして取り扱いやすい。表2から明
らかなように、本発明の固形清浄剤は、持続時間が従来
のものと同等である一方、水と接触しても膨潤などの変
形がなく、粘着性もないので、従来の固形清浄剤よりも
取り扱い性の点で格段に優れている。したがって、本発
明の固形賦形剤及び固形清浄剤は、実施例9,10にも
示したように従来のトイレ関係の用途だけでなく台所や
風呂場の流し等の用途にも有用である。
【0028】
【発明の効果】本発明の固形賦形剤、及びこれを用いた
固形清浄剤は、水と長時間接触しても膨潤等変形せず、
更に表面が堅くて粘着性がないなど、従来の固形賦形剤
及び、固形清浄剤よりも取り扱いが非常に容易である。
従って、本発明の固形清浄剤は、洗浄、殺菌、消臭等の
使用目的により清浄化成分を適宜選択することにより、
水洗トイレだけでなく、台所や風呂場の流し、さらには
浄化槽やプールの固形清浄剤としても使用可能であり、
その実用的価値は極めて高い。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点60℃以上の尿素誘導体(A)から
    なるか、又は、前記尿素誘導体(A)並びに、溶融状態
    で(A)と相溶する芳香族化合物(B)からなることを
    特徴とする固形賦形剤。
  2. 【請求項2】 前記尿素誘導体(A)が、ジアルキル
    (炭素数1〜4)尿素、エチレン尿素、N−ベンゾイル
    尿素、メラミンのアルキレンオキシド(炭素数2〜4)
    付加物、イソシアヌル酸のアルキレンオキシド(炭素数
    2〜4)付加物、イソシアヌル酸のアルキレンオキシド
    (炭素数2〜4)付加物の酢酸エステルの群から選択さ
    れる1種以上である請求項1記載の固形賦形剤。
  3. 【請求項3】 前記尿素誘導体(A)が、イソシアヌル
    酸のアルキレンオキシド(炭素数2〜4)付加物及び/
    又はイソシアヌル酸のアルキレンオキシド(炭素数2〜
    4)付加物の酢酸エステルである請求項1又は2に記載
    の固形賦形剤。
  4. 【請求項4】 前記芳香族化合物(B)が、芳香族アミ
    ド化合物、芳香族エステル化合物、芳香族エーテル化合
    物の群から選択される1種以上である請求項1〜3の何
    れかに記載の固形賦形剤。
  5. 【請求項5】 前記芳香族化合物(B)が、ヒドロキシ
    アルキル基(炭素数2〜4)を有する芳香族ジカルボン
    酸エステルである請求項1〜4の何れかに記載の固形賦
    形剤。
  6. 【請求項6】 前記尿素誘導体(A)と前記芳香族化合
    物(B)の割合が、(B)/(A)の重量比率で(0/
    100)〜(80/20)である請求項1〜5の何れか
    に記載の固形賦形剤。
  7. 【請求項7】 請求項1から6の何れかに記載の固形賦
    形剤(X)と、界面活性剤、芳香剤、消臭剤、漂白剤、
    殺菌剤、酵素剤、微生物剤の群から選択される1種以上
    の清浄化成分(D)からなることを特徴とする固形清浄
    剤。
  8. 【請求項8】 前記固形賦形剤(X)100重量部に対
    して、前記清浄化成分(D)の1種以上を0.1〜10
    0重量部使用する請求項7に記載の固形清浄剤。
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