JP3292214B2 - 自動車塗装工程の水洗水切り方法 - Google Patents
自動車塗装工程の水洗水切り方法Info
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- JP3292214B2 JP3292214B2 JP05582593A JP5582593A JP3292214B2 JP 3292214 B2 JP3292214 B2 JP 3292214B2 JP 05582593 A JP05582593 A JP 05582593A JP 5582593 A JP5582593 A JP 5582593A JP 3292214 B2 JP3292214 B2 JP 3292214B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の下塗り工程
と上塗り工程とのあいだで塗膜の密着性,耐ピッチング
性,平滑性,耐候性を良好とするための中塗り工程にお
いて、中塗りの後にボディの水洗いを行った際、ボディ
表面に付着した水滴を除去するのに利用される自動車塗
装工程の水洗水切り方法に関する。
と上塗り工程とのあいだで塗膜の密着性,耐ピッチング
性,平滑性,耐候性を良好とするための中塗り工程にお
いて、中塗りの後にボディの水洗いを行った際、ボディ
表面に付着した水滴を除去するのに利用される自動車塗
装工程の水洗水切り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中塗りの後にボディの水洗いを行
った際、ボディ表面に付着した水滴を除去する自動車塗
装工程の水洗水切り方法としては、トップマシンに備え
られているスリット状ノズルをボディ形状の凹凸に合わ
せて上下に移動させながらエアブローを行うことによっ
てボディの水平面上の水滴を除去するとともに、サイド
マシンに備えられているスリット状ノズルからボディの
側面にエアブローを行うことによってボディの垂直面上
の水滴を除去する方法が知られており、このような水洗
水切り方法は中塗り工程内の単一のゲートによって行わ
れている。
った際、ボディ表面に付着した水滴を除去する自動車塗
装工程の水洗水切り方法としては、トップマシンに備え
られているスリット状ノズルをボディ形状の凹凸に合わ
せて上下に移動させながらエアブローを行うことによっ
てボディの水平面上の水滴を除去するとともに、サイド
マシンに備えられているスリット状ノズルからボディの
側面にエアブローを行うことによってボディの垂直面上
の水滴を除去する方法が知られており、このような水洗
水切り方法は中塗り工程内の単一のゲートによって行わ
れている。
【0003】このような自動車塗装工程の水洗水切り方
法は、1992年6月 社団法人自動車技術会発行 自
動車技術ハンドブック 第4分冊 生産・品質・整備編
第2章 加工 2.10 塗装 において開示されてい
る。
法は、1992年6月 社団法人自動車技術会発行 自
動車技術ハンドブック 第4分冊 生産・品質・整備編
第2章 加工 2.10 塗装 において開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の自動車
塗装工程の水洗水切り方法では、トップマシンのスリッ
ト状ノズル、サイドマシンのスリット状ノズルのいずれ
も水洗いを行うボディの形状に合致したものであるとは
言い難く、各スリット状ノズルの先端部分からボディま
での距離が均一ではない場合があることから、その場合
にはボディに対する風圧が均一で且つ大きいものとはな
らず、ボディの表面に付着した水滴を完全に除去できな
い可能性を有するものであった。もちろん、完成車両で
あれば、水滴が残っていても何ら差支えはないが、中塗
りの後のボディに水滴が残ったままで乾燥を行ってから
上塗りの塗料をかけるとブリスタ等の塗装不具合を生ず
ることがありうることから、ボディの表面に水滴が残ら
ないようにするという課題があった。
塗装工程の水洗水切り方法では、トップマシンのスリッ
ト状ノズル、サイドマシンのスリット状ノズルのいずれ
も水洗いを行うボディの形状に合致したものであるとは
言い難く、各スリット状ノズルの先端部分からボディま
での距離が均一ではない場合があることから、その場合
にはボディに対する風圧が均一で且つ大きいものとはな
らず、ボディの表面に付着した水滴を完全に除去できな
い可能性を有するものであった。もちろん、完成車両で
あれば、水滴が残っていても何ら差支えはないが、中塗
りの後のボディに水滴が残ったままで乾燥を行ってから
上塗りの塗料をかけるとブリスタ等の塗装不具合を生ず
ることがありうることから、ボディの表面に水滴が残ら
ないようにするという課題があった。
【0005】
【発明の目的】この発明に係わる自動車塗装工程の水洗
水切り方法は、中塗りの後にボディの水洗いを行った
際、ボディ表面に付着した水滴を残さないようにするこ
とによって上塗り工程時の塗装品質の向上を図ることが
できる自動車塗装工程の水洗水切り方法を提供すること
を目的としている。
水切り方法は、中塗りの後にボディの水洗いを行った
際、ボディ表面に付着した水滴を残さないようにするこ
とによって上塗り工程時の塗装品質の向上を図ることが
できる自動車塗装工程の水洗水切り方法を提供すること
を目的としている。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる自動車
塗装工程の水洗水切り方法は、ボディに対し上方側・下
方側に向けて移動可能に装着されたトップノズルをマシ
ンフレームに備えているとともに、ボディの幅に対応し
て長寸状をなすとともにボディの上面に沿って開いてい
てボディの上面に向け流体を噴射するトップスリットを
トップノズルに備えている第1エアブロートップマシン
と、ボディの両側近傍に取付けられている第1サイドノ
ズルをサイド支柱に固定しているとともに、ボディの高
さに対応した長寸状をなすとともにボディの側部全面に
沿って開いていてボディの側面に向け流体を噴射する第
1サイドスリットを第1サイドノズルに備えている第1
エアブローサイドマシンとを第1のゲートにそなえてい
るとともに、第1エアブロートップマシンと同一形状に
形成されている第2エアブロートップマシンと、ボディ
の両側近傍に取付けられている第2サイドノズルをサイ
ド支柱に固定しているとともに、ボディのドア部分まで
の高さに対応した長寸状をなすとともにボディの側部に
沿って開いていてボディの側面に向け流体を噴射する第
2サイドスリットを第2サイドノズルに備えている第2
エアブローサイドマシンとをボディの進行方向に沿って
第1のゲートの後方側に配置している第2のゲートにそ
なえ、中塗り工程の後にボディの水洗いを行った際に、
第1のゲートと第2のゲートとによりボディ表面に付着
した水滴の除去を行う構成としたことを特徴としてお
り、必要に応じて採用される実施態様においてトップス
リットの噴射角をボディの進行方向に沿って変更可能と
なるように第1、第2のエアブロートップマシンのトッ
プノズルがマシンフレームに取付けられ、各トップスリ
ットより噴射された流体をボディの下方側に向けてボデ
ィ表面に付着した水滴の除去を行うものとすることがで
きる。
塗装工程の水洗水切り方法は、ボディに対し上方側・下
方側に向けて移動可能に装着されたトップノズルをマシ
ンフレームに備えているとともに、ボディの幅に対応し
て長寸状をなすとともにボディの上面に沿って開いてい
てボディの上面に向け流体を噴射するトップスリットを
トップノズルに備えている第1エアブロートップマシン
と、ボディの両側近傍に取付けられている第1サイドノ
ズルをサイド支柱に固定しているとともに、ボディの高
さに対応した長寸状をなすとともにボディの側部全面に
沿って開いていてボディの側面に向け流体を噴射する第
1サイドスリットを第1サイドノズルに備えている第1
エアブローサイドマシンとを第1のゲートにそなえてい
るとともに、第1エアブロートップマシンと同一形状に
形成されている第2エアブロートップマシンと、ボディ
の両側近傍に取付けられている第2サイドノズルをサイ
ド支柱に固定しているとともに、ボディのドア部分まで
の高さに対応した長寸状をなすとともにボディの側部に
沿って開いていてボディの側面に向け流体を噴射する第
2サイドスリットを第2サイドノズルに備えている第2
エアブローサイドマシンとをボディの進行方向に沿って
第1のゲートの後方側に配置している第2のゲートにそ
なえ、中塗り工程の後にボディの水洗いを行った際に、
第1のゲートと第2のゲートとによりボディ表面に付着
した水滴の除去を行う構成としたことを特徴としてお
り、必要に応じて採用される実施態様においてトップス
リットの噴射角をボディの進行方向に沿って変更可能と
なるように第1、第2のエアブロートップマシンのトッ
プノズルがマシンフレームに取付けられ、各トップスリ
ットより噴射された流体をボディの下方側に向けてボデ
ィ表面に付着した水滴の除去を行うものとすることがで
きる。
【0008】
【発明の作用】この発明に係わる自動車塗装工程の水洗
水切り方法において、第1のゲートではボディ外板面の
水滴の除去およびボディ内板の溜り水の大まかな除去が
行われ、この第1のゲートに続く第2のゲートでは第1
のゲートで除去し得なかった部分のボディ外板面の水滴
の除去が行われる。それ故、単一のゲートのみでボディ
表面に付着した水滴を除去するものと比べて水滴の残り
を生ずることがないものとなる。
水切り方法において、第1のゲートではボディ外板面の
水滴の除去およびボディ内板の溜り水の大まかな除去が
行われ、この第1のゲートに続く第2のゲートでは第1
のゲートで除去し得なかった部分のボディ外板面の水滴
の除去が行われる。それ故、単一のゲートのみでボディ
表面に付着した水滴を除去するものと比べて水滴の残り
を生ずることがないものとなる。
【0009】
【実施例】図1ないし図9にはこの発明に係わる自動車
塗装工程の水洗水切り方法の一実施例が示されており、
図1は水洗水切り工程の全体概要図、図2は第1エアブ
ロートップマシンの正面図、図3は第1エアブロートッ
プマシンの縦断面図、図4は第1エアブローサイドマシ
ンの正面図、図5は第1エアブローサイドマシンの左側
面図、図6は第1エアブローサイドマシンの平面図、図
7は第2エアブローサイドマシンの正面図、図8は第1
エアブロートップマシンと第2エアブロートップマシン
によるエアブローの方向を説明したボデイの側面図、図
9は第1のゲートおよび第2のゲートでのエアブローの
状態を説明したボディの側面図である。
塗装工程の水洗水切り方法の一実施例が示されており、
図1は水洗水切り工程の全体概要図、図2は第1エアブ
ロートップマシンの正面図、図3は第1エアブロートッ
プマシンの縦断面図、図4は第1エアブローサイドマシ
ンの正面図、図5は第1エアブローサイドマシンの左側
面図、図6は第1エアブローサイドマシンの平面図、図
7は第2エアブローサイドマシンの正面図、図8は第1
エアブロートップマシンと第2エアブロートップマシン
によるエアブローの方向を説明したボデイの側面図、図
9は第1のゲートおよび第2のゲートでのエアブローの
状態を説明したボディの側面図である。
【0010】図1に示す水洗水切り工程は、ボディの進
行方向の手前側から主として工水スプレー装置100、
ブラシ式洗車装置101、工水スプレー装置102、純
水スプレー装置103、第1のゲート1、第2のゲート
40から構成されている。また、工水スプレー装置10
2と純水スプレー装置103とのあいだには図示しない
マニュアルの水洗バックアップブースが配置されている
とともに、第2のゲート40の後方には図示しないマニ
ュアルの水切りバックアップブースが配置されている。
ブラシ式洗車装置101、工水スプレー装置100,1
02、純水スプレー装置103は公知のものと同様とな
っているのでここではそれらの説明は省略する。
行方向の手前側から主として工水スプレー装置100、
ブラシ式洗車装置101、工水スプレー装置102、純
水スプレー装置103、第1のゲート1、第2のゲート
40から構成されている。また、工水スプレー装置10
2と純水スプレー装置103とのあいだには図示しない
マニュアルの水洗バックアップブースが配置されている
とともに、第2のゲート40の後方には図示しないマニ
ュアルの水切りバックアップブースが配置されている。
ブラシ式洗車装置101、工水スプレー装置100,1
02、純水スプレー装置103は公知のものと同様とな
っているのでここではそれらの説明は省略する。
【0011】第1のゲート1には、第1エアブロートッ
プマシン2と第1エアブローサイドマシン20が備えら
れている。
プマシン2と第1エアブローサイドマシン20が備えら
れている。
【0012】第1エアブロートップマシン2は、コンベ
アライン53の両側に設けられているマシンベース5
4、54に固定されており、コ字形状のマシンフレーム
4、トップノズルである第1トップノズル5とから主と
して構成されている。
アライン53の両側に設けられているマシンベース5
4、54に固定されており、コ字形状のマシンフレーム
4、トップノズルである第1トップノズル5とから主と
して構成されている。
【0013】マシンフレーム4は、サイドフレーム6、
6がマシンベース54、54上に夫々起立して設けられ
ており、サイドフレーム6、6にトップフレーム7の両
端側が固定されている。また、マシンフレーム4にはノ
ズル昇降ユニット8が取付けられており、このノズル昇
降ユニット8は原動機8aが駆動されることによって原
動機8aの回転動力が減速機8bを介してスプロケット
8cに伝達されてこのスプロケット8cを回動させ、ス
プロケット8cに巻掛られたワイヤ8dを移動させるこ
とにより昇降体8eをサイドフレーム6、6に沿ってボ
ディ150の上方向・下方向に向け移動させるようにな
っている。そして、昇降体8eには第1トップノズル5
が軸受12,12によって回転自在に取付けられてい
る。第1トップノズル5には、トップフレーム7の長さ
寸法よりもわずかに短い長さを有する略円筒形状で内側
に空気室5a1を形成したノズル本体5aの一部にノズ
ル本体5aの長さに沿ってわずかな幅寸法で切除した切
欠5a2が設けられており、この切欠5a2にはボディ
150の幅寸法に対応して長寸状をなすとともにボディ
150の上面に沿って湾曲状に開いているトップスリッ
トである第1トップスリット5bが装着されている。こ
の第1トップスリット5bはノズル本体5aの切欠5a
1に沿って2枚の折曲状の鋼板を固定することによって
形成されており、先端部分はボディ150のルーフ部分
の湾曲形状とほぼ同一となる湾曲状をなす。そしてま
た、第1トップノズル5の空気室5a1にはフレキシブ
ルエアダクト13,13が夫々連通接続されており、フ
レキシブルエアダクト13,13を介して第1トップノ
ズル5の空気室5a1に送給された図示しないブロアフ
ァンよりの圧縮空気は第1トップスリット5bからボデ
ィ150の上面に向けて噴射される。このとき、第1ト
ップノズル5はノズル昇降ユニット8によってボディ1
50のボンネット部分、ルーフ部分、トランク部分の凹
凸に応じて上昇・下降を行えるため、第1トップスリッ
ト5bからボディ150の上面までの距離は約100m
m以下に設定されており。それによって、ブロアファン
からの圧縮空気は均一で且つ強くボディ150の上面に
当たる。また、第1トップノズル5がノズル昇降ユニッ
ト8によって移動する範囲はコンベアライン53上のボ
ディ150のボンネット部分から上方に約100mm離
れた最下位置からコンベアライン53上のボディ150
のルーフ部分から上方に約100mm離れた最上位置ま
でのあいだとしてセットされており、図示しない位置セ
ンサからの検出信号に基づいたコントローラよりの制御
信号によってノズル昇降ユニット8が駆動されるため、
第1トップノズル5はボディ150に沿って最下位置A
と最上位置Bとのあいだを適宜移動可能になっている。
6がマシンベース54、54上に夫々起立して設けられ
ており、サイドフレーム6、6にトップフレーム7の両
端側が固定されている。また、マシンフレーム4にはノ
ズル昇降ユニット8が取付けられており、このノズル昇
降ユニット8は原動機8aが駆動されることによって原
動機8aの回転動力が減速機8bを介してスプロケット
8cに伝達されてこのスプロケット8cを回動させ、ス
プロケット8cに巻掛られたワイヤ8dを移動させるこ
とにより昇降体8eをサイドフレーム6、6に沿ってボ
ディ150の上方向・下方向に向け移動させるようにな
っている。そして、昇降体8eには第1トップノズル5
が軸受12,12によって回転自在に取付けられてい
る。第1トップノズル5には、トップフレーム7の長さ
寸法よりもわずかに短い長さを有する略円筒形状で内側
に空気室5a1を形成したノズル本体5aの一部にノズ
ル本体5aの長さに沿ってわずかな幅寸法で切除した切
欠5a2が設けられており、この切欠5a2にはボディ
150の幅寸法に対応して長寸状をなすとともにボディ
150の上面に沿って湾曲状に開いているトップスリッ
トである第1トップスリット5bが装着されている。こ
の第1トップスリット5bはノズル本体5aの切欠5a
1に沿って2枚の折曲状の鋼板を固定することによって
形成されており、先端部分はボディ150のルーフ部分
の湾曲形状とほぼ同一となる湾曲状をなす。そしてま
た、第1トップノズル5の空気室5a1にはフレキシブ
ルエアダクト13,13が夫々連通接続されており、フ
レキシブルエアダクト13,13を介して第1トップノ
ズル5の空気室5a1に送給された図示しないブロアフ
ァンよりの圧縮空気は第1トップスリット5bからボデ
ィ150の上面に向けて噴射される。このとき、第1ト
ップノズル5はノズル昇降ユニット8によってボディ1
50のボンネット部分、ルーフ部分、トランク部分の凹
凸に応じて上昇・下降を行えるため、第1トップスリッ
ト5bからボディ150の上面までの距離は約100m
m以下に設定されており。それによって、ブロアファン
からの圧縮空気は均一で且つ強くボディ150の上面に
当たる。また、第1トップノズル5がノズル昇降ユニッ
ト8によって移動する範囲はコンベアライン53上のボ
ディ150のボンネット部分から上方に約100mm離
れた最下位置からコンベアライン53上のボディ150
のルーフ部分から上方に約100mm離れた最上位置ま
でのあいだとしてセットされており、図示しない位置セ
ンサからの検出信号に基づいたコントローラよりの制御
信号によってノズル昇降ユニット8が駆動されるため、
第1トップノズル5はボディ150に沿って最下位置A
と最上位置Bとのあいだを適宜移動可能になっている。
【0014】ここで、図3により明らかなように、第1
トップスリット5bの反対側のノズル本体5a部分とト
ップフレーム7とのあいだにはフリップ機構14が設け
られている。このフリップ機構14はリンクアーム14
aを介して第1トップノズル5に取付けられているアー
ム14bにトップフレーム7に固定されているエアシリ
ンダ14cの出力ロッド14dの先端側が回動自在に連
結されており、エアシリンダ14cの出力ロッド14d
を出力作動させることによってリンクアーム14aを介
し第1トップノズル5が回動されるので、第1トップノ
ズル5の第1トップスリット5bの噴射角度が垂直方向
を中心として位置Cから位置Dまでのほぼ90度の範囲
で変更される。第1トップスリット5bの噴射角度の変
更は、図示しない位置センサからのボディ位置検出信号
に基づいてコントローラからエアシリンダ14cに対し
て圧縮空気が送給されることによって図8により明らか
なように、ボディ150のボンネット部分、ルーフ部
分、トランク部分まではボディ150の進行方向に対向
して30度ないし45度の傾斜角度を有するものしてセ
ットされ、ボディ150のトランクエンド部分からは図
中に矢印で示すようにボディ150の進行方向に沿って
30度ないし45度の傾斜角度を有するものに反転する
ようにセットされている。これにより、第1トップスリ
ット5bから噴射された空気はボディ150のトランク
エンド部分からリアエンド部分にまで回り込む。
トップスリット5bの反対側のノズル本体5a部分とト
ップフレーム7とのあいだにはフリップ機構14が設け
られている。このフリップ機構14はリンクアーム14
aを介して第1トップノズル5に取付けられているアー
ム14bにトップフレーム7に固定されているエアシリ
ンダ14cの出力ロッド14dの先端側が回動自在に連
結されており、エアシリンダ14cの出力ロッド14d
を出力作動させることによってリンクアーム14aを介
し第1トップノズル5が回動されるので、第1トップノ
ズル5の第1トップスリット5bの噴射角度が垂直方向
を中心として位置Cから位置Dまでのほぼ90度の範囲
で変更される。第1トップスリット5bの噴射角度の変
更は、図示しない位置センサからのボディ位置検出信号
に基づいてコントローラからエアシリンダ14cに対し
て圧縮空気が送給されることによって図8により明らか
なように、ボディ150のボンネット部分、ルーフ部
分、トランク部分まではボディ150の進行方向に対向
して30度ないし45度の傾斜角度を有するものしてセ
ットされ、ボディ150のトランクエンド部分からは図
中に矢印で示すようにボディ150の進行方向に沿って
30度ないし45度の傾斜角度を有するものに反転する
ようにセットされている。これにより、第1トップスリ
ット5bから噴射された空気はボディ150のトランク
エンド部分からリアエンド部分にまで回り込む。
【0015】第1エアブローサイドマシン20は、第1
のゲート1内でボディ150の進行方向に沿い第1エア
ブロートップマシン2の後方側に位置しており、図4に
より明らかなように、コンベアライン53の両側のマシ
ンベース54、54に夫々固定されているサイド支柱2
1、21と、このサイド支柱21、21に夫々固定され
ている第1サイドノズル22、22とから主として構成
されている。
のゲート1内でボディ150の進行方向に沿い第1エア
ブロートップマシン2の後方側に位置しており、図4に
より明らかなように、コンベアライン53の両側のマシ
ンベース54、54に夫々固定されているサイド支柱2
1、21と、このサイド支柱21、21に夫々固定され
ている第1サイドノズル22、22とから主として構成
されている。
【0016】サイド支柱21に固定されている第1サイ
ドノズル22には、直方体状をなすノズル本体22aの
内側に空気室22a1が形成されており、第1サイドノ
ズル22は基端側がサイド支柱21の長さ寸法に対して
わずかに傾斜して取付けられている。また、第1サイド
ノズル22のノズル本体22aの先端側には、このノズ
ル本体22aの長さに沿ってわずかな幅寸法で切除した
切欠22a2が設けられており、この切欠22a2には
ボディ150の高さ寸法に対応した長寸状をなすととも
にボディ150の側部全面に沿って開いている第1サイ
ドスリット22bが装着されている。この第1サイドス
リット22bはノズル本体22aの切欠22a2に沿っ
て2枚の折曲状の鋼板を固定することよって形成されて
おり、先端部分はボディ150のサイド部分の形状とほ
ぼ同一形状をなしてボディ150の側面まで約100m
m以下の近傍位置に配置されている。そして、第1サイ
ドノズル22の空気室22a1にはフレキシブルエアダ
クト23,23が夫々連通接続されており、フレキシブ
ルエアダクト23,23を介して第1サイドノズル22
の空気室22a1に送給された図示しないブロアファン
よりの圧縮空気は第1サイドスリット22bからボディ
150の側面全面に向けて噴射される。このとき、第1
サイドスリット22bからボディ150の側面部分まで
の距離が約100mm以下に設定されているため、ブロ
アファンからの圧縮空気は均一で且つ強くボディ150
の側面に当たる。
ドノズル22には、直方体状をなすノズル本体22aの
内側に空気室22a1が形成されており、第1サイドノ
ズル22は基端側がサイド支柱21の長さ寸法に対して
わずかに傾斜して取付けられている。また、第1サイド
ノズル22のノズル本体22aの先端側には、このノズ
ル本体22aの長さに沿ってわずかな幅寸法で切除した
切欠22a2が設けられており、この切欠22a2には
ボディ150の高さ寸法に対応した長寸状をなすととも
にボディ150の側部全面に沿って開いている第1サイ
ドスリット22bが装着されている。この第1サイドス
リット22bはノズル本体22aの切欠22a2に沿っ
て2枚の折曲状の鋼板を固定することよって形成されて
おり、先端部分はボディ150のサイド部分の形状とほ
ぼ同一形状をなしてボディ150の側面まで約100m
m以下の近傍位置に配置されている。そして、第1サイ
ドノズル22の空気室22a1にはフレキシブルエアダ
クト23,23が夫々連通接続されており、フレキシブ
ルエアダクト23,23を介して第1サイドノズル22
の空気室22a1に送給された図示しないブロアファン
よりの圧縮空気は第1サイドスリット22bからボディ
150の側面全面に向けて噴射される。このとき、第1
サイドスリット22bからボディ150の側面部分まで
の距離が約100mm以下に設定されているため、ブロ
アファンからの圧縮空気は均一で且つ強くボディ150
の側面に当たる。
【0017】一方、第2のゲート40は、ボディ150
の進行方向に沿って第1のゲート1の後方に配置されて
おり、この第2のゲート40には、第2エアブロートッ
プマシン41と第2エアブローサイドマシン60が備え
られている。
の進行方向に沿って第1のゲート1の後方に配置されて
おり、この第2のゲート40には、第2エアブロートッ
プマシン41と第2エアブローサイドマシン60が備え
られている。
【0018】第2エアブロートップマシン41は、第1
のゲート1に備えられている第1エアブロートップマシ
ン2と同一のものとして形成されており、第1エアブロ
ートップマシン2のトップノズル5と同一の第2トップ
ノズル42、第1エアブロートップマシン2の第1トッ
プスリット5bと同一の第2トップスリット43を有す
る。
のゲート1に備えられている第1エアブロートップマシ
ン2と同一のものとして形成されており、第1エアブロ
ートップマシン2のトップノズル5と同一の第2トップ
ノズル42、第1エアブロートップマシン2の第1トッ
プスリット5bと同一の第2トップスリット43を有す
る。
【0019】第2エアブローサイドマシン60は、第2
のゲート40内でボディ150の進行方向に沿い第2エ
アブロートップマシン60の後方側に位置しており、図
7により明らかなように、コンベアライン53の両側の
マシンベース54、54に夫々固定されているサイド支
柱61、61と、このサイド支柱61、61に夫々固定
されている第2サイドノズル62、62とから主として
構成されている。
のゲート40内でボディ150の進行方向に沿い第2エ
アブロートップマシン60の後方側に位置しており、図
7により明らかなように、コンベアライン53の両側の
マシンベース54、54に夫々固定されているサイド支
柱61、61と、このサイド支柱61、61に夫々固定
されている第2サイドノズル62、62とから主として
構成されている。
【0020】サイド支柱61に固定されている第2サイ
ドノズル62には、第1エアブローサイドマシン20に
備えられている第1サイドノズル22のほぼ半分の長さ
を有するものとして直方体状に成形されたノズル本体6
2aの内側に空気室62a1が形成されており、第2サ
イドノズル62は基端側がサイド支柱61の長さ寸法に
対してわずかに傾斜して取付けられている。また、第2
サイドノズル62のノズル本体62aの先端側には、第
1サイドノズル22と同様にして、このノズル本体62
aの長さに沿ってわずかな幅寸法で切除した図示しない
切欠が設けられており、この切欠にはボディ150のド
ア部分までの高さ寸法に対応した長寸状をなすとともに
ボディ150のドア部分から下側全面に沿って開いてい
る第2サイドスリット62bが装着されている。この第
2サイドスリット62bはノズル本体62aの切欠に沿
って2枚の折曲状の鋼板を固定することによって形成さ
れており、先端部分はボディ150のサイド部分の形状
とほぼ同一形状をなしてボディ150の側面まで約10
0mm以下の近傍位置に配置されている。そして、第2
サイドノズル62の空気室62a1にはフレキシブルエ
アダクト63が連通接続されており、フレキシブルエア
ダクト63を介して第2サイドノズル62の空気室62
a1に送給された図示しないブロアファンよりの圧縮空
気は第2サイドスリット62bからボディ150のドア
下部分に向けて噴射される。このとき、第2サイドスリ
ット62bからボディ150の側面部分までの距離が約
100mm以下に設定されているため、ブロアファンか
らの圧縮空気は均一で且つ強くボディ150の側面に当
たる。
ドノズル62には、第1エアブローサイドマシン20に
備えられている第1サイドノズル22のほぼ半分の長さ
を有するものとして直方体状に成形されたノズル本体6
2aの内側に空気室62a1が形成されており、第2サ
イドノズル62は基端側がサイド支柱61の長さ寸法に
対してわずかに傾斜して取付けられている。また、第2
サイドノズル62のノズル本体62aの先端側には、第
1サイドノズル22と同様にして、このノズル本体62
aの長さに沿ってわずかな幅寸法で切除した図示しない
切欠が設けられており、この切欠にはボディ150のド
ア部分までの高さ寸法に対応した長寸状をなすとともに
ボディ150のドア部分から下側全面に沿って開いてい
る第2サイドスリット62bが装着されている。この第
2サイドスリット62bはノズル本体62aの切欠に沿
って2枚の折曲状の鋼板を固定することによって形成さ
れており、先端部分はボディ150のサイド部分の形状
とほぼ同一形状をなしてボディ150の側面まで約10
0mm以下の近傍位置に配置されている。そして、第2
サイドノズル62の空気室62a1にはフレキシブルエ
アダクト63が連通接続されており、フレキシブルエア
ダクト63を介して第2サイドノズル62の空気室62
a1に送給された図示しないブロアファンよりの圧縮空
気は第2サイドスリット62bからボディ150のドア
下部分に向けて噴射される。このとき、第2サイドスリ
ット62bからボディ150の側面部分までの距離が約
100mm以下に設定されているため、ブロアファンか
らの圧縮空気は均一で且つ強くボディ150の側面に当
たる。
【0021】このような水洗水切り工程において、中塗
りを終了したボディ150は、図1により明らかなよう
に、コンベアライン53によって搬送されながら、工水
スプレー装置100において工水により洗浄が行われ、
ブラシ洗車装置100において全体的な機械洗車が行わ
れ、工水スプレー装置101において工水によって再度
洗浄が行われ、純水スプレー装置102において純水に
より洗浄が行われてから、第1のゲート1に搬送されて
くる。第1のゲート1に搬送されてきたボディ150に
は純水の水滴が付着している。第1のゲート1はボディ
150が搬送されてくるまでは第1エアブロートップマ
シン2の第1トップノズル5は最下位置Aにあり、この
位置で第1エアブロートップマシン2の第1トップノズ
ル5に装着されている第1トップスリット5bはコンベ
アライン53上のボディ150のボンネット部分から上
方に約100mm離れてセットされている。
りを終了したボディ150は、図1により明らかなよう
に、コンベアライン53によって搬送されながら、工水
スプレー装置100において工水により洗浄が行われ、
ブラシ洗車装置100において全体的な機械洗車が行わ
れ、工水スプレー装置101において工水によって再度
洗浄が行われ、純水スプレー装置102において純水に
より洗浄が行われてから、第1のゲート1に搬送されて
くる。第1のゲート1に搬送されてきたボディ150に
は純水の水滴が付着している。第1のゲート1はボディ
150が搬送されてくるまでは第1エアブロートップマ
シン2の第1トップノズル5は最下位置Aにあり、この
位置で第1エアブロートップマシン2の第1トップノズ
ル5に装着されている第1トップスリット5bはコンベ
アライン53上のボディ150のボンネット部分から上
方に約100mm離れてセットされている。
【0022】そこで、図9により明らかなように、第1
のゲート1に搬送されてきたボディ150に対し、ボデ
ィ150のボンネット部分、ルーフ部分、トランク部分
の順に第1エアブロートップマシン2により第1トップ
スリット5bから噴射される圧縮空気で水切りを行う。
と同時に、ボディ150のサイド部分の全面に対し、第
1エアブローサイドマシン20により第1サイドスリッ
ト22bから噴射される圧縮空気で水切りを行う。そし
て、ボディ150のトランクエンド部分からは第1トッ
プスリット5bがほぼ90度反転するため、第1トップ
スリット22bから噴射される圧縮空気をリアエンド部
分にまで回り込ませて水切りを行う。これにより、噴射
された圧縮空気がボディ150のトランクエンド部分か
らほぼ90度反転することによって、反転する以前に一
方向からの噴射によってボディ150のトランクエンド
部分においてリアパネルアッパーのテールランプ取付け
用凹部やリアパネルロアーのバンパー取付け用凹部に溜
まっていた水滴を逆方向に押し出すことによってボディ
150の外板面の水滴の除去およびボディ150の内板
の溜り水の大まかな除去を行い、第1のゲート1での水
切りを終了したボディ150は第2のゲート40に搬送
される。
のゲート1に搬送されてきたボディ150に対し、ボデ
ィ150のボンネット部分、ルーフ部分、トランク部分
の順に第1エアブロートップマシン2により第1トップ
スリット5bから噴射される圧縮空気で水切りを行う。
と同時に、ボディ150のサイド部分の全面に対し、第
1エアブローサイドマシン20により第1サイドスリッ
ト22bから噴射される圧縮空気で水切りを行う。そし
て、ボディ150のトランクエンド部分からは第1トッ
プスリット5bがほぼ90度反転するため、第1トップ
スリット22bから噴射される圧縮空気をリアエンド部
分にまで回り込ませて水切りを行う。これにより、噴射
された圧縮空気がボディ150のトランクエンド部分か
らほぼ90度反転することによって、反転する以前に一
方向からの噴射によってボディ150のトランクエンド
部分においてリアパネルアッパーのテールランプ取付け
用凹部やリアパネルロアーのバンパー取付け用凹部に溜
まっていた水滴を逆方向に押し出すことによってボディ
150の外板面の水滴の除去およびボディ150の内板
の溜り水の大まかな除去を行い、第1のゲート1での水
切りを終了したボディ150は第2のゲート40に搬送
される。
【0023】第2のゲート40に搬送されてきたボディ
150に対し、ボディ150のボンネット部分、ルーフ
部分、トランク部分の順に第2エアブロートップマシン
41により第2トップスリット43から噴射される圧縮
空気で水切りを行う。と同時に、ボディ150のサイド
部分に対し、第2エアブローサイドマシン60により第
2サイドスリット62bから噴射される圧縮空気で水切
りを行う。そして、ボディ150のトランクエンド部分
からは第2トップスリット43がほぼ90度反転するた
め、第2トップスリット43から噴射される圧縮空気を
リアエンド部分にまで回り込ませて水切りを行う。ここ
で、第2エアブロートップマシン41によりボディ15
0のボンネット部分、ルーフ部分、トランク部分の順に
圧縮空気で再度水切りを行うため、第1のゲート1での
第1トップスリット5bの反転によってトランクエンド
部分においてリアパネルアッパーのテールランプ取付け
用凹部やリアパネルロアーのバンパー取付け用凹部から
押し出されてボディ150の外板に再付着した水滴の除
去が行われる。そして、第2のゲート20の第2エアブ
ローサイドマシン60において第2サイドスリット62
bがボディ150のドア部分までの高さ寸法に対応した
ものとなっているため、サイドウインドシールドガラス
等が組付けられるオープニング部分への噴射は行わない
ようにすることによって第2エアブロートップマシン4
1よりの噴射空気と干渉しないようにした状態で水切り
を行う。
150に対し、ボディ150のボンネット部分、ルーフ
部分、トランク部分の順に第2エアブロートップマシン
41により第2トップスリット43から噴射される圧縮
空気で水切りを行う。と同時に、ボディ150のサイド
部分に対し、第2エアブローサイドマシン60により第
2サイドスリット62bから噴射される圧縮空気で水切
りを行う。そして、ボディ150のトランクエンド部分
からは第2トップスリット43がほぼ90度反転するた
め、第2トップスリット43から噴射される圧縮空気を
リアエンド部分にまで回り込ませて水切りを行う。ここ
で、第2エアブロートップマシン41によりボディ15
0のボンネット部分、ルーフ部分、トランク部分の順に
圧縮空気で再度水切りを行うため、第1のゲート1での
第1トップスリット5bの反転によってトランクエンド
部分においてリアパネルアッパーのテールランプ取付け
用凹部やリアパネルロアーのバンパー取付け用凹部から
押し出されてボディ150の外板に再付着した水滴の除
去が行われる。そして、第2のゲート20の第2エアブ
ローサイドマシン60において第2サイドスリット62
bがボディ150のドア部分までの高さ寸法に対応した
ものとなっているため、サイドウインドシールドガラス
等が組付けられるオープニング部分への噴射は行わない
ようにすることによって第2エアブロートップマシン4
1よりの噴射空気と干渉しないようにした状態で水切り
を行う。
【0024】これにより、第1のゲート1ではボディ外
板面の水滴の除去およびボディ内板の溜り水の大まかな
除去を行い、この第1のゲート1に続く第2のゲート4
0では第1のゲート1で除去し得なかった部分のボディ
150の外板面の水滴の除去を行うものとなる。
板面の水滴の除去およびボディ内板の溜り水の大まかな
除去を行い、この第1のゲート1に続く第2のゲート4
0では第1のゲート1で除去し得なかった部分のボディ
150の外板面の水滴の除去を行うものとなる。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
わる自動車塗装工程の水洗水切り方法は、第1のゲート
でボディ外板面の水滴の除去およびボディ内板の溜り水
の大まかな除去を行い、且つ第1のゲートに続く第2の
ゲートでは第1のゲートで除去し得なかった部分のボデ
ィ外板面の水滴の除去を行うため、単一のゲートのみで
ボディ表面に付着した水滴を除去するものと比較してボ
ディの表面に水滴の残りを生ずることがないので、水切
りが不充分の際に発生するブリスタ等の塗装不具合を解
消することができ、それによって、上塗り工程時の塗装
品質の向上を図れるとともに、水洗いの際に除去しきれ
ずに水洗い後のボディの表面に付着したままとなってい
る小さいごみ等の除去も同時に行えるという優れた効果
を奏するものである。
わる自動車塗装工程の水洗水切り方法は、第1のゲート
でボディ外板面の水滴の除去およびボディ内板の溜り水
の大まかな除去を行い、且つ第1のゲートに続く第2の
ゲートでは第1のゲートで除去し得なかった部分のボデ
ィ外板面の水滴の除去を行うため、単一のゲートのみで
ボディ表面に付着した水滴を除去するものと比較してボ
ディの表面に水滴の残りを生ずることがないので、水切
りが不充分の際に発生するブリスタ等の塗装不具合を解
消することができ、それによって、上塗り工程時の塗装
品質の向上を図れるとともに、水洗いの際に除去しきれ
ずに水洗い後のボディの表面に付着したままとなってい
る小さいごみ等の除去も同時に行えるという優れた効果
を奏するものである。
【図1】この発明に係わる自動車塗装工程の水洗水切り
方法においての水洗水切り工程の全体概要図である。
方法においての水洗水切り工程の全体概要図である。
【図2】図1に示した水洗水切り工程に用いた第1エア
ブロートップマシンの正面図である。
ブロートップマシンの正面図である。
【図3】図1に示した第1エアブロートップマシンの縦
断側面図である。
断側面図である。
【図4】図1に示した水洗水切り工程に用いた第1エア
ブローサイドマシンの正面図である。
ブローサイドマシンの正面図である。
【図5】図4に示した第1エアブローサイドマシンの左
側面図である。
側面図である。
【図6】図4に示した第1エアブローサイドマシンの平
面図である。
面図である。
【図7】図1に示した水洗水切り工程に用いた第2エア
ブローサイドマシンの正面図である。
ブローサイドマシンの正面図である。
【図8】図1に示した水洗水切り工程に用いた第1エア
ブロートップマシンと第2エアブロートップマシンにお
いてのエアブローの方向を説明したボデイの側面図であ
る。
ブロートップマシンと第2エアブロートップマシンにお
いてのエアブローの方向を説明したボデイの側面図であ
る。
【図9】図1に示した水洗水切り工程に用いた第1のゲ
ートおよび第2のゲートでのエアブローの状態を説明し
たボディの側面図である。
ートおよび第2のゲートでのエアブローの状態を説明し
たボディの側面図である。
1 第1のゲート 2 第1エアブロートップマシン 20 第1エアブローサイドマシン 40 第2のゲート 41 第2エアブロートップマシン 60 第2エアブローサイドマシン 150 ボディ
Claims (2)
- 【請求項1】 ボディに対し上方側・下方側に向けて移
動可能に装着されたトップノズルをマシンフレームに備
えているとともに、ボディの幅に対応して長寸状をなす
とともにボディの上面に沿って開いていてボディの上面
に向け流体を噴射するトップスリットを前記トップノズ
ルに備えている第1エアブロートップマシンと、ボディ
の両側近傍に取付けられている第1サイドノズルをサイ
ド支柱に固定しているとともに、ボディの高さに対応し
た長寸状をなすとともにボディの側部全面に沿って開い
ていてボディの側面に向け流体を噴射する第1サイドス
リットを前記第1サイドノズルに備えている第1エアブ
ローサイドマシンとを第1のゲートにそなえているとと
もに、 前記第1エアブロートップマシンと同一形状に形成され
ている第2エアブロートップマシンと、ボディの両側近
傍に取付けられている第2サイドノズルをサイド支柱に
固定しているとともに、ボディのドア部分までの高さに
対応した長寸状をなすとともにボディの側部に沿って開
いていてボディの側面に向け流体を噴射する第2サイド
スリットを前記第2サイドノズルに備えている第2エア
ブローサイドマシンとをボディの進行方向に沿って第1
のゲートの後方側に配置している第2のゲートにそな
え、 中塗り工程の後にボディの水洗いを行った際に、第1の
ゲートと第2のゲートとによりボディ表面に付着した水
滴の除去を行うことを特徴とした自動車塗装工程の水洗
水切り方法。 - 【請求項2】 トップスリットの噴射角をボディの進行
方向に沿って変更可能となるように第1、第2のエアブ
ロートップマシンのトップノズルがマシンフレームに取
付けられ、各トップスリットより噴射された流体をボデ
ィの下方側に向けてボディ表面に付着した水滴の除去を
行う請求項1に記載の自動車塗装工程の水洗水切り方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05582593A JP3292214B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 自動車塗装工程の水洗水切り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05582593A JP3292214B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 自動車塗装工程の水洗水切り方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06269751A JPH06269751A (ja) | 1994-09-27 |
JP3292214B2 true JP3292214B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=13009744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05582593A Expired - Fee Related JP3292214B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 自動車塗装工程の水洗水切り方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3292214B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007275771A (ja) * | 2006-04-06 | 2007-10-25 | Honda Motor Co Ltd | 棒状ワークの水切り方法及びその装置 |
-
1993
- 1993-03-16 JP JP05582593A patent/JP3292214B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06269751A (ja) | 1994-09-27 |
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---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |