JP3292193B2 - オーミック電極の製造方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

オーミック電極の製造方法及び半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP3292193B2
JP3292193B2 JP2000020952A JP2000020952A JP3292193B2 JP 3292193 B2 JP3292193 B2 JP 3292193B2 JP 2000020952 A JP2000020952 A JP 2000020952A JP 2000020952 A JP2000020952 A JP 2000020952A JP 3292193 B2 JP3292193 B2 JP 3292193B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
ohmic electrode
type
manufacturing
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000020952A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000286214A (ja
Inventor
靖 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2000020952A priority Critical patent/JP3292193B2/ja
Publication of JP2000286214A publication Critical patent/JP2000286214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3292193B2 publication Critical patent/JP3292193B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Bipolar Transistors (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーミック電極の
製造方法及び半導体装置の製造方法に関し、特に3−5
族化合物半導体に使用されるオーミック電極の製造方法
及び半導体装置の製造方法に関する。なお、本明細書中
においては、周期律表の族を示す数字を便宜上通常のロ
ーマ数字ではなく、英数字で表わす。
【0002】
【従来の技術】GaAs等の3−5族化合物半導体を使
用したヘテロ接合バイポーラトランジスタ(以下、HB
Tという)等のデバイスにおいて、特にP型GaAsに
対するオーミック電極におけるコンタクト抵抗の低減
は、その特性向上のために極めて重要である。また、デ
バイスの長期動作の更なる信頼性向上のためには、オー
ミック電極の熱安定性の向上も重要である。更に、その
製造工程において、オーミック電極を形成した後に行わ
れる配線工程等のプロセスウィンドウを広げるためにも
オーミック電極の熱安定性の向上は重要である。
【0003】P型GaAs層へのオーミック電極とし
て、AuZn/Au積層電極、AuBe/Au積層電極、
AuMn/Au積層電極、AuMg/Au積層電極又はC
r/Au積層電極等のAu系オーミックが従来から使用
されている。しかし、これらのオーミック電極はコンタ
クト抵抗が高く、しかもGaAsとの反応性が高いAu
を使用しているため、熱的に不安定であった。
【0004】そこで、より低抵抗なオーミック電極の製
造方法が、例えば高橋によって特開平5−259435
号公報に開示されている。図9(a)及び(b)は従来
のオーミック電極の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【0005】従来のオーミック電極の製造方法について
図9に基づいて説明する。図9(a)に示すように、先
ず、半絶縁性GaAs基板100の上にP型GaAs層
101を形成する。この上にPd層102、Zn層10
3、Pt層104及びAu層105を順に形成する。
【0006】次に、図9(b)に示すように、300℃
の温度で熱処理を行うことにより、Pd4GaAs合金
層106を形成する。次に、P型GaAs層101にZ
nが拡散してP+型GaAs層107が形成され、コン
タクト抵抗が低いオーミック電極が形成される。Au層
105中のAuのP型GaAs層101への拡散に対し
ては、Pt層104がバリア層となるため、熱的安定性
が改善される。
【0007】また、更に優れたP型GaAsへの低コン
タクト抵抗オーミック電極の製造方法が、岡田らによっ
てJapanese Journal of Applied Physics, 30, L558-L5
60(1991)に報告されている。図10(a)及び(b)は
他の従来のオーミック電極の製造方法を工程順に示す断
面図である。
【0008】他の従来のオーミック電極の製造方法につ
いて図10に基づいて説明する。図10(a)に示すよ
うに、半絶縁性GaAs基板100の上にP型GaAs
層101を形成する。この上にPt層108、Ti層1
09、Pt層108a及びAu層110を順に形成す
る。
【0009】次に、図10(b)に示すように、400
℃の温度で1分間熱処理を行い、Pt−GaAs合金層
111を形成する。P型GaAs層101とPt層10
8とのショットキーバリアは低いため、コンタクト抵抗
が低いオーミック電極が形成される。また、AuのP型
GaAs層101への拡散に対して、Pt層108aが
バリア層となるため、熱的安定性が改善される。
【0010】更に、本願発明者は3−5族化合物半導体
基板に対してN型不純物となる第1の元素からなる薄
膜、3−5族化合物半導体層と金属膜との間のエネルギ
ー障壁の高さを低下させる第2の元素からなる薄膜及び
第1の元素との反応により高融点合金を形成する第3の
元素からなる薄膜を、3−5族化合物基板の上に、下か
ら第3の元素からなる薄膜、第2の元素からなる薄膜及
び第1の元素からなる薄膜の順に堆積し、これらの薄膜
が形成された3−5族化合物半導体基板を還元性ガス雰
囲気中で熱処理することにより、N型GaAsに対して
接触抵抗が小さく、かつ接触抵抗の基板面内均一性及び
ロット間均一性が優れたオーミック電極を得ることがで
きる製造方法を開示した(特開平10−144622号
公報)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の高橋又
は岡田等によるオーミック電極の製造方法では、GaA
sに対して反応性が高いAuを使用しているため、熱的
安定性が悪いという問題点がある。
【0012】また、高橋又は岡田等による従来の方法に
おいて製造されたオーミック電極においても、Pt層1
08aをバリア層として使用しているが、デバイスの長
時間動作により、AuがPt層108aを突き抜けてP
型GaAs層101中まで拡散し、コンタクト抵抗が増
大するという問題点がある。更に、HBTのベース電極
に使用した場合、薄いベース層を突き抜けてコレクタ層
までAuが拡散し、コレクタ耐圧が低下するという問題
点もある。
【0013】更に、高橋又は岡田等による従来のオーミ
ック電極の製造方法は、金属の膜厚又はアニール温度を
最適化しても、1×10-7Ω・cm2以下のコンタクト抵
抗を得ることが困難であるという問題点がある。
【0014】更にまた、従来のオーミック電極の製造方
法では、貴金属であるAu又はPtを多く使用するの
で、コスト低減の妨げとなるという問題点がある。
【0015】一方、特開平10−144622号公報に
記載のオーミック電極の製造方法は、所期の目的は達成
できるものの、N型GaAsに対して適用できるもので
あり、P型GaAsへは適用できないという問題点があ
る。
【0016】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、P型GaAs基板及びN型GaAs基板に
コンタクト抵抗が低く、かつ高耐熱性を有するオーミッ
ク電極を歩留まり良く、低コストで製造することができ
るオーミック電極の製造方法及び半導体装置の製造方法
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係るオーミック
電極の製造方法は、P型3−5族化合物半導体層と金属
膜とのエネルギー障壁高さを低下させる第1の元素、前
記第1の元素との反応により高融点合金を形成する第2
の元素及び前記P型3−5族化合物半導体層に対してP
型不純物となる第3の元素の全ての元素を含む薄膜を、
P型3−5族化合物半導体層の上のP型オーミック電極
形成予定領域に形成する工程と、前記薄膜及び前記P型
3−5族化合物半導体層を熱処理してP型オーミック電
極を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】なお、前記薄膜は、前記第1の元素からな
る第1の薄膜と前記第3の元素からなる第3の薄膜との
積層膜と、前記積層膜の上に形成された第2の元素から
なる第2の薄膜と、から構成することができる。この場
合、例えば、前記第1の元素はPd、Ni及びPtから
なる群から選択された1種の元素であり、前記第2の元
素はInであり、前記第3の元素はZn及びMnからな
る群から選択された1種の元素である。
【0022】また、本発明においては、前記薄膜は、各
層の厚さが5nm以下であることが好ましい。
【0023】更に、本発明においては、前記熱処理の工
程を還元性ガス雰囲気中で行うことが好ましい。
【0024】
【0025】
【0026】本発明に係る半導体装置の製造方法は、
述の本発明に係るオーミック電極の製造方法を1工程と
して含むものである。
【0027】また、本発明においては、前記半導体装置
は、例えば金属・半導体電界効果トランジスタ、ヘテロ
接合電界効果トランジスタ又はヘテロ接合バイポーラト
ランジスタである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例及び参考例
に係るオーミック電極の製造方法及び半導体装置の製造
方法について添付の図面を参照して詳細に説明する。図
1(a)及び(b)は本発明の参考例に係るオーミック
電極の製造方法を工程順に示す断面図、図2(a)及び
(b)はその次の工程を工程順に示す断面図である。本
参考例においては、第1の元素をPdとし、第2の元素
をInとする。
【0029】本参考例の製造方法は、先ず、図1(a)
に示すように、3−5族化合物半導体である半絶縁性G
aAs層1の上に、例えば分子線エピタキシャル法(以
下、MBE法という)又は有機金属気相成長法(以下、
MOVPE法という)等により、例えばP型ドーパント
であるCを4×1019cm-3ドープしたP型GaAs層
2を形成する。このP型GaAs層2の上に、例えばフ
ォトリソグラフィー法によりオーミック電極形成予定領
域部分が開口されたフォトレジストパターン3を形成す
る。
【0030】次に、図1(b)に示すように、P型Ga
As層2及びフォトレジストパターン3の上に、例えば
真空蒸着法又はスパッタ法等により、例えば膜厚が0.
5nmの第1の元素からなるPd層4、膜厚が2nmの
第2の元素からなるIn層5及び膜厚が0.5nmの第
1の元素からなるPd層4aの順に形成する。
【0031】次に、電極金属のシート抵抗を低減するた
め、電気抵抗率が低く、熱的に安定な金属膜として、例
えば厚さが30nmのTi層31、厚さが30nmのP
t層32及び厚さが300nmのAu層33をPd層4
aの上に、例えば真空蒸着法又はスパッタ法等により順
に形成する。
【0032】次に、図2(a)に示すように、例えば有
機溶剤でフォトレジストパターン3を除去し、不要な金
属膜をリフトオフしてオーミック電極パターンを形成す
る。
【0033】次に、図2(b)に示すように、雰囲気ガ
スとして、例えば窒素ガスを使用し、Rapid Thermal
Annealing法(急速加熱法、以下、RTA法という)に
より350℃の温度で5秒間の熱処理を行う。この熱処
理により、Pd層4とP型GaAs層2とが反応しPd
4GaAs層6が形成される。また、この上にPdIn
合金層7が形成される。このようにしてオーミック電極
が形成される。この熱処理においては、Ti層31、P
t層32及びAu層33は合金化反応を起こさない。な
お、このオーミック電極においては、2×10-8Ω・c
2と低いコンタクト抵抗を得ることができる。
【0034】本参考例においては、Pd4GaAs層6
を形成することにより、P型GaAs層2とPdIn合
金層7との間のエネルギー障壁が低下し、コンタクト抵
抗が低いオーミック電極を形成することができる。例え
ば300乃至600℃の広いアニール温度範囲におい
て、従来のPtとTiとPtとAuとからなるオーミッ
ク電極と比べてコンタクト抵抗が1桁以上低いオーミッ
ク電極を得ることができる。
【0035】また、本参考例においては、窒素ガス雰囲
気中でアニールを行っているが、これに限定されるもの
ではなく、水素ガス等の還元性雰囲気中でアニールする
ことができ、この場合には、更にコンタクト抵抗が低い
オーミック電極を得ることができる。
【0036】更に、熱処理によって形成されるPdIn
合金層7は、融点が1285℃と高い融点を有する。こ
のため、窒素ガス又は水素ガスのいずれの雰囲気でアニ
ールを行う場合にも良好な耐熱性を示す。例えば400
℃の温度で10時間熱処理を行った場合でも、コンタク
ト抵抗の増加は、従来のPtとTiとPtとAuとから
なるオーミック電極に比べて小さく、表面モフォロジー
も殆ど変化しない。更に、オーミック電極はコンタクト
抵抗の基板面内均一性及びロット間均一性も良好であ
る。
【0037】更に、本参考例においては、オーミック電
極として、Pd層4とIn層5とPd層4aとの積層膜
を使用したが、Pd層4とIn層5との積層膜を使用す
ることもできる。また、Pd層4とIn層5の膜厚を薄
くして積層回数を増やした積層膜又はPdとInとを同
時に蒸着したPd−In層を使用することにより、Pd
層4とIn層5とPd層4aとの積層膜を使用した場合
に比べて、Inが凝集して島状に堆積されることが少な
くなり、表面モフォロジーが良好なオーミック電極が得
られる。更に、Inの蒸着工程を低い基板温度で行うこ
とにより、更にInの凝集反応を抑制することができ、
より一層平坦性が良好な表面モフォロジーのオーミック
電極が得られる。
【0038】更にまた、本参考例においては、P型Ga
As層の外、P型GaAs層とN型GaAs層との両方
に対しても、コンタクト抵抗が低いオーミック電極を形
成することが可能である。例えば上述した温度よりも高
い550℃の温度で5秒間の熱処理を行うことにより、
PdIn合金層7とGaAs層2との間に、Pd4Ga
As層とInGaAs再成長層とからなるInGaAs
層が形成される。このInGaAs層は固相エピタキシ
ャル成長により部分的に再成長し、Pd4GaAs層6
と共存する。
【0039】また、Pd4GaAs層6によりPdIn
合金層7とP型GaAs層2との間のエネルギー障壁が
低下すると共に、InGaAs層によりPdIn合金層
7とN型GaAs層との間のエネルギー障壁も低下す
る。これにより、コンタクト抵抗が低いP型オーミック
電極及びN型オーミック電極が同時に得られる。従っ
て、同じ合金構成の膜又は積層膜であっても、P型Ga
As層に対しても、N型GaAs層に対してもコンタク
ト抵抗が低いオーミック電極を得ることができる。
【0040】即ち、P型GaAs層及びN型GaAs層
の上にオーミック電極を有する半導体装置において、P
型GaAs層及びN型GaAs層の上にオーミック電極
を同時に形成できるため、工程数の大幅な削減が可能と
なる。
【0041】次に、本発明の第実施例について説明す
る。図3(a)及び(b)は本発明の第実施例に係る
オーミック電極の製造方法を工程順に示す断面図、図4
(a)及び(b)はその次の工程を示す断面図である。
なお、図1(a)及び(b)及び図2(a)及び(b)
に示す参考例と同一構成物には同一符号を付してその詳
細な説明は省略する。本実施例においては、第1の元素
をPdとし、第2の元素をInとし、第3の元素をZn
とする。
【0042】本実施例の製造方法は、先ず、図3(a)
に示すように、3−5族化合物半導体である半絶縁性G
aAs基板1の上に、例えばMBE法又はMOVPE法
等によりP型GaAs層2を成長させる。P型GaAs
層2は、例えばP型ドーパントであるCが4×1019
-3ドープされている。この上に、フォトリソグラフィ
ー法によりオーミック電極形成部分が開口されたフォト
レジストパターン3を形成する工程までは、前述の参考
例の工程と同様である。
【0043】次に、図3(b)に示すように、P型Ga
As層2及びフォトレジストパターン3の上に、例えば
真空蒸着法又はスパッタ法等により、例えば膜厚が0.
3nmの第1の元素からなるPd層4、膜厚が0.3n
mの第3の元素からなるZn層8、膜厚が0.3nmの
第1の元素からなるPd層4a、膜厚が2nmの第2の
元素からなるIn層5及び膜厚が0.4nmの第1の元
素からなるPd層4bの順に形成する。次に、電極金属
のシート抵抗を低減するため、電気抵抗率が低く熱的に
安定な金属膜として、例えば厚さが30nmのTi層3
1、厚さが30nmのPt層32及び厚さが300nm
のAu層33をPd層4bの上に真空蒸着法又はスパッ
タ法等により順に形成する。
【0044】次に、図4(a)に示すように、例えば有
機溶剤でフォトレジストパターン3を除去し、不要な金
属膜をリフトオフしてオーミック電極パターンを形成す
る。
【0045】次に、図4(b)に示すように、例えば雰
囲気ガスとして窒素ガスを使用し、例えばRTA法によ
り350℃の温度で5秒間の熱処理を行う。この熱処理
により、Pd層4とP型GaAs層2とが反応してPd
4GaAs層6が再成長し、その上にPdIn合金層7
が形成される。更に、P型GaAs層2中へZnが拡散
し、P+型GaAs層9が形成される。これにより、オ
ーミック電極が形成される。なお、この熱処理において
は、Ti層31、Pt層32及びAu層33は合金化反
応を起こさない。
【0046】本実施例においては、熱処理を行い、P型
GaAs層2中へZnを拡散させて、P+型GaAs層
9を形成することにより、前述の参考例よりもP型Ga
As層2に対するコンタクト抵抗が低いオーミック電極
を得ることができる。即ち、コンタクト抵抗値が1×1
-8Ω・cm2とコンタクト抵抗が極めて低いオーミック
電極を得ることができる。
【0047】また、本実施例においては、3−5族化合
物半導体層に対してP型不純物となる第3の元素として
Znを使用したが、特に、これに限定されるものではな
く、他に、例えばMn、Mg、Be、C、Ge及びSi
等が挙げられる。特に、Zn又はMnは、蒸着等により
容易に成膜でき、かつ比較的低い温度の熱処理によりP
型不純物となるため好ましい。
【0048】更に、本実施例においては、窒素雰囲気中
でアニールを行った場合について述べたが、水素ガス雰
囲気中でアニールを行った場合には、更にコンタクト抵
抗が低いオーミック電極が得られる。いずれの雰囲気で
アニールを行う場合も良好な耐熱性を示し、例えば40
0℃の温度で10時間熱処理を行った場合でも、コンタ
クト抵抗の増加は従来のPtとTiとPtとAuとから
なるオーミック電極と比べて小さく、表面モフォロジー
は殆ど変化しない。更に、オーミック電極はコンタクト
抵抗の基板面内均一性及びロット間均一性も良好であ
る。
【0049】更にまた、本実施例においては、オーミッ
ク電極として、Pd層4、Zn層8、Pd層4a、In
層5及びPd層4bからなる積層膜を使用したが、Pd
及びZnを同時に蒸着したPd−Zn層、In層5及び
Pd層4からなる積層膜又はPd層4、Zn層8及びI
n層5からなる積層膜等を使用することもできる。ま
た、Pd層4、Zn層8及びIn層5の膜厚を薄くして
積層回数を増やした積層膜又はPd、Zn及びInを同
時に蒸着したPd−Zn−In層を使用することによ
り、Pd層4、Zn層8、Pd層4a、In層5及びP
d層4bからなる積層膜を使用した場合に比べて、In
が凝集して島状に堆積されることが少なくなるので、表
面モフォロジーが良好なオーミック電極が得られる。ま
た、Inの蒸着工程を低い基板温度で行うことにより、
更にInの凝集反応を抑制することができるので、より
一層平坦性が良好な表面モフォロジーのオーミック電極
が得られる。
【0050】上述の第1実施例においては、3−5族化
合物半導体層としては、P型GaAs層2を使用した
が、本発明は特にこれに限定されるものではなく、例え
ばGaAs又はSi等からなる基板の上に形成されたG
aAs、InGaAs、AlGaAs及びInP等から
なるエピタキシャル層を挙げることができる。これらの
層は、必要に応じてP型不純物を含んでいてもよい。ま
た、GaAs又はInP等からなる基板そのものを使用
してもよい。
【0051】また、P型3−5族化合物半導体層と金属
膜との間のエネルギー障壁の高さを低下させる第1の元
素としてPdを使用したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、他に第1の元素として、例えばPt、N
i及びCo等を挙げることができる。この中でも、特に
3−5族化合物半導体との反応性が大きいPd及びPt
が好ましい。
【0052】更に、第1の元素と反応して高融点合金を
形成し、かつN型3−5族化合物半導体層と金属膜との
間のエネルギー障壁の高さを低下させる第2の元素とし
ては、層をなす3−5族化合物半導体と混晶を形成する
ものが好ましく、例えばIn及びSb等を挙げることが
できる。特にInは、GaAsと反応してInGaAs
を形成するのでエネルギー障壁高さを極めて小さくする
ことが可能であるので好ましい。
【0053】更に、上述の参考例及び第1実施例におい
ては、熱処理中にP型GaAs層2とPd層4とが反応
してPd4GaAs層6が形成される。Pd4GaAs層
6の上にはPdIn合金層7が形成される。Pd層4、
4aは殆どIn層5と反応して融点が1285℃である
PdIn合金層7を形成するため、GaAs層2中への
合金層7のシンターは3nm以下と極めて浅く、良好な
熱的安定性が得られる。例えば400℃で10時間熱処
理を行ってもコンタクト抵抗及び表面モフォロジーの変
化は殆ど見られない。
【0054】更にまた、上述の参考例及び第1実施例
おいては、窒素雰囲気中でアニールを行っているが、還
元性ガス雰囲気が好ましい。この還元性ガスとしては、
例えばH2、HI、CO、SO2、N24、NH3、Si
4、Si26、PH3、H2S、AsH3及びH2Se等
のガスを挙げることができる。これらの還元性ガスは、
必要に応じて不活性ガスで希釈して使用してもよい。特
に、還元性ガスとしては、本発明で使用する半導体層等
に対して悪影響がなく、かつ扱いが容易なH2ガスが好
ましい。また、上述の参考例及び第1実施例において
は、熱処理工程に電気炉を使用することができる。
【0055】また、上述の参考例及び第1実施例におい
ては、Pd層4aの上に電極金属のシート抵抗を低減す
るために堆積したTi層31、Pt層32及びAu層3
3は、特にこれに限定されるものではなく、Ti膜とA
u膜との積層膜又はこれらの層とMo、W、WSi若し
くはTiN等からなるバリア膜とを組み合わせた積層膜
とすることが可能である。また、電極金属のシート抵抗
を低減するために堆積した膜は、Pd層4とIn層5と
Pd層4aとを熱処理した後、これらの層の上にめっき
法等により堆積することも可能である。
【0056】次に、本発明の第実施例について説明す
る。図5は本発明の第実施例に係るヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタを示す断面図である。なお、図
(a)及び(b)並びに図(a)及び(b)に示す第
1実施例と同一構成物には同一符号を付してその詳細な
説明は省略する。
【0057】本実施例においては、半絶縁性GaAs基
板1の上にN+型GaAsサブコレクタ層10が形成さ
れている。このN+型GaAsサブコレクタ層10の上
には、中央にN-型GaAsコレクタ層11及びP+型G
aAsベース層12が形成されている。このP+型Ga
Asベース層12の上には、中央にN型AlGaAsエ
ミッタ層13及びN+型InGaAsエミッタキャップ
層14が形成されている。このN+型InGaAsエミ
ッタキャップ層14の上に、エミッタ電極17が形成さ
れている。
【0058】コレクタ電極15がN+型GaAsサブコ
レクタ層10の上の両側に形成されている。また、N型
AlGaAsエミッタ層13の両側にはTi層とPt層
とAu層とからなる金属層34、PdIn合金層7及び
Pd4GaAs層6からなるベース電極16がP+型Ga
Asベース層12の上に形成されている。ベース電極1
6は前述の第1実施例(図4(d)参照)に示すTi層
31、Pt層32、Au層33、Pd 4 GaAs層6、
PdIn合金層7からなるベース電極と同一のものであ
る。金属層34により、電極金属のシート抵抗が低減さ
れる。
【0059】本実施例においては、コンタクト抵抗が低
く、かつ高耐熱性を有するオーミック電極を歩留まり良
く製造できるため、HBTの高性能化、高信頼化、歩留
まりの向上及びコスト低減が可能になる。
【0060】また、本実施例においては、エミッタ電極
17として、WSi等の高融点金属を使用して熱処理に
より合金化することがないノンアロイ電極を、例えばス
パッタ法、リソグラフィー法及びドライエッチング法等
の組み合わせにより形成することができる。コレクタ電
極15は、例えばAuGe膜とNi膜との積層膜等をリ
ソグラフィー法、蒸着法及びリフトオフ法等の組み合わ
せにより堆積し、熱処理により合金化して形成すること
ができる。
【0061】次に、本発明の第実施例について説明す
る。図6は本発明の第実施例に係るHBTを示す断面
図である。なお、図5に示す第実施例と同一構成物に
は同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0062】本実施例においては、第実施例と比較し
て、エミッタ電極20、ベース電極16a及びコレクタ
電極19が電極金属のシート抵抗を低減するためのTi
層とPt層とAu層とからなる金属層34、PdIn合
金層7、Pd4GaAs層及びInGaAs再成長層か
らなる合金層18からなる点が異なり、これら以外は第
実施例と同様の構成である。
【0063】コレクタ電極19及びエミッタ電極20の
形成には、参考例に示したオーミック電極の製造方法を
使用する。これにより、Pd4GaAs層及びInGa
As再成長層からなる合金層18が形成されるのでPd
In合金層7とのショットキー障壁が下がり、コンタク
ト抵抗が低いオーミック電極を得ることができる。
【0064】また、コレクタ電極19、ベース電極16
a及びエミッタ電極20に参考例のオーミック電極の製
造方法を使用することにより、全ての電極をまとめて形
成することができる。従って、製造工程の大幅な削減が
可能となり、HBTの製造コストを低減することができ
る。
【0065】上述のことから、本実施例においては、コ
ンタクト抵抗が低く、かつ高耐熱性を有するオーミック
電極を歩留まり良く製造でき、HBTの高性能化、高信
頼化、歩留まりの向上及びコスト低減が可能になる。
【0066】上述の第及び第実施例においては、ベ
ース電極16、16aの形成には、参考例又は第実施
例のオーミック電極の製造方法を使用することができ
る。
【0067】次に、本発明の第実施例について説明す
る。図7は本発明の第実施例に係る相補型ヘテロ接合
電界効果トランジスタ(以下、HJFETという)を示
す断面図である。なお、図(a)及び(b)並びに図
(a)及び(b)に示す第1実施例と同一構成物には
同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0068】本実施例においては、P型HJFET形成
領域29とN型HJFET形成領域30とを備えてい
る。半絶縁性GaAs基板1の上にノンドープInGa
Asチャネル層21及びP型AlGaAs正孔供給層2
2が順次形成されている。このP型AlGaAs正孔供
給層22の上にN型HJFETを形成するためのノンド
ープGaAs層23、ノンドープInGaAsチャネル
層24、N型AlGaAs電子供給層25及びN+型G
aAsキャップ層26が形成されている。
【0069】P型HJFET形成領域29においては、
P型AlGaAs正孔供給層22から上の層は選択的に
エッチングして除去されており、P型AlGaAs正孔
供給層22の上にソース・ドレイン電極27が形成され
ている。このソース・ドレイン電極27の間には断面T
字形のゲート電極28aがP型AlGaAs正孔供給層
22の上に形成されている。
【0070】N型HJFET形成領域30においては、
+型GaAsキャップ層26の上にはN型AlGaA
s電子供給層25に達する開口部が形成されている。こ
の開口部のN型AlGaAs電子供給層25の上には断
面T字形のゲート電極28aが形成されている。また、
+型GaAsキャップ層26の上にはソース・ドレイ
ン電極27aが形成されている。
【0071】本実施例においては、P型AlGaAs正
孔供給層22より上の層のエッチング及びN+型GaA
sキャップ層26の開口部のエッチングには、例えば塩
素系ガスを使用したドライエッチング法又は燐酸若しく
はクエン酸等を使用したウェットエッチング法を使用す
ることができる。
【0072】P型HJFET形成領域29のソース・ド
レイン電極27は、Ti層とPt層とAu層とからなる
金属層34、PdIn合金層7及びPd4GaAs層6
から形成されている。この金属層34により、電極金属
のシート抵抗が低減される。ソース・ドレイン電極27
は、参考例又は第実施例のオーミック電極の製造方法
を使用することにより形成することができる。また、N
型HJFET形成領域30のソース・ドレイン電極27
aは、AuGe膜とNi膜とからなる積層膜等をリソグ
ラフィー法、蒸着法及びリフトオフ法等を組み合わせ、
更に熱処理することにより合金化して形成することがで
きる。ゲート電極28、28aは、例えばTi膜とAl
膜とからなる積層膜等を使用し、例えば真空蒸着法、リ
ソグラフィー法及びリフトオフ法等を組み合わせること
により形成することができる。また、例えばWSi等の
高融点金属を使用し、例えばスパッタ法、リソグラフィ
ー法及びドライエッチング法等を組み合わせて形成する
ことにより、より一層信頼性が高いゲート電極28,2
8aを得ることができる。
【0073】本実施例においては、コンタクト抵抗が低
く、かつ高耐熱性を有するオーミック電極を歩留まり良
く製造できるため、相補型HJFETの高性能化、高信
頼化、歩留まりの向上及びコスト低減が可能になる。
【0074】次に、本発明の第実施例について説明す
る。図8は本発明の第実施例に係る相補型HJFET
を示す断面図である。なお、図7に示す第実施例と同
一構成物には同一符号を付してその詳細な説明は省略す
る。
【0075】本実施例においては、第実施例と比較し
て、P型HJFET形成領域29a及びN型HJFET
形成領域30aに形成されているソース・ドレイン電極
27b、27cの構成が、電極金属のシート抵抗を低減
するためのTi層とPt層とAu層とからなる金属層3
4、PdIn合金層7並びにPd4GaAs層及びIn
GaAs再成長層からなる合金層18からなる点が異な
り、これら以外の構成は、第実施例と同様の構成であ
る。
【0076】P型HJFET形成領域29aにおいて
は、P型AlGaAs正孔供給層22より上の層は選択
的にエッチングして除去され、P型AlGaAs正孔供
給層22の上にゲート電極28及びソース・ドレイン電
極27bが形成されている。また、N型HJFET形成
領域30aにおいては、N+型GaAsキャップ層26
の上にソース・ドレイン電極27cが形成され、その間
の開口部のN型AlGaAs電子供給層25の上にはゲ
ート電極28aが形成されている。
【0077】P型AlGaAs正孔供給層22より上の
層のエッチング又はN+型GaAsキャップ層26の開
口部のエッチングには、例えば塩素系ガスを使用したド
ライエッチング法又は燐酸若しくはクエン酸等を使用し
たウェットエッチング法を使用することができる。
【0078】ゲート電極28及び28aは、TiとAl
とからなる積層金属等を使用し、例えば真空蒸着法、リ
ソグラフィー法及びリフトオフ法等の組み合わせにより
形成することができる。また、例えばWSi等の高融点
金属を使用し、例えばスパッタ法、リソグラフィー法及
びドライエッチング法等を組み合わせて形成することに
より、より一層信頼性が高いゲート電極28,28aを
得ることができる。
【0079】また、P型HJFET形成領域29aのソ
ース・ドレイン電極27bの形成には、参考例又は第
実施例のオーミック電極の製造方法を使用することがで
きる。N型HJFET形成領域30aのソース・ドレイ
ン電極27cの形成に、第1実施例のオーミック電極の
製造方法を使用することにより、Pd4GaAs層及び
InGaAs再成長層からなる合金層18が形成されて
PdIn合金層7とのショットキー障壁が下がるため、
コンタクト抵抗が低いオーミック電極を得ることができ
る。
【0080】更に、P型HJFET形成領域29aのソ
ース・ドレイン電極27b及びN型HJFET形成領域
30aのソース・ドレイン電極27cの全てを参考例に
示したオーミック電極の製造方法を使用して製造するこ
とにより、1度に全てのソース・ドレイン電極27b、
27cを形成することができる。このため、製造工程の
大幅な削減が可能となり、デバイスのコストを低減する
ことができる。
【0081】本実施例においては、コンタクト抵抗が低
く、かつ高耐熱性を有するオーミック電極を歩留まり良
く製造できるので、相補型HJFETの高性能化、高信
頼化、歩留まりの向上及びコスト低減が可能になる。
【0082】上述の第1乃至の実施例において、従
来のPtとTiとPtとAuとからなるオーミック電極
と比べて、貴金属であるPtの使用量を減らすことがで
きるので、従来よりもコストの低減が可能である。
【0083】また、上述の第1乃至の実施例において
、従来のオーミック電極の製造方法で使用されている
真空蒸着法及びリフトオフ法を使用することができ、従
来の製造工程を大幅に変更する必要はなく、本発明を実
施することができる。
【0084】更に、上述の第1乃至の実施例において
、薄膜の各層の厚さは5nm以下にすることが好まし
い。各層の膜厚が5nmよりも厚い場合には、熱処理し
たときに、Pd4GaAs層6の他にPdGa層又はP
dAs2層等の合金層が形成される。このPdGa層又
はPdAs2層等の合金層はGaAs層2に対してショ
ットキー障壁が高いため、コンタクト抵抗が増大してし
まう。一方、薄膜の各層の厚さが5nm以下であると、
熱処理してもPd4GaAs層6のみが形成され、Pd
Ga層又はPdAs2層等は殆ど形成されない。このた
め、更に一層コンタクト抵抗が低いオーミック電極を形
成することができる。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、
型3−5族化合物半導体層と金属膜とのエネルギー障壁
高さを低下させる第1の元素、前記第1の元素との反応
により高融点合金を形成する第2の元素及び前記P型3
−5族化合物半導体層に対してP型不純物となる第3の
元素の全ての元素を含む薄膜を、P型3−5族化合物半
導体層の上のP型オーミック電極形成予定領域に形成
し、前記薄膜及び前記P型3−5族化合物半導体層を熱
処理してP型オーミック電極を形成することにより、P
型3−5族化合物半導体層と金属膜とのエネルギー障壁
を低下させることができるため、コンタクト抵抗が低い
P型オーミック電極を得ることができる。
【0086】また、本発明の製造方法により製造された
オーミック電極を使用することにより、HJFET、H
BT等のデバイスの高性能化、高信頼化、歩留まりの向
上及びコスト低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は本発明の参考例に係るオー
ミック電極の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図2】(a)及び(b)はその次の工程を工程順に示
す断面図である。
【図3】(a)及び(b)は本発明の第実施例に係る
オーミック電極の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図4】(a)及び(b)はその次の工程を工程順に示
す断面図である。
【図5】本発明の第実施例に係るヘテロ接合バイポー
ラトランジスタを示す断面図である。
【図6】本発明の第実施例に係るヘテロ接合バイポー
ラトランジスタを示す断面図である。
【図7】本発明の第実施例に係る相補型ヘテロ接合電
界効果トランジスタを示す断面図である。
【図8】本発明の第実施例に係る相補型ヘテロ接合電
界効果トランジスタを示す断面図である。
【図9】(a)及び(b)は従来のオーミック電極の製
造方法を工程順に示す断面図である。
【図10】(a)及び(b)は他の従来のオーミック電
極の製造方法を工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
1、100;半絶縁性GaAs基板 2、101;P型GaAs層 3;フォトレジストパターン 4、4a、4b、102;Pd層 5;In層 6、106;Pd4GaAs層 7;PdIn合金層 8、103;Zn層 9、107;P+型GaAs層 10;N+型GaAsサブコレクタ層 11;N-型GaAsコレクタ層 12;P+型GaAsベース層 13;N型AlGaAsエミッタ層 14;N+型InGaAsエミッタキャップ層 15;コレクタ電極 16、16a;ベース電極 17;エミッタ電極 18;合金層 19;コレクタ電極 20;エミッタ電極 21;ノンドープInGaAsチャネル層 22;P型AlGaAs正孔供給層 23;ノンドープGaAs層 24;ノンドープInGaAsチャネル層 25;N型AlGaAs電子供給層 26;N+型GaAsキャップ層 27、27a、27b;ソース・ドレイン電極 28、28a;ゲート電極 29、29a;P型HJFET形成領域 30、30a;N型HJFET形成領域 2、104、108、108a;Pt層 33、105、110;Au層 34;金属層31、 109;Ti層 111;Pt−GaAs合金層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/73 29/812 (56)参考文献 特開 平10−144622(JP,A) 特開 平11−274468(JP,A) 特開 平11−220119(JP,A) 特開 平11−54453(JP,A) 特開 平10−303460(JP,A) 特開 平7−14776(JP,A) 特開 平6−310706(JP,A) 特開 平6−267887(JP,A) 特開 平5−259435(JP,A) 特開 平3−24722(JP,A) 特開 平2−46773(JP,A) 特開 昭63−237470(JP,A) 特開2000−77786(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/28 301 H01L 21/331 H01L 21/338 H01L 29/205 H01L 29/73 H01L 29/812

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P型3−5族化合物半導体層と金属膜と
    のエネルギー障壁高さを低下させる第1の元素、前記第
    1の元素との反応により高融点合金を形成する第2の元
    素及び前記P型3−5族化合物半導体層に対してP型不
    純物となる第3の元素の全ての元素を含む薄膜を、P型
    3−5族化合物半導体層の上のP型オーミック電極形成
    予定領域に形成する工程と、前記薄膜及び前記P型3−
    5族化合物半導体層を熱処理してP型オーミック電極を
    形成する工程と、を有することを特徴とするオーミック
    電極の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記薄膜は、前記第1の元素からなる第
    1の薄膜と前記第3の元素からなる第3の薄膜との積層
    膜と、前記積層膜の上に形成された第2の元素からなる
    第2の薄膜と、を有することを特徴とする請求項に記
    載のオーミック電極の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の元素はPd、Ni及びPtか
    らなる群から選択された1種の元素であり、前記第2の
    元素はInであり、前記第3の元素はZn及びMnから
    なる群から選択された1種の元素であることを特徴とす
    る請求項又はに記載のオーミック電極の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記薄膜は、各層の厚さが5nm以下で
    あることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に
    記載のオーミック電極の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記熱処理の工程を還元性ガス雰囲気中
    で行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項
    に記載のオーミック電極の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至のいずれか1項に記載の
    オーミック電極の製造方法を1工程として含むことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記半導体装置が金属・半導体電界効果
    トランジスタであることを特徴とする請求項に記載の
    半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記半導体装置がヘテロ接合電界効果ト
    ランジスタであることを特徴とする請求項に記載の半
    導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記半導体装置がヘテロ接合バイポーラ
    トランジスタであることを特徴とする請求項に記載の
    半導体装置の製造方法。
JP2000020952A 1999-01-28 2000-01-28 オーミック電極の製造方法及び半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3292193B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000020952A JP3292193B2 (ja) 1999-01-28 2000-01-28 オーミック電極の製造方法及び半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2064999 1999-01-28
JP11-20649 1999-01-28
JP2000020952A JP3292193B2 (ja) 1999-01-28 2000-01-28 オーミック電極の製造方法及び半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000286214A JP2000286214A (ja) 2000-10-13
JP3292193B2 true JP3292193B2 (ja) 2002-06-17

Family

ID=26357616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000020952A Expired - Fee Related JP3292193B2 (ja) 1999-01-28 2000-01-28 オーミック電極の製造方法及び半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3292193B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070170461A1 (en) * 2004-02-24 2007-07-26 Koji Kamei Gallium nitride-based compound semiconductor light-emitting device
JP7470649B2 (ja) * 2019-02-13 2024-04-18 古河電気工業株式会社 半導体レーザ素子およびチップオンサブマウント

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000286214A (ja) 2000-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3130545B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JPH08241983A (ja) 耐熱ゲート・ヘテロ構造電界効果トランジスタおよびその方法
WO2024139782A1 (zh) 一种欧姆接触结构及其制备方法、hemt器件
JP4048284B2 (ja) オーミック電極形成用積層体およびオーミック電極
US6392262B1 (en) Compound semiconductor device having low-resistive ohmic contact electrode and process for producing ohmic electrode
JP3450242B2 (ja) 化合物半導体集積回路の製造方法
JPH0794444A (ja) オーミック電極の形成方法およびオーミック電極形成用積層体
JP3292193B2 (ja) オーミック電極の製造方法及び半導体装置の製造方法
US6683332B2 (en) Heterojunction bipolar transistor and manufacturing method therefor including electrode alloyed reaction layers
JP2002299603A (ja) 半導体装置
JPH11274468A (ja) オーミック電極およびその形成方法ならびにオーミック電極形成用積層体
JP2904156B2 (ja) オーミック電極の製造方法
JP2008508713A (ja) 高信頼性コンタクト
KR100249819B1 (ko) 3-5족 화합물 반도체의 엔형 오믹접촉 형성방법
JP2746241B2 (ja) アロイ・オーミック・コンタクト電極及びその形成方法
JPH08191055A (ja) 化合物半導体装置およびその製造方法
JPH0831846A (ja) 高耐圧fetを作製する方法
JP3520625B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4364628B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH1154453A (ja) オーミック電極の製造方法
JP3768348B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH08222526A (ja) P・n型同一オーミック材料及びその製造方法
KR100299665B1 (ko) 이종접합쌍극자트랜지스터의오믹접촉형성방법
JP3131986B2 (ja) バイポーラトランジスタ
JPH05347311A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080329

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090329

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090329

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100329

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100329

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110329

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110329

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120329

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120329

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130329

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130329

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140329

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees