JP3292100B2 - 可変防振支承装置のアイドル時制御方法 - Google Patents

可変防振支承装置のアイドル時制御方法

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JP3292100B2
JP3292100B2 JP20789397A JP20789397A JP3292100B2 JP 3292100 B2 JP3292100 B2 JP 3292100B2 JP 20789397 A JP20789397 A JP 20789397A JP 20789397 A JP20789397 A JP 20789397A JP 3292100 B2 JP3292100 B2 JP 3292100B2
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等において
内燃機関等を車体側へ架装する際、内燃機関の振動を車
体側へ伝達させないよう支承する防振支承装置におい
て、特に内燃機関等の振動状態に応じて防振特性を変化
させる可変防振支承装置のアイドル時の制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等では、内燃機関やトランスミッ
ション等を、その振動を車体側に伝達させないよう支承
する防振支承装置が用いられる。この防振支承装置とし
ては、実開平4−77041号公報に記載された液体封
入式防振装置が知られている。
【0003】前記公報に記載された液体封入式防振装置
は、弾性体よりなる防振基体で室壁の一部が形成された
作動液室と、この作動液室に第1オリフィスを介して連
通し、その室壁の一部が第1ダイヤフラムで形成された
第1補償液室と、前記第1ダイヤフラムを介して前記第
1補償液室と隔てられた第1空気室と、前記作動液室に
第2オリフィスを介して連通し、その室壁の一部が第2
ダイヤフラムで形成された第2補償液室と、前記第2ダ
イヤフラムを介して前記第2補償液室と隔てられた第2
空気室とを備えている。
【0004】そして、前記第2オリフィスを前記第1オ
リフィスより径大とし、前記第2空気室に大気圧あるい
は吸気負圧を選択的に導入可能とし、さらに第1空気室
に大気圧を導入するよう構成される。前記第2空気室に
対する大気圧と吸気負圧の導入方法としては、例えば、
内燃機関の吸気通路のスロットル弁より下流に吸気負圧
通路を接続するとともに、前記吸気通路のスロットル弁
より上流に大気圧通路を接続し、これらの通路と前記第
2空気室とを電気式の三方弁を介して接続し、前記三方
弁をデューティ制御することにより、前記第2空気室に
対する大気圧導入と吸気負圧導入とを切り換える方法が
知られている。
【0005】このように構成された液体封入式防振装置
では、第1空気室に常に大気圧が導入されるので、第1
ダイヤフラムは常時可動状態となり、それにより第1補
償液室の容積が可変となる。そして、第2空気室に大気
圧を導入した場合、前記第2ダイヤフラムも可動状態と
なり、それにより第2補償液室の容積も可変となる。そ
して、第2オリフィスが第1オリフィスより径大に形成
されるので、振動入力時の液体の移動は、主に作動液室
と第2補償液室との間で行われる。
【0006】このように第2空気室に大気圧を導入した
場合、装置内の液体の移動が速やかに行われるので、作
動液室内の圧力が高くならず、装置全体の動ばね定数が
小さくなる。その結果、アイドル振動等の比較的高い周
波数の振動を吸収及び低減することができる。
【0007】また、第2空気室に真空圧を導入した場合
は、前記第2ダイヤフラムが前記第2空気室の壁面に密
着し、その動きが規制されるので、第2補償液室の容積
が一定となり、作動液室と第2補償液室との間の液体の
移動が抑制される。このため、振動入力時の液体の移動
は、主に作動液室と第1補償液室との間で行われるが、
第1オリフィスが第2オリフィスより径小に形成される
ので、第1オリフィスを通過する液体は、第2オリフィ
スを通過する場合よりも大きな抵抗を受ける。
【0008】このように、第2空気室に真空圧を導入し
た場合は、装置内の液体の移動が規制されるので、作動
液室の液圧が高くなり、装置全体の減衰係数が大きくな
る。その結果、エンジンシェイク等の比較的低い周波数
の振動を抑制することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな液体封入式防振装置では、大気圧導入から負圧導入
へと切り換えた際に、装置内の大気が吸気負圧通路を経
て吸気通路内へと流れ、内燃機関の吸入空気量が増加す
る。そして、内燃機関の吸入空気量を検出する手段によ
り前記吸入空気量の増加量が検出され、この増加量に応
じて燃料噴射量が増加され、その結果、内燃機関のアイ
ドル回転数が上昇する。
【0010】一方、内燃機関では、スロットル弁により
流量が制御される吸気通路をバイパスするバイパス通路
と、このバイパス通路を開閉するバルブ(所謂、アイド
ルスピードコントロールバルブ)とを有し、前記スロッ
トル弁が全閉状態となるアイドル時に、前記アイドルス
ピードコントロールバルブの開度を調整して、アイドル
回転数が所望の目標回転数となるよう機関回転数をフィ
ードバック制御するアイドル回転速度制御装置を備えた
ものが知られている。
【0011】このようなアイドル回転速度制御装置を備
えた内燃機関では、防振装置の作動に起因したアイドル
回転数の変動が発生した場合、それに追従してアイドル
スピードコントロールバルブの開度を調節し、機関回転
数が目標回転数に収束するよう制御することができる。
【0012】尚、アイドル回転速度制御装置では、アイ
ドルスピードコントロールバルブを駆動制御するデュー
ティ比とアイドルスピードコントロールバルブを通過す
る空気量とが通常比例関係にあるが、低デューティ比で
は前記したような比例関係がくずれるため、デューティ
比に下限ガードを設けている。
【0013】この場合、防振支承装置から吸気系への大
気の流れにより機関回転数が目標回転数以上となり、そ
の時点のアイドルスピードコントロールバルブの開度
(制御値:デューティ比)が下限ガードに達している
と、アイドルスピードコントロールバルブの開度をそれ
以上絞ることができず、機関回転数が過剰に上昇したま
まとなり、運転特性あるいは燃料消費率等に悪影響を及
ぼすという問題がある。
【0014】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たものであり、可変防振支承装置を備えた内燃機関にお
いて、アイドル時の機関回転数の過剰な上昇を抑制し、
運転特性や燃料消費率の悪化を防止することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下のような手段を採用した。すなわち、
本発明は、内燃機関の吸気通路内で発生する吸気負圧
と、大気圧とを選択的に導入して防振特性を変更し、前
記内燃機関の振動を車体側へ伝達させないよう前記内燃
機関を支承する可変防振支承装置と、前記内燃機関に吸
入される吸気量を検出する吸気量検出手段と、前記内燃
機関のアイドル時に機関回転数が所望の目標回転数とな
るよう吸気量を制御するアイドル回転数制御弁とを備え
る内燃機関において、前記内燃機関のアイドル時に、機
関回転数が所定回転数以上になると、前記可変防振支承
装置での吸気負圧と大気圧との導入切り換え処理を停止
することを特徴とする。
【0016】この方法によれば、前記可変防振支承装置
で大気圧と吸気負圧とを選択的に導入した際、特に大気
圧の導入から吸気負圧の導入へと切り換えた際に、可変
防振支承装置内に導入されていた大気が吸気負圧により
前記吸気通路へと導かれ、内燃機関の吸入空気量が増加
する。そして、前記吸入空気量の増加量が吸気量検出手
段により検出されると、前記増加量に応じて内燃機関の
燃料噴射量が増量され、機関回転数が上昇する。その
際、本発明では、上昇後の機関回転数が所定回転数以上
になると、前記可変防振支承装置に対する吸気負圧と大
気圧の導入切り換え処理が停止されるので、前記可変防
振支承装置から前記吸気通路へ大気が流れなくなる。こ
れにより、吸気量検出手段により検出される吸入空気量
が減少し、それに伴って燃料噴射量が減量されるので、
機関回転数が前記所定回転数未満まで低下し、アイドル
時の機関回転数が過剰に上昇することがない。
【0017】また、アイドル回転数制御弁の制御範囲が
設定されている場合、特にアイドル回転数制御弁の最小
開度が設定されている場合は、アイドル時の機関回転数
が目標回転数以上となり、且つ、その時点におけるアイ
ドル回転数制御弁の開度が前記最小開度以下であると、
前記可変防振支承装置での吸気負圧と大気圧との導入切
り換え処理を停止するようにしてもよい。
【0018】すなわち、アイドル回転数制御弁は、機関
回転数が目標回転数以上になると、機関回転数を低下さ
せるべく開度を小さくするが、その時点におけるアイド
ル回転数制御弁の開度が既に最小開度以下であると、ア
イドル回転数制御弁の開度をそれ以上小さくすることが
できず、機関回転数を目標回転数未満に低下させること
ができない。そこで、本発明では、前記可変防振支承装
置での吸気負圧と大気圧との導入切り換え処理を停止
し、可変防振支承装置から吸気通路への大気の流れを遮
断するようにした。
【0019】この場合、吸気量検出手段により検出され
る吸入空気量が減少するので、その減少分に応じて燃料
噴射量が減量され、内燃機関の機関回転数が目標回転数
未満に低下する。続いて、アイドル回転数制御弁は、機
関回転数を目標回転数まで高めるべく開度を大きくする
ので、アイドル回転数制御弁の開度が前記最小開度より
も大きくなり、制御可能な範囲内の開度となる。この結
果、アイドル回転数制御弁は、機関回転数を目標回転数
とすべく制御を続行することできる。
【0020】尚、可変防振支承装置を備えていない内燃
機関の目標回転数は、アイドル振動が低くなる回転域に
設定されるが、可変防振支承装置を備えた内燃機関の目
標回転数は、可変防振支承装置による防振効果を見込ん
で、可変防振支承装置を備えていない内燃機関より低い
回転域に設定されるため、可変防振支承装置が停止され
ると、内燃機関のアイドル振動が悪化してしまう。
【0021】そこで、本発明は、可変防振支承装置での
大気圧と吸気負圧との導入切り換え処理を停止する場合
に、目標回転数を所定量高くするようにしてもよい。こ
の方法によれば、内燃機関のアイドル回転数は、アイド
ル振動が低くなる回転域まで高められ、内燃機関のアイ
ドル振動が車体側へ伝達されない。
【0022】さらに、機関回転数が所定回転数以上とな
った場合に、前記可変防振支承装置での吸気負圧と大気
圧との導入切り換え処理を停止せずに、吸気負圧と大気
圧との導入切り換え頻度を所定量低下させ、前記可変防
振支承装置から前記吸気通路へ流れる大気の量を減少さ
せるようにしてもよい。
【0023】また、機関回転数が前記目標回転数以上で
あり、且つ前記アイドル回転数制御弁の開度が制御可能
な最小開度である場合にも、前記可変防振支承装置での
吸気負圧と大気圧との導入切り換え処理を停止せずに、
吸気負圧と大気圧との導入切り換え頻度を所定量低下さ
せ、前記可変防振支承装置から前記吸気通路へ流れる大
気の量を減少させるようにしてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる可変防振支
承装置のアイドル時制御方法の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0025】図1は、本発明を適用する内燃機関の概略
構成を示す図であり、内燃機関1は、複数の気筒29を
備え、各気筒29には軸方向へ摺動自在なピストン18
が装填され、このピストン18は、機関出力軸であるク
ランクシャフト27と連結される。そして、前記ピスト
ン18の上方には、燃焼室19が形成され、この燃焼室
19に臨むよう点火栓20が取り付けられるとともに、
吸気ポート21及び排気ポート22の開口端が燃焼室4
に臨むよう形成され、これら開口端を開閉する吸気弁2
3及び排気弁24が設けられる。前記吸気弁23と前記
排気弁24は、インテーク側カムシャフト25とエキゾ
ースト側カムシャフト26によりそれぞれ開閉駆動され
る。
【0026】続いて、前記内燃機関1には、クランクシ
ャフト27と一体に回転するタイミングロータ28aと
電磁ピックアップ28bとからなるクランクポジション
センサ28と、冷却水の温度に対応した電気信号を出力
する水温センサ30とが取り付けられ、これらクランク
ポジションセンサ28及び水温センサ30の出力信号
は、電気配線を介してエンジンコントロール用の電子制
御ユニット:ECU31に入力される。
【0027】次に、前記吸気ポート21は、内燃機関1
に取り付けられた吸気枝管5と連通し、前記吸気枝管5
はサージタンク6に連結され、サージタンク6は吸気管
7を介してエアクリーナボックス9と接続される。そし
て、前記吸気枝管5には、その噴孔が前記吸気ポート2
1に臨むよう燃料噴射弁17が取り付けられ、前記吸気
管7には、図示しないアクセルペダルと連動して、前記
吸気管7内の吸気通路を開閉するスロットル弁8が設け
られる。
【0028】続いて、前記スロットル弁8より上流の吸
気管7には、吸気管7内を流れる空気(吸気)の質量に
応じて電気信号を出力するエアフローメータ12と、吸
気の温度に応じた電気信号を出力する吸気温センサ13
が取り付けられ、これらのセンサ12、13は、電気配
線を介してECU31と接続される。
【0029】さらに、前記吸気管7には、前記スロット
ル弁8の上流と下流とを連通させるバイパス通路10が
取り付けられ、このバイパス通路10には、バイパス通
路10内を流れる新気の流量を調節するアイドルスピー
ドコントロールバルブ(ISCV)11が取り付けられ
る。
【0030】前記アイドルスピードコントロールバルブ
11は、開閉を繰り返す弁体と、この弁体を駆動するソ
レノイドとからなり、前記弁体の全開時間と全閉時間の
比率に相当するデューティ比を有する駆動パルス信号が
入力されると、前記ソレノイドは、前記駆動パルス信号
に従って前記弁体を駆動し、前記バイパス通路10内の
空気流量を調節する。このようにアイドルスピードコン
トロールバルブ11は、本発明にかかるアイドル回転数
制御弁を実現する。
【0031】次に、前記内燃機関1は、可変エンジンマ
ウント2及びエンジンマウント3等により自動車の車体
側4に支承される。前記可変エンジンマウント2は、本
発明にかかる可変防振支承装置の一例であり、図2、3
に示すように、上部が開口した外筒金具32と、この外
筒金具32の内径と略同径の外径を有する円板状の剛体
からなり、前記外筒金具32の内部を上下2室に仕切る
仕切板33と、ゴムなどの弾性体からなり、前記仕切板
33より上側の空間に圧入されて前記外筒金具32に固
着される防振基体35と、ゴムなどの弾性体からなり、
前記仕切板33より下側の空間に圧入されて前記外筒金
具32に固着される防振基体36とを備える。
【0032】そして、前記仕切板33より上側には、前
記防振基体35と前記仕切板33とに囲まれるよう空間
が形成され、この空間は、その周縁が前記仕切板33に
固定されたダイヤフラム39によって空間部37と空間
部41とに分割され、前記空間部37には、液体が封入
される(以下、空間部37を作動液室37と称する)。
【0033】また、前記可変エンジンマウント2の前記
仕切板33より下側には、前記防振基体36と前記仕切
板33とに囲まれるよう形成された空間部38が形成さ
れ、この空間部38には、液体が封入される。そして、
前記空間部38と前記空間部37は、前記仕切板33に
形成されるオリフィス40を介して連通する。
【0034】さらに、前記仕切板33及び前記外筒金具
32には、前記空間部41と外部とを連通する連通路3
4が形成され、この連通路34は、バキュームスイッチ
ングバルブVSV16へ通じている。
【0035】ここで、VSV16は、前記連通路34と
接続されるとともに、前記エアフローメータ12より下
流で前記スロットル弁8より上流の前記吸気管7に接続
された通路14、及び前記サージタンク6に接続された
通路15と接続された三方弁であり、前記可変エンジン
マウント2及び前記通路14の連通(通路15の閉塞)
と、前記可変エンジンマウント2及び前記通路15の連
通(通路14の閉塞)とを切り換える弁体、及びECU
31からの駆動電流に応じて前記弁体を駆動するソレノ
イドを有する。
【0036】そして、前記VSV16にて前記可変エン
ジンマウント2及び前記通路14が連通されると、図2
に示すように、前記吸気管7内を流れる大気(圧)が可
変エンジンマウント2の空間部41に導入され、空間部
41の容積が増加されると同時に作動液室37の容積が
縮小され、その結果、作動液室37内が増圧される。
【0037】一方、前記VSV16にて前記可変エンジ
ンマウント2及び前記通路15が連通されると、図3に
示すように、前記サージタンク6内の吸気負圧が可変エ
ンジンマウント2の空間部41に導入され、空間部41
内の大気が吸い出されてダイヤフラム39が仕切板33
と密着し、空間部41の容積が縮小されると同時に作動
液室37の容積が増加され、その結果、作動液室37内
の圧力が減圧される。
【0038】次に、前記ECU31は、各センサからの
出力信号より内燃機関1の運転状態を判定し、次いで判
定した運転状態に応じて点火栓20、燃料噴射弁17、
アイドルスピードコントロールバルブ11、あるいはV
SV16を制御する。
【0039】先ず、ECU31は、内燃機関1のアイド
ル時に、アイドルスピードコントロールバルブフィード
バック制御ルーチンを所定時間毎に繰り返し実行し、前
記アイドルスピードコントロールバルブ11を制御す
る。その際、ECU31は、内燃機関1の運転状態に応
じた目標アイドル回転数を算出するとともに、前記クラ
ンクポジションセンサ28の出力信号より実際の機関回
転数を算出し、次いで前記目標アイドル回転数と実際の
機関回転数とを比較し、両者の偏差を小さくすべく最適
なデューティ比を算出する。そして、ECU31は、前
記デューティ比に対応した駆動パルスを前記アイドルス
ピードコントロールバルブ11に印加する。
【0040】このように、ECU31は、実際の機関回
転数が目標アイドル回転数となるよう前記アイドルスピ
ードコントロールバルブ11をフィードバック制御す
る。また、ECU31は、前記VSV16を制御する
際、各気筒29の点火時期(もしくは爆発行程の時期)
より、各気筒29での混合気の燃焼により発生する内燃
機関1の振動方向を判定し、その振動方向の振動を吸収
するよう前記VSV16を制御する。ここで、内燃機関
1は、各気筒29の爆発行程毎にクランクシャフト27
の回転方向(図1では右回り)側へ回動しようとするの
で、その際、可変エンジンマウント2には、圧縮方向の
力が加わる。そこで、ECU31は、可変エンジンマウ
ント2と通路15とが連通するようVSV16を制御す
る。この結果、前述の図3の説明で述べたように作動液
室37が減圧されるので、前記圧縮方向の振動を吸収し
易くなる。
【0041】続いて、前記内燃機関1が前記した回動の
反動で反対方向へ回動する際には、前記可変エンジンマ
ウント2には、引っ張り方向の力が加わる。そこで、E
CU31は、可変エンジンマウント2と通路14とが連
通するようVSV16を制御する。この結果、前述の図
2の説明で述べたように作動液室37が増圧されるの
で、引っ張り方向の振動を吸収し易くなる。以下、本実
施の形態の作用及び効果について述べる。
【0042】先ず、ECU31は、図4に示すようなア
イドルスピードコントロールバルブフィードバック制御
ルーチンを繰り返し実行し、内燃機関1のアイドル回転
数を所望の目標アイドル回転数とすべく制御を行う。
【0043】前記アイドルスピードコントロールバルブ
フィードバック制御ルーチンにおいて、ECU31は、
S401にて、内燃機関1のアイドル状態が安定してい
るか否かを判別する。具体的には、ECU31は、車速
が零となった時点から所定時間が経過しているか否か、
冷却水温が所定温度以上であるか否か等を判別すること
により、アイドル状態が安定しているか否かを判別す
る。
【0044】そして、ECU31は、前記S401にお
いてアイドル状態が安定していないと判定した場合は、
本ルーチンを終了し、前記S401においてアイドル状
態が安定していると判定した場合は、S402へ進む。
【0045】前記S402において、ECU31は、内
燃機関1の運転状態に応じた目標アイドル回転数を算出
する。前記内燃機関1の運転状態を判別するパラメータ
としては、例えば、冷却水温、バッテリ電圧、エアコン
ディショナ用コンプレッサやヘッドライト等の電子部品
の電気負荷スイッチ信号等である。
【0046】続いて、ECU31は、S403へ進み、
クランクポジションセンサ28の出力信号に基づいて、
実際の機関回転数(以下、実回転数と称する)を算出す
る。次に、ECU31は、S404へ進み、前記S40
2及び前記S403で算出した目標アイドル回転数と実
回転数とが一致するか否かを判別する。
【0047】前記S404にて目標アイドル回転数と実
回転数とが一致すると判定した場合、ECU31は、本
ルーチンを終了する。また、前記S404において目標
アイドル回転数と実回転数とが不一致であると判定した
場合、ECU31は、S405へ進み、前記実回転数が
前記目標アイドル回転数よりも高い回転数であるか否か
を判別する。
【0048】前記S405において前記実回転数が前記
目標アイドル回転数よりも高いと判定した場合は、EC
U31は、S406へ進み、目標アイドル回転数と実回
転数との偏差より、実回転数を目標アイドル回転数まで
低めるべくデューティ比を算出する。
【0049】続いて、ECU31は、S407へ進み、
前記S406で算出したデューティ比が下限ガード以下
であるか否かを判別する。そして、前記S407におい
て、前記デューティ比が前記下限ガード以下であると判
定した場合には、ECU31は、デューティ比の下限ガ
ード処理を行う。すなわち、ECU31は、図5に示す
ように、アイドルスピードコントロールバルブ11のデ
ューティ比が下限ガード:DOPMN以下になると、アイド
ルスピードコントロールバルブ11を通過する吸気量が
固定値:“D”となるようにデューティ比を設定する。
そして、ECU31は、前記デューティ比に対応した駆
動パルス信号をアイドルスピードコントロールバルブ1
1のソレノイドに印加し、本ルーチンを終了する。
【0050】また、前記S407において前記デューテ
ィ比が下限ガードより大きいと判定した場合は、ECU
31は、前記デューティ比に対応した駆動パルス信号を
アイドルスピードコントロールバルブ11のソレノイド
に印加し、本ルーチンを終了する。
【0051】一方、前記S405において、前記実回転
数が前記目標アイドル回転数よりも低い回転数であると
判定した場合は、ECU31は、S409へ進み、目標
アイドル回転数と実回転数との偏差より、実回転数を目
標アイドル回転数まで高めるべくデューティ比を算出す
る。そして、ECU31は、算出したデューティ比に対
応した駆動パルス信号をアイドルスピードコントロール
バルブ11のソレノイドに印加する。
【0052】また、ECU31は、内燃機関1のアイド
ル時に、図6に示すようなアイドル制御ルーチンを実行
する。このアイドル制御ルーチンは、所定時間毎に繰り
返し実行されるルーチンである。
【0053】そして、前記アイドル制御ルーチンにおい
て、ECU31は、先ずS601でアイドルスピードコ
ントロールバルブ11のフィードバック制御中であるか
否か、すなわち、前述したアイドルスピードコントロー
ルバルブフィードバック制御ルーチンを実行中であるか
否かを判別する。
【0054】ECU31は、前記S601においてアイ
ドルスピードコントロールバルブフィードバック制御ル
ーチンが実行中ではないと判定した場合は、本ルーチン
を終了し、アイドルスピードコントロールバルブフィー
ドバック制御ルーチンが実行中であると判定した場合
は、S602へ進む。
【0055】前記S602において、ECU31は、実
際の機関回転数:Neとアイドルスピードコントロール
バルブフィードバック制御ルーチンにて算出された目標
アイドル回転数:NRTとを比較し、実際の機関回転
数:Neが目標アイドル回転数:NRTより所定回転
数:α以上高いか否かを判別する。
【0056】前記S602において実際の機関回転数:
Neが目標アイドル回転数:NRTより所定回転数:α
以上高いと判定した場合、ECU31は、S603へ進
み、アイドルスピードコントロールバルブ11の制御値
(デューティ比):DOPが予め設定されている下限
値:DOPMN以下であるか否か、すなわちアイドルス
ピードコントロールバルブ11の開度が予め設定されて
いる最小開度以下であるか否かを判別する。
【0057】前記S603において前記制御値:DOP
が前記下限値:DOPMN以下であると判定した場合、
VSV16の制御値(デューティ比)が「0%」(可変
エンジンマウント2に大気を導入)あるいは「100
%」(可変エンジンマウント2に吸気負圧を導入)以外
の値であるか否かを判別する。
【0058】前記S604において前記VSV16の制
御値が「0%」あるいは「100%」以外の値であると
判定した場合、すなわち、可変エンジンマウント2に大
気圧と吸気負圧とが交互に導入されていると判定した場
合は、ECU31は、S605へ進み、可変エンジンマ
ウント・アイドル制御抑制フラグ:XACMDCをオン
にし、本ルーチンを終了する。
【0059】また、前記したS602において実際の機
関回転数:Neが目標アイドル回転数:NRTより所定
回転数:α以上高くないと判定した場合、あるいは前記
S603において前記制御値:DOPが前記下限値:D
OPMNより大きいと判定した場合は、ECU31は、
S606へ進み、可変エンジンマウント・アイドル制御
抑制フラグ:XACMDCをオフとし、可変エンジンマ
ウント2の通常の制御を許可する。
【0060】さらに、前記したS604において前記V
SV16の制御値が「0%」あるいは「100%」であ
ると判定した場合は、ECU31は、可変エンジンマウ
ント2において大気圧導入と吸気負圧導入との切換制御
が停止している(大気圧導入状態あるいは吸気負圧導入
状態に固定されている)と判定し、本ルーチンを終了す
る。
【0061】続いて、ECU31は、図7に示すような
可変エンジンマウントのアイドル制御値更新ルーチンを
実行する。このルーチンにおいて、ECU31は、先ず
可変エンジンマウント・アイドル制御抑制フラグがオン
状態にあるかあるいはオフ状態にあるかを判別する(S
701)。
【0062】前記S701において可変エンジンマウン
ト・アイドル制御抑制フラグがオン状態にあると判定し
た場合、ECU31は、S702へ進み、予め設定され
ているマップの値、すなわちVSV16を制御すべく設
定されているデューティ比を、学習値に変更する。
【0063】具体的には、前記マップには、内燃機関1
の運転状態に応じたデューティ比が設定されているの
で、前記ECU31は、その時点における運転状態を判
定し、次いで前記マップより、判定した運転状態に応じ
たデューティ比:DACMi-1を読み出す。そして、E
CU31は、前記デューティ比:DACMi-1から所定
量:DDECを減算し、学習値:DACMiを算出す
る。
【0064】続いて、ECU31は、S703へ進み、
前記S702で算出された学習値:DACMiのガード
処理を行ったのち、前記マップへアクセスし、前記デュ
ーティ比:DACMi-1を前記学習値:DACMiへ書き
換える。
【0065】この場合、VSV16は、前記学習値:D
ACMiにより制御されることになるので、可変エンジ
ンマウント2における大気圧導入と吸気負圧導入との切
換頻度が減少し、可変エンジンマウント2の空間部41
内の大気がサージタンク6へ流れる頻度が減少し、可変
エンジンマウント2からサージタンク6へ流れる大気量
が減少する。これに対応して、エアフローメータ12に
より検出される吸入空気量が減少するので、ECU31
は、燃料噴射弁17から噴射する燃料量を減量させる。
この結果、内燃機関1の機関回転数は、目標アイドル回
転数未満に低下する。
【0066】このように、アイドル制御値更新ルーチン
によれば、可変エンジンマウント2の制御を続行しつ
つ、内燃機関1のアイドル回転数を低下させることがで
きるので、内燃機関1から車体側4へ伝達されるアイド
ル振動を最小限に抑えることができる。
【0067】一方、前記S701において可変エンジン
マウント・アイドル制御抑制フラグがオフ状態にあると
判定した場合、ECU31は、S703へ進み、前記マ
ップの補間計算を行い、それにより算出された値を学習
値:DACMiとする。
【0068】以上述べた実施の形態によれば、内燃機関
1のアイドル時に、機関回転数が目標アイドル回転数よ
りも所定回転数以上高くなり、その時のアイドルスピー
ドコントロールバルブ11の開度がECU31により制
御可能な最小開度以下である場合に、可変エンジンマウ
ント2の制御頻度を低減させることにより、可変エンジ
ンマウント2からサージタンク6へ流れる大気を低減さ
せ、エアフローメータ12により検出される吸入空気量
を減少させることができるので、それに伴って燃料噴射
量が減量され、その結果、機関回転数が前記所定回転数
よりも低くなる。
【0069】これにより、アイドル時の機関回転数の過
剰な上昇が防止され、運転特性の悪化や燃料消費率の悪
化が防止される。さらに、可変エンジンマウント2の制
御頻度を低減しつつ、可変エンジンマウント2の制御を
続行することができるので、内燃機関1のアイドル振動
が車体側へ伝達されるのを最小限に抑えることができ
る。
【0070】さらに、可変エンジンマウント2の制御頻
度を低減させたことにより機関回転数が低下するので、
ECU31は、機関回転数を目標アイドル回転数とすべ
くアイドルスピードコントロールバルブ11の開度を大
きくするよう制御することになる。その結果、アイドル
スピードコントロールバルブ11の開度が最小開度より
も大きくなり、ECU31は、アイドルスピードコント
ロールバルブ11のフィードバック制御を続行すること
ができる。 〈他の実施の形態〉前述の実施の形態では、内燃機関1
のアイドル回転数が所定回転数以上となった場合に、可
変エンジンマウント2の制御頻度を低下させる例につい
て述べたが、可変エンジンマウント2の制御を停止する
ようにしてもよい。この場合、ECU31は、図8に示
すようなアイドル制御ルーチンを実行する。
【0071】すなわち、前記アイドル制御ルーチンにお
いて、ECU31は、先ずS801でアイドルスピード
コントロールバルブ11のフィードバック制御中である
か否かを判別する。
【0072】ECU31は、前記S801においてアイ
ドルスピードコントロールバルブ11のフィードバック
制御中ではないと判定した場合は、本ルーチンを終了
し、アイドルスピードコントロールバルブフィードバッ
ク制御ルーチンが実行中であると判定した場合は、S8
02へ進む。
【0073】前記S802において、ECU31は、実
際の機関回転数:Neとアイドルスピードコントロール
バルブフィードバック制御ルーチンにて算出された目標
アイドル回転数:NRTとを比較し、実際の機関回転
数:Neが目標アイドル回転数:NRTより所定回転
数:α以上高いか否かを判別する。
【0074】前記S802において実際の機関回転数:
Neが目標アイドル回転数:NRTより所定回転数:α
以上高いと判定した場合、ECU31は、S803へ進
み、アイドルスピードコントロールバルブ11の制御値
(デューティ比):DOPが予め設定されている下限
値:DOPMN以下であるか否か、すなわちアイドルス
ピードコントロールバルブ11の開度が予め設定されて
いる最小開度以下であるか否かを判別する。
【0075】前記S803において前記制御値:DOP
が前記下限値:DOPMN以下であると判定した場合、
VSV16の制御値(デューティ比)が「0%」(可変
エンジンマウント2に大気を導入)あるいは「100
%」(可変エンジンマウント2に吸気負圧を導入)以外
の値であるか否かを判別する。
【0076】前記S804において前記VSV16の制
御値が「0%」あるいは「100%」であると判定した
場合は、ECU31は、可変エンジンマウント2におい
て大気圧導入と吸気負圧導入との切換制御が停止してい
る(大気圧導入状態あるいは吸気負圧導入状態に固定さ
れている)と判定し、本ルーチンを終了する。
【0077】また、前記S804において前記VSV1
6の制御値が「0%」あるいは「100%」以外の値で
あると判定した場合、すなわち、可変エンジンマウント
2において大気圧導入と吸気負圧導入との切換制御が行
われていると判定した場合は、ECU31は、S805
へ進み、可変エンジンマウント2の制御を禁止する。
【0078】続いて、ECU31は、S806へ進み、
アイドルスピードコントロールバルブ11のフィードバ
ック制御に使用される目標アイドル回転数を所定回転数
高く設定する。
【0079】このように、可変エンジンマウント2にお
いて大気圧と吸気負圧との導入切換処理が停止される
と、可変エンジンマウント2からサージタンク6へ大気
が流れず、内燃機関1の吸入空気量、すなわちエアフロ
ーメータ12により検出される吸入空気量が減少する。
このとき、ECU31は、吸入空気量の減少分に応じて
燃料噴射量を減量させるので、内燃機関1の機関回転数
が目標アイドル回転数未満に低下する。
【0080】そして、機関回転数が目標回転数未満に低
下したことにより、ECU31は、機関回転数を目標ア
イドル回転数に一致させるべくアイドルスピードコント
ロールバルブ11の開度を大きくするよう制御を行うこ
とになる。これにより、アイドルスピードコントロール
バルブ11の開度が最小開度より大きくなり、ECU3
1は、アイドルスピードコントロールバルブ11のフィ
ードバック制御を続行することができる。
【0081】さらに、可変エンジンマウントにより支承
される内燃機関の目標アイドル回転数は、可変エンジン
マウントの防振効果を見込んで、通常のエンジンマウン
トで支承される内燃機関より低い回転域に設定されるた
め、可変エンジンマウントが停止されるとアイドル振動
が悪化してしまうが、可変エンジンマウントを停止した
際の目標アイドル回転数を所定回転数高く設定すること
により、内燃機関の機関回転数は、通常のエンジンマウ
ントで支承される内燃機関のアイドル回転数と略同一と
なる。この結果、可変エンジンマウント2を停止した場
合でも、アイドル振動の悪化が抑制される。
【0082】ここで、図8に戻り、前記したS802に
おいて実際の機関回転数:Neが目標アイドル回転数:
NRTより所定回転数:α以上高くないと判定した場
合、あるいは前記S603において前記制御値:DOP
が前記下限値:DOPMNより大きいと判定した場合
は、ECU31は、S807へ進み、可変エンジンマウ
ント2の制御を許可する。この場合、ECU31は、可
変エンジンマウント2の通常の制御、及びアイドルスピ
ードコントロールバルブ11の通常の制御を続行する。
【0083】従って、本実施の形態によれば、内燃機関
1のアイドル時の機関回転数が過剰に上昇した場合に、
可変エンジンマウント2における大気圧導入と吸気負圧
導入との切換制御を停止することにより、内燃機関1の
機関回転数を低下させることができ、機関回転数の過剰
な上昇による運転特性の悪化や燃料消費率の悪化が防止
される。さらに、本実施の形態では、可変エンジンマウ
ント2の制御を停止した際、目標アイドル回転数を所定
回転数高く設定することにより、アイドル振動の悪化を
防止することができる。
【0084】尚、以上述べた実施の形態では、本発明に
かかるアイドル回転数制御弁として、アイドルスピード
コントロールバルブ11を例に挙げたが、スロットル弁
8により機関アイドル時のアイドル回転数を制御する機
構でも構わない。要は、内燃機関1のアイドル時に、内
燃機関1の吸入空気量を変更することができる構成であ
ればよい。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、内燃機関のアイドル時
に機関回転数が所定回転数以上になると、前記可変防振
支承装置に対する吸気負圧と大気圧の導入切り換え処理
が停止されるので、内燃機関の吸入空気量を減少させる
ことができ、機関回転数を低下させ、運転特性あるいは
燃料消費率等の悪化を防止することができる。
【0086】また、アイドル回転数制御弁の制御範囲が
設定されている場合、特にアイドル回転数制御弁の最小
開度が設定されている場合は、アイドル時の機関回転数
が目標回転数以上となり、且つ、その時点におけるアイ
ドル回転数制御弁の開度が前記最小開度以下であると、
可変防振支承装置での吸気負圧と大気圧との導入切り換
え処理が停止されるので、内燃機関の吸入空気量が減少
する。その際、吸気量検出手段により前記吸入空気量の
減少分が検出され、その減少分に応じて燃料噴射量が減
少されるので、機関回転数が目標回転数未満に低下す
る。
【0087】そして、アイドル回転数制御弁は、機関回
転数を目標回転数まで高めるべく開度を大きくするの
で、アイドル回転数制御弁の開度が前記最小開度よりも
大きくなり、その結果、前記アイドル回転数制御弁の開
度が制御範囲内の開度となる。
【0088】続いて、可変防振支承装置での大気圧と吸
気負圧との導入切り換え処理を停止した場合に、目標回
転数を所定量高めるようにすれば、内燃機関のアイドル
回転数は、アイドル振動が低くなる回転数まで上昇する
ため、内燃機関の振動が車体側へ伝達されなくなる。
【0089】さらに、機関回転数が所定回転数以上とな
った場合に、前記可変防振支承装置での吸気負圧と大気
圧との導入切り換え処理を停止せずに、吸気負圧と大気
圧との導入切り換え頻度を所定量低下させるようにすれ
ば、可変防振支承装置による防振効果が得られると同時
に機関回転数を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる可変防振支承装置のアイドル
時制御方法を適用する内燃機関の概略構成を示す図
【図2】 可変エンジンマウントの構成を示す縦断面図
【図3】 吸気負圧を導入した時の可変エンジンマウン
トの状態を示す図
【図4】 アイドルスピードコントロールバルブフィー
ドバック制御ルーチンを示すフローチャート図
【図5】 アイドルスピードコントロールバルブの下限
ガード処理を説明する図
【図6】 アイドル制御ルーチンを示すフローチャート
【図7】 可変エンジンマウントのアイドル制御値更新
ルーチンを示すフローチャート図
【図8】 他の実施の形態におけるアイドル制御ルーチ
ンを示すフローチャート図
【符号の説明】
1・・・内燃機関 2・・・可変エンジンマウント(可変防振支承装置) 4・・・車体側 10・・バイパス管 11・・アイドルスピードコントロールバルブ(アイド
ル回転数制御弁) 31・・ECU
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−42629(JP,A) 特開 平10−331663(JP,A) 特開 平2−308942(JP,A) 特開 平8−165970(JP,A) 実開 平4−77041(JP,U) 実開 平1−124441(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/00 - 15/32 B60K 5/12 F02D 9/00 - 11/10 F02D 41/00 - 41/40

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気通路内で発生する吸気負
    圧と、大気圧とを選択的に導入して防振特性を変更し、
    前記内燃機関の振動を車体側へ伝達させないよう前記内
    燃機関を支承する可変防振支承装置と、前記内燃機関に
    吸入される吸気量を検出する吸気量検出手段と、前記内
    燃機関のアイドル時に機関回転数が所望の目標回転数と
    なるよう吸気量を制御するアイドル回転数制御弁とを備
    える内燃機関において、 前記内燃機関のアイドル時に、機関回転数が所定回転数
    以上になると、前記可変防振支承装置での吸気負圧と大
    気圧との導入切り換え処理を停止することを特徴とする
    可変防振支承装置のアイドル時制御方法。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関のアイドル時に、機関回転
    数が前記目標回転数以上であり、且つ前記アイドル回転
    数制御弁の開度が制御可能な最小開度である場合に、前
    記可変防振支承装置での吸気負圧と大気圧との導入切り
    換え処理を停止することを特徴とする請求項1記載の可
    変防振支承装置のアイドル時制御方法。
  3. 【請求項3】 前記可変防振支承装置での大気圧と吸気
    負圧との導入切り換え処理を停止した際、前記目標回転
    数を所定量高めることを特徴とする請求項1または2記
    載の可変防振支承装置のアイドル時制御方法。
  4. 【請求項4】 内燃機関の吸気通路内で発生する吸気負
    圧と、大気圧とを選択的に導入して防振特性を変更し、
    前記内燃機関の振動を車体側へ伝達させないよう前記内
    燃機関を支承する可変防振支承装置と、前記内燃機関に
    吸入される吸気量を検出する吸気量検出手段と、前記内
    燃機関のアイドル時に機関回転数が所望の目標回転数と
    なるよう吸気量を制御するアイドル回転数制御弁とを備
    える内燃機関において、 前記内燃機関のアイドル時に、機関回転数が所定回転数
    以上になると、前記可変防振支承装置での吸気負圧と大
    気圧との導入切り換え頻度を所定量低下させることを特
    徴とする可変防振支承装置のアイドル時制御方法。
  5. 【請求項5】 前記内燃機関のアイドル時に、機関回転
    数が前記目標回転数以上であり、且つ前記アイドル回転
    数制御弁の開度が制御可能な最小開度である場合に、前
    記可変防振支承装置での吸気負圧と大気圧との導入切り
    換え頻度を所定量低下させることを特徴とする請求項4
    記載の可変防振支承装置のアイドル時制御方法。
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