JP2003343637A - 電子制御エンジンマウント装置 - Google Patents
電子制御エンジンマウント装置Info
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- JP2003343637A JP2003343637A JP2002149613A JP2002149613A JP2003343637A JP 2003343637 A JP2003343637 A JP 2003343637A JP 2002149613 A JP2002149613 A JP 2002149613A JP 2002149613 A JP2002149613 A JP 2002149613A JP 2003343637 A JP2003343637 A JP 2003343637A
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- pressure
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- negative pressure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸気管負圧の小さな直噴エンジンまたはリー
ンバーンガソリンエンジンやディーゼルエンジンで発生
する振動を低減すること。 【解決手段】 V−ACM(負圧式アクティブコントロ
ールエンジンマウント)4の空気室A及び非圧縮性流体
が封入され絞り流路Zを介して連通された主液室Xと副
液室Yとが、車体及びエンジンからの入力振動により容
積変化される。この際、エンジンの爆発振動に応じてV
SV2が駆動され、それに伴って空気室A内の圧力が空
気ポンプ3aによる所定の負圧(または正圧)または大
気圧となるよう制御される。このため、吸気管負圧の小
さな直噴エンジンまたはリーンバーンガソリンエンジ
ン、更にはディーゼルエンジンにおいてもV−ACM4
の振動伝達特性が適切に可変制御され、結果として主に
アイドル運転時の振動及び騒音を大幅に低減することが
できる。
ンバーンガソリンエンジンやディーゼルエンジンで発生
する振動を低減すること。 【解決手段】 V−ACM(負圧式アクティブコントロ
ールエンジンマウント)4の空気室A及び非圧縮性流体
が封入され絞り流路Zを介して連通された主液室Xと副
液室Yとが、車体及びエンジンからの入力振動により容
積変化される。この際、エンジンの爆発振動に応じてV
SV2が駆動され、それに伴って空気室A内の圧力が空
気ポンプ3aによる所定の負圧(または正圧)または大
気圧となるよう制御される。このため、吸気管負圧の小
さな直噴エンジンまたはリーンバーンガソリンエンジ
ン、更にはディーゼルエンジンにおいてもV−ACM4
の振動伝達特性が適切に可変制御され、結果として主に
アイドル運転時の振動及び騒音を大幅に低減することが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体とエンジンと
の間に配設されたエンジンマウントの振動伝達特性を、
エンジンからの振動状態に応じて任意に変更可能な電子
制御エンジンマウント装置に関するものである。
の間に配設されたエンジンマウントの振動伝達特性を、
エンジンからの振動状態に応じて任意に変更可能な電子
制御エンジンマウント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンマウントの振動伝達特性
(動ばね定数及び減衰係数)を電子制御して、車両の振
動特性及び騒音特性を向上させることが行われるように
なってきた。このような、電子制御エンジンマウント装
置に関連する先行技術文献としては、特許第28584
01号公報にて開示されたものが知られている。
(動ばね定数及び減衰係数)を電子制御して、車両の振
動特性及び騒音特性を向上させることが行われるように
なってきた。このような、電子制御エンジンマウント装
置に関連する先行技術文献としては、特許第28584
01号公報にて開示されたものが知られている。
【0003】このものでは、エンジンの吸気管負圧(吸
気圧)を利用すると共に、安価なアクチュエータを用い
簡単な構成でエンジンマウントの振動伝達特性を変更自
在で耐久性を向上可能な負圧式アクティブコントロール
エンジンマウント(Vacuum Active Control engine Mou
nt:以下、単に『V−ACM』と記す。)を用い、エン
ジンからの振動状態に応じて振動伝達特性を任意に変更
する技術が示されている。
気圧)を利用すると共に、安価なアクチュエータを用い
簡単な構成でエンジンマウントの振動伝達特性を変更自
在で耐久性を向上可能な負圧式アクティブコントロール
エンジンマウント(Vacuum Active Control engine Mou
nt:以下、単に『V−ACM』と記す。)を用い、エン
ジンからの振動状態に応じて振動伝達特性を任意に変更
する技術が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前述のV−A
CMを搭載したガソリンエンジンでは、大きな吸気管負
圧を利用して良好な振動伝達特性を得ることができる。
ところが、直噴エンジン(筒内噴射式内燃機関)または
層状吸気のリーンバーン(希薄燃焼)ガソリンエンジン
やディーゼルエンジンでは吸気管負圧が小さく、前述の
ガソリンエンジンと同様の吸気管負圧を利用するようV
−ACMを搭載しても所望の振動伝達特性を得ることが
できないという不具合があった。
CMを搭載したガソリンエンジンでは、大きな吸気管負
圧を利用して良好な振動伝達特性を得ることができる。
ところが、直噴エンジン(筒内噴射式内燃機関)または
層状吸気のリーンバーン(希薄燃焼)ガソリンエンジン
やディーゼルエンジンでは吸気管負圧が小さく、前述の
ガソリンエンジンと同様の吸気管負圧を利用するようV
−ACMを搭載しても所望の振動伝達特性を得ることが
できないという不具合があった。
【0005】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、吸気管負圧の小さな直噴エン
ジンまたはリーンバーンガソリンエンジンやディーゼル
エンジンにも適用でき、その発生する振動を低減可能な
電子制御エンジンマウント装置の提供を課題としてい
る。
るためになされたもので、吸気管負圧の小さな直噴エン
ジンまたはリーンバーンガソリンエンジンやディーゼル
エンジンにも適用でき、その発生する振動を低減可能な
電子制御エンジンマウント装置の提供を課題としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の電子制御エン
ジンマウント装置によれば、エンジンマウントの気体が
封入された気体室が車体及びエンジンからの入力振動に
より容積変化され、また、この気体室に隣接して設けら
れ非圧縮性流体が封入され連通孔を介して連通された主
液室と副液室とが、車体及びエンジンからの入力振動に
より容積変化される。この際、制御手段によってエンジ
ンの爆発振動に応じてエンジンマウントに接続された圧
力切替手段が駆動され、それに伴って気体室内の圧力が
所定の吐出流量を有する空気ポンプによる所定の負圧ま
たは所定の正圧と大気圧とで切替えられる。これによ
り、喩え吸気管負圧の小さな直噴エンジンまたはリーン
バーンガソリンエンジン、更にはディーゼルエンジンに
おいても、空気ポンプからの所定の吐出流量を利用する
ことによってエンジンマウントの振動伝達特性が最適
化、つまり、液封マウントの封入液の効果によりエンジ
ンからの振動に起因する高周波数帯域のエンジンノイズ
が低減され、更に、主液室と副液室とを連通する連通孔
の液柱共振効果により低周波数帯域のエンジンシェイク
が低減される。
ジンマウント装置によれば、エンジンマウントの気体が
封入された気体室が車体及びエンジンからの入力振動に
より容積変化され、また、この気体室に隣接して設けら
れ非圧縮性流体が封入され連通孔を介して連通された主
液室と副液室とが、車体及びエンジンからの入力振動に
より容積変化される。この際、制御手段によってエンジ
ンの爆発振動に応じてエンジンマウントに接続された圧
力切替手段が駆動され、それに伴って気体室内の圧力が
所定の吐出流量を有する空気ポンプによる所定の負圧ま
たは所定の正圧と大気圧とで切替えられる。これによ
り、喩え吸気管負圧の小さな直噴エンジンまたはリーン
バーンガソリンエンジン、更にはディーゼルエンジンに
おいても、空気ポンプからの所定の吐出流量を利用する
ことによってエンジンマウントの振動伝達特性が最適
化、つまり、液封マウントの封入液の効果によりエンジ
ンからの振動に起因する高周波数帯域のエンジンノイズ
が低減され、更に、主液室と副液室とを連通する連通孔
の液柱共振効果により低周波数帯域のエンジンシェイク
が低減される。
【0007】請求項2の電子制御エンジンマウント装置
では、空気ポンプがエンジンによって駆動されるもので
は、駆動源を特別に用意する必要がないためコストアッ
プが抑制され、空気ポンプが電動モータによって駆動さ
れるものでは、配置設計における自由度が向上される。
では、空気ポンプがエンジンによって駆動されるもので
は、駆動源を特別に用意する必要がないためコストアッ
プが抑制され、空気ポンプが電動モータによって駆動さ
れるものでは、配置設計における自由度が向上される。
【0008】請求項3の電子制御エンジンマウント装置
では、空気ポンプがエンジンマウントに対応して設置さ
れた専用ポンプであるときには発生される負圧または正
圧が利用され、また、空気ポンプがブレーキ用負圧ポン
プであるときにはブレーキブースタのために発生される
負圧、そして、空気ポンプがリークチェック用正圧ポン
プであるときにはエンジンの吸気系にエバポをパージす
るエバポシステムのために発生される正圧、更に、空気
ポンプが2次空気供給用正圧ポンプであるときには排気
ガス浄化システムのために発生される正圧がそれぞれ併
用される。これにより、エンジンの吸気管負圧を用いる
必要がないため、配管関係が簡素化されると共に、エン
ジンの空燃比への影響を考慮する必要がない。
では、空気ポンプがエンジンマウントに対応して設置さ
れた専用ポンプであるときには発生される負圧または正
圧が利用され、また、空気ポンプがブレーキ用負圧ポン
プであるときにはブレーキブースタのために発生される
負圧、そして、空気ポンプがリークチェック用正圧ポン
プであるときにはエンジンの吸気系にエバポをパージす
るエバポシステムのために発生される正圧、更に、空気
ポンプが2次空気供給用正圧ポンプであるときには排気
ガス浄化システムのために発生される正圧がそれぞれ併
用される。これにより、エンジンの吸気管負圧を用いる
必要がないため、配管関係が簡素化されると共に、エン
ジンの空燃比への影響を考慮する必要がない。
【0009】請求項4の電子制御エンジンマウント装置
における空気ポンプでは、ブレーキ用負圧ポンプが併用
されエンジンマウント側への吐出流量を得る際には、そ
の最大吐出流量が15〔%〕以上増しとされる。これに
より、ブレーキ性能に影響を与えることなく、エンジン
マウントの振動伝達特性が良好に変更される。
における空気ポンプでは、ブレーキ用負圧ポンプが併用
されエンジンマウント側への吐出流量を得る際には、そ
の最大吐出流量が15〔%〕以上増しとされる。これに
より、ブレーキ性能に影響を与えることなく、エンジン
マウントの振動伝達特性が良好に変更される。
【0010】請求項5の電子制御エンジンマウント装置
における空気ポンプでは、エンジンマウント側への吐出
流量が、6気筒ガソリンエンジンでは(エンジン総排気
量)*(0.8〜1.5)〔l/min〕、5気筒ガソ
リンエンジンでは(エンジン総排気量)*(1.0〜
1.8)〔l/min〕、4気筒ガソリンエンジンでは
(エンジン総排気量)*(1.6〜7.8)〔l/mi
n〕、3気筒ガソリンエンジンでは(エンジン総排気
量)*(7.8〜11.7)〔l/min〕とされる。
これにより、空気ポンプが専用ポンプのときには勿論、
他のポンプを併用する際にも、他の制御に影響を与える
ことなく、エンジンマウントの振動伝達特性が良好に変
更される。
における空気ポンプでは、エンジンマウント側への吐出
流量が、6気筒ガソリンエンジンでは(エンジン総排気
量)*(0.8〜1.5)〔l/min〕、5気筒ガソ
リンエンジンでは(エンジン総排気量)*(1.0〜
1.8)〔l/min〕、4気筒ガソリンエンジンでは
(エンジン総排気量)*(1.6〜7.8)〔l/mi
n〕、3気筒ガソリンエンジンでは(エンジン総排気
量)*(7.8〜11.7)〔l/min〕とされる。
これにより、空気ポンプが専用ポンプのときには勿論、
他のポンプを併用する際にも、他の制御に影響を与える
ことなく、エンジンマウントの振動伝達特性が良好に変
更される。
【0011】請求項6の電子制御エンジンマウント装置
における空気ポンプでは、エンジンマウント側への吐出
流量が、ディーゼルエンジンでは同一のエンジン型式か
らなるガソリンエンジンの20〜50〔%〕増しとされ
る。このように、空気ポンプの吐出流量が増量されるこ
とで、ガソリンエンジンに比べディーゼルエンジンの大
きな振動が良好に低減される。
における空気ポンプでは、エンジンマウント側への吐出
流量が、ディーゼルエンジンでは同一のエンジン型式か
らなるガソリンエンジンの20〜50〔%〕増しとされ
る。このように、空気ポンプの吐出流量が増量されるこ
とで、ガソリンエンジンに比べディーゼルエンジンの大
きな振動が良好に低減される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
例に基づいて説明する。
【0013】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる電子制御エンジンマウント装置が適用されたエンジ
ン周辺の構成を示す概略図である。本実施例では電子制
御エンジンマウント装置が4サイクルV型6気筒ガソリ
ンエンジン型式の直噴エンジン(以下、単に『エンジ
ン』と記す)10のフロントマウントに適用されてい
る。なお、エンジン10と車体1との間にはフロントマ
ウントの他、リヤ等の2箇所にアクティブ制御されない
防振ゴムマウントまたは周知の絞り流路(オリフィス)
付液封マウントが配設されている。
かる電子制御エンジンマウント装置が適用されたエンジ
ン周辺の構成を示す概略図である。本実施例では電子制
御エンジンマウント装置が4サイクルV型6気筒ガソリ
ンエンジン型式の直噴エンジン(以下、単に『エンジ
ン』と記す)10のフロントマウントに適用されてい
る。なお、エンジン10と車体1との間にはフロントマ
ウントの他、リヤ等の2箇所にアクティブ制御されない
防振ゴムマウントまたは周知の絞り流路(オリフィス)
付液封マウントが配設されている。
【0014】図1において、電子制御エンジンマウント
装置は、主として、車体1のステー1aとエンジン(内
燃機関)10のステー10aとの間に配設されたV−A
CM(負圧式アクティブコントロールエンジンマウン
ト)4、そのV−ACM4を制御するECU(Electron
ic Control Unit:電子制御ユニット)30、エンジン1
0のクランクシャフト(図示略)に連結されその回転速
度に関連した回転角信号Ne を出力する回転角センサ
7、クランクシャフト回転に応じたクランク角〔°CA
(Crank Angle)〕の基準位置に関連した基準位置信号G
2 を出力する基準位置センサ8から構成されている。な
お、回転角センサ7と基準位置センサ8とはマグネット
ピックアップの一種である。
装置は、主として、車体1のステー1aとエンジン(内
燃機関)10のステー10aとの間に配設されたV−A
CM(負圧式アクティブコントロールエンジンマウン
ト)4、そのV−ACM4を制御するECU(Electron
ic Control Unit:電子制御ユニット)30、エンジン1
0のクランクシャフト(図示略)に連結されその回転速
度に関連した回転角信号Ne を出力する回転角センサ
7、クランクシャフト回転に応じたクランク角〔°CA
(Crank Angle)〕の基準位置に関連した基準位置信号G
2 を出力する基準位置センサ8から構成されている。な
お、回転角センサ7と基準位置センサ8とはマグネット
ピックアップの一種である。
【0015】そして、回転角センサ7からの回転角信号
Ne 、基準位置センサ8からの基準位置信号G2 はそれ
ぞれECU30に入力されている。また、エンジン10
の運転状態に応じたECU30からの駆動電圧Vout
は、後述するように、V−ACM4に接続された安価な
アクチュエータである3ポート2位置切替弁としてのV
SV(バキュームスイッチングバルブ)2に入力されて
いる。
Ne 、基準位置センサ8からの基準位置信号G2 はそれ
ぞれECU30に入力されている。また、エンジン10
の運転状態に応じたECU30からの駆動電圧Vout
は、後述するように、V−ACM4に接続された安価な
アクチュエータである3ポート2位置切替弁としてのV
SV(バキュームスイッチングバルブ)2に入力されて
いる。
【0016】また、吸気管5の最上流側にはエアクリー
ナ51、その下流側には吸入された空気量に関連する吸
気量信号QAを出力する熱線式のエアフローメータ52
が配設され、エアフローメータ52からの吸気量信号Q
AはECU30に入力されている。その下流側にはスロ
ットルバルブ53をバイパスして空気量を制御し、EC
U30からの制御信号によりアイドル運転時のアイドル
回転速度を所定回転速度に保持する周知のISC(Idle
Speed Control:アイドル回転速度制御)のためのIS
Cバルブ54が配設されている。
ナ51、その下流側には吸入された空気量に関連する吸
気量信号QAを出力する熱線式のエアフローメータ52
が配設され、エアフローメータ52からの吸気量信号Q
AはECU30に入力されている。その下流側にはスロ
ットルバルブ53をバイパスして空気量を制御し、EC
U30からの制御信号によりアイドル運転時のアイドル
回転速度を所定回転速度に保持する周知のISC(Idle
Speed Control:アイドル回転速度制御)のためのIS
Cバルブ54が配設されている。
【0017】そして、吸気管5内のスロットルバルブ5
3またはISCバルブ54を通過した吸入空気は、サー
ジタンク55、インテークマニホルド5aを通ってエン
ジン10の各気筒に導入されている。更に、エンジン1
0のシリンダハウジングには水温センサ56が配設さ
れ、水温センサ56からの冷却水温信号THWはECU
30に入力されている。
3またはISCバルブ54を通過した吸入空気は、サー
ジタンク55、インテークマニホルド5aを通ってエン
ジン10の各気筒に導入されている。更に、エンジン1
0のシリンダハウジングには水温センサ56が配設さ
れ、水温センサ56からの冷却水温信号THWはECU
30に入力されている。
【0018】更に、図示しないA/T(自動変速機)に
はそのシフト位置がN(ニュートラルレンジ)またはD
(ドライブレンジ)にあることを表すニュートラルセー
フティスイッチ信号NSWを出力するA/TレンジSW
(スイッチ)57、図示しないエアコンにはそのON
(オン)/OFF(オフ)状態を表わすエアコン信号A
/Cを出力するエアコンSW(スイッチ)58が配設さ
れている。そして、A/TレンジSW57からのニュー
トラルセーフティスイッチ信号NSW、エアコンSW5
8からのエアコン信号A/CはそれぞれECU30に入
力されている。
はそのシフト位置がN(ニュートラルレンジ)またはD
(ドライブレンジ)にあることを表すニュートラルセー
フティスイッチ信号NSWを出力するA/TレンジSW
(スイッチ)57、図示しないエアコンにはそのON
(オン)/OFF(オフ)状態を表わすエアコン信号A
/Cを出力するエアコンSW(スイッチ)58が配設さ
れている。そして、A/TレンジSW57からのニュー
トラルセーフティスイッチ信号NSW、エアコンSW5
8からのエアコン信号A/CはそれぞれECU30に入
力されている。
【0019】次に、V−ACM4及びその周辺機器を示
す図2の断面図を参照し、その詳細な構成について説明
する。
す図2の断面図を参照し、その詳細な構成について説明
する。
【0020】図2において、V−ACM4の下方へ開放
するドーム状をなした厚肉の弾性体からなるマウントゴ
ム(防振ゴム)11の上端には円板12が接合されてい
る。この円板12にはその中心にエンジン10を載置固
定するため上方へ突出されたボルト13、また、ボルト
13の周囲にはエンジン10との廻止ピン14がそれぞ
れ圧入されている。V−ACM4の下方へ開放するドー
ム状をなした厚肉の弾性体からなるマウントゴム11の
下方の周囲に接合された略円筒状の側部材15の下方に
は中央が薄肉状の仕切部材24が挿入されている。この
仕切部材24の上方には薄肉のゴム膜部材25が周縁部
をリング状板26にて押さえられ複数のボルト27で固
定されている。
するドーム状をなした厚肉の弾性体からなるマウントゴ
ム(防振ゴム)11の上端には円板12が接合されてい
る。この円板12にはその中心にエンジン10を載置固
定するため上方へ突出されたボルト13、また、ボルト
13の周囲にはエンジン10との廻止ピン14がそれぞ
れ圧入されている。V−ACM4の下方へ開放するドー
ム状をなした厚肉の弾性体からなるマウントゴム11の
下方の周囲に接合された略円筒状の側部材15の下方に
は中央が薄肉状の仕切部材24が挿入されている。この
仕切部材24の上方には薄肉のゴム膜部材25が周縁部
をリング状板26にて押さえられ複数のボルト27で固
定されている。
【0021】更に、仕切部材24の下方には中央が薄肉
で上に凸のゴム膜部材28が挿入され、底部材29によ
って側部材15及びマウントゴム11の下端、仕切部材
24及びゴム膜部材28の円周縁が同時カシメされ固定
されている。また、底部材29にはその中心に車体1と
連結固定するため下方へ突出されたボルト18、このボ
ルト18の周囲には車体1との廻止ピン19がそれぞれ
圧入されている。
で上に凸のゴム膜部材28が挿入され、底部材29によ
って側部材15及びマウントゴム11の下端、仕切部材
24及びゴム膜部材28の円周縁が同時カシメされ固定
されている。また、底部材29にはその中心に車体1と
連結固定するため下方へ突出されたボルト18、このボ
ルト18の周囲には車体1との廻止ピン19がそれぞれ
圧入されている。
【0022】このような構成により、マウントゴム11
とゴム膜部材25とで閉塞された空間には非圧縮性流体
が封入され主液室X、ゴム膜部材25と仕切部材24と
で閉塞された空間には空気室Aが形成されている。ま
た、仕切部材24とゴム膜部材28とで閉塞された空間
には非圧縮性流体が封入され副液室Yが形成されてい
る。そして、主液室Xと副液室Yとが仕切部材24の外
周縁に形成された絞り流路Zにより連通され、振動入力
に応じて変形する主液室Xより絞り流路Zを経て副液室
Yへ非圧縮性流体を流通せしめることにより、防振効果
を得ている。
とゴム膜部材25とで閉塞された空間には非圧縮性流体
が封入され主液室X、ゴム膜部材25と仕切部材24と
で閉塞された空間には空気室Aが形成されている。ま
た、仕切部材24とゴム膜部材28とで閉塞された空間
には非圧縮性流体が封入され副液室Yが形成されてい
る。そして、主液室Xと副液室Yとが仕切部材24の外
周縁に形成された絞り流路Zにより連通され、振動入力
に応じて変形する主液室Xより絞り流路Zを経て副液室
Yへ非圧縮性流体を流通せしめることにより、防振効果
を得ている。
【0023】本実施例の薄肉のゴム膜部材25と仕切部
材24とで閉塞された空気室Aには外部と連通する空気
通路パイプ20が連結されており、この空気通路パイプ
20には連結パイプ21の一端側が接続され、図1にも
示すように、連結パイプ21の他端側はVSV2の3ポ
ートのうちのコモンポートに接続されている。また、V
SV2の他の2つのポートには、エンジン10により駆
動される空気ポンプ3aからの負圧を逆止弁(図示略)
を介して蓄圧する蓄圧タンク3bと連結する負圧導入パ
イプ22、空気(大気圧)を導入する大気導入パイプ2
3がそれぞれ接続されている。
材24とで閉塞された空気室Aには外部と連通する空気
通路パイプ20が連結されており、この空気通路パイプ
20には連結パイプ21の一端側が接続され、図1にも
示すように、連結パイプ21の他端側はVSV2の3ポ
ートのうちのコモンポートに接続されている。また、V
SV2の他の2つのポートには、エンジン10により駆
動される空気ポンプ3aからの負圧を逆止弁(図示略)
を介して蓄圧する蓄圧タンク3bと連結する負圧導入パ
イプ22、空気(大気圧)を導入する大気導入パイプ2
3がそれぞれ接続されている。
【0024】このように、直噴エンジンにV−ACM4
を搭載する場合には、通常のガソリンエンジンのように
吸気管負圧が利用できないため、本実施例では、負圧源
としてエンジン10により駆動される専用ポンプとして
の空気ポンプ3aが設置され、V−ACM4に接続され
たVSV2によって所定の負圧と大気圧とが交互に切替
えられる。この際、負圧源として吸気管負圧を用いてい
ないため、エンジン10のA/F(空燃比)への影響に
ついて考慮する必要はない。
を搭載する場合には、通常のガソリンエンジンのように
吸気管負圧が利用できないため、本実施例では、負圧源
としてエンジン10により駆動される専用ポンプとして
の空気ポンプ3aが設置され、V−ACM4に接続され
たVSV2によって所定の負圧と大気圧とが交互に切替
えられる。この際、負圧源として吸気管負圧を用いてい
ないため、エンジン10のA/F(空燃比)への影響に
ついて考慮する必要はない。
【0025】なお、本実施例においては、V−ACM4
の空気室Aと接続されるVSV2がECU30からの駆
動電圧Vout に基づき、消費電力を少なくするよう後述
のようにON/OFF制御され、「ON」であるとき大
気圧、「OFF」であるとき負圧が導入され、空気室A
の空気室圧Pが大気圧または所定の負圧に切替えられ
る。
の空気室Aと接続されるVSV2がECU30からの駆
動電圧Vout に基づき、消費電力を少なくするよう後述
のようにON/OFF制御され、「ON」であるとき大
気圧、「OFF」であるとき負圧が導入され、空気室A
の空気室圧Pが大気圧または所定の負圧に切替えられ
る。
【0026】本実施例では、エンジン振動に連動したピ
ストン上死点からの最適なディレイ時間Δθ及び最適な
デューティ比Duty でVSV2がON/OFF制御され
大気圧と負圧とが切替えられることで、空気室Aの圧力
が最適に制御される。そして、空気室Aの圧力変化に応
じ主液室Xの液圧が制御自在であり、V−ACM4の振
動伝達特性(動ばね定数及び減衰係数)を最適化して、
エンジン振動を大幅に低減できる。また、本実施例は絞
り流路付液封方式を適用したものであるから、絞り流路
の効果により、低周波数帯域でのエンジンシェイクの低
減及び高周波数帯域での動ばね定数低下によるエンジン
ノイズの低減を達成することができる。
ストン上死点からの最適なディレイ時間Δθ及び最適な
デューティ比Duty でVSV2がON/OFF制御され
大気圧と負圧とが切替えられることで、空気室Aの圧力
が最適に制御される。そして、空気室Aの圧力変化に応
じ主液室Xの液圧が制御自在であり、V−ACM4の振
動伝達特性(動ばね定数及び減衰係数)を最適化して、
エンジン振動を大幅に低減できる。また、本実施例は絞
り流路付液封方式を適用したものであるから、絞り流路
の効果により、低周波数帯域でのエンジンシェイクの低
減及び高周波数帯域での動ばね定数低下によるエンジン
ノイズの低減を達成することができる。
【0027】図3は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる電子制御エンジンマウント装置における電気的構成
を示すブロック図であり、本実施例の電子制御エンジン
マウント装置が適用された4サイクルV型6気筒ガソリ
ンエンジン型式のエンジン10における各信号波形を示
す図4のタイムチャートを参照して説明する。
かる電子制御エンジンマウント装置における電気的構成
を示すブロック図であり、本実施例の電子制御エンジン
マウント装置が適用された4サイクルV型6気筒ガソリ
ンエンジン型式のエンジン10における各信号波形を示
す図4のタイムチャートを参照して説明する。
【0028】図3において、ECU30は、周知の各種
演算処理を実行する中央処理装置としてのCPU31、
データバス32、タイマ33、波形整形IC34、カウ
ンタ35、I/Oポート36、アナログ入力ポート3
8、A/D変換回路39、CPU31の処理データを一
時的に記憶するRAM40、CPU31の制御プログラ
ム等を記憶するROM41、I/Oポート42、アクチ
ュエータ駆動回路43及び電源回路44から構成されて
おり、キースイッチ45が投入されるとバッテリ46か
らの電力が電源回路44に供給されECU30が起動す
る。
演算処理を実行する中央処理装置としてのCPU31、
データバス32、タイマ33、波形整形IC34、カウ
ンタ35、I/Oポート36、アナログ入力ポート3
8、A/D変換回路39、CPU31の処理データを一
時的に記憶するRAM40、CPU31の制御プログラ
ム等を記憶するROM41、I/Oポート42、アクチ
ュエータ駆動回路43及び電源回路44から構成されて
おり、キースイッチ45が投入されるとバッテリ46か
らの電力が電源回路44に供給されECU30が起動す
る。
【0029】そして、回転角センサ7からの回転角信号
Ne 及び基準位置センサ8からの基準位置信号G2 は、
図4(a)に示す波形として波形整形IC34に入力さ
れ、波形整形IC34はそれら回転角信号Ne 及び基準
位置信号G2 を図4(b)に示す矩形波に波形整形した
後、I/Oポート36を介してデータバス32に出力さ
れる。また、波形整形後の回転角信号Ne はカウンタ3
5によりカウントされ、そのカウント値がデータバス3
2に出力される。一方、エアフローメータ52からの吸
気量信号QA、水温センサ56からの冷却水温信号TH
Wはそれぞれアナログ入力ポート38からA/D変換回
路39に入力され、A/D変換後にデータバス32に出
力される。
Ne 及び基準位置センサ8からの基準位置信号G2 は、
図4(a)に示す波形として波形整形IC34に入力さ
れ、波形整形IC34はそれら回転角信号Ne 及び基準
位置信号G2 を図4(b)に示す矩形波に波形整形した
後、I/Oポート36を介してデータバス32に出力さ
れる。また、波形整形後の回転角信号Ne はカウンタ3
5によりカウントされ、そのカウント値がデータバス3
2に出力される。一方、エアフローメータ52からの吸
気量信号QA、水温センサ56からの冷却水温信号TH
Wはそれぞれアナログ入力ポート38からA/D変換回
路39に入力され、A/D変換後にデータバス32に出
力される。
【0030】更に、A/TレンジSW57からのニュー
トラルセーフティスイッチ信号NSW、エアコンSW5
8からのエアコン信号A/CはそれぞれI/Oポート3
6を介してデータバス32に出力される。なお、本実施
例では車体1に生じる振動に応じた加速度信号を出力す
る加速度センサは用いられていないが、図4(c)に示
すように、V−ACM4にかかる振動加速度gが推定さ
れる。
トラルセーフティスイッチ信号NSW、エアコンSW5
8からのエアコン信号A/CはそれぞれI/Oポート3
6を介してデータバス32に出力される。なお、本実施
例では車体1に生じる振動に応じた加速度信号を出力す
る加速度センサは用いられていないが、図4(c)に示
すように、V−ACM4にかかる振動加速度gが推定さ
れる。
【0031】CPU31は推定された振動加速度gに基
づき演算し、I/Oポート42を介してアクチュエータ
駆動回路43に制御信号Sout を、後述するように、エ
ンジン回転速度Nに応じて選択的に出力する。アクチュ
エータ駆動回路43はバッテリ46から電力を供給さ
れ、制御信号Sout に基づく駆動電圧Vout をVSV2
のコイル2aに出力し、VSV2がON/OFF制御さ
れる。なお、VSV2が「ON」のときには大気導入パ
イプ23からの大気圧、また、「OFF」のときには蓄
圧タンク3bからの負圧がV−ACM4の空気室Aに導
入される。
づき演算し、I/Oポート42を介してアクチュエータ
駆動回路43に制御信号Sout を、後述するように、エ
ンジン回転速度Nに応じて選択的に出力する。アクチュ
エータ駆動回路43はバッテリ46から電力を供給さ
れ、制御信号Sout に基づく駆動電圧Vout をVSV2
のコイル2aに出力し、VSV2がON/OFF制御さ
れる。なお、VSV2が「ON」のときには大気導入パ
イプ23からの大気圧、また、「OFF」のときには蓄
圧タンク3bからの負圧がV−ACM4の空気室Aに導
入される。
【0032】次に、本実施例の4サイクルV型6気筒ガ
ソリンエンジン型式であるエンジン(直噴エンジン)1
0を例として、エンジン10から振動が入力されてV−
ACM4で減衰されるまでの過程について、図4のタイ
ムチャートを参照して説明する。
ソリンエンジン型式であるエンジン(直噴エンジン)1
0を例として、エンジン10から振動が入力されてV−
ACM4で減衰されるまでの過程について、図4のタイ
ムチャートを参照して説明する。
【0033】4サイクル6気筒では、エンジン10のク
ランクシャフト2回転である720〔°CA〕で6回、
即ち、120〔°CA〕毎に1回の爆発行程が実行され
るため、エンジン10の爆発に起因する振動(エンジン
爆発1次振動)は120〔°CA〕を1周期とする略正
弦波と近似できる。この振動はV−ACM4を介し、か
つ車両の走行等に起因する振動と共に車体1側に伝達さ
れる。本実施例においては、上述したように、車体1に
生じる振動に応じた加速度信号を出力する加速度センサ
は用いられていないが、図4(c)に示すように、V−
ACM4にかかる振動加速度gがCPU31にて推定さ
れる。
ランクシャフト2回転である720〔°CA〕で6回、
即ち、120〔°CA〕毎に1回の爆発行程が実行され
るため、エンジン10の爆発に起因する振動(エンジン
爆発1次振動)は120〔°CA〕を1周期とする略正
弦波と近似できる。この振動はV−ACM4を介し、か
つ車両の走行等に起因する振動と共に車体1側に伝達さ
れる。本実施例においては、上述したように、車体1に
生じる振動に応じた加速度信号を出力する加速度センサ
は用いられていないが、図4(c)に示すように、V−
ACM4にかかる振動加速度gがCPU31にて推定さ
れる。
【0034】なお、図4(c)において、振動加速度g
の最大値MAXではエンジン10からV−ACM4に圧
縮方向の振動が入力されてマウントゴム11が下方に撓
んでおり、振動加速度gの最小値MINではV−ACM
4に伸長方向の振動が入力されてマウントゴム11が上
方に撓んでいるものとする。
の最大値MAXではエンジン10からV−ACM4に圧
縮方向の振動が入力されてマウントゴム11が下方に撓
んでおり、振動加速度gの最小値MINではV−ACM
4に伸長方向の振動が入力されてマウントゴム11が上
方に撓んでいるものとする。
【0035】この振動加速度gに基づきECU30は、
アイドル運転時には、エンジン10からの振動をV−A
CM4で低減すべく、逆相制御(振動低減制御)を実行
してV−ACM4の振動伝達特性(動ばね定数及び減衰
係数)を改善する。即ち、図4(d)に示すように、振
動加速度gが中立点0より大きいときには、VSV2を
「OFF」させる駆動電圧Vout を出力し、振動加速度
gが中立点0より小さいときには、VSV2を「ON」
させるような駆動電圧Vout を出力する。
アイドル運転時には、エンジン10からの振動をV−A
CM4で低減すべく、逆相制御(振動低減制御)を実行
してV−ACM4の振動伝達特性(動ばね定数及び減衰
係数)を改善する。即ち、図4(d)に示すように、振
動加速度gが中立点0より大きいときには、VSV2を
「OFF」させる駆動電圧Vout を出力し、振動加速度
gが中立点0より小さいときには、VSV2を「ON」
させるような駆動電圧Vout を出力する。
【0036】このように制御すると振動加速度gが大き
いときには、VSV2は「OFF」しているので空気室
Aは蓄圧タンク3bと連通状態となり、空気室圧Pは蓄
圧タンク3b内の所定の負圧となる。また、振動加速度
gが小さいときには、VSV2は「ON」しているので
空気室Aは大気開放状態となり、その圧力Pは略大気圧
となる。
いときには、VSV2は「OFF」しているので空気室
Aは蓄圧タンク3bと連通状態となり、空気室圧Pは蓄
圧タンク3b内の所定の負圧となる。また、振動加速度
gが小さいときには、VSV2は「ON」しているので
空気室Aは大気開放状態となり、その圧力Pは略大気圧
となる。
【0037】ところで、エンジン10からの入力振動に
より、V−ACM4はマウントゴム11が下方に撓んだ
ときには下方への力を受け、マウントゴム11が上方に
撓んだときには、上向への力を受ける。一方、V−AC
M4は空気室Aに負圧が導入されているときに下向の力
を発生し、大気圧が導入されているときに上向の力を発
生する。つまり、マウントゴム11には、エンジン振動
と空気室Aの空気圧との合力がかかる。ここで、VSV
2がエンジン振動に連動して最適なタイミング(ピスト
ン上死点からのディレイ時間Δθ)と時間幅(デューテ
ィ比Duty )で切替えられるので、空気室Aの圧力が最
適に制御され、エンジン振動と空気圧の合力は最適とな
り、V−ACM4の車体側の底部材17に伝達される。
この結果、エンジン10からの振動がV−ACM4にて
大幅に低減される。
より、V−ACM4はマウントゴム11が下方に撓んだ
ときには下方への力を受け、マウントゴム11が上方に
撓んだときには、上向への力を受ける。一方、V−AC
M4は空気室Aに負圧が導入されているときに下向の力
を発生し、大気圧が導入されているときに上向の力を発
生する。つまり、マウントゴム11には、エンジン振動
と空気室Aの空気圧との合力がかかる。ここで、VSV
2がエンジン振動に連動して最適なタイミング(ピスト
ン上死点からのディレイ時間Δθ)と時間幅(デューテ
ィ比Duty )で切替えられるので、空気室Aの圧力が最
適に制御され、エンジン振動と空気圧の合力は最適とな
り、V−ACM4の車体側の底部材17に伝達される。
この結果、エンジン10からの振動がV−ACM4にて
大幅に低減される。
【0038】なお、図4(d)に示す駆動電圧Vout は
ON/OFFの矩形波であるが、図4(e)に示す空気
室圧Pは内部空気圧の立上がり・立下がり応答性(空気
圧の慣性)等の要因により略台形波形状となる。また、
エンジン回転速度が上昇すると、この圧力波形は略三角
形状となる。理想的には、空気室圧Pの圧力波形が略正
弦波となることが好ましいが、発明者らの実験結果によ
ると、略台形波形状や略三角波形状でも十分にエンジン
10からの振動の低減効果を得ることができた。
ON/OFFの矩形波であるが、図4(e)に示す空気
室圧Pは内部空気圧の立上がり・立下がり応答性(空気
圧の慣性)等の要因により略台形波形状となる。また、
エンジン回転速度が上昇すると、この圧力波形は略三角
形状となる。理想的には、空気室圧Pの圧力波形が略正
弦波となることが好ましいが、発明者らの実験結果によ
ると、略台形波形状や略三角波形状でも十分にエンジン
10からの振動の低減効果を得ることができた。
【0039】図5は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる電子制御エンジンマウント装置で使用されているE
CU30内のCPU31の逆相制御(振動低減制御)の
処理手順を示すフローチャートであり、図6のマップを
参照して説明する。この逆相制御ルーチンは所定時間毎
に実行される。ここで、図6(a)は冷却水温信号TH
Wとエアコン信号A/Cとにより選定されるマップであ
り、図6(b)はエンジン回転速度Nからディレイ時間
Δθ及びデューティ比Duty を算出するマップ内容を示
す。なお、図6(b)ではエンジン回転速度Nが50
〔rpm〕毎に示されており、その中間のディレイ時間
Δθ及びデューティ比Duty は直線補間され算出され
る。
かる電子制御エンジンマウント装置で使用されているE
CU30内のCPU31の逆相制御(振動低減制御)の
処理手順を示すフローチャートであり、図6のマップを
参照して説明する。この逆相制御ルーチンは所定時間毎
に実行される。ここで、図6(a)は冷却水温信号TH
Wとエアコン信号A/Cとにより選定されるマップであ
り、図6(b)はエンジン回転速度Nからディレイ時間
Δθ及びデューティ比Duty を算出するマップ内容を示
す。なお、図6(b)ではエンジン回転速度Nが50
〔rpm〕毎に示されており、その中間のディレイ時間
Δθ及びデューティ比Duty は直線補間され算出され
る。
【0040】図5において、まず、ステップS101
で、回転角センサ7からの回転角信号Ne 、基準位置セ
ンサ8からの基準位置信号G2 、A/TレンジSW57
からのニュートラルセーフティスイッチ信号NSWが入
力される。次にステップS102に移行して、回転角信
号Ne より現在のエンジン回転速度Nが算出される。次
にステップS103に移行して、ニュートラルセーフテ
ィスイッチ信号NSWが「OFF」でありDレンジ
(L,2nd,Rレンジを含む)を表しているかが判定さ
れる。ステップS103の判定条件が成立するときには
ステップS104に移行し、エンジン回転速度Nが例え
ば、500〔rpm〕とする第1の所定回転速度N1 以
上、かつエンジン回転速度Nが例えば、1000〔rp
m〕とする第2の所定回転速度N2 以下であるかが判定
される。ステップS104の判定条件が成立するときに
は、アイドル運転時であるとしてアイドル振動低減処理
がステップS105以降で実行される。
で、回転角センサ7からの回転角信号Ne 、基準位置セ
ンサ8からの基準位置信号G2 、A/TレンジSW57
からのニュートラルセーフティスイッチ信号NSWが入
力される。次にステップS102に移行して、回転角信
号Ne より現在のエンジン回転速度Nが算出される。次
にステップS103に移行して、ニュートラルセーフテ
ィスイッチ信号NSWが「OFF」でありDレンジ
(L,2nd,Rレンジを含む)を表しているかが判定さ
れる。ステップS103の判定条件が成立するときには
ステップS104に移行し、エンジン回転速度Nが例え
ば、500〔rpm〕とする第1の所定回転速度N1 以
上、かつエンジン回転速度Nが例えば、1000〔rp
m〕とする第2の所定回転速度N2 以下であるかが判定
される。ステップS104の判定条件が成立するときに
は、アイドル運転時であるとしてアイドル振動低減処理
がステップS105以降で実行される。
【0041】ステップS105では、基準位置信号G2
が入力された直後であるかが判定される。ステップS1
05の判定条件が成立し、基準位置信号G2 が入力され
た直後であるときにはステップS106に移行し、水温
センサ56からの冷却水温信号THW、エアコンSW5
8からのエアコン信号A/Cが入力される。次にステッ
プS107に移行して、冷却水温信号THWが予め設定
された冷却水温THWth以下であるかが判定される。ス
テップS107の判定条件が成立し、冷間時であるとき
にはステップS108に移行し、エアコン信号A/Cが
「ON」であるかが判定される。ステップS108の判
定条件が成立し、エアコンが「ON」であるときにはス
テップS109に移行し、ROM41内に予め格納され
た冷間時エアコンONのときのCNマップが選定される
(図6(a)参照)。一方、ステップS108の判定条
件が成立せず、エアコンが「OFF」であるときにはス
テップS110に移行し、ROM41内に予め格納され
た冷間時エアコンOFFのときのCFマップが選定され
る(図6(a)参照)。
が入力された直後であるかが判定される。ステップS1
05の判定条件が成立し、基準位置信号G2 が入力され
た直後であるときにはステップS106に移行し、水温
センサ56からの冷却水温信号THW、エアコンSW5
8からのエアコン信号A/Cが入力される。次にステッ
プS107に移行して、冷却水温信号THWが予め設定
された冷却水温THWth以下であるかが判定される。ス
テップS107の判定条件が成立し、冷間時であるとき
にはステップS108に移行し、エアコン信号A/Cが
「ON」であるかが判定される。ステップS108の判
定条件が成立し、エアコンが「ON」であるときにはス
テップS109に移行し、ROM41内に予め格納され
た冷間時エアコンONのときのCNマップが選定される
(図6(a)参照)。一方、ステップS108の判定条
件が成立せず、エアコンが「OFF」であるときにはス
テップS110に移行し、ROM41内に予め格納され
た冷間時エアコンOFFのときのCFマップが選定され
る(図6(a)参照)。
【0042】一方、ステップS107の判定条件が成立
せず、暖機時であるときにはステップS111に移行
し、エアコン信号A/Cが「ON」であるかが判定され
る。ステップS111の判定条件が成立し、エアコンが
「ON」であるときにはステップS112に移行し、R
OM41内に予め格納された暖機時エアコンONのとき
のHNマップが選定される(図6(a)参照)。一方、
ステップS111の判定条件が成立せず、エアコンが
「OFF」であるときにはステップS113に移行し、
ROM41内に予め格納された暖機時エアコンOFFの
ときのHFマップが選定される(図6(a)参照)。な
お、これらのマップは予め実車実験等にてエンジン回転
速度N毎に測定点(例えば、車両のステアリングホイー
ル位置)の振動が最小となるよう適合によって作成され
ている。
せず、暖機時であるときにはステップS111に移行
し、エアコン信号A/Cが「ON」であるかが判定され
る。ステップS111の判定条件が成立し、エアコンが
「ON」であるときにはステップS112に移行し、R
OM41内に予め格納された暖機時エアコンONのとき
のHNマップが選定される(図6(a)参照)。一方、
ステップS111の判定条件が成立せず、エアコンが
「OFF」であるときにはステップS113に移行し、
ROM41内に予め格納された暖機時エアコンOFFの
ときのHFマップが選定される(図6(a)参照)。な
お、これらのマップは予め実車実験等にてエンジン回転
速度N毎に測定点(例えば、車両のステアリングホイー
ル位置)の振動が最小となるよう適合によって作成され
ている。
【0043】ステップS109、ステップS110、ス
テップS112またはステップS113で冷却水温信号
THW及びエアコン信号A/Cに対応した各マップが選
定されたのち、ステップS114に移行し、その選定さ
れた図6(b)に示すマップに従って、エンジン回転速
度Nに応じた制御位相としてのディレイ時間Δθ及びデ
ューティ比Duty が算出される。次にステップS115
に移行して、既にRAM40内に格納されているディレ
イ時間Δθ及びデューティ比Duty がステップS114
で算出された新たな算出値に更新される。ここで、ステ
ップS105の判定条件が成立せず、基準位置信号G2
の入力直後でないときには、ステップS106〜ステッ
プS115がスキップされ、ディレイ時間Δθ及びデュ
ーティ比Duty の更新は行われない。
テップS112またはステップS113で冷却水温信号
THW及びエアコン信号A/Cに対応した各マップが選
定されたのち、ステップS114に移行し、その選定さ
れた図6(b)に示すマップに従って、エンジン回転速
度Nに応じた制御位相としてのディレイ時間Δθ及びデ
ューティ比Duty が算出される。次にステップS115
に移行して、既にRAM40内に格納されているディレ
イ時間Δθ及びデューティ比Duty がステップS114
で算出された新たな算出値に更新される。ここで、ステ
ップS105の判定条件が成立せず、基準位置信号G2
の入力直後でないときには、ステップS106〜ステッ
プS115がスキップされ、ディレイ時間Δθ及びデュ
ーティ比Duty の更新は行われない。
【0044】次にステップS116に移行して、RAM
40内のディレイ時間Δθ及びデューティ比Duty を加
味したVSV2に対する制御信号Sout の算出・出力処
理が実行され、本ルーチンを終了する。つまり、ディレ
イ時間Δθ及びデューティ比Duty は基準位置信号G2
の入力毎に最適値に更新されるのである。
40内のディレイ時間Δθ及びデューティ比Duty を加
味したVSV2に対する制御信号Sout の算出・出力処
理が実行され、本ルーチンを終了する。つまり、ディレ
イ時間Δθ及びデューティ比Duty は基準位置信号G2
の入力毎に最適値に更新されるのである。
【0045】一方、ステップS103の判定条件が成立
せず、ニュートラルセーフティスイッチ信号NSWが
「ON」でありNレンジ(Pレンジを含む)を表してい
るとき、またはステップS104の判定条件が成立せ
ず、エンジン回転速度Nが例えば、500〔rpm〕未
満の始動途中や1000〔rpm〕を越える非アイドル
運転時であるときには、ステップS117に移行する。
ステップS117では、V−ACM4の空気室A内の空
気室圧Pを負圧とするためVSV2に対する制御信号S
out を「0(零)」とする出力処理が実行され、本ルー
チンを終了する。
せず、ニュートラルセーフティスイッチ信号NSWが
「ON」でありNレンジ(Pレンジを含む)を表してい
るとき、またはステップS104の判定条件が成立せ
ず、エンジン回転速度Nが例えば、500〔rpm〕未
満の始動途中や1000〔rpm〕を越える非アイドル
運転時であるときには、ステップS117に移行する。
ステップS117では、V−ACM4の空気室A内の空
気室圧Pを負圧とするためVSV2に対する制御信号S
out を「0(零)」とする出力処理が実行され、本ルー
チンを終了する。
【0046】このようにして作成された制御信号Sout
に基づき、アクチュエータ駆動回路43からVSV2の
コイル2aに矩形波の駆動電圧Vout が出力され、その
出力によってVSV2がエンジン振動に連動してON/
OFF制御され、V−ACM4の空気室A内の空気室圧
Pが所望のように変化される。
に基づき、アクチュエータ駆動回路43からVSV2の
コイル2aに矩形波の駆動電圧Vout が出力され、その
出力によってVSV2がエンジン振動に連動してON/
OFF制御され、V−ACM4の空気室A内の空気室圧
Pが所望のように変化される。
【0047】次に、上述の電子制御エンジンマウント装
置で用いられる空気ポンプ3aに必要なV−ACM4側
への吐出流量について、発明者らによる実験・研究結果
である図7を参照して説明する。
置で用いられる空気ポンプ3aに必要なV−ACM4側
への吐出流量について、発明者らによる実験・研究結果
である図7を参照して説明する。
【0048】図7は、各種エンジン型式に対してアイド
ル運転時の振動・騒音を相殺するためV−ACM(P−
ACM(Pressure Active Control engine Mount:正圧
式アクティブコントロールエンジンマウント)を含む)
に必要な最大の発生力〔N:ニュートン〕及びそのとき
の空気ポンプに必要なV−ACM側への吐出流量に基づ
く空気流量〔l/min〕を示す。なお、この空気流量
〔l/min〕は、各種エンジンの仕様や運転条件によ
って異なるが、このときの運転条件としてエンジン回転
速度を500〔rpm〕、吐出圧を+45〔kPa〕ま
たは−45〔kPa〕とした。
ル運転時の振動・騒音を相殺するためV−ACM(P−
ACM(Pressure Active Control engine Mount:正圧
式アクティブコントロールエンジンマウント)を含む)
に必要な最大の発生力〔N:ニュートン〕及びそのとき
の空気ポンプに必要なV−ACM側への吐出流量に基づ
く空気流量〔l/min〕を示す。なお、この空気流量
〔l/min〕は、各種エンジンの仕様や運転条件によ
って異なるが、このときの運転条件としてエンジン回転
速度を500〔rpm〕、吐出圧を+45〔kPa〕ま
たは−45〔kPa〕とした。
【0049】図7に用いた各種記号のうち『V』はV型
エンジン、『L』は直列型エンジン、『H』は水平対向
型エンジン、また、アルファベット記号に続く数字は気
筒数を表わす。また、空気流量はエンジン仕様である重
量、懸架方式、マウント固さ等の影響を受けるが、他の
エンジン仕様である総排気量、気筒数、アイドル回転速
度に比べ影響が小さいため無視した。
エンジン、『L』は直列型エンジン、『H』は水平対向
型エンジン、また、アルファベット記号に続く数字は気
筒数を表わす。また、空気流量はエンジン仕様である重
量、懸架方式、マウント固さ等の影響を受けるが、他の
エンジン仕様である総排気量、気筒数、アイドル回転速
度に比べ影響が小さいため無視した。
【0050】ここで、エンジン型式がV6またはL6ま
たはH6で総排気量3.0〔l:リットル〕クラスのガ
ソリンエンジンでは、V−ACMの発生力として±20
〔N〕及び空気流量として3.0〔l/min〕、同じ
エンジン型式で総排気量2.0〔l〕クラスのガソリン
エンジンでは、V−ACMの発生力として±16〔N〕
及び空気流量として2.4〔l/min〕がそれぞれ必
要であった。また、エンジン型式がL5で総排気量3.
0〔l〕クラスのガソリンエンジンでは、V−ACMの
発生力として±25〔N〕及び空気流量として3.75
〔l/min〕、同じエンジン型式で総排気量2.0
〔l〕クラスのガソリンエンジンでは、V−ACMの発
生力として±20〔N〕及び空気流量として3.0〔l
/min〕がそれぞれ必要であった。
たはH6で総排気量3.0〔l:リットル〕クラスのガ
ソリンエンジンでは、V−ACMの発生力として±20
〔N〕及び空気流量として3.0〔l/min〕、同じ
エンジン型式で総排気量2.0〔l〕クラスのガソリン
エンジンでは、V−ACMの発生力として±16〔N〕
及び空気流量として2.4〔l/min〕がそれぞれ必
要であった。また、エンジン型式がL5で総排気量3.
0〔l〕クラスのガソリンエンジンでは、V−ACMの
発生力として±25〔N〕及び空気流量として3.75
〔l/min〕、同じエンジン型式で総排気量2.0
〔l〕クラスのガソリンエンジンでは、V−ACMの発
生力として±20〔N〕及び空気流量として3.0〔l
/min〕がそれぞれ必要であった。
【0051】そして、エンジン型式がL4またはH4で
総排気量2.0〔l〕クラスのガソリンエンジンでは、
V−ACMの発生力として±26〔N〕及び空気流量と
して3.9〔l/min〕、同じエンジン型式で総排気
量1.6〔l〕クラスのガソリンエンジンでは、V−A
CMの発生力として±32〔N〕及び空気流量として
4.6〔l/min〕、同じエンジン型式で総排気量
1.0〔l〕クラスのガソリンエンジンでは、V−AC
Mの発生力として±43〔N〕及び空気流量として6.
5〔l/min〕がそれぞれ必要であった。更に、エン
ジン型式がL3で総排気量1.0〔l〕クラスのガソリ
ンエンジンでは、V−ACMの発生力として±64
〔N〕及び空気流量として9.7〔l/min〕が必要
であった。
総排気量2.0〔l〕クラスのガソリンエンジンでは、
V−ACMの発生力として±26〔N〕及び空気流量と
して3.9〔l/min〕、同じエンジン型式で総排気
量1.6〔l〕クラスのガソリンエンジンでは、V−A
CMの発生力として±32〔N〕及び空気流量として
4.6〔l/min〕、同じエンジン型式で総排気量
1.0〔l〕クラスのガソリンエンジンでは、V−AC
Mの発生力として±43〔N〕及び空気流量として6.
5〔l/min〕がそれぞれ必要であった。更に、エン
ジン型式がL3で総排気量1.0〔l〕クラスのガソリ
ンエンジンでは、V−ACMの発生力として±64
〔N〕及び空気流量として9.7〔l/min〕が必要
であった。
【0052】ここで、V−ACMの製造上の精度ばらつ
きや経時変化による影響を考慮し、空気ポンプの吐出流
量に基づく設計上の空気流量は、図7に示す空気流量の
略0.8〜1.2倍とするのがよい。即ち、この範囲の
空気流量をV−ACMに供給可能な空気ポンプを用いれ
ば、好適な体格及び駆動力が得られ、かつ燃費を悪化さ
せることなく、V−ACMの性能を十分に発揮させるこ
とができる。
きや経時変化による影響を考慮し、空気ポンプの吐出流
量に基づく設計上の空気流量は、図7に示す空気流量の
略0.8〜1.2倍とするのがよい。即ち、この範囲の
空気流量をV−ACMに供給可能な空気ポンプを用いれ
ば、好適な体格及び駆動力が得られ、かつ燃費を悪化さ
せることなく、V−ACMの性能を十分に発揮させるこ
とができる。
【0053】また、総排気量、気筒数、エンジン回転速
度等の運転条件が同じであっても、ガソリンエンジンと
ディーゼルエンジンとでは燃焼形態が異なるため、ガソ
リンエンジンの振動に比べ、ディーゼルエンジンの振動
の方が20〜50〔%〕大きくなる。したがって、ディ
ーゼルエンジンではガソリンエンジンより、V−ACM
側への空気ポンプの吐出流量を約20〜50〔%〕増し
とする必要がある。そして、空気ポンプとしてブレーキ
用負圧ポンプを併用する場合、ブレーキ性能に影響を与
えないためには、空気ポンプの吐出流量に基づく空気流
量を設計上で15〔%〕以上増しとするとよいことが分
かった。
度等の運転条件が同じであっても、ガソリンエンジンと
ディーゼルエンジンとでは燃焼形態が異なるため、ガソ
リンエンジンの振動に比べ、ディーゼルエンジンの振動
の方が20〜50〔%〕大きくなる。したがって、ディ
ーゼルエンジンではガソリンエンジンより、V−ACM
側への空気ポンプの吐出流量を約20〜50〔%〕増し
とする必要がある。そして、空気ポンプとしてブレーキ
用負圧ポンプを併用する場合、ブレーキ性能に影響を与
えないためには、空気ポンプの吐出流量に基づく空気流
量を設計上で15〔%〕以上増しとするとよいことが分
かった。
【0054】このように、本実施例の電子制御エンジン
マウント装置は、車体1とエンジン(直噴エンジン)1
0との間に配設され、空気が封入され車体1及びエンジ
ン10からの入力振動により容積変化される空気室A
と、空気室Aに隣接し弾性膜部材としてのゴム膜部材2
5を介して非圧縮性流体が封入され車体1及びエンジン
10からの入力振動により容積変化される主液室Xと、
空気室Aに隣接し仕切部材24を介して非圧縮性流体が
封入されると共に仕切部材24に形成された連通孔とし
ての絞り流路Zを介して主液室Xと連通され容積変化が
許容される副液室Yとを有するV−ACM(負圧式アク
ティブコントロールエンジンマウント)4と、所定の吐
出流量にて負圧を発生する空気ポンプ3aと、V−AC
M4に接続され、空気室A内の圧力を空気ポンプ3aに
よる所定の負圧と大気圧とで切替自在な圧力切替手段と
してのVSV(バキュームスイッチングバルブ)2と、
エンジン10が所定の運転状態にあるときにはVSV2
を駆動し空気室A内の圧力を制御することによりV−A
CM4の振動伝達特性を変更自在なECU30にて達成
される制御手段とを具備するものである。
マウント装置は、車体1とエンジン(直噴エンジン)1
0との間に配設され、空気が封入され車体1及びエンジ
ン10からの入力振動により容積変化される空気室A
と、空気室Aに隣接し弾性膜部材としてのゴム膜部材2
5を介して非圧縮性流体が封入され車体1及びエンジン
10からの入力振動により容積変化される主液室Xと、
空気室Aに隣接し仕切部材24を介して非圧縮性流体が
封入されると共に仕切部材24に形成された連通孔とし
ての絞り流路Zを介して主液室Xと連通され容積変化が
許容される副液室Yとを有するV−ACM(負圧式アク
ティブコントロールエンジンマウント)4と、所定の吐
出流量にて負圧を発生する空気ポンプ3aと、V−AC
M4に接続され、空気室A内の圧力を空気ポンプ3aに
よる所定の負圧と大気圧とで切替自在な圧力切替手段と
してのVSV(バキュームスイッチングバルブ)2と、
エンジン10が所定の運転状態にあるときにはVSV2
を駆動し空気室A内の圧力を制御することによりV−A
CM4の振動伝達特性を変更自在なECU30にて達成
される制御手段とを具備するものである。
【0055】つまり、V−ACM4の空気が封入された
空気室Aが車体1及びエンジン10からの入力振動によ
り容積変化され、また、この空気室Aに隣接して設けら
れ非圧縮性流体が封入され絞り流路Zを介して連通され
た主液室Xと副液室Yとが、車体1及びエンジン10か
らの入力振動により容積変化される。この際、エンジン
10の爆発振動に応じてVSV2が駆動され、それに伴
って空気室A内の圧力が空気ポンプ3aによる所定の負
圧または大気圧となるよう制御される。このため、V−
ACM4の振動伝達特性が最適化、つまり、液封マウン
トの封入液の効果によりエンジン10からの振動に起因
する高周波数帯域のエンジンノイズを低減することがで
き、更に、主液室Xと副液室Yとを連通する絞り流路Z
の液柱共振効果により低周波数帯域のエンジンシェイク
を低減することができる。
空気室Aが車体1及びエンジン10からの入力振動によ
り容積変化され、また、この空気室Aに隣接して設けら
れ非圧縮性流体が封入され絞り流路Zを介して連通され
た主液室Xと副液室Yとが、車体1及びエンジン10か
らの入力振動により容積変化される。この際、エンジン
10の爆発振動に応じてVSV2が駆動され、それに伴
って空気室A内の圧力が空気ポンプ3aによる所定の負
圧または大気圧となるよう制御される。このため、V−
ACM4の振動伝達特性が最適化、つまり、液封マウン
トの封入液の効果によりエンジン10からの振動に起因
する高周波数帯域のエンジンノイズを低減することがで
き、更に、主液室Xと副液室Yとを連通する絞り流路Z
の液柱共振効果により低周波数帯域のエンジンシェイク
を低減することができる。
【0056】また、本実施例の電子制御エンジンマウン
ト装置の空気ポンプ3aは、エンジン10により駆動さ
れるものであり、V−ACM4に対応して設置された専
用ポンプとするものである。このため、電動モータのよ
うな空気ポンプ3aの駆動源を特別に用意する必要がな
く、負圧源として吸気管負圧を用いていないため、エン
ジン10のA/F(空燃比)への影響について考慮する
必要も生じない。
ト装置の空気ポンプ3aは、エンジン10により駆動さ
れるものであり、V−ACM4に対応して設置された専
用ポンプとするものである。このため、電動モータのよ
うな空気ポンプ3aの駆動源を特別に用意する必要がな
く、負圧源として吸気管負圧を用いていないため、エン
ジン10のA/F(空燃比)への影響について考慮する
必要も生じない。
【0057】ところで、上記実施例では、V−ACM4
の直噴エンジンへの適用について述べたが、本発明を実
施する場合には、これに限定されるものではなく、同じ
く吸気管負圧が得られないリーンバーンガソリンエンジ
ンやディーゼルエンジンにも同様に適用することもでき
る。
の直噴エンジンへの適用について述べたが、本発明を実
施する場合には、これに限定されるものではなく、同じ
く吸気管負圧が得られないリーンバーンガソリンエンジ
ンやディーゼルエンジンにも同様に適用することもでき
る。
【0058】また、上記実施例では、エンジン10によ
り駆動される空気ポンプ3aを用いているが、本発明を
実施する場合には、これに限定されるものではなく、空
気ポンプ3aを電動モータにより駆動するようにしても
よい。この場合には、配置設計における自由度の向上が
期待できる。また、空気ポンプ3aをエンジン10が定
常運転状態であることを判断して、定常運転状態のとき
エンジン10により駆動し、そうでないとき、電動モー
タにより駆動するようにしてもよい。この空気ポンプ3
aの駆動源の切り替えは、エンジン10の所定時間の連
続運転の確認によって行っても良いし、所定の回転数に
よって決定してもよい。勿論、両者を参酌してもよい。
エンジン10により駆動される空気ポンプ3a及び電動
モータにより駆動される空気ポンプ3aを用い、両者を
切り替えて使用してもよい。
り駆動される空気ポンプ3aを用いているが、本発明を
実施する場合には、これに限定されるものではなく、空
気ポンプ3aを電動モータにより駆動するようにしても
よい。この場合には、配置設計における自由度の向上が
期待できる。また、空気ポンプ3aをエンジン10が定
常運転状態であることを判断して、定常運転状態のとき
エンジン10により駆動し、そうでないとき、電動モー
タにより駆動するようにしてもよい。この空気ポンプ3
aの駆動源の切り替えは、エンジン10の所定時間の連
続運転の確認によって行っても良いし、所定の回転数に
よって決定してもよい。勿論、両者を参酌してもよい。
エンジン10により駆動される空気ポンプ3a及び電動
モータにより駆動される空気ポンプ3aを用い、両者を
切り替えて使用してもよい。
【0059】そして、上記実施例では、V−ACM4に
対応した専用ポンプとしての空気ポンプ3aを設置し、
この空気ポンプ3aからの負圧を駆動源として用いてい
るが、本発明を実施する場合には、これに限定されるも
のではなく、発明者らの実験結果によれば、エンジンま
たは電動モータにより駆動される空気ポンプ3aを正圧
ポンプとし、この正圧ポンプから供給される所定の正圧
と大気圧とを駆動源として用い、所定のタイミングにて
交互に切替えても、同様の作用・効果が得られることが
分かった。なお、この場合には、上記V−ACMをP−
ACMと読変え、上述のタイムチャートの図4(d)で
駆動電圧Vout が「0」のとき負圧導入とあるのを正圧
導入とし、図4(e)で空気室圧Pが負圧とあるのを大
気圧より高い正圧として60(=120/2)〔°C
A〕だけ切替タイミングをずらすようにすればよい。要
は、V−ACMまたはP−ACMに必要な所定の負圧ま
たは所定の正圧を確保できれば、本発明にかかる電子制
御エンジンマウント装置を構築することができる。
対応した専用ポンプとしての空気ポンプ3aを設置し、
この空気ポンプ3aからの負圧を駆動源として用いてい
るが、本発明を実施する場合には、これに限定されるも
のではなく、発明者らの実験結果によれば、エンジンま
たは電動モータにより駆動される空気ポンプ3aを正圧
ポンプとし、この正圧ポンプから供給される所定の正圧
と大気圧とを駆動源として用い、所定のタイミングにて
交互に切替えても、同様の作用・効果が得られることが
分かった。なお、この場合には、上記V−ACMをP−
ACMと読変え、上述のタイムチャートの図4(d)で
駆動電圧Vout が「0」のとき負圧導入とあるのを正圧
導入とし、図4(e)で空気室圧Pが負圧とあるのを大
気圧より高い正圧として60(=120/2)〔°C
A〕だけ切替タイミングをずらすようにすればよい。要
は、V−ACMまたはP−ACMに必要な所定の負圧ま
たは所定の正圧を確保できれば、本発明にかかる電子制
御エンジンマウント装置を構築することができる。
【0060】更に、上記実施例では、V−ACM4に対
応して負圧を発生する専用ポンプとしての空気ポンプ3
aが設置されているが、本発明を実施する場合には、こ
れに限定されるものではなく、ブレーキブースタのため
に負圧を発生するブレーキ用負圧ポンプまたはエンジン
の吸気系にエバポをパージするエバポシステムのために
正圧を発生するリークチェック用正圧ポンプまたは排気
ガス浄化システムのために正圧を発生する2次空気供給
用正圧ポンプを併用することができる。
応して負圧を発生する専用ポンプとしての空気ポンプ3
aが設置されているが、本発明を実施する場合には、こ
れに限定されるものではなく、ブレーキブースタのため
に負圧を発生するブレーキ用負圧ポンプまたはエンジン
の吸気系にエバポをパージするエバポシステムのために
正圧を発生するリークチェック用正圧ポンプまたは排気
ガス浄化システムのために正圧を発生する2次空気供給
用正圧ポンプを併用することができる。
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る電子制御エンジンマウント装置が適用されたエンジン
周辺の構成を示す概略図である。
る電子制御エンジンマウント装置が適用されたエンジン
周辺の構成を示す概略図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る電子制御エンジンマウント装置におけるV−ACM及
びその周辺機器の詳細な構成を示す断面図である。
る電子制御エンジンマウント装置におけるV−ACM及
びその周辺機器の詳細な構成を示す断面図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る電子制御エンジンマウント装置における電気的構成を
示すブロック図である。
る電子制御エンジンマウント装置における電気的構成を
示すブロック図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る電子制御エンジンマウント装置が適用されたエンジン
における各信号波形を示すタイムチャートである。
る電子制御エンジンマウント装置が適用されたエンジン
における各信号波形を示すタイムチャートである。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る電子制御エンジンマウント装置で使用されているEC
U内のCPUの処理手順を示すフローチャートである。
る電子制御エンジンマウント装置で使用されているEC
U内のCPUの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】 図6は図5で用いられるマップである。
【図7】 図7は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る電子制御エンジンマウント装置が適用された各種エン
ジン型式に対してV−ACMに必要な最大の発生力及び
そのときの空気ポンプに必要なV−ACM側への吐出流
量を示す説明図である。
る電子制御エンジンマウント装置が適用された各種エン
ジン型式に対してV−ACMに必要な最大の発生力及び
そのときの空気ポンプに必要なV−ACM側への吐出流
量を示す説明図である。
1 車体
2 VSV(バキュームスイッチングバルブ)
3a 空気ポンプ
3b 蓄圧タンク
4 V−ACM(負圧式アクティブコントロールエン
ジンマウント) 7 回転角センサ 8 基準位置センサ 10 エンジン(内燃機関) 24 仕切部材 25 ゴム膜部材(弾性膜部材) 30 ECU(電子制御ユニット) A 空気室(気体室) X 主液室 Y 副液室 Z 絞り流路(連通孔)
ジンマウント) 7 回転角センサ 8 基準位置センサ 10 エンジン(内燃機関) 24 仕切部材 25 ゴム膜部材(弾性膜部材) 30 ECU(電子制御ユニット) A 空気室(気体室) X 主液室 Y 副液室 Z 絞り流路(連通孔)
Claims (6)
- 【請求項1】 車体とエンジンとの間に配設され、気体
が封入され前記車体及び前記エンジンからの入力振動に
より容積変化される気体室と、前記気体室に隣接し、弾
性膜部材を介して非圧縮性流体が封入され前記車体及び
前記エンジンからの入力振動により容積変化される主液
室と、前記気体室に隣接し仕切部材を介して前記非圧縮
性流体が封入されると共に、前記仕切部材に形成された
連通孔を介して前記主液室と連通され容積変化が許容さ
れる副液室とを有するエンジンマウントと、 所定の吐出流量にて負圧または正圧を発生する空気ポン
プと、 前記エンジンマウントに接続され、前記気体室内の圧力
を前記空気ポンプによる所定の負圧または所定の正圧と
大気圧とで切替自在な圧力切替手段と、 前記エンジンが所定の運転条件にあるときには、前記圧
力切替手段を前記エンジンの爆発振動に応じて駆動し、
前記気体室内の圧力を制御することにより前記エンジン
マウントの振動伝達特性を変更自在な制御手段とを具備
することを特徴とする電子制御エンジンマウント装置。 - 【請求項2】 前記空気ポンプは、前記エンジンまたは
電動モータにより駆動されることを特徴とする請求項1
に記載の電子制御エンジンマウント装置。 - 【請求項3】 前記空気ポンプは、前記エンジンマウン
トに対応して設置され負圧または正圧を発生する専用ポ
ンプ、またはブレーキブースタのために負圧を発生する
ブレーキ用負圧ポンプまたは前記エンジンの吸気系にエ
バポ(Evapo.:蒸発燃料)をパージするエバポシステム
のために正圧を発生するリークチェック用正圧ポンプま
たは排気ガス浄化システムのために正圧を発生する2次
空気供給用正圧ポンプであることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の電子制御エンジンマウント装
置。 - 【請求項4】 前記空気ポンプは、前記ブレーキ用負圧
ポンプを併用して前記エンジンマウント側への吐出流量
を得るときには、その最大吐出流量を15〔%〕以上増
しとすることを特徴とする請求項3に記載の電子制御エ
ンジンマウント装置。 - 【請求項5】 前記空気ポンプは、前記エンジンマウン
ト側への吐出流量を、6気筒ガソリンエンジンでは(エ
ンジン総排気量)*(0.8〜1.5)〔l/min:
リットル毎分〕、5気筒ガソリンエンジンでは(エンジ
ン総排気量)*(1.0〜1.8)〔l/min〕、4
気筒ガソリンエンジンでは(エンジン総排気量)*
(1.6〜7.8)〔l/min〕、3気筒ガソリンエ
ンジンでは(エンジン総排気量)*(7.8〜11.
7)〔l/min〕とすることを特徴とする請求項1乃
至請求項4の何れか1つに記載の電子制御エンジンマウ
ント装置。 - 【請求項6】 前記空気ポンプは、前記エンジンマウン
ト側への吐出流量を、ディーゼルエンジンでは同一のエ
ンジン型式からなるガソリンエンジンの20〜50
〔%〕増しとすることを特徴とする請求項5に記載の電
子制御エンジンマウント装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002149613A JP2003343637A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 電子制御エンジンマウント装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002149613A JP2003343637A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 電子制御エンジンマウント装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003343637A true JP2003343637A (ja) | 2003-12-03 |
Family
ID=29767721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002149613A Pending JP2003343637A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 電子制御エンジンマウント装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003343637A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101565051B1 (ko) | 2014-10-21 | 2015-11-03 | 현대자동차주식회사 | 에어챔버를 이용한 바이패스 유로 개폐형 능동 엔진 마운트 장치 |
-
2002
- 2002-05-23 JP JP2002149613A patent/JP2003343637A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101565051B1 (ko) | 2014-10-21 | 2015-11-03 | 현대자동차주식회사 | 에어챔버를 이용한 바이패스 유로 개폐형 능동 엔진 마운트 장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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|
A977 | Report on retrieval |
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|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070821 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071211 |