JP3291674B2 - ガスシール用のグロメット - Google Patents
ガスシール用のグロメットInfo
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Description
スシール用のグロメットに関し、詳しくは、バッテリの
充電時に発生する水素ガスが、隔壁を隔てた所要領域に
侵入しないように、隔壁に貫通するワイヤハーネスに取
り付けるグロメットに関するものである。
り、該電気自動車ではバッテリの充電時に水素ガスが発
生する。該水素ガスが、センサー等の制御機器を収容し
たボックス内に侵入すると、ボックス内で火花が発生す
る可能性があるため、侵入した水素に引火する恐れがあ
る。そのため、該ボックス内の制御機器と接続するワイ
ヤハーネスの挿通部からのガスの侵入は確実に阻止しな
ければならない。
ワイヤハーネスを挿通する場合、該開口のシールを図る
防水用および防塵用のグロメットが種々提案されてい
る。この種のグロメットは図10(A)(B)に示す形
状が最も一般的で、ゴムあるいはエラストマーから形成
されており、多数の電線wをテープ巻き等で結束したワ
イヤハーネスW/Hを、グロメット1の小径円筒部から
なる電線挿通部1aを拡径して挿通し、該電線挿通部1
aに連続した拡径部1bの外周面に設けた係止溝1cを
車体パネルPの貫通穴2の周縁に係止し、係止溝1cの
近傍に設けたリップ1dを車体パネルPに圧接して取り
付けている。
をワイヤハーネスW/Hの外周面に対し圧接して、ワイ
ヤハーネスW/Hとグロメット1との間をシールし、か
つ、グロメット1と貫通穴2との間はリップ1dにより
シールして、車体外部Xから車体内部Yへの浸水を防止
すると共に、防塵を図っている。
のグロメットは防水および防塵用としては十分機能する
が、ガスシール用としては不十分である。すなわち、多
数の電線をテープ巻きして結束し、ワイヤハーネスとし
て構成した状態で、グロメットに通しているため、結束
した電線の間に隙間が不可避的に発生しており、これら
の隙間はシールされていない。この電線間の隙間をシー
ルするため、シール剤を充填することもなされている
が、シール剤が電線間の全ての隙間に浸透して電線間を
完全にシールすることは、非常に困難である。
されている図10に示すグロメットは、電気自動車にお
けるガスシール用のグロメットとして用いるにはシール
性の点で不十分であり、そのため、ガスの流通を確実に
遮断できるグロメットの開発が要望されている。
て、ガスの流れを確実に遮断できると共に、配線作業も
容易に出来るガスシール用のグロメットを提供すること
を目的としている。
め、本発明は、隔壁の開口を貫通するワイヤハーネスに
取り付けてガスシールを行うグロメットであって、上記
グロメットはゴムあるいはエラストマー等の弾性材から
なる中実体で、該中実体の外形を上記開口内周面に密着
する形状とすると共に、ワイヤハーネスを構成する電線
群の電線を1本づつ密接した状態で挿通可能な複数の電
線挿通穴を中実体の両端面に開口させて貫通して穿設
し、上記電線挿通穴は、グロメットの中心軸に沿って1
つ穿設すると共に、径方向に間隔をあけた同心上に、周
方向に間隔をあけて穿設し、径方向に間隔をあけて穿設
した電線挿通穴の間には、電線挿入側の端面に円環形状
の溝を設けていることを特徴とするガスシール用のグロ
メットを提供している。
てグロメットの電線挿通穴に通し、各電線挿通穴で夫々
電線をシールしているため、従来の電線を結束してグロ
メットに挿通する場合に発生する電線間の隙間を無くす
ことができる。このように、電線間に発生する隙間を完
全に無くすことができるため、ガスの流通を確実に遮断
できる。また、電線挿入側のグロメットの端面に溝を設
けているため、挿通した電線が引っ張られた方向に電線
挿通穴を容易に追従させることができ、電線と電線挿通
孔との間のシール性を確保することができる。すなわ
ち、グロメットに通す電線に上下左右方向から負荷がか
かった場合、あるいは電線を上下左右方向に曲げて配線
する場合等、電線が引っ張られると、該電線を挿通した
電線挿通穴が拡大され、電線とのシール性が損なわれ
る。それに対して、円環状の溝を設けておくと、電線が
いずれの方向に引っ張られても、溝を潰すようにして、
電線挿通穴を拡大させずに、電線挿通穴を電線の引っ張
り方向へと追従させることができる。
に設置した制御機器収容ボックスへのワイヤハーネス挿
通部に取り付けたグロメットからなる実施例により詳細
に説明する。図1において、10はセンサー等の制御機
器(図示せず)を収容しているボックスで、バッテリを
収容した大型のバッテリボックス(図示せず)の内部に
配置されている。11は隔壁となるボックス10の外壁
に突設した先端に開口11aを有する円筒部、12は円
筒部11に内嵌するグロメット、13はグロメット12
に挿通するワイヤハーネスW/Hを構成する複数の電線
であり、これら電線13の先端には端子金具14を圧着
しており、これら端子金具14をボックス10内の制御
機器に接続している。
ーで略円柱形状の中実体として形成しており、上記複数
の電線13を1本づつ挿通するための電線挿通穴15
を、前端面12aから後端面12bにかけて前後方向に
貫通して形成しており、各電線挿通穴15は所要間隔を
あけて穿設している。
示すように、前端面12a側の電線挿入側より後端面1
2b側の電線引出側にかけて凸部16、凹部17を連続
して形成しており、かつ、入口15a及び出口15bの
周縁はアールをとって拡径している。
に環状に形成しており、凸部16の突出端16aにより
囲まれた中空部の内径r1は挿通する電線13の外径以
下に設定するとともに、凹部17の底端17aにより囲
まれた中空部の内径r2を電線13に接続する端子金具
14の幅より僅かに大きく設定している。
リブ18を軸方向に間隔をあけて3個設けると共に、リ
ブ18の後方に環状の係止溝19を設けている。さら
に、係止溝19より後部12cを、漸次縮径している。
部11の内径より僅かに大きく設定しており、環状リブ
18を押し潰した状態で円筒部11の内周面に圧接させ
るようにしている。また、円筒部11の内周面より係止
用突起20を突設しており、グロメット12の係止溝1
9に内嵌するようにしている。
(B)に示すように、予め先端に端子金具14を圧着し
た電線13を、各電線挿通穴15に入口15aより挿入
して、出口15bより引き出して取り付けている。この
電線13の電線挿通穴15への挿通は、入口15aが拡
大しているため、挿入しやすく、かつ、電線挿通穴15
の内部では、端子金具14をスムーズに通すことができ
る凹部17を凸部16と交互に設けているため、凸部1
6を押し広げながら電線13を容易に通すことができ
る。
3に対して、複数箇所で凸部16の先端部16aが圧接
してシールがなされ、各電線13と電線挿通穴15との
間に隙間は完全になくなっている。
電線13を取り付けた状態で、ボックス10への取り付
けがなされる。その際、まず、電線13のグロメット1
2の後方へ引き出した部分を円筒部11を通して挿入す
る。ついで、グロメット12の縮径した後方部12cを
円筒部11へ挿入する。この後方部12cの外周は円筒
部11の内径より小さいため容易に挿入できる。
と、その外周の係止溝19に円筒部11の係止用突起2
0が挿入して位置決め固定されると共に、環状リブ18
が押し潰された状態で円筒部11の内周面に圧接する。
よって、グロメット12の外周面とボックス10の円筒
部11の内周面との間には確実に隙間がなくなる。
間、グロメット12とボックス10の円筒部11との間
が夫々完全にシールされるため、バッテリの充電時に発
生する水素ガスがボックス10内に侵入するのを防止で
きる。
を示し、グロメット12に設ける複数の電線挿通穴15
の内周面に形成する凹凸部の形状を、第1実施例と相違
させている。
電線挿入側の傾斜面16aの傾斜角度は30度程度の緩
やかな傾斜角度とする一方、反対側の電線引出側の傾斜
面16bの傾斜角度は80度程度の急激な傾斜角度と
し、電線13が挿入側から容易に挿入できるようにして
いる。
電線挿通穴15へ挿通する時、電線挿通穴の中空部に突
出した凸部16の電線挿入側傾斜面16aの傾斜が緩や
かであるため、先端の端子金具14により押し広げなが
ら行われる。しかも、最も狭くなる凸部16の先端16
aの間の距離は僅かであるため、これを簡単に乗り越え
て進むことができる。このように、電線挿通穴15への
電線13の通し作業はよりスムーズに行える。
グロメットの電線挿通穴15の内周面には凹凸部を設け
ておらず、その内径を挿通する電線13の外周面に密着
させる寸法に設定している。
2実施例の電線挿通穴より電線を通しにくいが、電線1
3の先端に接続した端子金具14により電線挿通穴を押
し広げながら通すことができる。特に、グロメット12
の電線挿入端より電線引出端までの電線挿通穴15の全
長が短い場合に、好適に用いることができる。
示す。第4実施例のグロメット12では、複数の電線挿
通穴15は、中心軸線に沿って1つ穿設すると共に、径
方向に所要間隔をあけた同心上に、周方向に一定間隔を
あけて穿設している。
は、中心の電線挿通穴15−Iとその外周に位置する電
線挿通穴15−IIとの間に円環形状の小径の内周側溝3
0を凹設すると共に、外周の電線挿通穴15−IIの外周
に大径の外周側溝31を凹設している。本実施例では、
溝30、31の幅は約1mm、深さは約1.5mmとし
ている。
Iの近傍に溝30、31を設けると、図9に示すよう
に、電線13に上下左右方向に外部応力が作用した場
合、あるいは、電線13を上下左右方向に屈折して配線
する場合、溝30、31が潰れて、電線挿通穴15−
I、15−IIを電線13の曲げ方向に追従させることが
できる。よって、電線13と電線挿通穴15−I、15
−IIとの間に隙間を発生させず、シール性を保持するこ
とができる。
上記溝30、31が設けられておらず、電線挿通穴が容
易に電線に追従しない場合には、電線13が上下、左右
方向に引っ張られると、電線13が引っ張られた方向に
電線挿通穴が拡径して、電線13との間に隙間が発生し
やすい。これに対して、第4実施例のように溝30、3
1を設け、しかも、溝30、31を円環形状としておく
と、電線13がいずれの方向に引っ張られても、溝3
0、31を潰して、電線挿通穴を電線が引っ張られた方
向に追従させることができる。
に係わるガスシール用のグロメットでは、従来と相違し
て1本づつ分けてグロメットの電線挿通穴に通し、各電
線挿通穴で夫々電線をシールしているため、従来の電線
を結束してグロメットに挿通する場合に発生する電線間
の隙間を確実に無くすことができる。よって、ガスの流
通を遮断してガスシールを行うことができる。また、電
線挿入側の端面に溝を設けているため、電線に上下左右
方向の引張力が作用した時、溝を潰して電線挿通穴を電
線に追従させることができ、電線と電線挿通穴とに隙間
を発生させず、シール性を保持できる。
ックスに取り付けた状態を示す斜視図、(B)は断面図
である。
は断面図である。
視図、(B)はグロメットに電線を挿通した後の斜視図
である。
に取り付けた状態の断面図である。
(B)は(A)の一部拡大図である。
ある。
り付けた状態の斜視図である。
である。
(B)は(A)のB−B線断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 隔壁の開口を貫通するワイヤハーネスに
取り付けてガスシールを行うグロメットであって、 上記グロメットはゴムあるいはエラストマー等の弾性材
からなる中実体で、該中実体の外形を上記開口内周面に
密着する形状とすると共に、ワイヤハーネスを構成する
電線群の電線を1本づつ密接した状態で挿通可能な複数
の電線挿通穴を中実体の両端面に開口させて貫通して穿
設し、 上記電線挿通穴は、グロメットの中心軸に沿って1つ穿
設すると共に、径方向に間隔をあけた同心上に、周方向
に間隔をあけて穿設し、径方向に間隔をあけて穿設した
電線挿通穴の間には、電線挿入側の端面に円環形状の溝
を設けていることを特徴とするガスシール用のグロメッ
ト。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
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