JP3233556B2 - ワイヤハーネスの車体貫通構造 - Google Patents

ワイヤハーネスの車体貫通構造

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JP3233556B2 JP15986695A JP15986695A JP3233556B2 JP 3233556 B2 JP3233556 B2 JP 3233556B2 JP 15986695 A JP15986695 A JP 15986695A JP 15986695 A JP15986695 A JP 15986695A JP 3233556 B2 JP3233556 B2 JP 3233556B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車体パネルを貫通するワ
イヤハーネスの貫通構造に係り、特に、車体パネルへの
組付作業性に優れた車体貫通構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来では、例えば実開平1−96721
号公報に見られるように、パネルに設けた開口に嵌合し
たグロメットにワイヤハーネスを挿通したうえで、ワイ
ヤハーネスを挿通したグロメットの孔に嵌合させたプロ
テクタをビスなどでパネルに締付固定してグロメットを
抜け止め保持させるようにしたものがある。
【0003】しかしながら、このような従来例による場
合は、ワイヤハーネスにグロメットをあらかじめ挿着し
た後に、組付現場においてグロメットをパネルの開口に
嵌合させる必要性があるために、作業性を必ずしも高く
できない。さらに、ワイヤハーネスの先端にコネクタな
どを取り付けている場合は、いずれの場合においてもグ
ロメットに設けているワイヤハーネスの挿通孔を拡張器
などで拡径保持させた状態でないとワイヤハーネスを挿
通させることが困難である。
【0004】また、図8に示したように、ワイヤハーネ
スaに挿着したグロメットbをパネルcと台座dの間に
挟み込むようにしてパネルcへのグロメットbの嵌着作
業を省略するようにしたものがある(実公平6−404
45号公報を参照)。eはグロメットbに形成したワイ
ヤハーネスの挿通孔、fはクランプ本体、gは蓋体であ
る。
【0005】ところが、この場合においてもワイヤハー
ネスaの先端に図示しないコネクタなどを取り付けてい
る場合は、グロメットbに設けているワイヤハーネスの
挿通孔eを拡張器などで拡径保持させた状態でないとワ
イヤハーネスaを挿通させることが困難であるために、
何らかの改善が要請されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであって、ワイヤハーネスの先端にコ
ネクタなどを取り付けている場合においても、車体への
組付現場においてグロメットをワイヤハーネスに容易か
つ的確に取り付けることができるようにした組付作業性
に優れた車体貫通構造を提供することを課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ワイヤハーネスを貫通させる開口を設けた
車体パネルと、前記開口を覆いつつ該開口に連なるトン
ネル部を車体パネルとの間に形成するプロテクタと、ワ
イヤハーネスの挿通孔を貫通形成した弾性材からなるグ
ロメットを備えている。そして、挿通孔に至る切込をグ
ロメットに設けて蓋部を構成し、該蓋部の開閉回動にと
もなって前記挿通孔を開閉可能に構成するとともに、
体パネルに着脱可能に取り付けたプロテクタでグロメッ
トを蓋部の閉鎖方向に押圧してトンネル部に挟設した
とを特徴としている。
【0008】
【作用】上記のように構成したワイヤハーネスの車体貫
通構造において、ワイヤハーネスの挿通孔に至る切込を
グロメットに設けて蓋部を構成し、該蓋部の開閉回動に
ともなって挿通孔を開閉可能にしているために、車体パ
ネルに設けた開口にワイヤハーネスを通した後に、蓋部
を開放回動させて挿通孔を開き、その開口部からワイヤ
ハーネスを挿通孔に入れ、蓋部を閉鎖回動させて開口部
を閉じることでグロメットをワイヤハーネスに取り付け
ることができる。従って、先端にコネクタなどが取り付
けられている場合においても、拡張器などを用いること
なくワイヤハーネスの任意の中間位置にグロメットを容
易に取り付けることができる。
【0009】また、上記のようにしてワイヤハーネスに
グロメットを取り付けた後に、車体パネルとプロテクタ
が形成するトンネル部にグロメットを挟み込んでプロテ
クタを車体パネルに取り付けると、このトンネル部がグ
ロメットでシールされるとともに、車体パネルとプロテ
クタによる挟み込み作用で蓋部が閉鎖保持され、挿通孔
が閉じられてその内周面がワイヤハーネスの外周面に押
圧保持されるために、ワイヤハーネスの貫通部分がシー
ルされる。
【0010】従って、ワイヤハーネスの先端部にコネク
タなどを取り付けている場合にも拡張器などを用いてグ
ロメットにワイヤハーネスを挿入する必要性がなく、し
かも、車体パネルとプロテクタの間にグロメットを挟み
込んでプロテクタを車体パネルに取り付ければ該パネル
とワイヤハーネスの間のシールをも行なうことができる
ために、車体パネルへのグロメットの取付作業性も高く
なってワイヤハーネスの車体への組付作業性が大幅に改
善される。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明に係るワイヤハーネスの車体貫
通構造の一実施例を示す分解斜視図、図2は図1に示し
たグロメットの正面図、図3は図2の平面図、図4は図
2の右側面図、図5は図2のA−A断面図、図6は図2
のB−B断面図、図7は図2の背面図である。
【0012】これらの図において、車体パネル1にはワ
イヤハーネス3を貫通させるための開口2を設ける一
方、開口2に連なる凹部4を設けている。また、車体パ
ネル1の上面にプロテクタ5をビス6で締付固定して開
口2を覆うとともに、前記凹部4に対向する凹部7をプ
ロテクタ5に設けることにより、開口2に連なるトンネ
ル部を両凹部4、7で形成している。
【0013】前記両凹部4、7の間に挟設されるグロメ
ット8は、例えばゴムなどのように耐候性及び耐摩耗性
に優れた弾性材による成形体により構成されており、ト
ンネル部の長さ方向に沿う挿通孔9を貫通形成してい
る。そして、挿通孔9の内周面に至る切込10をグロメ
ット8に設けることにより、この切込10により形成さ
れた蓋部11を開閉回動させて挿通孔9を開閉できるよ
うにしている。
【0014】12は挿通孔9の延長線上に設けた樋状の
ガイド、13は挿通孔9と平行して設けた挿通孔、14
は挿通孔9の内周面に設けたシールリップ、15はグロ
メット8の下面に突設した脚部であり、前記切込10に
より形成された蓋部11の端面およびこの端面と対向す
る面を凹凸状に形成することにより、この凹凸面を相互
に噛み合わせて蓋部11を閉鎖状態に回動保持させ、あ
るいは、必要に応じて図示のように蓋部11を開放回動
できるようにしている。
【0015】以上のように構成したワイヤハーネスの車
体貫通構造において、挿通孔9に至る切込10をグロメ
ット8に設けて挿通孔9を開閉可能にしているために、
車体パネル1に設けた開口2にワイヤハーネス3を通し
た後に、グロメット8の蓋部11を開放回動させて挿通
孔9を開き、その開口部からワイヤハーネス3を挿通孔
9に入れて蓋部11を閉鎖回動させればグロメット8を
ワイヤハーネス3に取り付けることができる。従って、
ワイヤハーネス3の先端にコネクタなどを取り付けてい
る場合であっても、ワイヤハーネス3の任意の中間位置
にグロメット8を容易に取り付けることができる。
【0016】また、上記のようにしてワイヤハーネス3
にグロメット8を取り付けた後に、車体パネル1に形成
した凹部4にグロメット8を仮置きしてプロテクタ5を
車体パネル1に取り付けると、両凹部4、7により形成
されたトンネル部がグロメット8でシールされる。な
お、車体パネル1とプロテクタ5による挟み込み作用で
グロメット8の蓋部11が閉鎖保持されて挿通孔9の内
周面がワイヤハーネス3の外周面に押圧保持されるため
に、ワイヤハーネス3の貫通部分のシール性が確保され
る。
【0017】従って、ワイヤハーネス3の先端部にコネ
クタなどを取り付けている場合にも拡張器などを用いて
グロメットにワイヤハーネスを挿入する必要性がなく、
しかも、車体パネル1とプロテクタ5の間にグロメット
8を挟み込んでプロテクタ5を車体パネル1に取り付け
れば該パネル1とワイヤハーネス3の間もシールさせる
ことができるために、車体パネル1へのグロメット8の
取付作業性も高くなってワイヤハーネスの車体への組付
作業性が大幅に改善される。なお、車体パネル1の表面
とプロテクタ5の裏面の間には図示しないシール材を挟
み込んで両者の間のシール性を確保している。
【0018】上記実施例では開閉可能に構成された挿通
孔9の他に開閉できない挿通孔13を設けているが、こ
の挿通孔13を省略し、あるいは、この挿通孔13をも
開閉できるようにしてもよい。また、実施例ではグロメ
ット8の下面に脚部15を設けるとともに、図示しない
孔を車体パネル1に設けることにより、孔に脚部15を
挿入して車体パネル1に対してグロメット8を位置決め
係合させた後にワイヤハーネス3を挿通孔9に挿入する
というワイヤハーネス3の後組を可能としているが、車
体パネル1にグロメット8を組み付ける前にワイヤハー
ネス3をグロメット8に組み込む先組のみを採用する場
合は脚部15を省略することもできる。
【0019】さらに、実施例ではトンネル部の幅方向に
沿う凹溝16をグロメット8の上面に設けるとともに、
この凹溝16に係合する突条17をプロテクタ5の凹部
7の下面に設けてプロテクタ5とグロメット8の位置決
め作用およびグロメット8によるトンネル部のシール性
をより高くしているが、凹溝16および突条17を省略
することもできる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、ワイヤハーネスの挿通孔に至る切込をグロメッ
トに設けて蓋部を構成し、該蓋部の開閉回動にともなっ
て前記挿通孔を開閉可能に構成しているために、拡張器
などを用いることなくワイヤハーネスの任意の中間位置
にグロメットを容易かつ的確に取り付けることができ
る。
【0021】また、ワイヤハーネスに取り付けたグロメ
ットをトンネル部に挟設するのみでワイヤハーネスの貫
通部分およびトンネル部をシールすることができるとと
もにグロメットを保護することができるために、面倒な
嵌着作業を行なうことなくグロメットを容易かつ的確に
取り付けることができ、しかも、踏み付けなどによる外
力が加えられた場合にもグロメットが抜け落ちる懸念が
なくなってグロメットによるシール性の信頼性が高くな
るなど、ワイヤハーネスの組付作業性およびシール性に
優れた車体貫通構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤハーネスの車体貫通構造の
一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示したグロメットの正面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図2の右側面図である。
【図5】図2のA−A断面図である。
【図6】図2のB−B断面図である。
【図7】図2の背面図である。
【図8】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 車体パネル 2 開口 3 ワイヤハーネス 4 凹部 5 プロテクタ 6 ビス 7 凹部 8 グロメット 9 挿通孔 10 切込 11 蓋部 12 ガイド 13 挿通孔 14 シールリップ 15 脚部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/22 B60R 16/02 F16L 5/02 H01B 17/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスを貫通させる開口を設け
    た車体パネルと、前記開口を覆いつつ該開口に連なるト
    ンネル部を車体パネルとの間に形成するプロテクタと、
    ワイヤハーネスの挿通孔を貫通形成した弾性材からなる
    グロメットを備え、挿通孔に至る切込をグロメットに設
    けて蓋部を構成し、該蓋部の開閉回動にともなって前記
    挿通孔を開閉可能に構成するとともに、車体パネルに着
    脱可能に取り付けたプロテクタでグロメットを蓋部の閉
    鎖方向に押圧してトンネル部に挟設したことを特徴とす
    るワイヤハーネスの車体貫通構造。
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