JP2988323B2 - ガスシール用のグロメットに対するワイヤハーネスの取付構造 - Google Patents

ガスシール用のグロメットに対するワイヤハーネスの取付構造

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JP2988323B2
JP2988323B2 JP7159534A JP15953495A JP2988323B2 JP 2988323 B2 JP2988323 B2 JP 2988323B2 JP 7159534 A JP7159534 A JP 7159534A JP 15953495 A JP15953495 A JP 15953495A JP 2988323 B2 JP2988323 B2 JP 2988323B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車に用いるガ
スシール用のグロメットに対するワイヤハーネスの取付
構造に関し、詳しくは、バッテリの充電時に発生する水
素ガスが、隔壁を隔てた所要領域に侵入しないように、
隔壁に貫通するワイヤハーネスをガスシール用のグロメ
ットに取り付けるものである。
【0002】
【従来の技術】近時、電気自動車が種々提供されてお
り、該電気自動車ではバッテリの充電時に水素ガスが発
生する。該水素ガスが、センサー等の制御機器を収容し
たボックス内に侵入すると、ボックス内で火花が発生す
る可能性があるため、侵入した水素に引火する恐れがあ
る。そのため、該ボックス内の制御機器と接続するワイ
ヤハーネスの挿通部からのガスの侵入は確実に阻止しな
ければならない。
【0003】従来、車体パネル等に設けた開口を通して
ワイヤハーネスを挿通する場合、該開口のシールを図る
防水用および防塵用のグロメットが種々提案されてい
る。この種のグロメットは図16に示す形状が最も一般
的で、ゴムあるいはエラストマーから形成されており、
多数の電線wをテープ巻き等で結束したワイヤハーネス
W/Hを、グロメット1の小径円筒部からなる電線挿通
部1aを拡径して挿通し、該電線挿通部1aに連続した
拡径部1bの外周面に設けた係止溝1cを車体パネルP
の貫通穴2の周縁に係止し、係止溝1cの近傍に設けた
リップ1dを車体パネルPに圧接して取り付けている。
【0004】上記グロメットは電線挿通部1aの内周面
をワイヤハーネスW/Hの外周面を圧接して、ワイヤハ
ーネスW/Hとグロメット1との間をシールし、かつ、
グロメット1と貫通穴2との間はリップ1dによりシー
ルして、車体外部Xから車体内部Yへの浸水を防止する
と共に、防塵を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記図16に示す従来
のグロメットは防水および防塵用としては十分機能する
が、ガスシール用としては不十分である。すなわち、多
数の電線をテープ巻きして結束し、ワイヤハーネスとし
て構成した状態で、グロメットに通しているため、結束
した電線の間に隙間が不可避的に発生しており、これら
の隙間はシールされていない。この電線間の隙間をシー
ルするため、シール剤を充填することもなされている
が、シール剤が電線間の全ての隙間に浸透して電線間を
完全にシールすることは、非常に困難である。
【0006】よって、防水および防塵のために従来提供
されている図16に示すグロメットは、電気自動車にお
けるガスシール用のグロメットとして用いるにはシール
性の点で不十分であり、そのため、ガスの流通を確実に
遮断できるグロメットの開発が要望されている。
【0007】本発明は、上記要望に応えるものであっ
て、ガスの流れを確実に遮断できると共に、配線作業も
容易に出来ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、請求項1で、隔壁の開口を貫通するワイ
ヤハーネスに取り付けてガスシールを行うものであっ
て、上記グロメットはゴムあるいはエラストマー等の弾
性材からなる中実体で、ワイヤハーネスを構成する電線
群の電線を1本づつ挿通する複数の電線挿通穴を、両端
面に開口させて貫通して穿設し、これら各電線挿通穴
を、電線の先端に接続する端子金具の幅より大きく設定
している一方、各電線にゴム栓を密着して外嵌し、これ
らゴム栓の外径を上記電線挿通穴の内径より大として、
ゴム栓を電線挿通穴の挿入側に圧入していることを特徴
とするガスシール用のグロメットに対するワイヤハーネ
スの取付構造を提供している。
【0009】上記電線挿通穴の内径を上記端子金具の幅
より10%〜20%大きく設定すると共に、上記ゴム栓
の外径を電線挿通穴の内径より10%〜20%大きく設
定することが好ましい。(請求項2) また、上記ゴム栓の外周面に環状リブを複数突設し、該
環状リブを押し潰して電線挿通穴の内周面に圧接するこ
とが好ましい。(請求項3)
【0010】また、上記ゴム栓は、上記電線挿通穴の内
径より外径を大とした大径部に、電線挿通穴の内径より
外径を小とした小径部とを連続させて設け、小径部を圧
着端子を用いて、或いはテープ巻きで電線に固定し、該
ゴム栓の大径部を電線挿通穴の挿入側に圧入することが
好ましい。(請求項4)
【0011】さらに、上記ゴム栓には、その一端面より
軸線方向に伸長する引出片を設け、該引出片をグロメッ
トの軸線方向の長さより大きく設定し、グロメットの電
線挿通穴を貫通した引出片を引っ張ってゴム栓を電線挿
通穴の入口側に押し込む構成とすることが好ましい。
(請求項5) 上記引出片は、電線挿通穴の内径より小さい外径を有す
る半円環形状で、電線の外周を囲むように取り付けられ
ることが好ましい。(請求項6)
【0012】さらにまた、上記グロメットを装着するボ
ックス等の外壁からなる隔壁に設けた開口を円筒部とし
て、上記グロメットを上記円筒部に挿入する円柱形状の
中実体とし、その外周に、上記円筒部内周面に圧接する
環状リブを突設していると共に、円筒部の内周面より突
設した係止用突起と係止する係止溝を設け、かつ、円筒
部への挿入側を漸次縮径していることが好ましい。な
お、ボックスに設ける開口は円筒状開口部に限定され
ず、ボックスに設ける開口とグロメットの外形との関係
を、グロメットが開口に密接した状態で内嵌できれば、
いずれの形状でもよい。
【0013】
【作用】上記請求項1に記載のグロメットでは、電線を
1本づつ分けてグロメットの電線挿通穴に通し、各電線
挿通穴にゴム栓を圧接してシールしているため、従来の
電線を結束してグロメットに挿通する場合に発生する電
線間の隙間を無くすことができる。このように、電線間
に発生する隙間を完全に無くすことができるため、ボッ
クス内からの気体の漏れを防ぐことができる。また、各
電線挿通穴は端子金具より大きく設定しているため、該
電線挿通穴に電線を容易に通すことができ、ゴム栓を取
り付けた箇所でグロメットに圧入するだけでよいため、
電線を容易に電線挿通穴に通すことができる。
【0014】また、請求項2に記載のように、電線挿通
穴の内径と端子金具の幅の関係を設定すると、極めて容
易に電線の挿通が行える一方、ゴム栓の外径と電線挿通
穴の内径の関係を請求項2に記載のように設定すると、
各電線挿通穴におけるシールを確実に図ることができ
る。さらに、請求項3に記載のように、ゴム栓に環状リ
ブを複数設けると、シール位置が複数となり、より確実
にシールがなされる。
【0015】さらに、請求項4の記載にように、ゴム栓
に小径部を設け、該小径部を圧着端子を用いて電線に圧
着固定し、あるいはテープ巻で電線に固着すると、グロ
メットの電線挿通穴に電線を挿通する時に引っ張ても、
ゴム栓に位置ずれが発生せず、電線挿通穴の入口側に挿
入することができる。
【0016】さらにまた、請求項5の記載のように、ゴ
ム栓に引出片を設け、該引出片は電線挿通穴を貫通して
突出し、該引出片を引っ張ると、ゴム栓を電線挿通穴の
入口側に押し込むことができ、ゴム栓の挿入を簡単確実
に行うことができる。しかも、請求項6に記載のよう
に、上記引出片を半円環形状として電線の外周を囲むよ
うに取り付けておくと、電線をグロメットの電線挿通穴
に挿通する時に、電線と共に電線挿通穴をスムーズに貫
通して出口側から突出させることができる。かつ、引出
片の半円環形状として断面積を大きくしているため、引
っ張る時に引出片が引き千切られることはない。
【0017】
【実施例】以下、本発明を、電気自動車のバッテリ近傍
に設置した制御機器収容ボックスへのガスシール用グロ
メットを介してワイヤハーネスを配索する実施例につい
て詳細に説明する。
【0018】図1において、10はセンサー等の制御機
器(図示せず)を収容しているボックスで、バッテリを
収容した大型のバッテリボックス(図示せず)の内部に
配置されている。11は隔壁となるボックス10の外壁
に突設した先端に開口11aを有する円筒部、12は円
筒部11に内嵌するグロメット、13はグロメット12
に挿通するワイヤハーネスW/Hを構成する複数の電線
であり、これら電線13の先端には端子金具14を圧着
しており、これら端子金具14をボックス10内の制御
機器に接続している。
【0019】グロメット12はゴムあるいはエラストマ
ーで略円柱形状の中実体として形成しており、上記複数
の電線13を1本づつ挿通するための電線挿通穴15
を、前端面12aから後端面12bにかけて前後方向に
貫通して形成しており、各電線挿通穴15は所要間隔を
あけて穿設している。
【0020】各電線挿通穴15は図1(B)に拡大して
示すように、その内径W1を電線13に接続した端子金
具14の幅W2より10%〜20%大きく設定してい
る。即ち、本実施例では、端子金具14の幅W2は約5
mmであり、電線挿通穴15の内径W1は約6〜7mm
としている。
【0021】また、グロメット12の外周面には環状の
リブ18を軸方向に間隔をあけて3個設けると共に、リ
ブ18の後方に環状の係止溝19を設けている。さら
に、係止溝19より後部12cを、漸次縮径している。
【0022】上記環状リブ18の外径は、ボックス円筒
部11の内径より僅かに大きく設定しており、環状リブ
18を押し潰した状態で円筒部11の内周面に圧接させ
るようにしている。また、円筒部11の内周面より係止
用突起20を突設しており、グロメット12の係止溝1
9に内嵌するようにしている。
【0023】一方、電線13には、グロメット12へ取
り付けた時に、電線挿通穴15の入口側15aに内嵌す
るようにゴム栓21を予め取り付けている。該ゴム栓2
1は略円筒形状で、その内径W3を電線13の外径W4
より僅かに小さく設定し、ゴム栓21を拡径して電線1
3を通し、電線13の外周面にゴム栓21を密着した状
態で外嵌している。また、ゴム栓21の外径W4は上記
電線挿通穴15の内径W1より10%〜20%大きく設
定し、本実施例では7〜8mmとしている。
【0024】上記グロメット12への電線13の通線作
業およびグロメット12のボックス10への取付を説明
すると、まず、図3(A)に示すように、各電線13を
夫々ゴム栓21に通し、これらゴム栓21を電線13の
所要位置に位置決めする。この時、ゴム栓21は電線1
3に密着しているため、所要位置に保持される。
【0025】ついで、図3(B)に示すように、ゴム栓
21を取り付けた電線13をそれぞれグロメット12の
電線挿通穴15に通す。この時、先端の端子金具14よ
り電線挿通穴13の内径を大きくしているため、容易に
挿通することができる。ゴム栓21を取り付けた電線1
3の部位が電線挿通穴15の入口15a側に達すると、
ゴム栓21の外径が電線挿通穴15の内径より大きいた
め、押し込むように圧入する。ゴム栓21の全体を電線
挿通穴15に入れてもよいし、図3(C)に示すよう
に、一部を無理入れし、残部をグロメット12の端面よ
り突出させておいてもよい。
【0026】図3(C)に示すようにグロメット12に
電線13を取り付けた状態で、ボックス10への取り付
けがなされる。その際、まず、グロメット12より引き
出した電線13を円筒部11に通して挿入する。つい
で、グロメット12の縮径した後部12cを円筒部11
へ挿入する。この後部12cの外周は円筒部11の内径
より小さいため容易に挿入できる。
【0027】さらに、グロメット12を円筒部11に押
し込むと、その外周の係止溝19に円筒部11の係止用
突起20が挿入して位置決め固定されると共に、環状リ
ブ18が押し潰された状態で円筒部11の内周面に圧接
する。よって、グロメット12の外周面とボックス10
の円筒部11の内周面との間には確実に隙間がなくな
る。
【0028】このように、電線13とグロメット12の
間はゴム栓21によりシールされる一方、グロメット1
2とボックス10の円筒部11との間が環状リブ18で
完全にシールされるため、ボックス10内に水素ガス等
のガスが侵入することを防止できる。
【0029】図4はゴム栓21の変形例を示し、ゴム栓
21の外周面に軸線方向に間隔をあけて2個の環状リブ
30を突設している。該環状リブ30の外径は8〜9m
mとしている。上記ゴム栓21を電線13に取り付けた
場合、グロメット12の電線挿通穴15にゴム栓21を
圧入した時、環状リブ30が押し潰された状態で電線挿
通穴15の内周面に圧接し、かつ、環状リブ30が2つ
あるため、2カ所でシールされ、より確実なシールを行
える。
【0030】図5乃至図9は第2実施例を示し、第2実
施例ではゴム栓21は、第1実施例のゴム栓の外径と同
一外径を有する大径部22と、小径部23とを連続して
設けた形状としている。大径部22と小径部23の内径
W3は同一で、電線13の外径W4より僅かに小さく設
定し、ゴム栓21を拡径して電線13を通し、電線13
の外周面にゴム栓21を密着した状態で外嵌している。
【0031】上記ゴム栓21の大径部22の外径W5は
7〜8mmで、小径部23の外径W6は5mmとして電
線挿通孔15の内径W1より小さく設定しており、その
外周面に図6(A)に示すように、金属製の圧着端子2
5を圧着して電線13にカシメ固着している。
【0032】詳しくは、上記圧着端子25は左右一対の
バレル25aを前後2カ所設けた形状で、これらバレル
25aを小径部23の外周に位置させてカシメ圧着機
(図示せず)によりカシメて、ゴム栓21の小径部23
を電線13の外周面に圧着固定している。なお、図6
(B)に示すように、ゴム栓の小径部の外周から電線1
3の外周にかけてテープ26を巻き付けてゴム栓21を
電線に位置決め固定してもよい。
【0033】上記グロメット12への電線13の通線作
業およびグロメット12のボックス10への取付は第1
実施例と同一であり、まず、図6(A)(B)に示すよ
うに、各電線13を夫々ゴム栓21に通し、これらゴム
栓21の小径部23を圧着端子25あるいはテープ26
を用いて電線13の所要位置に位置決め固定する。
【0034】ついで、図8に示すように、ゴム栓21を
取り付けた電線13をそれぞれグロメット12の電線挿
通穴15に通す。この時、先端の端子金具14より電線
挿通穴13の内径を大きくしているため、容易に挿通す
ることができる。また、電線13を引出側から引っ張っ
ても、ゴム栓21を電線13に圧着端子25あるいはテ
ープ26を用いて固定しているため、ゴム栓21の位置
ずれは発生しない。
【0035】ゴム栓21を取り付けた電線13の部位が
電線挿通穴15の入口15a側に達すると、圧着端子2
5あるいはテープ26を取り付けた小径部23の外径は
電線挿通穴15の内径より僅かに小さいため、容易に挿
入できるが、大径部22が入口15aに達すると、その
外径は電線挿通穴15の内径より大きいため、押し込む
ように圧入する。後工程はおよび作用は、第1実施例と
同一であるため、説明を省略する。
【0036】図9は第2実施例のゴム栓21の変形例を
示し、ゴム栓21の大径部22の外周面に軸線方向に間
隔をあけて2個の環状リブ30を突設している。該環状
リブ30を設けると、前記図4のグロメットと同様に、
確実なシールができる。
【0037】図10乃至図14は本発明の第3実施例を
示す。第3実施例では、ゴム栓21には図10に示すよ
うに、引出片31を円筒部22より連続して設けた形状
としている。該ゴム栓21の引出片31は、円筒部22
のグロメット挿入側の一端面22aより孔22bの半周
縁に沿って突出させた半円環形状で、その外径は約5m
mとし、電線13の外周面の半分を囲んだ状態で、電線
挿通穴15に挿通できるように設定している。また、そ
の長さL1は、グロメット12の軸線方向の長さL2よ
り大きく設定している。即ち、本実施例では、L2は1
4mmで、L1は25mmとしている。
【0038】上記グロメット12への電線13の通線作
業およびグロメット12のボックス10への取付を説明
すると、まず、図11に示すように、各電線13を夫々
ゴム栓21に通しておく。ついで、図12(A)に示す
ように、ゴム栓21を取り付けた電線13をそれぞれグ
ロメット12の電線挿通穴15に通す。この時、先端の
端子金具14より電線挿通穴13の内径を大きくしてい
るため、容易に挿通することができる。また、ゴム栓2
1の引出片31は電線13の外周を囲んだ状態で、電線
13と共に電線挿通穴15をスムーズに貫通し、電線挿
通穴15の出口15bより引き出される。
【0039】ゴム栓21の円筒部22を取り付けた電線
13の部位が電線挿通穴15の入口15a側に達する
と、出口15bより突出している引出片31を引っ張
る。これにより、ゴム栓21の円筒部22は電線挿通穴
15の入口15bに押し込まれる。其の際、円筒部22
の全体を電線挿通穴15に入れてもよいし、図12
(B)に示すように、一部を押し込んで、残部をグロメ
ット12の端面より突出させておいてもよい。このよう
にグロメット12に電線13を取り付けた状態で、図1
4に示すように、ボックス10への取り付けがなされ
る。
【0040】図15は第3実施例のゴム栓21の変形例
を示し、第1実施例および第2実施例と同様に、ゴム栓
21の円筒部22の外周面に軸線方向に間隔をあけて2
個の環状リブ30を突設している。
【0041】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わる請求項1のグロメットでは、従来と相違して電
線を1本づつ分けてグロメットの電線挿通穴に通し、各
電線に取り付けたゴム栓を電線挿通穴に圧接してシール
しているため、従来の電線を結束してグロメットに挿通
する場合に発生する電線間の隙間を確実に無くすことが
でき、この隙間から発生する水素ガス等の気体の漏れを
防止できる。また、電線挿通穴は端子金具より大きくし
ているため、グロメットの電線挿通穴へ電線の挿通作業
を極めて容易に行うことができ、作業能率を向上でき
る。
【0042】具体的には、電線挿通穴の内径と、端子金
具の幅およびゴム栓の外径を、請求項2に記載の設定と
すると、電線の挿通を容易に出来ると共に、ゴム栓によ
るシールを確実に行える。
【0043】さらに、請求項3に記載のようにゴム栓に
環状リブを設けると、グロメットの電線挿通穴へのゴム
栓の圧入が容易になると共に、シール性も向上できる。
【0044】さらに、請求項4に記載のように、ゴム栓
に小径部を設け、該小径部を電線に対して圧着端子を用
いて圧着し、あるいはテープ巻きで固着すると、電線を
グロメットの電線挿通穴に挿通する時に引っ張っても、
ゴム栓がずれることはない。よって、ゴム栓を電線挿通
穴の入口側に挿入するように確実に位置決めすることが
できる。
【0045】さらにまた、請求項5に記載のように、ゴ
ム栓に引出片を設けると、該引出片を引っ張ることによ
り円筒部を電線挿通穴に容易に押し込むことができる。
また、請求項6のように、上記引出片を半円環形状とし
て電線を囲むように取り付けているため、電線と共にグ
ロメットの電線挿通穴にスムーズに通すことができる。
また、引出片の断面積を大としているため、引っ張った
時に引き千切られることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明のグロメットをボックスに取
り付けた状態を示す斜視図、(B)は断面図である。
【図2】 (A)は図1のグロメットの斜視図、(B)
はゴム栓の斜視図である。
【図3】 (A)は電線にゴム栓を取り付けた状態の斜
視図、(B)は電線をグロメットに電線を挿通した斜視
図、(C)はグロメットの電線挿通穴にゴム栓を押し込
んだ後の斜視図である。
【図4】 ゴム栓の変形例を示す斜視図である。
【図5】 第2実施例に用いるゴム栓の斜視図である。
【図6】 (A)(B)は第2実施例のゴム栓と電線と
の固定状態を示す斜視図である。
【図7】 (A)は第2実施例のグロメットに電線を挿
通した状態を示す斜視図、(B)はゴム栓をグロメット
に押し込んだ後の断面図である。
【図8】 第2実施例のグロメットをボックスに取り付
けた状態の断面図である。
【図9】 第2実施例のゴム栓の変形例を示す斜視図で
ある。
【図10】 第3実施例に用いるグロメットの斜視図で
ある。
【図11】 第3実施例のゴム栓に電線を挿通した状態
の斜視図である。
【図12】 第3実施例の電線をグロメットに挿通する
状態を示す斜視図である。
【図13】 (A)は第3実施例のゴム栓をグロメット
に押し込んだ状態の斜視図、(B)は要部断面図であ
る。
【図14】 第3実施例のグロメットをボックスに取り
付けた状態の断面図である。
【図15】 第3実施例のゴム栓の変形例を示す斜視図
でる。
【図16】 従来のグロメットを示す断面図である。
【符号の説明】
10 ボックス 11 円筒部 11a 開口 12 グロメット 13 電線 14 端子金具 15 電線挿通穴 18 環状リブ 19 係止溝 20 係止用突起 21 ゴム栓 23 小径部 25 圧着端子 26 テープ 30 環状リブ 31 引出片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 3/22 - 3/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔壁の開口を貫通するワイヤハーネスに
    取り付けてガスシールを行うもので、 上記グロメットはゴムあるいはエラストマー等の弾性材
    からなる中実体で、ワイヤハーネスを構成する電線群の
    電線を1本づつ挿通する複数の電線挿通穴を、両端面に
    開口させて貫通して穿設し、これら各電線挿通穴を、電
    線の先端に接続する端子金具の幅より大きく設定してい
    る一方、各電線にゴム栓を密着して外嵌し、これらゴム
    栓の外径を上記電線挿通穴の内径より大として、ゴム栓
    を電線挿通穴の挿入側に圧入していることを特徴とする
    ガスシール用のグロメットに対するワイヤハーネスの取
    付構造。
  2. 【請求項2】 上記電線挿通穴の内径を上記端子金具の
    幅より10%〜20%大きく設定すると共に、上記ゴム
    栓の外径を電線挿通穴の内径より10%〜20%大きく
    設定している請求項1に記載の取付構造。
  3. 【請求項3】 上記ゴム栓の外周面に環状リブを複数突
    設し、該環状リブを押し潰して電線挿通穴の内周面に圧
    接している請求項1に記載の取付構造。
  4. 【請求項4】 上記ゴム栓は、上記電線挿通穴の内径よ
    り外径を大とした大径部に、電線挿通穴の内径より外径
    を小とした小径部とを連続させて設け、小径部を圧着端
    子を用いて、或いはテープ巻きで電線に固定し、該ゴム
    栓の大径部を電線挿通穴の挿入側に圧入していることを
    特徴とする請求項1に記載の取付構造。
  5. 【請求項5】 上記ゴム栓には、その一端面より軸線方
    向に伸長する引出片を備え、該引出片をグロメットの軸
    線方向の長さより大きく設定し、グロメットの電線挿通
    穴を貫通した引出片を引っ張ってゴム栓を電線挿通穴の
    入口側に押し込む構成としている請求項1に記載の取付
    構造。
  6. 【請求項6】 上記引出片は、電線挿通穴の内径より小
    さい外径を有する半円環形状で、電線の外周を囲むよう
    に取り付けられるものである請求項5に記載の取付構
    造。
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