JP3291285B2 - 紙製スペーサおよび収容容器 - Google Patents
紙製スペーサおよび収容容器Info
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Description
過程において、物品が収容容器内でがたつき、あるいは
損傷する不具合を防止することを目的として収容容器内
の空間部を閉塞するために配設されるスペーサおよびス
ペーサが配設される収容容器に関する。
器内に空間部が残ると、運搬等の取り扱いの際に物品が
収容容器内でがたつき、あるいは、物品が損傷する不具
合を生じる。したがって、空間部を無くすために、収容
容器内に物品とともにスペーサを配設することが行われ
ている。
アル等の複数の冊子は紙製の収容容器に収容されて顧客
に配送等されるが、この場合、スペーサとしてスポンジ
シート状の緩衝材が収容容器の空間部に充填される。こ
のスポンジシート状の緩衝材は、収容される冊子の数が
変更されて空間容積が変わる場合にはそれに応じて配設
する緩衝材の枚数を加減することで容易に対応可能であ
り、したがって、スペーサとしての取り扱いが簡便であ
り、かつ、確実にその機能を発揮することができる。
たスポンジシート状の緩衝材あるいは汎用される発泡ス
チロール製緩衝材等の従来のスペーサは、物品を取り出
した後は廃棄処理されて産業廃棄物となるため、環境対
策上好ましくない。環境ISOが設定されまたグリーン
調達が志向される昨今において、環境負荷が小さく、環
境にやさしい材料を選択し、使用することは企業の使命
となっている。
て収容容器やスペーサは通常多種類の寸法のものを準備
しておく必要がある。仮に収容容器は所定の寸法のもの
を共用する場合であっても、収容する物品の寸法や数の
変更に対応可能なように、少なくともスペーサについて
は多種類準備しておく必要がある。したがって、嵩だか
なスポンジシート状の緩衝材や種々の形状、寸法の発泡
スチロール製等のスペーサを大量に準備しておくために
は広い保管スペースを確保する必要がある。
含まれる薬品が経時的に変化することによって緩衝材が
変色し、開梱時の美観を損なうという不具合もある。本
発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、環境汚
染の問題が少なくまた保管スペースを小さくすることが
できるスペーサおよびスペーサが配設される収容容器を
提供することを目的とする。
サは、紙を材料とする1対のスペーサ部材からなり、各
スペーサ部材は四角柱状部と1または2以上の係合用舌
片部とから構成され、該四角柱状部は対向する2面が開
口された中空状であり、該係合用舌片部は四角柱状部の
一側(一側面)から延出し、延出方向の複数の箇所に係
合部位を有し、各スペーサ部材の該係合用舌片部を対向
して配置し、異なる該係合延出部で係合することによ
り、該一側間の間隔が変化して、該開口が相互に線対称
な平行四辺形に変形し、該スペーサ部材の高さ寸法を変
更可能に構成されてなることを特徴とする(請求項1に
係る発明)。
使用済みのスペーサを産業廃棄物として焼却処理する際
の大気汚染の問題が少なく、また、使用済みのスペーサ
を再生利用し、あるいは、スペーサ材料として再生紙を
利用することが可能であり、環境負荷を軽減することが
できる。また、適宜係合箇所を変えて係合部位で係合す
ることにより、スペーサの高さ寸法の調整を容易に行う
ことができるため、高さ寸法の異なる多種類のスペーサ
を準備する必要がなく、したがって、スペーサの保管ス
ペースを小さくすることができる。
対向する一側にも係合部を設けると、スペーサの剛性を
より向上することができて好適である。この場合、前記
スペーサ部材はそれぞれ1枚の紙を裁断し、折り込んで
形成してなり、前記係合用舌片部の前記係合延出部は該
係合用舌片部に形成された切り込みであり、前記四角柱
状部を形成するために折り込まれて接合される二側は該
二側の1または2以上の箇所に形成された切り込みによ
り係合されてなると(請求項2に係る発明)、スペーサ
を形成するために接着剤を用いて接合しあるいは金属製
の紙綴じ具を用いて接合する必要がないため、スペーサ
から接着剤や金具等の環境上問題のある材料が排除さ
れ、環境上一層好適である。また、シート状の同一寸法
の紙を保管しておいて、使用に際して紙を裁断加工、組
立し、あるいは、予め裁断加工した紙を保管しておい
て、使用に際して組立てて用いることができるため、紙
の種類を少なくし、かつ、保管スペースを小さくするこ
とができて、好適である。
さらに補強用舌片部が折りこまれて形成されてなると
(請求項3に係る発明)、スペーサの剛性をより高める
ことができて好適である。このとき、適度の剛性を有す
る補強用舌片部を単に折り込むだけで十分であるが、補
強用舌片部と四角柱状部の一側とを嵌挿して係合する
と、より好適である。
容するための箱体状の収容容器であって、請求項1〜3
のいずれか1項に記載の紙製スペーサの前記1対のスペ
ーサ部材が前記四角柱状部の前記一側と対向する一側の
一辺を該収容容器の対向する側壁にそれぞれ当接して配
設されてなることを特徴とする(請求項4に係る発
明)。
に形成される内部空間部がスペーサによって閉塞される
ため、上記した本発明のスペーサの効果が好適に発揮さ
れ、収容容器取り扱い時における物品のがたつきや損傷
等の不具合が防止される。このとき、物品の重量がスペ
ーサに作用すると、収容容器の側壁がストッパとなり、
四角柱状部の下側面(前記一側と対向する一側)が相互
に離間することが阻止され、スペーサの座屈、倒潰がよ
り確実に防止される。
収容容器の好適な実施の形態(以下、本実施の形態例と
いう。)について、図を参照して、以下に説明する。本
実施の形態の第1の例に係る紙製スペーサについて、図
1〜図3を参照して説明する。
スページャ)10は、1対のスペーサ部材12a、1
2bからなり、各スペーサ部材12a、12bは、四角
柱状部14と係合用舌片部16とから構成される。四角
柱状部14は対向する2面に開口18が形成された中空
状であり、上側面(一側)14bが図1中X1−X2方
向に移動することにより、開口18は当初の矩形形状か
ら平行四辺形形状に変形している。係合用舌片部16は
四角柱状部14の上記した上側面14bから延出し、延
出方向の複数の箇所に係合部位としてのスリット(切り
込み)20a〜20cが形成されている。そして、各ス
ペーサ部材12a、12bのスリット20a〜20cで
相互に噛み合わせて係合用舌片部16、16を係合する
ことにより、スペーサ部材12a、12bが一体化され
て紙製スペーサ10を構成している。
12bはそれぞれ1枚の紙を裁断し、折り込んで形成し
たものであるため、係合用舌片部16が形成されること
により立側面14aには開口22が形成されている。ま
た、紙が折りこまれて接合される2つの側面(二側)と
なる立側面14aおよび下側面14dは、この場合、立
側面14aに延出する延出部24が下側面14dの上に
重なる位置まで折りこまれ、下側面14dに形成された
スリット28に延出部24に形成された突部24aが挿
入されることにより(図2参照)、係合して接合されて
いる。この立側面14aの延出部24は補強用舌片部と
される。
2a、12bは、それぞれ図2に示す1枚の紙26を用
いて形成される。すなわち、図2はスペーサ部材12
a、12bの展開図である。紙26は紙製スペーサ10
の使用条件に応じた適度の剛性を有する、紙質あるいは
紙厚のものが適宜選定される。
構成する立側面14a、上側面14b、立側面14c、
下側面14dを配置する。下側面14dにはY1−Y2
方向にスリット28を形成する。立側面14aに延出し
て延出部24を設ける。立側面14aおよび延出部24
のY1−Y2方向中央部にX1−X2方向に連通するス
リット30を形成し、これにより、スリット30、30
間に係合用舌片部16が形成される。係合用舌片部16
にはY1−Y2方向両端に複数のスリット20a〜20
cが形成される。延出部24のX2方向端部には、スリ
ット28に対応してスリット32a、32bが形成さ
れ、これにより、スリット32a、32b間に突部24
aが形成される。係合用舌片部16を除いて、四角柱状
部14を組立てるための折り目(図2中、破線で示
す。)をY1−Y2方向に形成する。
込み)が形成された紙26を用いてスペーサ部材12
a、12bを形成するには、立側面14a、上側面14
b、立側面14cおよび下側面14dを画成する各折り
目で紙26を折り込んで四角柱状部14を形成するとと
もに、さらに係合用舌片部16を残して延出部24を下
側面14dの内側に下側面14dと重なるように折り込
み、スリット28に突部24aを挿入して係合すること
によって行う。そして、このようにして形成されたスペ
ーサ部材12a、12bの係合用舌片部16を対向して
配置し、スリット20a〜20cで係合することにより
紙製スペーサ10が完成する。
ペーサ10は、異なる位置のスリット20a、20bで
係合することにより、係合用舌片部16の重なり代を多
くすると、開口24が扁平な平行四辺形状に変形し、紙
製スペーサ10の高さ寸法HがHHからHLに小さくな
る。上記のように構成される紙製スペーサ10は、紙製
であるため、使用済みのスペーサを産業廃棄物として焼
却処理する際の大気汚染の問題が少なく、また、使用済
みのスペーサを再生利用し、あるいは、スペーサ材料と
して再生紙を利用することが可能であり、環境上の問題
を軽減することができる。また、異なる箇所のスリット
20a〜20cで係合することにより、紙製スペーサ1
0の高さ寸法Hの調整を容易に行うことができ、高さ寸
法Hの異なる紙製スペーサ10を多種類準備する必要が
ない。また、シート状の同一寸法の紙26を保管してお
いて、使用に際して紙26を裁断加工、組立し、あるい
は、予め裁断加工した紙26を保管しておいて、使用に
際して組立てて用いることができるため、紙26の種類
を少なくし、かつ、保管スペースを小さくすることがで
きる。また、四角柱状部14の内側に延出部24が折り
こまれ、さらに、下側面14dのスリット28にに延出
部24の突部24aが嵌挿され、係合するため、紙製ス
ペーサ10の剛性が高い。なお、図1に示す上側面14
bを相互に徐々に近接させる態様に変えて、上側面14
bを相互に徐々に離間する構成としてもよい。
製スペーサについて、図4〜図6を参照して説明する。
本実施の形態の第1の例の説明順とは逆に、図4の紙製
スペーサの展開図から先に説明する。紙40は、四角柱
状部42を構成する立側面42a−1、下側面42b、
立側面42c、上側面42d、立側面42a−2を配置
する。ここで、立側面42a−1および立側面42a−
2は、後述するようにスペーサ部材組立時において重ね
られて立側面42aとされる延出部(広義の補強用舌片
部)である。立側面42a−1および立側面42a−2
にはそれぞれX1−X2方向にスリット44a、44b
を形成する。これにより、スリット44a、44b間に
突部46a、46bが形成される。突部46a、46b
の先端の両側は切り欠いてテーパ部46a−1、46b
−1とする。下側面42b、立側面42cおよび上側面
42dにわたって2箇所でコ字状にスリット48を形成
し、係合用舌片部50を設ける。係合用舌片部50にス
リット48と連通してX1−X2方向にスリット52
a、52bを形成し、これにより、スリット52a、5
2b間に突部53が形成される。突部53の先端の両側
を切り欠いてテーパ部54とする。コ字状のスリット4
8の対向する部位にそれぞれ内側に向けて複数のスリッ
ト56a〜56fを形成する。さらに、四角柱状部42
を形成するための折り目(図4中破線で示す。)をそれ
ぞれ設ける。
された紙40を用いてスペーサ部材58a、58bを形
成するには、突部46a、46bおよび係合用舌片部5
0を除いて、立側面42a−1、下側面42b、立側面
42c、上側面42dおよび立側面42a−2を順次折
り込み、最後に、スリット44a、44b間を係合して
突部46bを残して立側面42a−2が立側面42a−
1の内側になるように重ねて、立側面42a−1と立側
面42a−2とを係合して四角柱状部42を形成する。
このとき、突部46a、46bにテーパ部46a−1、
46b−1が設けられているため、突部46a、46b
の先端をテーパ部46a−1、46b−1を介してスリ
ット44a、44bに容易に挿入することができる。以
上の手順により1組の係合用舌片部50が上側面42d
に延出したスペース部材58a、58bが形成される。
材58a、58bを係合用舌片部50を対向して配置
し、スリット52a、52b間で係合する。突部53の
先端にテーパ部54が設けられているため、容易に係合
することができる。この場合、スペーサ部材58aの突
部53をスペーサ部材58bの突部53の上側に重ね、
一方、スペーサ部材58aの係合用舌片部50の残余の
延出部をスペーサ部材58bの係合用舌片部50の残余
の延出部の下にして配置する。そして、スペーサ部材5
8bのスリット56a、56b間で折り込んで突部57
を形成し、この突部57によってスペーサ部材58aの
残余の延出部の先端を係止する(図6(C)参照)。こ
れにより、係合用舌片部50によってスペーサ部材58
a、58bが一体化され、図5に示す紙製スペーサ60
が完成する。四角柱状部42は中空状であり両端に開口
62が形成される。
について、図6を参照し、各部寸法を例示して説明す
る。図6(a)〜図6(c)の各図において左側には紙
製スペーサ60の側面図を示し、右側には上面図を示
す。図6(a)〜図6(c)はそれぞれ紙製スペーサ6
0の高さ寸法を、H1=2.5cm、H2=1.5cm
およびH3=0.5cmと1.0cmの等しい間隔で小
さくした状態を示す。このときの上側面42dおよび下
側面42bのX1−X2方向の幅Wは4cmとし、スペ
ーサ部材58a、58bの下側面42b間の間隔Lは1
0.0cmとしている。上記したように、スペーサ部材
58a、58bはそれぞれスリット52a、52b間で
係合するとともに、スペーサ部材58bのスリット56
aと56b、56cと56d、56eと56f間にそれ
ぞれ形成された突部57によってスペーサ部材58aの
係合用舌片部50の残余の延出部の先端を係止している
(図6(c)の添付部分図において、スペーサ部材58
aの係合用舌片部50を梨地模様で示す)。この結果、
スペーサ部材58a、58bの各係合用舌片部50の重
なり代が増すにつれて、それぞれの上側面42dが近接
し、開口62がほぼ矩形の形状から扁平な平行四辺形の
形状に変形することにより、上記のように紙製スペーサ
60の高さ寸法が徐々に小さくなる。
と、高さ寸法がH1=2.5cmからH2=1.5cm
へ1.0cm小さくなるときには上側面42および係合
用舌片部50はX2方向にΔL1=1.4cm変位する
が、紙製スペーサ60の高さ寸法がH2=1.5cmか
らH3=0.5cmにさらに1.0cm小さくなるとき
には上側面42および係合用舌片部50はX2方向にΔ
L2=0.5cm変位するに止まる。このため、図4に
示すように、スリット56a〜56fのスリット間の間
隔は同一ではなく、四角柱状部42に近くなるにつれて
徐々に狭くなるように形成されており、この場合、スリ
ット56aとスリット56cの間隔が0.7cm、スリ
ット56cとスリット56eの間隔が0.25cmに形
成されている。なお、上記各寸法に対応して、紙40は
X1−X2方向の幅W1=15.8cm、Y1−Y2方
向の幅W2=25.7cmのものを使用している。
2の例に係る紙製スペーサ60は、上記本実施の形態の
第1の例に係る紙製スペーサ10と同様の効果を奏する
とともに、係合用舌片部50がスペーサ部材58a、5
8bにそれぞれ1組設けられているため、剛性がより向
上している。また、係合用舌片部50に突部57を形成
してスペーサ部材58aの係合用舌片部50の残余の延
出部の先端を係止しているため、荷重を受けた場合に係
合用舌片部50がさらに重なり合って座屈、倒潰するこ
とが阻止される。また、係合用舌片部50のスリット5
6a〜56fを特定の間隔で形成しているため、所定の
スリットの箇所で係合することにより、紙製スペーサ6
0の高さ寸法Hを容易に一定間隔で小さくすることがで
きる。
て複数の冊子を収容しその上に上記本実施の形態の第2
の例に係る紙製スペーサ60を配置した収容容器につい
て、図7を参照して説明する。図7に示すように、収容
容器70は箱体状であり、上部に開口72が設けられ、
その開口72を閉塞するために蓋体74が設けられてい
る。この場合、収容容器70はA4サイズの複数の冊子
76をX1−X2方向およびY1−Y2方向に隙間なく
収容可能な寸法に形成されている。
の冊子76を積重ねて収容した後、収容容器70の上部
に形成される空間部の高さSHを計測する。そして、高
さ寸法HがSHとなるように係合用舌片部50のスリッ
ト56a〜56fの位置を変更して係合して紙製スペー
サ60を組立てて、冊子76の上に配置した後、蓋体7
4を閉じる。
紙製スペーサ60によって上部空間部が閉塞されている
ため、紙製スペーサ60の上記効果が好適に発揮され、
収容容器70取り扱いの際に収容容器70の内部で冊子
ががたついたり、損傷等する不具合がない。また、取り
扱い中に収容容器70の天地が逆の状態となり冊子76
の重量が紙製スペーサ60に作用しても、紙製スペーサ
60自体が所定の剛性を確保されているととともに、紙
製スペーサ60のスペーサ部材58a、58bの下側面
42bの一辺42b−1が収容容器70の側壁70a、
70bに当接して、収容容器70の側壁70a、70b
がストッパとなり、スペーサ部材58a、58bの下側
面42bが相互にX1、X2方向に離間することが阻止
されるため、紙製スペーサ60の座屈、倒潰がより確実
に防止され、紙製スペーサ60の機能が維持される。な
お、紙製スペーサ60は、図7の態様に変えて天地を逆
にして収容容器に配設してもよい。
く、スペーサ部材が変形可能な中空の四角柱状部で構成
されるととともに四角柱状部から延出する係合用の部材
によって1対のスペーサ部材が係合、固着されるという
本発明の範囲を逸脱しない限り、例えば、以下の例を含
めて種々の変更態様を採用することができる。スペーサ
部材の係合方法として、切り込みによるとともに切り込
み箇所で係合して形成される重合部を極少量の接着材を
用いて接合しあるいは金具を使用しない紙綴じ装置によ
って閉じてもよい。また、スペーサ部材の各部を1枚の
紙を裁断加工して形成することなく、個別に準備した各
部を上記接着材や紙綴じ装置によって接合してスペーサ
を組立ててもよい。また、係合用舌片部は各図における
水平方向の配置に代えて垂直方向に配置してもよい。そ
の他、係合部の形状としては種々の形態を採用すること
ができる。
用舌片部は四角柱状部の対向する二側面、すなわち、上
下側面からそれぞれ延出して形成すると、より好適であ
る。また、四角柱状部の内側に折り込まれて形成される
補強用舌片部は、各図のように側面が重合するように設
ける方法に代えて、各側面に余剰の端部を延出し、その
端部を開口の内部に折り込む方法を用いてもよい。
紙を材料とする1対のスペーサ部材からなり、各スペー
サ部材は四角柱状部と1または2以上の係合用舌片部と
から構成され、四角柱状部は対向する2面が開口された
中空状であり、係合用舌片部は四角柱状部の一側から延
出し、延出方向の複数の箇所に係合部位を有し、各スペ
ーサ部材の係合用舌片部を対向して配置し、異なる係合
延出部で係合することにより、一側間の間隔が変化し
て、開口が相互に線対称な平行四辺形に変形し、スペー
サ部材の高さ寸法を変更可能に構成されてなるため、使
用済みの紙製スペーサを産業廃棄物として焼却処理する
際の大気汚染の問題が少なく、また、使用済みのスペー
サを再生利用し、あるいは、スペーサ材料として再生紙
を利用することが可能であり、環境上負荷を軽減するこ
とができる。また、係合箇所を変えて係合延出部で係合
することにより、スペーサの高さ寸法の調整を容易に行
うことができるため、高さ寸法の異なる多種類のスペー
サを準備する必要がなく、したがって、スペーサの保管
スペースを小さくすることができる。
ば、スペーサ部材はそれぞれ1枚の紙を裁断し、折り込
んで形成してなり、記係合用舌片部の係合延出部は係合
用舌片部に形成された切り込みであり、四角柱状部を形
成するために折り込まれて接合される二側は該二側の1
または2以上の箇所に形成された切り込みにより係合さ
れてなるため、スペーサを形成するために接着剤を用い
て接合しあるいは金属製の紙綴じ具を用いて接合する必
要がなく、スペーサから接着剤や金具等の環境上問題の
ある材料が排除され、環境上一層好適である。また、シ
ート状の同一寸法の紙を保管しておいて、使用に際して
紙を裁断加工、組立し、あるいは、予め裁断加工した紙
を保管しておいて、使用に際して組立てて用いることが
できるため、紙の種類を少なくし、かつ、保管スペース
を小さくすることができる。
ば、四角柱状部の内側にさらに補強用舌片部が折りこま
れて形成されてなるため、スペーサの剛性をより高める
ことができる。また、請求項4に係る収容容器によれ
ば、物品を収容するための箱体状の収容容器であって、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙製スペーサの1
対のスペーサ部材が四角柱状部の一側と対向する一側の
一辺を収容容器の対向する側壁にそれぞれ当接して配設
されてなるため、物品と収容容器の蓋体との間に形成さ
れる内部空間部がスペーサによって閉塞され、上記した
本発明のスペーサの効果が好適に発揮され、収容容器取
り扱い時における物品のがたつきや損傷等の不具合が防
止される。このとき、物品の重量がスペーサに作用する
と、収容容器の側壁がストッパとなり、四角柱状部の下
面が相互に離間することが阻止され、スペーサの座屈、
倒潰がより確実に防止される。
斜視図である。
構成するスペーサ部材の展開図である。
高さ寸法の変更方法を説明するための図である。
構成するスペーサ部材の展開図である。
斜視図である。
高さ寸法の変更方法を説明するための図である。
図である。
a、44b、48,52a、52b、56a〜56f
スリット 24 延出部 24a、46a、46b、53、57 突部 26、40 紙 70 収容容器
Claims (4)
- 【請求項1】 紙を材料とする1対のスペーサ部材から
なり、 各スペーサ部材は四角柱状部と1または2以上の係合用
舌片部とから構成され、 該四角柱状部は対向する2面が開口された中空状であ
り、 該係合用舌片部は四角柱状部の一側から延出し、延出方
向の複数の箇所に係合部位を有し、 各スペーサ部材の該係合用舌片部を対向して配置し、異
なる該係合部位で係合することにより、該一側間の間隔
が変化して、該開口が相互に線対称な平行四辺形に変形
し、該スペーサ部材の高さ寸法を変更可能に構成されて
なることを特徴とする紙製スペーサ。 - 【請求項2】 前記スペーサ部材はそれぞれ1枚の紙を
裁断し、折り込んで形成してなり、 前記係合用舌片部の前記係合延出部は該係合用舌片部に
形成された切り込みであり、 前記四角柱状部を形成するために折り込まれて接合され
る二側は該二側の1または2以上の箇所に形成された切
り込みにより係合されてなることを特徴とする請求項1
記載の紙製スペーサ。 - 【請求項3】 前記四角柱状部の内側にさらに補強用舌
片部が折りこまれて形成されてなることを特徴とする請
求項2記載の紙製スペーサ。 - 【請求項4】 物品を収容するための箱体状の収容容器
であって、請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙製ス
ペーサの前記1対のスペーサ部材が前記四角柱状部の前
記一側と対向する一側の一辺を該収容容器の対向する側
壁にそれぞれ当接して配設されてなることを特徴とする
収容容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35503699A JP3291285B2 (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | 紙製スペーサおよび収容容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35503699A JP3291285B2 (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | 紙製スペーサおよび収容容器 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001171721A JP2001171721A (ja) | 2001-06-26 |
JP3291285B2 true JP3291285B2 (ja) | 2002-06-10 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3291285B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP6614775B2 (ja) * | 2015-01-09 | 2019-12-04 | キヤノン株式会社 | ベルトモジュール及びベルト体の交換方法 |
-
1999
- 1999-12-14 JP JP35503699A patent/JP3291285B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001171721A (ja) | 2001-06-26 |
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