JP4485115B2 - ロール状物用組立容器及びロール状物を収納した組立容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状物用組立容器に関し、更に詳しくは、サイズの異なるロール状物の収納を一種の容器で対応できるようにするとともに、組立分解が容易で保管・搬送等が容易なロール状物用組立容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ドライレジスト、プラスチックフィルム、金属箔、薄紙等の帯状製品を芯管に巻回してなるロール状物は、該ロール状物の両側から鍔状のプロテクターを当接させてロール状物を箱の床面から浮かせた状態で収容すると共に、ロール状物のサイズが異なる場合にはそのサイズに合わせて、例えば、ダンボール製の複数個の容器を準備した上、保管や輸送に供されている。
【0003】
また、ロール状物のサイズが異なる場合には、大きめの容器を準備して大小異なるロール状物を一種の容器を使って収容する場合もあり、この形態では、ロール状物を容器の床面から浮かせた状態で一旦容器に収容した後、容器のどちらか一方の側壁端に当接させ、他の側壁側に生じた空間に発泡スチロール等の緩衝材を詰めて隙間を無くし、容器内でロール状物全体が動かないように保護するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のロール状物用容器では、サイズに合わせて様々な大きさの複数個の容器を準備する場合には、保管や輸送の効率が悪く、また、在庫管理が難しく、そのために余分な人件費が生じコストアップの要因にもなっていた。
【0005】
また、大きめの容器を準備し、空いた隙間に発泡スチロール等の緩衝材を詰める形態では、作業性が極めて悪い上、これら発泡スチロール等はリサイクルされずに、使用後はゴミとして送り先側にて焼却処理されるのが常であり、焼却される際に焼却炉を傷めたり、環境汚染の原因になるという課題があった。
また、リサイクルする場合においても、容器と緩衝材の素材が異なるため、分別してリサイクルする必要があり、リサイクルのコストが上昇し、リサイクルを困難にする原因となっていた。
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するために、一種類のサイズの容器に、大小軸方向サイズの異なるロール状物の収容を可能にし、且つ容器として利用する際は、容易に組立が可能であるとともに、不要時には容易に組立前のシート状に分解でき、搬送や保管の容易な組立容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1は、底面、両側面及び上面を構成する4面が連接されたシートと、残りの両側面を形成するとともにロール状物を保持するための2個のホルダーとからなり、前記シートは、底面、両側面及び上面が内側に折り曲げるためのヒンジ部を介して連接され、該ヒンジ部に対して略直角方向に上記2個のホルダーの各ホルダーを嵌合させるためのホルダー固定溝がそれぞれ2条よりも多く設けられるとともに、該シートの少なくとも一端には該シートの両端部を接続するための接続手段を設け、前記ホルダーは、方形状の鍔部の略中央に、ロール状物の芯管を支持するための膨出部を設けてなることを特徴とするロール状物用組立容器を内容とする。
【0008】
本発明の請求項2は、ホルダーの膨出部が、容器の内側に突出した膨出部からなる請求項1記載のロール状物用組立容器を内容とする。
【0009】
本発明の請求項3は、ホルダーの膨出部が、容器の外側に突出した筒状の膨出部からなる請求項1記載のロール状物用組立容器を内容とする。
【0010】
本発明の請求項4は、底面、両側面及び上面を構成する4面が連接されたシートの少なくとも一端に、シール用フラップをヒンジ部を介して連接してなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のロール状物用組立容器を内容とする。
【0011】
本発明の請求項5は、接続手段がラッチからなる請求項1〜4のいずれか1項に記載のロール状物用組立容器を内容とする。
【0012】
本発明の請求項6は、シートがブロー成形合成樹脂シートである請求項1〜5のいずれか1項に記載のロール状物用組立容器を内容とする。
【0013】
本発明の請求項7は、シートが発泡成形合成樹脂シートである請求項1〜5のいずれか1項に記載のロール状物用組立容器を内容とする。
【0014】
本発明の請求項8は、ホルダーに把持部を設けた請求項1〜7のいずれか1項に記載のロール状物用組立容器を内容とする。
【0015】
本発明の請求項9は、底面、両側面及び上面を構成する4面が連接されたシートと、残りの両側面を形成するとともにロール状物を保持するための2個のホルダーとからなり、前記シートは、底面、両側面及び上面が内側に折り曲げるためのヒンジ部を介して連接され、該ヒンジ部に対して略直角方向に上記2個のホルダーの各ホルダーを嵌合させるためのホルダー固定溝がそれぞれ2条よりも多く設けられるとともに、該シートの少なくとも一端には該シートの両端部を接続するための接続手段を設け、前記ホルダーは、方形状の鍔部の略中央に、ロール状物の芯管を支持するための膨出部を設けてなり、前記ロール状物の芯管を両側から前記ホルダーの膨出部に支持させ、前記ホルダーの鍔部を前記シートのホルダー固定溝に嵌合させ、底面、両側面及び上面を形成するとともに、前記ホルダーの鍔部を残りの両側面としてなることを特徴とする、ロール状物を収納した組立容器を内容とする。
【0016】
本発明の請求項10は、ホルダーの膨出部が、容器の内側に突出した膨出部からなる請求項9記載のロール状物を収納した組立容器を内容とする。
【0017】
本発明の請求項11は、ホルダーの膨出部が、容器の外側に突出した筒状の膨出部からなる請求項9記載のロール状物を収納した組立容器を内容とする。
【0018】
本発明の請求項12は、底面、両側面及び上面を構成する4面が連接されたシートの少なくとも一端に、シール用フラップをヒンジ部を介して連接してなる請求項9〜11のいずれか1項に記載のロール状物を収納した組立容器を内容とする。
【0019】
本発明の請求項13は、接続手段がラッチからなる請求項9〜12のいずれか1項に記載のロール状物を収納した組立容器を内容とする。
【0020】
本発明の請求項14は、シートがブロー成形合成樹脂シートである請求項9〜13のいずれか1項に記載のロール状物を収納した組立容器を内容とする。
【0021】
本発明の請求項15は、シートが発泡成形合成樹脂シートである請求項9〜13のいずれか1項に記載のロール状物を収納した組立容器を内容とする。
【0022】
本発明の請求項16は、ホルダーに把持部を設けた請求項9〜15のいずれか1項に記載のロール状物を収納した組立容器を内容とする。
【0023】
【作用】
本発明のロール状物用組立容器は、底面、両側面及び上面を構成する4面が連接されたシートと、残りの両側面を形成するとともにロール状物を保持するための2個のホルダーとを備え、前記シートは、底面、両側面及び上面が内側に折り曲げるためのヒンジ部を介して連接され、またシート上面には該ヒンジ部に対して略直角方向に上記2個のホルダーの各ホルダーを嵌合させるためのホルダー固定溝がそれぞれ2条よりも多く設けられ、さらに、該シートの少なくとも一端には該シートの両端部を接続するための接続手段が設けられる。また、前記ホルダーは、方形状の鍔部の略中央に、ロール状物の芯管を支持するための膨出部が設けられる。
【0024】
そして、ロール状物の芯管を両側からホルダーの膨出部に支持させ、該ホルダーの鍔部をシートのホルダー固定溝に嵌合させながら内側に順次折り曲げていき、底面、両側面及び上面を形成するとともに、ホルダーの鍔部は残りの両側面として機能し、ロール状物を収納する組立容器が完成する。
【0025】
また、逆に矩形体状の容器からロール状物を取りだしながらシートとホルダーとを離脱させると、極めて容易に組立前のシートに戻すことができる。
また、シート状に戻すことにより、保管や運搬に場所をとらず、極めて効率的である。更に、2個のホルダーの各ホルダーを嵌合させるためのホルダー固定溝をそれぞれ2条よりも多く設けたので、ロール状物のサイズに応じて各ホルダーの鍔部を2条よりも多く設けたホルダー固定溝のいずれかに嵌合させることにより、サイズの異なる各種ロール状物に対応できるので、1種の容器を準備すればよく、極めて経済的である。
【0026】
また、ホルダーの膨出部が、容器の外側に突出した筒状の膨出部からなるようにすれば側面が揃うので外観的美観に優れる。
【0027】
また、シートの一端に、シール用フラップをヒンジ部を介して連接しておけば、容器の稜線に沿って隙間が発生しないので、シール性が高められ容器内部のロール状物の保護性が高められる。
【0028】
また、接続手段をラッチの形態にすれば、容器の組立分解が瞬時にできると共に、シートの成形時にラッチを同時に成形することができる。
【0029】
また、シートをブロー成形合成樹脂や発泡成形合成樹脂を用い、ブロー成形又は発泡成形すれば、ヒンジ部やホルダー固定溝が容易に形成できるととにも、軽量な容器となる。
【0030】
さらに、ホルダーに把持部を設けることにより、持ち運びし易く、また、シートには直接力が掛からないので方形状の容器を歪ませることがなく、したがって運搬の際、中のロール状物を傷めるようなことはない。
【0031】
さらにまた、例えば容器とホルダーとをポリスチレン、ポリオレフィン等の同一の素材で作製することにより、リサイクルの際にも分別の煩わしさがなく、容易にリサイクルされる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されるものでないことはいうまでもない。
【0033】
本発明の組立容器は、底面、両側面及び上面を構成する4面1A〜1Dが連接されたシート1と、残りの両側面を形成するとともにロール状物を保持する2個のホルダーとから基本的に構成される。
【0034】
図1は該シートの一例を示す平面、正面及び側面から見た三面図であり、図2はホルダーの一例を示す断面図及び左右側面図である。
図示のように、組立容器を構成する部材としてのシート1は、容器として使用する際には、底面、両側面及び上面を構成する4面1A、1B、1C及び1Dが、ヒンジ部2を介して連接されたシートの状態(図1に示している状態)から、このヒンジ部を介して内側に折り曲げられて、底面、両側面及び上面からなる方形筒状になるように形成されている。
【0035】
また、ヒンジ部2に対して略直角方向には、図中、上部には3条のホルダー固定溝3a、3b、3c、下部には3条のホルダー固定溝3a′、3b′、3c′の合計6条のホルダー固定溝3を設けると共に、組み立てられる際、容器の蓋的機能を有する面1Aの一端には、ヒンジ部2に連接してフラップ1Fが設けられ、さらに、このフラップ1Fにシート1の両端部を接続するための接続手段としてのラッチ4が設けられている。そして、このラッチ4は面1Dに設けたラッチ受具5と係合するように構成されている。
【0036】
また、各面1A、1B、1C、1Dの各ヒンジ部2に沿った端面にはシート1が略水平状態時に略45度の角度を有する切り欠部6を設け、シート1が折り曲げられ方形筒状に組み立てられる際、端面同士が互いに干渉しないで密接する形状に形成されてい。
【0037】
なお、ラッチ受具5はシート1が組み立てられずフラットな状態である場合に、邪魔にならないように面1Dの底面より下方に突出しないように設けられるのが好ましい。また、図示はされていないが、これに係合するラッチ4には、係合した際に適度のテンションを有し、係合された後は簡単に外れないように作用するロック機構が設けられている。
【0038】
図2に示したホルダー11は、方形状の鍔部12の略中央に、後述するロール状物の芯管を支持するための円筒状の膨出部13が形成され、また、前述したシート1のホルダー固定溝3に鍔部12が嵌入するようにその厚みが決定され、また各面1A〜1Dが順次折り曲げられ、所定の方形状がスムーズに形成されるように方形の鍔部12の外形寸法が決定される。さらに、膨出部13の反対側の鍔部12には、ロール状物を収納した組立容器全体を運搬する際、容器に、とりわけシート1側に、局部的に無理な力が掛からないように把持部14が設けられる。なお、把持部14の形状としては、図示した角穴形状に限らず円穴形状にしても良い。
【0039】
また、把持部14は、角穴形状や円穴形状の凹部として形成する他に、図3に示したように方形状の鍔部12の各辺に沿って、指が入る程度に小さな独立型の把持部14Aを4箇所設けるようにしても良い。
【0040】
また、図4に示したように、膨出部13が、容器の内側に突出した形態のホルダー11の場合には、シート1の端面7と面合わせになるようにホルダー11の鍔部12に段を設けて形成すれば、横から見た美観が向上するとともに、鍔部12の厚みが増大するので、その分だけ把持部14の深さを大きくでき一層持ち易くなるという効果がある。
【0041】
図1に示すシート1に設けられた上下合計6条のホルダー固定溝3の中、ロール状物の長さが短く内側のホルダー固定溝3(図では3b、3b′)を利用する場合には、図5に示したように、容器の端面7からホルダー11の鍔部12の位置が離れてしまい、そこに大きな空間が生じるので、このような場合にはホルダー固定溝3の一番外側(図では3a、3a′)に、把持部14を有する補助鍔15を設けるのが好ましい。これによって、空間になって強度の低下し易い容器の両端部を補強することが可能になるとともに、容器として美観を維持することが可能となる。この場合、補助鍔15の内側とホルダー11の鍔部12の外側を例えば破線で示した如く、棒状体等で接続一体化すれば取り扱いが容易となる。
【0042】
また、容器としての強度は心配なく、内側のホルダー固定溝3(図では3b、3b′)を利用する場合には、図6に示したように、ホルダー11の鍔部12から棒状把持部14Bを外側に向けて延設すれば、前述の凹部型の把持部と同様、運搬に好適である。
【0043】
次に、ホルダー11の膨出部13が、容器の外側に突出した筒状の膨出部からなる形態に付いて説明する。
図7に示したように、ホルダー11の鍔部12から容器の外方向に円筒状の膨出部13が延設され、そして、その端部は容器の端面7に面一になるように円形平板16で閉鎖されている。更に、該円形平板16の外形寸法は、膨出部13の外形よりもやや大きく形成され、滑り止め付きの把持部14を形成する。図7では、ホルダー11はホルダー固定溝3の中間の3b、3b′に嵌入されている場合を示しているが、ロール状物の長さが短く、これよりも内側のホルダー固定溝3c、3c′に嵌入させる場合には、膨出部13の長いホルダー11を使用したり、また、図5で説明した補助鍔15を適宜利用すれば良い。
【0044】
また、図7の形態では容器の端部に空間が生じるので、この空間を外から見えなくし美観を向上させるために、図8に示したように、把持部14を有する方形平板17の端部から内側に外壁部18を延設させた上、該外壁部18の端部には方形状の鍔部12を設け、また、方形平板17の中央から円筒状の膨出部13を延設すれば、前述の図4と同様の機能と効果を有するホルダーとなる。
【0045】
以上、本発明を構成するシート1及びホルダー11のそれぞれについて詳細を述べたが、続いて、これらシート1、ホルダー11を利用し、ロール状物を収納した組立容器の形成について図1、図2及び図9〜図11を用いて説明する。
【0046】
図9は、フラットの状態に置かれたシート1の面1Cの位置において、ロール状物の芯管に両側から支えるようしてホルダー11を嵌合させ、その状態のまま面1Cのホルダー固定溝3に、ホルダー11の鍔部12を嵌入させた状態の側面図である。
【0047】
この状態から面1Dのホルダー固定溝3に鍔部12が嵌入するように、面1Dをヒンジ部2を中心にして半時計方向に起立させる。続いて、面1B、1Aを順次ヒンジ部2を中心に時計方向に起立曲折させ、最後にフラップ1Fを面1Dの一部と重ね合わせるように曲折させラッチ4を面1Dに設けられたラッチ受具5に係合すれば、図10に示したように、ロール状物を収納した組立容器が完成する。この場合、1Cは底面、1Bと1Dは両側面、1Aは上面を構成し、2個のホルダー11の鍔部12が残りの両側面を構成している。
【0048】
即ち、図10の長手方向の断面図である図11に示したように、プラスチックフィルム、金属箔等の帯状製品19を芯管20に巻回してなるロール状物21は、該ロール状物21の両側からホルダー11によって支えられ、この状態のままホルダー11の鍔部12がシート1の各面に形成されたホルダー固定溝3と嵌合し、且つロール状物21を容器の周囲壁である4面、1A〜1Dの内側に接することなく、中心に浮いた状態で収容・固定される。
【0049】
そして、図11に示したロール状物21よりも短いロール状物では、内側に設けたホルダー固定溝3を利用して収納すれば良い。なお、図では各面1A〜1Dにそれぞれ設けたホルダー固定溝3の数を6条として説明したが、これに限らずその数を増やすことにより、大小異なる各種のロール状物の収納に適宜対応することができる。
【0050】
ロール状物を取り出して容器として不要になれば、前述の図9の説明とは逆順序の作業で、シート1とホルダー11とに容易に分解でき、分解されたシートは実質的にフラットであるので容易に積み重ねが可能で、保管や輸送に場所をとらず、また取り扱いも容易である。
【0051】
図12は、2個のロール状物21を収納した状態を示す組立容器の概略断面図である。
【0052】
また、本発明のロール状物用組立容器は、収納するロール状物のサイズに応じて、例えば、図13に示すように、シート1の上下両端をa−a又はb−bで切断し、該ロール状物のサイズに合った組立容器とすることも可能である。この場合、シート1の上下端のいずれか1端を切断しても差し支えない。
【0053】
【発明の効果】
叙上のように、本発明のロール状物用組立容器及びロール状物を収納した組立容器によれば、下記の如き多くの利点、特徴を有する。
【0054】
ロール状物を巻回した芯管を、両側から支えるように、ホルダーの膨出部と嵌合させてロール状物を支持させ、該ホルダーの鍔部を水平に延びた状態のシートのホルダー固定溝に嵌合させ、シートのヒンジ部から内側に順次折り曲げていくだけで、容易にロール状物を収納する組立容器を完成させることができる。
更に、2個のホルダーの各ホルダーを嵌合させるためにのホルダー固定溝がそれぞれ2条よりも多く設けられているので、ロール状物のサイズに応じてホルダーの鍔部をホルダー固定溝に嵌合させることにより、1種の容器でサイズの異なる各種ロール状物に対応することができる。
【0055】
そして、ロール状物を取り出した後は、上記とは逆の順序でシートとホルダーとに容易に分解でき、分解されたシートは実質的にフラットであるので多数積み重ねが可能で、保管や輸送に場所をとらず、保管や輸送効率が高められる。
【0056】
また、ホルダーの膨出部を容器の外側に突出させ、容器の側端部と実質的に面一とすることにより、美観を向上させることができる。
【0057】
また、シートの一端に、シール用フラップをヒンジ部を介して連接することにより、容器の稜線に沿った角には隙間が生じないのでシール性が高められ、容器内部のロール状物を安全に保護することができる。
【0058】
また、接続手段をラッチの形態にすれば、容器の組立分解が更に容易になると共に、運搬の際など容器が不用意に分解するようなことが防止される。
【0059】
また、シートをブロー成形合成樹脂や発泡成形合成樹脂等によって形成することにより、容器の軽量化が達成でき、運搬や持ち運びが容易となる。
【0060】
さらに、ホルダーに把持部を設け、ロール状物入りの組立容器を移動する際はこの把持部を持つようにすれば、方形状の容器を局部的に歪ませることがなく、したがって、容器の耐久性が向上するとともに、容器内のロール状物を傷めることなく運搬できる。
【0061】
さらに、シートとホルダーを同一素材(合成樹脂等)とすれば、分別の必要がなく容易にリサイクルすることができる。
【0062】
さらにまた、シートの両端又は一端を切断して、収納するロール状物のサイズに合った組立容器とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】底面、両側面及び上面を構成するシートを平面、正面及び側面から見た三面図である。
【図2】ロール状物を保持すると共に、シートのホルダー固定溝に嵌合して固定されるホルダーを示す断面図及び側面図である。
【図3】ホルダーの他の例を示す断面図である。
【図4】ホルダーのさらに他の例を示す断面図である。
【図5】容器の側面に補助鍔を設けた例を示す断面図である。
【図6】棒状把持部を設けた例を示す断面図である。
【図7】ホルダーの膨出部が容器の外方向に突出したホルダーの断面図である。
【図8】ホルダーの膨出部が容器の外方向に突出した他のホルダーの断面図である。
【図9】ロール状物を収納した組立容器の組立順序を説明するための側面図である。
【図10】組立容器の組立完了後の側面図である。
【図11】シートとホルダーからなる組立容器内にロール状物を収納した状態を示す断面図である。
【図12】組立容器内に2個のロール状を収納した状態を示す断面図である。
【図13】シートを切断して組立容器を作製するための説明図である。
【符号の説明】
1 シート
1A、1B、1C、1D 底面、両側面、上面を構成する4面
1F フラップ
2 ヒンジ部
3 ホルダー固定溝
4 ラッチ
5 ラッチ受具
6 切り欠部
11 ホルダー
12 鍔部
13 膨出部
14 把持部
14A 独立型把持部
14B 棒状把持部
15 補助鍔
16 円形平板
17 方形状平板
18 外壁部
19 帯状製品
20 芯管
21 ロール状物
a−a、b−b 切断線
Claims (16)
- 底面、両側面及び上面を構成する4面が連接されたシートと、残りの両側面を形成するとともにロール状物を保持するための2個のホルダーとからなり、前記シートは、底面、両側面及び上面が内側に折り曲げるためのヒンジ部を介して連接され、該ヒンジ部に対して略直角方向に上記2個のホルダーの各ホルダーを嵌合させるためのホルダー固定溝がそれぞれ2条よりも多く設けられるとともに、該シートの少なくとも一端には該シートの両端部を接続するための接続手段を設け、前記ホルダーは、方形状の鍔部の略中央に、ロール状物の芯管を支持するための膨出部を設けてなることを特徴とするロール状物用組立容器。
- ホルダーの膨出部が、容器の内側に突出した膨出部からなる請求項1記載のロール状物用組立容器。
- ホルダーの膨出部が、容器の外側に突出した筒状の膨出部からなる請求項1記載のロール状物用組立容器。
- 底面、両側面及び上面を構成する4面が連接されたシートの少なくとも一端に、シール用フラップをヒンジ部を介して連接してなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のロール状物用組立容器。
- 接続手段がラッチからなる請求項1〜4のいずれか1項に記載のロール状物用組立容器。
- シートがブロー成形合成樹脂シートである請求項1〜5のいずれか1項に記載のロール状物用組立容器。
- シートが発泡成形合成樹脂シートである請求項1〜5のいずれか1項に記載のロール状物用組立容器。
- ホルダーに把持部を設けた請求項1〜7のいずれか1項に記載のロール状物用組立容器。
- 底面、両側面及び上面を構成する4面が連接されたシートと、残りの両側面を形成するとともにロール状物を保持するための2個のホルダーとからなり、前記シートは、底面、両側面及び上面が内側に折り曲げるためのヒンジ部を介して連接され、該ヒンジ部に対して略直角方向に上記2個のホルダーの各ホルダーを嵌合させるためのホルダー固定溝がそれぞれ2条よりも多く設けられるとともに、該シートの少なくとも一端には該シートの両端部を接続するための接続手段を設け、前記ホルダーは、方形状の鍔部の略中央に、ロール状物の芯管を支持するための膨出部を設けてなり、前記ロール状物の芯管を両側から前記ホルダーの膨出部に支持させ、前記ホルダーの鍔部を前記シートのホルダー固定溝に嵌合させ、底面、両側面及び上面を形成するとともに、前記ホルダーの鍔部を残りの両側面としてなることを特徴とする、ロール状物を収納した組立容器。
- ホルダーの膨出部が、容器の内側に突出した膨出部からなる請求項9記載のロール状物を収納した組立容器。
- ホルダーの膨出部が、容器の外側に突出した筒状の膨出部からなる請求項9記載のロール状物を収納した組立容器。
- 底面、両側面及び上面を構成する4面が連接されたシートの少なくとも一端に、シール用フラップをヒンジ部を介して連接してなる請求項9〜11のいずれか1項に記載のロール状物を収納した組立容器。
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- シートが発泡成形合成樹脂シートである請求項9〜13のいずれか1項に記載のロール状物を収納した組立容器。
- ホルダーに把持部を設けた請求項9〜15のいずれか1項に記載のロール状物を収納した組立容器。
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JP2003312656A (ja) | 2003-11-06 |
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