JP3155293U - パレット用収容容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】運搬時に多少の揺れがあっても形状を保持し位置ずれが生じにくく、なおかつコンパクトに折り畳みができるパレット用収容容器を提供すること。【解決手段】収容容器1は平行に対向配置される一対の第1の側壁2aと第1の側壁2aに対して直交して対向配置される一対の第2の側壁2bとによって平面視長方形形状の周壁2が形成され、第1の側壁2a間に底板3が接続されている。底板3は第2の側壁2bの上下幅の少なくとも2倍以上の長さとされている。第2の側壁2bには第1の折り目7と、その両側に形成された一対の第2の折り目8が形成されている。底板3の長手方向中央位置には第3の折り目9が形成されている。対向配置された第1の側壁を互いに接近させていくと、底板3は山状に折り畳まれていき、一方、両第2の側壁はM字状に折り畳まれていきながら底板3の下側位置からそれぞれ対向方向に進出していく。【選択図】 図8

Description

本考案はパレット上に載置されてパレットとともに搬送される折り畳み可能なパレット用収容容器に関するものである。
フォークリフトのような搬送車両によってその上面に載置した荷物を運搬するパレットがある。このような荷物運搬用のパレットの一例として特許文献1〜3を示す。パレットは例えば特許文献3の図8に示すように荷Wがパレット45からはみ出ないように載置され、荷崩れしないように左右両側部材43,44が設けられている。しかし、荷物が必ずしも整然と積まれることがないことや、パレットからはみ出しながらもパレットとともに運搬できるようにという要請等から、本願の図11及び図12に示すようなパレット用収容容器(以下、単に収容容器とする)50が従来から用いられている。
収容容器50及びパレット51の構成について更に詳しく説明する。収容容器50は平面長方形形状となる周壁53と2枚の底蓋54から構成されている。周壁53は長辺となる一対の第1の側壁53aと短辺となる一対の第2の側壁53bから構成されている。2枚の底蓋54はそれぞれ第2の側壁53bの下端から延出されており、収容容器50がパレット51上に載置された状態で若干の隙間を空けて対向配置させられることとなる。例えばパレット51としては図15に示すような構成のものを一例として挙げることができる。パレット51は略方形のパレット本体55を備えている。パレット本体55上面は平面とされている。パレット本体55にはフォークリフトのフォークを挿入するためのスリット56が形成されている。パレット本体55の四隅には支柱57が立設されており一方向の2本の支柱57間にアーム58が懸架されてフレーム59が構築されている。支柱57の間隔は収容容器50の第2の側壁53bの横幅よりも若干大きめに取られている。
このような構成の収容容器50は図13に示すようにパレット51のほぼ中央にバランス良く第1の側壁53aがパレット51のフレーム59と平行となるように配置される。つまり、収容容器50は支柱57間に挟まれた状態で配置され、その際の位置関係としては第1の側壁53aはパレット51の縁60と直交することとなり、第2の側壁53bはパレット51の外方位置に配置されることとなる。また、各第2の側壁53bとパレット51の縁60との距離は左右ともほぼ均等となる。
特開2005−35634号公報 特開2004−99179号公報 特開2005−298003号公報 実用新案登録第3149955号公報
ところが、このように収容容器50をパレット51に載置し、実際に荷物を収容容器50内に収容して運搬をした場合に揺れが原因で荷崩れを起こし図13において矢印A方向に収容容器50を押す力がかかる場合がある。すると、収容容器50が容易に荷物に押されてパレット51上でスライド移動してしまい、図14のようにパレット51からずり落ちてしまうことがしばしば起きていた。また、周壁53は単に無端状に接続されているだけなので揺れによって荷物が当たることで容易に変形してしまい、それもずり落ちの原因の1つとなっていた。
そのため、出願人は特許文献4に示す考案を提案した。特許文献4のパレット用収容容器は運搬時に多少の揺れがあっても形状を保持し、また位置ずれの生じにくい従来にない優れたパレット用収容容器である。特許文献4のパレット用収容容器が優れているのは形状を保持等の効果もさることながら同時に折り畳んで運搬あるいは収納することができ、使用時に立体形状にすることも簡単であることである。
しかしながら、特許文献4のパレット用収容容器は比較的単純な折り畳みであって、大型化した収容容器や縦横の比率の大きく異なる収容容器(長尺なもの)では折り畳んでもそれほどコンパクトにすることができなかった。
本願はパレット用収容容器の改良考案であって、その目的は運搬時に多少の揺れがあっても形状を保持し位置ずれが生じにくく、なおかつコンパクトに折り畳みができるパレット用収容容器を提供することにある。
上記課題を解決するために第1の手段では、無端状に接続されその包囲された内側に収容空間を画定する周壁と、両端が同周壁の下部位置に接続され前記収容空間の下方を塞ぐ底板とから構成された収容部本体を備え、同収容部本体は所定サイズのパレット上に載置されて使用されるパレット用収容容器において、前記周壁は平行に対向配置される一対の第1の側壁と、同第1の側壁に対して直交して対向配置される一対の第2の側壁とによって平面視方形形状に構成され、前記底板の全長は前記第2の側壁の上下幅の少なくとも2倍以上の長さに構成され、前記底板の両端は前記第1の側壁と接続されるとともに前記底板の側縁は前記第2の側壁とは接続されず、前記第2の側壁には垂直方向に延びる所定間隔をおいて平行に形成された3つ以上の縦方向折り目が形成され、同各縦方向折り目位置で折り畳み可能であり、前記底板の長手方向中央位置には前記第1の側壁の面延出方向に平行な横方向折り目が形成され、同横方向折り目は折り畳んだ際の稜線が上方を向くように折り畳み可能であり、対向配置された前記両第1の側壁を相対的に接近させた際に、前記第2の側壁が前記縦方向折り目で折り畳まれるとともに前記底板は前記横方向折り目で折り畳まれ、折り畳まれた前記第2の側壁は前記底板の折り畳みに伴い前記底板の裏面に創出される山状の空間領域に進入し、前記第2の側壁は間に前記底板を介在させて前記第1の側壁と略平行に重ね合わされていくようにしたことをその要旨とする。
このような構成とすることによって、対向配置された第1の側壁を互いに接近させていくと、第2の側壁は縦方向折り目で折れて畳まれていくこととなる。一方、底板は横方向折り目で折り畳んだ際の稜線が上方を向くように、つまり山状に折り畳まれていくこととなる。この際に底板の裏側に山状の空間領域が形成され、折り畳まれた第2の側壁はこの山状の空間領域内(つまり底板の裏側)に進入することとなる。このように第2の側壁が半分に折り畳まれた底板の裏面に収容されるために底板の全長は第2の側壁の上下幅の少なくとも2倍以上の長さに構成される必要がある。両第1の側壁の接近に伴って第2の側壁及び底板は徐々に第1の側壁と平行に位置を変位していき、最終的に第2の側壁は間に底板を介在させて第1の側壁と略平行に重ね合わされることとなる。これによって第2の側壁方向の長さが第1の側壁の長さに比べて長い場合にコンパクトに折り畳むことが可能となる。
また、第2の手段では第1の手段に加え、前記縦方向折り目とは前記第2の側壁の長手方向中央寄り位置に形成された第1の折り目と、同第1の折り目の両側位置において同第1の折り目に平行に形成された一対の第2の折り目であって、前記第1の折り目は折り畳んだ際の稜線が外方を向くように折り畳み可能であり、前記第2の折り目は折り畳んだ際の稜線が内方を向くように折り畳み可能であることをその要旨とする。
このような構成とすることによって、対向配置された第1の側壁を互いに接近させていくと、第2の側壁は第1の折り目と第2の折り目で折れてM字状に折り畳まれていくこととなる。
ここに「中央寄り位置」とは中央とその左右の中央から多少ずれた位置をも含む概念である。
また、第3の手段では第2の手段に加え、前記第1の折り目と前記第2の折り目の間の直線距離は前記前記第2の折り目と前記第1の側壁の側端との間の直線距離に一致するようにしたことをその要旨とする。
このような構成を採用すると、第2の側壁が折り畳まれた状態で第1の折り目位置が第1の側壁の側端と一致するため、折り畳んだ状態での第2の側壁の納まりがよい。また、第1の側壁の幅以上に第2の側壁が張り出してしまうことがない。
また、第4の手段では第1〜3のいずれかの手段に加え、折り畳み状態において前記底板の前記横方向折り目を含む長手方向中央領域が持ち手として前記周壁の上縁よりも上方位置に配置されることをその要旨とする。
これによって、底板の折り畳まれた横方向折り目を含む長手方向中央領域が上方にとび出すこととなり、これを持ち手として折り畳んだ状態のパレット用収容容器を運搬することができる。また、折り畳んだ第2の側壁は折り畳まれた底板の内側にあるため、この持ち手を持つことで併せて折り畳んだ第2の側壁が拡がるのを防止することもできる。
また、第5の手段では第1〜第4のいずれかの手段に加え、前記底板は前記第1の側壁寄り領域よりも中央領域が幅狭に構成されていることをその要旨とする。
これによって、折り畳んだ第2の側壁の底板の裏側となる山状の空間領域内への進入の際に邪魔な底板を避けることができ、折り畳み操作が容易になる。
また、第6の手段では第5の手段に加え、前記底板は第1の側壁寄り位置から中央に向って徐々に幅狭に構成されていることをその要旨とする。
つまり底板が中央寄りほど狭くなった鼓(つづみ)のような形状であることを意味する。これによって折り畳んだ第2の側壁の底板の裏側となる山状の空間領域内への進入がよりスムーズに行われることとなる。
また、第7の手段では第1〜第6のいずれかの手段に加え、前記第1の側壁と前記第2の側壁とが接続される各角部には上方に開放されたスリットが形成され、同スリットの基部位置を起点に前記第1の側壁及び前記第2の側壁は折り曲げ可能であることをその要旨とする。
これによって、第1の側壁及び第2の側壁は折り曲げることで縁が高くなりすぎずパレット用収容容器内部に収納物を収納する際の出し入れの作業がしやすくなる。
また、第8の手段では第1〜第7のいずれかの手段に加え、前記第1の側壁の下端位置には下方に突出するストッパ部材が固着されていることをその要旨とする。これによってパレット用収容容器がパレット上にストッパ部材が外方にはみ出るように載置された際に、パレット用収容容器が第1の側壁の面に対して交叉する方向にスライド移動しようとするとストッパ部材がパレットの縁に当接して移動が規制されることとなるため、パレット用収容容器1がパレット上で横ずれすることがなくなり、収容容器1に収容した荷物がパレット51から落ちにくくなる。
上記各請求項の考案のパレット用収容容器では、第2の側壁を縦方向折り目で、また底板を横方向折り目で折り畳んで第1の側壁と重ね合わせたコンパクトな形態とすることができ、そのようなコンパクトな形態でパレット用収容容器自体を運搬したり収納することが可能となる。
本考案の一実施例のパレット用収容容器の上方から見た斜視図。 同じパレット用収容容器の下方から見た斜視図。 スリットの形成された上半身を外方に折り曲げた状態の同じパレット用収容容器の斜視図。 パレット上に同じパレット用収容容器を載置した状態の正面図。 (a)及び(b)は折り畳み工程を説明するための収容空間が上を向いてセットされた同じパレット用収容容器のそれぞれ平面図と正面図。 (a)及び(b)は折り畳み工程における折り畳み初期の状態を説明するための同じパレット用収容容器のそれぞれ平面図と正面図。 (a)及び(b)は折り畳み工程における折り畳み後期の状態を説明するための同じパレット用収容容器のそれぞれ平面図と正面図。 同じパレット用収容容器の折り畳み初期の状態の斜視図。 同じパレット用収容容器の折り畳み後期の状態の斜視図。 (a)はシート体を切断して折り目を形成した状態の説明図、(b)はシート体を溶着接合させて折り目を形成した状態の説明図。 従来のパレット用収容容器の上方から見た斜視図 。 従来のパレット用収容容器の下方から見た斜視図。 パレット上に従来のパレット用収容容器を載置した状態の正面図 。 パレット上の従来のパレット用収容容器が位置ずれしてパレットから落下した状態の正面図 。 パレットの一例の斜視図 。
以下、本考案のパレット用収容容器を具体化した実施例について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、パレット用収容容器(以下、単に収容容器とする)1は平面長方形形状の外形を構成する周壁2と底板3から構成されている。周壁2と底板3によって収容部本体4が構成されている。本実施例の収容容器1の材質はポリプロピレン製の可撓性のあるシート体であって、同シート体は段ボールシートのように中芯を表裏からライナーで挟んで補強された多層構造とされている。本実施例では一枚のシート体を折り曲げて適宜のりしろ部分Wにおいて高周波溶着されて立体化されている。可撓性があるため若干撓ませて取り扱うことが可能であり、衝撃にも強い。
周壁2は短辺となる一対の第1の側壁2aと長辺となる一対の第2の側壁2bから構成され、平面視において長方形形状をなしている。対向配置された第2の側壁2bの一方の上縁側長手方向中央位置には切り欠き5が形成されている。周壁2は同じ上下幅(切り欠き5部分を除き)の壁体を周回させて無端状に接続させた構造とされ、内部に収容空間が構成されている。第1の側壁2aと第2の側壁2bとが直交して接続される角部には上方に開放されたスリット6が形成されている。各スリット6は周壁2の上下幅の半分の長さに切れ込まれており、図3に示すように各スリット6の基部6aを結ぶ線分で外方あるいは内方に折り曲げ可能とされている。
底板3は第1の側壁2aの下端間に接続されている。底板3は左右の第1の側壁2a位置から中央に向って先細りに延出される斜状部3aと、斜状部3aの先端の長方形の平面形状となる連結部3bから構成されている。図2及び図5(a)に示すように、底板3は基部がそれぞれ左右の第1の側壁2aと同幅で先端が基部の1/3ほどの幅となるように先端側に向って斜状に形成された2枚の前記シート体をその先端側で高周波溶着して構成されて溶着状態で略鼓(つづみ)状の平面形状とされている。底板3は第1の側壁2aの下端寄り裏面側で高周波溶着されている。本実施例では底板3の全長は周壁2の高さ(つまり第1及び第2の側壁2a,2b)の2倍より若干長めに設定されている。
各第2の側壁2bの長手方向中央位置には垂直方向に延びる第1の折り目7が形成されている。第1の折り目7の両側位置において第1の折り目7に平行に一対の第2の折り目8が第1の折り目7から等距離位置に形成されている。図5(b)に示すように、第1の折り目7から第2の折り目8までの直線距離pと第1の側壁2aの両端から第2の折り目8までの直線距離qとは一致する。
底板3の連結部3bの中央位置には第1の側壁2aの面延出方向と平行(第2の側壁2bの面に直交する方向)に左右一対の横方向折り目としての第3の折り目9が形成されている。両第3の折り目9から等距離、つまり底板3の中央位置には第3の折り目9と平行に第4の折り目10が形成されている。尚、本実施例では図示として各折り目7〜10を2点鎖線で表現している。
各折り目7〜10は、図10(a)に示すようにシート体の中芯11を挟んだ表裏のライナー12のうち、片方のライナー12との連結関係を残して中芯11を切断することで、あるいは図10(b)に示すように中芯11を潰して両ライナー12を溶着接合させることで構成されている。前者の場合には折れ曲がり方向を考慮して切断側ライナー12が決定される。第1の折り目7は折り畳んだ際の稜線が外方を向くように折り畳み可能とされ、第2の折り目8は折り畳んだ際の稜線が内方を向くように折り畳み可能であり、第3の折り目9は折り畳んだ際の稜線が上方を向くように折り畳み可能であり、第4の折り目10は折り畳んだ際の稜線が下方を向くように折り畳み可能である。
図1、図2及び図4に示すように、第1の側壁2aの中央下部位置には下方に若干張り出すようにストッパ11が高周波溶着によって固着されている。ストッパ11は長尺の板体であって、本実施例では収容容器1と同素材の厚手のシート体から構成されている。
次に、このような収容容器1の使用方法について説明する。収容容器1(収容部本体4)をパレット31のパレット本体32上面に載置する。パレット31は図15に示すパレット51において略方形のパレット本体55を本実施例に適用すべく長方形形状のパレット本体32とした以外は同じ構成であるため、パレット31におけるパレット本体32以外の各構成部材はパレット51と同じ番号を付すことで詳しい説明は省略する。
図4に示すように、フレーム59に第2の側壁2bの外面が対面するように、つまりフレーム59の長手方向と第2の側壁2bの延出方向が一致するように収容容器1を置く。本実施例ではパレット本体32の長手方向長さは第2の側壁2bの長さと一致するため、ストッパ11の下方に張り出した部分はちょうどパレット本体32の両縁32aに面して配置されることとなる。
そのため、図4のようにA方向に収容容器1を移動させる力が作用した場合に、ストッパ11がパレット本体32の両縁32aに当接して移動が規制されることとなるため、収容容器1がパレット31上で横ずれすることがなくなり、収容容器1に収容した荷物がパレット31から落ちにくくなる。
次に、このような収容容器1の折り畳み工程について説明する。
まず、図5に示すような収容空間が上を向いた収容容器1の折り畳み前の使用可能な状態から、対向する第1の側壁2aを互いに接近する方向に平行に移動させていく。このとき図8に示すように、同時に第2の側壁2bについてはそれぞれ第1の折り目7が折り畳んだ際の稜線が外方を向くように、第2の折り目8が折り畳んだ際の稜線が内方を向くように折り畳んでいく。更に同時に底板3については第3の折り目9が折り畳んだ際の稜線が上方を向くように折り畳んでいく。
図6及び図8に示すように、対向する第1の側壁2aの接近及び第2の側壁2bと底板3の折り畳みに伴って、底板3は中央付近を頂点として山状に折れてくる。
図7に示すように、折り畳み状態が進むと前後の第2の側壁2bの第2の折り目8側は底板3の下方域に創出される空間S内に徐々に進出していくこととなる。この際に底板3は中央寄りが幅狭に構成されているため、折り畳まれて内側に進出する第2の側壁2bの第2の折り目8側が干渉しにくくなっている。また、折り畳み状態が進むと折り畳まれた底板3の中央寄り部分は周壁2の上方に突出するようになってくる。更に折り畳み状態が進むと前後の第2の側壁2bの第2の折り目8側が図7に示すように若干重複する。尚、この前後の第2の側壁2bの折り目8側の重複量は第2の側壁2bの長さによって重複しなかったり、あるいは大きく重複したりすることとなる。
さて、図9は完全に折り畳まれる直前の状態である。このように第1の側壁2a、第2の側壁2b及び底板3が重複状に配置されることで収容容器1の長尺方向(つまり第2の側壁2bの長手方向)がこれらを折り畳んだ際の厚み幅の合計分だけの長さに収まることとなる(実際には重複部分が一様でなく、シート体はその性質上可撓性や弾性があることから若干層間に余裕を持って膨らんだ外形となる)。そして、この折り畳みが完了した時には第1の側壁2aと第2の側壁2bの間に底板3が配置される層構造となる。また、第2の側壁2bについては均等の長さで4つに折れるため、第2の側壁2bの第1の折り目7位置は第1の側壁2aの両端位置に一致する。本実施例では底板3の中央部分は上方に突出しすぎないように、折り畳んだ際の稜線が下方を向くように第4の折り目10で小さく折り畳むことができる。
尚、収容容器1は複雑な構成ではなく基本的に可撓性のある平面部材からなる構造にすぎないため折り畳みの順序や折り畳んだ箇所の重なり具合はそれほどの精密性が要求されるものではない。
このように折り畳んだ収容容器1は使用の際には上記とは逆の工程で拡げ使用する。
上記実施例のように構成することにより、次のような効果が奏されることとなる。
(1)第2の側壁2b方向がよほど長い収容容器1であっても折り畳んで第1の側壁と重ね合わせたコンパクトな形態とすることができ、そのようなコンパクトな形態でパレット用収容容器自体を運搬したり収納することが可能となる。
(2)底板3の中央部分は上方に突出して折り畳んだ際の持ち手とすることができる。また、持ち手となるこの部分は把持した際にM字状に折り畳まれた第2の側壁2bを外方から押さえる機能を有するため、持ち手を持つことによって折り畳んだ収容容器1の拡がりを防止することもできる。
(3)折り畳まれた第2の側壁2bの第1の折り目7位置は第1の側壁2aの両端位置に一致するため、折り畳んだ状態で不必要に第1の折り目7付近が第1の側壁2aの幅の外方に突出することなく、第1の側壁2aの幅に収まることとなる。また、第2の側壁2bの折り畳まれた見た目もきれいである。
(4)収容容器1をパレット31上に載置した際にストッパ11があるため収容容器1がパレット上で横ずれすることがなくなり、収容容器1に収容した荷物がパレット31から落ちにくくなる。
上記実施の形態は、以下のように具体化されてもよい。
・上記実施例では収容容器1と収容部本体4の構成は一致していたが、これに上蓋や仕切り板等を備えるようにして収容容器1を構成してもよい。
・第2の側壁2bの折り目7,8の位置を適宜変更することは自由である。また、第2の折り目8の外側に更に追加的に折り目を形成するようにしてもよい。
・ストッパ11の形状や位置や数も上記実施例に限定されない。
・第4の折り目10はなくともよい。
・素材変更は自由である。
・その他、本考案の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
1…パレット用収容容器、2…周壁、3…底板、4…収容部本体、7…第1の折り目、8…第2の折り目、9…横方向折り目としての第3の折り目、31…パレット。

Claims (8)

  1. 無端状に接続されその包囲された内側に収容空間を画定する周壁と、両端が同周壁の下部位置に接続され前記収容空間の下方を塞ぐ底板とから構成された収容部本体を備え、同収容部本体は所定サイズのパレット上に載置されて使用されるパレット用収容容器において、
    前記周壁は平行に対向配置される一対の第1の側壁と、同第1の側壁に対して直交して対向配置される一対の第2の側壁とによって平面視方形形状に構成され、前記底板の全長は前記第2の側壁の上下幅の少なくとも2倍以上の長さに構成され、前記底板の両端は前記第1の側壁と接続されるとともに前記底板の側縁は前記第2の側壁とは接続されず、
    前記第2の側壁には垂直方向に延びる所定間隔をおいて平行に形成された3つ以上の縦方向折り目が形成され、同各縦方向折り目位置で折り畳み可能であり、
    前記底板の長手方向中央位置には前記第1の側壁の面延出方向に平行な横方向折り目が形成され、同横方向折り目は折り畳んだ際の稜線が上方を向くように折り畳み可能であり、
    対向配置された前記両第1の側壁を相対的に接近させた際に、前記第2の側壁が前記縦方向折り目で折り畳まれるとともに前記底板は前記横方向折り目で折り畳まれ、折り畳まれた前記第2の側壁は前記底板の折り畳みに伴い前記底板の裏面に創出される山状の空間領域に進入し、前記第2の側壁は間に前記底板を介在させて前記第1の側壁と略平行に重ね合わされていくことを特徴とするパレット用収容容器。
  2. 前記縦方向折り目とは前記第2の側壁の長手方向中央寄り位置に形成された第1の折り目と、同第1の折り目の両側位置において同第1の折り目に平行に形成された一対の第2の折り目であって、前記第1の折り目は折り畳んだ際の稜線が外方を向くように折り畳み可能であり、前記第2の折り目は折り畳んだ際の稜線が内方を向くように折り畳み可能であることを特徴とする請求項1に記載のパレット用収容容器。
  3. 前記第1の折り目と前記第2の折り目の間の直線距離は前記前記第2の折り目と前記第1の側壁の側端との間の直線距離に一致することを特徴とする請求項2に記載のパレット用収容容器。
  4. 折り畳み状態において前記底板の前記横方向折り目を含む長手方向中央領域が持ち手として前記周壁の上縁よりも上方位置に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパレット用収容容器。
  5. 前記底板は前記第1の側壁寄り領域よりも中央領域が幅狭に構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパレット用収容容器。
  6. 前記底板は第1の側壁寄り位置から中央に向って徐々に幅狭に構成されていることを特徴とする請求項5に記載のパレット用収容容器。
  7. 前記第1の側壁と前記第2の側壁とが接続される各角部には上方に開放されたスリットが形成され、同スリットの基部位置を起点に前記第1の側壁及び前記第2の側壁は折り曲げ可能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のパレット用収容容器。
  8. 前記第1の側壁の下端位置には下方に突出するストッパ部材が固着されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のパレット用収容容器。
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