JP3290901B2 - 田植機 - Google Patents

田植機

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JP3290901B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗植付装置を左右
方向の中間位置で分割し、その分割物の縦向き姿勢の軸
芯周りでの回動で、その横方向を走行機体の前後方向に
向かわせる格納姿勢と、該苗植付装置の分割を行わず苗
植付作業が可能な作業姿勢とに切換自在に構成した田植
機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のように構成された田植機と
して特開平8‐130933号公報に示されるものが存
在し、この従来例では、該従来例の明細書中に記載され
るように苗植付装置を作業姿勢に保持する場合には、分
割物の側に備えた係合部材を、案内部材に位置決めされ
た状態で主フレームの側のロック片に嵌合させるものと
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、分割物は重量
物であることから、苗植付装置が作業姿勢にある状態で
大きい荷重が作用して、係合部材と案内部材との間に拗
りを生じ夫々を強力な力で夫々を圧接させる結果、ロッ
ク片の嵌合を解除しても苗植付装置の格納姿勢への操作
を行えないこともあった。つまり、係合部材と案内部材
とは互いの嵌合によって分割物を作業姿勢に維持する機
能を有するものであるが、この嵌合系の部位内部の圧接
力の作用で嵌合を解除し難くする現象も発生していた。
【0004】又、苗植付装置には苗載せ台を備えてお
り、苗植付装置を格納姿勢に切換える際には従来例にも
記載されたように苗載せ台を分割して横方向に分離操作
する必要がある。そこで、苗載せ台をアクチュエータで
分離操作することも考えられているが、苗載せ台は作業
時において横方向に往復作動する構造であることから苗
載せ台と油圧シリンダ、あるいは、エアーシリンダ等の
アクチュエータ等を直接連結することができず適切な操
作構造が望まれている。
【0005】本発明の目的は、作業姿勢と格納姿勢とに
切換自在に構成された苗植付装置を作業姿勢に維持する
嵌合系の嵌合状態を無理なく解除し得る田植機を合理的
に構成し、苗載せ台をアクチュエータで分離操作し得る
田植機を合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請
求項1)は冒頭に記したように、苗植付装置の分割物の
縦向き姿勢の軸芯周りでの回動で、その横方向を走行機
体の前後方向に向かわせる格納姿勢と、該苗植付装置の
分割を行わず苗植付作業が可能な作業姿勢とに切換自在
に構成した田植機において、前記分割物を格納姿勢から
作業姿勢へ操作した際に互いに嵌合して夫々の分割物を
作業姿勢に保持する嵌合部材と位置決め部材とを備える
と共に、分割物の作業姿勢から格納姿勢への切換時に前
記嵌合部材を前記位置決め部材から分離させる強制分離
手段を備えている点にあり、その作用は次の通りであ
る。
【0007】本発明の第2の特徴(請求項2)は請求項
1において、前記強制分離手段を、前記嵌合部材と位置
決め部材との間に分離方向に力を作用させる作動片と、
この作動片を人為的に操作する操作具とで構成してある
点にあり、その作用は次の通りである。
【0008】本発明の第3の特徴(請求項3)は請求項
1において、前記強制分離手段を、前記嵌合部材と位置
決め部材との間に分離方向に力を作用させる作動片と、
この作動片を駆動力で操作するアクチュエータとで構成
してある点にあり、その作用は次の通りである。
【0009】本発明の第4の特徴(請求項4)は請求項
1において、前記苗植付装置に備えられる苗載せ台を、
左右の分割苗載せ台に分離自在に構成し、又、苗植付装
置の格納姿勢への切換時に分割苗載せ台同士を分離方向
に作動させる分離操作手段を備えると共に、この分離操
作手段を、アクチュエータの駆動力で分割苗載せ台を横
方向に作動させる作動部材と、作業時における苗載せ台
の横方向への往復移動を許し、分割苗載せ台の分離時に
分割苗載せ台に連結して前記作動部材からの横移動力を
分割苗載せ台に作用させる連結部材とで構成してある点
にあり、その作用は次の通りである。
【0010】〔作用〕上記第1の特徴によると、苗植付
装置を作業姿勢から格納姿勢に切換える際には強制分離
手段によって嵌合部材を位置決め部材から分離させるこ
とにより、この分離の後には分割物を円滑に格納姿勢に
切換得るものとなる。
【0011】上記第2の特徴によると、苗植付装置を作
業姿勢から格納姿勢に切換える際には操作具を操作する
ことで、この操作具からの力が作動片を介して嵌合部材
に伝えられ、この嵌合部材が位置決め部材から強制的に
分離されるものとなる。
【0012】上記第3の特徴によると、苗植付装置を作
業姿勢から格納姿勢に切換える際にはアクチュエータを
作動させることで、このアクチュエータからの力が作動
片を介して嵌合部材に伝えられ、この嵌合部材が位置決
め部材から強制的に分離されるものとなる。
【0013】上記第4の特徴によると、作業時には連結
部材の連結を解除しておくことにより作動部材と干渉す
ることなく苗載せ台の横移動が許容されるものとなり、
苗植付装置を格納姿勢に切換える際には苗載せ台に連結
部材を連結させることでアクチュエータからの駆動力で
分割苗載せ台を分離操作できるものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、ステアリング
操作される駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2
を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると共
に、この走行機体3の後部にエンジン4からの動力が伝
えられる静油圧式の無段変速装置5、及び、ミッション
ケース6を配置し、又、走行機体3の中央部に運転座席
7を配置し、走行機体3の後端部に対し油圧シリンダ8
で駆動昇降するリンク機構9を介して苗植付装置Aを連
結して乗用型の田植機を構成する。
【0015】前記運転座席7の右側部に苗植付装置Aの
昇降制御と植付クラッチCの入り切り操作とを行う昇降
レバー10を備え、又、機体前部の左側部には前記無段
変速装置6を変速操作する変速レバー11を備えてい
る。尚、前記植付クラッチCは、前記ミッションケース
6に内蔵され、このミッションケース6から苗植付装置
Aに対して動力を伝える伝動軸12が決まった回転位相
にある場合にのみ切り操作を許容して苗植付装置Aの植
付アーム(後述する)が圃場との接触を回避した姿勢で
動力を遮断するよう構成されている。
【0016】苗植付装置Aはマット状苗Wを載置する苗
載せ台13、前記伝動軸12からの動力が伝えられる左
右一対の伝動ケース14,14、この伝動ケース14か
らチェーンケース15を介して伝えられる動力で回転す
るロータリケース16、このロータリケース16に一対
ずつ備えられた植付アーム17、センタフロート18C
と一対のサイドフロート18S,18Sとで成るの整地
フロート18(図6、図7を参照)夫々を備えて8条植
用に構成されると共に、施肥装置Bを備え、作業時には
苗載せ台13に載置されたマット状苗Wの下端から苗を
植付アーム17が1株ずつ切出して圃場面に植え付ける
と同時に、施肥装置Bが植付けた苗の近傍の圃場面下に
肥料を供給するよう構成されている。
【0017】同図に示すように、走行機体の前端部に備
えた横向き姿勢の支軸87周りで起立姿勢と前方に突出
する倒伏姿勢とに切換自在にインジケータロッド88を
備えており、このインジケータロッド88は走行機体3
のステップに備えた切換ペダル89の操作で起立姿勢と
倒伏姿勢とに切換作動するものとなっている。又、この
インジケータロッド88の先端と苗植付装置Aの植付位
置との距離を8条の苗植付幅に設定してあり、作業時に
はインジケータロッド88の先端が畦に達した時点で植
付クラッチCを切り操作して苗植付作業を中断すること
で、後に行う枕地の植付作業を容易にするものとなって
いる。尚、このインジケータロッド88の先端が畦に接
触し得るよう構成し、この接触と連動して植付クラッチ
Cを強制的に切り操作して苗植付装置Aを強制的に上昇
させる制御系を備えることも可能である。
【0018】図3及び図4に示すように、リンク機構9
は単一のトップリンク9Tと左右一対のロアーリンク9
L,9L夫々の後端を縦リンク9Vで連結して成り、こ
の縦リンク9Vに対して着脱自在に構成された中間フレ
ーム19(着脱の構造は詳述せず)の下端位置に対して
前後向き姿勢のローリング軸芯Y周りでローリング自在
に苗植付装置Aが連結支持されている。
【0019】この田植機では苗植付装置Aの左右方向で
の中央位置で4条ずつの2つの分割物AL,ARに分割
自在に構成してある。つまり、図2乃至図5に示すよう
に、中間フレーム19に対してローリング軸芯Y周りで
ローリング自在に連結する主フレーム20の両端位置に
縦向き姿勢の第1軸芯X1と同軸芯に第1軸21を回転
不能に配置し、この第1軸21に回動自在に支持された
筒状部材22に円筒状のフレーム部材23を固定し、こ
のフレーム部材23の揺動端に縦向き姿勢の第2軸芯X
2と同軸芯で、かつ、このフレーム部材23に対して回
動自在となるよう筒軸24に内嵌状態に第2軸25を配
置し、この第2軸25周りで回動自在に左右のチャンネ
ル状のブラケット26を支持し、更に、このブラケット
26に連結するプレート27を介して前記伝動ケース1
4、支持フレーム28を支持し、これにより苗植付装置
Aの左右の分割物AL,ARが縦向き姿勢の軸芯周りで
姿勢変更自在に支持されている。又、この主フレーム2
0の左右両端位置には前方に向けて突出する姿勢の規制
部材29を左右一対備え、苗植付装置Aの上昇時には、
該規制部材29,29の前端を左右のロアーリンク9
L,9Lの下面に近接させてローリング作動を規制する
ようになっている。
【0020】図5に示すように、苗植付装置Aを作業姿
勢に設定した姿勢で、鉛直方向を基準に前記第1軸芯X
1、第2軸芯X2夫々の上端側を走行機体3の前方側に
向かう方向に傾斜させてあり、又、第2軸芯X2と同軸
芯で、かつ、ブラケット26と一体回転するよう苗載せ
台13を支持する支柱状フレーム30を連結固定してい
る。又、図3に示すように、前記支持フレーム28に対
して前記チェーンケース15の基端部を連結してあり、
チェーンケース15の上面に前記苗載せ台13を左右方
向に移動自在に支持する摺動レール31,31を配置し
てある。
【0021】前記伝動軸12からの動力が伝えられるベ
ベルケース33を前記ローリング軸芯Yより右側に変位
した位置に配置してあり、このベベルケース33から左
右方向に分岐して取出した動力を伝動ケース14,14
に伝える伝動系に対してクラッチを介装してある。この
クラッチはベベルケース33の出力軸の側に配置され、
かつ、軸方向にスライド操作自在なシフト部材34と、
伝動ケース14の入力軸に支持された咬合部材35とで
構成され、シフト部材34に形成された咬合爪(図示せ
ず)と咬合部材35に形成された咬合爪(図示せず)と
は特定の回転位相でのみ咬合する。
【0022】又、左側の伝動ケース14の動力で回転駆
動される螺軸36の螺旋溝に係入するコマ(図示せず)
の移動力を左側の分割苗載せ台13Lの反苗載せ面側に
伝える移動部材37を備えて苗載せ台13の横送り機構
Dを構成してある。尚、支持フレーム28の外端部には
摺動レール31の外端部を保護するよう摺動レール31
の外端を周り込む形状の保護フレーム38が連結固定さ
れている。尚、苗載せ台13は左右の分割苗載せ台13
L,13R夫々が後記するように連結されることで、こ
の横送り機構Dからの動力で摺動レール31,31上を
一体的に横方向に往復移動する。
【0023】図2に示すように、前記ローリング軸芯Y
より上部位置の中間フレーム19に対して電動型のロー
リングモータMで駆動されるネジ軸39に螺合する移動
体40を備え、この移動体40と前記支柱状フレーム3
0との間に、延長ロッド41と、ローリングバネ42と
を介装してあり、又、中間フレーム19の上端に固設さ
れた左右一対の係合ロッド43,43と、苗載せ台13
の反苗載せ面側の左右位置に配置されたブラケット44
との間に延長ロッド45と、戻しバネ46を介装してあ
る。又、前記ローリングモータMは、一方の支柱状フレ
ーム30に備えたローリングセンサSからの信号に基づ
いて走行機体3の側に設けた制御装置(図示せず)が、
該センサSが水平状態を検出する方向に向けて駆動し、
この駆動時にはローリングバネ42、戻しバネ46の緩
衝機能によって円滑なローリング作動が行われるように
なっている。
【0024】この田植機では、図2及び図5に示すよう
に、左右の分割物AL,ARを第1軸芯X1、第2軸芯
X2周りで連動して回動させるよう、左右夫々の第1軸
芯上に遊転支承したプレート48,48同士をロッド
(図示せず)を介して互いに逆方向に回動操作するよう
連動連係すると共に、夫々のプレート48,48をフレ
ーム部材23,23とロッド49,49を介して連結
し、又、このプレート48と一体回転する大径のスプロ
ケット50と、前記支柱状フレーム30と一体回転する
小径のスプロケット51とを無端チェーン52を介して
連動連係して連動操作系を構成している。この連動操作
系は一方のフレーム部材23を第1軸芯X1周りで内方
に回動操作した場合には、他方のフレーム部材23がそ
の第1軸芯X1周りで内方に回動すると同時に、第2軸
芯X2,X2周りでブラケット26,26に支持された
系がフレーム部材23,23の回動速度の2倍の速度で
逆方向に、即ち、その左右外端部が走行機体3の前方に
向かう側に回動するようになっている。
【0025】又、図2に示すように、この苗植付装置A
では左右の分割苗載せ台13L,13Rの後面を支持す
る横長姿勢のフレーム体55,55同士を連結する第1
連結機構L1を備え、支柱状フレーム30,30の上端
部に連結する横長姿勢の左右のサポートフレーム56,
56同士を連結する第2連結機構L2を備え、主フレー
ム20に対して左右の支持フレーム28,28の姿勢を
保持する第3連結機構L3を備え、左右の摺動レール3
1,31同士を連結する第4連結機構L4を備え、分割
苗載せ台13L,13Rを苗載せ面の側の下部位置に連
結する第5連結機構L5を備えて分割物AL,ARを作
業姿勢に保持できるよう構成されている。更に、格納操
作は後述するが、図4に示す如く苗植付装置Aを格納姿
勢に設定された際に、この格納姿勢を維持するため、前
記規制部材29,29と保護フレーム38,38との間
に第6連結機構L6が備えられている。
【0026】前記第1連結機構L1は、図10に示すよ
うに一方のフレーム体55に備えた鉤状の係合片57
と、他方のフレーム体55に備えた揺動型のレバー58
で操作される被係合片59とでバックル型に構成されて
いる。又、第2連結機構L2は、図11に示すように一
方のサポートフレーム56の端部に固設した筒状部材6
0に備えた鉤状の係合片57と、他方のサポートフレー
ム56に備えた揺動型のレバー58で操作される被係合
片59とでバックル型に構成されている。又、この第2
連結機構L2では連結状態で筒状部材60の内面に他方
のサポートフレーム56が内嵌して連結姿勢を維持する
ものとなっている。
【0027】第3連結機構L3は、図15(イ),
(ロ),(ハ)及び図15に示すように、前記左右の支
持フレーム28,28夫々の前面位置に連結固定された
横長姿勢で丸パイプ状の嵌合部材61,61と、この嵌
合部材61,61の下側の主フレーム20に対する位置
を決めるよう後方に開放する係合凹部62Aを有する左
右一対の板状の位置決め部材62と、左右の位置決め部
材62,62を左右方向に貫通する軸体63の左右位置
に対して後方に突出する形態に連結したロック部材6
4,64と、このロック部材64,64を係合方向に付
勢するバネ65と、一方のロック部材64に連結したロ
ック解除レバー66とで構成され、夫々のロック部材6
4,64の上面側には嵌合部材62,62に下方から嵌
合する凹状の係合部64A,64Aを形成してあり、
又、この第3連結機構L3では前記軸体63に外嵌する
筒状の操作軸67に対して、位置決め部材62,62に
嵌合した嵌合部材61,61に接当して押出し力を作用
させる作動片68,68を備えると共に、操作軸67に
形成した操作アーム69を介して作動片68,68を押
出し方向に駆動するアクチュエータとして押出しシリン
ダ70を備えている。尚、作動片62と押出しシリンダ
70とを備えて請求項1、2の強制分離手段が構成され
ている。
【0028】第4連結機構L4は、図12に示すように
一方の摺動レール31の下面の支持部材72に対して横
方向に出退自在に備えたロックピン73と、この支持部
材72に備えた係合片57と、他方の摺動レール31の
下面に支持され、ロックピン73が嵌入する嵌合孔を有
する嵌合片74と、揺動型のレバー58で操作される被
係合片59とで位置決め状態でロックするバックル型に
構成されている。
【0029】第5連結機構L5は、図13に示すように
一方の分割苗載せ台の分割面に揺動自在に支持され、レ
バー75で揺動操作される板状の揺動片76と、この揺
動片76がロック姿勢に操作された際に該揺動片76の
揺動端を挟込み支持する保持部材77と、このロック姿
勢に操作された際に係合する係合部材78とで構成され
ている。
【0030】第6連結機構L6は、図4に示すように保
護フレーム38の側に備えた係合片57と、規制部材2
9の側に備えた揺動型のレバー58で操作される被係合
片59とでバックル型に構成されている。
【0031】図16、図17に示すように、右側の分割
苗載せ台13Rの反苗載せ面の側に苗載せ台13の横移
動方向に沿って伸縮作動する油圧シリンダ80を右側の
伝動ケース14に連結状態で支持し、この油圧シリンダ
80の作動部材としてのピストンロッド80Aが配置さ
れた側の分割苗載せ台13Rの側に補強部材81を介し
て連結部材82をピストンロッド80Aが貫通する状態
で備え、ピストンロッド80Aの先端の係合溝80Bに
対してバネ83Aの付勢力で係合する状態と、バネ83
Aの付勢力に抗して分離する状態とに切換自在となる係
合片83を連結部材82に揺動自在に支持し、この係合
片83を係合位置と分離位置とにカム84Aを介して切
換操作する電動モータ84を連結部材82に備え、右側
の伝動ケース14に対する右側の分割苗載せ台13Rの
横方向への作動量を計測するストロークセンサ85を備
えて成る分離操作手段を備えている。
【0032】このような構成から苗植付装置Aを格納す
る場合には、昇降レバー10の操作で苗植付装置Aを上
限まで上昇させ、図6に示す如く横送り機構Dの駆動力
で苗載せ台13を左側の端部位置に送って停止する。次
に、右側の(図2上では左側の)戻しバネ46の延長ロ
ッド45を係合ロッド43から分離する。この後、第1
連結機構L1のロックを解除し、ベベルケース33の出
力軸に備えたクラッチを切り操作し(操作は詳述せ
ず)、又、第3連結機構L3のロック解除レバー66を
連結解除位置に保持し、次に、第4連結機構L4の連結
を解除し、第4連結機構L4の連結を解除する操作を行
う。
【0033】又、右側の戻しバネ46の延長ロッド45
を係合ロッド43から分離する操作は、後に行う右側の
分割苗載せ台13Rの移動操作を軽くするためであり、
クラッチを切り操作するとシフト部材34と咬合部材3
5が完全に分離して、後に行う分割物AL,ARの回動
操作を妨げないためである。
【0034】次に、図8(イ),(ロ)に示すように、
分離操作手段の電動モータ84の駆動で油圧シリンダ8
0のピストンロッド80Aの先端の係合溝80Bに係合
片83を係合させた後に油圧シリンダ80を駆動し、図
7に示すように、ストロークセンサ85で右側の分割苗
載せ台13Rが右側の移動端まで移動した時点で駆動を
停止する(制御動作は詳述せず、又、この状態では左右
の分割苗載せ台13R,13L夫々の間隔は約30セン
チメートルに達する)。
【0035】この後、押出しシリンダ70の駆動で作動
片68を後方に駆動して位置決め部材62と嵌合部材6
1との嵌合を強制的に解除した後に、人為操作でいずれ
か一方の分割物を回動すると、前記左右のプレート4
8,48が互い逆方向に回動し、この回動力が左右のフ
レーム部材23,23に伝えられる結果、第1軸芯X
1,X1周りでの回動でフレーム部材23,23の後端
側が走行機体3の内方に向けて揺動すると同時に、第2
軸芯X2,X2周りでブラケット26,26に支持され
た系がフレーム部材23,23の回動速度の2倍の速度
で逆方向に、即ち、その左右外端部が走行機体3の前方
に向かう側に回動して格納姿勢に達するものとなる。
【0036】又、この格納姿勢への回動時には図8に示
す如く、左右の分割苗載せ台13L,13Rの内端上部
の角部13E,13Eが接近するものの、平面視で分割
苗載せ台13L,13Rが互いに離間する位置で回動す
るので、夫々の角部13E,13Eの接触を回避した回
動が可能となっており、回動の終了によって図9に示す
格納姿勢に達する。この格納姿勢に達すると左右の第6
連結機構L6を連結操作することで左右の分割物AL,
ARの離間方向への回動が阻止され格納操作が完了す
る。
【0037】この格納姿勢では図9に示す如く、左右夫
々の分割苗載せ台13L,13Rが摺動レール31,3
1上で走行機体3の側に近接する位置で、その上端縁同
士が近接状態で平行する姿勢に達するので苗植付装置A
全体の重量を走行機体3の側に寄せて田植機全体の重量
バランスを向上させると共に、苗植付装置Aの横方向へ
の寸法を縮小するものとなる。
【0038】そして、この格納姿勢の苗植付装置Aを作
業姿勢に復元する際には、第3連結機構L3のロック解
除レバー66をロック位置に復元操作し、左右の第6連
結機構L6を分離操作し、押出しシリンダ70の逆方向
への駆動で作動片68を退入させた状態で左右の分割物
AL,ARを復元方向の回動操作すると、左右の嵌合部
材61,61と左右のロック部材64,64とが同時に
係合位置に達し、バネ65の付勢力で自動的に連結状態
に維持するものとなる。更に、第4連結機構L4を連結
操作し、第2連結機構L2を連結操作し、ベベルケース
33の出力軸に備えたクラッチを入り状態に復元操作
し、更に、分離操作手段の油圧シリンダ80の駆動で右
側の分割苗載せ台13Rを左側の分割苗載せ台13Lの
側まで移動させた後、電動モータ84の駆動で係合片8
3をピストンロッド80Aの係合溝80Bから分離し、
第5連結機構L5を連結操作し、第1連結機構L1をロ
ック操作し、分離状態の右側の戻しバネ46の延長ロッ
ド45を係合ロッド43に係合させることで苗植付装置
Aが作業姿勢に復元し、作業可能な状態に達するのであ
る。
【0039】このように、本発明では第3連結機構L3
での連結時には、主フレーム20に形成した位置決め部
材62に対して左右の分割物AL,ARの側に支持され
た嵌合部材61を嵌め込んで位置を決めた状態で連結状
態に達するので、左右の分割物AL,ARを作業姿勢に
強固に保持するものとなっており、この作業姿勢から格
納姿勢に切換える際に位置決め部材62と嵌合部材61
とが強く圧接して分離を行い難い状態に陥っていても、
押出しシリンダ70を駆動することで位置決め部材62
と嵌合部材61とを強制的に分離させて作業者に労力上
の負担を強いることなく軽い操作で格納姿勢への切換を
可能にするものとなっている。特に、苗載せ台13を分
割した状態での右側の分割苗載せ台13Rを横方向への
操作を油圧シリンダ80の駆動力で行えるので、この移
動操作を行う際にも作業者に対して労力上の負担を強い
ることのないものとなっている。
【0040】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態
以外に、例えば、図19に示すように、作動片68を人
為操作型のレバー91で操作するよう強制分離手段を構
成することも可能である。尚、実施の形態と同じ機能を
有するものは実施の形態と共通の番号、符号を附してい
る。
【0041】
【発明の効果】従って、作業姿勢と格納姿勢とに切換自
在に構成された苗植付装置を作業姿勢に維持する嵌合系
の嵌合状態を無理なく解除し得る田植機が合理的に構成
されたのである(請求項1)。又、この嵌合系の分離操
作を専用の操作具からの人為操作力で無理なく行えるも
のとなり(請求項2)、この嵌合系の分離操作を専用の
アクチュエータの駆動力で無理なく行えるものとなり
(請求項3)、苗載せ台をアクチュエータの駆動力で無
理なく分離操作し得る田植機が合理的に構成されたので
ある(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】中間フレームに連係する部材を示す正面図
【図3】作業姿勢の苗植付装置の伝動系の平面図
【図4】格納姿勢の苗植付装置の伝動系の平面図
【図5】第1軸芯、第2軸芯の姿勢を表す側面図
【図6】苗載せ台を摺動レールの端部に位置させた田植
機の平面図
【図7】苗載せ台を分割した田植機の平面図
【図8】苗植付装置を分割して回動させた田植機の平面
【図9】苗植付装置を格納姿勢に設定した田植機の平面
【図10】第1連結機構の平面図
【図11】第2連結機構の一部切欠き正面図
【図12】第4連結機構の一部切欠き後面図
【図13】第5連結機構の斜視図
【図14】第3連結機構の連結状態、解除操作状態、強
制分離状態を示す側面図
【図15】第3連結機構の一部切欠き後面図
【図16】ピストンロッドに対する係合片の係合状態
と、分離状態を示す断面図
【図17】ピストンロッドと係合部材との配置を示す正
面図
【図18】ピストンによる分割苗載せ台の移動前と移動
後の状態を示す正面図
【図19】第3連結機構の別実施の形態の正面図
【符号の説明】
3 走行機体 13 苗載せ台 13L,13R 分割苗載せ台 61 嵌合部材 62 位置決め部材 68 作動片 70 アクチュエータ 80 作動部材 82 連結部材 91 操作具 A 苗植付装置 AL,AR 分割物

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗植付装置を左右方向の中間位置で分割
    し、その分割物の縦向き姿勢の軸芯周りでの回動で、そ
    の横方向を走行機体の前後方向に向かわせる格納姿勢
    と、該苗植付装置の分割を行わず苗植付作業が可能な作
    業姿勢とに切換自在に構成した田植機であって、 前記分割物を格納姿勢から作業姿勢へ操作した際に互い
    に嵌合して夫々の分割物を作業姿勢に保持する嵌合部材
    と位置決め部材とを備えると共に、分割物の作業姿勢か
    ら格納姿勢への切換時に前記嵌合部材を前記位置決め部
    材から分離させる強制分離手段を備えている田植機。
  2. 【請求項2】 前記強制分離手段を、前記嵌合部材と位
    置決め部材との間に分離方向に力を作用させる作動片
    と、この作動片を人為的に操作する操作具とで構成して
    ある請求項1記載の田植機。
  3. 【請求項3】 前記強制分離手段を、前記嵌合部材と位
    置決め部材との間に分離方向に力を作用させる作動片
    と、この作動片を駆動力で操作するアクチュエータとで
    構成してある請求項1記載の田植機。
  4. 【請求項4】 前記苗植付装置に備えられる苗載せ台
    を、左右の分割苗載せ台に分離自在に構成し、又、苗植
    付装置の格納姿勢への切換時に分割苗載せ台同士を分離
    方向に作動させる分離操作手段を備えると共に、この分
    離操作手段を、アクチュエータの駆動力で分割苗載せ台
    を横方向に作動させる作動部材と、作業時における苗載
    せ台の横方向への往復移動を許し、分割苗載せ台の分離
    時に分割苗載せ台に連結して前記作動部材からの横移動
    力を分割苗載せ台に作用させる連結部材とで構成してあ
    る請求項1記載の田植機。
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