JP3432630B2 - 田植機 - Google Patents

田植機

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JP3432630B2
JP3432630B2 JP04276895A JP4276895A JP3432630B2 JP 3432630 B2 JP3432630 B2 JP 3432630B2 JP 04276895 A JP04276895 A JP 04276895A JP 4276895 A JP4276895 A JP 4276895A JP 3432630 B2 JP3432630 B2 JP 3432630B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗植付装置を、少なく
とも分割苗載せ台部とその分割苗載せ台部から苗を取り
出す苗植付機構とを備えた、左右の分割苗植付装置部で
構成するとともに、前記左右の分割苗植付装置部を、前
記分割苗載せ台部が機体左右方向に沿う作業姿勢と、前
記分割苗載せ台部が機体前後方向に沿う格納姿勢とに切
換可能に構成してある田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記田植機においては、分割苗載せ台部
を機体前後方向に沿う格納姿勢においては、作業姿勢の
場合に比べて機体全体の横幅を小さくできる有利な構成
を有する。このような構成を有する田植機においては、
作業姿勢においては両分割苗載せ台部を一体で左右に往
復移動させながら、苗植付装置によって苗取り出し口よ
り苗を切り出し植付ける作業を行う必要から、分割苗載
せ台部を横送り駆動する横送り機構を設けるが、この横
送り機構を設ける方法として、両分割苗載せ台部夫々に
横送り機構を設ける構造を採用することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
場合には、二つの横送り機構を設けるからどうしても全
体として構造の大型化を招来し易く、その上に、両分割
苗載せ台部を駆動する横送り機構同士を同期して駆動す
る為に制御構成も複雑なものに成らざるを得ない。そこ
で、横送り機構の簡素化を図って、両分割苗植付装置部
に亘って単一の横送り機構を架設することも可能である
が、この場合においては、苗載せ台部が分割される際
に、横送り機構を分割できる構造にする必要があり、簡
素化を狙った割には、二つの横送り機構を設ける場合と
は異なった構造の複雑さを招来していた。
【0004】本発明の目的は、横送り機構の構造を簡単
化しながら、その為に作用される両分割苗載せ台部同士
を連結可能な連結解除具の設置位置を合理的に設定し、
それによって、苗載せ台の横送りを円滑に行うことので
きるものを提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による特徴構成
は、前記作業姿勢において前記左右の分割苗載せ台部の
一方に作用してその分割苗載せ台部を左右方向に往復駆
動する横送り機構を設けるとともに、前記横送り機構
を、植付動力を伝達する伝動ケースと、その伝動ケース
より横側方に向けて延出され前記伝動ケースに伝達され
た動力で回転駆動される螺軸と、前記螺軸に螺合して前
記一方の分割苗載せ台部を駆動移動させる移動部材とで
構成し、前記伝動ケースを前記螺軸よりも前記苗植付装
置の左右中央位置に近い側に配置し、前記移動部材と前
記一方の分割苗載せ台部とを連結する部位から横送り方
向に沿った作用線上又はその近傍に、前記左右の分割苗
載せ台部を連結可能な連結解除具を設けてある点にあ
り、その作用効果は次の通りである。
【0006】
【作用】つまり、苗載せ台を横送りする横送り機構を設
けるに、一方の分割苗載せ台部のみを駆動するように、
その分割苗載せ台部に横送り機構を作用させてある。し
かも、このような一方の分割苗載せ台部を横送り機構で
直接駆動する形態を採ったので、必然的に両分割苗載せ
台部を連結できかつ連結状態を解除する連結解除具が必
要であるが、この連結解除具の取り付け位置を横送り機
構の駆動力が作用する作用線上に設け、横送り機構が直
接作用する一方の分割苗載せ台部に作用する駆動力と、
連結解除具を通して他方の分割苗載せ台部に作用する駆
動力とが同一作用線上に位置し、他方の分割苗載せ台部
をガタツキなく駆動することができる。
【0007】
【発明の効果】従って、横送り機構を両分割苗載せ台部
に夫々設ける必要はなく、また、両分割苗載せ台部に亘
って設けた一つの横送り機構を、作業姿勢から格納姿勢
に切り換える際に分離連結可能な構造にする必要がな
く、横送り機構にかかる構造を複雑なものにしなくても
よい。しかも、横送り機構で駆動する対象としては一方
の分割苗載せ台部だけを駆動する形態を採りながら、連
結解除具の取り付け位置の合理的な選定によって、他方
の分割苗載せ台部の駆動もガタツキかつ引っ掛かりなく
円滑に行えるにいたったものである。
【0008】〔その他の目的・構成・作用・効果〕請求
項2における発明の目的は、請求項1における発明の目
的に加えて連結解除具の取り付け構造を強固にできるも
のを提供する点にあり、この為に採られた構成は、請求
項1における構成において、前記連結解除具を構成する
部材を、前記分割苗載せ台部における補強フレームに取
り付けてある点にあり、その作用効果は次の通りであ
る。つまり、両分割苗載せ台部を一体で横送りする際の
駆動力が直接作用する連結解除具の取り付け対象とし
て、苗を載せるだけの機能を要求される苗載せ面ではな
く、分割苗載せ台部の構造上の機能を担う補強フレーム
を選定することによって、連結解除具の取り付けも強固
に行え、しかも、連結解除具を強固に取り付ける為に、
専用の補強を行う必要はなく、苗載せ台に元々ある補強
フレームを兼用利用できる良さもある。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、ステアリング操作される駆動
型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2を備えた走行機
体3の前部にエンジン4を搭載すると共に、この走行機
体3の後部にエンジン4からの動力が伝えられる静油圧
式無段変速装置(HST)5、及び、変速ケース6を配
置し、又、走行機体3の中央部に運転座席7を配置し、
走行機体3の後端部に対し油圧シリンダ8で駆動昇降す
るリンク機構9を介して苗植付装置Aを連結して乗用型
の田植機を構成する。
【0010】前記運転座席7の右側部に苗植付装置Aの
昇降制御と植付クラッチの入り切り操作とを行う昇降レ
バー10を備え、又、運転座席7の左側部には前記無段
変速装置5を操作する変速レバー11を備えている。
【0011】苗植付装置Aはマット状苗Wを載置し、か
つ、その上端側が走行機体3の前方側に傾斜する姿勢の
苗載せ台13、変速ケース6より伝動軸12を介して動
力が伝えられる左右一対の伝動ケース14,14、この
伝動ケース14からチェーンケース15を介して伝えら
れる動力で回転するロータリケース16、このロータリ
ケース16に一対ずつ備えられた植付アーム17、複数
の整地フロート18夫々を備えて8条植え用に構成され
ると共に、ホッパー、繰出し機構、作溝器等を有した施
肥装置19を備え、作業時には苗載せ台13に載置され
たマット状苗Wの下端から苗を植付アーム17が1株ず
つ切出して圃場面に植え付けると同時に、植付けた苗の
近傍の圃場面に施肥装置19で肥料を供給する。尚、ロ
ータリケース16、植付アーム17、及び、これらを駆
動する系で苗植付機構が構成されている。
【0012】図9及び図10に示すように、この田植機
では苗植付装置Aの左右方向での中央位置で4条ずつに
2分割自在に構成してあり、夫々の分割苗植付装置部A
L,ARを、その分割苗植付装置部AL,ARを構成す
るフレーム部材20に対して縦向き姿勢の第1軸芯X1
周りで回動自在に支持し、更に、前記リンク機構9の後
端に備えた主フレーム21に対して、このフレーム部材
20を縦向き姿勢の第2軸芯X2周りで回動自在に支持
してあり、又、図15に示すように、苗植付装置9を作
業姿勢に設定した状態において、鉛直方向を基準に前記
第1軸芯X1、第2軸芯X2夫々の上端側を走行機体3
の前方側に向かう方向に傾斜させてある。
【0013】図9に示すように、リンク機構9は上部に
配置されるトップリンク9Tと下部に配置されるロアー
リンク9Lとで成り、夫々の後端を支持する縦フレーム
9Aの下端部に連結するローリングボス22に対して前
後向き姿勢のローリング軸芯Y周りでローリング自在に
連結プレート23を支持し、この連結プレート23に対
して上部プレート21Aと下部パイプ21Bとで成る前
記主フレーム21を固設すると共に、この主フレーム2
1の左右両端部に前記第2軸芯X2と同軸芯に配置した
第2軸24に回動自在に外嵌するボス部材20Aに対し
て丸パイプ状の前記フレーム部材20を固設して該フレ
ーム部材20を第2軸芯X2周りで回動自在に支持し、
又、夫々のフレーム部材20,20の外端部に前記第1
軸芯X1と同軸芯に配置した第1軸25に対してチャン
ネル状のブラケット26を介して角パイプ状の支持フレ
ーム27を該第1軸芯X1周りで回動自在に支持し、こ
の支持フレーム27に対して前記左右の伝動ケース1
4、及び、前記チェーンケース15を固設し、更に、分
割苗植付装置部AL,AR夫々の一対のチェーンケース
15,15の上面に対して前記苗載せ台13を支持する
左右の摺動レール28,28を設けてある。
【0014】図9に示すように、左側の伝動ケース14
の動力で回転駆動される螺軸29を、該伝動ケース14
と、この側の支持フレーム27の端部の軸受部材30と
の間に亘って備えてあり、この螺軸29の螺旋溝に係入
するコマ(図示せず)の移動力を左側の分割苗載せ台部
13Lに伝える移動部材31を備えて、苗載せ台13の
横送り機構Bを構成してある。移動部材31は、図4、
図5に示すように、苗載せ台13の背面で左右に亘って
架設された板状の補強フレーム46に取り付けてある。
一方、苗載せ台13は左右の分割苗載せ台部13L,1
3R夫々が連結解除具Dで連結されることで、この横送
り機構Bからの駆動力で摺動レール28、28上を一体
的に横方向に往復移動する。連結解除具Dは、軸芯Z周
りで前後揺動可能な連結解除レバー48と、このレバー
48を軸支するブラケット51と、左分割苗載せ台部1
3Lに属するチャンネル状の第1係合片49と、右分割
苗載せ台部13Rに属するチャンネル状の第2係合片5
0とからなり、レバー48の握り部48Aを苗載せ面の
背面側に向けて移動させて第1、第2係合片49,50
に係合させることによって、両分割苗載せ台部13L,
13Rを一体連結でき、レバー48を反対側に揺動させ
ることによって、両分割苗載せ台部13L,13Rを分
離可能である。
【0015】第1、第2係合片49,50は、夫々、連
結解除具Dを構成する部材としての取り付け台49A,
50Aに固着されており、これら取り付け台49A,5
0Aを介して前記した補強フレーム46に取り付けてあ
る。このような構成によって、横送り機構Bの左分割苗
載せ台部13Lに対する連結部位から横送り駆動力が作
用する作用線上に連結解除具Dが位置し、円滑な横送り
駆動が可能である。連結解除レバー48の握り部48A
は、作業姿勢においても、苗載せ面より機体後方側に突
出しており、苗載せ台13の後方側より操作可能になっ
ている。
【0016】この連結解除具Dとともに、摺動レール2
8を連結する連結機構65について説明する。図3
(イ),(ロ)に示すように、摺動レール28を分割し
て、左右分割摺動レール部28L、28Rに構成し、こ
の摺動レール部28L,28Rにバックル式に連結機構
65を設けている。連結機構65は、バックル式の引っ
掛け係止片65Aとカールした被係止片65Bとからな
る。これら係止片65Aと被係止片65Bとを取り付け
ている取付台66A,66Bにおいては、互いに嵌係合
する係合ピン67Bと係合孔67Aとを形成し、作用姿
勢に設定する場合のガイドとして機能させるとともに、
連結後はその連結状態を強固にする機能を持たせてい
る。前記ローリングボス22に対して、前記伝動軸12
からの動力が伝えられる軸体(図示せず)を前記ローリ
ング軸芯Yと同軸芯に遊転支承してあり、図13
(イ),(ロ)及び図14に示すように、この軸体の動
力をベベルケース32、ベベルケース32に備えた一対
の出力軸33,33、クラッチ機構34、中間軸35夫
々を介して左右の伝動ケース14,14に伝える伝動系
を形成してある。又、クラッチ機構34は中間軸35の
端部にスプライン状に形成したクラッチ軸部34Aと、
このクラッチ軸部34Aに係脱自在に出力軸33にスラ
イド移動自在に外嵌したシフト部材34Bと、このシフ
ト部材34Bをクラッチ軸部34Aの側に付勢するバネ
34Cとで成っている。左右のシフト部材34Bを駆動
操作する左右のベルクランク57とこのベルクランク5
7を揺動駆動するスライド式駆動部材58を設け、図1
3(ロ)に示すように、スライド式駆動部材58と操作
具59とをワイヤ60で連係し、操作具59の揺動操作
によって、シフト部材34Bをクラッチ切り方向に移動
操作するようにしてある。
【0017】このクラッチ機構34は入り操作でクラッ
チ軸部34Aとシフト部材34Bとは特定の回転位相で
のみ嵌合し、図13(ロ)に示す如く、切り操作ではク
ラッチ軸部34Aとシフト部材34Bとの離間によっ
て、中間軸35とベベルケース32の出力軸33とが完
全に分離するよう構成されている。尚、ベベルケース3
2は走行機体側からの動力を2つの出力軸33,33に
分岐して出力するようベベルギヤ(図示せず)を有した
伝動系を内装し、中間軸35はフレーム部材20の系に
対して横向き姿勢を維持するよう支承されると共にユニ
バーサルジョイントを備えて構成されている。
【0018】図11(イ),(ロ)、図12に示すよう
に、第2軸24を主フレーム21に対して回転不能に設
け、第1軸25をフレーム部材20に回転不能に設けて
ある。第2軸24の上部位置に第2軸芯X2と同軸芯に
主スプロケット36を固設すると共に、この第2軸24
の上端位置に第2軸芯X2周りで回動自在にプレート状
の回動部材37を備えている。又、第1軸25に対して
回動自在に前記ブラケット26を支持すると共に、この
ブラケット26と一体回転し、かつ、前記主スプロケッ
ト36の歯数の1/2の歯数の従動スプロケット38を
第1軸芯X1と同軸芯に配置し、主スプロケット36と
従動スプロケット38とに亘ってチェーン39を巻回し
てある。
【0019】左右の回動部材37,37夫々を左右のフ
レーム部材20,20より高レベルに配置すると共に、
このフレーム部材20,20の回動力に連動して回動す
るよう吊り下げ姿勢のロッド40,40を介して連結固
定し、又、左右の回動部材37,37を互いに逆方向に
回転させるよう、夫々の間に交差姿勢で一対のワイヤ4
4,44を張設してある。又、左側の第2軸芯X2と同
軸芯に配置したセクタギヤ41をフレーム部材20の側
に固設し、このセクタギヤ41に咬合するピニオンギヤ
42を主フレーム21の側に備えると共に、このピニオ
ンギヤ42を駆動する電動モータ43を備えている。
【0020】前記ロッド40は中間部にターンバックル
40Aが介装されると共に、一方の端部が回動部材37
に溶接固定され、他方の端部がフレーム部材20に固設
された支持部材45を介してネジ式に連結され、又、ロ
ッド40は傾斜姿勢で直線的に回動部材37とフレーム
部材20との間を結ぶことによって、回動部材37に対
してフレーム部材20を吊り下げる形態として強度を向
上させている。又、前記ワイヤ44の中間部にはネジ式
に長さを調節する長さ調節部44Aを備えている。
【0021】このような構成から、苗植付装置Aを格納
する場合には、地面から離間するレベルまで苗植付装置
Aを上昇させた状態で、図16に示す如く、先ず横送り
機構Bの駆動力によって苗載せ台13を左側の端部位置
に送って停止し、次に、連結解除具Dの連結を解除して
右側の分割苗載せ台部13Rを人為的に右側の移動端ま
で移動させて該分割苗載せ台部13Rの摺動レール28
上での移動をロック手段(図示せず)で阻止する(この
状態で図17の姿勢に達し、左右の分割苗載せ台部13
R,13L夫々の間隔は約30センチメートルに達す
る)。
【0022】次に、前記クラッチ機構33を人為的に分
離し、所定の操作で電動モータ43を駆動することで、
セクタギヤ41を回転させ、このセクタギヤ41の回転
によって左フレーム部材20が回転する。この左フレー
ム部材20の回転によって、ロッド40で連結された左
回動部材37が回転し、左回動部材37の回動がワイヤ
44を介して右回動部材37に伝達されてその右回動部
材37が回転し、この回転によって右フレーム部材20
が逆転する。つまり、左右の回動部材37,37、一対
のワイヤ44,44からの力によって夫々のフレーム部
材20,20が連動して第2軸芯X2,X2周りで、そ
の外端側が後方側に向かう側に回動すると共に、この回
動と同時に第1軸芯X1,X1周りでブラケット26,
26に支持された系が主スプロケット36、従動スプロ
ケット38、チェーン39からの力によってフレーム部
材20,20の回動速度の2倍の速度でフレーム部材2
0,20の回動方向と逆方向、即ち、その左右外端部が
走行機体3の前方に向かう側に回動する。
【0023】尚、この格納姿勢への回動時には図18に
示す如く、左右の分割苗載せ台部13L,13Rの内端
上部の角部13E,13Eが接近するものの、平面視で
分割苗載せ台部13L,13Rが互いに離間する位置で
回動するので、夫々の角部13E,13Eの接触を回避
した回動が可能となっており、又、クラッチ機構33の
分離と中間軸35の伸縮とでこの回動が許容される。
【0024】そして、分割苗植付装置部AL,ARが格
納姿勢に達すると電動モータ43の駆動を停止して(制
御動作は詳述せず)格納が完了する。この状態では図1
9に示す如く、左右夫々の分割苗載せ台部13L,13
Rが摺動レール28,28上で走行機体3の側に近接す
る位置で、その上端縁同士が近接状態で平行する姿勢に
達するので苗植付装置A全体の重量を走行機体3の側に
寄せて田植機全体の重量バランスを向上させると共に、
苗植付装置Aの横方向への寸法を縮小するものとなる。
【0025】更に、この格納姿勢では前述のように傾斜
姿勢の第1軸芯X1周りでの回動によって分割苗載せ台
部13L,13Rが図20に示す如く、起立姿勢に向か
う姿勢に切換えられて苗植付装置Aの横方向の寸法を更
に縮小し、又、前述のように傾斜姿勢の第2軸芯X2周
りでのフレーム部材20の回動によって図21に示す如
く、分割苗植付装置部AL,ARの走行機体3の後方側
を上方に持ち上げる結果、平面視において前後方向での
寸法の縮小を可能にし、しかも、田植機全体の重心を更
に前方に移動させて重量バランスを向上させると同時
に、走行時に格納姿勢の苗植付装置Aの後端を地面に接
触させないものになっている。
【0026】そして、この格納姿勢の苗植付装置Aを作
業姿勢に復元する際には電動モータ43を逆回転させる
ことで分割苗植付装置部AL,ARが前述と逆方向に回
動する結果、前述とは逆の動作によって格納姿勢の苗植
付装置Aが作業姿勢に向かう姿勢変更が行われ、この姿
勢変更で苗植付装置Aが図17に示す姿勢に達すると電
動モータ43の駆動を停止し(制御動作は詳述せず)、
クラッチ機構33を連結し、右側の分割苗載せ台部13
Rを左側の分割苗載せ台部13Lの側に寄せて夫々13
L,13Rを連結解除具Dで連結することで作業可能な
状態に達する。
【0027】次に、クラッチ34の入り切りと同時に苗
植付装置Aの作業姿勢を維持するロック機構52とし
て、上記したものとは異なる構造について説明する。図
14に示すように、支持フレーム27に固設したパイプ
材53を介してリング状の係合部材54を延出するとと
もに、主フレーム21の下部パイプ21Bより横向きに
揺動自在にロック片55を取り付け、このロック片55
を係合部材54に係合させることでロック機構52を構
成してある。このロック片55に接当作用して、ロック
姿勢に保持する揺動阻止片56を設け、揺動阻止片56
を連結ロッド61を介して操作具59に連結してある。
このような構成によって、操作具59でロック機構52
とクラッチ34とを、同時にロック解除とクラッチ切り
状態に切り換えることができる。
【0028】操作具59のロック解除とクラッチ切り状
態への揺動操作を阻止するように、ストッパとしてのソ
レノイド62が設けてあり、このソレノイド62の牽制
操作を、苗載せ面に設けた苗残量センサ63の検出結果
に基づいて行うようにしてある。つまり、苗残量センサ
63が苗Wが苗載せ面上に残っていることを感知してい
る場合には、その苗残量情報を制御装置64に投入し、
この制御装置64によってソレノイド62のスプールピ
ンを突出させて、操作具59の揺動作動を規制するよう
にしてある。
【0029】〔別実施例〕 本発明は上記実施例以外に、連結解除具Dの設置位
置としては、横送り機構Bの螺軸29の軸線と一致する
必要はなく、その近傍にあればよい。 連結解除具Dとしては、上記した構成以外に一般的
なネジ止め機構等の採用が可能である。
【0030】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】連結解除具の連結状態を示す背面図
【図3】(イ) 連結解除具の連結解除状態を示す平面
図 (ロ) 連結解除具の連結状態を示す平面図
【図4】連結解除具を示す側面図
【図5】横送り機構と苗載せ台との連結構造を示す側面
【図6】連結解除具を示す横断平面図
【図7】連結解除具を示す分解斜視図
【図8】連結解除具と横送り機構との位置関係を示す側
面図
【図9】苗植付装置の伝動系の平面図
【図10】格納姿勢の苗植付装置の伝動系の平面図
【図11】(イ)は索体による操作系の平面図 (ロ)は格納姿勢での索体による操作系の平面図
【図12】主フレーム、フレーム部材の一部切欠き後面
【図13】(イ)はクラッチの入り状態を示す背面図 (ロ)はクラッチの切り上体を示す背面図
【図14】クラッチ機構とロック機構とに対する操作機
構を示す側面図
【図15】第1軸芯、第2軸芯の姿勢を表す側面図
【図16】両分割苗植付装置部を一方に寄せた状態を示
す平面図
【図17】両分割苗植付装置部の分割状態を示す平面図
【図18】両分割苗植付装置部の旋回状態を示す平面図
【図19】格納姿勢における両分割苗植付装置部の平面
【図20】格納姿勢における両分割苗植付装置部の背面
【図21】格納姿勢での分割苗植付装置部の側面図
【符号の説明】 13L,13R 分割苗載せ台部14 伝動ケース 29 螺軸 31 移動部材 46 補強フレーム 49A,50A 連結解除具を構成する部材 A 苗植付装置 AL,AR 分割苗植付装置部 B 横送り機構 D 連結解除具
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−284823(JP,A) 特開 昭53−2220(JP,A) 特開 昭57−39708(JP,A) 特開 平6−46623(JP,A) 特開 平6−296407(JP,A) 実開 平5−7022(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 A01B 73/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗植付装置(A)を、少なくとも分割苗
    載せ台部(13L),(13R)とその分割苗載せ台部
    (13L),(13R)から苗を取り出す苗植付機構と
    を備えた、左右の分割苗植付装置部(AL),(AR)
    で構成するとともに、前記左右の分割苗植付装置部(A
    L),(AR)を、前記分割苗載せ台部(13L),
    (13R)が機体左右方向に沿う作業姿勢と、前記分割
    苗載せ台部(13L),(13R)が機体前後方向に沿
    う格納姿勢とに切換可能に構成してある田植機であっ
    て、 前記作業姿勢において前記左右の分割苗載せ台部(13
    L),(13R)の一方(13L又は13R)に作用し
    てその分割苗載せ台部(13L又は13R)を左右方向
    に往復駆動する横送り機構(B)を設けるとともに、
    記横送り機構(B)を、植付動力を伝達する伝動ケース
    (14)とその伝動ケース(14)より横側方に向けて
    延出され前記伝動ケース(14)に伝達された動力で回
    転駆動される螺軸(29)と、前記螺軸(29)に螺合
    して前記一方の分割苗載せ台部(13L又は13R)を
    駆動移動させる移動部材(31)とで構成し、前記伝動
    ケース(14)を前記螺軸(29)よりも前記苗植付装
    置(A)の左右中央位置に近い側に配置し、前記移動部
    材(31)と前記一方の分割苗載せ台部(13L又は1
    3R)とを連結する部位から横送り方向に沿った作用線
    上又はその近傍に、前記左右の分割苗載せ台部(13
    L),(13R)を連結可能な連結解除具(D)を設け
    てある田植機。
  2. 【請求項2】 前記連結解除具(D)を構成する部材
    (49A),(49A)を、前記分割苗載せ台部(13
    L),(13R)における補強フレーム(46)に取り
    付けてある請求項1記載の田植機。
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