JP3290867B2 - 多値データ変換装置及び多値データ変換方法 - Google Patents

多値データ変換装置及び多値データ変換方法

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JP3290867B2
JP3290867B2 JP28897595A JP28897595A JP3290867B2 JP 3290867 B2 JP3290867 B2 JP 3290867B2 JP 28897595 A JP28897595 A JP 28897595A JP 28897595 A JP28897595 A JP 28897595A JP 3290867 B2 JP3290867 B2 JP 3290867B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多値で表される画
像データを誤差拡散法により2値化する多値データ変換
装置に関し、特にキャッシュシステムを備えた多値デー
タ変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多値で表されている中間調画像を
2値化して疑似中間調の画像を作成する場合の手段とし
て、誤差拡散法が知られている。この誤差拡散法は、多
値で表されている中間調の画素を2値化する際に生じ
る、実際の濃度と2値化した値との誤差を、周辺の画素
に分配してその濃度を補正し、その補正後の濃度を所定
閾値にて判定して、2値の値のいずれかに決定してい
る。このことにより階調再現性良くかつ高解像度の疑似
中間調の画像が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この誤差拡散法では、
予め2値化された画素に生じた誤差を、分配が必要な範
囲の画素の2値化が完了するまで記憶しておき、該当す
る画素の2値化処理毎に読み出して分配している。した
がって、各画素毎に、周辺画素からの誤差の分配を受け
るために主メモリへのアクセスが頻繁に行われ、処理が
遅くなるという欠点が存在した。
【0004】このような主メモリへの頻繁なアクセスに
よる処理の遅延を防止するために、従来、キャッシュシ
ステムという技術が知られている。キャッシュシステム
とは、主メモリに対して読み出し要求されたアドレスの
データが、主メモリとは別個に備えたキャッシュメモリ
内に存在しないとき(キャッシュミスヒットという)
は、主メモリ内において読み出し要求されたアドレスの
データを含む所定バイトの連続したアドレスのデータを
キャッシュメモリに転送するとともに、該当アドレスの
データを要求元へ転送する処理を行う。このようにし
て、転送されているキャッシュメモリ内のデータに、主
メモリに対して読み出し要求されたアドレスのデータが
存在するとき(キャッシュヒットという)は、主メモリ
から読み出す代りに、キャッシュメモリから該当するデ
ータを読み出して要求元へ転送する処理を行う。キャッ
シュメモリへのアクセスは極めて高速に行われるため、
キャッシュヒット率が高ければ高いほど、高速に誤差拡
散法を実行することができる。
【0005】しかし、誤差拡散法により、階調再現性良
くかつ高解像度の疑似中間調の画像を得るためには、異
なる画像ラインからの誤差の分配を受けなくてはならな
い。例えば、図10に示すごとく、画像ラインを上から
下へかつ各画像ラインにては左から右へ各画素を順次2
値化してきた場合、今回2値化処理が行われる注目画素
を「*」で表すと、既に2値化が完了して2値化誤差が
求められている画素は、同一画像ラインでは注目画素
「*」の左側の全ての画素b0,〜,bp-1と、その画像
ラインよりも上に存在する全ての画像ラインの画素であ
る。この場合、注目画素「*」に誤差を分配する周辺画
素を、一つ上の画像ラインの5つの画素ap-2,ap-1,
ap,ap+1,ap+2および同一画像ラインの左側の2つ
の画素bp-2,bp-1とすると、少なくとも、2つの画像
ライン分のメモリに、2値化が完了した各画素の2値化
誤差を記憶しておき、その中から、画素ap-2,ap-1,
ap,ap+1,ap+2および画素bp-2,bp-1を読み出し
て、その値の所定割合を注目画素「*」に分配すること
により、誤差の分配が行われる。
【0006】しかし、一つ上の画像ラインの5つの画素
ap-2,ap-1,ap,ap+1,ap+2の誤差は、画像上は
注目画素「*」のすぐ上に隣接する画素であっても、記
憶されている状態では、図11に示すごとく、アドレス
上では1ライン分の隔たりが存在する。一方、注目画素
「*」の左側に隣接する2つの画素bp-2,bp-1の誤差
データはアドレスも同様に注目画素「*」に隣接してい
る。
【0007】したがって、一つの注目画素「*」につい
て誤差を分配する演算処理を行う場合、図示するごとく
A領域とB領域との両者にアクセスしなくてはならな
い。このとき、キャッシュメモリへの読み込みは、所定
バイト単位で行われるが、A領域とB領域とが離れてい
ると、A領域とB領域とが共にキャッシュメモリに読み
込まれる確率が低くなる。特に、キャッシュメモリが1
ライン分より小さければ、A領域とB領域とが共にキャ
ッシュメモリに読み込まれる確率は0である。
【0008】このため、画像上は近い位置のデータであ
るにもかかわらず、キャッシュヒット率を高めることが
できず、高速に誤差拡散法を実行することができなかっ
た。これを高めようとすると、キャッシュメモリの容量
を大きくしなくてはならず、コスト的に問題を生じた。
【0009】本発明は、このような誤差拡散法において
も、キャッシュヒット率を高めて、高速に多値データ変
換処理を行うことを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段および効果】本発明では、
周辺画素から注目画素への誤差データの分配を規定する
誤差分配 マトリクスにより、注目画素の周辺画素から注
目画素に配分される2値化誤差和を求め、注目画素の2
値化誤差を設定し、誤差分配マトリクスの行数に対応す
る複数の画像ライン毎に、当該複数の画像ラインで構成
される画像の高さ方向に並ぶ画素の誤差データが主メモ
リ上に連続するように、誤差分配マトリクスの行数に対
応させて注目画素の2値化誤差を誤差データとして主メ
モリ上に配置する。
【0011】すなわち、注目画素の2値化誤差が設定さ
れると、その2値化誤差を誤差データとして主メモリ上
に配置する。このとき、誤差分配マトリクスの行数が2
行であれば、1番目の画像ラインの処理において、主メ
モリ上のアドレスに1つ飛びに、誤差データを格納して
いく。そして2番目の画像ラインの処理では、1番目の
ライン処理で飛ばしたアドレスに誤差データを順に格納
していく。これによって、2画像ラインで構成される画
像の高さ方向に並ぶ画素の誤差データが主メモリ上に連
続することになる。
【0012】具体的には、最初は1番目のラインの最初
の1データ、次は2番目のラインの最初の1データ、次
は1番目のラインの2番目の1データ、次は2番目のラ
インの2番目の1データ、…というように配置される。
【0013】このため、従来、図11に示したごとく、
1注目画素について1ライン分離れたアドレスに存在す
るA領域とB領域との誤差データが、本発明において
は、主メモリ上で、「…,ap-2,bp-2,ap-1,bp-
1,ap,bp,ap+1,bp+1,ap+2,…」といった配列
となり、1つの注目画素に対して誤差分配する全てのア
ドレスがほぼ隣接した配置となる可能性が高く、1つの
注目画素の分配処理においてキャッシュヒット率が極め
て大きなものとなる。特に2画像ライン毎に誤差データ
を配置する場合、2番目のライン上に注目画素がある場
合には、キャッシュヒット率が極めて大きなものとな
る。
【0014】したがって、誤差拡散法の処理全体も高速
なものとなる
【0015】前記例では、誤差の分配は注目画素の画像
ラインと、その前に処理された画ラインとの2画像ラ
インであったが、誤差の分配が注目画素の画像ライン
と、その前に処理された2画ラインとの3画像ライン
であれば、すなわち、誤差分散マトリクスの行数が3行
であれば、画像高さ方向に並ぶ3つの画素の誤差データ
を、主メモリのアドレス上に連続させる。
【0016】すなわち、3画像ラインを「…,ap-2,
ap-1,ap,ap+1,ap+2,…」、「…,bp-2,bp-
1,bp,bp+1,bp+2,…」、「…,cp-2,cp-1,c
p,cp+1,cp+2,…」と表すと、「…,ap-2,bp-
2,cp-2,ap-1,bp-1,cp-1,ap,bp,cp,ap+
1,bp+1,cp+1,ap+2,bp+2…」といった配列とな
り、2画像ラインの場合と同様に1つの注目画素に対し
て誤差分配する全てのアドレスがほぼ隣接した配置とな
る可能性が高く、1つの注目画素の分配処理においてキ
ャッシュヒット率が極めて大きなものとなり、誤差拡散
法全体の処理が向上する。
【0017】4画像ライン以上から分配される場合も、
画像高さ方向に並ぶ4つの画素の誤差データを、主メモ
リのアドレス上に連続するように配置すれば良く、同様
な効果が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、実施の形態としての画像
処理回路1を示すブロック図である。本実施の形態にお
ける誤差拡散処理を行う画像処理回路1は、コンピュー
タとして構成されており、入力データに所要の演算処理
を施すものである。この画像処理回路1は、ディジタル
電気信号で入力された中間調の原画像情報の一部を記憶
する原画像記憶装置(画像メモリ)3と、各計算結果を
格納するRAM5と、ROM7と、キャッシュメモリ8
と、各種画像処理を行うCPU9と、誤差拡散処理後の
データを記憶する出力画像記憶装置(画像メモリ)11
とにより構成されている。
【0019】前記ROM7には、画像処理プログラム、
周辺画素の2値化誤差の分配に対する誤差分配マトリク
ス、および2値化のための閾値などが記憶されている。
撮像装置や既に撮影された画像データを記憶する外部記
憶装置等の画像入力手段(図示しない)から入力された
原画像の中間調画像データは、バス13を介して原画像
記憶装置3に記憶される。原画像データの入力は、1画
素毎でも、1ライン毎でも、また、1画面分送られても
構わない。一画面分の画像データI0,0〜IW-1,H-1の例
を図3に示す。以下、I0,0〜IW-1,H-1は、該当画素の
入力濃度値として用いる。
【0020】この格納された中間調画像データに対し
て、CPU9がROM7内の画像処理プログラムや前記
マトリクス等のデータを用いて誤差拡散処理を行う。以
下に、図2〜図5を参照して、誤差拡散処理にて補正入
力濃度及び閾値を計算して出力値を決定する手順を説明
する。なお、中間調の原画像データの階調数は、0〜2
55の256階調であるとする。
【0021】図2は、本実施の形態における誤差拡散に
よる2値化処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。まず、処理される一画面の画像の幅W(xサイズ)
および高さH(yサイズ)が設定される(S100)。
次に画面座標を表す変数x,yを初期設定としてそれぞ
れ「0」を設定する(S110)。次に座標(x,y)
に分配される周辺画素の2値化誤差和SumEx,yが計
算される(S120)。
【0022】この2値化誤差和SumEx,yは、図4の
ごとく注目画素「*」前に既に求められている2値化誤
差E0,0〜Ex-1,yに基づいて、図5に示す誤差分配マト
リクスにより、注目画素「*」の7つの周辺画素から注
目画素「*」に配分される2値化誤差の合計を意味す
る。すなわち、次式1のごとく、表すことができる。
【0023】
【数1】
【0024】ここで、{}内で最後に加えている定数
「8」は四捨五入用の調整値である。また最初のライン
の画素や各ラインの1,2番目の画素のように、全部あ
るいは一部の2値化誤差が存在しない場合があるが、そ
の場合、対応する2値化誤差は「0」として、あるいは
所定の固定値として計算する。
【0025】尚、図4における各画素の2値化誤差の配
置は画素との対応で示したものであり、実際には、図6
に示すごとく、画像データの内、2ライン分(注目画素
「*」の画像ラインとその1つ上の画像ライン)の2値
化誤差が、順次交互に繰り返して配置された状態で記憶
されている。このように配置されたデータから該当する
2値化誤差を読み取ることにより、2値化誤差和が算出
される。
【0026】すなわち、注目画素の座標(x,y)より
1ライン前の、2値化誤差(Ex-2,y-1、Ex+2,y-1、E
x-1,y-1、Ex+1,y-1、Ex,y-1)については、E0,y-1の
アドレスをオフセットとして、このオフセットにx座標
の2倍を加えることにより、アドレスを求めて、そのア
ドレスにアクセスして2値化誤差を読み出し、2値化誤
差(Ex-2,y、Ex-1,y)については、E0,yのアドレス
をオフセットとして、このオフセットにx座標の2倍を
加えることにより、アドレスを求めて、そのアドレスに
アクセスして2値化誤差を読み出し、前記式1の演算を
行う。
【0027】次に、次式2のごとく、注目画素「*」の
入力濃度Ix,yを2値化誤差和SumEx,yにて補正し
て、補正濃度I′x,yを求める(S130)。
【0028】
【数2】
【0029】次に、この補正濃度I′x,yが閾値T(こ
こではT=128)より小さいか否かが判定される(S
140)。ここで、補正濃度I′x,y < Tであれ
ば、肯定判定されて、注目画素「*」の出力濃度Ox,y
として、「0」が設定され、更に注目画素「*」の2値
化誤差Ex,yに補正濃度I′x,yそのものが設定される
(S150)。
【0030】一方、補正濃度I′x,y ≧ Tであれ
ば、ステップS140では否定判定されて、注目画素
「*」の出力濃度Ox,yとして、「1」が設定され、更
に注目画素「*」の2値化誤差Ex,yは、「補正濃度
I′x,y−255」が設定される(S160)。
【0031】次に、x座標がインクリメントされる(S
170)。このx座標が画像の幅Wと等しくなったか否
かが判定されて(S180)、Wと等しくなっていなけ
れば、否定判定されて、再度、ステップS120の処理
から繰り返す。したがって、x座標が一つ増加した座標
の画素の2値化処理が前述したごとく行われる。
【0032】もし、ステップS180で肯定判定される
と、x座標が「0」に設定され、y座標がインクリメン
トされる(S190)。次に、このy座標が画像の高さ
Hと等しくなったか否かが判定されて(S200)、H
と等しくなっていなければ、否定判定されて、再度、ス
テップS120の処理から繰り返す。したがって、y座
標が一つ増加した座標の画素、すなわち次の行の画素の
2値化処理が前述したごとく行われる。
【0033】もし、ステップS200で肯定判定される
と、1画面分の全ての画素の2値化処理が完了したの
で、処理を終了する。本実施の形態において、CPU9
は、少なくともRAM5内に記憶されている2ライン分
の2値化誤差については、ハード的に行われる図7に示
すキャッシュ制御も含むデータ読込処理にて、誤差和演
算に必要な2値化誤差を読み出している。
【0034】すなわち、データ読み出しにおいて、ま
ず、読み出すべきアドレスのデータがキャッシュメモリ
8に存在するか否かを判定し(S300)、存在しない
場合には、キャッシュミスヒットとして、RAM5か
ら、読み出すべきデータを含むNバイトの連続するアド
レスのデータを、キャッシュメモリ8へ読み込む(S3
10)。Nは、例えば、8バイト、16バイト、32バ
イト等の値である。次に、キャッシュメモリ8から該当
するアドレスの1バイトデータを読み込む(S32
0)。
【0035】もし、ステップS300にて、読み出すべ
きアドレスのデータがキャッシュメモリ8に存在する場
合には、RAM5にアクセスすることなく、キャッシュ
メモリ8から該当アドレスのデータを読み出す(S32
0)。CPU9は、このようにして、キャッシュメモリ
8に一旦読み込んだNバイトのデータ中に読み出し対象
アドレスのデータが存在している限り、RAM5等から
読み出さずに、直接、キャッシュメモリ8からデータを
読み出している。このキャッシュメモリ8からの読み出
しは非常に高速であるが、これに比較してRAM5等か
らの読み出しは遅い。したがって、キャッシュメモリ8
の機能を十分に引き出してCPU9の処理を高速にする
には、続けて行われる処理に必要なデータは、一度にキ
ャッシュメモリ8に読み込まれるNバイトの中にできる
限り多く存在していることが好ましい。
【0036】すなわち、誤差和を求めるステップS12
0の処理で言えば、この処理で必要とされる周辺画素の
2値化誤差(Ex-2,y-1、Ex+2,y-1、Ex-1,y-1、Ex+
1,y-1、Ex,y-1、Ex-2,y、Ex-1,y)が、できるだけ多
くNバイトに含まれることが必要である。従来では、図
11に示したごとく画面の配列と同じように、2値化誤
差もRAM5上に配列していたため、同一注目画素
「*」の周辺画素であるにもかかわらず、2つのグルー
プとなって1ライン分(300dpi,A4サイズ程度
の画像では、約2000〜約3000バイト)の間隔
で、そのグループのアドレスが大きく離れるので、ステ
ップS120の1回の処理においても、どうしても、R
AM5へアクセスしてキャッシュメモリ8に存在しない
データを読み込む必要があり、キャッシュメモリ8の機
能が十分に果せず、CPU9の処理を速めることに限界
が存在した。
【0037】しかし、本実施の形態では、図6に示すご
とく、2ライン分の2値化誤差E0,y-1〜EW-1,y-1、E
0,y〜EW-1,yを、従来のようにライン毎に分けてRAM
5上に配置するのではなく、「E0,y-1、E0,y、…、E
x-2,y-1、Ex-2,y、…、EW-1,y-1、EW-1,y」というよ
うに、最初は1ライン目の1番目の2値化誤差、次は2
ライン目の1番目の2値化誤差、次は1ライン目の2番
目の2値化誤差、次は2ライン目の2番目の2値化誤
差、…というように、2ライン分をRAM5の連続した
アドレス上に交互に出現する配置としている。
【0038】このため、図6に示すごとく、注目画素E
x,y「*」に対して、誤差和演算に必要な周辺画素の2
値化誤差(Ex-2,y-1、Ex+2,y-1、Ex-1,y-1、Ex+1,y
-1、Ex,y-1、Ex-2,y、Ex-1,y)は、「#」を付して
示しているごとく、ほぼ一塊になっており、一度のRA
M5へのアクセスで、キャッシュメモリ8にすべて読み
込まれる可能性が非常に高くなる。
【0039】したがって、ステップS120の処理にお
いて、RAM5へのアクセスが大きく減少し、キャッシ
ュメモリ8の機能が十分に引き出されて、CPU9の処
理が高速化される。 [その他] 前述した実施の形態では、誤差和は2ラインにわたって
いたが、図8の誤差分配マトリクスに示すごとく、3ラ
イン以上にわたっていても良い。3ラインの場合の2値
化誤差のRAM5上での配列は、図9に示すごとく、注
目画素「*」が存在する画像ラインとこの画像ラインよ
り前に2値化処理された2つの画像ラインとに対応する
2値化誤差が、それぞれ1画素分のデータ長に分割され
て、RAM5の連続したアドレス上に、順次3画素毎に
繰り返して出現する配置とする。すなわち、「E0,y-
2、E0,y-1、E0,y、…、Ex-2,y-2、Ex-2,y-1、Ex-
2,y、…、EW-1,y-2、EW-1,y-1、EW-1,y」というよう
に、最初は1ライン目の1番目の2値化誤差、次は2ラ
イン目の1番目の2値化誤差、次は3ライン目の1番目
の2値化誤差、次は1ライン目の2番目の2値化誤差、
次は2ライン目の2番目の2値化誤差、次は3ライン目
の2番目の2値化誤差、…というように、3ライン分を
RAM5の連続したアドレス上に順次3画素毎に繰り返
して出現する配置としている。
【0040】このことにより、「#」で示すごとく、同
一の注目画素「*」に対する周辺画素の2値化誤差は、
ほぼ一塊になっており、前記実施の形態と同じ効果を生
じさせることができる。尚、前記実施の形態において、
「E0,y-1、E0,y、…、Ex-2,y-1、Ex-2,y、…、EW-
1,y-1、EW-1,y」と1画素(ここでは1バイト)毎にラ
インを切り替えていたが、複数画素、例えば2,3画素
毎にラインを切り替えても良い。誤差分配が3ライン以
上に渡る場合も同じである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態としての画像処理回路を
示すブロック図である。
【図2】 前記実施の形態における誤差拡散による2値
化処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】 原画素データ(入力濃度)を画像に対応して
配列したデータ配列説明図である。
【図4】 2値化誤差を画像に対応して配列したデータ
配列説明図である。
【図5】 誤差分配マトリクスの説明図である。
【図6】 RAM上での2値化誤差の格納状態説明図で
ある。
【図7】 データ読込処理のフローチャートである。
【図8】 誤差分配マトリクスの他の例の説明図であ
る。
【図9】 他の例のRAM上での2値化誤差の格納状態
説明図である。
【図10】 従来の誤差分配の説明図である。
【図11】 従来のRAM上での2値化誤差の格納状態
説明図である。
【符号の説明】 1…画像処理回路 3…原画像記憶装置 5…
RAM 7…ROM 8…キャッシュメモリ 9…CP
U 11…出力画像記憶装置(画像メモリ) 13…バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/403 H04N 1/40 103A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主メモリに対して読み出し要求されたアド
    レスのデータがキャッシュメモリ内に存在しないとき
    は、前記主メモリ内において前記読み出し要求されたア
    ドレスのデータを含む所定バイトの連続したアドレスの
    データをキャッシュメモリに転送する処理を行うととも
    に、該当アドレスのデータを要求元へ転送し、一方、主
    メモリに対して読み出し要求されたアドレスのデータが
    キャッシュメモリ内に存在するときは、前記主メモリか
    ら読み出す代りに、前記キャッシュメモリから該当する
    データを読み出して要求元へ転送する処理を行うキャッ
    シュシステムを備え、既に2値化処理された周辺画素から注目画素に分配する
    誤差データを、 前記主メモリに周辺画素毎に記憶させ、
    この誤差データを用いて、多値で表される画像データを
    誤差拡散法により2値化する多値データ変換装置であっ
    て、前記周辺画素から注目画素への誤差データの分配を規定
    する誤差分配マトリクスにより、注目画素の周辺画素か
    ら注目画素に配分される2値化誤差和を求め、前記注目
    画素の2値化誤差を設定し、前記誤差分配マトリクスの
    行数に対応する複数の画像ライン毎に、当該複数の画像
    ラインで構成される画像の高さ方向に並ぶ画素の誤差デ
    ータが主メモリ上に連続するように、前記誤差分配マト
    リクスの行数に対応させて注目画素の2値化誤差を前記
    誤差データとして主メモリ上に配置すること を特徴とす
    る多値データ変換装置。
  2. 【請求項2】主メモリに対して読み出し要求されたアド
    レスのデータがキャッシュメモリ内に存在しないとき
    は、前記主メモリ内において前記読み出し要求されたア
    ドレスのデータを含む所定バイトの連続したアドレスの
    データをキャッシュメモリに転送する処理を行うととも
    に、該当アドレスのデータを要求元へ転送し、一方、主
    メモリに対して読み出し要求されたアドレスのデータが
    キャッシュメモリ内に存 在するときは、前記主メモリか
    ら読み出す代りに、前記キャッシュメモリから該当する
    データを読み出して要求元へ転送する処理を行うキャッ
    シュシステムを前提とし、 既に2値化処理された周辺画素から注目画素に分配する
    誤差データを、前記主メモリに周辺画素毎に記憶させ、
    この誤差データを用いて、多値で表される画像データを
    誤差拡散法により2値化する多値データ変換方法であっ
    て、 前記周辺画素から注目画素への誤差データの分配を規定
    する誤差分配マトリクスにより、注目画素の周辺画素か
    ら注目画素に配分される2値化誤差和を求め、前記注目
    画素の2値化誤差を設定し、前記誤差分配マトリクスの
    行数に対応する複数の画像ライン毎に、当該複数の画像
    ラインで構成される画像の高さ方向に並ぶ画素の誤差デ
    ータが主メモリ上に連続するように、前記誤差分配マト
    リクスの行数に対応させて注目画素の2値化誤差を前記
    誤差データとして主メモリ上に配置すること を特徴とす
    る多値データ変換方法。
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