JP3290152B2 - 高濃度エイコサペンタエン酸またはそのエステル - Google Patents
高濃度エイコサペンタエン酸またはそのエステルInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高濃度エイコサペン
タエン酸またはそのエステルに関するものである。さら
に詳しくはこの発明は、高効率に生産する新規な製造方
法による血栓性疾患の治療および予防のための処方剤と
して有用なエイコサペンタエン酸(EPA)またはその
エステルの高濃度品に関するものである。
タエン酸またはそのエステルに関するものである。さら
に詳しくはこの発明は、高効率に生産する新規な製造方
法による血栓性疾患の治療および予防のための処方剤と
して有用なエイコサペンタエン酸(EPA)またはその
エステルの高濃度品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エイコサペンタエン酸(EP
A)、及びそのエステル、アミド等は血栓生成の予防や
血栓性疾患の治療のための処方剤として有用なことがす
でに知られている。これらのエイコサペンタエン酸類
は、天然油脂、特にサバ、イワシ、タラ等の水産物油脂
中にそれ自体として、あるいはそのグリセライド等の誘
導体として含有されていることが知られており、これら
の魚油等からエイコサペンタエン酸類を取り出すための
方法についての検討が進められてきてもいる。
A)、及びそのエステル、アミド等は血栓生成の予防や
血栓性疾患の治療のための処方剤として有用なことがす
でに知られている。これらのエイコサペンタエン酸類
は、天然油脂、特にサバ、イワシ、タラ等の水産物油脂
中にそれ自体として、あるいはそのグリセライド等の誘
導体として含有されていることが知られており、これら
の魚油等からエイコサペンタエン酸類を取り出すための
方法についての検討が進められてきてもいる。
【0003】しかしながら、これらの魚油等からなる天
然油脂中には、炭素数20の不飽和脂肪酸であるエイコ
サペンタエン酸以外の、炭素数19以下および21以上
等の他の夾雑する脂肪酸が圧倒的に多く含まれており、
エイコサペンタエン酸類のみを選択的に高濃度(高純
度)品として効率的に取り出すことは困難を極めてい
る。たとえば、天然油脂からのエイコサペンタエン酸類
の製造方法として、天然油脂からの脂肪酸混合物をエス
テル化し、これを減圧下に精密分留し、次いで、得られ
た留分を尿素付加体法によって精製する方法がこれまで
に提案されている(特開昭57−149400)。10
mmHg、さらに好ましくは0.1〜0.01mmHg
の減圧下にリング充填の1塔の精留塔において精密分留
し、さらに尿素付加体法によって精製するこの方法によ
って、80%純度程度のエイコサペンタエン酸エステル
が得られている。しかしながら、この方法によっても、
精留によって得られるC20留分中エイコサペンタエン酸
エステルはわずか30%程度にしかすぎず、しかも尿素
付加体処理や、さらにその後の減圧蒸留という複雑で、
めんどうな処理工程の採用が必要とされている。このた
め、その生産効率の向上はもとより、生産コスト低減に
は大きな制約があり、プロセスの実用化には問題があっ
た。
然油脂中には、炭素数20の不飽和脂肪酸であるエイコ
サペンタエン酸以外の、炭素数19以下および21以上
等の他の夾雑する脂肪酸が圧倒的に多く含まれており、
エイコサペンタエン酸類のみを選択的に高濃度(高純
度)品として効率的に取り出すことは困難を極めてい
る。たとえば、天然油脂からのエイコサペンタエン酸類
の製造方法として、天然油脂からの脂肪酸混合物をエス
テル化し、これを減圧下に精密分留し、次いで、得られ
た留分を尿素付加体法によって精製する方法がこれまで
に提案されている(特開昭57−149400)。10
mmHg、さらに好ましくは0.1〜0.01mmHg
の減圧下にリング充填の1塔の精留塔において精密分留
し、さらに尿素付加体法によって精製するこの方法によ
って、80%純度程度のエイコサペンタエン酸エステル
が得られている。しかしながら、この方法によっても、
精留によって得られるC20留分中エイコサペンタエン酸
エステルはわずか30%程度にしかすぎず、しかも尿素
付加体処理や、さらにその後の減圧蒸留という複雑で、
めんどうな処理工程の採用が必要とされている。このた
め、その生産効率の向上はもとより、生産コスト低減に
は大きな制約があり、プロセスの実用化には問題があっ
た。
【0004】この方法とほぼ同時に、2塔の蒸留塔を用
いて、減圧条件下に連続蒸留し、C 20留分として50%
前後のエイコサペンタエン酸類を取得し、次いで尿素付
加処理とカラムクロマト精製する方法がこの発明の出願
人によって提案されてもいる(特開昭58−803
7)。この方法によって蒸留精製の効率は大きく向上し
たものの、依然としてその後の尿素付加処理することな
しには80%以上の高濃度(高純度)のエイコサペンタ
エン酸またはそのエステルを得ることはできない。しか
も、この方法の場合にも尿素付加処理プロセスが欠かせ
ないため、生産工程の合理化、生産効率の向上には限界
があった。
いて、減圧条件下に連続蒸留し、C 20留分として50%
前後のエイコサペンタエン酸類を取得し、次いで尿素付
加処理とカラムクロマト精製する方法がこの発明の出願
人によって提案されてもいる(特開昭58−803
7)。この方法によって蒸留精製の効率は大きく向上し
たものの、依然としてその後の尿素付加処理することな
しには80%以上の高濃度(高純度)のエイコサペンタ
エン酸またはそのエステルを得ることはできない。しか
も、この方法の場合にも尿素付加処理プロセスが欠かせ
ないため、生産工程の合理化、生産効率の向上には限界
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】医用処方剤として有用
なエイコサペンタエン酸またはそのエステル等を臨床的
に、あるいはさらに広範囲な疾患領域への適用を目的と
する研究のために使用していくためには、たとえばその
濃度(純度)が80%以上、さらには85%以上のもの
を大量に高効率で生産することが強く望まれている。し
かしながら、以上の通りのこれまでの状況においては、
このような要請に対応することはできなかった。この発
明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、
従来の製造・精製方法の欠点を克服し、濃度80%以上
の高濃度エイコサペンタエン酸またはそのエステルを、
簡便に、かつ、高効率で取得することを可能とする新し
い方法で得られた、実質的に熱劣化物を含まない、エイ
コサペンタエン酸(EPA)またはそのエステルの高濃
度品を提供することを目的としている。
なエイコサペンタエン酸またはそのエステル等を臨床的
に、あるいはさらに広範囲な疾患領域への適用を目的と
する研究のために使用していくためには、たとえばその
濃度(純度)が80%以上、さらには85%以上のもの
を大量に高効率で生産することが強く望まれている。し
かしながら、以上の通りのこれまでの状況においては、
このような要請に対応することはできなかった。この発
明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、
従来の製造・精製方法の欠点を克服し、濃度80%以上
の高濃度エイコサペンタエン酸またはそのエステルを、
簡便に、かつ、高効率で取得することを可能とする新し
い方法で得られた、実質的に熱劣化物を含まない、エイ
コサペンタエン酸(EPA)またはそのエステルの高濃
度品を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、EPAの濃度を上げるための工
程として工業的規模で蒸留する工程のみの工程を経て製
造された実質的に熱劣化物を含まない、エイコサペンタ
エン酸またそのエステルを85%以上含む、C20の脂肪
酸またそのエステルの純度が97%以上であり、C 19 以
下の脂肪酸またそのエステルが0.1%以下であり、C
21 以上の脂肪酸またそのエステルを含まない脂肪酸組成
物を要旨としている。
を解決するものとして、EPAの濃度を上げるための工
程として工業的規模で蒸留する工程のみの工程を経て製
造された実質的に熱劣化物を含まない、エイコサペンタ
エン酸またそのエステルを85%以上含む、C20の脂肪
酸またそのエステルの純度が97%以上であり、C 19 以
下の脂肪酸またそのエステルが0.1%以下であり、C
21 以上の脂肪酸またそのエステルを含まない脂肪酸組成
物を要旨としている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の上記のエイコサペンタエ
ン酸またはそのエステルの高濃度品の製造方法は、エイ
コサペンタエン酸またはその誘導体を含む天然油脂から
得られる脂肪酸またはそのエステルの混合物を、低炭素
数脂肪酸類初留分の精留塔を独立させた3塔以上の蒸留
塔において、前段蒸留塔から留出分が供給される蒸留塔
の塔底液を前段蒸留塔に還流し、10mmHg以下の減
圧および210℃以下の塔底温度において連続蒸留する
ことを特徴とする。
ン酸またはそのエステルの高濃度品の製造方法は、エイ
コサペンタエン酸またはその誘導体を含む天然油脂から
得られる脂肪酸またはそのエステルの混合物を、低炭素
数脂肪酸類初留分の精留塔を独立させた3塔以上の蒸留
塔において、前段蒸留塔から留出分が供給される蒸留塔
の塔底液を前段蒸留塔に還流し、10mmHg以下の減
圧および210℃以下の塔底温度において連続蒸留する
ことを特徴とする。
【0008】また、上記の方法は、前段蒸留塔の塔頂留
分の凝縮液を、前段蒸留塔から留出分が供給される上記
蒸留塔に送ることや、エイコサペンタエン酸またはその
エステルを主成分として含有する主留分の精留塔と、後
留(残留)分の精留塔とを各々独立して設けて連続蒸留
することを好ましい態様としてもいる。
分の凝縮液を、前段蒸留塔から留出分が供給される上記
蒸留塔に送ることや、エイコサペンタエン酸またはその
エステルを主成分として含有する主留分の精留塔と、後
留(残留)分の精留塔とを各々独立して設けて連続蒸留
することを好ましい態様としてもいる。
【0009】またはさらに、上記の方法は、各々の蒸留
塔が独立した真空系および凝縮系を有すること等を好ま
しい様態の一つとしてもいる。エイコサペンタエン酸等
の長鎖高度不飽和脂肪酸類は分子内に二重結合が多いた
め、蒸留時の加熱によって劣化や重合等の熱変性をおこ
しやすく、蒸留濃縮は著しく困難である。また一方、エ
イコサペンタエン酸類を含有する天然油脂は、エイコサ
ペンタエン酸類以外に各種脂肪酸類を含み、これらは沸
点が近いため、蒸留塔の高さをかなり高くし、還流量を
多くしなければ分離することができない。しかしなが
ら、このことは、塔低圧力の上昇とそれにともなう温度
上昇による熱変性という問題を引きおこし、結局のとこ
ろ、エイコサペンタエン酸類の蒸留精製を著しく困難な
ものとする。しかしながら、上記の方法によって、この
ような問題の発生もなく、蒸留精製のみによって、簡便
な操作で、しかも高効率に85%以上の濃度の高純度エ
イコサペンタエン酸またはそのエステルの取得を可能と
する。
塔が独立した真空系および凝縮系を有すること等を好ま
しい様態の一つとしてもいる。エイコサペンタエン酸等
の長鎖高度不飽和脂肪酸類は分子内に二重結合が多いた
め、蒸留時の加熱によって劣化や重合等の熱変性をおこ
しやすく、蒸留濃縮は著しく困難である。また一方、エ
イコサペンタエン酸類を含有する天然油脂は、エイコサ
ペンタエン酸類以外に各種脂肪酸類を含み、これらは沸
点が近いため、蒸留塔の高さをかなり高くし、還流量を
多くしなければ分離することができない。しかしなが
ら、このことは、塔低圧力の上昇とそれにともなう温度
上昇による熱変性という問題を引きおこし、結局のとこ
ろ、エイコサペンタエン酸類の蒸留精製を著しく困難な
ものとする。しかしながら、上記の方法によって、この
ような問題の発生もなく、蒸留精製のみによって、簡便
な操作で、しかも高効率に85%以上の濃度の高純度エ
イコサペンタエン酸またはそのエステルの取得を可能と
する。
【0010】上記の方法が対象とする脂肪酸またはその
エステルの混合物は、エイコサペンタエン酸またはその
グリセリド等の誘導体を多く含有する天然油脂から得ら
れる任意のものを用いることができ、たとえば、イワ
シ、サバ、ニシン、サンマ等の魚、ナンキョクオキア
ミ、ツノナシオキアミ、コペポーダ等の動物性海洋プラ
ンクトン等の適宜なものから得られる脂肪酸またはその
エステルの混合物を使用することができる。
エステルの混合物は、エイコサペンタエン酸またはその
グリセリド等の誘導体を多く含有する天然油脂から得ら
れる任意のものを用いることができ、たとえば、イワ
シ、サバ、ニシン、サンマ等の魚、ナンキョクオキア
ミ、ツノナシオキアミ、コペポーダ等の動物性海洋プラ
ンクトン等の適宜なものから得られる脂肪酸またはその
エステルの混合物を使用することができる。
【0011】これらの脂肪酸混合物は、所望により、エ
ステル化して連続蒸留する。この連続蒸留法において
は、充填式、スプリング式、棚段式等の各種の方式の蒸
留塔が採用でき、より好ましくは、網目板状体を用い、
蒸留塔全体で理論段数が5以上、個々の蒸留塔では3以
上とすることができる。
ステル化して連続蒸留する。この連続蒸留法において
は、充填式、スプリング式、棚段式等の各種の方式の蒸
留塔が採用でき、より好ましくは、網目板状体を用い、
蒸留塔全体で理論段数が5以上、個々の蒸留塔では3以
上とすることができる。
【0012】3塔以上の蒸留塔からなる上記の方法での
連続蒸留は、いずれも、10mmHg以下、より好まし
くは、0.1mmHg前後の減圧条件、および210℃
以下、より好ましくは、195℃以下の塔底温度におい
て実施する。この3塔以上の蒸留塔の構成は、いずれの
場合も、そのうちの1塔は初留分回収のための精留塔と
して独立させる。たとえば3塔によって構成する場合に
は、 (I) 第1蒸留塔 (II) 第2蒸留塔(初留分精留塔) (III) 第3蒸留塔(主留分および後留分精留塔) に区分し、また4塔によって構成する場合には、 (I) 第1蒸留塔 (II) 第2蒸留塔(初留分精留塔) (III) 第3蒸留塔(後留分精留塔) (IV) 第4蒸留塔(主留分精留塔) に区分する。さらに、3塔の場合には、 (I) 第1蒸留塔(初留分精留塔) (II) 第2蒸留塔(後留分精留塔) (III) 第3蒸留塔(主留分精留塔) に区分することもできる。もちろん、精留塔の構成をさ
らに細分化することもできる。
連続蒸留は、いずれも、10mmHg以下、より好まし
くは、0.1mmHg前後の減圧条件、および210℃
以下、より好ましくは、195℃以下の塔底温度におい
て実施する。この3塔以上の蒸留塔の構成は、いずれの
場合も、そのうちの1塔は初留分回収のための精留塔と
して独立させる。たとえば3塔によって構成する場合に
は、 (I) 第1蒸留塔 (II) 第2蒸留塔(初留分精留塔) (III) 第3蒸留塔(主留分および後留分精留塔) に区分し、また4塔によって構成する場合には、 (I) 第1蒸留塔 (II) 第2蒸留塔(初留分精留塔) (III) 第3蒸留塔(後留分精留塔) (IV) 第4蒸留塔(主留分精留塔) に区分する。さらに、3塔の場合には、 (I) 第1蒸留塔(初留分精留塔) (II) 第2蒸留塔(後留分精留塔) (III) 第3蒸留塔(主留分精留塔) に区分することもできる。もちろん、精留塔の構成をさ
らに細分化することもできる。
【0013】前2者のいずれの場合にも、この発明の高
濃度品を得る上記の方法においては、初留分精留塔の塔
底液は前段の、すなわち上記の構成例では第1蒸留塔へ
の還流液として戻すことを必須としている。また、第1
蒸留塔の塔頂留分をいったん凝縮させた後に、凝縮液の
状態で初留分精留塔に送ることも好ましい態様としてい
る。後1者の初留分精留塔の前に前段蒸留塔がない場合
でも、第2、第3の蒸留塔の間にこの関係がある。ま
た、4塔を用いた後述の実施例でも第1、第2の間と、
第3、第4の間にこれらの関係がある。さらに、各々の
蒸留塔は、その真空度や塔底温度を厳密に制御すること
が必要であることから、各塔毎に独立した真空系を設け
ることが好ましい。
濃度品を得る上記の方法においては、初留分精留塔の塔
底液は前段の、すなわち上記の構成例では第1蒸留塔へ
の還流液として戻すことを必須としている。また、第1
蒸留塔の塔頂留分をいったん凝縮させた後に、凝縮液の
状態で初留分精留塔に送ることも好ましい態様としてい
る。後1者の初留分精留塔の前に前段蒸留塔がない場合
でも、第2、第3の蒸留塔の間にこの関係がある。ま
た、4塔を用いた後述の実施例でも第1、第2の間と、
第3、第4の間にこれらの関係がある。さらに、各々の
蒸留塔は、その真空度や塔底温度を厳密に制御すること
が必要であることから、各塔毎に独立した真空系を設け
ることが好ましい。
【0014】以下、添付した図面に沿って上記の方法に
ついてさらに詳しく説明する。図1は、4塔の蒸留塔を
用いる例を示したものである。たとえば図1に示したよ
うに、脂肪酸混合物(A)を対象として、4塔の蒸留塔
(1)(2)(3)(4)を用いて連続蒸留する。各々
の蒸留塔(1)(2)(3)(4)には、独立して、真
空系(5)(6)(7)(8)及び凝縮系(9)(1
0)(11)(12)、さらに、リボイラー(13)
(14)(15)(16)を配設してもいる。この蒸留
塔(1)(2)(3)(4)は、各々、1mmHg以下
の減圧、および200℃以下の塔底温度に厳密に制御す
る。真空度と温度とは密接に関係しているため、各の蒸
留塔に独立の真空系を配置するのが好ましいが、この制
御のために真空系(5)(6)(7)(8)を各々完全
に独立にすることは必ずしも必須ではない。真空ポンプ
の能力や制御システム等に応じてこの真空系を適宜に構
成してもよい。
ついてさらに詳しく説明する。図1は、4塔の蒸留塔を
用いる例を示したものである。たとえば図1に示したよ
うに、脂肪酸混合物(A)を対象として、4塔の蒸留塔
(1)(2)(3)(4)を用いて連続蒸留する。各々
の蒸留塔(1)(2)(3)(4)には、独立して、真
空系(5)(6)(7)(8)及び凝縮系(9)(1
0)(11)(12)、さらに、リボイラー(13)
(14)(15)(16)を配設してもいる。この蒸留
塔(1)(2)(3)(4)は、各々、1mmHg以下
の減圧、および200℃以下の塔底温度に厳密に制御す
る。真空度と温度とは密接に関係しているため、各の蒸
留塔に独立の真空系を配置するのが好ましいが、この制
御のために真空系(5)(6)(7)(8)を各々完全
に独立にすることは必ずしも必須ではない。真空ポンプ
の能力や制御システム等に応じてこの真空系を適宜に構
成してもよい。
【0015】以上の構成においては、まず原料(A)を
第1蒸留塔(1)に、たとえばその塔頂近傍に導入し、
塔頂留分は凝縮系(9)において凝縮し、第2蒸留塔
(2)としての初留分精留塔に、たとえばその塔底部に
液状で導入する。この液状での導入は、この発明の高濃
度品製造のための方法において重要なファクターであ
る。
第1蒸留塔(1)に、たとえばその塔頂近傍に導入し、
塔頂留分は凝縮系(9)において凝縮し、第2蒸留塔
(2)としての初留分精留塔に、たとえばその塔底部に
液状で導入する。この液状での導入は、この発明の高濃
度品製造のための方法において重要なファクターであ
る。
【0016】第2蒸留塔(2)においては、その塔頂留
分としてより低炭素数(<C19)の脂肪酸類からなる初
留分(B)を回収する。また、その塔底液の一部は、第
1蒸留塔(1)の塔頂近傍に還流する。これもこの発明
の高濃度品製造のための方法にとって極めて重要な一つ
の特徴である。第1蒸留塔(1)の塔底凝縮液もリボイ
ラー(13)で加熱して塔底部に戻すとともに、第3蒸
留塔(3)の塔頂近傍に、液状で導入する。この第3蒸
留塔(3)の塔頂留分は凝縮系(11)を介して凝縮液
として第4蒸留塔(4)の塔底部に供給する。また、塔
底凝縮液は、リボイラー(15)によって加熱して塔底
部に戻すとともに、エイコサペンタエン酸またはそのエ
ステルより長鎖のC21以上の脂肪酸から主としてなる後
留(残留)分(C)を回収する。
分としてより低炭素数(<C19)の脂肪酸類からなる初
留分(B)を回収する。また、その塔底液の一部は、第
1蒸留塔(1)の塔頂近傍に還流する。これもこの発明
の高濃度品製造のための方法にとって極めて重要な一つ
の特徴である。第1蒸留塔(1)の塔底凝縮液もリボイ
ラー(13)で加熱して塔底部に戻すとともに、第3蒸
留塔(3)の塔頂近傍に、液状で導入する。この第3蒸
留塔(3)の塔頂留分は凝縮系(11)を介して凝縮液
として第4蒸留塔(4)の塔底部に供給する。また、塔
底凝縮液は、リボイラー(15)によって加熱して塔底
部に戻すとともに、エイコサペンタエン酸またはそのエ
ステルより長鎖のC21以上の脂肪酸から主としてなる後
留(残留)分(C)を回収する。
【0017】第3蒸留塔(3)の塔頂からの凝縮液を導
入した第4蒸留塔(4)においては、塔頂からの蒸留成
分を凝縮系(12)において凝縮し、一部を塔頂近傍に
還流するとともに、エイコサペンタエン酸またはそのエ
ステルを主なものとする主留分(D)を回収する。一
方、塔底凝縮液はリボイラー(16)で加熱して塔底に
戻すとともに、一部を、第3蒸留塔(3)の塔頂近傍に
還流する。なお、原料(A)は、第1蒸留塔(1)への
導入前に、減圧に保ったフラッシュタンク(17)にお
いて処理し、空気や水分等の不純物を除去するようにし
てもよい。また、リボイラー(13)(14)(15)
(16)には、加熱時間を短くすることができる流下薄
膜蒸発型のものを採用することが有利でもある。これに
より、熱劣化をより効果的に防ぐことができる。次に図
1に例示した装置を用いての、この発明の高濃度品製造
のための方法の具体的な製造例を説明する。
入した第4蒸留塔(4)においては、塔頂からの蒸留成
分を凝縮系(12)において凝縮し、一部を塔頂近傍に
還流するとともに、エイコサペンタエン酸またはそのエ
ステルを主なものとする主留分(D)を回収する。一
方、塔底凝縮液はリボイラー(16)で加熱して塔底に
戻すとともに、一部を、第3蒸留塔(3)の塔頂近傍に
還流する。なお、原料(A)は、第1蒸留塔(1)への
導入前に、減圧に保ったフラッシュタンク(17)にお
いて処理し、空気や水分等の不純物を除去するようにし
てもよい。また、リボイラー(13)(14)(15)
(16)には、加熱時間を短くすることができる流下薄
膜蒸発型のものを採用することが有利でもある。これに
より、熱劣化をより効果的に防ぐことができる。次に図
1に例示した装置を用いての、この発明の高濃度品製造
のための方法の具体的な製造例を説明する。
【0018】<製造例1>魚油から得られた脂肪酸(C
19以下60%、C2023%、C21以上17%)混合物の
エチルエステルを、1mmHgの真空に保ったフラッシ
ュタンク(17)にて処理し、次いで、塔径300m
m、高さ約7mで、0.1mmHgの真空に保った第1
蒸留塔(1)に15〜20l/hrの割合で供給した。
この第1蒸留塔(1)においては、塔底温度195℃以
下、より具体的には193〜195℃となるようにし
た。また、その理論段数は4段とした。この第1蒸留塔
(1)には、その塔底にC20以上の脂肪酸エステル混合
物が集まることから、この第1蒸留塔の塔底部の真空度
および温度の制御が難しくなる。そこで、第1蒸留塔内
への充填物の量は第2蒸留塔(2)よりも少なくした。
19以下60%、C2023%、C21以上17%)混合物の
エチルエステルを、1mmHgの真空に保ったフラッシ
ュタンク(17)にて処理し、次いで、塔径300m
m、高さ約7mで、0.1mmHgの真空に保った第1
蒸留塔(1)に15〜20l/hrの割合で供給した。
この第1蒸留塔(1)においては、塔底温度195℃以
下、より具体的には193〜195℃となるようにし
た。また、その理論段数は4段とした。この第1蒸留塔
(1)には、その塔底にC20以上の脂肪酸エステル混合
物が集まることから、この第1蒸留塔の塔底部の真空度
および温度の制御が難しくなる。そこで、第1蒸留塔内
への充填物の量は第2蒸留塔(2)よりも少なくした。
【0019】第1蒸留塔(1)の塔頂凝縮液は第2蒸留
塔(2)の塔底部に導入した。この第2塔の塔底温度は
184〜185℃となるようにし、0.1mmHgの減
圧において操作した。理論段数は6段とした。また、塔
頂留分は、還流比1:2で還流し、一部は、初留分
(B)として回収した。この初留分の組成は、表1にも
示したように、C19以下の脂肪酸類99%、C 20エイコ
サペンタエン酸エステル他1%、C21以上の脂肪酸類0
%であった。第2蒸留塔(2)においては、その塔底液
が液面として一定になるように制御し、塔底液を第1蒸
留塔(1)の塔頂近傍に戻した。つまり、この塔底凝縮
液は還流液として第1蒸留塔(1)に戻した。第1蒸留
塔(1)の塔底液は、第3蒸留塔(3)の塔頂近傍に供
給した。この時の圧力は0.1mmHgの減圧条件と
し、また塔底温度は同様に195℃以下となるようにし
た。理論段数は4段とした。
塔(2)の塔底部に導入した。この第2塔の塔底温度は
184〜185℃となるようにし、0.1mmHgの減
圧において操作した。理論段数は6段とした。また、塔
頂留分は、還流比1:2で還流し、一部は、初留分
(B)として回収した。この初留分の組成は、表1にも
示したように、C19以下の脂肪酸類99%、C 20エイコ
サペンタエン酸エステル他1%、C21以上の脂肪酸類0
%であった。第2蒸留塔(2)においては、その塔底液
が液面として一定になるように制御し、塔底液を第1蒸
留塔(1)の塔頂近傍に戻した。つまり、この塔底凝縮
液は還流液として第1蒸留塔(1)に戻した。第1蒸留
塔(1)の塔底液は、第3蒸留塔(3)の塔頂近傍に供
給した。この時の圧力は0.1mmHgの減圧条件と
し、また塔底温度は同様に195℃以下となるようにし
た。理論段数は4段とした。
【0020】第3蒸留塔(3)の塔底液として、後留
(残留)分(C)を回収した。この後留の組成は、表1
に示した通り、C19以下の脂肪酸類0.1%、C20エイ
コサペンタエン酸エステル他20%、C21以上の脂肪酸
類79.9%であった。この第3蒸留塔(3)の塔頂留
分は、凝縮液として第4蒸留塔(4)の塔底部に供給し
た。理論段数6段のこの第4蒸留塔(4)は、0.1m
mHgの減圧で、塔底温度195℃以下となるように操
作した。塔底液は、還流液として第3蒸留塔(3)の塔
頂部に戻した。この時も、第4蒸留塔の塔底液面が一定
となるようにした。塔頂凝縮液は、還流比1:2で還流
させ、同時に主留分(D)を回収した。この主留分の組
成は、表1に示したように、C19以下の脂肪酸類0.1
%、C 21以上の脂肪酸類0%、C20エイコサペンタエン
酸エステル他99.9%であった。C20留分のうちのエ
イコサペンタエン酸エチルエステルの濃度は88%であ
った。
(残留)分(C)を回収した。この後留の組成は、表1
に示した通り、C19以下の脂肪酸類0.1%、C20エイ
コサペンタエン酸エステル他20%、C21以上の脂肪酸
類79.9%であった。この第3蒸留塔(3)の塔頂留
分は、凝縮液として第4蒸留塔(4)の塔底部に供給し
た。理論段数6段のこの第4蒸留塔(4)は、0.1m
mHgの減圧で、塔底温度195℃以下となるように操
作した。塔底液は、還流液として第3蒸留塔(3)の塔
頂部に戻した。この時も、第4蒸留塔の塔底液面が一定
となるようにした。塔頂凝縮液は、還流比1:2で還流
させ、同時に主留分(D)を回収した。この主留分の組
成は、表1に示したように、C19以下の脂肪酸類0.1
%、C 21以上の脂肪酸類0%、C20エイコサペンタエン
酸エステル他99.9%であった。C20留分のうちのエ
イコサペンタエン酸エチルエステルの濃度は88%であ
った。
【0021】<比較例>比較のために、図2に示した2
塔の構成からなる蒸留塔(21)(22)(論理段数1
0段)による連続減圧蒸留を試みた。この時も、各々の
蒸留塔(21)(22)には、独立の真空系(23)
(24)および凝縮系(25)(26)を設け、リボイ
ラー(27)(28)も配置した。第1蒸留塔(21)
塔頂より初留分(B′)を、第2蒸留塔(22)塔頂よ
り主留分(D′)、またその塔底より後留(残留)分
(C′)を回収するようにした。各々の蒸留塔(21)
(22)は0.1mmHgの減圧条件とした。第1蒸留
塔(21)の塔底温度を195℃以下となるように試み
たが、温度制御は困難で、210℃以上になる場合があ
り、熱変性物の生成が認められた。初留分、主留分およ
び後留分の組成は表2に示した通りであった。C20留分
の分離精製効率はこの発明の高濃度品製造のための方法
に比べてはるかに劣り、また、蒸留操作の制御は著しく
困難となった。また、C20留分として回収された主留分
のうちのエイコサペンタエン酸エチルエステル濃度は7
6%にとどまった。第1蒸留塔(21)の塔底温度を1
95℃以下に制御しても、この表2から明らかなよう
に、どうしても、より低炭素数の、特にC18脂肪酸類の
混入がさけられず、製品としては全く不充分なものとな
った。
塔の構成からなる蒸留塔(21)(22)(論理段数1
0段)による連続減圧蒸留を試みた。この時も、各々の
蒸留塔(21)(22)には、独立の真空系(23)
(24)および凝縮系(25)(26)を設け、リボイ
ラー(27)(28)も配置した。第1蒸留塔(21)
塔頂より初留分(B′)を、第2蒸留塔(22)塔頂よ
り主留分(D′)、またその塔底より後留(残留)分
(C′)を回収するようにした。各々の蒸留塔(21)
(22)は0.1mmHgの減圧条件とした。第1蒸留
塔(21)の塔底温度を195℃以下となるように試み
たが、温度制御は困難で、210℃以上になる場合があ
り、熱変性物の生成が認められた。初留分、主留分およ
び後留分の組成は表2に示した通りであった。C20留分
の分離精製効率はこの発明の高濃度品製造のための方法
に比べてはるかに劣り、また、蒸留操作の制御は著しく
困難となった。また、C20留分として回収された主留分
のうちのエイコサペンタエン酸エチルエステル濃度は7
6%にとどまった。第1蒸留塔(21)の塔底温度を1
95℃以下に制御しても、この表2から明らかなよう
に、どうしても、より低炭素数の、特にC18脂肪酸類の
混入がさけられず、製品としては全く不充分なものとな
った。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】<製造例2>5塔の蒸留塔を用い、製造例
1と同様にして、エイコサペンタエン酸エチルエステル
18%含有の原料(A)を、40℃の温度において16
l/hrの割合で第1蒸留塔に供給した。この時、第1
蒸留塔(1)および第3蒸留塔(3)の塔頂留分はその
まま第2蒸留塔(2)および第4蒸留塔(4)に供給し
た。第4蒸留塔(4)の塔頂凝縮液を第5蒸溜塔(図示
せず)の塔底に入れた。第5蒸溜塔の塔頂より製品を得
た。また、各蒸留塔には、4mmの網目の大きさからな
る網目板を装入した。これにより、93%濃度の、C21
<を全く含有しないエイコサペンタエン酸エステルを取
得した。
1と同様にして、エイコサペンタエン酸エチルエステル
18%含有の原料(A)を、40℃の温度において16
l/hrの割合で第1蒸留塔に供給した。この時、第1
蒸留塔(1)および第3蒸留塔(3)の塔頂留分はその
まま第2蒸留塔(2)および第4蒸留塔(4)に供給し
た。第4蒸留塔(4)の塔頂凝縮液を第5蒸溜塔(図示
せず)の塔底に入れた。第5蒸溜塔の塔頂より製品を得
た。また、各蒸留塔には、4mmの網目の大きさからな
る網目板を装入した。これにより、93%濃度の、C21
<を全く含有しないエイコサペンタエン酸エステルを取
得した。
【0025】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、実質的に熱劣
化物を含まない、不飽和度が5の脂肪酸またそのエステ
ルを85%以上含む、C20の脂肪酸またそのエステルの
純度が97%以上であり、C 19 以下の脂肪酸またそのエ
ステルが0.1%以下であり、C 21 以上の脂肪酸またそ
のエステルを含まないエイコサペンタエン酸またはその
エステルの工業的規模の生産品を提供することができ
る。それ自体として医用処方物となしえる高純度品を提
供することができる。
化物を含まない、不飽和度が5の脂肪酸またそのエステ
ルを85%以上含む、C20の脂肪酸またそのエステルの
純度が97%以上であり、C 19 以下の脂肪酸またそのエ
ステルが0.1%以下であり、C 21 以上の脂肪酸またそ
のエステルを含まないエイコサペンタエン酸またはその
エステルの工業的規模の生産品を提供することができ
る。それ自体として医用処方物となしえる高純度品を提
供することができる。
【図1】この発明のエイコサペンタエン酸またはそのエ
ステルの高濃度品製造のための方法の一実施例を示した
装置構成模式図である。
ステルの高濃度品製造のための方法の一実施例を示した
装置構成模式図である。
【図2】従来の2塔方式の例を示した模式図である。
1、2、3、4 蒸留塔 5、6、7、8 真空系 9、10、11、12 凝縮系 13、14、15、16 リボイラー A 原料 B 初留分 C 後留(残留)分 D 主留分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 板橋 一隆 審判官 佐藤 修 審判官 鈴木 紀子 (56)参考文献 特開 平2−25447(JP,A) 特開 昭63−290845(JP,A) 特開 昭60−208940(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11B 3/12,7/00 C11C 1/10
Claims (1)
- 【請求項1】 EPAの濃度を上げるための工程として
工業的規模で蒸留する工程のみの工程を経て製造された
実質的に熱劣化物を含まない、エイコサペンタエン酸ま
たそのエステルを85%以上含む、C20の脂肪酸またそ
のエステルの純度が97%以上であり、C 19 以下の脂肪
酸またそのエステルが0.1%以下であり、C 21 以上の
脂肪酸またそのエステルを含まない脂肪酸組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35440898A JP3290152B2 (ja) | 1990-06-04 | 1998-12-14 | 高濃度エイコサペンタエン酸またはそのエステル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35440898A JP3290152B2 (ja) | 1990-06-04 | 1998-12-14 | 高濃度エイコサペンタエン酸またはそのエステル |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2145618A Division JP3005638B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | 高濃度エイコサペンタエン酸またはそのエステルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11236590A JPH11236590A (ja) | 1999-08-31 |
JP3290152B2 true JP3290152B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=18437363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35440898A Expired - Lifetime JP3290152B2 (ja) | 1990-06-04 | 1998-12-14 | 高濃度エイコサペンタエン酸またはそのエステル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3290152B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10399922B2 (en) | 2012-05-14 | 2019-09-03 | Nippon Suisan Kaisha, Ltd. | Highly unsaturated fatty acid or highly unsaturated fatty acid ethyl ester with reduced environmental pollutants, and method for producing same |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57149400A (en) * | 1981-03-12 | 1982-09-14 | Kureha Chemical Ind Co Ltd | Manufacture of high purity long chain highly unsaturated fatty acid ester |
JPS60208940A (ja) * | 1984-03-31 | 1985-10-21 | Nippon Zeon Co Ltd | 長鎮不飽和脂肪酸化合物の分離精製法 |
JPH0225447A (ja) * | 1988-07-13 | 1990-01-26 | Nippon Oil & Fats Co Ltd | 高度不飽和脂肪酸類の製造方法 |
-
1998
- 1998-12-14 JP JP35440898A patent/JP3290152B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10399922B2 (en) | 2012-05-14 | 2019-09-03 | Nippon Suisan Kaisha, Ltd. | Highly unsaturated fatty acid or highly unsaturated fatty acid ethyl ester with reduced environmental pollutants, and method for producing same |
US10399923B2 (en) | 2012-05-14 | 2019-09-03 | Nippon Suisan Kaisha, Ltd. | Highly unsaturated fatty acid or highly unsaturated fatty acid ethyl ester with reduced environmental pollutants, and method for producing same |
US11034643B2 (en) | 2012-05-14 | 2021-06-15 | Nippon Suisan Kaisha, Ltd. | Highly unsaturated fatty acid or highly unsaturated fatty acid ethyl ester with reduced environmental pollutants, and method for producing same |
US11603347B2 (en) | 2012-05-14 | 2023-03-14 | Nippon Suisan Kaisha, Ltd. | Highly unsaturated fatty acid or highly unsaturated fatty acid ethyl ester with reduced environmental pollutants, and method for producing same |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11236590A (ja) | 1999-08-31 |
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