JP3290128B2 - 昇降収納装置 - Google Patents

昇降収納装置

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JP3290128B2
JP3290128B2 JP01456998A JP1456998A JP3290128B2 JP 3290128 B2 JP3290128 B2 JP 3290128B2 JP 01456998 A JP01456998 A JP 01456998A JP 1456998 A JP1456998 A JP 1456998A JP 3290128 B2 JP3290128 B2 JP 3290128B2
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研治 安達
昌司 山田
眞人 鈴木
範行 北地
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外箱内に収納し
た収納体を昇降するための昇降収納装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、天袋のような高所に配設され
る外箱内に収納した収納体を昇降するための昇降収納装
置として、外箱内に収納した収納体をリンク機構を介し
て回動することで、収納体を外箱内から外箱の前下方に
引き下ろし自在とするものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外箱内に収
納される収納体が、左右の側板間に底板と背板とを架設
して構成されている場合において、例えば溶接によって
底板と背板を側板に対して固着する場合には、溶接に手
間がかかり、コスト高になる上に、底板及び背板の交換
ができないという問題がある。また、単にネジ具によっ
て組立てる場合には、側板の外周面上に底板及び背板の
各側端部を重ね合わせて、ネジ具を螺着するようにして
いるが、この場合、底板の外周部分において底板及び背
板の各側端部が突出し、尖ったエッジ部分によって怪我
をする危険があり、またエッジ部分を隠すためにカバー
部品を用いると、部品点数が増え、組立てが煩雑になる
という問題があり、さらに加えて、底板及び背板を構成
する板材が温度変化によって伸びた場合には、ネジ具に
よる組立てのために、板材の伸びによってネジ具で固定
されていない部分で波打ちが発生して、この波打ち部分
が側板の外周面から離れて隙間が発生して見苦しくなる
という問題があり、さらには板材の伸びによってネジ具
の部分に大きな荷重がかかり、ネジ具が外れてしまうと
いう問題がある。
【0004】本発明は、上記従来例に鑑みてなされたも
ので、収納体の組立てを容易にしかも確実に行うことが
できると共に、収納体を構成する板材の温度変化等にも
対応でき、しかも安全に使用でき、さらに外観の向上と
コストの低減とを図ることができる昇降収納装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、前面が開口した外箱2内に収納した収納
体3をリンク機構4を介して回動することで外箱2内か
ら前下方に引きおろし自在とした昇降収納装置におい
て、収納体3は、対向する左右の側板5と、側板5間に
架設される底板6と背板7とで構成され、側板5の底板
6及び背板7との対向部分には側方に開口したスリット
状の収納空間8が形成され、この収納空間8内に底板6
及び背板7の各側端部6a,7aをそれぞれ収納し、収
納空間8内の複数箇所より突設させた突部9に収納空間
8の開口側から奥側に向かって突出幅が大きくなるよう
に傾斜したテーパー面10を設け、この突部9により底
板6及び背板7の各側端部6a,7aを部分的に押さえ
ると共にネジ具により該側端部6a,7aを部分的に固
定して成ることを特徴としており、このように構成する
ことで、収納体3を組立てる際に、底板6及び背板7の
各側端部6a,7aを左右の側板5の収納空間8内にそ
れぞれ差込んで、収納空間8内の複数箇所より突設され
た突部9によって押さえ付けることにより、ネジ具によ
る収納空間8内での底板6及び背板7の各側端部6a,
7aの固定を容易に行うことができる。また、底板6及
び背板7の各側端部6a,7aは収納空間8内に隠れる
ので、尖ったエッジ部分で怪我をする危険もなく、さら
に、底板6及び背板7が温度変化によって伸びて、ネジ
具で固定されていない部分で波打ちが発生した場合で
も、収納空間8内の突部9による押さえ部分とネジ具の
部分以外の部分は遊び空間8aとなるので、波打ちをこ
の遊び空間8aで吸収でき、ネジ具の部分に過大な荷重
がかからず、ネジ具が外れるのを防止できるようにな
る。また、上記突部9に収納空間8の開口側から奥側に
向かって突出幅が大きくなるように傾斜したテーパー面
10を形成したので、テーパー面10が形成されている
側から底板6及び背板7の各側端部6a,7aを収納空
間8内に差し込むことにより、突部9による各側端部6
a,7aの押さえ付けをスムーズに行うことができる。
【0006】
【0007】また、上記収納空間8内の前部側の位置に
2つの突部9を対向して設け、底板6の側端部6aを突
部9間に挿入して、突部9間から突出した底板6の前端
部分を収納空間8内で折り曲げて保持するのが好まし
く、この場合、収納空間8と突部9とを利用して、底板
6の前端部分を折り曲げて保持することで、底板6の前
端部6bにおいて尖ったエッジ部分が生じるのを防止で
きる。
【0008】また、上記収納体3の前端下部に沿って握
り棒12を配置し、この握り棒12の両端部を左右の側
板5の前端下部に設けた挿入部80にそれぞれ挿入され
ていると共に、後方に開口したネジ孔50からビスが挿
入されて握り棒12に対して締め付けられているのが好
ましく、この場合、収納体3の引出しを行うための握り
棒12を利用して収納体3の剛性を容易に高めることが
できる。また、上記外箱2の前面に回動自在な扉を設
け、外箱2の底部前端に扉を閉じた状態で保持するため
の扉保持機構15を設けると共に、収納体3を外箱2内
に収納した状態で握り棒12の扉保持機構15と対向す
る一部を握れないようにするためのカバー部材16を設
けるのが好ましく、この場合、収納体3の前端下部に配
置された握り棒12に扉保持機構15が接近して配置さ
れている場合でも、カバー部材16によって握り棒12
の扉保持機構15と接近している場所を握れなくなり、
従って、指などが扉保持機構15に当たって爪などを傷
める危険をなくすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明する。昇降収納装置1は、天袋のようなもので、壁
の上部や天井の下面部のような部屋の高所に取付けられ
るものである。外箱2は、図1、図2に示すように、前
面が開口しており、この前面部には必要に応じて扉を取
付けてもよい。
【0010】外箱2内に収納される収納体3は、リンク
機構4を介して回動することで外箱2内から前下方に引
きおろし自在となっている。このリンク機構4は、図2
〜図8に示すように、前リンク18と、後リンク19
と、前リンク18と後リンク19の各下端部を回動自在
に軸支する軸支ブロック41と、前リンク18と後リン
ク19の各上端部をそれぞれ回転自在に連結する軸支板
17とよりなる平行リンクにより構成されている。軸支
ブロック41はネジ具(図示せず)により外箱2の側面
部2aに固着されており、軸支板17はネジ具40(図
18)により収納体3の側板5に設けたリンク取付け部
28に固着されている。
【0011】ここで前リンク18と後リンク19はいず
れもへ字状に曲成されており、収納体3を外箱2内に収
納した状態でへ字状の前リンク18、後リンク19の各
山形をした角部の内隅側が外箱2の開口側を向くように
配置してある。また、前リンク18と後リンク19は互
いに平行な異なる垂直面内でそれぞれ回動するように横
方向にずらして配置してある。また軸支ブロック41は
例えばアルミニウムのダイキャストにより一体に形成し
てある。この軸支ブロック41内部には、例えば渦巻き
ばね或いはオイル等からなるダンパ(図示せず)が収納
して取付けてあり、収納体3を前下方に向けて回動して
引き下ろす際にダンパによって抵抗が得られるようにし
てある。また、軸支ブロック41には、前リンク18の
下端部が後リンク19の下端部よりも後側に位置するよ
うに取付けられており、これにより収納体3を収納した
状態で収納体3の重心を後方に移動させて前方に倒れな
いようになっている。さらに、軸支ブロック41には、
図3に示すように、前リンク18と後リンク19を外箱
2内に収納した状態で、前リンク18に当接して両リン
ク18,19がそれ以上後ろに倒れるのを防止するため
の後方倒れ止め用ストッパー部42と、前リンク18と
後リンク19を外箱2の外部に引き出した状態で、前リ
ンク18に当接して両リンク18,19がそれ以上前下
方に倒れるのを防止するための前方倒れ止め用ストッパ
ー部43とが設けられている。
【0012】また、上記軸支板17は、四角板形状に形
成され、その四隅側にはネジ具40が螺合するネジ孔2
7(図18〜図20)が形成されており、さらに、一方
の対角線上に前リンク18の軸44と後リンク19の軸
45を取付ける2個1組の軸取付け孔26が設けられ、
他方の対角線上にも2個1組の軸取付け孔26が設けら
れている。このように、1つの軸支板17の対角線上に
2組の軸取付け孔26を設けたことによって、この軸支
板17を左右どちらのリンク機構4にも使用できるよう
になっている。
【0013】一方、上記軸支板17に支持される収納体
3は、図1に示すように、対向する左右の側板5と、側
板5間に架設される底板6と背板7とで構成されてい
る。側板5は例えば樹脂成形品から成り、底板6と背板
7は例えば板金などの金属板から成る。この底板6及び
背板7は、側面視略L字状に一体的に構成されている
が、底板6と背板7とを別体で構成してもよい。また各
板材の材質は特に限定されるものではない。
【0014】左右の側板5における底板6及び背板7と
対向する部分には、図1、図9、図11(b)に示すよ
うに、側方に開口したスリット状の収納空間8が形成さ
れている。この実施形態では、1つのスリット孔からな
る収納空間8が側板5の前端下部から底部及び背部に亘
って連続形成されている。収納空間8は側板5の厚み方
向に開口しており、どちらの方向からでも底板6及び背
板7の各側端部6a,7aを収納空間8内に差し込んで
固着できるようになっている。
【0015】収納空間8内の複数箇所にはリブ状の突部
9が突設されている。この突部9は収納空間8内に差し
込まれた底板6及び背板7の各側端部6a,7aを部分
的に押さえて保持するものであり、これら突部9に近接
した位置には、図9に示すように、側板5の外側に開口
したネジ孔46がそれぞれ形成されており、ネジ具をネ
ジ孔46から収納空間8内に締め込むことにより底板6
及び背板7の各側端部6a,7aを収納空間8内で部分
的に固定できるようになっている。
【0016】また各突部9の両側面には、図13(a)
に示すように、収納空間8の開口側から奥側に向かって
突出幅が大きくなるように傾斜したテーパー面10がそ
れぞれ形成されている。このテーパー面10により底板
6及び背板7の各側端部6a,7aを突部9とこれに対
向する収納空間8の内壁面との間にスムーズに差し込む
ことができるようにしてある。
【0017】また上記収納空間8内の突部9による押さ
え部分とネジ具による固定部分以外の部分は遊び空間8
a(図9(b))となっている。この遊び空間8aは、
底板6及び背板7が温度変化等によって伸びた場合に、
その伸びを吸収して、ネジ具の取付け部分に過大な荷重
がかかるのを防止する働きをする。また、上記側板5の
中央上部にはリンク取付け部28が設けられる。このリ
ンク取付け部28は、図9、図13〜図15に示すよう
に、軸支板17の上端面17a(図4)に沿ってスライ
ド自在に支持される水平リブからなる支持用突起20
と、軸支板17の両側端部17bに係止して収納体3を
軸支板17に対して位置決めする前後一対の位置決め用
突起21とが設けられている。また、リンク取付け部2
8には軸支板17のネジ孔27に対応する位置にネジ孔
29が設けられており、ネジ具40により収納体3の側
板5を軸支板17に固着できるようになっている。
【0018】なお、収納体3の前部には収納体3内の収
納物の落下を防ぐために、図1に示すように、複数の線
材からなる落下防止部材30が配置されている。落下防
止部材30の両側面には上下一対の係止片31(図1
2)が突設され、図12に示す収納体3の左右の側板5
の前部の上下2箇所に形成された上下一対の係止溝3
2,33にて上下にスライド自在となるように係止され
ている。図12中の34は落下防止部材30を上昇させ
たときに各係止片31が収納保持される係止凹部であ
る。
【0019】次に、上記構成の収納体3を組立てるにあ
たっては、底板6及び背板7の各側端部6a,7aを左
右の側板5の収納空間8内にそれぞれ差込む。このと
き、突部9のテーパー面10(図13(a))によって
収納空間8内への底板6及び背板7の各側端部6a,7
aの差込みをスムーズに行うことができると共に、底板
6及び背板7の各側端部6a,7aは図9に示す収納空
間8内の複数箇所より突設された突部9によって押さえ
付けられた状態となり、この状態で側板5のネジ孔46
からネジ具を挿入して底板6及び背板7の各側端部6
a,7aに螺着する。このとき突部9によって金属板は
複数箇所で押さえられていると共に、各突部9の近くに
ネジ孔46をそれぞれ設けてあるので、ネジ具による底
板6及び背板7の各側端部6a,7aの固定を容易に行
うことができ、収納体3をネジ具止めによる組立て式で
簡単に作製することができる。
【0020】しかして、収納体3を構成する底板6及び
背板7の各側端部6a,7aは側板5の収納空間8内に
収納されるので、底板6及び背板7の側端部6a,7a
を収納空間8内に隠すことができ、尖ったエッジ部分が
露出して外観が損なわれたり、エッジ部分で怪我をする
危険がなくなり、安全に使用でき、しかも、従来のよう
にエッジ部分を隠すためのカバー部品を設ける必要もな
いので、部品点数の増加を防いで組立ての簡素化を図る
ことができ、さらに、溶接等と比較してコストの低減を
図ることができると共に、底板6及び背板7の取り替え
にも対応できるようになる。また、底板6及び背板7を
構成する板材(例えば板金などの金属板)が温度変化に
よって伸びて、板材のネジ具で固定されていない部分で
波打ちが発生した場合でも、収納空間8内の突部9によ
る押さえ部分とネジ具による固定部分以外の部分は遊び
空間8aとなっているので、図9(b)のような板材の
波打ちをこの遊び空間8aで吸収できるようになり、こ
れにより板材の固定部分に大きな荷重がかかるのを防止
でき、ネジ具が外れてしまうのを確実に防止でき、ネジ
具のみで組み立てられた収納体3の組立て性の向上を図
ることができる。また、板材にたとえ波打ちが発生して
も、この板材の側端部6a,7aは側板5の収納空間8
内に収納されているので、従来のように板材の波打ち部
分が側板5の外周面から離れて隙間が発生して見苦しく
なるというような問題も生じなく、収納体3の外観を良
好に保つことができる。
【0021】また、側板5に設けられる収納空間8は、
図13(a)に示すように、両側方に開口しているの
で、収納空間8に対してどちらの方向からでも底板6及
び背板7の各側端部6a,7aを差し込んで固着するこ
とが可能となり、側板5の左右共有化を図ることができ
る。つまり、収納体3の対向する左右の側板5を同形状
とすると共に、収納体3が取付けられる左右の軸支板1
7を同形状としたから、収納体3の組立て時において、
2枚の側板5の一方を右側、他方を左側としたとき、両
側板5の内面側に収納空間8がそれぞれ開口するので、
底板6及び背板7の各側端部6a,7aを収納空間8内
に差し込んで固着できるようになる。従って、側板5の
左右共有化によって側板5の設計及び組み立てを簡単に
行うことができると共に、1種類の金型で済むので、金
型コストが安価で済み、側板5の大量生産が容易とな
り、製造コストの低減を図ることができる。
【0022】また、収納空間8の前部側は、図13に示
すような立ち上が空間となっており、この立ち上がり空
間の下部に2つの突部9,9が対向して配設されてお
り、収納空間8内に挿入されている底板6の側端部6a
が突部9,9間に挿入されていると共に、突部9,9よ
り上方位置で底板6の前端部6bが略U字状に折り曲げ
られて保持されている。従って、収納空間8と2つの突
部9とを利用して底板6の前端部6bを略U字状に折り
曲げて丸みを持たせることができ、底板6の前端部6b
において尖ったエッジ部分が生じるのを防止できるよう
になり、エッジ部分により怪我をする危険をなくすこと
ができ、使い易くできると共に、外観も良好となる。
【0023】次に、収納体3をリンク機構4の軸支板1
7に固着するにあたっては、先ず、図4に示すように、
前リンク18と後リンク19を外箱2内に収納して前リ
ンク18を後方倒れ止め用ストッパー部42に当てるこ
とにより、両リンク18,19を外箱2内に収納保持さ
れた状態とし、この状態で図5、図6に示すように、外
箱2の前方から収納体3を外箱2内に入れて、収納体3
の左右の側板5から突設させた支持用突起20を軸支板
17の上端面17aに載置することにより、この支持用
突起20を利用して収納体3を軸支板17に対して仮保
持できる。またこのとき、支持用突起20を軸支板17
の上端面17aに沿ってスライドさせることにより、側
板5から突設させた前後一対の位置決め用突起21が軸
支板17の両側端面にカチッと嵌合することによって、
軸支板17に対して側板5を位置決めすることができ
る。その後、図18に示すように、収納体3の内側から
ネジ具40をネジ孔29から軸支板17のネジ孔27に
締め込むことによって、収納体3を軸支板17に対して
本固定できるようになる。
【0024】このように、外箱2内部において収納体3
を軸支板17に固着するにあたって、収納体3を軸支板
17を利用して軸支板17に仮保持できるので、軸支板
17に対する収納体3の固着作業が容易となり、収納体
3の取付け作業を1人でも楽に行えるようになる。ま
た、収納体3を軸支板17に取付ける際に、軸支板17
に連結されている前リンク18と後リンク19は後方倒
れ止め用ストッパー部42に後方に倒れないように安定
保持されているので、軸支板17が安定して収納体3を
一層取付け易くすることができる。さらに支持用突起2
0を軸支板17の上端面17aに載置したことによっ
て、軸支板17に側板5を固定した後では、収納体3の
荷重を支持用突起20でも受けることができるようにな
り、ネジ具40に過大な荷重がかかるのを防止できるよ
うになる。なお、収納体3を外箱2内で取付けるように
したが、必ずしもこれに限られるものではなく、前リン
ク18と後リンク19とを外箱2の外部に引き出した状
態で、軸支板17に対して収納体3を固着するようにし
てもよいものであり、この場合も、前リンク18と後リ
ンク19とが前方倒れ止め用ストッパー部43にてそれ
以上前に倒れるのが防がれているので、収納体3の軸支
板17への固着作業を容易に行えるものである。
【0025】ここで、収納体3を前下方に引き下ろした
り、後上方に引き上げたりする操作を円滑に行うため
に、収納体3の前面下端には握り棒12が取付けられて
いる。この握り棒12は、その両端部が左右の側板5の
前端下部に設けた挿入部80(図9)に挿入されている
と共に、後方に開口したネジ孔50からビスが挿入され
て握り棒12に対して締め付けられている。このように
握り棒12を左右の側板5間に固定することで、握り棒
12が収納体3を補強することとなり、収納体3の剛性
を容易に高めることができる。
【0026】ところで、外箱2の前面に回動自在な扉
(図示せず)を設け、外箱2の底部前端に扉を閉じた状
態で保持するための扉保持機構15、例えば扉を比較的
軽い力で閉状態で保持するマグネット14を設けた場合
において、図16、図17に示すように、握り棒12の
マグネット14が接近している場所を握ると、指先など
がマグネット14に当たって爪などを傷める危険があ
る。そこで、本実施形態では、収納体3を外箱2内に収
納した状態で握り棒12におけるマグネット14と対向
する一部を握れないようにするための略L字状のカバー
部材16を設けた。このカバー部材16は、底板6の前
端の中央側に接近して配置してある。従って、握り棒1
2を握るときに、カバー部材16のあるところは握るこ
とができなくなり、指先などでマグネット14を引掛け
たりするのを防止でき、爪などを傷める危険をなくすこ
とができ、使い易くなる。しかも、カバー部材16を握
り棒12とは別に設けたことによって、握り棒12に、
握ってほしくない場所と握ってよい場所との区別をつけ
る必要(例えば1本のバーを複数分割して区別をつける
必要)がないため、握り棒12を1本の単純なパイプ形
状のまま使用できるので、デザイン面、コスト面で有利
となる。なお、カバー部材16を底板6の下面側に取付
けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例え
ば握り棒12の握ってもらいたくない場所に直接カバー
部材16を取付けるようにしてもよい。また、扉保持機
構15として、マグネット14以外に、ロールキャッ
チ、或いは地震の時に扉を保持するラッチ機構等であっ
てもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、前面が開口した外箱内に収納した収
納体をリンク機構を介して回動することで外箱内から前
下方に引きおろし自在とした昇降収納装置において、収
納体は、対向する左右の側板と、側板間に架設される底
板と背板とで構成され、側板の底板及び背板との対向部
分には側方に開口したスリット状の収納空間が形成さ
れ、この収納空間内に底板及び背板の各側端部をそれぞ
れ収納し、収納空間内の複数箇所より突設させた突部に
収納空間の開口側から奥側に向かって突出幅が大きくな
るように傾斜したテーパー面を設け、この突部により底
板及び背板の各側端部を部分的に押さえると共にネジ具
により該側端部を部分的に固定して成るから、収納体を
組立てる際に、底板及び背板の各側端部を左右の側板の
収納空間内にそれぞれ差込んで、収納空間内の複数箇所
より突設された突部によって押さえ付けることにより、
収納空間内での底板及び背板の各側端部の固着を容易に
行うことができ、収納体を組立て式で簡単に作製するこ
とができる。また、底板及び背板の各側端部は収納空間
内に隠れるので、尖ったエッジ部分で怪我をする危険も
なく、安全に使用できると共に、外観も良くなり、さら
に、従来のようにエッジ部分を隠すためのカバー部品を
設ける必要もないので、部品点数の増加を防いで組立て
の簡素化を図ることができる。そのうえ、底板及び背板
が温度変化によって伸びて、ネジ具で固定されていない
部分で波打ちが発生した場合でも、収納空間内の突部に
よる押さえ部分とネジ具による固定部分以外の部分は遊
び空間となるので、波打ちをこの遊び空間で吸収でき、
ネジ具による固定部分に過大な荷重がかからず、ネジ具
が外れる恐れがなく、収納体の組立て性を向上させるこ
とができる。そのうえ、温度変化により底板及び背板に
波打ちが発生しても、底板及び背板の各側端部は側板の
収納空間内に収納されているので、従来のように板材の
波打ち部分が側板の外周面から離れて隙間が発生して見
苦しくなるというような問題も生じなく、収納体の外観
を良好に保つことができるものである。また突部に収納
空間の開口側から奥側に向かって突出幅が大きくなるよ
うに傾斜したテーパー面を形成したから、テーパー面が
形成されている側から底板及び背板の各側端部を収納空
間内に差 し込むことにより、突部による底板及び背板の
各側端部の押さえ付けをスムーズに行うことができ、組
立て作業が一層はかどる。
【0028】
【0029】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、収納空間内の前部側の位置に2つの突
部を対向して設け、底板の側端部を突部間に挿入して、
突部間から突出した底板の前端部分を収納空間内で折り
曲げて保持するようにしたから、収納空間と2つの突部
とを利用して、底板の前端部分を折り曲げて保持できる
ようになるので、底板の前端部において尖ったエッジ部
分が生じるのを防止でき、エッジ部分により怪我をする
危険をなくすことができ、使い易くできると共に、外観
も良好となる。
【0030】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、収納体の前端下部に沿って握り棒を配
置し、この握り棒の両端部を左右の側板の前端下部に
けた挿入部にそれぞれ挿入されていると共に、後方に開
口したネジ孔からビスが挿入されて握り棒に対して締め
付けられているから、収納体の引出しを行うための握り
棒を左右の側板間に固定することで、握り棒が収納体を
補強する働きを兼ねるようになり、収納体の剛性を容易
に高めることができる。
【0031】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、外箱の前面に回動自在な扉を設け、外
箱の底部前端に扉を閉じた状態で保持するための扉保持
機構を設けると共に、収納体を外箱内に収納した状態で
握り棒の扉保持機構と対向する一部を握れないようにす
るためのカバー部材を設けたから、収納体の前端下部に
配置された握り棒に扉保持機構が接近して配置されてい
る場合でも、カバー部材によって握り棒の扉保持機構と
接近している場所を握れなくなり、従って、指などが扉
保持機構に当たって爪などを傷める危険をなくすことが
でき、安全に使用できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図2】同上の昇降収納装置の斜視図である。
【図3】同上の収納体を外箱内に収納した状態の斜視図
である。
【図4】同上のリンク機構を説明する斜視図である。
【図5】同上のリンク機構に収納体を取付ける動作を説
明する斜視図である。
【図6】同上のリンク機構に収納体を取付ける動作を説
明する斜視図である。
【図7】同上のリンク機構の収納状態を説明する斜視図
である。
【図8】同上のリンク機構の引出し状態を説明する斜視
図である。
【図9】(a)は同上の側板の正面図、(b)は板材の
波打ち状態の説明図である。
【図10】同上の側板の背面図である。
【図11】(a)は側板の平面図、(b)は平面断面図
である。
【図12】同上の落下防止部材の係止部分の説明図であ
る。
【図13】(a)は同上の側板の縦断面図、(b)は側
面図である。
【図14】同上の収納体の一部切欠平面図である。
【図15】同上の収納体の要部正面図である。
【図16】同上の昇降収納装置の正面図である。
【図17】同上のマグネットと握り棒の位置関係の説明
図である。
【図18】同上の側板を軸支板に固着した状態の断面図
である。
【図19】同上の軸支板の斜視図である。
【図20】同上の収納体を引き出した状態の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 昇降収納装置 2 外箱 3 収納体 4 リンク機構 5 側板 6 底板 6a 側端部 7 背板 7a 側端部 8 収納空間 9 突部 10 テーパー面 12 握り棒 15 扉保持機構 16 カバー部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北地 範行 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−303534(JP,A) 実開 平5−21735(JP,U) 実開 平2−34233(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 51/00 501

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開口した外箱内に収納した収納体
    をリンク機構を介して回動することで外箱内から前下方
    に引きおろし自在とした昇降収納装置において、収納体
    は、対向する左右の側板と、側板間に架設される底板と
    背板とで構成され、側板の底板及び背板との対向部分に
    は側方に開口したスリット状の収納空間が形成され、こ
    の収納空間内に底板及び背板の各側端部をそれぞれ収納
    し、収納空間内の複数箇所より突設させた突部に収納空
    間の開口側から奥側に向かって突出幅が大きくなるよう
    に傾斜したテーパー面を設け、この突部により底板及び
    背板の各側端部を部分的に押さえると共にネジ具により
    該側端部を部分的に固定して成ることを特徴とする昇降
    収納装置。
  2. 【請求項2】 収納空間内の前部側の位置に2つの突部
    を対向して設け、底板の側端部を突部間に挿入して、突
    部間から突出した底板の前端部分を収納空間内で折り曲
    げて保持するようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の昇降収納装置。
  3. 【請求項3】 上記収納体の前端下部に沿って握り棒を
    配置し、この握り棒の両端部を左右の側板の前端下部に
    設けた挿入部にそれぞれ挿入されていると共に、後方に
    開口したネジ孔からビスが挿入されて握り棒に対して締
    め付けられていることを特徴とする請求項1記載の昇降
    収納装置。
  4. 【請求項4】 外箱の前面に回動自在な扉を設け、外箱
    の底部前端に扉を閉じた状態で保持するための扉保持機
    構を設けると共に、収納体を外箱内に収納した状態で握
    り棒の扉保持機構と対向する一部を握れないようにする
    ためのカバー部材を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の昇降収納装置。
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