JP3290111B2 - 昇降収納装置 - Google Patents
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Description
所に配設される外箱内に収納した収納体を昇降するため
の昇降収納装置に関するものである。
る外箱内に収納した収納体を昇降するための昇降収納装
置として、外箱内に収納した収納体をリンク機構を介し
て回動することで、収納体を外箱内から外箱の前下方に
引き下ろし自在とするものが知られている。この収納体
は、例えば左右の側板間に、複数の線材から成る網かご
或いは複数の面材からなる板体等のような掛け渡し部材
が架設されて構成されている。複数の線材からなる網か
ごの場合には、線材の端部を突出させ、側板の対向する
内面に設けた線材挿入孔に該線材の端部を挿入すること
により、網かごを取り付けるようにしており、一方、複
数の面材からなる板体の場合には、面材の端部を突出さ
せ、側板の対向する内面に設けた面材挿入溝に該面材の
端部を挿入することにより、板体を取り付けるようにし
ている。さらに、各側板の外面には、一端部が外箱内に
回動自在に連結されたリンクの他端部を回動自在に連結
するリンク取付け部がそれぞれ設けられている。
対向する左右の側板の各外側面にリンクの上端部を回動
自在に取付け、対向する内面に掛け渡し部材の種類に応
じて面材挿入溝を設けたものと、線材挿入孔を設けたも
のとがあり、各側板ごとに2種類、計4種類の形状の側
板が必要となり、側板を左右対称となるように設計しな
ければならないために、生産コストが高くつき、また組
立て時に左右の使い分けをしなければならず、さらに側
板を成形する金型も各側板ごとに2種類、計4種類必要
となり、金型コストが高くつくという問題があった。
ので、対向する左右の側板の左右共有化を図ることがで
き、側板の設計及び組み立てを簡単に行うことができる
と共に、1種類の金型で済むので、金型コストが安価で
済み、側板の大量生産が容易となり、製造コストの低減
を図ることができる昇降収納装置を提供することを課題
とする。
に、本発明は、前面が開口した外箱2内に収納した収納
体3をリンク機構4を介して回動することで外箱2内か
ら前下方に引きおろし自在とした昇降収納装置におい
て、収納体3は、対向する左右の側板6,6と、両側板
6,6間に架設される架け渡し部材7とで構成され、上
記対向する左右の側板6,6を同形状に形成すると共に
各側板6,6の両面を同形状に形成し、少なくとも各側
板6,6の両面に、架け渡し部材7の側端部が取付けら
れる架け渡し部材取付け部80と、一端部が外箱2に回
動支持されたリンクの他端部が回動自在に取付けられる
リンク取付け部21とを夫々設け、上記架け渡し部材7
は、複数の線材で構成される網かご3A又は複数の面材
で構成される板体3Bで構成されると共に、各側板6,
6の両面に、網かご3Aを構成する線材の端部3cが挿
入される複数の線材挿入孔40と、板体3Bを構成する
面材の端部38a,39aが挿入されるスリット状の面
材挿入溝41とを夫々設けて成ることを特徴としてお
り、このように構成することで、2枚の側板6,6の一
方を右側、他方を左側としたとき、両側板6,6の内面
にそれぞれ対向する架け渡し部材取付け部80を利用し
て架け渡し部材7を架設し、両側板6,6の外面にそれ
ぞれ位置するリンク取付け部21にリンクをそれぞれ回
動自在に支持することによって、収納体3を構成でき、
従って、左右の側板6,6の設計が容易となり、製造時
には1種類の金型を用いて製造できる。また、1種類の
側板6,6間に、網かご3Aと板体3Bとを選択して使
用することができる。
ご3Aの両側から複数の線材の端部3cが突出し、この
突出した線材の端部3cが側板6,6に設けられた複数
の線材挿入孔40に夫々挿入されると共に、該複数の線
材のうちの任意の線材の端部3cを側板6,6に対して
固定するのが好ましく、この場合、収納体3の強度保持
上重要と考えられる場所の線材のみを固定することで、
強度保持を図ることができる。
る複数の線材のうち、側板6,6に固定される線材の端
部3cの突出長Aを、側板6,6に固定されない線材の
端部3cの突出長Bよりも長く形成するのが好ましく、
この場合、長い方の線材の端部3cのみを先に線材挿入
孔40に挿入でき、その後、残りの短い線材の端部3
c’を他の線材挿入孔40に挿入すればよいので、複数
の線材の端部3c,3c’を線材挿入孔40に引掛ける
ことなく、スムーズに挿入することができる。
部3cが挿入される線材挿入孔40は、両側が側板6,
6を貫通した貫通孔42で構成され、側板6,6に固定
されない線材の端部3cが挿入される線材挿入孔40は
側板6,6を貫通しない凹部43で構成されているのが
好ましく、この場合、貫通孔42に挿入される方の線材
の端部3cのみを側板6に固定したから、固定する線材
の端部3cの数が少なくて済み、固定作業がはかどると
共に、側板6,6に固定されない方の線材の端部3cを
凹部43に挿入するようにしたから、この凹部43によ
って線材の端部3cを位置決めできるので、貫通孔42
内での他の線材の端部3cをネジ等で固定し易くなる。
れるリンク取付け部21は、一端部が外箱2に回動支持
されたリンクの他端部を回動自在に支持する軸支板22
が固定される軸支板固定部23と、該軸支板固定部23
に対して軸支板22を位置決めするための軸支板位置決
め部24とを備えているのが好ましく、この場合、2枚
の側板6,6を左右どちらに配置しても、リンク取付け
部21を各側板6,6の両外側に配置でき、軸支板22
の固定を行うことができると共に、軸支板位置決め部2
4によって軸支板22の固定が一層容易となる。
説明する。
ので、壁の上部や天井の下面部のような部屋の高所に取
付けられるものである。この外箱2は、前面が開口して
おり、該前面開口部には必要に応じて扉を取付けてもよ
い。外箱2内には、収納体3が配置され、この収納体3
はリンク機構4を介して回動することで、収納体3を外
箱2内から外箱2の前下方に引き下ろし自在となってい
る。
に、下端部が外箱2内の側面部に回転自在に枢支すると
共に、上端部を収納体3の側面部に回転自在に枢支した
前リンク4aと後リンク4bとよりなる平行リンクによ
り構成してある。ここで、上記前リンク4aと後リンク
4bとはいずれもへ字状に形成してあり、収納体3を外
箱2内に収納した状態でへ字状の前リンク4a、後リン
ク4bの各山形をした角部の内隅側が外箱2の開口側を
向くように配置してある。上記前リンク4a、後リンク
4bは互いに平行な異なる垂直面内でそれぞれ回動する
ように横方向(図14において左右方向)にずらして配
置してある。図14中の60は後リンク4bに取り付け
た金具であり、収納体3が前下方に引きおろされたとき
に前リンク4aに係止して収納体3をその位置で保持す
るものである。70は磁石であり、外箱2内に設けた鉄
片に磁着されることで、収納体3を収納位置で保持する
ものである。
に示すような形状をした軸支ブロック体20がネジによ
り取付けてあって、この軸支ブロック体20に前リンク
4aの上端部4d及び後リンク4bの上端部4cを回動
自在に軸支してある。軸支ブロック体20は、アルミニ
ウムのダイキャストにより一体に形成してある。軸支ブ
ロック体20には、例えば渦巻きばね或いはオイル等か
らなるダンパ(図示せず)が収納して取付けてあり、収
納体3を前下方に向けて回動して引き下ろす際にダンパ
によって抵抗が得られるようにしてある。また、前リン
ク4aの上端部4dが後リンク4bの上端部4cよりも
前側に位置するように各リンク4a,4bが軸支ブロッ
ク体20に取付けられており、収納体3を収納した状態
で収納体3の重心が後方に移動して前方に倒れるのが防
がれている。
リンク4bの下端部4eは、図5、図12、図13
(b)、図14に示す軸支板22を介して収納体3の側
板6に設けたリンク取付け部21に回動自在に支持され
ている。このリンク取付け部21は、軸支板22を固定
する軸支板固定部23(図4)と、軸支板22を位置決
めする軸支板位置決め部24(図4)とを備えている。
軸支板22は、収納体3の側板6に設けた軸支板固定部
23を構成する複数のネジ孔23aに対してタッピング
ネジ25(図13(b))で固定されるものである。ま
た、収納体3の軸支板固定部23には上記ネジ孔23a
とは別に、複数の凹所24a(図4)が形成されてお
り、軸支板22の裏面に突設させた凸部(図示せず)を
凹所24aに挿入することで、軸支板22を軸支板固定
部23に対して仮固定できるようにしてある。また図
5、図12、図13(a),図14に示す実施形態で
は、軸支板22は、金属製であって、側板6の上部の前
半部に、後部が上となり前部が下となるように斜めに傾
斜して固定してある。このように斜めに傾斜した軸支板
22の上部に外側方に向けて上軸部26(図14)が突
設してあり、下部に外方に向けて突出部28を設け、該
突出部28に外側方に向けて下軸部27を突設してあ
る。そして、前リンク4aの下端部4fに形成した孔を
上記下軸部27に回動自在にはめ込んで取付け、また、
後リンク4bの下端部4eを上軸部26に回動自在には
め込んで取付けてある。
27を設けた場合は、軸支板22の構造が複雑になると
いう問題が生じる。これを解決するために、更に改良を
加えて、例えば図13(a)に示すように、軸支板22
を省略して、側板6に上軸部26と突出部28付き下軸
部27とをインサート成形により一体成形し、この軸部
26,27に前リンク4a、後リンク4bを回動自在に
支持するようにしてもよい。このように側板6に直接、
軸部26,27を一体成形することによって、軸支板2
2の加工の手間を省けると共に、軸支板22を側板6に
取付ける手間も省けるものとなる。
6は、樹脂成形品から成り、各側板6,6は同形状に形
成されていると共に、各側板6,6の両面も同形状に形
成されている。つまり各側板6,6の両面には、少なく
とも架け渡し部材取付け部80とリンク取付け部21と
がそれぞれ設けられている。これにより、2枚の側板
6,6の一方を右側、他方を左側としたとき、両側板
6,6の内面にそれぞれ対向する架け渡し部材取付け部
80を利用して架け渡し部材7を架設することができ、
左右の共有化が可能となっている。
に、上側収納部8と下側収納部9とに上下2分割されて
いる。下側収納部9は底部9aと、背の高い背部9bと
で側面視略L字状に形成されており、上側収納部8は、
底部8aと、背の低い背部8bとで側面視略L字状に形
成されており、背の高い方の下側収納部9を共通使用
し、上側収納部8のみを取り替えるようにすることで、
架け渡し部材7全体の高さを変えることができ、高さの
異なる外箱2に対応できるようになっている。この実施
形態では、複数の線材から成る網かご3A又は複数の面
材から成る板体3B(図18)のいずれかで構成されて
いる。
縦線材3bとで構成され、各横線材3aの両端部3cが
網かご3Aの両外側にそれぞれ突出して、左右の側板
6,6の対向面に設けた複数の線材挿入孔40(図4)
に各々挿入可能となっている。一方、板体3Bは、底部
38と背部39とから成り、その両端部38a,39b
が左右の側板6,6の対向面に設けたスリット状の面材
挿入溝41に各々挿入可能となっている。スリット状の
面材挿入溝41は、図3に示す側板6の下端縁から後端
縁に沿って略L字状に連続形成された断面コ字状溝から
成り、面材挿入溝41の複数箇所には溝幅の広い部分が
形成され、この部分が網かご3Aの横線材3aの端部3
cが挿入される線材挿入孔40となっている。複数の線
材挿入孔40のうちの一部は、図6(a)に示すように
側板6を貫通した貫通孔42から成り、残りの線材挿入
孔40は、図6(b)に示す側板6を貫通しない凹部4
3から成る。この凹部43は側板6の略中央部にも横方
向に間隔をあけて設けられており、上側収納部8の底部
が挿入可能となっている。図中の50はリブである。
れぞれ網かご3Aで構成されている場合において、上記
貫通孔42に挿入される横線材3aの端部3cの突出長
Aは、上記凹部43に挿入される横線材3aの端部3
c’の突出長Bよりも長く形成されている。貫通孔42
に挿入される横線材3aの端部3cには、孔部51が設
けられており、貫通孔42に設けたネジ孔52から挿入
されるネジ53が孔部51に挿入されることで、横線材
3aの端部3cが側板6に対して固定されるようになっ
ている。さらに、貫通孔42の内側には、ネジ53の先
端を隠すためのネジ隠し部54が設けられており、これ
により、ネジ53の先端が側板6の内面側に露出するの
が防がれている。一方、図6(b)の凹部43に挿入さ
れる横線材3aの端部3c’は、凹部43内のリブ50
に突き当てられることにより、側板6に対して位置決め
されている。
形状とすると共に、各側板6,6の両面を同形状とし、
さらに各側板6,6の両面に少なくとも架け渡し部材取
付け部80とリンク取付け部21とをそれぞれ設けるよ
うにしたから、収納体3の側板6の左右共有化を実現で
きる。つまり、2枚の側板6,6の一方を右側、他方を
左側としたとき、両側板6,6の内面にそれぞれ対向す
る架け渡し部材取付け部80に架け渡し部材7を取付
け、両側板6,6の外面にそれぞれ位置するリンク取付
け部21に前リンク4a、後リンク4bの上端部をそれ
ぞれ回動自在に支持することによって、収納体3を構成
できる。このとき、両側板6,6の内面に対向するリン
ク取付け部21と、外面に位置する架け渡し部材取付け
部80はそれぞれ使用されないものであるが、この使用
されないリンク取付け部21及び架け渡し部材取付け部
80は、側板6,6を左右逆にしたときには、使用され
るようになり、2枚の側板6,6を左右どちらにしても
必ず架け渡し部材取付け部80とリンク取付け部21と
が存在するので、左右共有化が可能となる。
とで、側板6の設計が容易になる上に、製造時には1種
類の金型を用いて製造できる。側板6の大量生産が容易
となり、製造コストが安くて済む。しかも、従来のよう
に各側板ごとに2種類、計4種類のものを用意する必要
がなく、1種類の側板6で足りるので、側板6,6の組
立て作業が容易となり、側板6の保存、管理も楽とな
る。しかも、製造時には1種類の金型を用いて製造でき
るので、側板6の大量生産が可能となり、コストが安く
て済む。さらに、側板6を樹脂成形品で形成すること
で、重量が軽くなり、収納体3を上下に昇降させるとき
の操作が楽にできる。また樹脂成形品は軽量でありなが
ら、強度が高く、収納体3の構成材料として最適とな
る。
Aを構成する横線材3aの端部3cが挿入される複数の
線材挿入孔40と、板体3Bを構成する面材の端部が挿
入されるスリット状の面材挿入溝41とが夫々設けてあ
るので、網かご3A、板体3Bのいずれもが同形状の側
板6,6に対して取付け可能となり、1種類の側板6,
6で網かご3Aと板体3Bの両方に対応できるようにな
り、使用価値が向上する。
側収納部9とに分割したから、サイズの小さい低い外箱
2の場合には、図3(a)に示すように、背の低い上側
収納部8を使用することで、外箱2内にデッドスペース
が生じるのを防止できるようになる。また、サイズの大
きい外箱2の場合には、上側収納部8のみを取外して、
図3(b)に示すように、背の高い上側収納部8に取り
替えることで、外箱2内にデッドスペースが生じるのを
防止でき、下側収納部9をそのまま共通して使用できる
ようになる。このように、外箱2の高さに応じてサイズ
の異なる上側収納部8を用意するだけで、最大サイズの
外箱2から最小サイズの外箱2まで対応できるようにな
り、下側収納部9の共通使用によって、架け渡し部材7
のコストが安くて済むようになる。また、収納体3の側
板6も共通して使用できるので、側板6の金型投資も安
価で済むようになる。
例えば網かご3Aの場合には、図6の横線材3aの端部
3cを貫通孔42又は凹部43のいずれかに挿入し、貫
通孔42に挿入される横線材3aの端部3cを貫通孔4
2内でネジ53で固定するだけでよいので、ネジ53止
めの箇所が少なくて済み、取り付け作業がはかどる。し
かも、網かご3Aを取り付ける際には、貫通孔42に固
定される横線材3aの端部3cの突出長を他の横線材3
aの端部3c’よりも長くしたから、長い方の横線材3
aの端部3cのみを先に貫通孔42に挿入でき、その
後、残りの短い横線材3aの端部3c’を凹部43に挿
入すればよいので、複数の横線材3aの端部3c,3
c’をスムーズに挿入することができ、そのうえ、凹部
43によって横線材3aの端部3c’を位置決めできる
ので、長い方の横線材3aの端部3cをネジ53で固定
し易くなり、網かご3Aの取り替え作業が一層容易とな
り、しかも、ネジ53の先端はネジ隠し部54で隠すこ
とができるので、側板6の外観が損なわれることもな
い。また、上側収納部8が例えば図18のような板体3
Bの場合には各端部38a,39aをスリット状の面材
挿入溝41に挿入するだけでよいので、この場合も取り
替え作業が容易となる。さらに線材挿入孔40に挿入さ
れる複数の横線材3aのうち、収納体3の強度保持上重
要と考えられる場所の横線材3aの端部3cのみを固定
することで、一部の線材による強度保持を図ることがで
きると共に、固定作業に手間がかからなくなる。
横線材3aの端部3c,3c’は貫通孔42又は凹部4
3のいずれかに挿入されるので、線材の端部に物を引っ
かけて曲げてしまうという問題をなくすことができる。
しかも、ネジ53の先端はネジ隠し部54で隠すことが
できるので、側板6の外観が損なわれることもない。ま
た、上側収納部8が例えば複数の面材38,39で構成
された板体3Bの場合には、各面材38,39の各端部
38a,39aを面材挿入溝41に挿入するだけでよい
ので、取り替え作業が一層容易となる。
3を収納したとき、収納体3内の収納物の落下を防ぐた
めに、前部に落下防止部材10が設けられている。図9
〜図11に示すように、下側収納部9の前面の開口部に
は、垣のように両側板6,6間に取付けられる落下防止
部材10が配設されている。この落下防止部材10は、
上方位置で係止できると共に上方位置から下方位置にス
ライド自在となっている。落下防止部材10は、例えば
図7に示すように、上下一対の横線材31,31からな
る線材30と、横線材31,31間に架設される複数の
縦線材32とで略梯子状に組立てられており、落下防止
部材10の上下両側端部には横線材31,31の両端部
30a,31aがそれぞれ突出しており、各端部30
a,31aが、後述の側板6に設けた上側縦溝部12、
下側縦溝部11に各々係止されている。これら上下の縦
溝部11,12は左右の側板6,6のそれぞれの両面に
設けられており、側板6,6を左右逆にした場合でも、
落下防止部材10の取付けができるようにしてある。
部材10の下の両端部31aが下側縦溝部11の係止部
13で係止されて、図11に示すように、上方位置で保
持され、収納体3の前面の開口から収納物が前方に落下
するのを防止する。収納体3内の収納物を取り出すとき
は、図9(a)の実線位置から、落下防止部材10の下
部を少し上に持ち上げながら前方に引き寄せると、落下
防止部材10の下の両端部31aは係止部13を乗り越
えて下側縦溝部11内に移動し、落下防止部材10の上
の両端部30aは挿入部12aから上側縦溝部12内に
移動し、これにより落下防止部材10を下降させること
ができる。
部12には、図8に示すように、落下防止部材10の上
下両端部30a,31aを各縦溝部11,12内部にそ
れぞれ出し入れ自在にするための切欠き部14が設けら
れている。上下の切欠き部14,14間の距離Dは落下
防止部材10の上下両端部30a,31a間の距離d
(図7)よりも小さく設定されており、これにより、落
下防止部材10を各縦溝部11,12に沿ってスライド
させている際に、落下防止部材10の上下両端部30
a,31aが同時に上下の切欠き部14に位置するのを
防止でき、落下防止部材10が不用意に上下の縦溝部1
1,12から抜け出るのを防止できるようになってい
る。また落下防止部材10を各縦溝部11,12にセッ
トする際には、例えば図9(b)の実線位置から落下防
止部材10の上の両端部30aを先に上側の切欠き部1
4から上側縦溝部12内に挿入し、そのまま上に持ち上
げて、落下防止部材10の下の両端部31aを下側の切
欠き部14から下側縦溝部11内に挿入することで、落
下防止部材10のセットを簡単に行うことができる。
に、下側収納部9側のみに落下防止部材10を設けた
が、上側収納部8の前面の開口にも別の落下防止部材を
設けるようにしてもよい。この場合、図20に示すよう
に、側板6の前端の上部に下側縦溝部11と上側縦溝部
12とを追加して形成すればよい。
止するために、上側収納部8の上端部には、最大収納で
きる積載物の高さ制限の目安として、上限目安部材15
を上方に向けて突出させてある。この上限目安部材15
は、例えば同じ高さで略逆U字状に折り曲げられた3本
の線材15aで構成されており、上側収納部8の背部8
bの1箇所、左右の側板6の上端部の2箇所にそれぞれ
取付けられている。図中のHは積載制限高さである。従
って、上側収納部8を収納するときには上限目安部材1
5を目安に積載高さを決めることができるので、積載作
業が容易である上に、上側収納部8への過剰積載を防止
でき、積載物の衝突や倒れ防止を図ることができる。ま
た、上限目安部材15を上方に向けて突出させてあるの
で、上側収納部8の前面からの収納勝手を確保したま
ま、高さ方向の過剰積載を防止することができると共
に、上側収納部8を前下方に引きおろした際に、積載物
の側方への倒れ防止、及び後方への倒れ防止にそれぞれ
効果的となる。なお、上限目安部材15の材料は線材1
5aに限らず、例えば図19(b)のような面材15b
であってもよいものである。
り、後上方に引き上げたりする操作を円滑に行うため
に、下側収納部9の前面下端に、図15、図16に示す
回転可能な把手16が設けられている。図15に示すよ
うに、左右の側板6の前端下部にそれぞれ対向する一対
の円形凹部35を設け、各円形凹部35に把手16の両
端部を回転自在に嵌合させてある。円形凹部35の内径
は、把手16を構成するパイプががたつかない程度で且
つ円形凹部35の内壁面とパイプとの間に摩擦が起こら
ない程度に設定されている。また、円形凹部35は左右
の側板6の両面にそれぞれ設けられており、側板6の左
右を逆にした場合でも、把手16の取付けができるもの
となっている。ここで、把手16を側板6,6間に取付
けるに際しては、前記下側収納部9、上側収納部8を側
板6,6間に取付けるときに、把手16の両端部を両側
板6の円形凹部35にそれぞれ挿入することにより、簡
単に取付けることができる。これにより、把手16は回
転自在となり、図16に示すように、利用者が把手16
を握って収納体3を昇降させることにより、握り角度を
変える必要のない把手16を低コストで実現できるもの
となる。
項1記載の発明は、前面が開口した外箱内に収納した収
納体をリンク機構を介して回動することで外箱内から前
下方に引きおろし自在とした昇降収納装置において、収
納体は、対向する左右の側板と、両側板間に架設される
架け渡し部材とで構成され、上記対向する左右の側板を
同形状に形成すると共に各側板の両面を同形状に形成
し、少なくとも各側板の両面に、架け渡し部材の側端部
が取付けられる架け渡し部材取付け部と、一端部が外箱
に回動支持されたリンクの他端部が回動自在に取付けら
れるリンク取付け部とを夫々設けて成るから、2枚の側
板の一方を右側、他方を左側としたとき、両側板の内面
にそれぞれ対向する架け渡し部材取付け部を利用して架
け渡し部材を架設し、両側板の外面にそれぞれ位置する
リンク取付け部にリンクをそれぞれ回動自在に支持する
ことによって、収納体を構成でき、収納体の側板の左右
共有化を実現できる。従って、左右の側板の設計が容易
である上に、製造時には1種類の金型を用いて製造でき
るので、側板の大量生産が容易となり、製造コストが安
くて済み、そのうえ1種類の側板でよいので、側板の組
み立て性も良くなる。また、上記架け渡し部材は、複数
の線材で構成される網かご又は複数の面材で構成される
板体で構成されると共に、各側板の両面に、網かごを構
成する線材の端部が挿入される複数の線材挿入孔と、板
体を構成する面材の端部が挿入されるスリット状の面材
挿入溝とが夫々設けられているから、1種類の側板間
に、網かごと板体とを選択して使用することができ、組
み立て等が一層良くなる。
の効果に加えて、複数の線材で構成される網かごの両側
から複数の線材の端部が突出し、この突出した線材の端
部が側板に設けられた複数の線材挿入孔に夫々挿入され
ると共に、該複数の線材のうちの任意の線材の端部を側
板に対して固定したから、線材挿入孔に挿入される複数
の線材のうち、収納体の強度保持上重要と考えられる場
所の線材のみを固定することで、一部の線材による強度
保持を図ることができると共に、固定作業がはかどり、
コストの低減に寄与できるようになる。さらに、網かご
から突出している複数の線材の端部は線材挿入孔に挿入
されるので、線材の端部に物を引っかけて曲げてしまう
こともなくなる。
の効果に加えて、複数の線材挿入孔に挿入される複数の
線材のうち、側板に固定される線材の端部の突出長さ
を、側板に固定されない線材の端部の突出長さよりも長
く形成したから、長い方の線材の端部のみを先に線材挿
入孔に挿入でき、その後、残りの短い線材の端部を他の
線材挿入孔に挿入すればよいので、複数の線材の端部を
線材挿入孔に引掛けることなく、スムーズに挿入するこ
とができる。
請求項3記載の効果に加えて、側板に固定される線材の
端部が挿入される線材挿入孔は、両側が側板を貫通した
貫通孔で構成され、側板に固定されない線材の端部が挿
入される線材挿入孔は側板を貫通しない凹部で構成され
ているから、貫通孔に挿入される方の線材の端部のみを
側板に固定したから、固定する線材の端部の数が少なく
て済み、固定作業がはかどると共に、側板に固定されな
い方の線材の端部を凹部に挿入するようにしたから、こ
の凹部によって線材の端部を位置決めできるので、貫通
孔内での他の線材の端部をネジで固定し易くなり、網か
ごの取り替え作業が一層容易となる。
の効果に加えて、各側板の両面に夫々設けられるリンク
取付け部は、一端部が外箱に回動支持されたリンクの他
端部を回動自在に支持する軸支板が固定される軸支板固
定部と、該軸支板固定部に対して軸支板を位置決めする
ための軸支板位置決め部とを備えているから、2枚の側
板を左右どちらに配置しても、リンク取付け部を各側板
の両外側に配置でき、軸支板の固定を行うことができる
と共に、軸支板位置決め部によって軸支板の固定が容易
となる。
示す側面図、(b)は大サイズの外箱の場合の上側収納
部を示す側面図である。
同上の凹部の破断斜視図である。
である。
図、(b)は同上の落下防止部材の取り付け動作の説明
図である。
図である。
図である。
付けた状態の斜視図である。
リンクを取付ける場合の説明図、(b)は同上の側板に
取り付けた軸支板にリンクを取付ける場合の説明図であ
る。
図である。
作の説明図である。
図、(b)は面材からなる上限目安部材の説明図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 前面が開口した外箱内に収納した収納体
をリンク機構を介して回動することで外箱内から前下方
に引きおろし自在とした昇降収納装置において、収納体
は、対向する左右の側板と、両側板間に架設される架け
渡し部材とで構成され、上記対向する左右の側板を同形
状に形成すると共に各側板の両面を同形状に形成し、少
なくとも各側板の両面に、架け渡し部材の側端部が取付
けられる架け渡し部材取付け部と、一端部が外箱に回動
支持されたリンクの他端部が回動自在に取付けられるリ
ンク取付け部とを夫々設け、上記架け渡し部材は、複数
の線材で構成される網かご又は複数の面材で構成される
板体で構成されると共に、各側板の両面に、網かごを構
成する線材の端部が挿入される複数の線材挿入孔と、板
体を構成する面材の端部が挿入されるスリット状の面材
挿入溝とを夫々設けてなることを特徴とする昇降収納装
置。 - 【請求項2】 複数の線材で構成される網かごの両側か
ら複数の線材の端部が突出し、この突出した線材の端部
が側板に設けられた複数の線材挿入孔に夫々挿入される
と共に、該複数の線材のうちの任意の線材の端部を側板
に対して固定したことを特徴とする請求項1記載の昇降
収納装置。 - 【請求項3】 複数の線材挿入孔に挿入される複数の線
材のうち、側板に固定される線材の端部の突出長さを、
側板に固定されない線材の端部の突出長さよりも長く形
成したことを特徴とする請求項2記載の昇降収納装置。 - 【請求項4】 側板に固定される線材の端部が挿入され
る線材挿入孔は、両側が側板を貫通した貫通孔で構成さ
れ、側板に固定されない線材の端部が挿入される線材挿
入孔は側板を貫通しない凹部で構成されていることを特
徴とする請求項2又は請求項3記載の昇降収納装置。 - 【請求項5】 各側板の両面に夫々設けられるリンク取
付け部は、一端部が外箱に回動支持されたリンクの他端
部を回動自在に支持する軸支板が固定される軸支板固定
部と、該軸支板固定部に対して軸支板を位置決めするた
めの軸支板位置決め部とを備えていることを特徴とする
請求項1記載の昇降収納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27917397A JP3290111B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 昇降収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27917397A JP3290111B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 昇降収納装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11113649A JPH11113649A (ja) | 1999-04-27 |
JP3290111B2 true JP3290111B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=17607472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27917397A Expired - Fee Related JP3290111B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 昇降収納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3290111B2 (ja) |
-
1997
- 1997-10-13 JP JP27917397A patent/JP3290111B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11113649A (ja) | 1999-04-27 |
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