JP3289884B2 - 同軸コネクタ及びその取り付け構造 - Google Patents
同軸コネクタ及びその取り付け構造Info
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Description
器等に用いられる同軸コネクタとその取り付け構造に関
するものである。
図である。図において31は同軸コネクタ、で、この同
軸コネクタ31は、金属製の筒状のシェル32と、中心
コンタクト36と、この中心コンタクト36をシェル3
2から絶縁するテフロン等の絶縁体40により構成され
ている。
設けられ、このフランジ部33には通信機器等の筐体4
1に固定するための図示しないネジを通す透孔34があ
けられており、また、シェル32内には絶縁体40の位
置決めを行う段差部35が形成されている。中心コンタ
クト36は、その一端に相手方コネクタのコンタクトを
受け入れる受け穴37を有し、この受け穴37の部分に
は割り溝38が設けられていて、更に他端には筐体41
内に固定された基板の回路等に接続する接続部39が形
成されており、そして絶縁体40は、受け穴37側の部
分と接続部39を除く中心コンタクト36の外周を覆う
ように設けられている。
され、端面をシェル32内に設けられた段差部35に着
き当てることにより位置決めされていて、これにより中
心コンタクト36の受け穴37はシェル32内に保持さ
れており、そして絶縁体40のシェル32から突出した
部分が筐体41の板厚と同等の寸法になるように設定さ
れている。
筐体41に取り付けるには、同軸コネクタ31のシェル
32から突出している絶縁体40を筐体41に設けられ
ている取り付け穴42に圧入し、シェル32のフランジ
33に設けられている透孔34に図示しないネジを通し
て、このネジを筐体41に設けられている図示しないネ
ジ穴に締めつけて固定する。
縁体40の周囲は金属製の筐体41に包囲され、所定の
周波数特性が確保される。こうして筐体40に取り付け
られた同軸コネクタ31は接続部39を筐体41内に固
定された図示しない基板の回路等に接続する。この回路
に信号線等を接続する場合、信号線等に取り付けた相手
方コネクタを同軸コネクタ31に嵌め合わせると、相手
方コネクタのコンタクトの先端が中心コンタクト36の
受け穴37に嵌合し、接続が図られる。
従来の技術では、同軸コネクタのシェルから突出してい
る絶縁体を金属製の筐体に設けられている取り付け穴に
圧入することで、この絶縁体の周囲は筐体で包囲し、こ
れにより同軸コネクタの特性インピーダンスをコントロ
ールして所定の周波数特性が確保するため、コネクタ単
体では所定の周波数特性が得られないという問題があ
る。
少なくともクロック信号とデータ信号とを同時に伝送す
るため、多機能な機器の実現にあたって多数の同軸コネ
クタを取り付けることを要求されるが、従来の同軸コネ
クタは個々にネジで筐体に固定するため、多数の取り付
けが必要な場合、取り付け工数が多くかかり、しかも同
軸コネクタはフランジを有するために高密度実装が困難
で、機器の小型化が困難であるという問題もある。
ることができる同軸コネクタ及びその取り付け構造を実
現することを課題とするものである。
同軸コネクタは、相手方コネクタと嵌合する嵌合部、通
信機器等の筐体の挿入穴に挿入する挿入部、及び取り付
けプレートの取り付け穴に圧入するために前記嵌合部と
挿入部との間に設けられた肉厚部を有する筒状の金属製
のシェルと、前記シェル内に収納され、前記嵌合部側に
収納される部分の第1の径に対してと挿入部側に挿入さ
れる部分の第2の径を異ならせ、前記嵌合部側に収納さ
れる部分の端部に相手方コネクタのコンタクトを受け入
れる受け穴を有すると共に、前記挿入部側に挿入される
部分の端部に前記筐体に設けられる回路等と接続する接
続部を有し、この接続部のみが前記挿入部から突出する
ようにした中心コンタクトと、この中心コンタクトの前
記挿入部に収納された部分を覆うように設けられた挿入
部側絶縁体とを備えたことを特徴とする。
け構造は、取り付けプレートに設けた複数の取り付け穴
に、前記の構成を有する同軸コネクタの肉厚部を圧入す
ることにより、複数の同軸コネクタを前記取り付けプレ
ートに保持し、これら複数の同軸コネクタにおけるシェ
ルの挿入部を通信機器等の筐体に複数設けられた挿入穴
に挿入したことを特徴とする。
る同軸コネクタとその取り付け構造の実施の形態につい
て説明する。図1は第1の実施の形態である同軸コネク
タの構造を示す断面図である。図において1は同軸コネ
クタで、金属製の筒状のシェル2と、中心コンタクト8
と、この中心コンタクト8をシェル2から絶縁するテフ
ロン等の挿入部側絶縁体12及び接続部側絶縁体13に
より構成されている。
合する嵌合部3と、後述する通信機器の筐体に設けられ
る挿入穴に挿入される挿入部4と、この嵌合部3と挿入
部4との間に設けられた肉厚部5と、この肉厚部5の一
端外周に設けられたストッパ部6を備えている。前記肉
厚部5は、取り付けプレート14の取り付け穴15に圧
入する際の圧入力に耐えるために設けられるもので、こ
の肉厚部5は内周面側を挿入部4の内周面よりも内側に
突出させて同軸コネクタ1の外径を最小限に抑えると共
に、この肉厚部5の内径と挿入部4の内径との差によっ
て形成される段差部7を挿入部側絶縁体12の位置決め
に利用するものとしている。
をコントロールするためにシェル2の嵌合部3及び肉厚
部5に収納される部分の径より挿入部4に収納される部
分の径を小さくしており、前記嵌合部3及び肉厚部5に
収納される部分の端部に相手方コネクタのコンタクトを
受け入れる受け穴9を有し、この受け穴9の部分には割
り溝10が設けられていて、更に挿入部4に収納される
部分の端部には筐体内に固定されている基板の回路等に
接続する接続部11が形成されている。
の一部の外周つまりシェル2の挿入部4に収納される部
分の外周を覆うように設けられており、この挿入部側絶
縁体12は中心コンタクト8と共にシェル2に圧入され
ていて、その圧入の際、挿入部側絶縁体12の一端はシ
ェル2内の段差部7に突き当たり、これにより挿入部側
絶縁体12が位置決めされると共に、中心コンタクト8
は接続部11のみがシェル2外に突出するようにシェル
2内に収納されている。
合部3の端部内側にかしめつけられて固定されており、
この接続部側絶縁体13により中心コンタクト8の受け
穴9側の端部が支持されいて、この接続部側絶縁体13
と挿入部側絶縁体12によりシェル2の内周に対する中
心コンタクト8の同軸性を保持すると共に、シェル2の
嵌合部3及び肉厚部5と中心コンタクト8との間に空隙
を形成している。
ネクタ1によれば、中心コンタクト8は接続部11を除
く部分がすべて金属性のシェル2内に収納されているの
で、コネクタ単体で特性インピーダンスをコントロール
することができ、周波数特性を確保できるという効果が
得られる。また、シェル2の挿入部に圧入される挿入部
側絶縁体12は、圧入の際シェル2内に形成されている
段差部7により位置決めされるので、組み立て精度が向
上し、しかもこの挿入部側絶縁体12と接続部側絶縁体
13により中心コンタクト8の両端を支えているためシ
ェル2に対する同軸性を確保することができ、特性イン
ピーダンスも恒常させることができるという効果も得ら
れる。
タ1の取り付け構造を示す斜視図、図3は同軸コネクタ
1を取り付けプレート14に取り付けた状態を示す図
で、同図(A)は図2の同軸コネクタ1を筐体側からみ
た図、同図(B)は平面図であり、また図4は取り付け
完了状態を示す斜視図である。図1に示したように同軸
コネクタ1はその肉厚部5を取り付けプレート14の取
り付け穴15に圧入することにより固定され、その際、
ストッパ部6が取り付けプレート14に突き当たって同
軸コネクタ1は位置決めされる。
け穴14が設けられており、これらの取り付け穴15に
各々同軸コネクタ1を圧入固定することで、必要数の同
軸コネクタ1を図2及び図3に示したように取り付けプ
レート14に保持する。この同軸コネクタ1のシェル2
と取り付けプレート14はアース接続が行われるもので
あるが、各同軸コネクタ1のシェル2を取り付けプレー
ト14の取り付け穴15に圧入することにより両者の接
触抵抗を抑えることができる。
い固定用のネジを通す透孔16が複数設けられている
が、この透孔16の位置及び数は通信機器等の筐体17
に対する取り付け強度やアース接続性等により決定され
る。筐体17は金属により形成されており、所定の壁面
に同軸コネクタ1におけるシェル2の挿入部4の外径に
対して所定の余裕を持たせた径の挿入穴18が一定の間
隔で設けられている。
に保持した各同軸コネクタ1のおけるシェル2の挿入部
4を対応する挿入穴18に一括して挿入し、取り付けプ
レート14に設けられている透孔16に図示しないネジ
を通して、このネジを筐体17に設けられている図示し
ないネジ穴に締めつけて固定する。これにより同軸コネ
クタ1は挿入部4の端面が筐体17内面と同一面になる
ように一括して筐体17に固定されされる。
を示す図で、この図に見られるように隣合う挿入穴18
の中心間の寸法Lに対して同軸コネクタ1をその中心間
の寸法がΔLの公差を有するように取り付けプレート1
4に保持することで、挿入を容易にしている。つまり、
同軸コネクタ1はコネクタ単体で特性インピーダンスを
コントロールすることができ、周波数特性を確保できる
ので、挿入部4の外径よりも挿入穴18の寸法を大きく
することができようにしている。
コネクタ1は、各々の接続部11を筐体17内に固定さ
れた図示しない基板の回路等に接続する。この回路に信
号線等を接続する場合、信号線等に取り付けた相手方コ
ネクタを同軸コネクタ1に嵌め合わせると、相手方コネ
クタのコンタクトの先端が中心コンタクト8の受け穴9
に嵌合し、接続が図られる。
必要数の同軸コネクタ1を取り付けプレート14に設け
られた必要数の取り付け穴15にそれぞれ圧入して保持
し、これらの同軸コネクタ1のシェル2の挿入部4を、
該挿入部4の外径より大きい径を持つ筐体17の挿入穴
18に一括して挿入すると共に、前記取り付けプレート
14を筐体17にネジ止めすることで、同軸コネクタ1
を筐体1に取り付けるものとしているため、多数の同軸
コネクタ1を取り付ける場合でも、取り付け工数が少な
くて済むという効果が得られる。
14の取り付け穴15に圧入する部分は肉厚部5として
圧入に対する強度を持たせると共に、この肉厚部5は内
面側に張り出すようにして外径が大きくなるのを抑えて
いるため、同軸コネクタを多数実装する場合に、高密度
実装が可能となり、機器の小型化に寄与できるという効
果も得られる。
タ1の取り付け構造を示す斜視図、図7はこの第3の実
施の形態における同軸コネクタ1のはんだ固定状態を示
す図である。この第3の実施の形態は、筐体1に挿入穴
18と直交するはんだ注入穴19を設けておき、取り付
けプレート14に保持した各同軸コネクタ1のおけるシ
ェル2の挿入部4を対応する挿入穴18に一括して挿入
した後、注入穴19からはんだ20を注入し、これによ
り挿入穴18内にはんだ20を充填して、固化させるこ
とにより、この金属としてのはんだ20でシェル2の挿
入部4と筐体17を電気的に接続すると共に、同軸コネ
クタ1を筐体17に取り付けたものである。
実施の形態と同様に筐体にネジ止めしてもよいし、ま
た、はんだ20を注入する際に取り付けプレート14を
治具により支えるようにいてもよい。同軸コネクタ1を
筐体17に取り付けた後の基板等への接続や、相手方コ
ネクタとの接続については第1の実施の形態と同様であ
る。
筐体1の各挿入穴18にはんだ20を充填するため、挿
入穴18の数が多くなるほど、つまり筐体17に取り付
ける同軸コネクタ1の数が多くなるほど取り付け強度が
高まり、ネジ止めにより固定する必要がなくなると共
に、同軸コネクタ1のシェル2の挿入部4の外径と筐体
1の挿入穴18との径の差による間隙がはんだ20によ
り埋められるため、アース側(シールド側)であるシェ
ル2にインダクタンス成分が等価直列接続的に入り込ん
で限界点が低下するという現象を抑制することができ、
より高い周波数特性が得られるという効果が期待でき
る。
コネクタによれば、中心コンタクトは接続部を除く部分
をすべて金属性のシェル内に収納しているので、コネク
タ単体で特性インピーダンスをコントロールすることが
でき、周波数特性を確保できるという効果が得られる。
要数の同軸コネクタを取り付けプレートに設けられた必
要数の取り付け穴にそれぞれ圧入して保持し、これらの
同軸コネクタのシェルの挿入部を、該挿入部の外径より
大きい径を持つ筐体の挿入穴に一括して挿入するものと
しているため、多数の同軸コネクタ1を取り付ける場合
でも、取り付け工数が少なくて済むという効果が得ら
れ、しかも、同軸コネクタを取り付けプレートの取り付
け穴に圧入する部分は肉厚部として圧入に対する強度を
持たせると共に、この肉厚部は内面側に張り出すように
して外径が大きくなるのを抑えているため、同軸コネク
タを多数実装する場合に、高密度実装が可能となり、機
器の小型化に寄与できるという効果も得られる。
状態を示す図である。
視図である。
穴の関係を示す図である。
だ固定の状態を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 相手方コネクタと嵌合する嵌合部、通信
機器等の筐体の挿入穴に挿入する挿入部、及び取り付け
プレートの取り付け穴に圧入するために前記嵌合部と挿
入部との間に設けられた肉厚部を有する筒状の金属製の
シェルと、前記シェル内に収納され、前記嵌合部側に収納される部
分の第1の径に対してと挿入部側に挿入される部分の第
2の径を異ならせ、前記嵌合部側に収納される部分の端
部 に相手方コネクタのコンタクトを受け入れる受け穴を
有すると共に、前記挿入部側に挿入される部分の端部に
前記筐体に設けられる回路等と接続する接続部を有し、
この接続部のみが前記挿入部から突出するようにした中
心コンタクトと、 この中心コンタクトの前記挿入部に収納された部分を覆
うように設けられた挿入部側絶縁体とを備えたことを特
徴とする同軸コネクタ。 - 【請求項2】 請求項1記載の同軸コネクタにおいて、 シェルの肉厚部の内周面を挿入部の内周面より張り出し
て段差を形成し、この段差により挿入部側絶縁体の位置
決めを行うことを特徴とする同軸コネクタ。 - 【請求項3】 請求項1記載の同軸コネクタにおいて、 シェルの嵌合部の開口部内側に嵌合部側絶縁体を設け
て、この嵌合部側絶縁体により中心コンタクトの受け穴
を設けた部分を支持したことを特徴とする同軸コネク
タ。 - 【請求項4】 請求項1記載の同軸コネクタにおいて、 中心コンタクトの受け穴を設けた部分に割り溝を有する
ことを特徴とする同軸コネクタ。 - 【請求項5】 取り付けプレートに設けた複数の取り付
け穴に、請求項1記載の同軸コネクタの肉厚部を圧入す
ることにより、複数の同軸コネクタを前記取り付けプレ
ートに保持し、これら複数の同軸コネクタにおけるシェ
ルの挿入部を通信機器等の筐体に複数設けられた挿入穴
に挿入したことを特徴とする同軸コネクタの取り付け構
造。 - 【請求項6】 請求項5記載の同軸コネクタの取り付け
構造において、筐体の挿入穴内に、該挿入穴に挿入され
たシェルの挿入部と前記筐体とを電気的に接続する金属
を充填したことを特徴とする同軸コネクタの取り付け構
造。 - 【請求項7】 請求項5記載の同軸コネクタの取り付け
構造において、 筐体に挿入穴と直交するはんだ注入穴を設け、このはん
だ注入穴から前記挿入穴内に、シェルの挿入部と前記筐
体とを電気的に接続する金属としての半田を充填したこ
とを特徴とする同軸コネクタの取り付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18406997A JP3289884B2 (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 同軸コネクタ及びその取り付け構造 |
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JP18406997A JP3289884B2 (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 同軸コネクタ及びその取り付け構造 |
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JPH1131560A JPH1131560A (ja) | 1999-02-02 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP18406997A Expired - Fee Related JP3289884B2 (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 同軸コネクタ及びその取り付け構造 |
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CN102354826B (zh) * | 2011-07-22 | 2014-02-19 | 深圳市大富科技股份有限公司 | 一种连接器、连接器安装套及连接器套件 |
JPWO2018116471A1 (ja) * | 2016-12-22 | 2019-10-24 | オリンパス株式会社 | ケーブル構造体、実装モジュールおよび内視鏡 |
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1997
- 1997-07-09 JP JP18406997A patent/JP3289884B2/ja not_active Expired - Fee Related
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