JP3289788B2 - 熱電池 - Google Patents
熱電池Info
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- JP3289788B2 JP3289788B2 JP26953992A JP26953992A JP3289788B2 JP 3289788 B2 JP3289788 B2 JP 3289788B2 JP 26953992 A JP26953992 A JP 26953992A JP 26953992 A JP26953992 A JP 26953992A JP 3289788 B2 JP3289788 B2 JP 3289788B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱電池に関するものであ
る。
る。
【0002】
【従来の技術】熱電池は、常温ではその電解質が固体
で、イオン伝導度が零であるため電気エネルギーは取り
出せないが、使用時には電池内に内蔵された発熱体を燃
焼させて前記電解質を溶融させることにより、イオン伝
導度を高めて電気エネルギーを取り出すことができるよ
うにした電池である。
で、イオン伝導度が零であるため電気エネルギーは取り
出せないが、使用時には電池内に内蔵された発熱体を燃
焼させて前記電解質を溶融させることにより、イオン伝
導度を高めて電気エネルギーを取り出すことができるよ
うにした電池である。
【0003】このような熱電池に用いられる発熱体とし
ては、アルミニウムと過塩素酸カリウムとのテルミット
混合物、ジルコニウムとクロム酸バリウムとのテルミッ
ト混合物を主体とするものが使用されてきたが、これら
の組成物自体は絶縁性であるため、この発熱体を一つの
素電池と隣接する素電池との間に挟みこんで使用する場
合には、素電池と発熱体との間に集電体を介する必要が
あった。
ては、アルミニウムと過塩素酸カリウムとのテルミット
混合物、ジルコニウムとクロム酸バリウムとのテルミッ
ト混合物を主体とするものが使用されてきたが、これら
の組成物自体は絶縁性であるため、この発熱体を一つの
素電池と隣接する素電池との間に挟みこんで使用する場
合には、素電池と発熱体との間に集電体を介する必要が
あった。
【0004】上記した従来の熱電池を図6により説明す
る。
る。
【0005】図6において、素電池1は、クロム酸カル
シウム、クロム酸鉛などよりなる正極板3、塩化カリウ
ムと塩化リチウムとの共融混合物、臭化カリウムと臭化
リチウムとの共融混合物からなる電解質4、カルシウ
ム、リチウムなどよりなる負極板5からなり、一つの素
電池1と他の素電池1’との間にはジルコニウムとクロ
ム酸バリウムとを主体とした発熱体2が配され、この発
熱体2と前記素電池1,1’との間にはニッケル、鉄か
らなる集電体6が介挿されて構成されている。なお、図
6において、7はジルコニウムとクロム酸バリウム、ま
たはフェロシリコンと鉛酸化物よりなる導火帯、8はロ
ダン鉛などよりなる点火玉、9は石綿繊維、ガラス繊維
などよりなる断熱材。10は鉄、ステンレス鋼などより
なる電槽で、同材質からなる蓋11とはその周辺部で気
密溶接されている。また、12は正極端子、13は負極
端子、14は点火用端子である。
シウム、クロム酸鉛などよりなる正極板3、塩化カリウ
ムと塩化リチウムとの共融混合物、臭化カリウムと臭化
リチウムとの共融混合物からなる電解質4、カルシウ
ム、リチウムなどよりなる負極板5からなり、一つの素
電池1と他の素電池1’との間にはジルコニウムとクロ
ム酸バリウムとを主体とした発熱体2が配され、この発
熱体2と前記素電池1,1’との間にはニッケル、鉄か
らなる集電体6が介挿されて構成されている。なお、図
6において、7はジルコニウムとクロム酸バリウム、ま
たはフェロシリコンと鉛酸化物よりなる導火帯、8はロ
ダン鉛などよりなる点火玉、9は石綿繊維、ガラス繊維
などよりなる断熱材。10は鉄、ステンレス鋼などより
なる電槽で、同材質からなる蓋11とはその周辺部で気
密溶接されている。また、12は正極端子、13は負極
端子、14は点火用端子である。
【0006】このような構成において点火用端子から電
力を供給すると点火玉8が発火し、その熱エネルギーに
よって最外部発熱体が着火し、次に導火帯7が燃焼し、
さらには素電池間の発熱体2が燃焼して素電池1の電解
質4が溶融するので、正極端子12、負極端子13から
高出力の電気エネルギーを取り出すことができる。
力を供給すると点火玉8が発火し、その熱エネルギーに
よって最外部発熱体が着火し、次に導火帯7が燃焼し、
さらには素電池間の発熱体2が燃焼して素電池1の電解
質4が溶融するので、正極端子12、負極端子13から
高出力の電気エネルギーを取り出すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の熱電池
では、図7に示した如く、発熱体2の上下を接続する集
電体6の接続部15が狭くなっているため、その電気抵
抗が高く、大電流放電を行うと、放電電圧が著しく低下
するという欠点があった。
では、図7に示した如く、発熱体2の上下を接続する集
電体6の接続部15が狭くなっているため、その電気抵
抗が高く、大電流放電を行うと、放電電圧が著しく低下
するという欠点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、正極板、負極板および電解質からなる素
電池が発熱体を介して複数個積層されるとともに、前記
素電池と発熱体との間に介挿された集電体によって複数
個の素電池同士が接続されてなる熱電池であって、前記
集電体が発熱体の中央部を分割して設けられていること
を特徴とするものである。
め、本発明は、正極板、負極板および電解質からなる素
電池が発熱体を介して複数個積層されるとともに、前記
素電池と発熱体との間に介挿された集電体によって複数
個の素電池同士が接続されてなる熱電池であって、前記
集電体が発熱体の中央部を分割して設けられていること
を特徴とするものである。
【0009】
【作 用】従って、本発明は、発熱体の上下を接続する
集電体の接続部を広くすることができ、大電流放電時の
放電電圧の低下を小さくすることができる。
集電体の接続部を広くすることができ、大電流放電時の
放電電圧の低下を小さくすることができる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の熱電池の断面図で、図6と
同じ機能を有する部分には同じ符号を付して以下の説明
を省略する。
同じ機能を有する部分には同じ符号を付して以下の説明
を省略する。
【0011】本発明の特徴は、図2に示した如く、2枚
の円板状の集電体16、16’を組み合わせてその中央
部を接続片17で接合し、前記集電体16、16’の間
に2枚の半円状の発熱体18、18’を挟み込んでなる
ものである。
の円板状の集電体16、16’を組み合わせてその中央
部を接続片17で接合し、前記集電体16、16’の間
に2枚の半円状の発熱体18、18’を挟み込んでなる
ものである。
【0012】なお、本発明は、上記した実施例以外に次
のような実施態様が考えられる。
のような実施態様が考えられる。
【0013】たとえば、図3に示した如く、2枚の円板
状の集電体16、16’の中央部に断面が角柱状の接続
片17を溶接し、この接続片17の左右から半円状の発
熱体18、18’を挿入してなるものや、図4に示した
如く、2枚の円板状の集電体16、16’の中央部に断
面がS字形の接続片17を溶接し、この接続片17の左
右から半円状の発熱体18、18’を挿入してなるもの
があり、いずれも集電体が発熱体の中央部を分割するよ
うな形状に設けられている。
状の集電体16、16’の中央部に断面が角柱状の接続
片17を溶接し、この接続片17の左右から半円状の発
熱体18、18’を挿入してなるものや、図4に示した
如く、2枚の円板状の集電体16、16’の中央部に断
面がS字形の接続片17を溶接し、この接続片17の左
右から半円状の発熱体18、18’を挿入してなるもの
があり、いずれも集電体が発熱体の中央部を分割するよ
うな形状に設けられている。
【0014】従って、本発明は、接続片17によって素
電池間に介在させる集電体の断面積を大きくすることが
でき、大電流放電時の放電電圧の低下を小さくすること
ができる。
電池間に介在させる集電体の断面積を大きくすることが
でき、大電流放電時の放電電圧の低下を小さくすること
ができる。
【0015】次に、本発明電池Aと従来電池Bとについ
て、放電電圧特性を比較し、その結果を図5に示す。な
お、本発明電池Aと従来電池Bとは、いずれも12個の
素電池を直列に接続し、各素電池はいづれも正極板に二
硫化鉄、電解質に塩化カリウムと塩化リチウムの混合
物、負極板にリチウムを使用している。
て、放電電圧特性を比較し、その結果を図5に示す。な
お、本発明電池Aと従来電池Bとは、いずれも12個の
素電池を直列に接続し、各素電池はいづれも正極板に二
硫化鉄、電解質に塩化カリウムと塩化リチウムの混合
物、負極板にリチウムを使用している。
【0016】図5から、本発明電池Aの方が従来電池B
より放電電圧が著しく高くなることがわかる。
より放電電圧が著しく高くなることがわかる。
【0017】
【発明の効果】このように、本発明は、複数の素電池
と、複数の発熱体とを交互に積層した熱電池において、
素電池間の電気的接続箇所を各素電池の集電体の中央部
で行ったことにより、大電流放電時の電圧特性を改善す
るものであるから、その工業的価値は極めて大である。
と、複数の発熱体とを交互に積層した熱電池において、
素電池間の電気的接続箇所を各素電池の集電体の中央部
で行ったことにより、大電流放電時の電圧特性を改善す
るものであるから、その工業的価値は極めて大である。
【図1】本発明の熱電池の一部切り欠き断面図である。
【図2】本発明の熱電池に用いられる集電体の斜視図で
ある。
ある。
【図3】本発明の熱電池に用いられる他の集電体の断面
図である。
図である。
【図4】本発明の熱電池に用いられる他の集電体の断面
図である。
図である。
【図5】本発明電池Aと従来電池Bとの放電電圧特性を
比較した図である。
比較した図である。
【図6】従来の熱電池の一部切り欠き断面図である。
【図7】従来の熱電池に用いられる集電体の斜視図であ
る。
る。
1 素電池 2,18,18’発熱体 3 正極板 4 電解質 5 負極板 6,16,16’集電体 17 接続片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 6/36
Claims (1)
- 【請求項1】 正極板、負極板および電解質からなる素
電池が発熱体を介して複数個積層されるとともに、前記
素電池と発熱体との間に介挿された集電体によって複数
個の素電池同士が接続されてなる熱電池であって、前記
集電体が発熱体の中央部を分割して設けられていること
を特徴とする熱電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26953992A JP3289788B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 熱電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26953992A JP3289788B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 熱電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0696776A JPH0696776A (ja) | 1994-04-08 |
JP3289788B2 true JP3289788B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=17473793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26953992A Expired - Fee Related JP3289788B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 熱電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3289788B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190053596A (ko) * | 2017-11-10 | 2019-05-20 | 국방과학연구소 | 열전지의 활성화 시간 및 점화 신뢰성을 개선한 열전지 이중 모드 착화 구조 및 그 방법 |
CN112736253A (zh) * | 2020-12-25 | 2021-04-30 | 中国电子科技集团公司第十八研究所 | 一种热电池用无凸起集流片组件及其成型工艺 |
-
1992
- 1992-09-10 JP JP26953992A patent/JP3289788B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0696776A (ja) | 1994-04-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
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R371 | Transfer withdrawn |
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S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |