JPH06310152A - 熱電池 - Google Patents
熱電池Info
- Publication number
- JPH06310152A JPH06310152A JP12074493A JP12074493A JPH06310152A JP H06310152 A JPH06310152 A JP H06310152A JP 12074493 A JP12074493 A JP 12074493A JP 12074493 A JP12074493 A JP 12074493A JP H06310152 A JPH06310152 A JP H06310152A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode plate
- positive electrode
- negative electrode
- thermal battery
- current collector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- Y02E60/12—
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- Primary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 放電電圧が不安定にならない熱電池を得る。
【構成】 正極板3、負極板5および電解質4からなる
素電池1が発熱体2を介して複数個積層されるととも
に、前記素電池1と発熱体2との間に介挿された集電体
6によって素電池同士が接続されてなる熱電池であっ
て、正極板3に接する側の集電体6aの直径を負極板5
に接する側の集電体6bの直径より小にする。 【効果】 負極板が溶融し、周辺部から正極板の方へ移
動しても、正極板に接する側の集電体に接触して短絡す
ることがなくなり、放電電圧が不安定になるのを防止す
ることができる。
素電池1が発熱体2を介して複数個積層されるととも
に、前記素電池1と発熱体2との間に介挿された集電体
6によって素電池同士が接続されてなる熱電池であっ
て、正極板3に接する側の集電体6aの直径を負極板5
に接する側の集電体6bの直径より小にする。 【効果】 負極板が溶融し、周辺部から正極板の方へ移
動しても、正極板に接する側の集電体に接触して短絡す
ることがなくなり、放電電圧が不安定になるのを防止す
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱電池に関するものであ
る。
る。
【0002】
【従来の技術】熱電池は、常温ではその電解質が固体
で、イオン伝導度が零であるため電気エネルギーは取り
出せないが、使用時には電池内に内蔵された発熱体を燃
焼させて前記電解質を溶融させることにより、イオン伝
導度を高めて電気エネルギーを取り出すことができるよ
うにした電池である。
で、イオン伝導度が零であるため電気エネルギーは取り
出せないが、使用時には電池内に内蔵された発熱体を燃
焼させて前記電解質を溶融させることにより、イオン伝
導度を高めて電気エネルギーを取り出すことができるよ
うにした電池である。
【0003】このような熱電池に用いられる発熱体とし
ては、アルミニウムと過塩素酸カリウムとのテルミット
混合物、ジルコニウムとクロム酸バリウムとのテルミッ
ト混合物を主体とするものが使用されてきたが、これら
の組成物自体は絶縁性であるため、この発熱体を一つの
素電池と隣接する素電池との間に挟みこんで使用する場
合には、素電池と発熱体との間に集電体を介する必要が
あった。
ては、アルミニウムと過塩素酸カリウムとのテルミット
混合物、ジルコニウムとクロム酸バリウムとのテルミッ
ト混合物を主体とするものが使用されてきたが、これら
の組成物自体は絶縁性であるため、この発熱体を一つの
素電池と隣接する素電池との間に挟みこんで使用する場
合には、素電池と発熱体との間に集電体を介する必要が
あった。
【0004】上記した従来の熱電池を図3により説明す
る。
る。
【0005】図3において、素電池1は、クロム酸カル
シウム、クロム酸鉛などよりなる正極板3、塩化カリウ
ムと塩化リチウムとの共融混合物、臭化カリウムと臭化
リチウムとの共融混合物からなる電解質4、カルシウ
ム、リチウムなどよりなる負極板5からなり、一つの素
電池1と他の素電池1′との間にはジルコニウムとクロ
ム酸バリウムとを主体とした発熱体2が配され、この発
熱体2と前記素電池1,1′との間にはニッケル、鉄か
らなる集電体6が介挿されて構成されている。なお、図
3において、7はジルコニウムとクロム酸バリウム、ま
たはフェロシリコンと鉛酸化物よりなる導火帯、8はロ
ダン鉛などよりなる点火玉、9は石綿繊維、ガラス繊維
などよりなる断熱材、10は鉄、ステンレス鋼などより
なる電槽で、同材質からなる蓋11とはその周辺部で気
密溶接されている。また、12は正極端子、13は負極
端子、14は点火用端子である。
シウム、クロム酸鉛などよりなる正極板3、塩化カリウ
ムと塩化リチウムとの共融混合物、臭化カリウムと臭化
リチウムとの共融混合物からなる電解質4、カルシウ
ム、リチウムなどよりなる負極板5からなり、一つの素
電池1と他の素電池1′との間にはジルコニウムとクロ
ム酸バリウムとを主体とした発熱体2が配され、この発
熱体2と前記素電池1,1′との間にはニッケル、鉄か
らなる集電体6が介挿されて構成されている。なお、図
3において、7はジルコニウムとクロム酸バリウム、ま
たはフェロシリコンと鉛酸化物よりなる導火帯、8はロ
ダン鉛などよりなる点火玉、9は石綿繊維、ガラス繊維
などよりなる断熱材、10は鉄、ステンレス鋼などより
なる電槽で、同材質からなる蓋11とはその周辺部で気
密溶接されている。また、12は正極端子、13は負極
端子、14は点火用端子である。
【0006】上記した熱電池では、図4に示した如く、
正極板3に接する側の集電体6a′の直径と負極板5に
接する側の集電体6bの直径とは同一のものが用いられ
ている。
正極板3に接する側の集電体6a′の直径と負極板5に
接する側の集電体6bの直径とは同一のものが用いられ
ている。
【0007】このような構成からなる熱電池は、点火用
端子14から電力を供給すると点火玉8が発火し、その
熱エネルギーによって最外部発熱体が着火し、次に導火
帯7が燃焼し、さらには素電池間の発熱体2が燃焼して
素電池1の電解質4が溶融するので、正極端子12、負
極端子13から高出力の電気エネルギーを取り出すこと
ができる。
端子14から電力を供給すると点火玉8が発火し、その
熱エネルギーによって最外部発熱体が着火し、次に導火
帯7が燃焼し、さらには素電池間の発熱体2が燃焼して
素電池1の電解質4が溶融するので、正極端子12、負
極端子13から高出力の電気エネルギーを取り出すこと
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の熱電池
では、使用時に、負極板5が発熱体2によって加熱され
ると、負極板5がカルシウムの場合には電解質4中の塩
化リチウムと反応してカルシウム・リチウム合金となっ
て溶融し、負極板5がリチウムの場合にはリチウム自体
が溶融し、いずれも周辺部から正極板3の方へ移動して
短絡を生じ、放電電圧が不安定になるという問題があっ
た。
では、使用時に、負極板5が発熱体2によって加熱され
ると、負極板5がカルシウムの場合には電解質4中の塩
化リチウムと反応してカルシウム・リチウム合金となっ
て溶融し、負極板5がリチウムの場合にはリチウム自体
が溶融し、いずれも周辺部から正極板3の方へ移動して
短絡を生じ、放電電圧が不安定になるという問題があっ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、正極板、負極板および電解質からなる素
電池が発熱体を介して複数個積層されるとともに、前記
素電池と発熱体との間に介挿された集電体によって素電
池同士が接続されてなる熱電池であって、前記集電体の
直径を、正極板に接する側が負極板に接する側より小で
あるようにしたことを特徴とするものである。
め、本発明は、正極板、負極板および電解質からなる素
電池が発熱体を介して複数個積層されるとともに、前記
素電池と発熱体との間に介挿された集電体によって素電
池同士が接続されてなる熱電池であって、前記集電体の
直径を、正極板に接する側が負極板に接する側より小で
あるようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
【作 用】従って、本発明は、負極板が溶融し、周辺部
から正極板の方へ移動しても、正極板に接する側の集電
体に接触することを防止できる。
から正極板の方へ移動しても、正極板に接する側の集電
体に接触することを防止できる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の熱電池の断面図、図2は本
発明の熱電池に用いられる素電池に集電体を配した状態
の斜視図で、図3、図4と同じ機能を有する部分には同
じ符号を付して以下の説明を省略する。
発明の熱電池に用いられる素電池に集電体を配した状態
の斜視図で、図3、図4と同じ機能を有する部分には同
じ符号を付して以下の説明を省略する。
【0012】本発明の特徴は、図2に示した如く、正極
板3に接する側の集電体6aの直径を負極板5に接する
側の集電体6bの直径より小さくしたものである。
板3に接する側の集電体6aの直径を負極板5に接する
側の集電体6bの直径より小さくしたものである。
【0013】そして、上記した素電池と発熱体とを集電
体を介して図1のように積層すると、正極板3に接する
側の集電体6aの周辺部に空間15が生じることにな
り、使用時に、この空間15によって溶融した負極板5
と前記集電体6aとの接触が防止できる。
体を介して図1のように積層すると、正極板3に接する
側の集電体6aの周辺部に空間15が生じることにな
り、使用時に、この空間15によって溶融した負極板5
と前記集電体6aとの接触が防止できる。
【0014】次に、上記した本発明電池と図3に示した
従来電池とをそれぞれ50個ずつ製作し、放電電圧が不
安定になるかどうかを調査したところ、従来電池は44
個が不安定になったのに対し、本発明電池では0個であ
った。なお、本発明電池と従来電池とは、いずれも12
個の素電池を直列に接続し、各素電池はいずれも正極板
に二硫化鉄、電解質に塩化カリウムと塩化リチウムとの
混合物、負極板にリチウムを使用している。
従来電池とをそれぞれ50個ずつ製作し、放電電圧が不
安定になるかどうかを調査したところ、従来電池は44
個が不安定になったのに対し、本発明電池では0個であ
った。なお、本発明電池と従来電池とは、いずれも12
個の素電池を直列に接続し、各素電池はいずれも正極板
に二硫化鉄、電解質に塩化カリウムと塩化リチウムとの
混合物、負極板にリチウムを使用している。
【0015】
【発明の効果】上記した如く、本発明電池は放電電圧が
不安定になるのを防止することができるので、その工業
的価値は大である。
不安定になるのを防止することができるので、その工業
的価値は大である。
【図1】本発明の熱電池の断面図である。
【図2】本発明の熱電池に用いられる素電池の斜視図で
ある。
ある。
【図3】従来の熱電池の断面図である。
【図4】従来の熱電池に用いられる素電池の斜視図であ
る。
る。
1 素電池 2 発熱体 3 正極板 4 電解質 5 負極板 6 集電体 15 空間
Claims (1)
- 【請求項1】 正極板、負極板および電解質からなる素
電池が発熱体を介して複数個積層されるとともに、前記
素電池と発熱体との間に介挿された集電体によって素電
池同士が接続されてなる熱電池であって、前記集電体の
直径を、正極板に接する側が負極板に接する側より小で
あるようにしたことを特徴とする熱電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12074493A JPH06310152A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 熱電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12074493A JPH06310152A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 熱電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06310152A true JPH06310152A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=14793914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12074493A Pending JPH06310152A (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 熱電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06310152A (ja) |
-
1993
- 1993-04-23 JP JP12074493A patent/JPH06310152A/ja active Pending
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