JPH0878023A - 熱電池 - Google Patents

熱電池

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JPH0878023A
JPH0878023A JP21473494A JP21473494A JPH0878023A JP H0878023 A JPH0878023 A JP H0878023A JP 21473494 A JP21473494 A JP 21473494A JP 21473494 A JP21473494 A JP 21473494A JP H0878023 A JPH0878023 A JP H0878023A
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JP
Japan
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copper
electrolyte
metal container
thermal battery
aluminum
Prior art date
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Pending
Application number
JP21473494A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Kobashi
弘典 小橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yuasa Corp
Original Assignee
Yuasa Corp
Yuasa Battery Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yuasa Corp, Yuasa Battery Corp filed Critical Yuasa Corp
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Publication of JPH0878023A publication Critical patent/JPH0878023A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02E60/12

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電時に放電電圧が不安定になるのを防止で
きる熱電池を得る。 【構成】 多孔性焼結式ニッケル基板にリチウムを含浸
した負極シート5とアルミニウムまたは銅からなる金属
シート40とを積層した積層体と、この積層体を包囲す
る如く配された電解質粉末と電解質保持材粉末との混合
粉末を成形した混合粉末成形体41とを収納した金属容
器15の上部に電解質層42が積層され、この電解質層
42の上面に正極3が配された素電池1を発熱体2を介
在させて積層してなる。 【効果】 負極が溶融しても混合粉末成形体、金属容器
によって負極と正極とが素電池の周辺部で接触すること
がなくなり、溶融したリチウムがアルミニウムまたは銅
と合金を形成して金属容器から流出するのを防止できる
ので、放電電圧が不安定になるのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】熱電池は、常温ではその電解質が固体
で、イオン伝導度が零であるため電気エネルギーは取り
出せないが、使用時には電池内に内蔵された発熱体を燃
焼させて前記電解質を溶融させることにより、イオン伝
導度を高めて電気エネルギーを取り出すことができるよ
うにした電池である。
【0003】このような熱電池は通常20〜30Vの電
圧が要求されるため、2〜3Vの電圧が得られる素電池
を複数個直列に接続するとともに、各素電池間に発熱体
を介在させて短時間に電解質を溶融させて電気エネルギ
ーが取り出せるようにしている。
【0004】上記した従来の熱電池は、図3に示した如
く、クロム酸カルシウム、クロム酸鉛などよりなる正極
3、塩化カリウムと塩化リチウムの共融混合物または臭
化カリウムと臭化リチウムの共融混合物からなる電解質
4、カルシウム、リチウムなどよりなる負極5′からな
る素電池1と同じ構成からなる他の素電池1′との間に
ジルコニウムとクロム酸バリウムとを主体とした発熱体
2が配され、この発熱体2と前記素電池1,1′との間
にはニッケルまたは鉄からなる集電体6が介挿されて積
層されてなる。なお、図3において、7はジルコニウム
とクロム酸バリウムまたはフェロシリコンと鉛酸化物よ
りなる導火帯、8はロダン鉛などよりなる点火玉、9は
石綿繊維、ガラス繊維などよりなる断熱材、10は鉄、
ステンレス鋼などよりなる電槽で、この電槽10はその
上部で同材質からなる蓋11と気密溶接され、正極端子
12、負極端子13、点火用端子14の引き出し部はハ
ーメチックシールされている。
【0005】このような構成からなる熱電池は、点火用
端子14に電力を供給すると点火玉8が発火し、その熱
エネルギーによって最外部発熱体が着火し、次に導火帯
7が燃焼し、さらには素電池間の発熱体2が燃焼して素
電池1の電解質4が溶融するので、正極端子12、負極
端子13から高出力の電気エネルギーを取り出すことが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の熱電池
では、発熱体2の燃焼によって負極5′が溶融し、素電
池1の周辺部で正極3と接触して短絡状態になり、放電
電圧が不安定になるという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、金属容器内に多孔性焼結式ニッケル基板
にリチウムを含浸した負極シートとアルミニウムまたは
銅からなる金属シートとを積層した積層体と、この積層
体を包囲する如く配された電解質粉末と電解質保持材粉
末との混合粉末を成形した混合粉末成形体とが収納され
るとともに、この金属容器の上部に電解質層が載置さ
れ、この電解質層の上面に正極が配されてなる素電池を
発熱体を介在させて積層したことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】従って、本発明は、多孔性焼結式ニッケル基板
にリチウムを含浸した負極シートとアルミニウムまたは
銅からなる金属シートとを積層した積層体と、この積層
体を包囲する如く配された電解質粉末と電解質保持材粉
末との混合粉末を成形した混合粉末成形体とを金属容器
内に収納するとともに、前記負極シートを混合粉末成形
体によって包囲しているので、負極が溶融しても素電池
の周辺部で正極と接触することはない。
【0009】また、本発明は、負極シートと金属容器と
の間にアルミニウムまたは銅からなる金属シートを介在
させたことにより、熱電池の作動時に溶融したリチウム
が前記アルミニウムまたは銅と合金を形成するので、負
極が溶融して素電池の周辺部に流出し、正極に接触する
ことが防止できる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の熱電池に用いられる素電池
の断面図である。
【0011】図1に示した素電池1は、鉄製の金属容器
15内に、多孔性焼結式ニッケル基板にリチウムを含浸
した負極シート5とアルミニウム板からなる金属シート
40とを積層した積層体と、この積層体を包囲する如く
配された塩化カリウムと塩化リチウムの共融混合物から
なる電解質粉末と酸化マグネシウム粉末からなる電解質
保持材粉末との混合粉末を成形した混合粉末成形体41
とが収納されるとともに、この金属容器15の端部が折
り曲げられ、前記金属容器15の上部に、溶融した塩化
カリウムと塩化リチウムの共融混合物をガラス繊維の布
に含浸させた電解質層42が配され、この電解質層42
の上面に二硫化鉄を主体とした正極3が配されてなる。
【0012】前記金属シート40としてのアルミニウム
板はそれに代えて銅板を用いてもよく、アルミニウム板
または銅板はそれに代えて繊維状アルミニウムフェル
ト、繊維状銅フェルト、アルミニウム発泡体、銅発泡体
や繊維状ニッケルフェルトまたはニッケル発泡体に銅メ
ッキしたものを用いても、熱電池の作動時に溶融したリ
チウムがアルミニウムまたは銅と合金を形成するので、
負極が溶融して素電池の周辺部で正極に接触することが
防止できる。なお、前記金属シート40のアルミニウム
または銅は溶融したリチウムと合金を形成しても、その
量は少ないため集電効果が低下することはない。
【0013】図2は、前記素電池1を複数個積層した本
発明の熱電池の断面図で、一つの素電池1と他の素電池
1′との間に、ジルコニウムとクロム酸バリウムとを主
体とした発熱体2が配され、この発熱体2と前記素電池
1,1′との間にはニッケル、鉄からなる集電体6が介
挿されて構成されてなる。
【0014】次に、図2に示した本発明電池Aを50個
と図3に示した従来電池Bを50個製作し、放電電圧が
不安定になるかどうかを調査したところ、従来電池Bは
6個の電池で放電電圧が不安定になったのに対し、本発
明電池Aでは放電電圧が不安定になったのは皆無であっ
た。なお、本発明電池Aと従来電池Bとはいずれも8個
の素電池を直列に接続したもので、その正極には二硫化
鉄を、電解質には塩化カリウムと塩化リチウムの共融混
合物を使用している。
【0015】
【発明の効果】上記した如く、本発明電池は放電時に放
電電圧が不安定になるのを防止することができるので、
その工業的価値はきわめて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電池に使用する素電池の断面図である。
【図2】本発明の熱電池の断面図である。
【図3】従来の熱電池の断面図である。
【符号の説明】
1,1′ 素電池 2 発熱体 3 正極 4 電解質 40 金属シート 41 混合粉末成形体 42 電解質層 5 負極シート 6 集電体 15 金属容器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属容器内に多孔性焼結式ニッケル基板
    にリチウムを含浸した負極シートとアルミニウムまたは
    銅からなる金属シートとを積層した積層体と、この積層
    体を包囲する如く配された電解質粉末と電解質保持材粉
    末との混合粉末を成形した混合粉末成形体とが収納され
    るとともに、この金属容器の上部に電解質層が載置さ
    れ、この電解質層の上面に正極が配されてなる素電池を
    発熱体を介在させて積層したことを特徴とする熱電池。
  2. 【請求項2】 請求項第1項記載の熱電池において、金
    属シートが繊維状アルミニウムフェルト、繊維状銅フェ
    ルト、アルミニウム発泡体、銅発泡体であることを特徴
    とする熱電池。
  3. 【請求項3】 請求項第1項記載の熱電池において、金
    属シートが繊維状ニッケルフェルトに銅メッキしたも
    の、ニッケル発泡体に銅メッキしたものであることを特
    徴とする熱電池。
  4. 【請求項4】 請求項第1項記載の熱電池において、金
    属容器の上端部が折り曲げられていることを特徴とする
    熱電池。
JP21473494A 1994-09-08 1994-09-08 熱電池 Pending JPH0878023A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7755785B2 (en) 1996-05-14 2010-07-13 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
KR101449597B1 (ko) * 2014-03-04 2014-10-13 국방과학연구소 리튬함침 메탈폼을 포함하는 열활성화 방식 비축형 전지 및 그 제조 방법
US11784299B2 (en) 2019-05-07 2023-10-10 Agency For Defense Development Anode for thermal battery, apparatus for manufacturing the anode for thermal battery, and method of manufacturing the anode for thermal battery

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