JP2001068122A - 熱電池 - Google Patents
熱電池Info
- Publication number
- JP2001068122A JP2001068122A JP24176299A JP24176299A JP2001068122A JP 2001068122 A JP2001068122 A JP 2001068122A JP 24176299 A JP24176299 A JP 24176299A JP 24176299 A JP24176299 A JP 24176299A JP 2001068122 A JP2001068122 A JP 2001068122A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating element
- latent heat
- battery
- electrode plate
- generating layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y02E60/12—
Landscapes
- Primary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 単位体積当たりの電池容量を低下させずに長
く放電可能な温度に維持できる熱電池の構成を得る。 【解決手段】 素電池１，１’，１”と発熱体２，２’
とが交互に積層された熱電池において、前記発熱体２’
の一部に加熱によって潜熱を発生する潜熱発生層１５を
配してなる。
く放電可能な温度に維持できる熱電池の構成を得る。 【解決手段】 素電池１，１’，１”と発熱体２，２’
とが交互に積層された熱電池において、前記発熱体２’
の一部に加熱によって潜熱を発生する潜熱発生層１５を
配してなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は熱電池に関するもの
である。
である。
【０００２】
【従来の技術】熱電池は、常温ではその電解質が固体
で、イオン伝導度が零であるため電気エネルギーは取り
出せないが、使用時には電池内に内蔵された発熱体を燃
焼させて前記電解質を溶融させることにより、イオン伝
導度を高めて電気エネルギーを取り出すようにした電池
である。
で、イオン伝導度が零であるため電気エネルギーは取り
出せないが、使用時には電池内に内蔵された発熱体を燃
焼させて前記電解質を溶融させることにより、イオン伝
導度を高めて電気エネルギーを取り出すようにした電池
である。
【０００３】このような熱電池は通常２０〜３０Ｖの電
圧で使用されることが多いため、２〜３Ｖの電圧が得ら
れる素電池を複数個直列に接続するとともに、各素電池
間に発熱体を介在させ、短時間に電解質を溶融させて電
気エネルギーが取り出せるような積層構造にしている。
圧で使用されることが多いため、２〜３Ｖの電圧が得ら
れる素電池を複数個直列に接続するとともに、各素電池
間に発熱体を介在させ、短時間に電解質を溶融させて電
気エネルギーが取り出せるような積層構造にしている。
【０００４】また、このような熱電池では、複数個の素
電池を積層した積層体の周囲に断熱層を、積層体の上下
面に保温層を配して電池内の温度が低下するのを抑制
し、それによって電池の放電持続時間が短くならないよ
うな構造にしている。
電池を積層した積層体の周囲に断熱層を、積層体の上下
面に保温層を配して電池内の温度が低下するのを抑制
し、それによって電池の放電持続時間が短くならないよ
うな構造にしている。
【０００５】上記した熱電池の例としては、特開昭６１
−１０１９６３号公報に記載されたものがある。すなわ
ち、前記公報に記載された熱電池は、積層体の周囲に配
した断熱層によって電池内の温度が低下するのを抑制
し、積層体の上下面に配した保温層によって積層体自体
の温度低下を抑制して電池の放電持続時間が短くならな
いようにしている。
−１０１９６３号公報に記載されたものがある。すなわ
ち、前記公報に記載された熱電池は、積層体の周囲に配
した断熱層によって電池内の温度が低下するのを抑制
し、積層体の上下面に配した保温層によって積層体自体
の温度低下を抑制して電池の放電持続時間が短くならな
いようにしている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の熱電池
では、使用時に積層体が数百度程度に加熱され、その温
度は積層体の上下面に配した保温層によって維持される
が、積層体の周囲に配された断熱層を伝わって電槽の表
面温度を上昇させて電槽の表面から熱が放散されるた
め、電池の放電持続時間が短くなるという問題があっ
た。
では、使用時に積層体が数百度程度に加熱され、その温
度は積層体の上下面に配した保温層によって維持される
が、積層体の周囲に配された断熱層を伝わって電槽の表
面温度を上昇させて電槽の表面から熱が放散されるた
め、電池の放電持続時間が短くなるという問題があっ
た。
【０００７】このような問題を解決するため、断熱層を
厚くすることも考えられるが、単位体積当たりの電池容
量が低下して好ましいものではなかった。
厚くすることも考えられるが、単位体積当たりの電池容
量が低下して好ましいものではなかった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、正極板、負極板および電解質からなる素
電池が発熱体を介して複数個積層された積層体を電槽に
収納してなる熱電池において、前記発熱体の一部に空孔
を設け、この空孔内に加熱によって潜熱を発生する潜熱
発生層を配したことを特徴とするものであり、これによ
り、単位体積当たりの電池容量を低下させずに積層体の
温度を長く電池が放電可能な温度に維持することがで
き、それによって電池の放電持続時間を長くすることが
できる。
め、本発明は、正極板、負極板および電解質からなる素
電池が発熱体を介して複数個積層された積層体を電槽に
収納してなる熱電池において、前記発熱体の一部に空孔
を設け、この空孔内に加熱によって潜熱を発生する潜熱
発生層を配したことを特徴とするものであり、これによ
り、単位体積当たりの電池容量を低下させずに積層体の
温度を長く電池が放電可能な温度に維持することがで
き、それによって電池の放電持続時間を長くすることが
できる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【００１０】図１は本発明の実施の形態に係る熱電池の
断面図である。
断面図である。
【００１１】図１において、素電池１，１’，１”は、
クロム酸カルシウム、クロム酸鉛などよりなる正極板
３，３’，３”、塩化カリウムと塩化リチウムの共融混
合物、臭化カリウムと臭化リチウムの共融混合物よりな
る電解質４，４’，４”、カルシウム、リチウムなどよ
りなる負極板５，５’，５”からなり、素電池１は最上
部の素電池であり、その正極板３は上面がニッケル、鉄
からなる集電体６を介してジルコニウムとクロム酸バリ
ウムとを主体とした最上部の発熱体２に接するように配
されてなり、素電池１’は中間の素電池であり、その正
極板３’は上面がニッケル、鉄からなる集電体６と中間
の発熱体２’を介して前記最上部の素電池１の負極板５
に接し、その負極板５’は下面がニッケル、鉄からなる
集電体６と中間の発熱体２’を介して次の中間の素電池
１’の正極板３’に接するように配されてなり、素電池
１”は最下部の素電池であり、交互に積層された複数個
の中間の素電池１’と複数個の中間の発熱体２’とを介
して、その正極板３”は上面がニッケル、鉄からなる集
電体６と中間の発熱体２’を介して直上の中間の素電池
１’の負極板５’に接し、その負極板５”は下面がニッ
ケル、鉄からなる集電体６に接するように配されてな
る。
クロム酸カルシウム、クロム酸鉛などよりなる正極板
３，３’，３”、塩化カリウムと塩化リチウムの共融混
合物、臭化カリウムと臭化リチウムの共融混合物よりな
る電解質４，４’，４”、カルシウム、リチウムなどよ
りなる負極板５，５’，５”からなり、素電池１は最上
部の素電池であり、その正極板３は上面がニッケル、鉄
からなる集電体６を介してジルコニウムとクロム酸バリ
ウムとを主体とした最上部の発熱体２に接するように配
されてなり、素電池１’は中間の素電池であり、その正
極板３’は上面がニッケル、鉄からなる集電体６と中間
の発熱体２’を介して前記最上部の素電池１の負極板５
に接し、その負極板５’は下面がニッケル、鉄からなる
集電体６と中間の発熱体２’を介して次の中間の素電池
１’の正極板３’に接するように配されてなり、素電池
１”は最下部の素電池であり、交互に積層された複数個
の中間の素電池１’と複数個の中間の発熱体２’とを介
して、その正極板３”は上面がニッケル、鉄からなる集
電体６と中間の発熱体２’を介して直上の中間の素電池
１’の負極板５’に接し、その負極板５”は下面がニッ
ケル、鉄からなる集電体６に接するように配されてな
る。
【００１２】前述した最上部の発熱体２には、その上面
に点火玉８が配されるとともに、この点火玉８にはこれ
を点火するための点火用端子１４がリード線によって接
続されている。
に点火玉８が配されるとともに、この点火玉８にはこれ
を点火するための点火用端子１４がリード線によって接
続されている。
【００１３】また、前述した最上部の発熱体２と中間の
発熱体２’とは導火体７により、最外部の発熱体２から
の熱が中間の発熱体２’に伝わるように構成されるとと
もに、前記中間の発熱体２’には一部に空孔が設けら
れ、この空孔内に加熱によって潜熱を発生する潜熱発生
層１５が配されてなる。
発熱体２’とは導火体７により、最外部の発熱体２から
の熱が中間の発熱体２’に伝わるように構成されるとと
もに、前記中間の発熱体２’には一部に空孔が設けら
れ、この空孔内に加熱によって潜熱を発生する潜熱発生
層１５が配されてなる。
【００１４】また、前述した最上部の素電池１の正極板
３側の集電体６には正極端子１２が接続され、最下部の
素電池１”の負極板５”側の集電体６には負極端子１３
が接続されている。
３側の集電体６には正極端子１２が接続され、最下部の
素電池１”の負極板５”側の集電体６には負極端子１３
が接続されている。
【００１５】そして、このような素電池と発熱体とから
なる積層体は、積層体からの熱の放散を防止するための
断熱材９によって包囲され、鉄、ステンレスなどよりな
る電槽１０内に収納されるとともに、電槽１０の上部の
開口部は同材質からなる蓋１１に気密溶接されてなる。
なる積層体は、積層体からの熱の放散を防止するための
断熱材９によって包囲され、鉄、ステンレスなどよりな
る電槽１０内に収納されるとともに、電槽１０の上部の
開口部は同材質からなる蓋１１に気密溶接されてなる。
【００１６】なお、前記潜熱発生層１５は塩化カリウム
と塩化リチウムの共融混合物粉末と酸化マグネシウム粉
末とを混合した混合粉末からなるものがよい。
と塩化リチウムの共融混合物粉末と酸化マグネシウム粉
末とを混合した混合粉末からなるものがよい。
【００１７】
【発明の効果】上記した如く、本発明の熱電池は、加熱
によって潜熱を発生する潜熱発生層を発熱体の一部に配
したことにより、単位体積当たりの電池容量を低下させ
ずに積層体の温度を長く電池が放電可能な温度に維持す
ることができ、それによって電池の放電持続時間を長く
することができるから、その工業的価値は極めて大であ
る。
によって潜熱を発生する潜熱発生層を発熱体の一部に配
したことにより、単位体積当たりの電池容量を低下させ
ずに積層体の温度を長く電池が放電可能な温度に維持す
ることができ、それによって電池の放電持続時間を長く
することができるから、その工業的価値は極めて大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の熱電池の断面図である。
１，１’，１” 素電池 ２，２’ 発熱体 ３，３’，３” 正極板 ４，４’，４” 電解質 ５，５’，５” 負極板 ６ 集電体 ７ 導火体 ９ 断熱材 １０ 電槽 １１ 蓋 １５ 潜熱発生層
Claims (1)
- 【請求項１】 正極板、負極板および電解質からなる素
電池が発熱体を介して複数個積層された積層体を電槽に
収納してなる熱電池において、前記発熱体の一部に空孔
を設け、この空孔内に加熱によって潜熱を発生する潜熱
発生層を配したことを特徴とする熱電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24176299A JP2001068122A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | 熱電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24176299A JP2001068122A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | 熱電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001068122A true JP2001068122A (ja) | 2001-03-16 |
Family
ID=17079161
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24176299A Pending JP2001068122A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | 熱電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001068122A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2470416C1 (ru) * | 2011-06-07 | 2012-12-20 | Открытое акционерное общество "Энергия" | Способ сборки теплового химического источника тока |
| KR101438118B1 (ko) | 2013-09-11 | 2014-09-12 | 국방과학연구소 | 열전지 조립체 |
-
1999
- 1999-08-27 JP JP24176299A patent/JP2001068122A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2470416C1 (ru) * | 2011-06-07 | 2012-12-20 | Открытое акционерное общество "Энергия" | Способ сборки теплового химического источника тока |
| KR101438118B1 (ko) | 2013-09-11 | 2014-09-12 | 국방과학연구소 | 열전지 조립체 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2001068122A (ja) | 熱電池 | |
| JP2001357873A (ja) | 熱電池 | |
| JP2002246012A (ja) | 非水電解質二次電池 | |
| JP3290604B2 (ja) | 熱電池 | |
| JPH0326911B2 (ja) | ||
| JP6499043B2 (ja) | 電気化学デバイス | |
| JPH0878024A (ja) | 熱電池 | |
| JP3289788B2 (ja) | 熱電池 | |
| JPH0745885Y2 (ja) | 熱電池 | |
| JPH0878023A (ja) | 熱電池 | |
| JP2001068123A (ja) | 熱電池 | |
| JP4028671B2 (ja) | 熱電池 | |
| JP4797238B2 (ja) | 電池 | |
| JPH0782855B2 (ja) | 熱電池 | |
| JPH11162446A (ja) | 単位電池とこれを用いた蓄電池装置 | |
| KR101823773B1 (ko) | 무부하 안정성을 개선한 열전지의 헤더조립체 | |
| JP3478307B2 (ja) | 熱電池 | |
| JPH02177263A (ja) | 熱電池 | |
| JPH08106912A (ja) | 熱電池 | |
| JPH07118326B2 (ja) | 熱電池 | |
| JPS6057186B2 (ja) | 溶融塩電池 | |
| JPS58121565A (ja) | 積層形熱電池 | |
| JPH0755817Y2 (ja) | 熱電池 | |
| JPH037885Y2 (ja) | ||
| JP2904031B2 (ja) | 熱電池 |