JP3289560B2 - 歩道橋用油圧エレベーター装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する利用分野】この発明は、路面及び歩道橋
の橋体歩行面の間に運転される歩道橋用油圧エレベータ
ー装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図５は、例えば特開平３−８６８６号公
報に示された従来の油圧エレベーター装置の縦断面図で
ある。図において、１は昇降路、２は昇降路１に立設さ
れたかごレール、３は昇降路１の上端寄りに配置された
梁からなる固定体、４はかごレール２に案内されて昇降
するかご、５はかご４の下部に枢着されたかご滑車、６
は昇降路１の底面に立設されてかご４に対向して配置さ
れた緩衝器である。

【０００３】７は昇降路１の底面に設けられたジャッキ
台、８はジャッキ台７から立設された油圧ジャッキ、９
は油圧ジャッキ８のプランジャの上端に設けられた滑車
台、１０は昇降路１の壁面に固定されて滑車台９の両端
部が移動可能に係合されたジャッキレール、１１はジャ
ッキ台７に枢着された定置滑車、１２は滑車台９にそれ
ぞれ枢着された二つジャッキ滑車である。

【０００４】１３は主索で、一端が固定体３に固定され
て下方に延長されかご滑車５に巻掛けられて上方に延長
され、ジャッキ滑車１２の一方に巻掛けられて下方に延
長され定置滑車１１に巻掛けられて上方に延長され、ジ
ャッキ滑車１２の他方に巻掛けられて下方に延長され、
他端はジャッキ台７に固定されている。

【０００５】従来の油圧エレベーター装置は上記のよう
に構成され、図示が省略してあるが油圧パワーユニッ
ト、制御装置等からなる油圧駆動装置により油圧ジャッ
キ８に圧油が供給されて油圧ジャッキ８が伸長し、滑車
台９を介してジャッキ滑車１２がジャッキレール１０に
案内されて上昇する。そして、主索１３を介してかご４
が上昇運転される。また、油圧ジャッキ８から圧油が排
出されることによって、かご４の重量により上昇時とは
逆の動作によってかご４が下降運転されるようになって
いる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の油
圧エレベーター装置を歩道橋用油圧エレベーター装置と
して設置する場合には、油圧ジャッキ８が昇降路１内に
設けられるために、昇降路１の横断面積が大きくなる。
このため、歩道橋の橋脚箇所の所要地積が増し歩道橋用
エレベーター設置の制約要因となるという問題点があっ
た。

【０００７】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、歩道橋の橋脚箇所の所要地積が
少なくて済み容易に設置できる歩道橋用油圧エレベータ
ー装置を得ることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明に係る歩道橋用
油圧エレベーター装置においては、橋脚に両端部が支持
されて道路を横断した橋体からなる歩道橋、橋脚に沿っ
て設けられた昇降路を昇降し、出入口の出入方向が橋体
の長手に沿う方向に設けられ、路面及び橋体の歩行面対
応位置に停止するかごと、橋体下面に設けられて長手が
橋体の長手に沿って配置された油圧ジャッキと、一端側
がかごの下部側に係合されて上方に延長され、歩道橋の
固定部に枢着された定置滑車に巻掛けられて油圧ジャッ
キの長手に沿って延長され、他端側が油圧ジャッキに係
合されて油圧ジャッキの動作により駆動され、かごを昇
降させる主索と、定置滑車よりも下方に配置されて主索
が巻掛けられて主索の方向を橋体の長手に沿う方向に変
換する方向変換定置滑車とが設けられる。

【０００９】また、この発明に係る歩道橋用油圧エレベ
ーター装置においては、橋脚に両端部が支持されて道路
を横断した橋体からなる歩道橋、橋脚に沿って設けられ
た昇降路を昇降し、路面及び橋体の歩行面対応位置に停
止するかごと、橋体に設けられて長手が橋体の長手に沿
って配置された油圧ジャッキと、一端側がかごの下部側
に係合されて上方に延長され、歩道橋の固定部に枢着さ
れた定置滑車に巻掛けられて油圧ジャッキの長手に沿っ
て延長され、他端側が油圧ジャッキに係合されて油圧ジ
ャッキの動作により駆動され、かごを昇降させる主索
と、橋体の下面に 装備されて歩行面に設けられた保守作
業用の開口部に対向して配置された油圧駆動装置とが設
けられる。

【００１０】また、この発明に係る歩道橋用油圧エレベ
ーター装置においては、油圧駆動装置の下に配置され
て、油圧ジャッキ及び油圧駆動装置箇所に対応して設置
された足場板と、この足場板の全周に連続して設けられ
て上記油圧ジャッキ及び油圧駆動装置からの漏出油の流
下を阻止する側壁とが設けられる。

【００１１】上記のように構成された歩道橋用油圧エレ
ベーター装置では、かごの出入口の出入方向が橋体の長
手に沿う方向に配置され、また方向変換定置滑車により
主索の方向が橋体の長手に沿う方向に変換される。ま
た、油圧ジャッキが橋体に沿って設けられるので、昇降
路の横断面積が減少して橋脚箇所の所要地積が少なくな
る。

【００１２】また、上記のように構成された歩道橋用油
圧エレベーター装置では、橋体の歩行面に保守作業用の
開口部が設けられ、また開口部に対向した橋体の下面に
油圧駆動装置が設けられる。また、油圧ジャッキが橋体
に沿って設けられるので、昇降路の横断面積が減少して
橋脚箇所の所要地積が少なくなる。

【００１３】また、上記のように構成された歩道橋用油
圧エレベーター装置では、足場板が油圧ジャッキ及び油
圧駆動装置の下に設置され、また足場板の全周に連続し
て設けられた側壁により油圧ジャッキ及び油圧駆動装置
からの漏出油の流下が阻止される。また、油圧ジャッキ
が橋体に沿って設けられるので、昇降路の横断面積が減
少して橋脚箇所の所要地積が少なくなる。

【００１４】

【発明の実施の形態】実施例１．図 １〜図３は、この発明の一実施例を示す図で、図１は
歩道橋の正面図であり油圧エレベーターを縦断して示す
図、図２は図１の油圧エレベーター廻りを概念 的に示す
拡大平面図、図３は図２の要部縦断面図である。図にお
いて、１は車道からなる道路の両側にそれぞれ配置され
て互いに離れて立設された橋脚１４の部材によって構成
された昇降路、１５は橋脚１４に両端部が支持されて道
路を横断した橋体、２は昇降路１に立設されたかごレー
ル、３は昇降路１の上端寄りに配置された綱止め体から
なる固定体である。

【００１５】４はかごレール２に案内されて昇降するか
ご、５はかご４の下部に枢着されたかご滑車、６は昇降
路１の底面に立設されてかご４に対向して配置された緩
衝器、１６は橋体１５の長手側面に設けられたジャッキ
台、１７はジャッキ台１６に装着された油圧ジャッキ
で、長手が橋体１５の長手に沿って配置されている。１
８は油圧ジャッキ１６のプランジャの先端に設けられた
滑車台で案内具１９が設けられている。

【００１６】２０はジャッキレールで、橋体１５の長手
側面に設けられて滑車台１８の移動経路に沿って配置さ
れて案内具１９が移動可能に係合されている。２１は油
圧ジャッキ１７のシリンダの反プランジャ側先端に枢着
されたジャッキ定置滑車、２２は滑車台１８にそれぞれ
枢着された二つジャッキ滑車、２３は橋体１５の歩行面
近くの固定部に枢着された定置滑車である。

【００１７】２４は主索で、一端が固定体３に固定され
て下方に延長され、かご滑車５に巻掛けられ次いで定置
滑車２３に巻掛けられて油圧ジャッキ１７の長手に沿っ
て延長され、ジャッキ滑車２２の一方に巻掛けられて油
圧ジャッキ１７の長手に沿って延長され、ジャッキ定置
滑車２１に巻掛けられて油圧ジャッキ１７の長手に沿っ
て延長され、ジャッキ滑車２２の他方に巻掛けられて油
圧ジャッキ１７の長手に沿って延長され、他端はジャッ
キ定置滑車２１近くの橋体１５に設けられた綱止め体２
５、すなわち固定部に固定されている。

【００１８】２６は昇降路１に設けられて橋体１５の歩
行面対応位置に配置された上乗場、２７は昇降路１に設
けられて道路の路面対応位置に配置された下乗場、２８
は橋体１５の歩行面端部と道路の歩道面との間に設けら
れた階段、３６は橋体１５の下方に離れて設けられて油
圧ジャッキ１７及び後述する油圧駆動装置に対応して配
置された足場板である。

【００１９】３０は足場板３６に設けられた油圧パワー
ユニット、制御装置等からなる油圧駆動装置、３１は油
圧ジャッキ１７と油圧駆動装置３０を接続した管路であ
る。３７は足場板３６の全周に連続して設けられた側壁
で、油圧ジャッキ１７、油圧駆動装置３０に収容された
圧油の全量が足場板３６に流出した場合にも溢れない高
さに設定されている。３４は橋体１５の歩行面に設けら
れて油圧駆動装置３０に対応した位置に配置された開口
部、３５は開口部３４を開閉する蓋である。

【００２０】上記のように構成された歩道橋用油圧エレ
ベーター装置において、油圧駆動装置３０により油圧ジ
ャッキ１７に圧油が供給されて油圧ジャッキ１７が伸長
し、滑車台１８を介してジャッキ滑車２２がジャッキレ
ール２０に案内されて移動する。そして、主索２４を介
してかご４が上昇運転される。また、油圧ジャッキ１７
から圧油が排出されることによって、かご４の重量によ
り上昇時とは逆の動作によってかご４が下降運転され
る。

【００２１】上記の構成において、油圧ジャッキ１７が
橋体１５の側面に長手に沿って配置されるので、昇降路
１の横断面積を小さくすることができる。このため、歩
道橋の橋脚１４箇所の所要地積が減少して歩道橋用エレ
ベーターを容易に設置することができる。また、油圧ジ
ャッキ１７が橋体１５の側面に設置されるので、橋体１
５下面からの突出物がなく、橋体１５下面までの空間を
有効に利用することができる。

【００２２】また、油圧駆動装置３０が橋体１５の下面
に設置されるので、油圧ジャッキ１７と油圧駆動装置３
０を接続した管路３１を短縮することができ、設置費を
節減することができる。また、階段２８の下の機械室が
不要になって階段２８下のスペースを有効に利用するこ
とができる。さらに、蓋３５を開いて開口部３４を開 放
して橋体１５の歩行面からの作業によって油圧駆動装置
３０を点検することができ、保守作業を容易化すること
ができる。

【００２３】また、足場板３６から油圧ジャッキ１７、
油圧駆動装置３０を点検することもでき、保守作業を容
易化することができる。さらに、保守作業時に工具や保
守用部材の落下を足場板３６により防ぐことができ、工
具等が道路に落下することによって発生する事故を未然
に防止することができる。また、油圧ジャッキ１７、油
圧駆動装置３０に収容された圧油の全量が足場板３６に
流出した場合にも、圧油が足場板３６から流下する不具
合が側壁３７により阻止される。これによって、圧油の
流出による二次的災害の発生を未然に防ぐことができ
る。

【００２４】実施例２．図４ は、この発明の他の実施例を示す油圧エレベーター
廻りの拡大平面図で、一部を破断して示す前述の図２相
当図であり、図４の他は前述の図１〜図３とほぼ同様に
歩道橋用油圧エレベーター装置が構成されている。図お
いて、図１〜図３と同符号は相当部分を示し、４は出入
口の出入方向が図４に示すように橋体１５の長手に沿う
方向に設置されたかごである。

【００２５】１７は油圧ジャッキで、長手が橋体１５の
長手に沿って配置されて、橋体１５の下面に装着されて
いる。３３は橋体１５の歩行面近くの固定部に枢着され
た方向変換定置滑車で、回転軸線を橋体１５の長手に直
交して配置され、かつ定置滑車２３よりも下方に配置さ
れている。

【００２６】２４は主索で、一端が固定体３に固定され
て下方に延長され、かご滑車５に巻掛けられ次いで定置
滑車２３に巻掛けられて方向変換定置滑車３３に巻掛け
られて橋体１５の長手に沿う方向に方向変換される。そ
して、油圧ジャッキ１７の長手に沿って延長され、ジャ
ッキ滑車２２の一方に巻掛けられて油圧ジャッキ１７の
長手に沿って延長され、ジャッキ定置滑車２１に巻掛け
られて油圧ジャッキ１７の長手に沿って延長され、ジャ
ッキ滑車２２の他方に巻掛けられて油圧ジャッ キ１７の
長手に沿って延長され、他端はジャッキ定置滑車２１近
くの橋体１５に設けられた綱止め体２５、すなわち固定
部に固定されている。

【００２７】上記のように構成された歩道橋用油圧エレ
ベータ装置において、油圧駆動装置３０により油圧ジャ
ッキ１７に圧油が供給されて油圧ジャッキ１７が伸長
し、滑車台１８を介してジャッキ滑車２２がジャッキレ
ール２０に案内されて移動する。そして、主索２４を介
してかご４が上昇運転される。また、油圧ジャッキ１７
から圧油が排出されることによって、かご４の重量によ
り上昇時とは逆の動作によってかご４が下降運転され
る。

【００２８】上記の構成においても、油圧ジャッキ１７
が橋体１５の長手に沿って配置されるので、昇降路１の
横断面積を小さくすることができる。したがって、詳細
な説明を省略するが図４の実施例においても図１〜図３
の実施例とほぼ同様な作用が得られることは明白であ
る。

【００２９】また、図４の実施例において、油圧ジャッ
キ１７が橋体１５の下面に設置されるので、橋体１５側
面からの突出物がなく、橋体１５の美観を向上すること
ができる。また、油圧ジャッキ１７が橋体１５の下面に
設置されることにより、油圧ジャッキ１７、主索２４、
各滑車等を雨水等から保護することができ、また悪戯に
よる損傷を防ぐことができて寿命を延ばし維持費を低減
することができる。

【００３０】

【発明の効果】この発明は以上説明したように、橋脚に
両端部が支持されて道路を横断した橋体からなる歩道
橋、橋脚に沿って設けられた昇降路を昇降し、出入口の
出入方向が橋体の長手に沿う方向に設けられ、路面及び
橋体の歩行面対応位置に停止するかごと、橋体下面に設
けられて長手が橋体の長手に沿って配置された油圧ジャ
ッキと、一端側がかごの下部側に係合されて上方に延長
され、歩道橋の固定部に枢着された定置滑車に巻掛けら
れて油圧ジャッキの長手に沿って延長され、他端側が油
圧ジャッキに係合されて油圧ジャッキの動作により駆動
され、かごを昇降させる主索と、定置滑車よりも下方に
配置されて主索が巻掛けられて主索の方向を橋体の長手
に沿う方向に変換する方向変換定置滑車とを設けたもの
である。

【００３１】これによって、油圧ジャッキが橋体に沿っ
て設けられて、昇降路の横断面積が減少して橋脚箇所の
所要地積が少なくなる。したがって、歩道橋用エレベー
タの設置を容易化する効果がある。また、かごの出入口
の出入方向が橋体の長手に沿う方向に配置され、また主
索の方向が方向変換定置滑車により橋体の長手に沿う方
向に変換される。

【００３２】また、油圧ジャッキが橋体下面に設置され
て、橋体側面からの突出物がなく、橋体の美観を向上す
る効果がある。また、油圧ジャッキが橋体の下面に設置
されることにより、油圧ジャッキ、主索、各滑車等を雨
水等から保護することができ、また悪戯による損傷を防
ぐことができ、寿命を延ばし維持費を低減する効果があ
る。

【００３３】また、この発明は以上説明したように、橋
脚に両端部が支持されて道路を横断した橋体からなる歩
道橋、橋脚に沿って設けられた昇降路を昇降し、路面及
び橋体の歩行面対応位置に停止するかごと、橋体に設け
られて長手が橋体の長手に沿って配置された油圧ジャッ
キと、一端側がかごの下部側に係合されて上方に延長さ
れ、歩道橋の固定部に枢着された定置滑車に巻掛けられ
て油圧ジャッキの長手に沿って延長され、他端側が油圧
ジャッキに係合されて油圧ジャッキの動作により駆動さ
れ、かごを昇降させる主索と、歩行面に保守作業用の開
口部が設けられた橋体と、この橋体の下面に設けられて
開口部に対向して配置された油圧駆動装置とを設けたも
のである。

【００３４】これによって、油圧ジャッキが橋体に沿っ
て設けられるので、昇降路の横断面積が減少して橋脚箇
所の所要地積が少なくなる。したがって、歩道橋用エレ
ベータの設置を容易化する効果がある。また、橋体歩行
面の保守作業用開口部に対向して、橋体の下面に油圧駆
動装置が設けられる。

【００３５】また、油圧駆動装置が橋体の下面に設置さ
れるので、油圧ジャッキと油圧駆動装置を接続した管路
を短縮することができ、設置費を節減する効果がある。
また、階段の下の機械室が不要になって階段下のスペー
スを有効に利用可能とする効果がある。また、開口部を
利用して橋体の歩行面からの作業によって油圧駆動装置
を点検することができ、保守作業を容易化する効果があ
る。

【００３６】また、この発明は以上説明したように、油
圧駆動装置の下に配置されて、油圧ジャッキ及び油圧駆
動装置箇所に対応して設置された足場板と、この足場板
の全周に連続して設けられて油圧ジャッキ及び油圧駆動
装置からの漏出油の流下を阻止する側壁とを設けたもの
である。

【００３７】これによって、油圧ジャッキが橋体に沿っ
て設けられるので、昇降路の横断面積が減少して橋脚箇
所の所要地積が少なくなる。したがって、歩道橋用エレ
ベータの設置を容易化する効果がある。また、足場板が
油圧ジャッキ及び油圧駆動装置の下に設置され、また足
場板の全周に連続して設けられた側壁により油圧ジャッ
キ及び油圧駆動装置からの漏出油の流下が阻止される。

【００３８】これによって、足場板からの作業により油
圧ジャッキ、油圧駆動装置等を点検することができ、保
守作業を容易化する効果がある。また、保守作業時に工
具や保守用部材の落下を足場板により防ぐことができ
て、工具等が道路に落下することによって発生する事故
を未然に防止する効果がある。また、油圧ジャッキ、油
圧駆動装置の圧油が足場板に流出した場合にも、側壁に
より足場板からの流出圧油の流下が阻止されるので、流
出圧油の流下による二次的災害の発生を未然に防ぐ効果
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施例１を示す歩道橋の正面図
で、油圧エレベーターを縦断して示す図。

【図２】 図１の油圧エレベーター廻りを概念的に示す
拡大平面図。

【図３】 図２の要部縦断面図。

【図４】 この発明の実施例２を示す図で、油圧エレベ
ーター廻りの拡大平面図であり一部を破断して示す前述
の図２相当図。

【図５】 従来の油圧エレベータ装置の縦断面図。

【符号の説明】

１ 昇降路、４ かご、５ かご滑車、１４ 橋脚、１
５ 橋体、１７ 油圧ジャッキ、２２ ジャッキ滑車、
２３ 定置滑車、２４ 主索、３０ 油圧駆動装置、３
３ 方向変換定置滑車、３４ 開口部、３６ 足場板、
３７ 側壁。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 橋脚に両端部が支持されて道路を横断し
   た橋体からなる歩道橋、上記橋脚に沿って設けられた昇
   降路を昇降し、出入口の出入方向が上記橋体の長手に沿
   う方向に設けられ、路面及び上記橋体の歩行面対応位置
   に停止するかごと、上記橋体下面に設けられて長手が上
   記橋体の長手に沿って配置された油圧ジャッキと、一端
   側が上記かごの下部側に係合されて上方に延長され、上
   記歩道橋の固定部に枢着された定置滑車に巻掛けられて
   上記油圧ジャッキの長手に沿って延長され、他端側が上
   記油圧ジャッキに係合されて上記油圧ジャッキの動作に
   より駆動され、上記かごを昇降させる主索と、上記定置
   滑車よりも下方に配置されて上記主索が巻掛けられて上
   記主索の方向を上記橋体の長手に沿う方向に変換する方
   向変換定置滑車とを備えた歩道橋用油圧エレベーター装
   置。
2. 【請求項２】 橋脚に両端部が支持されて道路を横断し
   た橋体からなる歩道橋、上記橋脚に沿って設けられた昇
   降路を昇降し、路面及び上記橋体の歩行面対応位置に停
   止するかごと、上記橋体に設けられて長手が上記橋体の
   長手に沿って配置された油圧ジャッキと、一端側が上記
   かごの下部側に係合されて上方に延長され、上記歩道橋
   の固定部に枢着された定置滑車に巻掛けられて上記油圧
   ジャッキの長手に沿って延長され、他端側が上記油圧ジ
   ャッキに係合されて上記油圧ジャッキの動作により駆動
   され、上記かごを昇降させる主索と、上記橋体の下面に
   装備されて上記歩行面に設けられた保守作業用の開口部
   に対向して配置された油圧駆動装置とを備えた歩道橋用
   油圧エレベーター装置。
3. 【請求項３】 油圧駆動装置の下に配置されて、油圧ジ
   ャッキ及び上記油圧駆動装置箇所に対応して設置された
   足場板と、この足場板の全周に連続して設けられて上記
   油圧ジャッキ及び油圧駆動装置からの漏出油の流下を阻
   止する側壁とを備えたことを特徴とする請求項２記載の
   歩道橋用油圧エレベーター装置。