JP3289505B2 - 車両用シートのリクライニング装置 - Google Patents

車両用シートのリクライニング装置

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JP3289505B2
JP3289505B2 JP18960994A JP18960994A JP3289505B2 JP 3289505 B2 JP3289505 B2 JP 3289505B2 JP 18960994 A JP18960994 A JP 18960994A JP 18960994 A JP18960994 A JP 18960994A JP 3289505 B2 JP3289505 B2 JP 3289505B2
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  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などの車両に使
用するシートのリクライニング装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用シートのリクライニング装置に
は、シートクッション側に固定した第1アームとシート
バック側に固定した第2アームをヒンジピンにより相対
回動可能に連結し、ヒンジピンを中心とする円弧状に第
2アームに形成したラチェット歯部に第1アームに設け
たポールの歯部を係合離脱可能としてシートバックの傾
斜角度を調整するようにしたものがある。また、例えば
特公昭63−65327号公報、特公平3−52965
号公報等に開示されたように、半径方向に摺動可能に第
1アームに設けたスライドポール先端の歯部を第2アー
ムに形成した内歯のラチェット歯部に係合離脱可能とし
たものでは、ヒンジ中心に回動自在に設けられてスライ
ドポールを移動させるカムを介して第1アームと第2ア
ームは相対回動可能に連結されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した内歯のラチェ
ット歯部を使用したリクライニング装置では、スライド
ポールを移動させるカムを介して第1アームと第2アー
ムが連結されているので、両アームの間に加わる回動力
によりカムが多少移動し、これに伴いスライドポールも
移動するので、ラチェット歯部とポール歯部の間の噛み
合いに悪影響を及ぼして係合している両アームの間にガ
タを生じ、場合によっては両アームの間の係合が外れる
ことがある。また小型化のためにラチェット歯部のピッ
チ円径を小さくすると、第1及び第2アームを連結する
カムも小さくなるので、この両アームの連結部の強度が
低下するという問題がある。
【0004】本発明は第1及び第2アームの回動可能な
連結をラチェット歯部の外側に形成した円形凸段部及び
円形凹段部により行ってこのような各問題を解決すると
共に防塵性を高めて耐久性を向上させ、また製作誤差に
より係止状態における両アームの間にガタが発生するの
を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による車両用シー
トのリクライニング装置は、車両用シートのシートクッ
ション側及びシートバック側の何れか一方の部材に固定
される第1アームと他方の部材に固定される第2アーム
をヒンジ中心軸線回りに互いに相対回動可能に連結し、
ヒンジ中心軸線と同軸的に第2アームにラチェット歯部
を形成し、ヒンジ中心軸線に対し半径方向に第1アーム
に案内支持されたスライドポール先端のポール歯部をラ
チェット歯部に係合離脱可能とし、レリーズアームを設
けたレリーズ軸をヒンジ中心軸線と同軸的に回転自在に
第1アームに支持して一方の回転方向に弾性的付勢力を
与え、レリーズ軸とスライドポールの間に連動機構を設
けて前記付勢力によりポール歯部をラチェット歯部に係
合させるようにしている。第1及び第2アームはその一
方に設けた円形凸段部と他方に設けた円形凹段部を円周
方向に摺動可能に嵌合することによりヒンジ中心軸線回
りに相対回動可能に連結し、ラチェット歯部は各円形段
部よりも半径方向内側に内歯として形成し、スライドポ
ールと連動機構は第1及び第2アームの間においてラチ
ェット歯部の内側に配置されている。
【0006】第1アームには、ラチェット歯部と同一ピ
ッチ円径かつ同一歯形でスライドポール先端のポール歯
部と係合離脱可能な案内歯部を形成することが望まし
い。
【0007】ポール歯部は、最外側となる各歯面の接線
のうちピッチ円との交差角が最大となるものが互いにほ
ゞ平行ないし歯先側が互いにやや接近するように、歯形
の諸元及び歯数を選定することが望ましい。
【0008】また、ポール歯部はインボリュート歯形と
し、最外側となる各歯面と歯底円が交差する線を結ぶ面
に対しヒンジ中心軸線から下ろした垂線の足の長さがポ
ール歯部の基礎円の半径とほゞ等しくなるように、歯形
の諸元及び歯数を選定してもよい。
【0009】案内歯部は、ポール歯部との間の隙間が増
大する向きにそのピッチ円中心をヒンジ中心軸線に対し
偏心することが望ましい。また、連動機構は、スライド
ポールに形成された切欠きと、この切欠き内においてヒ
ンジ中心軸線と同心に設けられレリーズ軸に与えられる
弾性的付勢力により回動され切欠きの第1当接面に当接
してポール歯部をラチェット歯部に係合させるカムより
なるものとし、切欠きには弾性的付勢力に抗する向きに
回動するカムと当接する第2当接面を更に形成すること
が望ましい。
【0010】
【作用】レリーズアームにより弾性的付勢力に抗してポ
ール歯部をラチェット歯部より離脱させた状態では、第
1及び第2アームは互いに嵌合された円形凸段部及び円
形凹段部が嵌合面において円周方向に摺動することによ
りヒンジ中心軸線回りに相対回動し、所望の相対回動位
置で弾性的付勢力によりポール歯部をラチェット歯部に
係合すれば第1及び第2アームは相対回動不能に係止さ
れる。第1アーム及び第2アームの間に加わる回動力
は、ラチェット歯部とポール歯部の間の係合部、スライ
ドポールと第1アームの間の案内支持部、及び円形凸段
部及び円形凹段部の嵌合面により受け止められる。
【0011】第1アームに案内歯部を形成したものによ
れば、ポール歯部が案内歯部及びラチェット歯部に係合
するすることにより第1及び第2アームは相対回動不能
に係止される。第1アーム及び第2アームの間に加わる
回動力は、案内歯部とポール歯部の間の係合部、ラチェ
ット歯部とポール歯部の間の係合部、スライドポールと
第1アームの間の案内支持部、及び円形凸段部及び円形
凹段部の嵌合面により受け止められる。
【0012】ポール歯部の最外側となる各歯面の接線の
うちピッチ円との交差角が最大となるものが互いにほゞ
平行ないし歯先側が互いにやや接近するように、ポール
歯部の歯形の諸元及び歯数を選定したものによれば、案
内歯部13またはラチェット歯部に対する正常な噛合状
態からポール歯部が多少後退して噛み合いの深さが減少
した場合でも、最外側となる歯面においてはこれと噛み
合うする案内歯部またはラチェット歯部との間に隙間が
生じることはない。従って製作誤差により案内歯部また
はラチェット歯部の中心がヒンジ中心軸線に対し偏心す
るなどして、何れか一方の歯部とポール歯部との間の噛
み合いの深さが減少した場合でも、それらの歯部の間に
円周方向における噛み合いのガタが生じることはない。
【0013】ポール歯部をインボリュート歯形とし、そ
の最外側となる各歯面と歯底円が交差する線を結ぶ面に
対しヒンジ中心軸線から下ろした垂線の足の長さがポー
ル歯部の基礎円の半径とほゞ等しくなるように、歯形の
諸元及び歯数を選定したものにおいても、前項の場合と
同様、製作誤差により案内歯部またはラチェット歯部の
中心がヒンジ中心軸線に対し偏心するなどして、何れか
一方の歯部とポール歯部との間の噛み合いの深さが減少
した場合でも、それらの歯部の間に円周方向における噛
み合いのガタが生じることはない。
【0014】ポール歯部との間の隙間が増大する向きに
案内歯部のピッチ円中心をヒンジ中心軸線に対し偏心し
たものによれば、ポール歯部とラチェット歯部は常に全
ての歯面において確実に噛み合い、ポール歯部と案内歯
部は最外側となる歯面においてのみ噛み合うが、前述と
同じ理由により案内歯部とポール歯部の間に円周方向に
おける噛み合いのガタが生じることはない。また、連動
機構は、スライドポールに形成された切欠きと、この切
欠き内においてヒンジ中心軸線と同心に設けられレリー
ズ軸に与えられる弾性的付勢力により回動され切欠きの
第1当接面に当接してポール歯部をラチェット歯部に係
合させるカムよりなるものとし、切欠きには弾性的付勢
力に抗する向きに回動するカムと当接する第2当接面を
更に形成したものによれば、弾性的付勢力に抗する向き
に回動するカムは第2当接面に当接してラチェット歯部
に対するポール歯部の係合を解除させる。
【0015】
【実施例】以下に図1〜図7に示す実施例により、本発
明の説明をする。本実施例のリクライニング装置は自動
車の後部シートに使用するものであるが、前部座席に使
用することも可能である。
【0016】本実施例の車両用シートのリクライニング
装置は、図1及び図2に示すように、ヒンジ中心軸線O
回りに相対回動可能に連結された第1アーム10及び第
2アーム20を有している。図7に示すように、第1ア
ーム10の取付部10bはシートクッション50のフレ
ームの後部両側に固定され、第2アーム20の取付部2
0bはシートバック51のフレーム52(図1参照)の
下部両側に固定され、これによりシートバック51はシ
ートクッション50に対し傾斜角度調節可能に取り付け
られる。
【0017】第1アーム10は、図3に示すように、円
形の外周面10cを有する連結部10aとこれより半径
方向一側に突出する取付部10bよりなり、厚鋼板を素
材とする板金製品である。取付部10bには2個の穴1
6及びシートクッション50(またはシートバック5
1)に対する3個の取付穴17が形成されている。
【0018】図1及び図3に示すように、第1アーム1
0の連結部10aの中心にはヒンジ中心軸線Oと一致す
る中心穴15が形成され、外周面10cとの間に多少の
一定幅をおいてこの中心穴15と同心に円形凸段部11
が形成されている。この円形凸段部11の加工は、抜き
型と同様のポンチとダイよりなる型を用い、板厚以下の
加工ストロークで加工するハーフ・ブランキングにより
行う。このハーフ・ブランキングによれば、円形凸段部
11の径とこれに対応して第1アーム10の反対側に形
成される円形凹段部11aの径はほゞ同一となる。
【0019】円形凸段部11の頂面11bには、同一深
さの案内凹部12及びC形凹部14が形成され、案内凹
部12の内面は互いに平行な各1対の第1及び第2案内
面12a,12b並びに後面12cを有し、後面12c
と対向する位置には内歯の案内歯部13が形成されてい
る。案内歯部13を含む案内凹部12はハーフ・ブラン
キングにより形成されている。案内歯部13の歯形等の
詳細については後述する。円形凸段部11の頂面11b
には、図3において向こう側に突出する2個の突起18
がハーフ・ブランキングにより形成され、その高さは案
内凹部12の深さよりも大である。
【0020】第2アーム20は、図4に示すように、円
形の外周面20cを有する連結部20aとこれより半径
方向一側に突出する取付部20bよりなり、厚鋼板を素
材とする板金製品である。取付部20bには2個の穴2
5及びシートバック51(またはシートクッション5
0)に対する3個の取付穴26が形成されている。取付
部20bの外周の一部には、第1アーム10に設けた案
内ピン19(後述)と当接するストッパ突部20dが形
成されている。
【0021】図1及び図4に示すように、第2アーム2
0の連結部20aの中心にはヒンジ中心軸線Oと一致す
る中心穴24が形成され、外周面20cとの間に多少の
一定幅をおいてこの中心穴24と同心に円形凹段部21
が形成されている。円形凹段部21の底面には中心穴2
4と同心に円形凹部22が形成され、その内面の一部に
は、ヒンジ中心軸線Oを中心とする内歯のインボリュー
ト歯車の一部よりなるラチェット歯部23が形成されて
いる。ラチェット歯部23を含む円形凹部22はハーフ
・ブランキングにより形成されている。
【0022】図5に示すように、スライドポール30は
第1アーム10の案内凹部12の各1対の第1及び第2
案内面12a,12bにより中心穴15に対し半径方向
に摺動可能に案内支持され、スライドポール30の先端
側にはラチェット歯部23と同一歯形で同一ピッチ円径
の外歯のポール歯部31が形成されている。スライドポ
ール30の後側に形成された切欠き32内に配置されて
スライドポール30を移動させるカム35のボス部36
は第1アーム10の中心穴15に嵌合されている。スラ
イドポール30及びカム35をこのように第1アーム1
0に支持した状態で、第2アーム20は円形凹段部21
を円形凸段部11に嵌合し、中心穴24をボス部36に
緩く嵌合することにより第1アーム10に相対回動可能
に係合される。この係合状態で第1アーム10の穴16
に案内ピン19をかしめ止めし、第2アーム20の穴2
5に係止ピン27及び案内ピン28をかしめ止めすれ
ば、各ピン19,27,28のフランジ部19a,27
a,28aが第1及び第2アーム10,20の外周部に
係合する。これによりこの両アーム10,20は分離し
ないように、かつ円形凸段部11及び円形凹段部21の
嵌合面において円周方向に摺動してヒンジ中心軸線O回
りに相対回動するように連結される。
【0023】図1及び図2に示すように、ヒンジ中心軸
線Oと同軸的に設けたレリーズ軸41は、角軸部41a
がカム35のボス部36に挿通されて、相互に回転を伝
達するようになっている。ブラケット40はフランジ部
に形成した2個の穴40cを突起18に係合することに
より位置決めされて、第1アーム10の外面にプロジェ
クション溶接などにより固定され、レリーズ軸41の先
端部は、ブラケット40により回転自在に支持されてい
る。第1アーム10とブラケット40の間に位置してレ
リーズ軸41に巻回された捩りばね42は一端部42a
がブラケット40の第2切欠き部40bに係止され、他
端部42bがレリーズ軸41の先端部に形成された切欠
き溝41bに係止されている。この捩りばね42により
レリーズ軸41及びカム35は図5において時計回転方
向に付勢され、外力が加わらない状態では、カム35の
突出部35aが切欠き32の第1当接面32aを押圧し
てスライドポール30のポール歯部31を案内歯部13
及びラチェット歯部23に係合する。本実施例では、こ
の状態においてカム35の反対側の突出部35bが案内
凹部12の後面12cを押圧するようにし、一方カム3
5のボス部36と第2アーム20の中心穴24の間には
相当な隙間を与え、これにより両アーム10,20の間
に加わる回動力により各部材が変形しても中心穴24と
ボス部36が当接してカム35を移動することがないよ
うにしている。これにより、このような原因によるスラ
イドポール30の移動によりポール歯部31と案内歯部
13及びラチェット歯部23の間の噛み合いに悪影響を
生じて係合している両アーム10,20の間にガタを生
じたり、場合によっては両アームの間の係合が外れたり
することは防止される。
【0024】ブラケット40より突出するレリーズ軸4
1の先端にはハンドル43aを有するレリーズアーム4
3がかしめ止めされている。このレリーズアーム43を
図2の矢印方向に回動することにより捩りばね42に抗
してカム35を回動すれば、図5の二点鎖線に示すよう
に、カム35の突出部35aが切欠き32の第2当接面
32bに当接してスライドポール30を後退させ、案内
歯部13及びラチェット歯部23に対するポール歯部3
1の係合を解除する。このカム35と切欠き32が、レ
リーズ軸41の回転をスライドポール30の移動に変換
する連動機構を構成している。図1は車両用シートの片
側のリクライニング装置のみを示し、反対側のリクライ
ニング装置は図示を省略したが、この両リクライニング
装置は角軸部41aの先端に両端部が係合されて回転を
伝達する連結ロッド44により連動して作動する。内端
部45aがブラケット40の第1切欠き部40aに係止
され、外端部45bが第2アーム20に固定した係止ピ
ン27の小径部27bに係止された渦巻ばね45は、第
2アーム20に固定したシートバック51を前方に倒れ
る向きに弾性的に付勢する。
【0025】図1に示すように、スライドポール30は
第1アーム10と第2アーム20の間の案内凹部12と
円形凹部22の両方にわたって設けられ、カム35を介
して捩りばね42により付勢されれば、先端のポール歯
部31は案内歯部13及びラチェット歯部23の両方と
噛み合う。本実施例では第1アーム10に形成される案
内歯部13のピッチ円径はラチェット歯部23のピッチ
円径と同一であるが、案内歯部13のピッチ円の中心
O′は、図5に示すように、ヒンジ中心軸線Oに対しス
ライドポール30の移動方向において距離e(例えば案
内歯部13の全歯丈の1/5〜1/10程度)だけ、ポ
ール歯部31との間の隙間が増大する方向に偏心されて
いる。従って製作誤差により案内歯部13またはラチェ
ット歯部23の中心がヒンジ中心軸線Oに対し偏心する
などした場合でも、通常の誤差の範囲内では、ポール歯
部31はラチェット歯部23とは常に確実に噛み合い、
案内歯部13との間の噛み合いの深さが減少するように
なっている。
【0026】次に、このようにポール歯部31と案内歯
部13の間の噛み合いの深さが減少した場合でも、これ
らの歯部の間に円周方向のガタが生じないようなポール
歯部31の形状につき説明する。図6に示すように、ポ
ール歯部31は、最外側となる各歯面31aの接線のう
ちピッチ円の円弧との交差角が最大となるもの31bが
互いにほゞ平行ないし歯先側が互いにやや接近するよう
に、歯形の諸元及び歯数を選定する。このように選定す
ることにより、両最外側歯面31aの勾配が最も大きい
部分付近の間の距離は、その測定位置を歯丈方向に沿っ
て多少移動させても殆ど変化しない。従って、これと噛
合する案内歯部13との間の噛み合いの深さが減少した
場合でも、ポール歯部31の最外側歯面31aとこれに
当接する案内歯部13の歯面との間に隙間が生じること
は殆どないので、ポール歯部31と案内歯部13の間に
円周方向のガタが生じることはなくなる。
【0027】これを図5によりインボリュート歯形の場
合につき具体的に説明すれば、歯面の接線のうちピッチ
円の円弧との交差角が最大となるのは、歯元部における
接線であり、図示の例では最外側歯面31aにおけるこ
の接線31bは歯先側が互いにやや接近するように、歯
形の諸元及び歯数を選定してある。これにより、両最外
側歯面31aの間の距離は、その測定位置を歯元部から
歯先部に向かって多少移動させても僅かに増加するのみ
となる。従って、案内歯部13との間の噛み合いの深さ
が減少した場合、図5に示すように、中間部においては
ポール歯部31と案内歯部13の歯面の間に隙間を生じ
るが、ポール歯部31の最外側歯面31aとこれに当接
する案内歯部13の歯面との間には殆ど隙間を生じな
い。従ってポール歯部31と案内歯部13の間に円周方
向のガタが生じることはなくなる。
【0028】両歯面31aの歯元部における接線31b
が互いに平行な場合にも、前述と同様ポール歯部31と
案内歯部13の間に円周方向のガタが生じることはな
い。この両接線31bが歯先側において大きく開いてい
る場合には、最外側歯面31aの干渉により案内歯部1
3をポール歯部31に係合離脱することが不可能となる
が、この開きの程度が少なければ、ポール歯部31及び
案内歯部13の弾性変形により案内歯部13とポール歯
部31の係合離脱は可能であり、本発明はそのようにし
て実施することもできる。
【0029】この条件は具体的には次のようにして得ら
れる。(図6参照) rg≒F ただし rp:ピッチ円半径 rd:歯底円半径(ポール歯部31) rg:基礎円半径 L :各最外側歯面31aと歯底円の交点Pを結ぶ線 F :線Lに対するヒンジ中心軸線Oからの垂線の足の
長さ α :圧力角 歯底円としては歯元側アール部の内側をとったが、この
アール部を除いたインボリュート面の開始点を通る円を
歯底円としてもよい。その場合には rg=Fのときに両
最外側歯面31aの接線31bは互いに平行となる。前
述したように、この接線31bは互いに平行ないし歯先
側がやや接近するようにするが、僅かであれば歯先側が
開くようにしてもよい。
【0030】サイクロイド歯形の場合は、歯面の接線の
うちピッチ円の円弧との交差角が最大となるのは、ピッ
チ円付近における接線であり、最外側歯面31aのこの
位置における接線31bがほゞ平行ないし歯先側が互い
にやや接近するように、歯形の諸元及び歯数を選定すれ
ばよい。台形歯形の場合は歯面の接線は1つであるので
これがピッチ円の円弧との交差角が最大であり、最外側
歯面31aにおけるこの接線31bがほゞ平行ないし歯
先側が互いにやや接近するように、歯形の諸元及び歯数
を選定すればよい。なお、台形歯形の場合のピッチ円と
は、ヒンジ中心軸線Oを中心として両歯部23,31の
接合部分の歯丈の丁度中間位置を通る円とする。
【0031】レリーズアーム43に外力が加わらない状
態では、スライドポール30はレリーズ軸41、カム3
5及び切欠き32を介して捩りばね42により先端側に
向けて付勢されて、先端のポール歯部31は案内歯部1
3及びラチェット歯部23と噛み合い、第1アーム10
と第2アーム20は係合されている。前述のように案内
歯部13のピッチ円中心の偏心eにより、通常の製作誤
差の範囲内ではポール歯部31はラチェット歯部23と
は完全に噛み合い、案内歯部13との噛み合いの深さは
多少減少している。しかし、前述のようにポール歯部3
1の両最外側歯面31aと案内歯部13の歯面との間に
は殆ど隙間はないので、第1アーム10と第2アーム2
0はガタを生じることなく係合される。
【0032】レリーズアーム43に力を加え捩りばね4
2に抗してカム35を回転させてスライドポール30を
後退させ、ポール歯部31を案内歯部13及びラチェッ
ト歯部23から離脱させた状態では、第1アーム10及
び第2アーム20は円形凸段部11及び円形凹段部21
の嵌合面において円周方向に摺動することによりヒンジ
中心軸線O回りに相対回動可能となる。この状態では、
両端部45a,45bそれぞれがブラケット40及び第
2アーム20の係止ピン27に係止された渦巻ばね45
により、第2アーム20はシートバック51が前に倒れ
る向きに弾性的に付勢される。第2アーム20を所望の
角度に調節した位置でレリーズアーム43に加えていた
力を除けば、捩りばね42によりポール歯部31は案内
歯部13及びラチェット歯部23に係合され、両アーム
10,20はその位置で互いに係止される。第1アーム
10及び第2アーム20の間に加わる回動力は、ラチェ
ット歯部23とポール歯部31の間の係合部、案内歯部
13とポール歯部31の間の係合部、スライドポール3
0と第1アーム10の間の案内面12a,12b、及び
円形凸段部11及び円形凹段部21の嵌合面により受け
止められる。
【0033】上記実施例によれば、第1アーム10と第
2アーム20はラチェット歯部23の外側に形成した円
形凸段部11と円形凹段部21の嵌合により回動可能に
連結されているので、両アーム10,20の間に加わる
回動力がレリーズ軸とスライドポールの間の連動機構で
ある切欠き32及びカム35の作動に影響を与えてラチ
ェット歯部23とポール歯部31の間の噛み合いに悪影
響を及ぼし、係合している両アーム10,20の間にガ
タを生じさせたり、係合が離脱されたりするおそれはな
い。
【0034】また、ポール歯部31と案内歯部13及び
ラチェット歯部23の間の強度が許す限りラチェット歯
部23のピッチ円径を小さくして、リクライニング装置
を小型化しても、第1アーム10と第2アーム20はラ
チェット歯部23の外側に形成した円形凸段部11及び
円形凹段部21の嵌合により回動可能に連結されている
ので、第1及び第2アーム20の連結部の強度が低下す
ることはない。
【0035】また、スライドポール30、切欠き32及
びカム35は、第1アーム10及び第2アーム20の間
でラチェット歯部23の内側に配置されているので、円
形凸段部11と円形凹段部21の嵌合部により外部から
の塵挨の侵入が防止され、この嵌合部は外力により各ア
ーム10,20が変形しても隙間が開くことはないの
で、これらの部分の耐久性は向上する。
【0036】なお上記実施例では、第1アーム10に形
成した案内歯部13と第2アーム20に形成したラチェ
ット歯部23にスライドポール30のポール歯部31を
噛合させているが、本発明は案内歯部13を省略し、第
1アーム10及び第2アーム20の間に加わる回動力は
案内歯部13とポール歯部31の間の係合部の代わり
に、スライドポール30と案内面12a,12bの係合
により受け止めるようにしてもよい。このようにした場
合にも、ラチェット歯部23の外側に形成した円形凸段
部11と円形凹段部21の嵌合により第1アーム10と
第2アーム20を回動可能に連結している限り、ポール
歯部31と案内歯部13及びラチェット歯部23の間の
強度が許す限りラチェット歯部23のピッチ円径を小さ
くして、車両用シートのリクライニング装置を小型化し
ても第1及び第2アーム20の連結部の強度が低下する
ことはないという効果は得られる。
【0037】また上記実施例では、案内歯部13のピッ
チ円中心O′をポール歯部31との間の隙間が増大する
方向にヒンジ中心軸線Oに対し偏心したが、これと逆方
向に偏心してもよい。この場合は通常の製作誤差の範囲
内ではポール歯部31は案内歯部13と完全に噛み合
い、ラチェット歯部23との噛み合いの深さが多少減少
する。しかし、ポール歯部31の両最外側歯面31aと
これに係合するラチェット歯部23の歯面との間には、
前述と同様殆ど隙間を生じることはないので、第1アー
ム10と第2アーム20はガタを生じることなく係合さ
れる。またこのピッチ円中心の偏心を設けない場合に
は、製作誤差の状況によりポール歯部31は案内歯部1
3とラチェット歯部23の何れか一方と完全に噛み合
い、他方との噛み合いの深さが多少減少するが、ポール
歯部31の両最外側歯面31aとこれに噛み合う他方の
歯面との間には、前述と同様殆ど隙間は生じないので、
第1アーム10と第2アーム20はガタを生じることな
く係合される。なお案内歯部13のピッチ円中心O′を
上記実施例のように偏心すれば、ポール歯部31とラチ
ェット歯部23は常に全ての歯面において確実に噛み合
い、一方ポール歯部31と案内歯部13は最外側となる
歯面においてのみ噛み合うが、これと並列関係にあるス
ライドポール30と第1アーム20の間の当接面32
a,32bによっても回動力の伝達はなされるのでリク
ライニング装置の耐久性を増大することができる。
【0038】なお上記実施例では、スライドポール30
は1個であるが、ヒンジ中心軸線Oを中心として放射状
に配置した複数(例えば3個)のスライドポールを第1
アーム10により案内支持し、レリーズ軸41と共に回
転するカム等を用いた連動機構により半径方向に移動さ
せて先端のポール歯部を案内歯部及びラチェット歯部に
係合離脱するようにしてもよい。各スライドポールには
必要に応じて離脱のための戻しばねを設けるものとす
る。
【0039】また上記実施例では、第1アーム10及び
第2アーム20を係止するスライドポール30、切欠き
32及びカム35はこの両アーム10,20の間でラチ
ェット歯部23の内側に配置され、レリーズアーム43
によりスライドポール30を移動させるレリーズ軸41
はヒンジ中心軸線Oに設けられているので、各アーム1
0,20の取付部10b,20bは何れも取り付けに必
要な最小の大きさにすることができる。従って図8に示
すように、レリーズアーム43を設けた第1アーム10
をシートバック51側に取り付けて使用することもでき
る。このようにすればレリーズアーム43の位置を高く
することができるので、乗用車の後部シートの場合など
ようにリクライニング装置がホイールハウスに接近する
場合でも干渉を生じることなく使用することができ、あ
るいはヒンジ中心軸線Oの位置を高くして二点鎖線51
aに示すようにシートバック51がシートクッション5
0の上に密着して重なるようにすることもでき、また後
側からのレリーズアーム43の操作も容易となるので、
ライトバンの後部シートに使用することもでき、1種類
のリクライニング装置を多用途化して部品の種類を減少
させることができる。
【0040】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、第1ア
ームと第2アームはラチェット歯部の外側に形成した円
形凸段部と円形凹段部の嵌合により回動可能に連結され
ているので、ラチェット歯部とポール歯部の間の係合部
及びポール歯部と第1アームの間の案内支持面の強度が
許す限りラチェット歯部のピッチ円径を小さくして、車
両用シートのリクライニング装置を小型化しても、第1
及び第2アームの連結部の強度が低下することはない。
また、円形凸段部と円形凹段部によるこの連結構造によ
り、両アームの間に加わる回動力がレリーズ軸とスライ
ドポールの間の連動機構の作動に影響を与えてラチェッ
ト歯部とポール歯部の間の噛み合いに悪影響を及ぼすこ
とはなくなり、従って係合している両アームの間にガタ
を生じさせたり、係合が離脱されたりするおそれはな
い。更に、第1アーム及び第2アームの間でラチェット
歯部の内側に配置されたスライドポールと連動機構は、
円形凸段部と円形凹段部の嵌合部により外部からの塵挨
の侵入が防止されるので、これらの部分の耐久性は向上
する。
【0041】第1アームに案内歯部を形成したものによ
れば、第1アーム及び第2アームの間に加わる回動力
は、摺動を可能とするために相当な隙間が必要なポール
歯部と第1アームの間の案内支持面の代わりにそのよう
な隙間が不要な案内歯部とポール歯部の間の係合部によ
り受け止められるので、第1アームと第2アームの間に
生じるガタは減少する。
【0042】ポール歯部の最外側となる各歯面の接線の
うちピッチ円との交差角が最大となるものが互いにほゞ
平行ないし歯先側が互いにやや接近するように、ポール
歯部の歯形の諸元及び歯数を選定したものによれば、製
作誤差などにより案内歯部またはラチェット歯部とポー
ル歯部との間の噛み合いの深さが減少した場合でも、円
周方向における噛み合いのガタが生じることはないの
で、係止状態において第1アームと第2アームの間にガ
タが生じることはない。
【0043】ポール歯部をインボリュート歯形とし、そ
の最外側となる各歯面と歯底円が交差する線を結ぶ面に
対しヒンジ中心軸線から下ろした垂線の足の長さがポー
ル歯部の基礎円の半径とほゞ等しくなるように、歯形の
諸元及び歯数を選定したものにおいても、前項の場合と
同様、製作誤差などにより案内歯部またはラチェット歯
部とポール歯部との間の噛み合いの深さが減少した場合
でも、円周方向における噛み合いのガタが生じることは
ないので、係止状態において第1アームと第2アームの
間にガタが生じることはない。
【0044】ポール歯部との間の隙間が増大する向きに
案内歯部のピッチ円中心をヒンジ中心軸線に対し偏心し
たものによれば、ポール歯部とラチェット歯部は常に全
ての歯面において確実に噛み合い、一方ポール歯部と案
内歯部は最外側となる歯面において噛み合うのみである
が、これと並列関係にあるスライドポールと第1アーム
の間の案内支持部によっても回動力の伝達はなされるの
で耐久性の大きいリクライニング装置を得ることができ
る。また、連動機構は、スライドポールに形成された切
欠きと、この切欠き内においてヒンジ中心軸線と同心に
設けられレリーズ軸に与えられる弾性的付勢力により回
動され切欠きの第1当接面に当接してポール歯部をラチ
ェット歯部に係合させるカムよりなるものとし、切欠き
には弾性的付勢力に抗する向きに回動するカムと当接す
る第2当接面を更に形成したものによれば、弾性的付勢
力に抗する向きに回動するカムは第2当接面に当接して
ラチェット歯部に対するポール歯部の係合を解除させる
ので、このような係合の解除を確実に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による車両用シートのリクライニング
装置の一実施例を示す全体縦断面図である。
【図2】 図1の2−2断面図である。
【図3】 第1アームの内側より見た側面図である。
【図4】 第2アームの内側より見た側面図である。
【図5】 第2アームを除いてスライドポール、カム及
び関連部分を示す第2アームの内側より見た部分拡大図
である。
【図6】 ポール歯部の形状の説明図である。
【図7】 本発明によるリクライニング装置のひとつの
使用状態を示すシートの側面図である。
【図8】 本発明によるリクライニング装置の別の使用
状態を示すシートの側面図である。
【符号の説明】
10…第1アーム、11…円形凸段部、13…案内歯
部、20…第2アーム、21…円形凹段部、23…ラチ
ェット歯部、30…スライドポール、31…ポール歯
部、31a…最外側となる歯面、31b…接線、41…
レリーズ軸、43…レリーズアーム、O…ヒンジ中心軸
線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 1/025 B60N 2/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用シートのシートクッション側及び
    シートバック側の何れか一方の部材に固定される第1ア
    ームと他方の部材に固定される第2アームをヒンジ中心
    軸線回りに互いに相対回動可能に連結し、前記ヒンジ中
    心軸線と同軸的に前記第2アームにラチェット歯部を形
    成し、前記ヒンジ中心軸線に対し半径方向に前記第1ア
    ームに案内支持されたスライドポール先端のポール歯部
    を前記ラチェット歯部に係合離脱可能とし、レリーズア
    ームを設けたレリーズ軸を前記ヒンジ中心軸線と同軸的
    に回転自在に前記第1アームに支持して一方の回転方向
    に弾性的付勢力を与え、前記レリーズ軸とスライドポー
    ルの間に連動機構を設けて前記付勢力により前記ポール
    歯部を前記ラチェット歯部に係合させるようにした車両
    用シートのリクライニング装置において、前記第1及び
    第2アームはその一方に設けた円形凸段部と他方に設け
    た円形凹段部を円周方向に摺動可能に嵌合することによ
    り前記ヒンジ中心軸線回りに相対回動可能に連結し、前
    記ラチェット歯部は前記各円形段部よりも半径方向内側
    に内歯として形成し、前記スライドポールと連動機構は
    前記第1及び第2アームの間において前記ラチェット歯
    部の内側に配置したことを特徴とする車両用シートのリ
    クライニング装置。
  2. 【請求項2】 前記ラチェット歯部と同一ピッチ円径か
    つ同一歯形で前記スライドポール先端のポール歯部と係
    合離脱可能な案内歯部を前記第1アームに形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の車両用シートのリクライ
    ニング装置。
  3. 【請求項3】 前記ポール歯部は、最外側となる各歯面
    の接線のうちピッチ円との交差角が最大となるものが互
    いにほゞ平行ないし歯先側が互いにやや接近するよう
    に、歯形の諸元及び歯数を選定したことを特徴とする請
    求項2に記載の車両用シートのリクライニング装置。
  4. 【請求項4】 前記ポール歯部はインボリュート歯形と
    し、最外側となる各歯面と歯底円が交差する線を結ぶ面
    に対し前記ヒンジ中心軸線から下ろした垂線の足の長さ
    が前記ポール歯部の基礎円の半径とほゞ等しくなるよう
    に、歯形の諸元及び歯数を選定したことを特徴とする請
    求項2に記載の車両用シートのリクライニング装置。
  5. 【請求項5】 前記案内歯部は、前記ポール歯部との間
    の隙間が増大する向きにそのピッチ円中心を前記ヒンジ
    中心軸線に対し偏心したことを特徴とする請求項3また
    は4に記載の車両用シートのリクライニング装置。
  6. 【請求項6】 前記連動機構は、前記スライドポールに
    形成された切欠きと、この切欠き内において前記ヒンジ
    中心軸線と同心に設けられ前記レリーズ軸に与えられる
    前記弾性的付勢力により回動され前記切欠きの第1当接
    面に当接して前記ポール歯部を前記ラチェット歯部に係
    合させるカムよりなり、前記切欠きには前記弾性的付勢
    力に抗する向きに回動する前記カムと当接する第2当接
    面を更に形成したことを特徴とする請求項1〜請求項5
    の何れか1項に記載の車両用シートのリクライニング装
    置。
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