JP3289168B2 - 高所作業車 - Google Patents
高所作業車Info
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- JP3289168B2 JP3289168B2 JP14916994A JP14916994A JP3289168B2 JP 3289168 B2 JP3289168 B2 JP 3289168B2 JP 14916994 A JP14916994 A JP 14916994A JP 14916994 A JP14916994 A JP 14916994A JP 3289168 B2 JP3289168 B2 JP 3289168B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業者を乗せた作業台
を高所に上昇させて、建築物の天井板や内・外壁,窓等
の取付けを始め、配線・配管,塗装工事等の各種高所作
業を行なう高所作業車に係り、詳しくは、作業台に一側
方へ張出し可能な拡張床を備えた高所作業車に関する。
を高所に上昇させて、建築物の天井板や内・外壁,窓等
の取付けを始め、配線・配管,塗装工事等の各種高所作
業を行なう高所作業車に係り、詳しくは、作業台に一側
方へ張出し可能な拡張床を備えた高所作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】昇降可能な作業台に作業者を乗せて、各
種の高所作業を行なう高所作業車にあっては、作業台に
拡張床を側方へ突出可能に設け、高所作業車の自走や陸
送時には、拡張床を作業台内に格納して全体を小型化
し、また高所の作業位置や作業台の昇降時には、作業台
の側方へ拡張床を張り出して、広い作業スペースや積荷
スペースを確保できるようにしたものがある。
種の高所作業を行なう高所作業車にあっては、作業台に
拡張床を側方へ突出可能に設け、高所作業車の自走や陸
送時には、拡張床を作業台内に格納して全体を小型化
し、また高所の作業位置や作業台の昇降時には、作業台
の側方へ拡張床を張り出して、広い作業スペースや積荷
スペースを確保できるようにしたものがある。
【0003】拡張床には、一対の移動レールが、該拡張
床の移動方向に沿って並設され、また作業台には、複数
のローラが、移動レールと同方向へ2列に並べられてい
て、各移動レールの水平板をローラ上に支承し、移動レ
ールのスライドを、ころがり抵抗の小さなローラの回転
で案内して、拡張床を、油圧シリンダや電動モータ等の
アクチュエータを用いることなく、作業者の軽い押動で
移動できるようにしている。
床の移動方向に沿って並設され、また作業台には、複数
のローラが、移動レールと同方向へ2列に並べられてい
て、各移動レールの水平板をローラ上に支承し、移動レ
ールのスライドを、ころがり抵抗の小さなローラの回転
で案内して、拡張床を、油圧シリンダや電動モータ等の
アクチュエータを用いることなく、作業者の軽い押動で
移動できるようにしている。
【0004】作業台と拡張床とには、複数の位置決め孔
が拡張床の移動方向に穿たれており、双方の位置決め孔
を合致させて固定ピンを差し込むことにより、拡張床を
格納位置や所望の張り出し位置に停止するようになって
いる。また、作業台と拡張床の上面外周には、それぞれ
手摺が廻らされていて、高所作業の安全性が図られてい
る。(一般的構造例として、例えば実開平5−3239
3号公報参照)
が拡張床の移動方向に穿たれており、双方の位置決め孔
を合致させて固定ピンを差し込むことにより、拡張床を
格納位置や所望の張り出し位置に停止するようになって
いる。また、作業台と拡張床の上面外周には、それぞれ
手摺が廻らされていて、高所作業の安全性が図られてい
る。(一般的構造例として、例えば実開平5−3239
3号公報参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような構成にあっ
ては、双方の位置決め孔をズレなく合致させるために、
拡張床を人為的に操作することはむずかしく、固定ピン
の差し込みを困難にしたり、固定ピンが錆付いて拡張床
が移動できなかったりすることがある。更に、位置決め
孔と固定ピンとの組合わせでは、拡張床を段階的にしか
停止することができない。また拡張床は、作業台内に格
納されることから、面積が作業台よりも小さい上、外周
に手摺が設けられるため、拡張床での作業スペースが狭
く制約されていた。
ては、双方の位置決め孔をズレなく合致させるために、
拡張床を人為的に操作することはむずかしく、固定ピン
の差し込みを困難にしたり、固定ピンが錆付いて拡張床
が移動できなかったりすることがある。更に、位置決め
孔と固定ピンとの組合わせでは、拡張床を段階的にしか
停止することができない。また拡張床は、作業台内に格
納されることから、面積が作業台よりも小さい上、外周
に手摺が設けられるため、拡張床での作業スペースが狭
く制約されていた。
【0006】本発明は、かかる実情を背景にしてなされ
たもので、その目的とするところは、拡張床を任意の位
置に簡単で確実に停止でき、また拡張床に広い作業スペ
ースを確保することのできる高所作業車を安価に提供す
ることにある。
たもので、その目的とするところは、拡張床を任意の位
置に簡単で確実に停止でき、また拡張床に広い作業スペ
ースを確保することのできる高所作業車を安価に提供す
ることにある。
【0007】上述の目的に従い、第1発明では、走行台
車の上部に作業台を昇降可能に支持し、該作業台に配設
される拡張床に一対の移動レールを並設し、前記作業台
には、ローラからなる複数のレール受け部材を前記移動
レールと同方向へ2列に並べ、該受け部材に前記移動レ
ールを支持して、前記拡張床を作業台の一側方へ突出可
能となすと共に、前記作業台と拡張床にそれぞれ手摺を
立設した高所作業車において、前記レール受け部材のい
ずれか1つのローラの直上位置に、該ローラとの間に前
記移動レールの水平板を挟んで前記拡張床を任意の位置
に停止することのできるブレーキパッドと、該ブレーキ
パッドを上下方向へ移動可能なブレーキロッドとからな
るブレーキ手段を設ける。
車の上部に作業台を昇降可能に支持し、該作業台に配設
される拡張床に一対の移動レールを並設し、前記作業台
には、ローラからなる複数のレール受け部材を前記移動
レールと同方向へ2列に並べ、該受け部材に前記移動レ
ールを支持して、前記拡張床を作業台の一側方へ突出可
能となすと共に、前記作業台と拡張床にそれぞれ手摺を
立設した高所作業車において、前記レール受け部材のい
ずれか1つのローラの直上位置に、該ローラとの間に前
記移動レールの水平板を挟んで前記拡張床を任意の位置
に停止することのできるブレーキパッドと、該ブレーキ
パッドを上下方向へ移動可能なブレーキロッドとからな
るブレーキ手段を設ける。
【0008】また第2発明では、走行台車の上部に作業
台を昇降可能に支持し、該作業台に配設される拡張床に
一対の移動レールを並設し、前記作業台には、ローラや
滑り受け等の複数のレール受け部材を前記移動レールと
同方向へ2列に並べ、該受け部材に前記移動レールを支
持して、前記拡張床を作業台の一側方へ突出可能となす
と共に、前記作業台と拡張床にそれぞれ手摺を立設した
高所作業車において、前記作業台と拡張床の手摺のいず
れか一方に、他方の手摺の支柱を選択的に挟んで、拡張
床を停止する二股状の掛け金を設ける。
台を昇降可能に支持し、該作業台に配設される拡張床に
一対の移動レールを並設し、前記作業台には、ローラや
滑り受け等の複数のレール受け部材を前記移動レールと
同方向へ2列に並べ、該受け部材に前記移動レールを支
持して、前記拡張床を作業台の一側方へ突出可能となす
と共に、前記作業台と拡張床にそれぞれ手摺を立設した
高所作業車において、前記作業台と拡張床の手摺のいず
れか一方に、他方の手摺の支柱を選択的に挟んで、拡張
床を停止する二股状の掛け金を設ける。
【0009】第3発明では、前記拡張床と前記作業台の
手摺の一方または双方の上部を、外側へ拡開する構成と
する。
手摺の一方または双方の上部を、外側へ拡開する構成と
する。
【0010】第4発明は、走行台車の上部に作業台を昇
降可能に支持し、該作業台に配設される拡張床に一対の
移動レールを並設し、前記作業台には、ローラや滑り受
け等の複数のレール受け部材を前記移動レールと同方向
へ2列に並べ、該レール受け部材に前記移動レールを支
持して、前記拡張床を作業台の一側方へ突出可能となす
と共に、前記作業台と拡張床にそれぞれ手摺を立設した
高所作業車において、前記レール受け部材のいずれか1
つのローラまたは滑り受けの上部位置に、該ローラまた
は滑り受けとの間に前記移動レールの水平板を挟んで、
前記拡張床を任意の位置に停止するブレーキ手段を設
け、前記作業台と拡張床の手摺のいずれか一方に、他方
の手摺の支柱を選択的に挟んで、拡張床を停止する二股
状の掛け金を設けると共に、前記拡張床と作業台の手摺
の一方または双方の上部を、外側へ拡開する構成とす
る。
降可能に支持し、該作業台に配設される拡張床に一対の
移動レールを並設し、前記作業台には、ローラや滑り受
け等の複数のレール受け部材を前記移動レールと同方向
へ2列に並べ、該レール受け部材に前記移動レールを支
持して、前記拡張床を作業台の一側方へ突出可能となす
と共に、前記作業台と拡張床にそれぞれ手摺を立設した
高所作業車において、前記レール受け部材のいずれか1
つのローラまたは滑り受けの上部位置に、該ローラまた
は滑り受けとの間に前記移動レールの水平板を挟んで、
前記拡張床を任意の位置に停止するブレーキ手段を設
け、前記作業台と拡張床の手摺のいずれか一方に、他方
の手摺の支柱を選択的に挟んで、拡張床を停止する二股
状の掛け金を設けると共に、前記拡張床と作業台の手摺
の一方または双方の上部を、外側へ拡開する構成とす
る。
【0011】
【作 用】第1発明では、移動レールを上下から挟むブ
レーキ手段とローラとによって、拡張床が任意の位置に
停止できるようになる。第2発明では、一方の手摺に設
けた掛け金で、他方の手摺の支柱を選択的に挟むことに
より、拡張床が他方の手摺の支柱のピッチ間隔で停止で
きるようになる。また、拡張床や作業台の手摺の上部を
外側へ拡げたことにより、拡張床や作業台における手作
業のスペースが、足元に比較して広く確保される。
レーキ手段とローラとによって、拡張床が任意の位置に
停止できるようになる。第2発明では、一方の手摺に設
けた掛け金で、他方の手摺の支柱を選択的に挟むことに
より、拡張床が他方の手摺の支柱のピッチ間隔で停止で
きるようになる。また、拡張床や作業台の手摺の上部を
外側へ拡げたことにより、拡張床や作業台における手作
業のスペースが、足元に比較して広く確保される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。高所作業車1は、自走式の走行台車2の上部に
シザースリンク機構3が設けられ、該シザースリンク機
構3の上端に作業台4が支持されており、シザースリン
ク機構3の伸縮によって、作業台4を、作業員が乗降す
る下限位置と、高所作業を行なう上方とへ昇降するよう
になっている。
明する。高所作業車1は、自走式の走行台車2の上部に
シザースリンク機構3が設けられ、該シザースリンク機
構3の上端に作業台4が支持されており、シザースリン
ク機構3の伸縮によって、作業台4を、作業員が乗降す
る下限位置と、高所作業を行なう上方とへ昇降するよう
になっている。
【0013】作業台4の上面には、複数の支柱5aと横
骨5bとからなる格子状の手摺5が、両側部と一端部と
の三方を囲って設けられており、手摺5の一端部側の一
部は、作業者が出入りする扉5cとなっている。手摺5
の内側には、拡張床6が作業台4の他端部方向へ突出可
能に設けられており、高所作業車1の自走や陸送時に
は、作業台4の内部に拡張床6を格納し、また高所の作
業位置や部材の積上げ時には、拡張床6の略全体を、作
業台4から他端部の外方へ張り出して、作業スペースや
積荷スペースを広く確保できるようにしている。
骨5bとからなる格子状の手摺5が、両側部と一端部と
の三方を囲って設けられており、手摺5の一端部側の一
部は、作業者が出入りする扉5cとなっている。手摺5
の内側には、拡張床6が作業台4の他端部方向へ突出可
能に設けられており、高所作業車1の自走や陸送時に
は、作業台4の内部に拡張床6を格納し、また高所の作
業位置や部材の積上げ時には、拡張床6の略全体を、作
業台4から他端部の外方へ張り出して、作業スペースや
積荷スペースを広く確保できるようにしている。
【0014】拡張床6の上面には、作業台4の手摺5と
同じく、複数の支柱7aと横骨7bとを持った格子状の
手摺7が、両側部と走行台車2の後部側との三方を囲っ
て設けられている。両手摺5,7は、作業台4と拡張床
6の上面に突設された筒状のボス部8,9に差し込んで
ねじ止めされ、また作業台4が上部位置の狭隘スペース
を通過する際や、高所作業車1を倉庫等の狭いスペース
に保管する場合には、ボス部8,9から引き抜くことが
できるようになっている。
同じく、複数の支柱7aと横骨7bとを持った格子状の
手摺7が、両側部と走行台車2の後部側との三方を囲っ
て設けられている。両手摺5,7は、作業台4と拡張床
6の上面に突設された筒状のボス部8,9に差し込んで
ねじ止めされ、また作業台4が上部位置の狭隘スペース
を通過する際や、高所作業車1を倉庫等の狭いスペース
に保管する場合には、ボス部8,9から引き抜くことが
できるようになっている。
【0015】作業台4の両側部には、拡張床6との間
に、本発明のレール受け部材となる2個のローラ10
a,10bが2列で設けられ(一方は図示せず)、また
拡張床6の両側部外面には、2つの型材を内外に嵌合し
て構成された断面C字型の移動レール11(一方は図示
せず)が、開口部を外側へ向けて固設されている。ロー
ラ10a,10bは、それぞれ移動レール11に収容さ
れ、拡張床6は、ローラ10a,10bの上面に支承さ
れる水平板11aを、該ローラ10a,10bの回転案
内でスライドさせることによって、走行台車2の前後方
向へ移動する。
に、本発明のレール受け部材となる2個のローラ10
a,10bが2列で設けられ(一方は図示せず)、また
拡張床6の両側部外面には、2つの型材を内外に嵌合し
て構成された断面C字型の移動レール11(一方は図示
せず)が、開口部を外側へ向けて固設されている。ロー
ラ10a,10bは、それぞれ移動レール11に収容さ
れ、拡張床6は、ローラ10a,10bの上面に支承さ
れる水平板11aを、該ローラ10a,10bの回転案
内でスライドさせることによって、走行台車2の前後方
向へ移動する。
【0016】作業台4と拡張床6には、拡張床6の停止
手段としてのブレーキ手段12と掛け金13とが設けら
れている。ブレーキ手段12は、選択された一つのロー
ラ10bの直上位置に上下方向へ移動可能に設けられた
ブレーキロッド14と、該ブレーキロッド14のロアロ
ッド14aの下端に付設されたブレーキパッド15とか
らなっている。ブレーキロッド14は、作業台4からロ
ーラ10bの上方へ突設されたブラケット16a,16
bにて縦方向に保持される上述のロアロッド14aと、
該ロアロッド14aの上端と係脱可能に凹凸嵌合し、手
摺5にステー17a,17bにて保持されるアッパロッ
ド14bとで構成されている。
手段としてのブレーキ手段12と掛け金13とが設けら
れている。ブレーキ手段12は、選択された一つのロー
ラ10bの直上位置に上下方向へ移動可能に設けられた
ブレーキロッド14と、該ブレーキロッド14のロアロ
ッド14aの下端に付設されたブレーキパッド15とか
らなっている。ブレーキロッド14は、作業台4からロ
ーラ10bの上方へ突設されたブラケット16a,16
bにて縦方向に保持される上述のロアロッド14aと、
該ロアロッド14aの上端と係脱可能に凹凸嵌合し、手
摺5にステー17a,17bにて保持されるアッパロッ
ド14bとで構成されている。
【0017】ロアロッド14aは、ブラケット16aの
めねじ孔16cとねじ螺合しており、アッパロッド14
bの上端に固着されたグリップ14eを回動することに
よって、ブレーキパッド15を上下動し、該パッド15
とローラ10aとの間に一方の移動レール11の水平板
11aを挟んで、拡張床6を任意の位置で停止するよう
になっている。ロアロッド14aとアッパロッド14b
の上下端は、突条14cとすり割り溝14dにて着脱可
能に凹凸嵌合しており、手摺5の取外しによってアッパ
ロッド14bをロアロッド14aから一体に取外しさ
れ、上部位置の作業台4が下がり壁18の下部を容易に
通過したり(図3参照)、高所作業車1を倉庫等の狭い
スペースにも保管できるようにしている。拡張床6の停
止位置は、アッパロッド14bを取外したのちにも、ロ
アロッド14aとブラケット16aのめねじ孔16cと
のねじ螺合によって、緩みなく確実に保持される。
めねじ孔16cとねじ螺合しており、アッパロッド14
bの上端に固着されたグリップ14eを回動することに
よって、ブレーキパッド15を上下動し、該パッド15
とローラ10aとの間に一方の移動レール11の水平板
11aを挟んで、拡張床6を任意の位置で停止するよう
になっている。ロアロッド14aとアッパロッド14b
の上下端は、突条14cとすり割り溝14dにて着脱可
能に凹凸嵌合しており、手摺5の取外しによってアッパ
ロッド14bをロアロッド14aから一体に取外しさ
れ、上部位置の作業台4が下がり壁18の下部を容易に
通過したり(図3参照)、高所作業車1を倉庫等の狭い
スペースにも保管できるようにしている。拡張床6の停
止位置は、アッパロッド14bを取外したのちにも、ロ
アロッド14aとブラケット16aのめねじ孔16cと
のねじ螺合によって、緩みなく確実に保持される。
【0018】拡張床6の他の停止手段となる掛け金13
は、手摺7の作業台寄りの一本の支柱7aから外側へ突
設されたブラケット19に、支軸20にて鉛直方向へ1
80度の範囲で回動可能に枢支され、支柱7aの内側水
平位置と支柱7aの外側水平位置の2つの停止位置にブ
ラケット19にて保持される二股片で、支柱7aの内側
へ回動した内側水平位置では、作業台4の手摺5の支柱
5aとの係合を外れて拡張床6の自由な移動を許容し、
また支柱7aの外側へ突出した外側水平位置では、手摺
5の側部の支柱5aのうち、拡張床突出側の3本を選択
的に挟んで、拡張床6を、作業台4内の格納位置と、作
業台4から約半分が突出する中間突出位置と、作業台4
から全体が突出する最大突出位置の3つの停止位置に保
持するようになっている。
は、手摺7の作業台寄りの一本の支柱7aから外側へ突
設されたブラケット19に、支軸20にて鉛直方向へ1
80度の範囲で回動可能に枢支され、支柱7aの内側水
平位置と支柱7aの外側水平位置の2つの停止位置にブ
ラケット19にて保持される二股片で、支柱7aの内側
へ回動した内側水平位置では、作業台4の手摺5の支柱
5aとの係合を外れて拡張床6の自由な移動を許容し、
また支柱7aの外側へ突出した外側水平位置では、手摺
5の側部の支柱5aのうち、拡張床突出側の3本を選択
的に挟んで、拡張床6を、作業台4内の格納位置と、作
業台4から約半分が突出する中間突出位置と、作業台4
から全体が突出する最大突出位置の3つの停止位置に保
持するようになっている。
【0019】上述の2つの停止手段のうち、ブレーキ手
段12は、拡張床6を任意の位置に停止させたい場合
に、これを短時間で簡便に行なうことができ、また高所
作業車1を輸送する場合や長期間保管する際には、掛け
金13を用いることにより、拡張床6を所望位置に確実
に保持することができる。更に、拡張床6を作業台4か
ら突出させて作業を行なう場合にも、ブレーキ手段12
と掛け金13を併用することによって、より安全性が高
まる。
段12は、拡張床6を任意の位置に停止させたい場合
に、これを短時間で簡便に行なうことができ、また高所
作業車1を輸送する場合や長期間保管する際には、掛け
金13を用いることにより、拡張床6を所望位置に確実
に保持することができる。更に、拡張床6を作業台4か
ら突出させて作業を行なう場合にも、ブレーキ手段12
と掛け金13を併用することによって、より安全性が高
まる。
【0020】作業台4の手摺5と拡張床6の手摺7は、
同一高さに設定されており、手摺7の両側上部は、外側
へ向けて直線状に拡開し、手摺7の上部幅寸法を、支柱
7aが垂直に立上がる足元スペースよりも拡げて、拡張
床6における手作業のスペースを広く確保している。拡
開した手摺7の上部に覆われる手摺5,7の間には、前
述のブレーキ手段12が配設されており、両手摺5,7
間のデッドスペースを有効利用している。
同一高さに設定されており、手摺7の両側上部は、外側
へ向けて直線状に拡開し、手摺7の上部幅寸法を、支柱
7aが垂直に立上がる足元スペースよりも拡げて、拡張
床6における手作業のスペースを広く確保している。拡
開した手摺7の上部に覆われる手摺5,7の間には、前
述のブレーキ手段12が配設されており、両手摺5,7
間のデッドスペースを有効利用している。
【0021】尚、上述の実施例では、レール受け部材を
ローラで説明したが、表面にフッ素等の低摩擦剤をコー
ティングした滑り受けや、含油金属や包金等の摩擦抵抗
の小さい材料の滑り受けのほか、合成樹脂や一般的な金
属類の滑り受けを用いてもよい。またブレーキ手段は、
実施例で示したように、選択された1つのレール受け部
材の直上位置に設けることによって、移動レールが高い
挟圧力で確実に停止できて好ましいが、レール受け部材
の直上位置を外れても、ガイドレールの水平板よりも上
部位置であれば、使用に差支えない。更に、実施例のブ
レーキ手段に代えて、下端にブレーキパッドを持ったブ
レーキロッドを、スプリングやゴム,軟質合成樹脂等の
弾性部材で上方へ付勢しておき、使用時にはブレーキロ
ッドを回動レバー等で下降させて作動させる等、他の構
成によっても差し支えない。
ローラで説明したが、表面にフッ素等の低摩擦剤をコー
ティングした滑り受けや、含油金属や包金等の摩擦抵抗
の小さい材料の滑り受けのほか、合成樹脂や一般的な金
属類の滑り受けを用いてもよい。またブレーキ手段は、
実施例で示したように、選択された1つのレール受け部
材の直上位置に設けることによって、移動レールが高い
挟圧力で確実に停止できて好ましいが、レール受け部材
の直上位置を外れても、ガイドレールの水平板よりも上
部位置であれば、使用に差支えない。更に、実施例のブ
レーキ手段に代えて、下端にブレーキパッドを持ったブ
レーキロッドを、スプリングやゴム,軟質合成樹脂等の
弾性部材で上方へ付勢しておき、使用時にはブレーキロ
ッドを回動レバー等で下降させて作動させる等、他の構
成によっても差し支えない。
【0022】拡張床の移動レールは、ローラ上をスライ
ドし、ブレーキ手段と1つのレール受け部材との間に挟
まれる水平板を備えるものであればよく、実施例の断面
C字型以外に、L字型やH字型を用いることもできる。
ドし、ブレーキ手段と1つのレール受け部材との間に挟
まれる水平板を備えるものであればよく、実施例の断面
C字型以外に、L字型やH字型を用いることもできる。
【0023】他の停止手段となる掛け金は、スライド移
動によって、他方の手摺の支柱と係脱するようにしても
よく、また拡張床と作業台のいずれの手摺に設けてもよ
い。更に、掛け金と係合する他方の手摺の支柱を増加す
ることによって、拡張床を細かいピッチで停止させるこ
ともできる。
動によって、他方の手摺の支柱と係脱するようにしても
よく、また拡張床と作業台のいずれの手摺に設けてもよ
い。更に、掛け金と係合する他方の手摺の支柱を増加す
ることによって、拡張床を細かいピッチで停止させるこ
ともできる。
【0024】手摺上部の拡開は、拡張床と作業台の手摺
の双方またはいずれか一方のみに適用してもよく、また
一部分だけでなく全長に亙って拡げてもよい。
の双方またはいずれか一方のみに適用してもよく、また
一部分だけでなく全長に亙って拡げてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明の高所作業車は、選択された1つ
のレール受け部材とブレーキ手段とで、移動レールの水
平板を上下から挟むことによって、拡張床を任意の位置
に短時間で簡便に停止させることができるようになり、
複数の位置決め孔と固定ピンを用いた従来構造のよう
に、拡張床を人為的に細かく操作したり、固定ピンの差
し込みが困難であったり、固定ピンが錆付いて拡張床が
移動できなくなるという不具合を解消することができ
る。更に、拡張床を無段階に停止できるので、拡張床に
おける作業性を高めることができる。
のレール受け部材とブレーキ手段とで、移動レールの水
平板を上下から挟むことによって、拡張床を任意の位置
に短時間で簡便に停止させることができるようになり、
複数の位置決め孔と固定ピンを用いた従来構造のよう
に、拡張床を人為的に細かく操作したり、固定ピンの差
し込みが困難であったり、固定ピンが錆付いて拡張床が
移動できなくなるという不具合を解消することができ
る。更に、拡張床を無段階に停止できるので、拡張床に
おける作業性を高めることができる。
【0026】また、作業台と拡張床の手摺のいずれか一
方に二股状の掛け金を設け、該掛け金を、既存の構成で
ある他方の手摺の支柱を選択的に挟むことによって、拡
張床を停止するようにしたから、拡張床の停止手段とし
ての構成は掛け金だけで済み、複数の位置決め孔と固定
ピンを用いた従来構造に較べると、加工や取付けが容易
で安価に製作することができる。更に、上述のブレーキ
手段と掛け金とを併設することにより、使用目的に応じ
て使い分けることができ、双方を同時に使用すれば、安
全性がより一層高いものとなる。また、拡張床や作業台
の手摺の上部を外側へ拡げることにより、拡張床や作業
台の面積を拡大することなく、手作業のスペースを足元
スペースよりも広く確保することができ、特に作業台よ
りも面積が小さく制約された拡張床の手摺に実施する
と、手作業が容易に行なえて有益である。
方に二股状の掛け金を設け、該掛け金を、既存の構成で
ある他方の手摺の支柱を選択的に挟むことによって、拡
張床を停止するようにしたから、拡張床の停止手段とし
ての構成は掛け金だけで済み、複数の位置決め孔と固定
ピンを用いた従来構造に較べると、加工や取付けが容易
で安価に製作することができる。更に、上述のブレーキ
手段と掛け金とを併設することにより、使用目的に応じ
て使い分けることができ、双方を同時に使用すれば、安
全性がより一層高いものとなる。また、拡張床や作業台
の手摺の上部を外側へ拡げることにより、拡張床や作業
台の面積を拡大することなく、手作業のスペースを足元
スペースよりも広く確保することができ、特に作業台よ
りも面積が小さく制約された拡張床の手摺に実施する
と、手作業が容易に行なえて有益である。
【図1】本発明の一実施例を示すブレーキ手段の要部側
面図
面図
【図2】本発明の一実施例を示す高所作業車の作業台を
上昇させた状態の正面図
上昇させた状態の正面図
【図3】本発明の一実施例を示す高所作業車の作業台を
下降させた状態の正面図
下降させた状態の正面図
【図4】作業台から拡張床を突出させた状態を示す正面
図
図
【図5】図4の平面図
【図6】図4の側面図
【図7】図1の正面図
【図8】掛け金による拡張床の停止状態を示す平面図
【図9】図8の側面図
1…高所作業車 2…走行台車 3…シザースリンク機構 4…作業台 5…作業台4の手摺 5a…手摺5の支柱 5b…手摺5の横骨 6…拡張床 7…拡張床6の手摺 7a…手摺7の支柱 7b…手摺7の横骨 10a,10b…本発明のレール受け部材となるローラ 11…移動レール 11a…移動レール11の水平板 12…ブレーキ手段 13…掛け金 14…ブレーキ手段12のブレーキロッド 14a…ブレーキロッド14のロアロッド 14b…ブレーキロッド14のアッパロッド 14c…突条 14d…すり割り溝 14e…グリップ 15…ブレーキパッド 16a…ブラケット 16c…ロアロッド14aとねじ螺合するめねじ孔 18…下がり壁 19…ブラケット 20…支軸
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 9/06
Claims (4)
- 【請求項1】 走行台車の上部に作業台を昇降可能に支
持し、該作業台に配設される拡張床に一対の移動レール
を並設し、前記作業台には、ローラからなる複数のレー
ル受け部材を前記移動レールと同方向へ2列に並べ、該
受け部材に前記移動レールを支持して、前記拡張床を作
業台の一側方へ突出可能となすと共に、前記作業台と拡
張床にそれぞれ手摺を立設した高所作業車において、前
記レール受け部材のいずれか1つのローラの直上位置
に、該ローラとの間に前記移動レールの水平板を挟んで
前記拡張床を任意の位置に停止することのできるブレー
キパッドと、該ブレーキパッドを上下方向へ移動可能な
ブレーキロッドとからなるブレーキ手段を設けたことを
特徴とする高所作業車。 - 【請求項2】 走行台車の上部に作業台を昇降可能に支
持し、該作業台に配設される拡張床に一対の移動レール
を並設し、前記作業台には、ローラや滑り受け等の複数
のレール受け部材を前記移動レールと同方向へ2列に並
べ、該受け部材に前記移動レールを支持して、前記拡張
床を作業台の一側方へ突出可能となすと共に、前記作業
台と拡張床にそれぞれ手摺を立設した高所作業車におい
て、前記作業台と拡張床の手摺のいずれか一方に、他方
の手摺の支柱を選択的に挟んで、拡張床を停止する二股
状の掛け金を設けたことを特徴とする高所作業車。 - 【請求項3】 前記拡張床と前記作業台の手摺の一方ま
たは双方の上部を、外側へ拡開したことを特徴とする請
求項1または2記載の高所作業車。 - 【請求項4】 走行台車の上部に作業台を昇降可能に支
持し、該作業台に配設される拡張床に一対の移動レール
を並設し、前記作業台には、ローラや滑り受け等の複数
のレール受け部材を前記移動レールと同方向へ2列に並
べ、該レール受け部材に前記移動レールを支持して、前
記拡張床を作業台の一側方へ突出可能となすと共に、前
記作業台と拡張床にそれぞれ手摺を立設した高所作業車
において、前記レール受け部材のいずれか1つのローラ
または滑り受けの上部位置に、該ローラまたは滑り受け
との間に前記移動レールの水平板を挟んで、前記拡張床
を任意の位置に停止するブレーキ手段を設け、前記作業
台と拡張床の手摺のいずれか一方に、他方の手摺の支柱
を選択的に挟んで、拡張床を停止する二股状の掛け金を
設けると共に、前記拡張床と作業台の手摺の一方または
双方の上部を、外側へ拡開したことを特徴とする高所作
業車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14916994A JP3289168B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 高所作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14916994A JP3289168B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 高所作業車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0812283A JPH0812283A (ja) | 1996-01-16 |
JP3289168B2 true JP3289168B2 (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=15469313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14916994A Expired - Fee Related JP3289168B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 高所作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3289168B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018083692A (ja) * | 2016-11-24 | 2018-05-31 | 株式会社成田エアポートテクノ | 自走式高所作業車 |
JP7304770B2 (ja) * | 2019-08-26 | 2023-07-07 | 北越工業株式会社 | 高所作業車における上方障害物の衝突防止方法及び衝突防止装置 |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP14916994A patent/JP3289168B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0812283A (ja) | 1996-01-16 |
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