JP7304770B2 - 高所作業車における上方障害物の衝突防止方法及び衝突防止装置 - Google Patents

高所作業車における上方障害物の衝突防止方法及び衝突防止装置 Download PDF

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Description

本発明は,高所作業車における前記デッキの上方に存在する障害物(本明細書において,「上方障害物」という)の衝突防止方法及び衝突防止装置に関し,より詳細には,車輪や無限軌道等の走行装置を備えた車台上に,搭乗員が搭乗して昇降するデッキと,該デッキを昇降させる,例えばシザースリンク機構等の昇降機構を備えた高所作業車において,前記上方障害物に対し,前記デッキやデッキに取り付けた機器,デッキ上に搭乗した搭乗員や積載物等が衝突することを防止するための方法,及び該方法を実行するための装置に関する。
図11(A)に示すように高所作業車100は,車輪や無限軌道等の走行装置140(図示の例では車輪141,142)を備えた車台110上に,搭乗員等を乗せて昇降するデッキ130を備えると共に,このデッキ130を車台110上で昇降させるための昇降機構120(図示の例ではシザースリンク機構)を備え,デッキ130上に設けた操作盤133に設けたスイッチやレバー等を操作することで,前述のデッキ130の昇降操作を行うことができるように構成されている。
このような高所作業車100は,例えば屋内での使用や,橋梁の底面に対する作業で使用する等,その上方に天井や橋梁の底面等の障害物(上方障害物に含まれる)が存在する場所で使用される場合も多い。
このように上方障害物が存在する状態で使用する場合,デッキ130を最上昇させた際の最高地上高が,天井や橋梁底面等の上方障害物の高さを超えている場合,デッキ130を無制限に上昇させると,デッキ130上の搭乗員の頭部が天井や橋梁底面等の上方障害物と衝突し,また,デッキ130の防護柵131と上方障害物との間に搭乗員が挟まれる等の事故が発生する危険性がある。
そのため,このような事故の発生を防止すべく,上方障害物の接近を監視して,デッキ130に対し上方障害物が所定の距離まで近づくと,警告音を発して搭乗員の注意を喚起し,又は,デッキ130の上昇動作を非常停止する等して前述した事故の発生を防止できるようにした高所作業車100も提案されている。
このような高所作業車として,後掲の特許文献1には,デッキ130の防護柵131に取り付けた超音波センサ等の近接センサ154によって上方障害物を検出し,上方障害物が所定の位置まで接近すると,この接近を搭乗員に報知すると共にデッキ130の上昇動作を非常停止させるようにした高所作業車100が提案されている〔図11(A)参照〕。
なお,高所作業車における上方障害物の検出方法を開示したものではないが,後掲の特許文献2には,フォークリフト200のリフト240を上昇動作させた際に,該リフト240の上部に設けたヘッドガード232が上方障害物と衝突することを防止するために,ヘッドガード232上にスプリング257等の弾性体を介して障害物検出板282を弾性的に配設すると共に,この障害物検出板282に一定以上の負荷がかかったときに障害物を検出する,リミットスイッチや圧力センサ等のセンサ254を設け,該センサ254からの検出信号により,リフト240の上昇動作を停止するようにしたフォークリフト200が提案されている(図12参照)。
特開2016-55983号公報 実開昭 63-133588号公報
先に紹介した特許文献1に記載の高所作業車100の構成では,デッキ130の上昇動作に伴って天井等の上方障害物が近接すると,この上方障害物の接近を検出した近接センサ154からの検出信号に基づいて,搭乗員に対し警告音による警告が行われると共に,デッキ130の上昇動作が非常停止することで,搭乗員の頭部が上方障害物に衝突し,また,デッキ130の防護柵131と上方障害物間に搭乗員が挟まれる等の事故の発生を防止できるようになっている。
しかし,上記構成の高所作業車100では,上方障害物が天井等のように面として存在するものである場合にはその接近を検出することができるが,上方障害物の中には,例えば図11(A)中に破線で示したように,梁や,天井から吊り下がった照明器具等のように,天井等から下方に突出した上方障害物も存在する。
そのため,デッキ130の上昇動作時,このような上方障害物が隣接する近接センサ154,154の検出領域間に生じる非検出領域上に存在していると,このような上方障害物の接近を検出することができず,依然として上方障害物が搭乗員の頭部等と接触し,また,搭乗員が防護柵131と上方障害物との間に挟まれる等の事故が生じる危険性がある。
このように,天井等から下向きに突出して存在する上方障害物の接近についても確実に検出しようとすれば,例えば図11(B)に示すようにデッキ130の防護柵131上に取り付ける近接センサ154の数を増やす等して非検出領域を無くし,又は非検出領域を狭めて検出精度を高めることも考えられるが,このような構成の採用は,部品点数の増大に伴うコスト増を招く。
しかも,図11(C)に示すように,デッキ130の大きさによっては,このようにして防護柵131上に取り付ける近接センサ154の数を増やしても,デッキ130の中央部分に依然として非検出領域が残ってしまうため,上方障害物を完全に検出できない場合が生じ得る。
これに対し,図12を参照して説明した特許文献2に記載のフォークリフト200では,ヘッドガード232の上部全体を障害物検出板282で覆い,この障害物検出板282に対して上方障害物が接触したときにリフト240の上昇動作を停止するように構成したことで,障害物検出板282の上方に存在する上方障害物全てを漏れなく検出することができる。
従って,高所作業車のデッキの上方を,特許文献2に記載されている障害物検出板282で覆う構成を採用すれば,デッキ130の周縁側であれ,中央部分であれ,デッキの上方に存在する上方障害物の接近を漏れなく検出することができ,デッキ130上に搭乗した搭乗員の安全を守ることができる。
しかし,高所作業車100のデッキ130の上方を,前述した障害物検出板282で覆う構成を採用すると,デッキ130上に搭乗した搭乗員は,障害物検出板282に邪魔されてデッキ130の上方に存在する天井や橋梁の底面等に対する作業を行うことができなくなるため,高所作業車100としての本来の機能が大きく失われることとなる。
そこで本発明は,上記従来技術における欠点を解消するためになされたもので,前述した特許文献2に記載の障害物検出板282のように,デッキ上方を覆う『面』に対する上方障害物の進入を漏れなく検出することができるようにして,天井より下方に突出して設けられた梁や照明器具等のように,デッキ130の上方に部分的に存在する上方障害物についてもその接近を確実に検出することができるようにしつつ,デッキ130上方に対する作業性についても確保することができる,高所作業車における上方障害物の衝突防止方法及び衝突防止装置を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と,発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するために,本発明の高所作業車1における上方障害物の衝突防止方法は,
車台10と,該車台10上を昇降するデッキ30と,前記デッキ30を昇降させるシザースリンク機構等の昇降機構20を備えた高所作業車1において,
前記デッキ30の上昇動作時,該デッキ30におけるいずれかの端部側(図示の例では一端30a側)において該デッキ30上端(図示の例ではデッキ30の防護柵31の上端)に対し所定の高い位置H1にあるレーザ光照射位置rpより,赤外線レーザ等のレーザ光を前記デッキ30の床面32と平行面状に拡散させた平面状ビーム81として照射して,照射された前記平面状ビーム81が通過する面であるレーザ光通過面82を生成し,
前記デッキ30の前記端部側(図示の例では一端30a側)における前記レーザ光照射位置rpの下方側より,前記レーザ光の波長の光を撮像可能な撮像装置52によって前記レーザ光通過面82を,該レーザ光通過面82の底面側より撮像すると共に,
前記撮像された画像のうち,前記デッキ30の上方位置で,かつ前記デッキ30の床面に対応する部分を含む所定の範囲を検出領域85とし,該検出領域85内に前記平面状ビーム81の反射部〔図6(C)参照〕が出現したとき,前記デッキ30の上昇動作を停止することを特徴とする(請求項1;図1,2,4~6,8.9)。
上記構成の衝突防止方法において,更に,
前記レーザ光照射位置rpに対する上方障害物の接近を監視し,
前記検出領域85内に前記反射部が出現したときに加え,前記レーザ光照射位置rpに対し前記上方障害物が所定位置まで接近したときにも,前記デッキ30の上昇動作を停止させるようにすることが好ましい(請求項2;図7,9)。
更に,前記レーザ光を,赤外線等の不可視光とする場合,
前記レーザ光照射位置rpに隣接した位置より可視光を前記デッキ30の床面32と平行面状に照射,好ましくは前記平面状ビーム81の照射に同期して照射することが好ましい(請求項3;図4,5)。
また,本発明の高所作業車における上方障害物の衝突防止装置50は,
車台10と,該車台10上を昇降するデッキ30と,前記デッキ30を昇降させるシザースリンク機構等の昇降機構20を備えた高所作業車1において,
前記デッキ30の上昇動作時,該デッキ30におけるいずれかの端部側において該デッキ30上端に対し所定の高い位置H1にあるレーザ光照射位置rpより,赤外線レーザ等のレーザ光を前記デッキ30の床面32と平行面状に拡散させた平面状ビーム81として照射して,照射された前記平面状ビーム81が通過する面であるレーザ光通過面82を生成するレーザ光発生器51と,
前記デッキ30の前記端部側において前記レーザ光発生器51の下方に設けられ,前記レーザ光通過面82を,該レーザ光通過面82の底面側より撮像する,赤外線カメラ等の前記レーザ光の波長の光を撮像可能な撮像装置52と,
前記撮像装置52による撮像画像のうち,前記デッキ30の上方位置に前記デッキ30の床面に対応する部分を含む所定の範囲を検出領域85とし,該検出領域85内に前記平面状ビーム81の反射部が出現したことを検出する反射部検出手段61,及び,
前記反射部検出手段61によって前記レーザ光通過面に前記反射部が出現したことが検出されたとき,前記デッキ30の上昇動作を停止させる上昇動作規制手段71,
を備えたことを特徴とする(請求項4;図1~図9)。
上記構成の上方障害物の衝突防止装置50において,更に,
前記レーザ光発生器51上に,上方障害物の近接又は接触を検出する超音波センサやリミットスイッチ等のセンサ54を取り付け,
前記上昇動作規制手段71が,前記反射部検出手段61によって前記検出領域内に前記反射部が出現したことが検出されたときの他,前記センサ54によって前記上方障害物の近接又は接触が検出されたときにも,前記デッキ30の上昇動作を停止させるようにすることが好ましい(請求項5;図9)。
更に,前記デッキ30が,固定床面32b上をスライドする可動床面32aを備え,該可動床面32aのスライドにより床面32の面積が拡張する延長デッキである場合,
該デッキ30に,前記可動床面32aのスライド位置を検出するスライド位置検出手段56を設けると共に,
前記スライド位置検出手段56が検出した前記可動床面32aのスライド位置に対応して,前記検出領域85の設定範囲を変更する,検出領域設定手段62を設けるものとしても良い(請求項6;図2,10)。
なお,前記レーザ光発生器51が,赤外線レーザ等の不可視光レーザの発生器である場合,
前記レーザ光発生器51に隣接して,可視光を前記デッキ30の床面32と平行面状に拡散させて照射する,好ましくは前記レーザ光発生器51による前記平面状ビーム81の照射と同期して前記可視光を照射する可視光発生器53を設けることが好ましい(請求項7;図4,5)。
以上で説明した本発明の構成により,本発明の高所作業車1における上方障害物の衝突防止方法及び衝突防止装置50によれば,以下の顕著な効果を得ることができた。
デッキ30の上昇動作時,レーザ光発生器51によってデッキ30の上方に平面状ビーム81を照射してレーザ光通過面82を生成すると共に,このレーザ光の波長の光を撮像可能な撮像装置52で,前記レーザ光発生器51の下方から前記レーザ光通過面82を撮像することで,該レーザ光通過面82内に上方障害物が入り込むと,この上方障害物に衝突して反射したレーザ光を撮像装置52が受光して,撮像された画像の対応する部分には,反射したレーザ光を写した反射部が出現する。
従って,前記撮像画像中,デッキ30の上方位置を含む所定の範囲を検出領域85とし,この検出領域85内における反射部の出現を検出することで,上方障害物が前記レーザ光通過面82の生成位置までデッキ30に近付いたことを判定することができ,この反射部の検出に伴いデッキ30の上昇動作を停止することで,デッキ30や搭乗員に対する上方障害物の衝突を防止することができた。
その一方で,本発明の方法では,前掲の特許文献2における障害物検出板282(図11参照)のような『板』により上方障害物を検出するのではなく,デッキの上方を覆う光の膜であるレーザ光通過面82を生成することにより上方障害物を検出するものであることから,特許文献2の障害物検出板282と同様,所定範囲の『面』内に到達した上方障害物全てを漏れなく検出することができるものでありながら,『板』で上方を覆う場合とは異なり,デッキ30の上方に対する作業性が損なわれることもない。
前記レーザ光発生器51上に,上方障害物の近接又は接触を検出する超音波センサやリミットスイッチ等のセンサ54を設け,該センサ54が上方障害物の近接又は接触を検出したときにも前記上昇動作規制手段71によって前記デッキ30の上昇動作を停止させるようにした場合には,センサ54に対し上方障害物が接近又は接触したとき,従って,該センサ54の下方にあるレーザ光発生器51(レーザ光照射位置rp)に対し所定の位置まで上方障害物が接近したときにデッキ30の上昇が停止されることで,レーザ光発生器51が上方障害物と衝突して破損等することも防止できた。
更に,デッキ30の上昇動作時,前述したレーザ光通過面82の生成位置までは上方障害物が進入し得ることから,このレーザ光通過面82の生成位置を超えて上方に搭乗員の身体やデッキ30上に搭載した資材等が飛び出していると,デッキ30の上昇動作時にこれらが上方障害物と衝突するおそれがある。
しかし,照射するレーザ光が不可視光である場合,搭乗員は,レーザ光を肉眼によって確認することができず,身体の一部や資材等がレーザ光通過面82上に飛び出していても,これを肉眼では判別できない。
これに対し,レーザ光発生器51に隣接して可視光発生器53を設けて,前記デッキ30の床面32と平行面状に拡散させた可視光を照射する構成,好ましくはレーザ光発生器51と可視光発生器53を同期させてON,OFF制御して平面状ビーム81の照射及び照射停止と同時に可視光を照射及び照射停止できるようにした構成では,レーザ光通過面82に重ねて,又はレーザ光通過面82と平行に可視光通過面83(図4,図5参照)が同時に生成されることとなるため,可視光の照射及び照射停止によって平面状ビーム81の照射及び照射停止を確認することができると共に,身体の一部や資材等がレーザ光通過面82を横切ると,可視光通過面83をも同時に横切ることとなり,レーザ光通過面82(可視光通過面83)を横切っている部分の身体や資材の表面に,可視光による「光の線」が浮かび上がることで,身体や資材等がレーザ光通過面82を超えて上方に飛び出していることを搭乗員は肉眼で認識することができ,このような飛び出しに伴う衝突事故を回避可能となっている。
また,高所作業車1を垂直壁面等の近傍で使用する場合,この壁面に,レーザ光通過面82(可視光通過面83)の生成位置を示す「光の線」が浮かび上がることで,搭乗員はレーザ光通過面82の生成位置を把握することができる。
なお,デッキ30が,固定床面32b上を可動床面32aがスライドして床面32の面積が変化する延長デッキである場合,デッキ30の床面32を延長したにも拘わらず検出領域85が元のデッキのサイズの設定に対応して小さいままとなっていると,検出領域85から外れたデッキ30上に上方障害物が接近していてもこれを検出することができずに,デッキ30や搭乗員が上方障害物と衝突する危険性がある。
しかし,デッキ30に,前記可動床面32aのスライド位置を検出するスライド位置検出手段56を設け,前記スライド位置検出手段56が検出した前記スライド位置に対応して,前記検出領域85の設定範囲を変更する,検出領域設定手段62を設けた構成とした場合には,デッキ30の床面32の拡縮に連動して,検出領域85の範囲が自動で変更されることで,設定の変更を忘れる等して事故が発生することについても防止することができた。
本発明の上方障害物の衝突防止装置を備えた高所作業車の側面図であり,(A)はデッキを上昇させた状態,(B)はデッキを下降させた状態をそれぞれ示す。 本発明の上方障害物の衝突防止装置の機能ブロック図。 レーザ光発生器,可視光発生器を共通のケーシングに組み込んで形成した発光器の分解斜視図。 レーザ光発生器によるレーザ光,及び可視光発生器による可視光の照射状態を説明した平面説明図。 デッキ,レーザ光通過面,可視光通過面,及び検出領域の位置関係を示した平面説明図。 レーザ光通過面に照明器具の下端が進入した状態の(A)は側面説明図,(B)は平面説明図,(C)は撮像画像。 センサによる上方障害物の検出状態の説明図であり,(A),(B)は上方障害物として天井に取り付けられた照明器具を検出する場合,(C),(D)は上方障害物として天井を検出する場合。 反射部検出手段の動作フロー図。 上昇動作規制手段の動作フロー図。 検出領域設定手段の動作フロー図。 上方障害物の衝突防止装置を備えた従来の高所作業車の説明図(特許文献1に対応)。 上方障害物の衝突防止装置を備えた従来のフォークリフトの説明図(特許文献2に対応)。
以下に,添付図面を参照しながら本発明の上方障害物の衝突防止装置を備えた高所作業車について説明する。
〔高所作業車の全体構成〕
図1において,符号1は本発明の上方障害物の衝突防止装置を搭載した高所作業車であり,この高所作業車1は,幅方向の両側にそれぞれ前輪41及び後輪42から成る車輪走行装置40を備えた車台10と,該車台10上にシザースリンク機構等の昇降機構20を介して搭載されて,車台10上を昇降するデッキ30を備えている。
このデッキ30には防護柵31が設けられる等して,このデッキ30上に搭乗した搭乗員や荷物等の落下が防止されていると共に,デッキ30の床面32が,固定床面32b上に,スライド可能に取り付けた可動床面32aから構成されており,該可動床面32aのスライドによってデッキ30の一端30a側に床面32が拡張する,延長デッキとして構成されている。もっとも,デッキ30の床面32は,スライドを行わない固定式のものであっても良い。
このデッキ30の一端側30aにおいて,防護柵31上には,操作盤33が設けられており,デッキ30上に搭乗した搭乗員が,この操作盤33に設けられたスイッチやレバー等を操作することにより,高所作業車1の前進,後退,操舵等の走行操作,高所作業車1のデッキ30の昇降操作,床面32のスライド操作等の各操作指令を入力することができるように構成されている。
このように操作盤33を介して入力された操作指令は,図2に示すようにマイクロコントローラ等の電子制御装置によって構成される制御装置70に入力され,この制御装置70において実現される走行制御手段72,昇降制御手段73,及び床面スライド制御手段74によって,搭乗員による操作盤33の操作に従った各部の動作が行われるように構成されている。
一例として,操作盤33を介して入力された操作指令を受信した走行制御手段72は,車台に設けた走行用のモータや操舵装置を操作指令に応じて制御して,高所作業車の走行制御を行い,また,昇降制御手段73は,昇降機構20に設けた例えば油圧シリンダ(図示せず)に対する作動油の給排出を制御する制御弁(図示せず)や油圧ポンプ(図示せず)の動作を制御して操作指令に従って昇降機構20によるデッキ30の昇降動作を行う。
更に,床面スライド制御手段74は,操作指令に応じて床面スライド機構である例えばラック機構(図示せず)のピニオンモータ(図示せず)の動作を制御して,操作指令に応じた位置に可動床面32aをスライドさせる。
なお,本実施形態では,デッキ30の床面のスライドを,搭乗員による操作盤33の操作に従って,床面スライド制御手段74が床面スライド機構に行われる構成として説明したが,この構成に代え,又はこの構成と共に,床面のスライドを手動で行うことができるように構成するものとしても良い。
〔衝突防止装置〕
(1)衝突防止装置の全体構成
以上のように構成された高所作業車1には,デッキ30の上昇動作時に,該デッキ30に対する上方障害物の接近を検出して,デッキ30の上昇動作を停止させる衝突防止装置50が設けられている。
この衝突防止装置50は,図2に示すように,レーザ光発生器51,撮像装置52,反射部検出手段61,及び上昇動作規制手段71を備え,好ましくは,更に,センサ54と可視光発生器53を備えている。
また,前述したようにデッキ30が,可動床面32aがスライドして床面32の面積が変化する延長デッキである場合,衝突防止装置50には,更に,スライド位置検出手段56と検出領域設定手段62を設けることができる。
(2)レーザ光発生器
衝突防止装置50の構成要素のうち,前述のレーザ光発生器51は,デッキ30の上昇動作時,デッキ30の長手方向におけるいずれかの端部側(図示の例では一端30a側)において,該デッキ30(図示の例ではデッキ30の防護柵31)に対し所定の高い位置H1にあるレーザ光照射位置rpに取り付けられて,前記デッキ30の床面32と平行面状に拡散された赤外線レーザ等のレーザ光の平面状ビーム81を照射する。
本実施形態では,このレーザ光発生器51を高所作業車のデッキ30上に立設(図示の例では防護柵31に立設)した支持杆58の先端に取り付けており,これによりデッキ30の上昇移動に伴って常に所定の高い位置H1に保持されている。
このレーザ光発生器51は,前述したようにレーザ光を前記デッキ30の床面32と平行面状に拡散させて平面状ビーム81として照射するもので,この平面状ビーム81の照射によって,デッキの上方には,図1及び図5に示すように,デッキ30の上部を覆うように,平面状ビーム81の通過面である,レーザ光通過面82が生成される。
本実施形態では,このようなレーザ光発生器51として,波長940nmの赤外線レーザを照射するものを使用しているが,レーザ光発生器51は前述した平面状ビーム81を照射してデッキ30の上方を覆うレーザ光通過面82を生成することができるものであれば,上記のものに限定されず,既知の各種のレーザ光発生器を使用することができる。
また,本実施形態では,図5に示すようにレーザ光発生器51を,平面視においてデッキ30の一端30a側で,デッキ30の幅方向中央に設ける構成を採用しているが,デッキ30の上方全体を覆うように前述したレーザ光通過面82を生成することができる位置であれば,レーザ光発生器51の配置は,図示の例に限定されず,平面視におけるデッキの他端30b側や,角部等の,その他の位置に設ける構成としても良い。
(3)可視光発生器
レーザ光発生器51として,不可視光である波長940nmの赤外線レーザを照射する本実施形態の構成では,図1~図3に示すように,このレーザ光発生器51に隣接して,可視光を前記デッキ30の床面32と平行面状に拡散させて照射する,可視光発生器53を設け,この可視光発生器53による可視光の照射によって,レーザ光通過面82の形成位置を搭乗員が肉眼で確認できるようにしている。
すなわち,前述したレーザ光発生器51により生成されたレーザ通過面82に重ねて,又は,レーザ光通過面82と平行に,可視光発生器53によって拡散照射された可視光が通過する面である可視光通過面83(図4,図5参照)を生成することで,デッキ30上の搭乗員の身体の一部や資材等がレーザ光通過面82を横切ると,同時に可視光通過面83についても横切ることとなり,レーザ光通過面82(可視光通過面83)を横切っている部分の身体や資材の表面に,可視光による「光の線」が浮かび上がることとなり,これにより,搭乗員は,身体の一部や資材等が,レーザ光通過面82(可視光通過面83)を超えて上方に飛び出していることを認識することができる。
また,高所作業車1を垂直壁面等の近傍で使用する場合,この壁面に,レーザ光通過面82(可視光通過面83)の生成位置を示す「光の線」が浮かび上がり,これにより搭乗員はレーザ光通過面82の生成位置を把握することができる。
本実施形態では,図3に示すように,前述のレーザ光発生器51と可視光発生器53を共通のケーシング55内に隣接し取り付けてユニット化した発光器を設け,この発光器を前述した支持杆58の先端に取り付けることで,レーザ光発生器51と可視光発生器53のいずれともに前述したレーザ光照射位置rpに配置することができるようにしている。
なお,図示の実施形態では,レーザ光発生器51と可視光発生器53をそれぞれ2個ずつ設け,2つのレーザ光発生器51の照射範囲を合成して前述のレーザ光通過面82を生成すると共に,2つの可視光発生器53の照射範囲を合成して可視光通過面83を生成しているが,レーザ光発生器51及び可視光発生器53は,それぞれ1個ずつ設けるものとしても良く,又は,3個以上設けるものとしても良い。
特に広角レンズを使用した単一のレーザ光発生器51でレーザ光通過面82を生成する場合,レーザ光発生器51の使用数が減少することでコストを低く抑えることができるだけでなく,2個以上のレーザ光発生器51の照射範囲を合成してレーザ光通過面82を生成する場合に重なり部分で生じるレーザ強度のばらつきや,2つのレーザ光発生器51の個体差にともなって生じるレーザ光通過面82の上下方向へのずれの発生を防止することができるという利点がある。
また,図示の実施形態では,前述の支持杆58を,単なる棒として構成しているが,この支持杆58は,例えばテレスコピック構造とする等して,高さ方向に伸縮可能としても良く,これにより,デッキ30上におけるレーザ光発生器51や可視光発生器53の配置高さ,即ち,レーザ光照射位置rpの高さH1を可変とすることができるようにしても良い。
(4)撮像装置
前述のレーザ光発生器51によって生成されたレーザ光通過面82は,レーザ光発生器51が照射した平面状ビーム81のレーザ光の波長(本実施形態において940nmの波長)の光を撮像可能な撮像装置52(本実施形態では赤外線カメラ)によって,その底面側より斜めに撮像される(図1及び図2参照)。
このような撮像装置52としては,前述したレーザ光の波長の光に対する感受性を有する撮像素子を備えたCCDカメラやCMOSカメラ等の既知のデジタルカメラを使用することができる。
この撮像装置52は,前述のレーザ光発生器51の下方,本実施形態では,レーザ光発生器51下方における支持杆58上に取り付けて,前述のレーザ光通過面82を,斜め下方より見上げるように撮影できるように取り付けている。
(5)センサ
なお,図1~図4中の符号54は,超音波センサ等近接センサや,リミットスイッチ等の接触型センサから成るセンサであり,該センサ54に対する上方障害物の近接又は接触を検出する。
図示の実施形態において,このセンサは近接センサ(超音波センサ)54であり,これをレーザ光発生器51と可視光発生器53を収容したケーシング55の上面に取り付けて,デッキ30の上昇動作時,この近接センサ54の検出距離(例えば10mm)内に上方障害物が接近すると,これを検出して検出信号を出力するように構成されている。
(6)反射部検出手段
前述の撮像装置52による撮像によって得られた画像データは,画像処理装置60に送られ,この画像処理装置60において実現される反射部検出手段61において,図8に示すように,高所作業車1のデッキ30上方位置を含む所定の範囲が,検出領域85として抽出される。
そして,反射部検出手段61は,この検出領域85内においてレーザ光通過面82に平面状ビーム81が反射している部分(反射部)の有無を判断し,検出領域85内に反射部を検出すると,検出信号を後述する制御装置70の上昇動作規制手段71に対し出力する。
(7)上昇動作規制手段
前述の上昇動作規制手段71は,図2に示すように,本実施形態において高所作業車1に設けた制御装置70において実現されている。
この上昇動作制御手段71は,図9に示すように,画像処理装置60の反射部検出手段61からの検出信号,及びセンサ(近接センサ)54からの検出信号を受信し,いずれかの検出信号を受信したとき,昇降制御手段73に対し,デッキ30の上昇動作の停止を指令する。
(8)スライド位置検出手段
なお,前述したようにデッキ30の床面32がスライド可能に構成されており,デッキ30の床面32がデッキ30の一端30a側に延長可能に構成されている場合には,デッキ30に設けた可動床面32aのスライド位置を検出する,例えばリミットスイッチ(図示せず)等からなるスライド位置検出手段56を設け,このスライド位置検出手段56が検出した可動床面32aのスライド位置を,前述の画像処理装置60において実現される検出領域設定手段62に入力するように構成しても良い。
(9)検出領域設定手段
このようにして,スライド位置検出手段56によって検出された可動床面32aのスライド位置が画像処理装置60に入力されると,この画像処理装置60において実現される検出領域設定手段62は,図10に示すようにスライド位置検出手段56からの検出信号に基づきデッキが伸張状態にあるか否か判断し,デッキ30の床面32が伸張状態にある場合には検出領域85を拡大し,デッキ30の床面32が縮小状態にある場合には検出領域を縮小する等,予め設定された対応関係に従い,前述の検出領域85のサイズを変更して,デッキ30の床面32の拡縮に対応して検出領域85を拡縮することで,適切な検出領域85に基づいて反射部の検出を行うことができるように構成することができる。
なお,本実施形態では,検出領域85を拡大と縮小の2段階に変更する構成について説明したが,検出領域85の変更は,2段階以上の段階で変更するようにしても良く,また,可動床面32aのスライド位置に対応して,無段階に変更できるようにしても良い。
〔作用等〕
以上で説明した本発明の上方障害物の衝突防止装置50を備えた高所作業車1において,デッキ30の上昇操作を開始すると,レーザ光発生器51及び可視光発生器53が平面状ビーム81及び可視光の照射を開始すると共に,撮像装置52がレーザ光発生器51の下方側から,レーザ光通過面82を底面側より斜めに撮像し,このようにして撮像された画像データが,画像処理装置60に送信されて,該画像処理装置60において実現される反射部検出手段61によって,図5示す検出領域85内における反射部の出現が監視される。
また,デッキ30の上昇開始と同時に近接センサ54も作動を開始して上方障害物の検出が開始され,前述の反射部検出手段61からの検出信号と,近接センサ54からの検出信号が,いずれも制御装置70の上昇動作規制手段71に対し出力可能な状態となっている。
このような状態で,デッキ30の上昇動作を継続すると,デッキ30の上方にある上方障害物が,例えば図6に示すように,天井と,該天井から下向きに突出した照明器具により構成されている場合,これらの上方障害物の下方でデッキ30を上昇動作させると,上昇動作するデッキ30に対しては,天井よりも先に照明器具の下端が接近する。
この照明器具の下端が,図6(A)及び(B)に示すように検出領域85に対応する位置の上方に存在する場合,デッキ30の上昇動作によって照明器具の下端は,この検出領域85内のレーザ光通過面82に到達して,レーザ光発生器51より照射された平面状ビーム81のうち,照明器具の下端部分と衝突したものは反射する。
このようなレーザ光通過面82の形成空間を,レーザ光発生器51の下方に配置した撮像装置52によって斜めに見上げるように撮像すると,照明器具の下端が到達した部分のレーザ光通過面82において平面状ビーム81のレーザ光(赤外線)は,照明器具の下端に衝突して反射され,この反射光を撮像装置52が撮像することで,図6(C)に示すように,撮像された画像には,平面状ビーム81が反射した部分(反射部)が現れる。
従って,撮像された画像中,検出領域85に対応する部分にこの反射部の出現が確認されると,上方障害物が,デッキ30上のレーザ光通過面82の生成位置まで接近していることを判定することができる。
そのため,前述した反射部検出手段61が反射部を検出した検出信号に基づいて,制御装置70の上昇動作規制手段71が,昇降制御手段73に対しデッキ30の上昇動作を停止させる処理を行わせることで,上方障害物がこれ以上,デッキ30に接近することが防止され,デッキ30や搭乗員に対して上方障害物が衝突することが防止される。
なお,図6(C)では,「反射部」を概念的に理解し易くするために,モニタ画面上に表示された画像中に反射部を表示しているが,本発明において,この反射部の検出に,モニタ画面に対する画像の表示は,必須ではない。
一方,図7(A)及び同図(B)に示すように,前述した照明器具がレーザ光発生器51の直上に存在している場合,又は,図7(C),(D)に示すように,上方障害物が,天井のみで下向きの突出部分を備えない,平坦な面である場合には,デッキ30を上昇動作させていくと,レーザ光通過面82内に上方障害物が到達する前に,支持杆58の先端に取り付けたレーザ光発生器51に対し上方障害物が接近し,これを放置すると,レーザ光発生器51が上方障害物に衝突して破損等する危険性がある。
しかし,このレーザ光発生器51の上面には,近接センサ54が設けられていることから,この近接センサ54に対し,上方障害物が所定の距離(例えば10mm)まで近づくと,近接センサ54が上方障害物を検出した検出信号を出力する。
そして,この近接センサ54からの検出信号を受信した上昇動作規制手段71は,昇降制御手段73に対しデッキ30の上昇動作を停止させ,これによりデッキ30の上昇動作が停止されることで,レーザ光発生器51に対する上方障害物の衝突も回避できるようになっている。
1 高所作業車
10 車台
20 昇降機構(シザースリンク機構)
30 デッキ
30a 一端(デッキの)
30b 他端(デッキの)
31 防護柵
32 床面(デッキの)
32a 可動床面
32b 固定床面
33 操作盤
40 走行装置
41 前輪
42 後輪
50 上方障害物の衝突防止装置
51 レーザ光発生器
52 撮像装置(赤外線カメラ)
53 可視光発生器
54 センサ(近接センサ)
55 ケーシング
56 スライド位置検出手段
58 支持杆
60 画像処理装置
61 反射部検出手段
62 検出領域設定手段
70 制御装置
71 上昇動作規制手段
72 走行制御手段
73 昇降制御手段
74 床面スライド制御手段
81 平面状ビーム
82 レーザ光通過面
83 可視光通過面
85 検出領域
100 高所作業車
110 車台
120 昇降機構(シザースリンク機構)
130 デッキ
131 防護柵
133 操作盤
140 走行装置
141,142 車輪
154 近接センサ
200 フォークリフト
232 ヘッドガード
240 リフト
254 センサ(リミットスイッチ)
257 スプリング
282 障害物検出板
H1 デッキに対し所定の高い位置
rp レーザ光照射位置

Claims (7)

  1. 車台と,該車台上を昇降するデッキと,前記デッキを昇降させる昇降機構を備えた高所作業車において,
    前記デッキの上昇動作時,該デッキにおけるいずれかの端部側において該デッキ上端に対し所定の高い位置にあるレーザ光照射位置よりレーザ光を前記デッキの床面と平行面状に拡散させた平面状ビームとして照射して,照射された前記平面状ビームが通過する面であるレーザ光通過面を生成し,
    前記デッキの前記端部側における前記レーザ光照射位置の下方側より,前記レーザ光の波長の光を撮像可能な撮像装置によって前記レーザ光通過面を,該レーザ光通過面の底面側より撮像すると共に,
    前記撮像された画像のうち,前記デッキの上方位置で,かつ前記デッキの床面に対応する部分を含む所定の範囲を検出領域とし,該検出領域内に前記平面状ビームの反射部が出現したとき,前記デッキの上昇動作を停止させることを特徴とする高所作業車における上方障害物の衝突防止方法。
  2. 前記レーザ光照射位置に対する上方障害物の接近を監視し,
    前記検出領域内に前記反射部が出現したときに加え,前記レーザ光照射位置に対し前記上方障害物が所定位置まで接近したときにも,前記デッキの上昇動作を停止させることを特徴とする請求項1記載の高所作業車における上方障害物の衝突防止方法。
  3. 前記レーザ光を不可視光と成すと共に,
    前記レーザ光照射位置に隣接した位置より可視光を前記デッキの床面と平行面状に照射することを特徴とする請求項1又は2記載の高所作業車における上方障害物の衝突防止方法。
  4. 車台と,該車台上を昇降するデッキと,前記デッキを昇降させる昇降機構を備えた高所作業車において,
    前記デッキの上昇動作時,該デッキにおけるいずれかの端部側において該デッキ上端に対し所定の高い位置にあるレーザ光照射位置よりレーザ光を前記デッキの床面と平行面状に拡散させた平面状ビームとして照射して,照射された前記平面状ビームが通過する面であるレーザ光通過面を生成するレーザ光発生器と,
    前記デッキの前記端部側において前記レーザ光発生器の下方に設けられ,前記レーザ光通過面を,該レーザ光通過面の底面側より撮像する,前記レーザ光の波長の光を撮像可能な撮像装置と,
    前記撮像装置による撮像画像のうち,前記デッキの上方位置に前記デッキの床面に対応する部分を含む所定の範囲を検出領域とし,該検出領域内に前記平面状ビームの反射部が出現したことを検出する反射部検出手段,及び,
    前記反射部検出手段によって前記平面状ビームの反射部が出現したことが検出されたとき,前記デッキの上昇動作を停止させる上昇動作規制手段,
    を備えたことを特徴とする高所作業車における上方障害物の衝突防止装置。
  5. 前記レーザ光発生器上に,上方障害物の近接又は接触を検出するセンサを取り付け,
    前記上昇動作規制手段が,前記反射部検出手段によって前記検出領域内に前記反射部が出現したことを検出したときの他,前記センサによって前記上方障害物の近接又は接触が検出されたときにも,前記デッキの上昇動作を停止させることを特徴とする請求項4記載の高所作業車における上方障害物の衝突防止装置。
  6. 前記デッキが,固定床面上をスライドする可動床面を備え,該可動床面のスライドにより床面の面積が拡張する延長デッキであり,
    該デッキに,前記可動床面のスライド位置を検出するスライド位置検出手段を設けると共に,
    前記スライド位置検出手段が検出した前記可動床面のスライド位置に対応して,前記検出領域の設定範囲を変更する,検出領域設定手段を設けたことを特徴とする請求項4又は5記載の高所作業車における上方障害物の衝突防止装置。
  7. 前記レーザ光発生器が不可視光レーザの発生器であると共に,
    前記レーザ光発生器に隣接して,可視光を前記デッキの床面と平行面状に拡散させて照射する可視光発生器を設けたことを特徴とする請求項4~6いずれか1項記載の高所作業車における上方障害物の衝突防止装置。

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