JP3288653B2 - 鉄道車両の引き戸戸吊り金 - Google Patents

鉄道車両の引き戸戸吊り金

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JP3288653B2 JP20260099A JP20260099A JP3288653B2 JP 3288653 B2 JP3288653 B2 JP 3288653B2 JP 20260099 A JP20260099 A JP 20260099A JP 20260099 A JP20260099 A JP 20260099A JP 3288653 B2 JP3288653 B2 JP 3288653B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鉄道車両の引き戸の戸
吊り金、さらに具体的には鉄道車両の引き戸の戸吊り金
への戸車車軸の取り付け機構に関するものであり、戸吊
り金への戸車車軸の取り付け作業を単純にするとともに
戸車車軸の取り付け精度を向上させ、上記引き戸の製作
コストを低減することができるものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の引き戸の平面形状は図1に示
す如くのものであって、従来周知のものである(例えば
実開平6−45040号公報)。このものの引き戸本体
1は四角な外枠体を有するものであり、そのチャンネル
材でできた上枠2に左右一対のL型の戸吊り金3,3が
溶接して固着されている。この戸吊り金3に戸車4の車
軸5を溶接、リベット止めなどで固着してあり、戸車4
の下方に押えローラ6が取り付けブラケット等を介して
位置調整可能に戸吊り金3に取り付けられている。車体
側のガイドレール7のレール面7aに戸車4が載せら
れ、戸車4と押えローラ6とよってガイドレールを挟ん
でいる。これによって引き戸1がガイドレール7に吊り
下げられた状態で支持され、戸車4がレール面7aを走
行して開閉操作される。戸車の車軸5は、図3に示す従
来例においては、車軸を戸吊り金3の支持孔に嵌合し
て、その先端5aを溶接して固着している。この従来の
車軸5の戸吊り金3への取り付け構造は溶接によるもの
であるために取り付け作業自体が容易でなく手間がかか
り、また、溶接熱による吊り金の熱歪、吊り金に対する
車軸の方向の狂いが避けられず、このため取り付け精度
が低く、これらの矯正作業は面倒で手間がかかる。他
に、車軸5の取り付けブラケットをリベット等で固着す
るものもあるが、これについても軸精度を高めるための
調整作業が面倒である。
【0003】
【解決しようとする課題】本発明は、上記の問題を解消
することを目的とするものであり、戸吊り金に車軸を単
純なナット締めで高精度で直接取り付けらるように、戸
車車軸の取り付け機構を工夫することをその課題とする
ものである。
【0004】
【課題解決のために講じた手段】上記課題解決のために
講じた手段は、 (イ)戸車車軸をリーマボルトとし、これを戸吊り金に
設けたリーマ孔に嵌合させ、ハードロックナットで締め
付けて固定したこと、 (ロ)戸車と戸吊り金との間にスペーサを介在させ、
記ハードロックナットでの締め付け力により、上記スペ
ーサの一端面を転り軸受のインナーレースの端面に圧接
させたこと。
【0005】
【作用】戸車車軸をリーマボルトとし、これを戸吊り金
に設けたリーマ孔に嵌合させ、かつ、戸車と戸吊り金と
の間に介在させたスペーサの一端面を戸車の転り軸受の
インナーレースの端面に当接させた状態で、ハードロッ
クナットで戸車車軸(リーマボルトによる車軸)を強力
に締め付けることによって、戸車車軸は戸吊り金にリジ
ッドに固定される。戸吊り金のリーマ孔の位置や形状の
加工精度は極めて高い(機械加工によるため)から、戸
車車軸(リーマボルトによる車軸)の戸吊り金に対する
取り付け精度は極めて高い。そして、戸車車軸の軸方向
位置及び車軸の戸吊り金に対する取り付け角度はスペー
サの選択によって簡単に調整されるから、戸車車軸は戸
吊り金に対して所定の位置で所定の方向に向けて、簡単
容易に取り付けられる。また、スペーサが戸車の転り軸
受のインナーレースと戸吊り金との間に強く挟持された
状態で介在するので、戸車の負荷による車軸に対する曲
げモーメントは上記スペーサが分担する。したがって、
車軸に大きな曲げモーメントがかかることはなく、当該
曲げモーメントによる車軸の撓みはない。
【0006】
【実施態様】上記スペーサを小径部と大径部とを有する
断面T形とし、小径部の端面を上記転り軸受のインナー
レースの端面に当接させ、大径部の端面を戸吊り金の側
面に当接させたこと。
【作用】スペーサの大径部の端面が戸吊り金の側面に当
接するので、上記曲げモーメントによる負荷が戸吊り金
の車軸取り付け孔(リーマ孔)の周囲の広い範囲に分散
され、このため、当該曲げモーメントによる戸吊り金の
局部的な変形が極力抑制される。
【0007】
【実施例】次いで図4、図5、図6を参照しつつ実施例
を説明する。この実施例は、引き戸本体の基本構造にお
いて図1〜図3の従来のものと違いはなく、戸吊り金へ
の戸車車軸の取り付け機構において上記従来のものと相
違する。引き戸外枠の上枠から上方に突設された戸吊り
金3は上記上枠と別体でも、一体でもよく、この戸吊り
金3にリーマボルト21を嵌合させるリーマ孔22が設
けられている。リーマボルト21は特別なリーマボルト
である必要はなく、この実施例においては引き戸の重量
が50Kgであることを前提として、直径は15mmの
通常のリーマボルトを使用している。戸車4の転り軸受
23のインナーレース23aと戸吊り金3との間に介在
させたスペーサ24は小径部24a,大径部24bから
なる断面T形のスペーサリングであり、その小径部24
aの端面を転り軸受23のインナーレース23aの端面
に当接させ、大径部23bを戸吊り金3に当接させてい
る。リーマボルトにロックナット25を螺合させ、リー
マボルトを強力に締め付けてリーマボルトを戸吊り金3
に固定する。リーマボルト21はリーマ孔22に圧入嵌
合され、スペーサ24を転り軸受23のインナーレース
23aと戸吊り金との間に強力に挟み付けた状態で固定
されるので、リーマボルトの戸吊り金3に対する固定は
極めてリジッドである。また、リーマボルトの頭によっ
て軸受23のインナーレース23aの外端面が押さえら
れ、インナーレース23aと戸吊り金3の間にスペーサ
24が強力に挟み付けられているので、戸車4の負荷
(戸車4の重量)によりリーマボルトにかかる曲げモー
メントMはスペーサ24よって分担される。したがっ
て、当該曲げモーメントによりリーマボルト21が撓む
ことはない。この実施例においては、押えローラ6の軸
もリーマボルト31とし、取り付け板32にリーマ孔を
設けてこれにリーマボルト31を圧入嵌合させ、取り付
け板32と押えローラ6との間にスペーサ34を介在さ
せて、ロックナット35によって強力に締め付けてい
る。スペーサ34は、戸吊り金3の孔3aに遊嵌してお
り、取り付け板32をネジ36によって戸吊り金3の所
定位置に固定して、押えローラ6が所定位置に取り付け
られる。ネジ36は戸吊り金の孔3aの中心を通る水平
線に対して上下方向に対称ではなく、このために、図示
の状態では押えローラ6は上記孔3aに対して下方に偏
心しているが、取り付け板32を反転させることによっ
て押えローラ6は上記孔3aに対して上方に偏心して取
り付けられる(この取り付け機構は図1〜図3の従来の
ものも同じ)。このように取り付け板32を反転させる
ことによって押えローラ6を図示の位置よりも若干上方
の位置に取り付けることができる。これにより、押えロ
ーラ6などが摩耗したとき、その上下方向位置を調整す
る。この実施例のスペーサ34は同心円状の環状体であ
るが、これを偏心リングにし、取り付け板32のネジ3
6の挿入孔を縦長の長孔にすることにより、スペーサ3
4(偏心リング)を回転させて、これによって押えロー
ラ6の上下方向位置を所定の範囲内で無段階に調整する
こともできる。
【0008】
【効果】以上述べたとおり、本発明は、戸車車軸をリー
マボルトとし、これを戸吊り金に設けたリーマ孔に嵌合
させ、戸車と戸吊り金との間にスペーサを介在させ、当
該スペーサの一端面を上記転り軸受のインナーレースの
端面に当接させた状態で、ロックナットで強力に締め付
けて車軸を戸吊り金に取り付ける取り付け構造を採用し
たことによって、溶接熱による歪みや、取り付け精度の
低下はなく、高い精度で車軸を戸吊り金に固定すること
ができ、しかもその取り付け作業は極めて簡単容易であ
るので、作業工数が低減され、製造コストを大幅に低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は鉄道車両の引き戸の従来例の正面図である。
【図2】は鉄道車両の引き戸における従来の上枠と戸吊
り金の縦断面図である。
【図3】(a)は従来の戸吊り金、当該が戸吊り金への
戸車車軸の取り付け機構を示す縦断面図であり、(b)
は(a)の正面図である。
【図4】は実施例の平面図である。
【図5】は図4のA−A断面図である。
【図6】は図4のB−B断面図である。
【符号の説明】
3:戸吊り金 4:戸車 6:押えローラ 21:リーマボルト(車軸) 22:リーマ孔 23:転り軸受 23a:インナーレース 24:スペーサ 24a:小径部 24b:大径部 25:ロックナット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄道車両の引き戸戸吊り金への戸車車軸の
    取り付け機構について、 戸車車軸をリーマボルトとし、これを戸吊り金に設けた
    リーマ孔に嵌合させ、ハードロックナットで締め付けて
    固定し、 戸車と戸吊り金との間にスペーサを介在させ、上記ハー
    ドロックナットでの締め付け力により、上記スペーサの
    一端面を転り軸受のインナーレースの端面に圧接させ
    た、鉄道車両の引き戸戸吊り金。
  2. 【請求項2】上記スペーサを小径部と大径部とを有する
    断面T形とし、小径部の端面を上記転り軸受のインナー
    レースの端面に当接させ、大径部の端面を戸吊り金の側
    面に当接させた、請求項1の鉄道車両の引き戸戸吊り
    金。
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