JP3288482B2 - インクジェットヘッドの駆動方法 - Google Patents
インクジェットヘッドの駆動方法Info
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- JP3288482B2 JP3288482B2 JP14474993A JP14474993A JP3288482B2 JP 3288482 B2 JP3288482 B2 JP 3288482B2 JP 14474993 A JP14474993 A JP 14474993A JP 14474993 A JP14474993 A JP 14474993A JP 3288482 B2 JP3288482 B2 JP 3288482B2
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Description
【0003】
【技術分野】本発明は、インクジェットヘッドの駆動方
法に関し、より詳細には、圧電素子を駆動源とするオン
デマンド方式のインクジェット記録装置において、ヘッ
ドの圧電素子を駆動するときのピーク電流が重ならない
ようにしてノイズによる誤動作をなくし低電力で駆動す
るインクジェットヘッドの駆動方法に関する。
法に関し、より詳細には、圧電素子を駆動源とするオン
デマンド方式のインクジェット記録装置において、ヘッ
ドの圧電素子を駆動するときのピーク電流が重ならない
ようにしてノイズによる誤動作をなくし低電力で駆動す
るインクジェットヘッドの駆動方法に関する。
【0004】
【従来技術】画像信号に応じて出力されるパルスにより
圧電素子を駆動し、インクを収容した流路に圧力波を発
生させてインク液滴を噴射して記録するヘッドを備えた
インクジェット記録装置は、構造が簡易で高品質の記録
画像が得られる特徴がある。実際のインクジェット記録
装置ヘッドの圧電素子は、次のようにして駆動される。
圧電素子を駆動し、インクを収容した流路に圧力波を発
生させてインク液滴を噴射して記録するヘッドを備えた
インクジェット記録装置は、構造が簡易で高品質の記録
画像が得られる特徴がある。実際のインクジェット記録
装置ヘッドの圧電素子は、次のようにして駆動される。
【0005】図12は、ヘッドを駆動する通常の駆動ブ
ロック回路である。制御ボード41内にCPU(中央演
算処理回路)42と電源43を組み込み、画像情報に基
づいて出力される制御信号、すなわち印字信号はファー
ネスライン(FPC)による制御信号ライン47を介し
て駆動ボード44に組み込まれた圧電素子(例えば、P
ZT:ジルコン酸チタン酸鉛)駆動回路45に伝送され
る。一方、圧電素子(PZT)駆動回路45には、高圧
ライン48およびグランドライン49を介して電源43
からの電圧が印加される。圧電素子46は複数の流路を
該流路に対応して駆動するために複数の溝で区画されマ
ルチチャンネル圧電素子46となっている。マルチチャ
ンネル圧電素子46は、前記制御信号に対応して電圧パ
ルスが印加され駆動される。なお、駆動ボード44は、
ヘッドを搭載したキャリッジ上に配設される。
ロック回路である。制御ボード41内にCPU(中央演
算処理回路)42と電源43を組み込み、画像情報に基
づいて出力される制御信号、すなわち印字信号はファー
ネスライン(FPC)による制御信号ライン47を介し
て駆動ボード44に組み込まれた圧電素子(例えば、P
ZT:ジルコン酸チタン酸鉛)駆動回路45に伝送され
る。一方、圧電素子(PZT)駆動回路45には、高圧
ライン48およびグランドライン49を介して電源43
からの電圧が印加される。圧電素子46は複数の流路を
該流路に対応して駆動するために複数の溝で区画されマ
ルチチャンネル圧電素子46となっている。マルチチャ
ンネル圧電素子46は、前記制御信号に対応して電圧パ
ルスが印加され駆動される。なお、駆動ボード44は、
ヘッドを搭載したキャリッジ上に配設される。
【0006】図13は、圧電素子を駆動する電圧波形
(13図(a))と電流波形(13図(b))を示す図であ
る。圧電素子は、高抵抗で電極間には静電容量があり、
充電抵抗とにより駆動パルスを矩形パルスとしたとき、
13図(b)のようにパルスの立ち上げでは過渡的な充
電電流Ipaが流れ、立ち下げでは放電電流Ipbが流れ
る。このため、13図(a)のように電圧波形も変化
し、立ち下げ,立ち上げに時間遅れが生ずる。
(13図(a))と電流波形(13図(b))を示す図であ
る。圧電素子は、高抵抗で電極間には静電容量があり、
充電抵抗とにより駆動パルスを矩形パルスとしたとき、
13図(b)のようにパルスの立ち上げでは過渡的な充
電電流Ipaが流れ、立ち下げでは放電電流Ipbが流れ
る。このため、13図(a)のように電圧波形も変化
し、立ち下げ,立ち上げに時間遅れが生ずる。
【0007】したがって、N個のノズルを有するヘッド
では、全Nチャンネルを同時駆動すると、N×Ipa,N
×Ipbのピーク電流が流れるので、大電流容量の電源が
必要となる。また、このとき、高圧ライン48とグラン
ドライン49間には、圧電素子の充電,放電のために大
電流が流れ、これが制御信号のノイズ発生源となり、誤
動作を招く場合がある。あるいは、電気的マイグレーシ
ョン(migration)による回路パターンの破損が生じた
りする。このように、全チャンネルを同時駆動すると、
大電流が流れるので、近接するチャンネル間で駆動する
タイミングをずらす方式が考えられる。
では、全Nチャンネルを同時駆動すると、N×Ipa,N
×Ipbのピーク電流が流れるので、大電流容量の電源が
必要となる。また、このとき、高圧ライン48とグラン
ドライン49間には、圧電素子の充電,放電のために大
電流が流れ、これが制御信号のノイズ発生源となり、誤
動作を招く場合がある。あるいは、電気的マイグレーシ
ョン(migration)による回路パターンの破損が生じた
りする。このように、全チャンネルを同時駆動すると、
大電流が流れるので、近接するチャンネル間で駆動する
タイミングをずらす方式が考えられる。
【0008】例えば、特公昭59−33117による
「インクジェット記録装置」では、図14に示すよう
に、各チャンネルを位相をずらしてパルス駆動し、各々
のチャンネルのパルスが重ならないようにしている。
「インクジェット記録装置」では、図14に示すよう
に、各チャンネルを位相をずらしてパルス駆動し、各々
のチャンネルのパルスが重ならないようにしている。
【0009】図14は、従来のインクジェット記録装置
のチャンネル毎の圧電素子を駆動する駆動パルスのタイ
ムチャートを示し、チャンネルの数が3の場合のもの
で、パルス間隔(くり返し周期)Tの第1のチャンネル
の駆動パルスe1に対してこのパルス間隔Tの間に第
2,第3のチャンネルの駆動パルスe2およびe3を各々
時間tdだけ等間隔に挿入するように制御している。
のチャンネル毎の圧電素子を駆動する駆動パルスのタイ
ムチャートを示し、チャンネルの数が3の場合のもの
で、パルス間隔(くり返し周期)Tの第1のチャンネル
の駆動パルスe1に対してこのパルス間隔Tの間に第
2,第3のチャンネルの駆動パルスe2およびe3を各々
時間tdだけ等間隔に挿入するように制御している。
【0010】しかし、ノズルの数Nのマルチノズルを有
するヘッドの場合、くり返し周期Tは、図14に示すよ
うに、ディレイ時間td×ノズル数Nの時間に制約され
るので、高速印字には不利となる。
するヘッドの場合、くり返し周期Tは、図14に示すよ
うに、ディレイ時間td×ノズル数Nの時間に制約され
るので、高速印字には不利となる。
【0011】また、特開昭55−63278による「マ
ルチヘッドインクジェット記録装置」には、図15に示
す実施例が開示されている。
ルチヘッドインクジェット記録装置」には、図15に示
す実施例が開示されている。
【0012】図15は、従来のマルチヘッドインクジェ
ット記録装置によるチャンネル毎の圧電素子を駆動する
駆動パルスのタイムチャートを示したもので、パルス発
生器から出力されるパルスをクロックパルスClにより
順次シフトし、1クロックパルスτだけずれたパルスP
0,P1…P4が出力され、該パルスP0,P1に従った1
クロックパルスだけ位相の異なる圧電素子駆動パルスf
p1,fp2…が出力される。
ット記録装置によるチャンネル毎の圧電素子を駆動する
駆動パルスのタイムチャートを示したもので、パルス発
生器から出力されるパルスをクロックパルスClにより
順次シフトし、1クロックパルスτだけずれたパルスP
0,P1…P4が出力され、該パルスP0,P1に従った1
クロックパルスだけ位相の異なる圧電素子駆動パルスf
p1,fp2…が出力される。
【0013】しかし、図14および図15のタイムチャ
ートでは、駆動パルスにより圧電素子を駆動することに
より生ずるピーク電流という観点では、具体的な検討が
なされていない。
ートでは、駆動パルスにより圧電素子を駆動することに
より生ずるピーク電流という観点では、具体的な検討が
なされていない。
【0014】
【目的】本発明は、上述の如き実情に鑑みなされたもの
で、エネルギー作用部としての圧電素子を駆動する全電
流のピーク値を低減させることにより、高速印字が可能
で、安価な駆動回路を提供し、且つ、ノイズを防止し回
路パターンの信頼性を高めることを目的としてなされた
ものである。
で、エネルギー作用部としての圧電素子を駆動する全電
流のピーク値を低減させることにより、高速印字が可能
で、安価な駆動回路を提供し、且つ、ノイズを防止し回
路パターンの信頼性を高めることを目的としてなされた
ものである。
【0015】
【構成】本発明は、上記目的を達成するために、(1)
導入される記録液体を収容する平行な複数の流路と、該
流路に付設され、パルスの印加により該流路内に圧力波
を発生させる圧電素子と、前記流路の各々に配設され、
前記圧力波により液滴を噴射させるオリフィスと、前記
流路に前記記録液体を導入する共通液室と、該共通液室
に記録液体を供給する記録液体導入手段とからなる複数
の液滴噴射チャンネルを有するインクジェットヘッドの
駆動方法において、前記圧電素子を複数パルスで駆動す
るとき、それぞれのパルスの立ち上げのタイミングのみ
を一致させ、各パルスの立ち下げタイミングをずらし、
立ち下げのタイミングが任意のチャンネル間で重ならな
いようにすること、或いは、(2)導入される記録液体
を収容する平行な複数の流路と、該流路に付設され、パ
ルスの印加により該流路内に圧力波を発生させる圧電素
子と、前記流路の各々に配設され、前記圧力波により液
滴を噴射させるオリフィスと、前記流路に前記記録液体
を導入する共通液室と、該共通液室に記録液体を供給す
る記録液体導入手段とからなる複数の液滴噴射チャンネ
ルを有するインクジェットヘッドの駆動方法において、
全チャンネルの最小滴吐出繰り返し時間内で等分割ディ
レイ駆動する場合、駆動するパルスの立ち上げ時間をt
rとしたとき、任意チャンネル間のパルスのディレイ時
間tdを0<td≦trとして立ち上げ、各チャンネル
のピーク値が重ならないようにしたことを特徴とするも
のである。
導入される記録液体を収容する平行な複数の流路と、該
流路に付設され、パルスの印加により該流路内に圧力波
を発生させる圧電素子と、前記流路の各々に配設され、
前記圧力波により液滴を噴射させるオリフィスと、前記
流路に前記記録液体を導入する共通液室と、該共通液室
に記録液体を供給する記録液体導入手段とからなる複数
の液滴噴射チャンネルを有するインクジェットヘッドの
駆動方法において、前記圧電素子を複数パルスで駆動す
るとき、それぞれのパルスの立ち上げのタイミングのみ
を一致させ、各パルスの立ち下げタイミングをずらし、
立ち下げのタイミングが任意のチャンネル間で重ならな
いようにすること、或いは、(2)導入される記録液体
を収容する平行な複数の流路と、該流路に付設され、パ
ルスの印加により該流路内に圧力波を発生させる圧電素
子と、前記流路の各々に配設され、前記圧力波により液
滴を噴射させるオリフィスと、前記流路に前記記録液体
を導入する共通液室と、該共通液室に記録液体を供給す
る記録液体導入手段とからなる複数の液滴噴射チャンネ
ルを有するインクジェットヘッドの駆動方法において、
全チャンネルの最小滴吐出繰り返し時間内で等分割ディ
レイ駆動する場合、駆動するパルスの立ち上げ時間をt
rとしたとき、任意チャンネル間のパルスのディレイ時
間tdを0<td≦trとして立ち上げ、各チャンネル
のピーク値が重ならないようにしたことを特徴とするも
のである。
【0016】
【0017】以下、本発明の実施例に基づいて説明す
る。まず、本発明に係るインクジェットヘッドの駆動装
置および駆動回路を説明する。
る。まず、本発明に係るインクジェットヘッドの駆動装
置および駆動回路を説明する。
【0018】図1(a),(b)は、本発明に係るイン
クジェットヘッド駆動装置を説明するための構成図で、
図1(a)は断面図、図1(b)は図1(a)のB−B
線矢視拡大図である。図中、1は基板、2は圧電素子、
2aは非駆動圧電素子、2bは駆動圧電素子、3は流路
板、3aはインク流路、3bは壁部、4は共通液室構成
部材、4aは共通液室、5はインク供給パイプ、6はノ
ズルプレート、6aはノズル、7は駆動用回路プリント
板(PBC)、8はリード線、9は駆動電極、10は
溝、11は保護板、12は流体抵抗、13,14は内部
電極、15は上部隔壁である。
クジェットヘッド駆動装置を説明するための構成図で、
図1(a)は断面図、図1(b)は図1(a)のB−B
線矢視拡大図である。図中、1は基板、2は圧電素子、
2aは非駆動圧電素子、2bは駆動圧電素子、3は流路
板、3aはインク流路、3bは壁部、4は共通液室構成
部材、4aは共通液室、5はインク供給パイプ、6はノ
ズルプレート、6aはノズル、7は駆動用回路プリント
板(PBC)、8はリード線、9は駆動電極、10は
溝、11は保護板、12は流体抵抗、13,14は内部
電極、15は上部隔壁である。
【0019】集積化されたヘッドにおいて、内部電極1
3,14を有する積層された圧電素子2は、流路3aに
対応して、該流路3a方向に溝加工が施され、溝10、
駆動圧電素子2b、非駆動圧電素子2aに区分される。
溝10には充填剤が封入されている。溝加工が施された
圧電素子2には上部隔壁15を介して流路板3が接合さ
れる。すなわち前記上部隔壁15は、非駆動圧電素子2
aと隣接する流路を隔てる壁部3bとで支持される。駆
動圧電素子2aの幅は流路3aの幅よりも僅かに狭く、
駆動用回路プリント板(PCB)上の駆動回路により選
択された駆動圧電素子2bにパルス状信号電圧を印加す
ると、該駆動圧電素子2bは厚み方向に変位し、上部隔
壁15を介して流路3aの容積が変化し、その結果ノズ
ル板6のノズル6aよりインク液滴を吐出する。
3,14を有する積層された圧電素子2は、流路3aに
対応して、該流路3a方向に溝加工が施され、溝10、
駆動圧電素子2b、非駆動圧電素子2aに区分される。
溝10には充填剤が封入されている。溝加工が施された
圧電素子2には上部隔壁15を介して流路板3が接合さ
れる。すなわち前記上部隔壁15は、非駆動圧電素子2
aと隣接する流路を隔てる壁部3bとで支持される。駆
動圧電素子2aの幅は流路3aの幅よりも僅かに狭く、
駆動用回路プリント板(PCB)上の駆動回路により選
択された駆動圧電素子2bにパルス状信号電圧を印加す
ると、該駆動圧電素子2bは厚み方向に変位し、上部隔
壁15を介して流路3aの容積が変化し、その結果ノズ
ル板6のノズル6aよりインク液滴を吐出する。
【0020】図2は、本発明に係るヘッド駆動回路のブ
ロック図で、4チャンネルのヘッドの圧電素子Cp1,C
p2…Cp4を駆動する場合のものである。
ロック図で、4チャンネルのヘッドの圧電素子Cp1,C
p2…Cp4を駆動する場合のものである。
【0021】4ビットのシフトレジスタは、クロックC
LKおよびDATを入力し、所定の位相差をもってシフ
トされるパルスを出力して4ビットのラッチ回路21に
ラッチされ、ラッチ信号をアンド回路22の一方の入力
信号とする。各々のチャンネルに対応する画像信号EN
A1,…ENA2…,ENA4は、アンド回路22の他
の入力端子に入力する。アンド回路22の出力は、画像
信号に従ったパルス信号となるもので、インバータ回路
23および電源電圧Vpを印加したブースタ出力回路を
有する駆動回路Dr1,Dr2,…,Dr4の出力端子out1,o
ut2…out4を介して各々圧電素子Cp1,Cp2…Cp4を駆
動する。
LKおよびDATを入力し、所定の位相差をもってシフ
トされるパルスを出力して4ビットのラッチ回路21に
ラッチされ、ラッチ信号をアンド回路22の一方の入力
信号とする。各々のチャンネルに対応する画像信号EN
A1,…ENA2…,ENA4は、アンド回路22の他
の入力端子に入力する。アンド回路22の出力は、画像
信号に従ったパルス信号となるもので、インバータ回路
23および電源電圧Vpを印加したブースタ出力回路を
有する駆動回路Dr1,Dr2,…,Dr4の出力端子out1,o
ut2…out4を介して各々圧電素子Cp1,Cp2…Cp4を駆
動する。
【0022】各チャンネルの圧電素子は、電源電圧Vp
までほぼ充電されるが、その立ち上げ時定数trは、各
チャンネルの圧電素子の静電容量Cp×充電抵抗rabで
決まる。また、図2のように、充電抵抗と放電抵抗が共
通の場合、立ち下げ時定数tfは立ち上げ時定数trに
ほぼ等しい時間となる。
までほぼ充電されるが、その立ち上げ時定数trは、各
チャンネルの圧電素子の静電容量Cp×充電抵抗rabで
決まる。また、図2のように、充電抵抗と放電抵抗が共
通の場合、立ち下げ時定数tfは立ち上げ時定数trに
ほぼ等しい時間となる。
【0023】図3は、インクジェットヘッドの駆動方法
の圧電素子駆動波形の一例を示す図で、図2の駆動回路
Dr1,Dr2…Dr4の出力端子out1,out2…out4の電圧波
形を示す。
の圧電素子駆動波形の一例を示す図で、図2の駆動回路
Dr1,Dr2…Dr4の出力端子out1,out2…out4の電圧波
形を示す。
【0024】ch1で示すチャンネル1に対応する駆動
電圧は、圧電素子の静電容量Cp×充電抵抗rabの立ち上
げ時定数trをもっているので、これと立ち下げ時定数
tfとが等しくなるように充電抵抗rabを等しくして
いる。チャンネル2の駆動電圧ch2は駆動電圧ch1に
対して駆動タイミングを立ち上げ時定数trと等しい時
間tdだけ遅らしたものである。このように、チャンネ
ル3,チャンネル4ではch3,ch4に示すように、く
り返し周期T内に順次2td,3tdを遅らした駆動波
形となっている。
電圧は、圧電素子の静電容量Cp×充電抵抗rabの立ち上
げ時定数trをもっているので、これと立ち下げ時定数
tfとが等しくなるように充電抵抗rabを等しくして
いる。チャンネル2の駆動電圧ch2は駆動電圧ch1に
対して駆動タイミングを立ち上げ時定数trと等しい時
間tdだけ遅らしたものである。このように、チャンネ
ル3,チャンネル4ではch3,ch4に示すように、く
り返し周期T内に順次2td,3tdを遅らした駆動波
形となっている。
【0025】図4は、図3の充電および放電波形を示し
たもので、各々のチャンネルの充電電流および放電電流
は、くり返し周期T内で時間td毎にピーク値を有し、
重なることがないので、同時駆動(td=0)の場合と
比べると、ピーク電流は1/4に低減される。図4にお
いては、4チャンネルの場合について説明したが、チャ
ンネル数が異なっても、くり返し周期T以内で各チャン
ネルの充電時または放電時に発生する電流のピークが任
意のチャンネル間で重ならないように、チャンネル間の
ディレイ時間tdを設けることができる。
たもので、各々のチャンネルの充電電流および放電電流
は、くり返し周期T内で時間td毎にピーク値を有し、
重なることがないので、同時駆動(td=0)の場合と
比べると、ピーク電流は1/4に低減される。図4にお
いては、4チャンネルの場合について説明したが、チャ
ンネル数が異なっても、くり返し周期T以内で各チャン
ネルの充電時または放電時に発生する電流のピークが任
意のチャンネル間で重ならないように、チャンネル間の
ディレイ時間tdを設けることができる。
【0026】図5は、本発明によるインクジェットヘッ
ドの駆動方法による充電ピーク電流低減率を説明するた
めの図である。詳細には、4チャンネルの場合について
チャンネル間のディレイ時間tdと、立ち上げ時定数t
rの関係によって、各チャンネルを同時駆動したときの
充電ピーク電流の低減率がどのように変化するかを示し
た図で、図中、Ipa0はディレイ時間td=0のときの
ピーク電流値、Ipaはディレイ時間tdのときのピーク
電流値で、ディレイ時間tdと立ち上げ時定数trとが
等しいtd/tr=1の場合の駆動電圧波形および充電
電流波形は、図3および図4に示した波形となり、図か
ら明らかなように、td/tr>1にしても、ピーク電
流低減率はtd=trのときと変化しない。また、ピー
ク電流低減率はtd/tr<1でもその効果は十分であ
る。ピーク電流低減率はtd/tr=0.25のとき、
その電流波形は図6に示すようになり、一部重なるが低
減率は約50%である。
ドの駆動方法による充電ピーク電流低減率を説明するた
めの図である。詳細には、4チャンネルの場合について
チャンネル間のディレイ時間tdと、立ち上げ時定数t
rの関係によって、各チャンネルを同時駆動したときの
充電ピーク電流の低減率がどのように変化するかを示し
た図で、図中、Ipa0はディレイ時間td=0のときの
ピーク電流値、Ipaはディレイ時間tdのときのピーク
電流値で、ディレイ時間tdと立ち上げ時定数trとが
等しいtd/tr=1の場合の駆動電圧波形および充電
電流波形は、図3および図4に示した波形となり、図か
ら明らかなように、td/tr>1にしても、ピーク電
流低減率はtd=trのときと変化しない。また、ピー
ク電流低減率はtd/tr<1でもその効果は十分であ
る。ピーク電流低減率はtd/tr=0.25のとき、
その電流波形は図6に示すようになり、一部重なるが低
減率は約50%である。
【0027】上記のように、ピーク電流低減率はtd>
trにすれば、チャンネル数をNとすると、ピーク電流
を1/Nに低減することができるが、くり返し周波数を
上げるためには、ピーク電流低減率が上昇する限界とな
るtd=trにするのが最適である。また、ピーク電流
低減率が十分であれば、ピーク電流低減率はtdを0<
td<trに設定することで、周波数をより高くするこ
とが可能である。
trにすれば、チャンネル数をNとすると、ピーク電流
を1/Nに低減することができるが、くり返し周波数を
上げるためには、ピーク電流低減率が上昇する限界とな
るtd=trにするのが最適である。また、ピーク電流
低減率が十分であれば、ピーク電流低減率はtdを0<
td<trに設定することで、周波数をより高くするこ
とが可能である。
【0028】図7,図8は、一画素を任意の複数パルス
で形成する場合の駆動電圧波形を示す図で、紙面上のド
ットを1滴以上のインク液滴で形成するために、任意の
チャンネル間、例えば、図示のch1,ch2,ch3,
ch4で各パルス,,の少くとも1つ以上の立ち
上げタイミング、または立ち下げタイミングを繰り返
し、周期T内でずらしたものであり、この場合もすべて
のチャンネルで同時に立ち上げ充電電流または立ち下げ
電流が流れることがないので、十分有効である。
で形成する場合の駆動電圧波形を示す図で、紙面上のド
ットを1滴以上のインク液滴で形成するために、任意の
チャンネル間、例えば、図示のch1,ch2,ch3,
ch4で各パルス,,の少くとも1つ以上の立ち
上げタイミング、または立ち下げタイミングを繰り返
し、周期T内でずらしたものであり、この場合もすべて
のチャンネルで同時に立ち上げ充電電流または立ち下げ
電流が流れることがないので、十分有効である。
【0029】図7では、チャンネルch2のパルスの
パルス幅をチャンネルch1のパルスより短かくした
もので、これによりパルスの立ち下げタイミング及び
パルス,の立ち上げ,立ち下げタイミングをずらす
ことができる。また、チャンネルch3に示すように、
パルス,,のパル幅をチャンネルch1のパルス,
,と同一とし、位相をずらすことで、パルス,,
の立ち上げ,立ち下げタイミングをずらすことができ
る。チャンネルch4は、パルスととの時間遅れを
チャンネルch1のパルスととの時間遅れと異なら
せることで、チャンネルch1とch4のパルス,の
立ち上げ,立ち下げタイミングをずらすことができる。
パルス幅をチャンネルch1のパルスより短かくした
もので、これによりパルスの立ち下げタイミング及び
パルス,の立ち上げ,立ち下げタイミングをずらす
ことができる。また、チャンネルch3に示すように、
パルス,,のパル幅をチャンネルch1のパルス,
,と同一とし、位相をずらすことで、パルス,,
の立ち上げ,立ち下げタイミングをずらすことができ
る。チャンネルch4は、パルスととの時間遅れを
チャンネルch1のパルスととの時間遅れと異なら
せることで、チャンネルch1とch4のパルス,の
立ち上げ,立ち下げタイミングをずらすことができる。
【0030】図8では、各チャンネルch1,ch2,
…,ch4から波高値およびパルス幅の等しい同一波形
のパルス,,をくり返し周期T内で同一パルス周
期でチャンネル毎に順次ディレイ時間tdをもって出力
したものである。このとき、ch1,ch2,…,ch4
のディレイ時間tdはパルス,,の立ち上げ時定
数tr又は立ち下げ時定数tfと等しくしている。ま
た、波高値の等しい複数パルスの場合に限らず、波高値
の異なるパルス群の場合は、波高値の最も高いパルスの
立ち上げ,立ち下げタイミングをずらすことが効率的に
ピーク電流を低減できる。
…,ch4から波高値およびパルス幅の等しい同一波形
のパルス,,をくり返し周期T内で同一パルス周
期でチャンネル毎に順次ディレイ時間tdをもって出力
したものである。このとき、ch1,ch2,…,ch4
のディレイ時間tdはパルス,,の立ち上げ時定
数tr又は立ち下げ時定数tfと等しくしている。ま
た、波高値の等しい複数パルスの場合に限らず、波高値
の異なるパルス群の場合は、波高値の最も高いパルスの
立ち上げ,立ち下げタイミングをずらすことが効率的に
ピーク電流を低減できる。
【0031】上述の例では、駆動電圧パルスの立ち上げ
により変形する圧電素子によって流路を押圧する圧力波
によりインク滴を噴射するPush駆動法の場でのものであ
るが、駆動パルスが負のパルスであり、この負パルスの
パルス立ち下げによりノズル内のインクメニスカスを吸
引して、立ち上げでインク滴噴射するPull−Push駆動方
法の場合でも、全く同様に適用することができる。
により変形する圧電素子によって流路を押圧する圧力波
によりインク滴を噴射するPush駆動法の場でのものであ
るが、駆動パルスが負のパルスであり、この負パルスの
パルス立ち下げによりノズル内のインクメニスカスを吸
引して、立ち上げでインク滴噴射するPull−Push駆動方
法の場合でも、全く同様に適用することができる。
【0032】図9は、立ち上げ,立ち下げ時間中に複数
回の放電電流があるパルス波形で、例えば、図9(a)
のようなパルスの立ち上げと複数回のパルスの立ち下
げ,,,があるパルスでは、図9(b)に示すよ
うに、パルス立ち上げ,立ち下げに対応してピーク電流
1,2,3,4,5が生ずる。このような駆動パルスが任意
のチャンネルで存在する場合は、ピーク電流1,2,〜5
が生ずる時間タイミングを僅かにずらすことによって全
体のピーク電流を低減することができる。
回の放電電流があるパルス波形で、例えば、図9(a)
のようなパルスの立ち上げと複数回のパルスの立ち下
げ,,,があるパルスでは、図9(b)に示すよ
うに、パルス立ち上げ,立ち下げに対応してピーク電流
1,2,3,4,5が生ずる。このような駆動パルスが任意
のチャンネルで存在する場合は、ピーク電流1,2,〜5
が生ずる時間タイミングを僅かにずらすことによって全
体のピーク電流を低減することができる。
【0033】図10(a),(b)は、本発明によるイ
ンクジェットヘッドの駆動方法の実施例を説明するため
の駆動パルス波形で、図10(a)はPush駆動法、図1
0(b)はPull−Push駆動法の例で、何れもくり返し周
期T内でチャンネルch1,ch2,ch3の同一波高値
のパルス,の立ち上げのタイミングが一致し、立ち
下げ時間を各々ずらす方法である。この場合、滴の吐出
行程は、立ち上げ時間中に行われるので、チャンネル間
のドット位置ズレは全くなく、ピーク電流のみをほぼ半
分に低減できる。また、図10(b)のPull−Push駆動
法の場合では、パルス立ち下げ時にメニスカスは吸引さ
れるが、滴の吐出行程は立ち上げ時間中に行われる。従
って、同様にくり返し周期T内でch1,ch2,ch3
のパルス,,の立ち下げ時間のタイミングのみを
ずらせば良い。
ンクジェットヘッドの駆動方法の実施例を説明するため
の駆動パルス波形で、図10(a)はPush駆動法、図1
0(b)はPull−Push駆動法の例で、何れもくり返し周
期T内でチャンネルch1,ch2,ch3の同一波高値
のパルス,の立ち上げのタイミングが一致し、立ち
下げ時間を各々ずらす方法である。この場合、滴の吐出
行程は、立ち上げ時間中に行われるので、チャンネル間
のドット位置ズレは全くなく、ピーク電流のみをほぼ半
分に低減できる。また、図10(b)のPull−Push駆動
法の場合では、パルス立ち下げ時にメニスカスは吸引さ
れるが、滴の吐出行程は立ち上げ時間中に行われる。従
って、同様にくり返し周期T内でch1,ch2,ch3
のパルス,,の立ち下げ時間のタイミングのみを
ずらせば良い。
【0034】図11は、本発明の他の実施例を説明する
ための駆動電圧波形で、8チャンネルヘッドにおける8
分割駆動法の例である。チャンネルCh1,Ch2…Ch
8の最小滴吐出くり返し時間Tmin内で等分割ディレイ駆
動する場合、ディレイ時間tdは、td=Tmin/8と
なる。このとき、駆動パルスの立ち上げ時間trをtr
=tdまたはtr<tdであれば、全チャンネル駆動時
のピーク電流を1/8に低減できる。
ための駆動電圧波形で、8チャンネルヘッドにおける8
分割駆動法の例である。チャンネルCh1,Ch2…Ch
8の最小滴吐出くり返し時間Tmin内で等分割ディレイ駆
動する場合、ディレイ時間tdは、td=Tmin/8と
なる。このとき、駆動パルスの立ち上げ時間trをtr
=tdまたはtr<tdであれば、全チャンネル駆動時
のピーク電流を1/8に低減できる。
【0035】しかし、tr<tdの場合は、滴吐出くり
返し時間TがT≧8tdに制約されてしまい、高周波数
駆動に不利である。従って、チャンネル数Nを有するヘ
ッドにおいて、等分割ディレイ駆動する場合は、滴吐出
最小くり返し時間をTmin、同時駆動ch数をm(m≧
0)として、
返し時間TがT≧8tdに制約されてしまい、高周波数
駆動に不利である。従って、チャンネル数Nを有するヘ
ッドにおいて、等分割ディレイ駆動する場合は、滴吐出
最小くり返し時間をTmin、同時駆動ch数をm(m≧
0)として、
【0036】
【数3】
【0037】の関係にするのが好ましい。上記図10,
11は、シングルパルスの例であるが、複数のパルス群
においても同様に適応できる。
11は、シングルパルスの例であるが、複数のパルス群
においても同様に適応できる。
【0038】
【効果】以上の説明から明らかなる如く、本発明によれ
ば、下記の効果がある。 (1)任意の圧電素子駆動電圧波形において、その電流
波形のピークが他チャンネルと重ならないため、全電流
のピーク値が低減される。従って、電源容量が小さくて
済むので、駆動回路の低コスト化がはかられ、ノイズ防
止や回路パターンの信頼性も高くなる。 (2)パルス駆動電圧波形において、(1)と同様な効
果が得られる。 (3)パルス立ち上げタイミングが一致しているので、
画像上のドット位置ズレがなく、かつ立ち下げタイミン
グをずらすことで、全電流のピーク値を低減することが
できる。 (4)パルス立ち上げ時間trよりもディレイ時間td
が短かいため、高速印字が可能となり、かつピーク電流
を低減することができる。 (5)分割駆動において、等分割ディレイ時間を設ける
際に、全ピーク電流を1/N/mに低減でき、かつ、高
速印字が可能となる。
ば、下記の効果がある。 (1)任意の圧電素子駆動電圧波形において、その電流
波形のピークが他チャンネルと重ならないため、全電流
のピーク値が低減される。従って、電源容量が小さくて
済むので、駆動回路の低コスト化がはかられ、ノイズ防
止や回路パターンの信頼性も高くなる。 (2)パルス駆動電圧波形において、(1)と同様な効
果が得られる。 (3)パルス立ち上げタイミングが一致しているので、
画像上のドット位置ズレがなく、かつ立ち下げタイミン
グをずらすことで、全電流のピーク値を低減することが
できる。 (4)パルス立ち上げ時間trよりもディレイ時間td
が短かいため、高速印字が可能となり、かつピーク電流
を低減することができる。 (5)分割駆動において、等分割ディレイ時間を設ける
際に、全ピーク電流を1/N/mに低減でき、かつ、高
速印字が可能となる。
【図1】 本発明に係るインクジェットヘッド駆動装置
を説明するための構成図である。
を説明するための構成図である。
【図2】 本発明に係るヘッド駆動回路のブロック図で
ある。
ある。
【図3】 インクジェットヘッドの駆動方法の圧電素子
駆動波形の一例を示す図である。
駆動波形の一例を示す図である。
【図4】 図3の充電および放電波形を示したものであ
る。
る。
【図5】 本発明によるインクジェットヘッドの駆動方
法による充電ピーク電流低減率を説明するための図であ
る。
法による充電ピーク電流低減率を説明するための図であ
る。
【図6】 td/tr=0.25のときの電流波形を示
す図である。
す図である。
【図7】 一画素を任意の複数パルスで形成する場合の
駆動電圧波形を示す図である。
駆動電圧波形を示す図である。
【図8】 一画素を任意の複数パルスで形成する場合の
駆動電圧波形を示す図である。
駆動電圧波形を示す図である。
【図9】 立ち上げ,立ち下げ時間中に複数回の放電電
流があるパルス波形である。
流があるパルス波形である。
【図10】 本発明によるインクジェットヘッドの駆動
方法の実施例を説明するための駆動パルス波形である。
方法の実施例を説明するための駆動パルス波形である。
【図11】 本発明による他の実施例を説明するための
駆動電圧波形である。
駆動電圧波形である。
【図12】 ヘッドを駆動する通常の駆動ブロック回路
である。
である。
【図13】 圧電素子を駆動する電圧波形と電流波形を
示す図である。
示す図である。
【図14】 従来のインクジェット記録装置のチャンネ
ル毎の圧電素子を駆動する駆動パルスのタイムチャート
を示す図である。
ル毎の圧電素子を駆動する駆動パルスのタイムチャート
を示す図である。
【図15】 従来のマルチヘッドインクジェット記録装
置によるチャンネル毎の圧電素子を駆動する駆動パルス
のタイムチャートを示したものである。
置によるチャンネル毎の圧電素子を駆動する駆動パルス
のタイムチャートを示したものである。
1…基板、2…圧電素子、2a…非駆動圧電素子、2b
…駆動圧電素子、3…流路板、3a…インク流路、3b
…壁部、4…共通液室構成部材、4a…共通液室、5…
インク供給パイプ、6…ノズルプレート、6a…ノズ
ル、7…駆動用回路プリント板(PBC)、8…リード
線、9…駆動電極、10…溝、11…保護板、12…流
体抵抗、13,14…内部電極、15…上部隔壁。
…駆動圧電素子、3…流路板、3a…インク流路、3b
…壁部、4…共通液室構成部材、4a…共通液室、5…
インク供給パイプ、6…ノズルプレート、6a…ノズ
ル、7…駆動用回路プリント板(PBC)、8…リード
線、9…駆動電極、10…溝、11…保護板、12…流
体抵抗、13,14…内部電極、15…上部隔壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−339660(JP,A) 特開 平5−84902(JP,A) 特開 平5−24188(JP,A) 特開 平4−357036(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/045 B41J 2/055
Claims (2)
- 【請求項1】 導入される記録液体を収容する平行な複
数の流路と、該流路に付設され、パルスの印加により該
流路内に圧力波を発生させる圧電素子と、前記流路の各
々に配設され、前記圧力波により液滴を噴射させるオリ
フィスと、前記流路に前記記録液体を導入する共通液室
と、該共通液室に記録液体を供給する記録液体導入手段
とからなる複数の液滴噴射チャンネルを有するインクジ
ェットヘッドの駆動方法において、前記圧電素子を複数
パルスで駆動するとき、それぞれのパルスの立ち上げの
タイミングのみを一致させ、各パルスの立ち下げタイミ
ングをずらし、立ち下げのタイミングが任意のチャンネ
ル間で重ならないようにすることを特徴とするインクジ
ェットヘッドの駆動方法。 - 【請求項2】 導入される記録液体を収容する平行な複
数の流路と、該流路に付設され、パルスの印加により該
流路内に圧力波を発生させる圧電素子と、前記流路の各
々に配設され、前記圧力波により液滴を噴射させるオリ
フィスと、前記流路に前記記録液体を導入する共通液室
と、該共通液室に記録液体を供給する記録液体導入手段
とからなる複数の液滴噴射チャンネルを有するインクジ
ェットヘッドの駆動方法において、全チャンネルの最小
滴吐出繰り返し時間内で等分割ディレイ駆動する場合、
駆動するパルスの立ち上げ時間をtrとしたとき、任意
チャンネル間のパルスのディレイ時間tdを0<td≦
trとして立ち上げ、各チャンネルのピーク値が重なら
ないようにしたことを特徴とするインクジェットヘッド
の駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14474993A JP3288482B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | インクジェットヘッドの駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14474993A JP3288482B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | インクジェットヘッドの駆動方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07125195A JPH07125195A (ja) | 1995-05-16 |
JP3288482B2 true JP3288482B2 (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=15369482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14474993A Expired - Fee Related JP3288482B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | インクジェットヘッドの駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3288482B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7267416B2 (en) | 2004-02-27 | 2007-09-11 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink drop ejection method and ink drop ejection device |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001088291A (ja) * | 1999-09-21 | 2001-04-03 | Seiko Epson Corp | インクジェット式記録ヘッド |
JP4627444B2 (ja) * | 2005-02-22 | 2011-02-09 | 株式会社リコー | ヘッド駆動装置及び画像形成装置 |
JP4673186B2 (ja) * | 2005-10-24 | 2011-04-20 | 株式会社リコー | インクジェットプリンタヘッドのドライバ回路 |
JP2007237489A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Seiko Epson Corp | 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム |
JP6088150B2 (ja) * | 2012-04-06 | 2017-03-01 | エスアイアイ・プリンテック株式会社 | 駆動装置、液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置、及び駆動方法 |
WO2014054655A1 (ja) | 2012-10-02 | 2014-04-10 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェットヘッドの駆動方法、インクジェットヘッドの駆動装置及びインクジェット記録装置 |
JP2016032872A (ja) * | 2014-07-30 | 2016-03-10 | 株式会社東芝 | インクジェットヘッド、及び、画像形成装置 |
JP6451409B2 (ja) * | 2015-03-04 | 2019-01-16 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置、および、液体吐出装置の制御方法 |
WO2019013772A1 (en) | 2017-07-12 | 2019-01-17 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | FLUIDIC MATRIX |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP14474993A patent/JP3288482B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7267416B2 (en) | 2004-02-27 | 2007-09-11 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink drop ejection method and ink drop ejection device |
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---|---|
JPH07125195A (ja) | 1995-05-16 |
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