JP3288169B2 - パッケージ用ガラスの製造方法 - Google Patents

パッケージ用ガラスの製造方法

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JP3288169B2 JP02528294A JP2528294A JP3288169B2 JP 3288169 B2 JP3288169 B2 JP 3288169B2 JP 02528294 A JP02528294 A JP 02528294A JP 2528294 A JP2528294 A JP 2528294A JP 3288169 B2 JP3288169 B2 JP 3288169B2
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/06Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture in pot furnaces
    • C03B5/08Glass-melting pots

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラ等に使用
されるCCD(固体撮像素子)等の半導体パッケージ用
ガラスに関する。さらに詳しくは、本発明は、放射性同
位元素の中でも特にα線放射量の多いU(ウラン)の含
有量が少なく、固体撮像素子等のソフトエラーを有効に
低減させることが可能であり、かつ半導体パッケージ用
として種々の優れた特性を有するガラス及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD等の半導体は、パッケージ用ガラ
スから放出されるα線によりソフトエラーを生じるた
め、パッケージ用ガラスに含有されるα線を放出する放
射性同位元素の量の低減が行われている。放射性同位元
素としては、代表的にはウラン(U)、トリウム(T
h)及びラジウム(Ra)が挙げられる。
【0003】ところで、放射性同位元素なかでも、ウラ
ン(U)はα線放出量が多く、トリウム(Th)に比べ
て5〜10倍程度多い。従って、半導体の周辺材料にお
けるα線放出量の低減には、特にウラン(U)の含有量
の低減が重要であるという報告がある。近年、固体撮像
素子の高密度化に伴って、α線によるノイズやソフトエ
ラーが画質向上の大きな障害になっている。そのため、
α線放出量の低減が増々重要になって来ており、α線放
出量は0.01c/cm2 ・h以下が目標とされていた
〔インスベック1985春号(No.3)83〜8
8〕。しかし、α線放出量の低減化の要求はさらに厳し
くなっており、最近では、0.004c/cm2 ・h以
下が目標とされている。しかし、この目標を達成するた
めには、α線放出量が多いUの含有量が10ppbを超
えるガラスでは、実質的に不可能であった。
【0004】これまで、ガラスに含まれる放射性同位元
素は、ガラスの原料に起因するものが殆どであると考え
られていた。しかるに、本発明者が、ガラスの原料とし
て放射性同位元素の含有量が極めて少ない超高純度のも
のを用いてガラスを試作したところ、得られたガラスに
含まれる放射性同位元素の量は、依然として高いレベル
であった。また、超高純度のガラス原料は、実用上コス
ト的にも問題があった。そこで、ガラスに含まれる放射
性同位元素の低減には、ガラスの原料を厳選する以外
に、ガラス製造過程からの混入を抑制する必要があるこ
とが判明した。そこで、本発明の目的の1つは、放射性
同位元素、特にα線放射量の多いU(ウラン)の混入を
抑制できるガラスの製造方法の提供にある。
【0005】ところで、放射性同位元素の含有量の低減
以外に、半導体パッケージ用ガラスには、(1)内部欠
陥や表面欠陥のない光学的に均質な材料であること、
(2)経時変質の少ない信頼性の高い材料であること、
及び(3)アルミナセラミックパッケージと封着した
時、割れや歪が発生しない材料であることが要求され
る。(1)に関しては、内部欠陥として泡、異物、脈理
等、表面欠陥として研磨キズ、カケ等がある。これに加
えて、近年、固体撮像素子等の高密度化に伴って微小な
異物、特にガラス溶融容器として使われる白金に起因す
ると思われる白金製異物(以下白金ブツと称す)が大き
な障害になって来ている。(2)に関しては、長期間の
使用に際して、湿気によりガラス表面に曇りが発生した
り、ソラリゼーション現象による透過率の低下が発生す
る場合がある。従って、パッケージ用カバーガラスとし
ては高い耐候性や耐ソラリゼーション性が要求される。
(3)に関しては、例えばCCDの場合、その受光面に
三色モザイクフィルタを形成したCCDチップをアルミ
ナセラミックパッケージの中にセットし、その上にカバ
ーガラスをエポキシ樹脂等で接着した構造になってい
る。そのため、カバーガラスとアルミナセラミックパッ
ケージの熱膨張係数を整合させることが必要である。ア
ルミナセラミックの熱膨張係数は通常60〜75×10
-7-1の範囲にあり、ガラスの熱膨張係数は、これと同
等か、若干小さな45〜75×10-7-1の範囲である
ことが望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の第一の
目的は、放射性同位元素のうち特にUのガラスへの混入
及び白金ブツのガラスへの混入が抑制できる半導体パッ
ケージ用ガラスを製造する方法を提供することにある。
【0007】さらに本発明の第二の目的は、白金ブツ及
び放射性同位元素のうち特にUの含有量が少なく、高い
耐候性及び耐ソラリゼーション性とアルミナセラミック
パッケージとの封着性も良好な、固体撮像素子等の半導
体パッケージ用として有用なガラスを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも原
料バッチの溶融ガラス化を耐火物製の容器内で行うこと
を特徴とするパッケージ用ガラスの製造方法に関する。
【0009】さらに本発明は、Uの含有量が5ppb以
下であり、かつThの含有量が20ppb以下であるホ
ウケイ酸塩ガラスであることを特徴とするパッケージ用
ガラスに関する。
【0010】通常、各種光学系に使用されるレンズ等に
代表される光学ガラスは、極めて高い均質度が要求され
る。ところが、耐火物槽ではガラスの溶融温度が高いた
め、侵蝕され易く、ガラス中に脈理や泡を生じてしま
う。そこで、ガラスの溶融槽には、耐熱性と耐蝕性に優
れた白金又は白金合金が多用されている。パッケージ用
ガラスを製造する場合にも、比較的高温溶融を必要とす
ることから、同様に通常、耐熱性が高く、溶融ガラスに
よって侵蝕されにくい白金製容器を用いる。ところが、
本発明者が検討したところ、原料バッチを白金製容器中
で溶融ガラス化し、さらに白金製容器で精製すると多量
の白金ブツが発生した。さらに、検討した結果、意外な
ことに、白金製容器で溶融ガラス化するとガラス中のU
及びThの量も増大することが明らかとなった。それに
対して、少なくとも原料バッチの溶融ガラス化を耐火物
製の容器中で行うと、白金ブツの発生を抑制でき、かつ
U及びThの量の増大も著しく抑制できることを見出し
て本発明を完成した。
【0011】本発明において耐火物とは、例えばアルミ
ナ(Al2 3 )、石英(SiO2)、クレー(Al2
3 +SiO2 )、ジルコニア(ZrO2 )等を主成分
とする耐熱性の高いセラミックスである。これらのセラ
ミックスは、白金に比べて溶融ガラスにより侵蝕され易
く、高い均質度が要求される光学系のガラスの製造にお
いては、原料バッチの溶融ガラス化には用いられなかっ
た。本発明者の検討によれば、セラミックス製容器の溶
融ガラスへの混入量は、0.03〜0.3%程度である
のに対して、白金製容器の溶融ガラス中への混入量は
0.0003〜0.003%程度である。それにもかか
わらず、セラミックス製容器を用いた場合のU及びTh
の溶融ガラスへの混入量は、白金製容器を用いた場合に
比べて遙に少なかった。従って、アルミナ、クレー、ジ
ルコニア及び石英等のセラミックス製容器中に含まれる
U及びThの量は、白金製容器に比べて桁違いに少ない
と推定される。本発明のようにセラミックス製の容器を
用いて溶融ガラス化を行った場合、容器自体多少侵蝕さ
れるが、ガラスへの放射性同位元素の混入量は白金に比
べて著しく少ない。さらに、これらのセラミックス等は
ガラスの成分と通常、共通の元素からなることから、混
入してもガラスの物性に対して支障が生じることもな
い。本発明では、耐火物としては、好ましくはUの含有
量が20ppm以下、より好ましくは10ppm以下、
さらに好ましくは5ppm以下のセラミックスを挙げる
ことができる。Uの含有量が20ppmを超えると、パ
ッケージ用ガラスとして望ましいα線放出量が0.00
4c/cm・h以下のガラスが得にくくなる。さらに、
耐火物としては、アルミニウム、硅素、ジルコニウムの
酸化物を主成分とするセラミックスであることが好まし
い。
【0012】本発明の製造方法では、少なくとも原料バ
ッチの溶融ガラス化を耐火物製の容器中で行う。ガラス
の製造は、一般に、原料バッチを加熱溶融してガラス化
し、脱泡・均質化し、さらにガラス中の脈理を除去する
ための均質化が行なわれる。原料バッチとしては、硅酸
(SiO2 )、ZnO、Sb2 3 等の酸化物以外に、
アルカリ金属やアルカリ土類金属の炭酸塩や硝酸塩(例
えば、Li2 CO3 、LiNO3 、Na2 CO3 、K2
CO3 、BaCO3 )、水酸化アルミニウム(Al(O
H)3 )、ホウ酸(H3 BO3 )、NaCl等を用い
る。例えば、アルカリ金属の炭酸塩は、加熱すると脱炭
酸反応を起こし、かつ同時に生じるアルカリ金属酸化物
(例えば、Li2 O、Na2 O、K2 O等)が硅酸(S
iO2 )等の酸化物を溶融してガラス化する。ところ
が、この溶融ガラス化反応時に生じるアルカリ金属酸化
物等は活性が高く、容器の壁面を激しく侵蝕する。そこ
で本発明では、原料バッチの溶融ガラス化は、放射性同
位元素の含有率が少なく、かつガラス成分になり得る耐
火物製の容器中で行ない、容器の壁面が侵蝕されてもガ
ラスへの放射性同位元素と白金の混入を抑制する。
【0013】本発明の製造方法では、少なくとも原料バ
ッチの溶融ガラス化を耐火物製の容器中で行なうが、さ
らに脱泡・均質化及び脈理除去のための均質化も耐火物
製の容器中で行なうこともできる。あるいは、脱泡・均
質化及び脈理除去のための均質化は白金製の容器中で行
うこともできる。溶融ガラス化に比べて、脱泡・均質化
及び脈理除去のための均質化では、容器の侵蝕は起きに
くく、白金製の容器でも、放射性同位元素と白金の混入
は少ないからである。特に、脈理除去のための均質化は
白金製の容器中で行うことが好ましい。均質化を白金製
容器中で行うことで、より容易にガラス中の内部欠陥で
ある泡や脈理を除去できる。
【0014】本発明の製造方法では、ガラス原料として
は、酸化物、炭酸塩、硝酸塩、水酸化物、硫酸塩等、い
ずれの形態の化合物も用いることができる。本発明の製
造方法では、ガラス製造過程における容器からの放射性
同位元素と白金の混入を抑制することができるが、得ら
れるガラスの放射性同位元素の含有量を低減するという
観点からは、原料バッチとして高純度原料バッチを用い
ることが好ましい。特に、高純度原料バッチは、Uの含
有量が3ppb以下であり、かつThの含有量が15p
pb以下であることが、U及びThの含有量が少ないパ
ッケージ用ガラスを製造するという観点から好ましい。
このような原料を調合して原料バッチを作製し、溶融ガ
ラス化することで、最終的にUの含有量が5ppb以下
であり、Thの含有量が20ppb以下のガラスを得る
ことができる。
【0015】次に本発明のガラスについて説明する。本
発明のパッケージ用ガラスは、Uの含有量が5ppb以
下であり、かつThの含有量が20ppb以下であるホ
ウケイ酸塩ガラスである。U及びThの含有量が上記数
値以下であることにより、パッケージ用ガラスとして望
ましい、α線放出量が0.004c/cm2 ・h以下で
あり、ソフトエラー率が著しく低いガラスを得ることが
できる。
【0016】本発明のホウケイ酸塩ガラスは、好ましく
は重量パーセントで SiO2 50〜78% B2 3 5〜25% Al2 3 0〜 8% Li2 O 0〜 5% Na2 O 0〜18% K2 O 0〜20% (但し、Li2 O+Na2 O+K2 O 5〜20
%)から成り、上記成分の含有量が少なくとも80%以
上であり、かつ熱膨張係数が45〜75×10-7-1
あることが適当である。
【0017】以下に各成分の作用と数値を一定の範囲に
する理由を説明する。SiO2 とB2 3 はホウケイ酸
塩ガラスの骨格を作る成分である。SiO2が50%未
満となり、B2 3 が25%を超えると耐候性が低下す
る傾向がある。また、SiO2 が78%を超え、B2
3 が5%未満では溶融性が悪化する傾向がある。従っ
て、SiO2 は50〜78%の範囲であり、かつB2
3 は5〜25%の範囲であることが適当である。Al2
3 はガラスの耐候性を向上させる成分である。しか
し、8%を超えるとガラス内に脈理が発生し易くなり製
造が困難になる傾向がある。従って、Al2 3 の含有
量は8%以下とすることが適当である。
【0018】Li2 O、Na2 O及びK2 Oは融剤とし
て作用し、かつ、耐失透性を良くする成分である。その
ためには、これらの成分の1種又は2種以上の合計の含
有量は5%以上であることが適当である。しかし、これ
らの成分の1種又は2種以上の合計の含有量が20%を
越えると耐候性が悪くなり、かつ熱膨張係数が大きくな
り過ぎる傾向がある。さらにこれらの成分のうち、Li
2 Oは、多量に添加すると耐失透性が悪化する傾向があ
り、かつ、耐火物の容器を侵触する作用も強い。そのた
め、Li2 Oの含有量は5%以下にすることが好まし
い。Na2 O及びK2 Oは、それぞれ18%及び20%
を超えると耐候性が悪化し、かつ熱膨張係数も大きくな
り過ぎる傾向がある。そのため、Na2 O及びK2 Oの
含有量は、それぞれ18%以下及び20%以下とするこ
とが好ましい。
【0019】以上の成分の外に、耐候性、溶融性、耐失
透性等の改善や、熱膨張係数の調整等の目的で20%以
内の範囲で、アルカリ土類金属酸化物(MgO、Ca
O、SrO、BaO等)、ZnO、塩素等のハロゲン等
を添加することも可能である。さらに、As2 3 やS
2 3 等の脱泡剤も必要に応じて適宜添加することが
できる。また、その他の3価以上の多価金属酸化物も所
望の特性を損なわない程度に添加することは可能であ
る。
【0020】本発明のガラスでは、特に高い耐候性を必
要とする場合には、ソラリゼーション防止剤としてPb
O、TiO2 、Nb2 5 等を添加することが有効であ
る。但し、Uの含有量が3ppb以下であり、かつTh
の含有量が15ppb以下の原料が入手し易く、かつ、
紫外部の吸収がシャープなPbOを添加するのが最も好
ましい。しかし、PbO添加量を過度に添加する必要は
無く、逆に紫外部の吸収が強くなり過ぎるなどの不都合
も生じることから3%以下にすることが適当である。す
なわち、PbOを0.01〜3重量%含有させること
で、長期間の露光に対して信頼性の高いガラスを得るこ
とができる。
【0021】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに説明する。
まず、本発明の製造方法により得られるガラスに含まれ
る白金ブツとU及びTh含有量を、従来の製造方法によ
り得られるガラスと比較した。 実施例1 表1のNo.4組成になるように、各種高純度原料を使
用して原料バッチ(U含有量2ppb、Th含有量14
ppb)を作製した(原料バッチ(1)とする)。この
原料バッチ300kgを200リットル容量のSiO2
製ルツボを用いて1300℃で溶融ガラス化した後、顆
粒状のカレットを得た。このカレット35kgを用いて
16リットル容量の白金製ルツボで、1460℃の電気
炉中で溶解・精製(脱泡及び均質化)した。鉄製金枠に
鋳込み、所定のアニールをしてガラスブロックを得た
(これをガラスAとする)。次にガラスブロックから良
品部分を撰魂して端面を研磨して内部欠陥を検査した。
白金ブツ数は、まず、20倍の実体顕微鏡で観察し、さ
らにカウントに際しては、粒子径が2μm以上の白金ブ
ツを泡等と区別して100倍の光学顕微鏡を用いて行っ
た。ガラス製造条件を表2に示し、分析試験結果を表3
に示す。
【0022】比較例1 実施例1で用いたと同様の原料バッチ35kgを16リ
ットル容量の白金製ルツボに直接投入して1460℃で
溶融ガラス化した後、引き続き白金製ルツボで溶融・精
製(脱泡及び均質化)し、さらに鋳込み及びアニールを
してガラスブロックを得た(これを比較ガラスAとす
る)。さらに、このガラスブロックのガラス内部の欠陥
を、実施例1と同様の手順で検査した。ガラス製造条件
を表2に示し、分析試験結果を表3に示す。
【0023】実施例2 実施例1で用いたと同様の原料バッチ1800kgを用
い、約800リットル容量の粘土(クレー)製ルツボを
使って、ガス加熱により1450℃で溶融ガラス化し、
引き続き1450℃で溶融・精製(脱泡及び均質化)し
てガラスブロックを得た。(これをガラスBとする)。
さらに、このガラスブロックのガラス内部の欠陥を、実
施例1と同様の手順で検査した。ガラス製造条件を表2
に示し、分析試験結果を表3に示す。
【0024】上記実施例1、2及び比較例1の原料バッ
チ及び3種のガラス中に含まれるU及びThの量をIC
P(Inductively Coupled Pla
sma)−MASS分析により定量した。それらの結果
を表3に示す。表3に示されるように、溶融精製過程に
おけるガラスの汚染は、製造工程の全てを耐火物で構成
された容器内で行なった実施例2のガラスBが最も少な
かった。また、実施例1の結果から、白金製容器を使用
する場合は、初めの溶融ガラス化工程を耐火物で構成さ
れた容器で行うことにより著しく低減できることが明ら
かになった。尚、これらの例では間欠溶融方式を用いた
が、連続溶融方式においても同様の傾向を示した。
【0025】実施例3 表1のNo.1組成になるように、更に高度に精製され
た超高純度原料を使用して原料バッチを調合した(これ
を原料バッチ(2)とする)。原料バッチ中のU量は1
ppb、Th量は5ppbであった。この原料バッチ1
800kgを用い、実施例2と同様に約800リットル
容量の粘土製ルツボを使って1460℃で溶融ガラス化
した後、引き続き粘土製ルツボで1460℃で溶融・精
製(脱泡及び均質化)し、ガラスブロックを得た(これ
をガラスCとする)。このガラスブロックのガラス内部
の欠陥を、実施例1と同様の手順で検査した。さらに、
ICP−MASS分析も行った。ガラス製造条件を表2
に示し、分析試験結果を表3に示す。
【0026】比較例2 実施例3で用いたと同様の超高純度原料バッチ(2)を
白金製ルツボに直接投入して1460℃で溶融ガラス化
し、引き続き白金製ルツボで溶融・精製(脱泡及び均質
化)し、さらに鋳込み、アニールをしてガラスブロック
を得た(これを比較ガラスBとする)。このガラスブロ
ックのガラス内部の欠陥を、実施例1と同様の手順で検
査した。さらに、ICP−MASS分析も行った。ガラ
ス製造条件を表2に示し、分析試験結果を表3に示す。
【0027】実施例4 次に表1のNo.4組成にUの含有量0.02ppb以
下、Thの含有量0.02ppb以下のPbOを外割で
1%添加し、実施例1と同様に、SiO2 ルツボで溶融
ガラス化し、得られたカレットを16リットル容量の白
金製ルツボで溶融精製してガラスブロックを得た。(こ
れをガラスDとする)。ガラスDは表2のガラスAとほ
ぼ同程度のU及びTh含有量であり、白金ブツも10ケ
/100ml以下であった。このガラスDとガラスAか
ら試料を切り出し、10mm厚に対面研磨して島津MP
−2000で透過率を測定した。次に日本光学硝子工業
会測定規格JOGIS−04に基づき紫外線を照射した
後、透過率を測定し、照射前後の透過率変化を比較し
た。その結果、ガラスAではわずかに透過率が減少した
が、ガラスDはまったく変化が認められなかった。即
ち、PbO添加が耐ソラリゼーション性の改善に有効で
あることが確認された。
【0028】試験例 実施例で得られたガラスA、B及びC並びに比較ガラス
A及びBで作製したカバーガラスを有効画素数58万画
素のCCDチップを内蔵したアルミナセラミックパッケ
ージに封着して固体撮像素子に使用した場合のソフトエ
ラーの有無を調査した。その結果を表3に示す。本発明
によるカバーガラスを使用すれば、ソフトエラーを甚し
く低減できることが判明した。
【0029】実施例5 表1中、No.2、3及びNo.5〜8の組成のガラス
についても、各種高純度原料を使用して原料バッチ(U
含有量3ppb以下、Th含有量15ppb以下)を作
製し、実施例1と同様の方法により、本発明のガラスを
作製した。このガラスについてU及びThの含有量を測
定した結果、いずれのガラスも実施例1のガラスAとほ
ぼ同様であり、U含有量は5ppb以下であり、Th含
有量は20ppb以下であった。さらにいずれのガラス
も、白金ブツは10ケ/100ml以下であった。
【0030】表1に本発明のガラス組成を重量パーセン
ト表示で示す。表中、熱膨張係数はTMA分析装置によ
る測定値であり、耐候性は研磨試料を65℃、相対温度
90%の雰囲気中に500時間晒した時の表面状態を示
した。いずれも、アルミナセラミックとの封着に適合し
た熱膨張係数と優れた耐候性を有している。
【0031】
【表1】 ─────────────────────────────────── NO 1 2 3 4 5 6 7 8 ─────────────────────────────────── SiO2 69.4 65.4 69.4 59.0 67.8 67.3 61.4 74.5 B2 O3 17.6 17.6 15.0 20.0 15.8 15.8 17.8 6.3 Al2 O3 3.6 3.6 3.0 2.5 3.1 1.6 6.6 Li2 O 0.7 0.7 Na2 O 0.7 0.7 10.0 4.3 10.7 6.2 K2 O 8.0 8.0 1.6 15.4 8.1 7.2 1.3 BaO 1.3 5.1 ZnO 4.0 4.0 2.6 0.2 3.1 10.0 NaCl 2.0 Sb2 O3 1.0 1.0 0.4 0.2 0.2 0.2 0.4 ─────────────────────────────────── 熱膨張係数 48 50 67 72 65 64 47 55 (×10-7-1) 耐候性 変化ナシ 変化ナシ 変化ナシ 変化ナシ 変化ナシ 変化ナシ 変化ナシ 変化ナシ ───────────────────────────────────
【0032】
【表2】 ─────────────────────────────────── 使用原料 溶融条件 ガラス化工程 清澄工程 ─────────────────────────────────── 原料バッチ(1) 表1のNo4 ──── ──── ガラスA 同上 SiO2製坩堝 白金製坩堝 1300℃ 1460℃ 比較ガラスA 同上 白金製坩堝 白金製坩堝 1460℃ 1460℃ ガラスB 同上 粘土製坩堝 粘土製坩堝 1450℃ 1450℃ ─────────────────────────────────── 原料バッチ(2) 表1のNo1 ──── ──── ガラスC 同上 粘土製坩堝 粘土製坩堝 1460℃ 1460℃ 比較ガラスB 同上 白金製坩堝 白金製坩堝 1460℃ 1460℃ ───────────────────────────────────
【0033】
【表3】 ─────────────────────────────────── U含有量 Th含有量 白金ブツ数 ソフトエラー (ppb) (ppb) (ケ/100ml) ─────────────────────────────────── 原料バッチ(1) 2 14 ─── ─── ガラスA 4 17 <10 少ない 比較ガラスA 7 21 >102 多い ガラスB 3 15 なし 極めて少ない ─────────────────────────────────── 原料バッチ(2) 1 5 ─── ─── ガラスC 2 8 なし 極めて少ない 比較ガラスB 7 10 >102 多い ───────────────────────────────────
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、白金ブツの含有量、並
びにU及びThの含有量が甚だしく少ない、ソフトエラ
ー率が著しく低い固体撮像素子等の半導体用のパッケー
ジ用ガラスを提供することができる。さらに、特定の組
成範囲に限定することによって、耐候性に優れ、アルミ
ナセラミックパッケージと整合性の良い熱膨張係数を持
つ、ガラスを提供することもできる。本発明のガラスは
U及びThの含有量が著しく低く、ガラスからのα線に
起因するソフトエラーの発生を著しく低減できる。又、
光学的及び熱的特性や耐候性に優れている為、結像の歪
が生じない、信頼性の高い固体撮像素子を作製すること
ができ、固体撮像素子の高解像度化、高密度化に貢献す
ることができる。また、本発明の製造方法によれば、製
造工程における放射性同位元素及び白金ブツのガラスへ
の混入を大幅に抑制して、パッケージ用ガラスに適した
ガラスを得ることができる。特に、ガラス原料として高
純度原料を用いることで、これまで得られているガラス
より、U等の放射性同位元素の含有量が少ないガラスを
製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−141438(JP,A) 特開 平2−267136(JP,A) 特開 平4−219342(JP,A) 特開 平5−279074(JP,A) 特開 昭62−132944(JP,A) 特開 昭61−40838(JP,A) 特開 平5−85768(JP,A) 特開 平1−320236(JP,A) 特開 平5−343659(JP,A) 特開 平6−345480(JP,A) 特開 平7−25640(JP,A) 特開 平6−211539(JP,A) 特開 平7−109145(JP,A) 作花済夫ほか、「ガラスハンドブッ ク」、初版、朝倉書店、昭和50年9月30 日発行、第3編 2.溶融、第 森谷太郎ほか、「ガラス工学ハンドブ ック」、再版、朝倉書店、昭和39年4月 20日発行、第3編 3.溶融 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03B 5/16 C03C 3/089

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラスの原料バッチを溶融ガラス化し、得
    られたガラスを脱泡・均質化し、さらに脈理除去のため
    の均質化を行うことによりガラスを製造する方法であっ
    て、 少なくとも前記溶融ガラス化を耐火物製容器内で行い、
    前記脈理除去のための均質化を白金製の容器内で行うこ
    とを特徴とするパッケージ用ガラスの製造方法。
  2. 【請求項2】ガラスの原料バッチを溶融ガラス化し、得
    られたガラスを脱泡・均質化し、さらに脈理除去のため
    の均質化を行うことによりガラスを製造する方法であっ
    て、 少なくとも前記溶融ガラス化をウラン含有量が20pp
    m以下である耐火物製容器内で行い、前記脈理除去のた
    めの均質化を白金製の容器内で行うことを特徴とする固
    体撮像素子のカバーガラス用ガラスの製造方法。
  3. 【請求項3】ガラスの原料バッチを溶融ガラス化し、得
    られたガラスを脱泡・均質化し、さらに脈理除去のため
    の均質化を行うことによりガラスを製造する方法であっ
    て、 少なくとも前記溶融ガラス化を耐火物製容器内で行い、
    前記脱泡・均質化及び脈理除去のための均質化を白金製
    の容器内で行うことを特徴とするパッケージ用ガラスの
    製造方法。
  4. 【請求項4】ガラスの原料バッチを溶融ガラス化し、得
    られたガラスを脱泡・均質化し、さらに脈理除去のため
    の均質化を行うことによりガラスを製造する方法であっ
    て、 少なくとも前記溶融ガラス化をウラン含有量が20pp
    m以下である耐火物製容器内で行い、前記脱泡・均質化
    及び脈理除去のための均質化を白金製の容器内で行うこ
    とを特徴とする固体撮像素子のカバーガラス用ガラスの
    製造方法。
  5. 【請求項5】前記耐火物がセラミックスである請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】前記セラミックスが、アルミナ(Al
    23)、石英(SiO2)、クレー(Al23+Si
    2)、又はジルコニア(ZrO2)を主成分とするもの
    である請求項5に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】前記耐火物製の容器が、SiO2製ルツボ
    である請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】Uの含有量が3ppb以下であり、かつT
    hの含有量が15ppb以下である高純度原料バッチを
    用いる請求項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】前記セラミックスが、前記ガラスと共通の
    元素からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    1項に記載の製造方法。
  10. 【請求項10】前記ガラスの原料バッチが、重量パーセ
    ントで、 SiO2 50−78%、 B23 5−25%、 Al23 0−8%、 Li2O 0−5%、 Na2O 0−18%、 K2O 0−20%、 (但し、Li2O+Na2O+K2O=5−20%)を含
    み、上記成分の含有量が少なくとも80%以上であるホ
    ウケイ酸ガラスの原料バッチである請求項1〜9のいず
    れか1項に記載の製造方法。
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