JP3287494B2 - 脱穀機の二番還元装置 - Google Patents
脱穀機の二番還元装置Info
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- JP3287494B2 JP3287494B2 JP5486293A JP5486293A JP3287494B2 JP 3287494 B2 JP3287494 B2 JP 3287494B2 JP 5486293 A JP5486293 A JP 5486293A JP 5486293 A JP5486293 A JP 5486293A JP 3287494 B2 JP3287494 B2 JP 3287494B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、脱穀機の二番還元装
置に関するものである。
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】脱穀機における二番還元の移送手段とし
ては、スロワを用いるもの、オ−ガによるものなどがある
が、スロワによる移送手段に比べてオ−ガによる移送手
段の方が移送の確実さ、移送経路確定の自由度などの点
で有利なので、より多く見受けられる。そして、一般的
に、オ−ガによる二番還元用の移送手段は、オ−ガを内装
した筒ケ−スの下端の受継ケ−ス部を二番樋の移送終端
部に連通接続して装設し、二番コンベアから受継ケ−ス
内に送り込まれてくる二番物(未脱穀粒を含む不完全処
理物)をオ−ガで単に揚上移送して、筒ケ−ス上端部の送
出口から扱室又は処理室、若しくは選別装置部に向けて
還元するように構成されている。
ては、スロワを用いるもの、オ−ガによるものなどがある
が、スロワによる移送手段に比べてオ−ガによる移送手
段の方が移送の確実さ、移送経路確定の自由度などの点
で有利なので、より多く見受けられる。そして、一般的
に、オ−ガによる二番還元用の移送手段は、オ−ガを内装
した筒ケ−スの下端の受継ケ−ス部を二番樋の移送終端
部に連通接続して装設し、二番コンベアから受継ケ−ス
内に送り込まれてくる二番物(未脱穀粒を含む不完全処
理物)をオ−ガで単に揚上移送して、筒ケ−ス上端部の送
出口から扱室又は処理室、若しくは選別装置部に向けて
還元するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の二番還
元用移送手段においては、二番コンベアから引き継いだ
時と殆ど同じ不完全処理状態の二番物が、扱室又は処理
室などの所要箇所に向けて還元されるだけであるから、
そのような二番物の還元により扱胴等に過大な付加が掛
ることになってエンジンの回転低下や詰まり等の不具合
が発生し易く、殊に、早期稲収穫又は、湿材を処理するコ
ンバイン用脱穀機にあってはその傾向が一段と激しくな
る難点があり、更に、前記二番物を選別装置部に還元する
と、二番物に混じる単粒は選別漏下されても、枝梗付粒の
離脱処理はされないのでそれが悪循環する現象が生起し
たりロスが増大することになり、これに選別物の絶対量
が多くなることも重なって選別性能が低下するという難
点がある。
元用移送手段においては、二番コンベアから引き継いだ
時と殆ど同じ不完全処理状態の二番物が、扱室又は処理
室などの所要箇所に向けて還元されるだけであるから、
そのような二番物の還元により扱胴等に過大な付加が掛
ることになってエンジンの回転低下や詰まり等の不具合
が発生し易く、殊に、早期稲収穫又は、湿材を処理するコ
ンバイン用脱穀機にあってはその傾向が一段と激しくな
る難点があり、更に、前記二番物を選別装置部に還元する
と、二番物に混じる単粒は選別漏下されても、枝梗付粒の
離脱処理はされないのでそれが悪循環する現象が生起し
たりロスが増大することになり、これに選別物の絶対量
が多くなることも重なって選別性能が低下するという難
点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記難点を解
消することを目的としてなされたものであり、この目的
を達成するために次の技術手段を講じている。すなわ
ち、本発明における脱穀機の二番還元装置(11)は、二番コ
ンベア(10)からの二番物をオ−ガによる移送手段でもっ
て所要箇所に移送還元する脱穀機において、前記オ−ガ
の移送方向における二番コンベア(10)と二番還元装置(1
1)との受継部の構成を、受継ケ−ス部(13)の内方に延出
した二番コンベア(10)終端部に跳上げ翼(22)を設け、一
方、二番還元装置(11)始端部の下方オ−ガ(A2)に、上方
オ−ガ(A1)の回転軸(26)より大径なる回転胴(30)を装着
し、該下方オ−ガ(A2)の回転胴(30)に、上方オ−ガ(A1)
の螺旋体(27)に対して大径なる下螺旋体(31)と上螺旋体
(32)を設け、下螺旋体(31)と上螺旋体(32)との間に扱歯
(33)群を連設固装し、前記扱歯(33)群に対応させて切刃
(34)群を設けたものとしている。尚、実施例では二番還元
装置(11)始端部の下方オ−ガ(A2)の構成を、前記上方オ
−ガ(A1)の螺旋体(27)に対して大径なる下螺旋体(31)と
上螺旋体(32)を固装し、該下螺旋体(31)と上螺旋体(32)
の間に、上方オ−ガ(A1)の螺旋体(27)に対して大径なる
扱歯(33)群を配設した構成を特徴としてある。
消することを目的としてなされたものであり、この目的
を達成するために次の技術手段を講じている。すなわ
ち、本発明における脱穀機の二番還元装置(11)は、二番コ
ンベア(10)からの二番物をオ−ガによる移送手段でもっ
て所要箇所に移送還元する脱穀機において、前記オ−ガ
の移送方向における二番コンベア(10)と二番還元装置(1
1)との受継部の構成を、受継ケ−ス部(13)の内方に延出
した二番コンベア(10)終端部に跳上げ翼(22)を設け、一
方、二番還元装置(11)始端部の下方オ−ガ(A2)に、上方
オ−ガ(A1)の回転軸(26)より大径なる回転胴(30)を装着
し、該下方オ−ガ(A2)の回転胴(30)に、上方オ−ガ(A1)
の螺旋体(27)に対して大径なる下螺旋体(31)と上螺旋体
(32)を設け、下螺旋体(31)と上螺旋体(32)との間に扱歯
(33)群を連設固装し、前記扱歯(33)群に対応させて切刃
(34)群を設けたものとしている。尚、実施例では二番還元
装置(11)始端部の下方オ−ガ(A2)の構成を、前記上方オ
−ガ(A1)の螺旋体(27)に対して大径なる下螺旋体(31)と
上螺旋体(32)を固装し、該下螺旋体(31)と上螺旋体(32)
の間に、上方オ−ガ(A1)の螺旋体(27)に対して大径なる
扱歯(33)群を配設した構成を特徴としてある。
【0005】
【発明の効果】本発明装置は、二番コンベア(10)からの
二番物をオ−ガによる移送手段でもって所要箇所に移送
還元する脱穀機において、オ−ガの移送方向における二
番コンベア(10)と二番還元装置(11)との受継部の構成
を、受継ケ−ス部(13)の内方に延出した二番コンベア(1
0)終端部に跳上げ翼(22)を設け、一方、二番還元装置(11)
始端部の下方オ−ガ(A2)に、上方オ−ガ(A1)の回転軸(2
6)より大径なる回転胴(30)を装着し、該下方オ−ガ(A2)
の回転胴(30)に、上方オ−ガ(A1)の螺旋体(27)に対して
大径なる下螺旋体(31)と上螺旋体(32)を連設固装し、又
該下螺旋体(31)と上螺旋体(32)の間に上方オ−ガ(A1)の
螺旋体(27)に対して大径なる扱歯(33)群を配設固装し
て、、前記扱歯(33)群に対応させて切刃(34)を設けたの
で、受継部で二番物の移送状態が停滞しがちな箇所で、二
番コンベア(10)終端部の跳上げ翼(22)で跳上げ拡散され
た二番物を、二番還元装置(11)の下方オ−ガ(A2)の下螺
旋体(31)の大径化によって高められた周速と、扱歯群及
び切刃の脱穀作用で、受継ぎ部において二番物の取込み
向上と搬送性能向上し、更に、二番還元物中に含まれる
枝梗付粒の脱粒と藁屑の切断処理と移送作用が連続的に
行われ、二番還元物の流れを二番還元装置全体に亘って
良好にする事ができ、揚上移送途上での詰まりを低減し、
還元先である選別装置部での選別作用も円滑にし、二番
物の滞留時間や総量を減少して高能率な作業を可能にす
ることができる。
二番物をオ−ガによる移送手段でもって所要箇所に移送
還元する脱穀機において、オ−ガの移送方向における二
番コンベア(10)と二番還元装置(11)との受継部の構成
を、受継ケ−ス部(13)の内方に延出した二番コンベア(1
0)終端部に跳上げ翼(22)を設け、一方、二番還元装置(11)
始端部の下方オ−ガ(A2)に、上方オ−ガ(A1)の回転軸(2
6)より大径なる回転胴(30)を装着し、該下方オ−ガ(A2)
の回転胴(30)に、上方オ−ガ(A1)の螺旋体(27)に対して
大径なる下螺旋体(31)と上螺旋体(32)を連設固装し、又
該下螺旋体(31)と上螺旋体(32)の間に上方オ−ガ(A1)の
螺旋体(27)に対して大径なる扱歯(33)群を配設固装し
て、、前記扱歯(33)群に対応させて切刃(34)を設けたの
で、受継部で二番物の移送状態が停滞しがちな箇所で、二
番コンベア(10)終端部の跳上げ翼(22)で跳上げ拡散され
た二番物を、二番還元装置(11)の下方オ−ガ(A2)の下螺
旋体(31)の大径化によって高められた周速と、扱歯群及
び切刃の脱穀作用で、受継ぎ部において二番物の取込み
向上と搬送性能向上し、更に、二番還元物中に含まれる
枝梗付粒の脱粒と藁屑の切断処理と移送作用が連続的に
行われ、二番還元物の流れを二番還元装置全体に亘って
良好にする事ができ、揚上移送途上での詰まりを低減し、
還元先である選別装置部での選別作用も円滑にし、二番
物の滞留時間や総量を減少して高能率な作業を可能にす
ることができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明装置が実施される脱穀機の一例
を示し、(1)は扱室、(2)は扱胴、(3)は処理排塵室、(4)は処
理胴、(5)は吸引排塵機、(6)は扱室のクリンプ網の下方か
ら吸引排塵機の下方にかけて位置させて設けられた揺動
選別体、(7)は唐箕、(8)は一番樋に横設された一番コンベ
ア、(9)は一番樋の移送終端側に連通連設された揚穀筒、
(10)は二番樋に横設された二番コンベア、(11)は二番樋
の移送終端側に連通連設された二番還元装置であり、こ
の二番還元装置に本発明が施される。
を示し、(1)は扱室、(2)は扱胴、(3)は処理排塵室、(4)は処
理胴、(5)は吸引排塵機、(6)は扱室のクリンプ網の下方か
ら吸引排塵機の下方にかけて位置させて設けられた揺動
選別体、(7)は唐箕、(8)は一番樋に横設された一番コンベ
ア、(9)は一番樋の移送終端側に連通連設された揚穀筒、
(10)は二番樋に横設された二番コンベア、(11)は二番樋
の移送終端側に連通連設された二番還元装置であり、こ
の二番還元装置に本発明が施される。
【0007】二番還元装置(11)は、円筒ケ−ス(12)の下
端の受継ケ−ス部(13)を、二番樋の移送終端部側に連通
接続して取付けられ、二番コンベア(10)から受継ケ−ス
部(13)内に送り込まれてくる二番物を円筒ケ−ス(12)に
内装されたオ−ガでもって揚上移送して、円筒ケ−ス上
端部の送出口(14)から揺動選別体(6)の始端部寄り部位
に向けて送出還元するように設けられるのであるが、そ
の要部構造が図2〜図4に拡大して示されている。
端の受継ケ−ス部(13)を、二番樋の移送終端部側に連通
接続して取付けられ、二番コンベア(10)から受継ケ−ス
部(13)内に送り込まれてくる二番物を円筒ケ−ス(12)に
内装されたオ−ガでもって揚上移送して、円筒ケ−ス上
端部の送出口(14)から揺動選別体(6)の始端部寄り部位
に向けて送出還元するように設けられるのであるが、そ
の要部構造が図2〜図4に拡大して示されている。
【0008】図2〜図4において、二番還元装置(11)に
おける円筒ケ−ス(12)の上半部(12a)はパイプ材で形成
されるが、円筒ケ−ス(12)の下半部(12b)及び受継ケ−ス
部(13)は、断面半円状に成型された二枚の板材(15)、(1
6)を合せ面で接合し、それらの周縁耳部を蝶ボルト(17)
など適宜の固着手段で合着して形成されている。
おける円筒ケ−ス(12)の上半部(12a)はパイプ材で形成
されるが、円筒ケ−ス(12)の下半部(12b)及び受継ケ−ス
部(13)は、断面半円状に成型された二枚の板材(15)、(1
6)を合せ面で接合し、それらの周縁耳部を蝶ボルト(17)
など適宜の固着手段で合着して形成されている。
【0009】そして、二枚の板材(15)、(16)は、脱穀機の
側壁(18)に沿う方向の合せ面で接合されるものとなって
おり、一方の板体(15)は、受継ケ−ス部(13)となる下方部
分を二番樋の移送終端部側に連通させて脱穀機側に固着
して設けられ、他方の板体(16)は、前記板体(15)の外側に
対応位置させ、下端部をヒンジ(19)などの回動軸着手段
で板体(15)側に取付け、軸着部を中心にして開閉可能な
蓋体(として設けるか(図4参照)、若しくは、板体(15)に
対して取外し可能に設けられる。
側壁(18)に沿う方向の合せ面で接合されるものとなって
おり、一方の板体(15)は、受継ケ−ス部(13)となる下方部
分を二番樋の移送終端部側に連通させて脱穀機側に固着
して設けられ、他方の板体(16)は、前記板体(15)の外側に
対応位置させ、下端部をヒンジ(19)などの回動軸着手段
で板体(15)側に取付け、軸着部を中心にして開閉可能な
蓋体(として設けるか(図4参照)、若しくは、板体(15)に
対して取外し可能に設けられる。
【0010】尚、二枚の板材(15)、(16)の合接によって
形成された円筒ケ−スの下半部(12b)及び受継ケ−ス部
(13)の下方端部は、閉塞体(20)によって閉塞される様に
なっている。また、円筒ケ−スの下半部(12b)は、上半部
(12a)に対比してはるかに大径に形成されるが、上方の一
部分が先細り状に縮径されて上(12a)のパイプ径に合致
して連なるように形成されている。
形成された円筒ケ−スの下半部(12b)及び受継ケ−ス部
(13)の下方端部は、閉塞体(20)によって閉塞される様に
なっている。また、円筒ケ−スの下半部(12b)は、上半部
(12a)に対比してはるかに大径に形成されるが、上方の一
部分が先細り状に縮径されて上(12a)のパイプ径に合致
して連なるように形成されている。
【0011】上記のような円筒ケ−ス(12)及び受継ケ−
ス部(13)が所定の部位に取付けられた状態で、また、受継
ケ−ス部(13) の内方に二番コンベア(10) のコンベア軸
(21)が延出位置し、その延出部分に跳上げ翼(22)が設け
られ、二番コンベア(10)で移送した二番物を円筒ケ−ス
の下半部(12b)内に跳ね上げるように構成される。
ス部(13)が所定の部位に取付けられた状態で、また、受継
ケ−ス部(13) の内方に二番コンベア(10) のコンベア軸
(21)が延出位置し、その延出部分に跳上げ翼(22)が設け
られ、二番コンベア(10)で移送した二番物を円筒ケ−ス
の下半部(12b)内に跳ね上げるように構成される。
【0012】又、前記コンベア軸(21)の軸端部は、ギアボ
ックス(23)に挿入され、その挿入部分に駆動ベベルギア
(24)が楔着されてギアボックス(23)に回転自在に軸受支
持される。そして、前記ギアボックス(23)内において、駆
動ベベルギア(24)に被動ベベルギア(25)が噛合され、被
動ベベルギア(25)がギアボックス(23)に回転自在に軸受
支持され、その軸孔に、前記円筒ケ−ス(12)に内装される
オ−ガの回転軸(26)の下方端部を抜き挿し可能に楔合し
得るようになっている。
ックス(23)に挿入され、その挿入部分に駆動ベベルギア
(24)が楔着されてギアボックス(23)に回転自在に軸受支
持される。そして、前記ギアボックス(23)内において、駆
動ベベルギア(24)に被動ベベルギア(25)が噛合され、被
動ベベルギア(25)がギアボックス(23)に回転自在に軸受
支持され、その軸孔に、前記円筒ケ−ス(12)に内装される
オ−ガの回転軸(26)の下方端部を抜き挿し可能に楔合し
得るようになっている。
【0013】オ−ガは円筒ケ−スの上半部(12a)の内方
に位置する上方オ−ガ(A1)と、下半部(12b)の内方に位置
する下方オ−ガ(A2)とに分割形成され、上方オ−ガ(A1)
は前記回転軸(26)に螺旋体(27)を一体的に固装して形成
されるが、下方オ−ガ(A2)は、円筒ケ−ス下半部(12b)の
内方に所定の様に位置させてその軸受孔に前記回転軸(2
6)を差し込むと、回転軸(26)に設けられた駆動突起(28)
が下方オ−ガ(A2)側の受具(29)に係合して回転伝達状態
となり、且つ、上方オ−ガ(A1)に一連に連なるものとなっ
ている。
に位置する上方オ−ガ(A1)と、下半部(12b)の内方に位置
する下方オ−ガ(A2)とに分割形成され、上方オ−ガ(A1)
は前記回転軸(26)に螺旋体(27)を一体的に固装して形成
されるが、下方オ−ガ(A2)は、円筒ケ−ス下半部(12b)の
内方に所定の様に位置させてその軸受孔に前記回転軸(2
6)を差し込むと、回転軸(26)に設けられた駆動突起(28)
が下方オ−ガ(A2)側の受具(29)に係合して回転伝達状態
となり、且つ、上方オ−ガ(A1)に一連に連なるものとなっ
ている。
【0014】下方オ−ガ(A2)は、前記回転軸(26)に軸装
する回転胴(30)と、回転胴の下部外周に固装される下螺
旋体(31)と、回転胴(30)の上部外周に固装される上螺旋
体(32)と、回転胴(30)の上下方向中間部に植設配備され
る扱歯(33)群と、扱歯(33)群に対応して設けられる切刃
(34)群などによって構成させている。
する回転胴(30)と、回転胴の下部外周に固装される下螺
旋体(31)と、回転胴(30)の上部外周に固装される上螺旋
体(32)と、回転胴(30)の上下方向中間部に植設配備され
る扱歯(33)群と、扱歯(33)群に対応して設けられる切刃
(34)群などによって構成させている。
【0015】扱歯(33)群は、切刃(34)群と協同して二番
物を扱ぎ処理するが、下螺旋体(31)から受け継いだ二番
物に扱ぎ作用を与えながら、その二番物を上螺旋体(32)
に受け渡す移送機能をも果たすものとなっている。そし
て、扱歯(33)群および切刃(34)群の扱ぎ作用によって枝
梗から分離された穀粒の落下を阻止しながら上螺旋体(3
2)に向けて良好に揚上搬送する為に、扱歯(33)群に対応
する円筒ケ−ス下半部(12b)の内壁面にリ−ド(35)が設
けられている。尚、切刃(34)群は蓋体として開閉自在に
設けられている板体(16)側に着脱自在に取付けられてい
る。
物を扱ぎ処理するが、下螺旋体(31)から受け継いだ二番
物に扱ぎ作用を与えながら、その二番物を上螺旋体(32)
に受け渡す移送機能をも果たすものとなっている。そし
て、扱歯(33)群および切刃(34)群の扱ぎ作用によって枝
梗から分離された穀粒の落下を阻止しながら上螺旋体(3
2)に向けて良好に揚上搬送する為に、扱歯(33)群に対応
する円筒ケ−ス下半部(12b)の内壁面にリ−ド(35)が設
けられている。尚、切刃(34)群は蓋体として開閉自在に
設けられている板体(16)側に着脱自在に取付けられてい
る。
【0016】
【作用】次に、上記のように構成された二番還元装置(1
1)の作用を説明すると、オ−ガの回転軸(26)は、二番コン
ベア(10)のコンベア軸(21)からギアボックス(23)内の駆
動ベベルギア(24)および被動ベベルギア(25)を介して伝
達される動力でもって所期の方向に回転駆動される。す
ると、回転軸(26)に一体的に設けられている上方オ−ガ
(A1)が回転するのは勿論であるが、下方オ−ガ(A2)も駆
動突起(28)と受具(29)との係合によって同様に回転され
る。そうして、二番コンベア(10)から受継ケ−ス部(13)
に送込まれ、跳上げ翼(22)でもって跳ね上げられる二番
物が、下方オ−ガ(A2)の下螺旋体(31)によって揚上移送
される。
1)の作用を説明すると、オ−ガの回転軸(26)は、二番コン
ベア(10)のコンベア軸(21)からギアボックス(23)内の駆
動ベベルギア(24)および被動ベベルギア(25)を介して伝
達される動力でもって所期の方向に回転駆動される。す
ると、回転軸(26)に一体的に設けられている上方オ−ガ
(A1)が回転するのは勿論であるが、下方オ−ガ(A2)も駆
動突起(28)と受具(29)との係合によって同様に回転され
る。そうして、二番コンベア(10)から受継ケ−ス部(13)
に送込まれ、跳上げ翼(22)でもって跳ね上げられる二番
物が、下方オ−ガ(A2)の下螺旋体(31)によって揚上移送
される。
【0017】下螺旋体(31)からの二番物が、扱歯(33)群
からなる部分に至ると、扱歯(33)群と切刃(34)群とによ
る扱ぎ作用を受けながら、扱歯(33)群の移送作用でもっ
て上螺旋体(32)に受渡されるのであるが、この部分は上
方オ−ガ(A1)よりも大径になっていて周速が早いから効
果的に二番物の取込み性能向上と扱ぎ作用が行われるこ
ととなり、それによって枝梗から離脱された穀粒も、円筒
ケ−ス下半部(12b)の内壁面に設けられているリ−ド(3
5)によって落下を阻止されながら他の二番物と共に揚上
移送される。しかして、上方オ−ガ(A1)に引継がれた二
番物は、さらに揚上移送され円筒ケ−ス(12)上端部の送
出口(14)から揺動選別体(6)の始端部寄り部位に送出さ
れるのである。
からなる部分に至ると、扱歯(33)群と切刃(34)群とによ
る扱ぎ作用を受けながら、扱歯(33)群の移送作用でもっ
て上螺旋体(32)に受渡されるのであるが、この部分は上
方オ−ガ(A1)よりも大径になっていて周速が早いから効
果的に二番物の取込み性能向上と扱ぎ作用が行われるこ
ととなり、それによって枝梗から離脱された穀粒も、円筒
ケ−ス下半部(12b)の内壁面に設けられているリ−ド(3
5)によって落下を阻止されながら他の二番物と共に揚上
移送される。しかして、上方オ−ガ(A1)に引継がれた二
番物は、さらに揚上移送され円筒ケ−ス(12)上端部の送
出口(14)から揺動選別体(6)の始端部寄り部位に送出さ
れるのである。
【0018】なお、実施例のものは、円筒ケ−ス(12)の下
半部(12b)を、脱穀機の側壁(18)に沿う方向の合せ面で接
合する二枚の半円状板材(15)、(16)で形成し、外側の板体
(16)を開閉可能又は着脱可能な蓋体(16)にして設け、そ
の蓋体(16)によって覆われる部分に下方オ−ガ(A2)を収
納位置させ、下方オ−ガ(A2)の中心部に上方から回転軸
(26)を挿し込めば、下方オ−ガ(A2)が回転軸(26)に連動
結合されるように構成しているので、二番還元装置全体
としての組立分解が容易であり、また、メンテナンスや清
掃なども、蓋体として設けられた板体(16)を開くことに
よって容易に行うことができ、清掃作業時には、下方支点
で開放した板体(16)をトレイとして利用して、それに取
出し物を収容することにより、穀粒を散乱させずに回収
できるのである。
半部(12b)を、脱穀機の側壁(18)に沿う方向の合せ面で接
合する二枚の半円状板材(15)、(16)で形成し、外側の板体
(16)を開閉可能又は着脱可能な蓋体(16)にして設け、そ
の蓋体(16)によって覆われる部分に下方オ−ガ(A2)を収
納位置させ、下方オ−ガ(A2)の中心部に上方から回転軸
(26)を挿し込めば、下方オ−ガ(A2)が回転軸(26)に連動
結合されるように構成しているので、二番還元装置全体
としての組立分解が容易であり、また、メンテナンスや清
掃なども、蓋体として設けられた板体(16)を開くことに
よって容易に行うことができ、清掃作業時には、下方支点
で開放した板体(16)をトレイとして利用して、それに取
出し物を収容することにより、穀粒を散乱させずに回収
できるのである。
【図1】本発明装置が実施された脱穀機を示す断面概略
図である。
図である。
【図2】本発明装置の要部を拡大した一部破断側面図で
ある。
ある。
【図3】図2をイ−イ線で切断した断面図である。
【図4】本発明装置のケ−ス構造を示す概略図である。
A1 上方オーガ A2 下方オーガ 1 扱室 6 揺動選別体 10 二番コンベア 11 二番還元装置 12 円筒ケ−ス 12a 円筒ケ−スの上半部 12b 円筒ケ−スの下半部 13 受継ケ−ス部 15 板体 16 板体(蓋体) 21 コンベア軸 26 回転軸 27 螺旋体 30 回転胴 31 下螺旋体 32 上螺旋体 33 扱歯 34 切刃
Claims (2)
- 【請求項1】 二番コンベア(10)からの二番物をオ−ガ
による移送手段でもって所要箇所に移送還元する脱穀機
において、前記オ−ガの移送方向における二番コンベア
(10)と二番還元装置(11)との受継部の構成を、受継ケ−
ス部(13)の内方に延出した二番コンベア(10)終端部に跳
上げ翼(22)を設け、一方、二番還元装置(11)始端部の下方
オ−ガ(A2)に、上方オ−ガ(A1)の回転軸(26)より大径な
る回転胴(30)を装着し 、 該下方オ−ガ(A2)の回転胴(30)
に、上方オ−ガ(A1)の螺旋体(27)に対して大径なる下螺
旋体(31)と上螺旋体(32)を設け、前記下螺旋体(31)と上
螺旋体(32)の間に扱歯(33)群と切刃(34)群を連設固装し
ている事を特徴とする脱穀機の二番還元装置。 - 【請求項2】 二番コンベア(10)からの二番物を所要箇
所に移送還元するオ−ガの構成の中で、二番コンベア(1
0)と二番還元装置(11)との受継部側の構造を、受継ケ−
ス部(13)の内方に延出した二番コンベア(10)終端部に跳
上げ翼(22)を設け、一方、二番還元装置(11)始端部の下方
オ−ガ(A2)に、上方オ−ガ(A1)の回転軸(26)より大径な
る回転胴(30)を装着し 、 該下方オ−ガ(A2)の回転胴(30)
に、上方オ−ガ(A1)の螺旋体(27)に対して大径なる下螺
旋体(31)と上螺旋体(32)及び扱歯(33)群を連設固装し、
前記下螺旋体(31)と上螺旋体(32)の間に上方オ−ガ(A1)
の螺旋体(27)に対して大径なる扱歯(33)群を配設した事
を特徴とする脱穀機の二番還元装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5486293A JP3287494B2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 脱穀機の二番還元装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5486293A JP3287494B2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 脱穀機の二番還元装置 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001033162A Division JP3449990B2 (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | 脱穀機の二番還元装置 |
JP2001033161A Division JP3449989B2 (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | 脱穀機の二番還元装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06245638A JPH06245638A (ja) | 1994-09-06 |
JP3287494B2 true JP3287494B2 (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=12982405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5486293A Expired - Fee Related JP3287494B2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 脱穀機の二番還元装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3287494B2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP5486293A patent/JP3287494B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06245638A (ja) | 1994-09-06 |
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